WO2001041645A1

WO2001041645A1 - Calculateur de calories

Info

Publication number: WO2001041645A1
Application number: PCT/JP2000/000565
Authority: WO
Inventors: Iwao Yamazaki; Kimiyo Yamazaki
Original assignee: Yaman Ltd.
Priority date: 1999-12-07
Filing date: 2000-02-02
Publication date: 2001-06-14
Also published as: EP1238633A1; KR100462562B1; EP1238633B1; TW470635B; JP2001161670A; CN1197020C; ATE412371T1; AU774041B2; JP3356745B2; AU2324600A; KR20020059835A; DE60040684D1; EP1238633A4; CN1310405A; CA2393224C; US6694182B1; CA2393224A1

Description

明細書

カロリ一計算機

技術分野

本発明は、運動量や心拍数を測定して 1 日の消費カロリーを計算するカロリ一計算機に関する。

背景技術

従来のカロリー計算機は、歩数計や加速度計を携帯装置に取り付け、歩数や歩行の速さを検出して消費カロリーを計算していたが、登坂時などの負荷が考慮されないので計算精度が低かった。

このため、心拍計を装置に取り付け、心拍数と消費カロリーが相関関係にあることから、心拍数を測定して消費カロリーを計算する装置が提案されている。

この装置は、活動時と非活動時で心拍数と消費カロリーの相関関係が異なるので、加速度計を並設して活動と非活動を判別している。

ところが、装置を携帯した人が静止していても乗物の中では加速度が変化するので、加速度計だけで活動と非活動を判別するのは難しい。

また、心拍数と消費カロリ一の相関関係は運動強度によって異なり、明らかに散歩と |£足では異なる。

このため、活動と非活動だけで心拍数と消費カロリーの相関関係を特定するのは妥当でない。

また、一般に 1 日の総消費カロリーは、日常生活に不可欠な身体の動きゃスボーヅなどの活動により消費する活動消費カロリーに、活動しない非活動状態で消費する生命維持に不可欠な基礎代謝量を加えて求めるこのうち活動消費カロリーは、運動強度と運動時間の積によって求める。

運動強度は、例えば散歩の場合 2 . 0、駆足の場合 7 . 0 というように、それそれの運動が基礎代謝量の何倍のエネルギーを消費するかであらわし、これらの数値を実測によって求める。

このように、 1 日の総消費カロリーは基礎代謝量をもとに本来計算すべきものである。

基礎代謝量は身体が消費する基本的なエネルギー量で、年齢や体重によって異なるが、エネルギーを消費する場所である筋肉量が増えると、身体全体が消費するエネルギーも多くなり、基礎代謝量は大きくなる。反対に筋肉量が減少すると、脂肪を燃焼させる場所が少なくなるので基礎代謝量が低下して肥満に結び付く。

このように、基礎代謝量は筋肉量に比例するので、実際の値に近い基礎代謝量を求めるには、性別、年齢、身長、体重だけでなく、体重から体脂肪量を除いた除脂肪体重を、筋肉量を表す指標にして計算するのが正解である。

そのためには除脂肪体重を求める前提として人体インビーダンスを測定して体脂肪率を算出する必要がある。

ところが従来のカロリ一計算機は、体脂肪率を測定する機能がないため、筋肉の多いいわゆるスポーツマンと、脂肪の多い肥満者を区別できない本質的な欠陥があり、明らかに筋肉量が違う人でも、基礎代謝量の違いにかかわらず同じように運動時の消費カロリーを計算していた。

また、従来のカロリー計算機は、心拍数や 1 日の消費カロリーを表示するだけで、運動の目標を立てたり、現在の運動量が適正かどうかを評価したり、運動の成果を具体的に把握したりすることができるものはなかった。

そのため、すぐに飽きられてしまうことが多く、長期間有効に利用されることが少なかった。

そこで本発明は、運動強度や基礎代謝量の違いを反映して 1 日の総消費カロリ一の計算精度を高めると共に、運動の目標や成果を具体的に把握できるようにすることを目的になされたものである。

発明の開示

本発明の構成は次のとおりである。

請求項 1の発明は、表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体と、この筐体の外側面に配備して人体ィンビーダンスを測定する電極と、身体の 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

性別、年齢、身長および体重の個人データを入力する個人データ入力手段と、

前記人体ィンビ一ダンスと個人データに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、

前記個人デ一久と体脂肪率に基づいて基礎代謝量を算出する基礎代謝量算出手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 日の総消費カロリーを計算する総消費カロリ一計算手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリー計算機である。

請求項 2の発明は、表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体とこの筐体の外側面に配備して人体インビーダンスを測定する電極と、身体の 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、性別、年齢、身長および体重の個人データを入力する個人デ一夕入力手段と、

前記人体ィンビーダンスと個人デ一夕に基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、

前記個人データと体脂肪率に基づいて基礎代謝量を算出する基礎代謝量算出手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

目標体脂肪率を達成するのに必要な減量力口リーを計算する目標減量カロリ一計算手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 日の総消費カロリ一を計算する総消費カロリ一計算手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率、目標減量カロリー及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリ一計算機である。

請求項 3の発明は、表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体とこの筐体の外側面に配備して人体インビーダンスを測定する電極と、身体 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

前記人体ィンビーダンスと個人データに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

目標体脂肪率を達成するのに必要な運動量を計算する必要運動量計算手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 曰の総消費カロリーを計算する総消費カロリ一計算手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率、必要運動量及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリ一計算機である。

請求項 4の発明は、表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体とこの筐体の外側面に配備して人体ィンピ一ダンスを測定する電極と、身体 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と；心拍数を測定する心拍数測定手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

目標体脂肪率を達成するのに必要な減量カロリーを計算する目標減量カロリ一計算手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 日の総消費カロリーを計算する総消費カロリー計算手段と、

1 日の総消費カロリ一に基づいて実績に応じて前記目標減量カロリーを修正する目標減量カロリ一修正手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率の他に前記目標減量カロリ一修正手段が修正した目標減量力口リ一を前記表示部に表示することを特徴とする力口リ一計算機である。

請求項 5の発明は、前記運動量測定手段が 3軸の動きをカウントして運動量を測定する体動計であることを特徴とする請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリー計算機である。

請求項 6の発明は、前記運動量測定手段が 3軸の加速度を検出して運動量を測定する加速度計であることを特徴とする請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリー計算機である。

請求項 7の発明は、前記運動量測定手段が 3軸の動きをカウントして運動量を測定する体動計と 3軸の加速度を検出して運動量を測定す—る加速度計により構成してなる請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリー計算機である。図面の簡単な説明

第 1 図は、本発明を実施したカロリー計算機の全体斜視図である。第 2図は、本発明を実施した人体インビ一ダンス測定回路の回路図である第 3図は、本発明を実施したカロリ一計算機の使用説明図である。第 4 図は、本発明を実施したカロリー計算機の機能ブロック図である。第 5 図は、本発明を実施した加速度計の断面図である。第 6図は、エネルギー代謝率と心拍数の相関図である。

発明を実施するための最良の形態

以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。

第 1図に、本発明を実施したカロリ一計算機の全体斜視図を示す。

カロリ一計算機は、腕時計のような形状のケース 1に人体ィンビーダンス測定回路 2 と加速度計 3 と体動計（図示しない）を内蔵し、ケース 1にはケーブル 4を介して心拍センサ 5を接続すると共に、手首に卷着するバンド 6を取り付ける。

ケース 1の形状は、腰に付ける歩数計や首に掛けるペンダントのようなものでもよく、腕時計に限定するものではない。

ケース 1は、正面に L C Dの表示部 Dと測定キー K 1、数字のアップキー K 2 とダウンキー K 3および切換キー K 4を配置し、表示部 Dの両側に、人体ィンビ一ダンス測定用の 4端子電極のうちの一方の給電側電極 E 1 と検出側電極 E 2を固着する。

前記 4端子電極を構成する他方の給電側電極 E 1 と検出側電極 E 2は- ケ一ス 1の裏面、あるいはバンド 6の内側に固着して手首に導電接触させる。

測定キ一 K 1は、体脂肪の測定と消費カロリーの測定をスタートさせるものである。

アップキー K 2は、キーを押す毎に数字を 1ずつ上昇させて数字を入力するものである。

ダウンキー K 3は、キ一を押す毎に数字を 1ずつ下降させて数字を入力するものである。

切換キー K 4は、体脂肪の測定、消費カロリーの測定、個人データの入力、目標体脂肪率の設定などメニューの切換えを行うものである。

性別、年齢、身長、体重の個人データを入力するときは、それそれのデフォルト値が表示され、デ一夕入力はそれらの値を修正しながら行う表示部 Dは、体脂肪や消費カロリーの測定に関するメニュー、性別、年齢、身長、体重などの入力データ、体脂肪や消費カロリーの測定結果などを表示する。

また、体脂肪や消費カロリーを測定しないときは、表示部 Dに心拍数を表示したり時計のように時刻を表示したりしてもよい。

第 2図に、人体ィンビーダンス測定回路の回路図を示す。人体ィンビ一ダンス測定回路 2は、発振器 2 1が生成する 5 0 k H z の正弦波交流電圧を駆動回路 2 2、トランス T 1及び切換スィツチ 2 3 Aを介してケース 1の表面と裏面にある給電側電極 E 1に供給するようになっている。

このとき、第 3図に示すように、一方の手首に装着したケース 1の表面に、両手が接触しないようにして他方の手のひらを載せる。

これにより、ケース 1の表面と裏面にある検出側電極 E 2の間に交流電圧が発生し、両手間の人体ィンビーダンスを測定することができる。検出側電極 E 2、 E 2に発生した交流電圧を切換スィッチ 2 3 A―、トランス T 2、帯域フィル夕 2 4、整流回路 2 5及び増幅器 2 6を順次介して直流電圧に変換し、波形整形、レベル調整及びオフセット調整した後、 A / D変換器 2 7及び I / Oインタフェース 1 6を介して C P U 1 4に入力する。

人体ィンピーダンス測定回路 2を構成する回路部品の絰時変化や温度特性による測定誤差を修正するため、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路の出力特性をあらかじめ校正する。

すなわち、 2つの変量である人体インピーダンス Zと検出側回路が検出する交流電圧 Vの関係を回帰直線 Z = k · V + C 0にあてはめる。そして、抵抗値が既知の 2つの抵抗 R 1 と R 2の両端に、人体インビーダンス Zを測定するときと同じ所定の交流電圧を印加し、抵抗 R 1 と R 2の両端に発生する交流電圧 Vを検出して回帰直線の比例定数 kと固定定数 C 0を求める。

このため、 C P U 1 4から制御信号を出力して I / Oイン夕フェース 1 6、切換ュニット 2 8、切換制御回路 2 9 Aを介して切換スィツチ 2 3 Aを切換え、トランス T 1の二次側とトランス T 2の一次側との間に 2つの抵抗 R 1 と R 2を接続する。次に、 C P U 1 4から制御信号を出力して I / Oインタフェース 1 6、切換ュニット 2 8、切換制御回路 2 9 Bを介して切換スィツチ 2 3 Bを切換え、測定対象を抵抗 R 1あるいは抵抗 R 2 に切換える。

第 4図に、本発明を実施した力口リ一計算機の機能プロック図を示すカロリー計算機は、ケース 1 に取り付けた電極を介して人体インビーダンスを測定する人体インビ一ダンス測定手段 1 1 0と、キーを操作して性別、年齢、身長、体重の個人データを入力する個人データ入力手段 1 2 0と、人体インピーダンスと個人デ一夕に基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段 1 3 0 と、個人データと体脂肪率に基づいて基礎代謝量を算出する基礎代謝量算出手段 1 4 0 と、目標の体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段 1 5 0 と、目標の体脂肪率と現在の体脂肪率の差から減量すべき消費カロリーを計算する目標減量カロリー計算手段 1 6 0と、目標減量力口リーを達成するために必要な 1日の減量力ロリ一を計算する 1 日の減量力口リ一計算手段 1 7 0と、 1日の減量力口リーを消費するのに必要な 1 日の運動量を計算する 1 日の必要運動量計算手段 1 8 0 と、体動と加速度を検出して運動量を測定する運動量測定手段 1 9 0 と、体動と加速度の大きさによって運動形態を判別する運動形態判別手段 2 0 0 と、運動時の心拍数を測定する心拍数測定手段 2 1 0 と、基礎代謝量、運動形態、心拍数に基づいて運動毎の消費カロリーを計算して 1 日分を合計する 1 日の総消費カロリ一計算手段 2 2 0 と、運動実績に応じて目標減量カロリ一を修正する目標減量カロリ一修正手段 2 3 0 とで構成する。

基礎代謝量算出手段 1 4 0は、次の計算式に基づいて基礎代謝量を算出する。

基礎代謝量 = C O X体重 X ( 1 0 0—体脂肪率） / 1 0 0 + C 1

ここで、 PCO 01/41645

10

C₀ = 2 4. 0 3 4 9 女性 4 0歳未満

2 1. 9 5 1 女性 4 0歳以上

2 7. 7 1 7 男性 4 0歳未満 ―

2 5. 3 3 3 男性 4 0歳以上

C ! = 4 2 7. 6 4 女性 4 0歳未満

4 2 4. 3 8 女性 4 0歳以上

1 8 8. 2 1 男性 4 0歳未満

24 3. 2 8 男性 4 0歳以上

。₀及び〇₁は単位なし

目標体脂肪率設定手段 1 5 0では、例えば、女性の場合 1 7〜 2 4 % 男性の場合 1 4〜 2 0 %とされる理想体脂肪率のメニューの中から目標とする体脂肪率を選択する。

目標とする体脂肪率が選択されない場合は、現在の体脂肪率に応じて女性と男性の場合に分けてそれそれ適正な目標体脂肪率が設定される。

目標減量カロリー計算手段 1 6 0は、目標体脂肪率と現在の体脂肪率の差から減量すべき体脂肪量を求め、体脂肪 1 k gはおよそ 7 0 0 0 k c a 1に相当することから、次式よりこの体脂肪を消費するのに必要なカロリーを計算する。

目標減量カロリー（k c a l ) = (現在の体脂肪率一目標体脂肪率） X 体重（k g) X 7 0 0 0 (k c a l/k g) / 1 0 0

1日の減量カロリ一計算手段 1 7 0は、目標減量力口リ一を達成するために必要な 1曰の減量カロリ一を計算する。

1日の減量力ロリ一は、基礎代謝量の 1 5 %とすると無理がない。

1 日の必要運動量計算手段 1 8 0は、前記の 1日の減量カロリーを消費するのに必要な 1日の運動量を計算する。

運動量は、運動強度と運動時間の積であらわされる。運動量（k c a l ) =運動強度（k c a l/分） x運動時間（分）運動強度は、運動の際に消費する 1分当りの消費カロリーをあらわし次の式で計算する。

運動強度（ k c a l /分） = (エネルギー代謝率 X基礎代謝量 +安静時の代謝量）（k c a l ) / 1 44 0 (分）

エネルギー代謝率は、運動形態によって基礎代謝量の何倍のカロリ一を消費するかをあらわし、例えば、散歩は 2. 0、歩行は 3. 0、速足は 5. 0、 |£足は 7. 0などのように、あらかじめ実測によって求めておく。

また、安静時の代謝量は基礎代謝量の 1. 2倍とする。

以上により、運動形態別の運動強度を次のように求める。

散歩の運動強度（k c a 1/分）二（ 2. 0 X基礎代謝量 +安静時の代謝量）（k c a l ) / 1 44 0 (分）

歩行の運動強度（k c a l /分） = ( 3. 0 X基礎代謝量 +安静時の代謝量）（k c a l ) / 1 44 0 (分）

速足の運動強度（ k c a 1 /分） = ( 5. 0 X基礎代謝量 +安静時の代謝量）（k c a l ) / 1 44 0 (分）

1£足の運動強度（k c a l/分） = ( 7. 0 x基礎代謝量 +安静時の代謝量）（k c a l ) / 1 44 0 (分）

次に、運動形態別に必要な 1 日の運動時間を次のように求める。

1日の運動時間（分） =1日の減量カロリー（k c a l ) /運動形態別の運動強度（k c a 1/分）

以上により、 1日に必要な運動量は、例えば、歩行の場合は 1 日 5 0 分、速足の場合は 1 日 3 0分というように運動形態別の運動時間（分）で表示する。

なお、 1日に必要な運動時間は、体脂肪が燃えだすまでに最低必要といわれる 1 2分以上の時間を設定する。

運動量測定手段 1 9 0は、体動計と加速度計 3によって 3軸の動きを検知して体動とその加速度を測定する。

体動計は、体動によって振動する 3軸の振子に磁石を取り付け、この磁石によってリードスィッチをオン ' オフして体動の回数をカウン卜する。

体動は、速く動くことによってピッチが増え、動きも大きくなる。この動きの違いを加速度計 3でとらぇ、これにより散歩や 1£足などの運動形態を判別する。

加速度計 3は、第 5図に示すように、半導体圧力センサ 3 1の圧力ポート 3 1 aに揺動自在に振子 3 2を挿入した構造である。

振子 3 2は、可撓性の弾性線 3 2 aの先端におもり 3 2 bを取り付けたもので、弾性線 3 2 aの基端を半導体圧; センサ 3 1のシリコンダイャフラム 3 l bに固着する。

おもり 3 2 bは、身体の運動によって上下左右自由に動き、この動きが弾性線 3 2 aを経てシリコンダイヤフラム 3 1 bに伝わりこれを変形してひずみを生じる。

そのため、シリコンダイヤフラム 3 1 bのストレイン · ゲージでビエゾ抵抗効果による抵抗変化が起こり、加速度に応じてブリッジ電圧が発生する。

このブリッジ電圧をハイゲインアンプで増幅して運動時の加速度を測疋する。

これに限らず加速度計 3は、ばねに取り付けたおもりの相対変位をストレイン ' ゲージで検出したり、ばねの代わりに圧電素子を利用しておもりの変位に比例して生じる電荷を検出したり、あるいは、磁界の中をおもりに固定したコイルが動くときに生じる誘導起電力を検出して加速度を測定してもよい。

運動形態判別手段 2 0 0は、体動計のカウント値と加速度計 3の出力電圧の大きさによって運動形態を判別し、運動形態を散歩、歩行、速足 1£足の 4段階に区分する。

体動計がカウントされないときは、乗物などによって加速度計 3が作動しても静止状態と判定し、誤って運動時の消費カロリーを計算しないようにする。

心拍数測定手段 2 1 0は、心拍センサ 5によって運動時の心拍数を測定する。

心拍センサ 5は、指先の毛細血管を流れる血液中のヘモグロビンが赤外線を吸収すること、および、その濃淡が脈拍により変化することを利用して心拍数を測定するものである。

このため、心拍センサ 5の接触面を指先に押し当ててサポ一夕 7で固定し、発光部 5 aが照射する赤外線の変化を受光部 5 bで連続的に検出し、その変化を電気信号に変えて心拍数を測定する。

心拍センサ 5は、耳たぶを挟むように取付けて耳たぶの毛細血管を流れる血液中のヘモグロビンを検出してもよい。

あるいは、胸部に電極の付いたトランスミツ夕（図示しない）を装着して心臓が 1回拍動する毎に周辺に電位差が生じることを利用して電位差を検出し、この電位差を増幅して心拍数を測定し、無線でケース 1に内蔵したレシーバ（図示しない）に転送してもよい。

1 曰の消費カロリ一計算手段 2 2 0は、運動毎の消費力口リーを計算して 1 日分を合計する。

運動毎の消費カロリ一は前述の運動量に等しく、 1 日の消費カロリ一は次の計算式によって求める。

1 曰の消費カロリー（ k c a l ) =∑ {運動強度（k c a lノ分） x運動時間（分） }

運動強度（ k c a l /分） = (エネルギー代謝率 X基礎代謝量 +安静時の代謝量）（ k c a l ) / 1 4 4 0 (分）

エネルギー代謝率は、第 6図に示すように、心拍数と高い相関関係にあるので、両者の回帰方程式から求める。

エネルギー代謝率は、運動時の加速度にも比例するが、登坂などの負荷が反映されないので、このように心拍数を基準にエネルギー代謝率を求める。

また、体脂肪を効率よく燃焼させる運動強度は、最高心拍数の約' 6 0 ~ 9 0 %が好適とされるので、心拍数がこの範囲にあるときの消費カロリ一を計算して 1 日分に合計する。

最高心拍数は、次の計算式によって求める。

男性の場合、最高心拍数 = 2 2 0一年齢

女性の場合、最高心拍数 = 2 1 0一年齢

なお、 '2 0歳以下の場合はすべて 2 0歳として最高心拍数を計算する回帰方程式は、エネルギー代謝率と心拍数の相関が運動形態によって異なるので、推計の精度を上げるために運動形態別に設定する。

このため、先に運動形態判別手段 2 0 0が区分した運動形態によって必要な回帰方程式を選択し、これと心拍数測定手段 2 1 0が測定した心拍数によってエネルギー代謝率を決定する。

これらの回帰方程式は、トレッドミルなどを用いた漸増負荷によって得ることができる。

目標減量力口リ一修正手段 2 3 0は、先に計算した目標減量カロリ一から 1 日の総消費カロリーを差し引いて運動実績に応じて目標減量カロリーを修正する。

なお、体脂肪率の測定をやり直したときは、その都度新たな目標減量カロリ一が設定される。

本発明を実施したカロリ一計算機は以上のような構成で、体脂肪を測定するときは、まず、切換キー K 4 とアップキー K 2、ダウンキー ΙΓ3 を操作して性別、年齢、身長および体重の個人データを入力する。

このとき、入力データが前回と同じ場合は入力を省略できる。

次に、ケース 1を一方の手首に装着して表面の電極に他方の手のひらを載せ、測定キー K 1 を押して体脂肪の測定をスター卜させる。

測定を開始してしばらくすると、測定した体脂肪率が表示部 Dに表示される。

目標の体脂肪率を設定するときは、切換キー K 4を操作してモードを切換え、測定した体脂肪率と比較しながらメニューの中から目標の体脂肪率を'選択する。

このとき、選択を省略すると、標準の目標値が設定される。

1 日の総消費カロリーを測定するときは、切換キー K 4を操作してモードを切換え、測定キー K 1を押して消費カロリーの測定を-スタートさせる。

消費カロリ一の測定をスタートさせると、心拍数の他に目標の体脂肪率を達成するための目標減量力口リーと 1 日の総消費カロリ一、運動形態別の 1 日に必要な運動時間などが表示部 Dに表示される。

目標減量カロリーは、体脂肪率を測定する度に、あるいは目標の体脂肪率を設定する度に、新たな初期値が設定される。

また、 1 日の消費カロリーに応じて目標値が修正される。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明のカロリー計算機は、運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 曰の総消費カロリーを計算する。従って、本発明によれば、基礎代謝量の違いが計算に反映されるので従来に比べて消費カロリ一の計算精度が大幅に向上する。

また、本発明のカロリー計算機は、目標体脂肪率を設定して目標体脂肪率を達成するのに必要な減量カロリーを計算すると共に、 1 日の総消費カロリ一に基づいて実績に応じて目標減量カロリーを修正する。

従って、本発明によれば、運動の目標が明確になると共に、成果が目に見えるようになるので、運動の興味を長く持続させることができ、そのため、取組みが意欲的になって集中力が増し、短期間で十分な効果を上げることができるようになる。

また、本発明のカロリー計算機は、目標体脂肪率を設定して目標体脂肪率を達成するのに必要な運動量を計算する。

従って、本発明によれば、 1 日にどのくらいの強さの運動をどのくらいの時間行えばよいか、一目でわかるなるので、毎日の運動量を適量に調節できるようになる。

また、本発明のカロリー計算機は、 3軸の動きをカウントする体動計と 3軸の加速度を検出する加速度計によって運動量を測定する。

従って、本発明によれば、歩数計のように上下動だけでなくあらゆる方向の動きを検知するので、 1 日の生活活動を正しくとらえることができる。

また、体動計と加速度計を総合して運動量を判定するので、乗物などによる運動量の判定誤りを未然に防止できる。

Claims

請求の範囲

1 . 表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体と、

この筐体の外側面に配備して人体ィンビーダンスを測定する電極と、身体の 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

性別、年齢、身長および体重の個人デ一夕を入力する個人データ入力手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝量に基づいて 1 日の総消費カロリーを計算する総消費カロリー計算手段と、を備え、

少なくも体脂肪率及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリ一計算機。

2 . 表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体と、

この筐体の外側面に配備して人体ィンピ一ダンスを測定する電極と、身体の 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率、目標減量力口リ一及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリー計算機。

3 . 表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体と、

この筐体の外側面に配備して人体インビーダンスを測定する電極と、身体 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

測定した前記運動量、心拍数および基礎代謝.量に基づいて 1 日の総消費カロリーを計算する総消費カロリ一計算手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率、必要運動量及び 1 日の総消費カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリ一計算機。

4 . 表示部を有して身体に装着する携帯可能な筐体と、

この筐体の外側面に配備して人体インピーダンスを測定する電極と、. 身体 3次元の動きを検知して運動量を測定する運動量測定手段と、心拍数を測定する心拍数測定手段と、

性別、年齢、身長および体重の個人データを入力する個人デ一夕入力手段と、

目標体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、

目標体脂肪率を達成するのに必要な減量カロリーを計算する目標減量カロリー計算手段と、

1 日の総消費カロリーに基づいて実績に応じて前記目標減量カロリーを修正する目標減量カロリ一修正手段と、

を備え、

少なくも体脂肪率の他に前記目標減量カロリ一修正手段が修正した目標減量カロリーを前記表示部に表示することを特徴とするカロリー計算機。

5 . 前記運動量測定手段が 3軸の動きをカウン卜して運動量を測定する体動計であることを特徴とする請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリー計算機。

6 . 前記運動量測定手段が 3軸の加速度を検出して運動量を測定する加速度計であることを特徴とする請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリ一計算機。

7 . 前記運動量測定手段が 3軸の動きをカウントして運動量を測定する体動計と 3軸の加速度を検出して運動量を測定する加速度計により構成してなる請求項 1、 2、 3または 4記載のカロリー計算機。