JPH052164Y2

JPH052164Y2 -

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Publication number: JPH052164Y2
Application number: JP1987078756U
Authority: JP
Priority date: 1987-05-27
Filing date: 1987-05-27
Publication date: 1993-01-20
Anticipated expiration: 2002-05-27
Also published as: US4949727A; JPS63188004U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の利用分野〕この考案は、体内インピーダンスを測定し、体
内脂肪成分比を求め、このデータとキー入力した
個人データに基づき健康への指針を表示・指示で
きる携帯用健康指針装置に関する。

〔従来技術〕

身体内組織の脂肪分と非脂肪分の割合が測定で
きれば、美容または健康上、有効な目安となる。
体脂肪と人体の密度との間には、一定の等式で示
せる一意的な関係がある（例えば、J.Brozek，
F.Grande，J.T.Anderson and A.Keyによる報
告書、Densitometric analysis of body
composition：revision of some quantitative
assumptions，Ann NY Acad Sci 1963；110；
113−40を参照）。この方法で体脂肪を求めるに
は、体重と人体の人体の密度を求める必要があ
る。前者の測定は容易であるが、後者の測定は、
例えば水を浸した浴槽に人体を入れ変化した水位
を測定する方法が考えられる。しかし、このよう
な方法では、装置が大掛かりになり、衣服を脱ぐ
と言つた不便がある。

他方、その人の身長の二乗をその人の体内イン
ピーダンスで割り算した量は、人体の除脂肪量と
一定の直線関係を示すことが知られている（例え
ば、H.Lukaski，P.E.Johnson，W.W.
Bolonchuk and G.I.Lykken，The American
Journal of Clinical Nutrition，41，1985，
pp.810−819を参照）。従つて、その人の身長と体
内インピーダンスを測定すれば、除脂肪量を測定
でき、その人の体重から除脂肪量を引き算すれ
ば、脂肪量が求まり、除脂肪比も求めることがで
きる。比較的容易に取扱える装置として、身体の
電気抵抗およびインピーダンスを測定して、身体
組織の脂肪分と非脂肪分の割合を決定する体内イ
ンピーダンス脂肪計が知られている。この体内イ
ンピーダンス脂肪計は被測定者の手足に電極を貼
付けた後、両電極間に極めて微弱な電流を流して
身体の電気抵抗およびインピーダンスを測定し、
これを基にして体内組織の脂肪成分比、つまり肥
満度を求めている。このような装置では、測定条
件、殊に電極の貼付状態等によつて測定誤差が生
じやすく、データの信頼性に欠けるきらいがあつ
た。

更に、これ等の従来装置は主に美容サロンや健
康センター等に設置されていて、経験を積んだ専
門家によつて操作されることを前提としているも
のが多い。従つて、個人的に一般家庭で手軽に使
用する用途には適していない。

〔考案の課題〕

この考案の課題は、被測定者の体内脂肪成分比
を測定表示でき、更に個人の基礎データ、例えば
身長、体重、性別、年令等、および行つた個人の
運動量、摂取した食事の種類と量に関するデータ
を入力でき、前記体内脂肪成分比に関する測定値
を基にして、その人に相応しい食事の摂取量を算
出・表示でき、特に一般個人が手軽に使用でき、
しかも低価格な携帯用健康指針装置を提供するこ
とにある。

〔課題を解決する手段〕

上記の課題は、この考案により、左右の手のそ
れぞれ一つの指を載置して体内インピーダンスを
測定するために設けた良導体製の複数の電極１８
と、個人データ入力用のテンキー群１６と、機能
切換キー群１４と、入力値、測定値およびこれ等
の値から求めた演算値を表示できる表示部１２と
を本体ケースの表面に備え、測定した体内脂肪分
比および個人データを収納する記憶装置２４と、
上記個人データおよび体内脂肪分比から適正食事
摂取量を算出して表示させる中央処理装置２０と
を本体に内蔵し、持ち運びが容易な外形寸法と重
量を有することを特徴とする携帯用健康指針装置
によつて解決されている。

〔実施例〕

以下、添付図を参照してこの考案による携帯用
健康指針装置を説明する。

第１図は、この考案による携帯用健康指針装置
１０の本体ケース表面の形状を示すもので、表示
部１２、機能キー群１４、テンキー群１６を備え
ている。表示部１２は液晶デイスプレイその他の
適当な表示要素を使用することができ、入力デー
タ、測定データ、演算結果および使用者に対する
メツセージ等を表示する。

機能キー群１４は、携帯用健康指針装置の動作
機能を切換えるため、およびその他の用途のため
に使用される。例えば、体内インピーダンス測定
モード、身体データ入力モード、食事対応カロリ
ー表示モード、運動対応消費カロリー表示モー
ド、演算モード、摂取可能カロリー表示モード等
の各モードを単独キーまたは複数キーの押下する
と、携帯用健康指針装置に対して所望動作を指示
し或いはメツセージを伝えることができる。

テンキー群１６は機能キー群１４によつて選択
された動作モードでデータを入力するために使用
される。第１図には、12個のキーが記入してある
が、当然数字０〜９の以外に、データ入力に必要
な「＋」、「−」、「／」、「＊」、「，」、「＝」等
の記
号キー（かぎ括弧内の記号）を含ませることがで
きる。

第２図は、この考案による携帯用健康指針装置
１０の裏面の形状を示すもので、各々二分割され
た電極１８が２組描かれている。これ等の電極１
８はそれぞれ左右の手指（通常、親指または人差
指）を接触させ、体内電気抵抗および体内インピ
ーダンスを測定する回路の入力端子に相当するも
のである。これ等の電極は被測定者の指で接触し
やすいように、本体ケース面よりも僅かに降起し
た良導体で形成されている。この場合の体内電気
抵抗および体内インピーダンス測定に関する原理
および手段は、本出願人による昭和61年特許願第
10225号明細書に開示する技術を応用することが
できる。

第３図は、この考案による携帯用健康指針装置
１０の基本回路構成を示すブロツク図で、中央処
理装置（CPU）２０は、入／出力装置２２を介
して、第１図および第２図に示した各要素の入／
出力信号処理を行うことができる。

また、中央処理装置２０に記憶装置２４が接続
してあり、動作用プログラムはもとより、入力デ
ータ、測定データ、演算結果等の所要データを記
憶させることができる。この記憶装置２４の記憶
容量をどの程度にするかは、携帯用健康指針装置
として期待する機能の種類・精度等によつて決定
される。

ここに示す携帯用健康指針装置によれば、機能
キー群１４で体内電気抵抗および体内インピーダ
ンス測定モードを選択した後、電極１８に左右手
指を確実に接触させて、体内電気抵抗および体内
インピーダンスを測定する。更に個人の身体デー
タとしてテンキー１６から体重が入力されれば、
身体組織内で脂肪の占める割合を中央処理装置２
０で演算して、各データおよび演算結果を表示部
１２に表示できる。必要であれば、この測定・演
算結果は記憶装置２４に格納しておくこともでき
る。

記憶装置２４は、代表的な飲食物、例えば御
飯、そば、うどん、すし、てんぷら、丼物、ミル
ク、野菜ジユース、日本酒、ビール、ウイスキー
等のカロリーに関するデータを記憶している。ま
た、代表的運動に関する消費カロリーの基準値、
例えば適当な時間での散歩、ジヨギング、持久
走、サイクリング、テニス、ゴルフ等をどの程度
実施すれば、カロリーを消耗するかの基礎データ
を記憶している。このような記憶データを適宜利
用して機能選択に応じた演算・修正・表示等を行
うことができる。演算・表示例としては、個人デ
ータに応じた適正運動量、当該運動量によつて消
耗されるカロリー数、当日の目標摂取カロリー
数、当該カロリー数に適合する食事のメニユー等
が挙げられる。その他内容も、動作プログラムの
変更ないし記憶装置内データの増加または変更等
によつて達成することができる。

上に例示的に説明したこの考案による健康指針
装置には、種々の変形が可能である。例えば、第
１図と第２図に示した平型ケースである必要は必
ずしもない。必要であれば、円筒形あるいはその
他の形状であつてもよい。また、第２図に示した
対電極１８を装置本体の後表面でなく、前表面に
配置することもできる。これ等の構成は実用新案
登録請求の範囲に規定する構成であれば、全てこ
の考案の範囲内にあることは言うまでもない。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案による携帯用健
康指針装置を用いれば、 (1) 被測定者の体内脂肪の成分比の測定が可能で
あり、 (2) 前以つて入力される性別、年齢、身長、体重
等の基礎データを加味して所要演算を行い、測
定された体内脂肪量に応じた適正摂取カロリー
の表示、 (3) 実際に摂取する食物の保有カロリーの表示、
当日の運動量を加味した適正食事内容の目安等
を表示することができる。

(4) 従つて、常時手軽に携帯・所持して使用者の
美容または健康上の諸条件の維持・管理の指標
として利用する、ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案による携帯用健康指針装置
の表面外観図である。第２図は、この考案による
携帯用健康指針装置の裏面外観図である。第３図
は、この考案による携帯用健康指針装置の基本回
路構成を示すブロツク図である。図中の参照符号の対応は以下の通り。１０……
携帯用健康指針装置、１２……表示部、１４……
機能キー群、１６……テンキー群、１８……電
極、２０……中央処理装置（CPU）、２２……
入／出力装置、２４……記憶装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１左右の手のそれぞれ一つの指を載置して体内
インピーダンスを測定するために設けた良導体
製の複数の電極１８と、個人データ入力用のテ
ンキー群１６と、機能切換キー群１４と、入力
値、測定値およびこれ等の値から求めた演算値
を表示できる表示部１２とを本体ケースの表面
に備え、測定した体内脂肪分比および個人デー
タを収納する記憶装置２４と、上記個人データ
および体内脂肪分比から適正食事摂取量を算出
して表示させる中央処理装置２０とを本体に内
蔵し、持ち運びが容易な外形寸法と重量を有す
ることを特徴とする携帯用健康指針装置。２前記入力値は、個人が行つた運動の種類とそ
の時間および代表的な食物の名称とそのカロリ
ー値であることを特徴とする実用新案登録請求
の範囲第１項に記載の携帯用健康指針装置。３前記個人データは、少なくともその人の身長
と体重および年令、性別を含むことを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第１項または第２項
に記載の携帯用健康指針装置。