JP2003169784A - 体脂肪測定装置 - Google Patents

体脂肪測定装置

Info

Publication number
JP2003169784A
JP2003169784A JP2001371297A JP2001371297A JP2003169784A JP 2003169784 A JP2003169784 A JP 2003169784A JP 2001371297 A JP2001371297 A JP 2001371297A JP 2001371297 A JP2001371297 A JP 2001371297A JP 2003169784 A JP2003169784 A JP 2003169784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body fat
skin
electrode
measured
skin moisture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001371297A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Tanaka
稔之 田中
Kazutoshi Nagai
和俊 永井
Koji Yoshimoto
弘次 吉本
Masaatsu Inoue
雅篤 井上
Michiko Shiraishi
美知子 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001371297A priority Critical patent/JP2003169784A/ja
Publication of JP2003169784A publication Critical patent/JP2003169784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は体脂肪測定装置に関するものであ
り、健康を保ちながらダイエットを行う等の健康管理に
最適な体脂肪測定装置を提供することである。 【解決手段】 電極間のインピーダンスを測定するイン
ピーダンス測定手段8と、肌の水分量によって変化する
物理量を検出することにより肌の水分量を求める肌水分
量センサ11とを備えたことによって、体脂肪率以外の
指標として肌の水分量が容易に測定することができるよ
うにしたので、健康を保ちながらダイエットを行う等の
健康管理に最適な体脂肪測定装置を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体内部のインピー
ダンスに基づき体脂肪率を測定する体脂肪測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の体脂肪測定装置は、たと
えば、特開2000−23934公報に示すようなもの
が一般的であった。図8に従来の体脂肪測定装置の外観
図、図9はそのブロック図、図10は測定時の説明図を
示す。
【0003】従来の体脂肪測定装置は人体載置部2を体
脂肪測定装置本体としており、ここに足部電極1が取り
付けられている。人体載置部2には、被測定者情報を入
力するための入力手段としてのキーボード5、報知手段
として液晶表示器6が備えられている。人体載置部2と
把持部4はケーブル7で接続されている。把持部4には
手部電極3が備えられている。測定時、被測定者10は
図10のように把持部4を握って人体載置部2の上に素
足で乗る。このとき手部電極3は被測定者10の手のひ
らに、足部電極1は被測定者10の足の裏に接触する。
【0004】図9に示すように足部電極1ならびに手部
電極3はインピーダンス測定手段8に接続されている。
インピーダンス測定手段は4端子法により、足部電極1
の1つの電極と手部電極3の1つの電極間に定電流を流
し、足部電極1の他方の電極と手部電極3の他方の電極
間で電圧を測定することによって、インピーダンスを測
定できるよう構成されている。本従来例では、50kH
z、800μAの人体が感じることのない微弱な電流を
使用している。測定したインピーダンスはマイクロコン
ピュータ9に入力される。マイクロコンピュータ9には
先に説明したキーボード5と液晶表示器6が接続されて
いる。測定に先立ち、被測定者10はキーボード5によ
り、被測定者情報として身長、体重、性別を入力する。
キーボード5はマイクロコンピュータ9に接続されてい
るので、マイクロコンピュータ9はこれらの被測定者情
報をあらかじめ入力される。
【0005】次に、被測定者10は図10に示すよう
に、腕を水平にのばした状態で把持部4を握り、人体載
置部2に乗る。このとき、手部電極3は被測定者10の
手のひらに、足部電極1は被測定者10の足の裏に接触
する。手部電極3及び足部電極1はインピーダンス測定
手段8に接続されており、被測定者10の手足間のイン
ピーダンスを測定する。インピーダンス測定手段8から
のインピーダンスがマイクロコンピュータ9に入力され
ると、マイクロコンピュータ9はプログラムによりイン
ピーダンスと被測定者情報から体脂肪率を計算し、結果
を液晶表示器6に出力する。体脂肪率を求める式は各種
のものが知られているが、本従来例では、体密度より求
めるBrozecの式(Brozecらの報告書J.Broz
ec、F.Grande、J.T.Anderson and A.Key;“An NY Acad.sc
i 110(1963)113−40)を用いている。た
とえば男性の場合、下記のとおりとなる。
【0006】体密度=1.1554−.0841×体重
×インピーダンス/身長2 体脂肪率(%)=(4.95/体密度−4.5)×10
0 なお、この式は男性の場合の式であるが、女性の場合も
各部の係数を変えることにより適用できるので、被測定
者情報に含まれる性別を元に式を切り換える。
【0007】このように従来の体脂肪測定装置は装置本
体に片手で把持できる把持部及び人体載置部にそれぞれ
電極を有し、被測定者は片手で把持部を把持し、人体載
置部に乗って決められた姿勢を取って測定すれば、手部
電極及び足部電極に備えられた電極が手のひら及び足の
裏に接触することによって手足間のインピーダンスを測
定し、計算により体脂肪率を測定することができるよう
になっていた。これらの装置は、いずれも被測定者は把
持部を把持し、人体載置部に乗るだけで体脂肪率を知る
ことができ、体の状態を示す一つのパラメータを得るこ
とができるため、体の状態を健康に保つために非常に有
効である。とりわけ減量などを行うときに体重以外の指
標として減らすべき体脂肪率を直接測定できるため管理
指標が明確となり非常に利便性が高く、減量を効率的に
進めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
体脂肪測定装置では体脂肪率という指標しか測定できな
いため、管理指標が明確になる反面、体脂肪率という数
値のみを追求するあまりこれを過度に減らす行動をとっ
てしまう可能性がある。減量をしている人が、誤った食
事制限のため栄養のバランスを崩してしまう場合や、過
度の運動で疲労が蓄積してしまうなどの場合である。せ
っかく痩身しても、健康を失っては元も子もない。本発
明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、
健康を保つための適正な指標を得ることができる体脂肪
測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために本発明の体脂肪測定装置は、電極間のインピー
ダンスを測定することによって体脂肪率を求める手段
と、肌の水分量によって変化する物理量を検出すること
により肌の水分量を求める手段とを備えたものである。
これによって、体脂肪率以外の指標として肌の水分量が
容易に測定することができるようにしたので、健康を保
つための管理指標を適切に得ることができる体脂肪測定
装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は被測定者
の体の一部に接触する第一の電極と、第一の電極とは別
部位に接触する第二の電極と、第一の電極と第二の電極
間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段
と、被測定者の身体的特徴をあらわす被測定者情報を入
力する入力手段と、インピーダンスと被測定者情報から
体脂肪率を計算する体脂肪率計算手段と、被測定者の肌
の水分量によって変化する物理量を検出する肌水分量セ
ンサと、肌水分量センサからの物理量から肌水分量を計
算する肌水分量計算手段と、体脂肪率と肌水分量を報知
する報知手段を備えたことにより、第一、第二の電極間
のインピーダンスより体脂肪率を求めるとともに肌の水
分量によって変化する物理量から被測定者の肌の水分量
を計算できるようにしたので、効果的に健康管理に必要
な管理指標を得ることができる。とりわけ、健康的に痩
身するために最大限の効果を発揮する。
【0011】請求項2に記載の発明は、特に請求項1に
記載の体脂肪測定装置に被測定者が把持する把持部を設
け、肌水分量センサを把持部に備えたことによって、把
持する部分に肌水分量センサが備えられるので、測定部
位に肌水分量センサを接触させることが容易に行えるた
め、結果として正確に測定部位にあてることが可能にな
るため、測定の正確さを高めることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、特に、請求項2
に記載の把持部に第一の電極および第二の電極のうち少
なくとも一つの電極を備えたことによって、肌水分量を
測定するために被測定者が把持する把持部と体脂肪率を
測定するために使用する把持部が兼用できるので、構成
が簡単になりコストを安くおさえられる。
【0013】請求項4に記載の発明は、特に、請求項2
または3に記載の把持部を体脂肪測定装置本体から分離
可能な構成とし、把持部と体脂肪測定装置本体と有線あ
るいは無線で信号伝送するための信号伝送手段を有した
ことによって、被測定者の様々な部位に肌水分量センサ
を接触させるとができ、一部分の測定に限定されず、測
定の自由度が増す。
【0014】請求項5に記載の発明は、特に、請求項2
〜4のいずれか1項に記載の把持部に少なくとも肌水分
量を報知する報知手段をそなえたことによって、様々な
部位の肌水分量を測定したときに、測定部位近傍で測定
結果を確認することができるので測定部位と測定結果の
一致がさせやすく、直感的にわかりやすいため便利であ
る。
【0015】請求項6に記載の発明は、特に、請求項2
〜5のいずれか1項に記載の把持部を略棒形状とし、そ
の略先端部に肌水分量センサを設けたことによって、把
持部を握りやすくするとともにその先端部というコント
ロールしやすい場所にセンサを設けているため、肌に肌
水分量センサをあてやすく、結果として、正確な測定に
貢献することができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、特に、請求項1
〜6のいずれか1項の肌水分量センサを被測定者の肌と
絶縁物を介して接触する少なくとも1対の電極対を備
え、肌の水分量に応じて変化する前記電極対間の静電容
量を検出するための静電容量検出手段を有したことによ
って、肌水分量センサが直接肌に触れることがないの
で、センサの劣化などが少なく、安定した肌水分量の測
定が可能である。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。なお、従来例と同じ構成要素には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
の体脂肪測定装置の外観図を示す。従来例と同じく人体
載置部2を体脂肪測定装置本体としており、ここに第一
の電極としての足部電極1が取り付けられている。
【0019】人体載置部2には、被測定者情報を入力す
るための入力手段としてのキーボード5、報知手段とし
て液晶表示器6が備えられている。人体載置部2と把持
部4は信号伝送手段としてのケーブル7で接続されてお
り、把持部4には第二の電極としての手部電極3が備え
られている。本実施例の体脂肪測定装置が従来のものと
異なる点は把持部4にある。把持部4を拡大した図を図
2に示す。把持部4は図2に示すように円筒の棒状であ
り、その側面にはさきほど説明した手部電極3が備えら
れているが、従来と異なる点としてはその先端部には肌
水分量センサとして電極対11が備えられ、さらに、側
面には肌水分量を表示する把持部報知手段としての液晶
表示器12が備えられている。
【0020】このように、把持部に肌水分量を報知する
報知手段をそなえたことによって、様々な部位の肌水分
量を測定したときに、測定部位近傍で測定結果を確認す
ることができるので便利である。また、把持部4に手部
電極3を備えたことによって、肌水分量を測定するため
に被測定者が把持する把持部4と体脂肪率を測定するた
めに使用する部分が兼用できるようになっているので、
コストを安くおさえている。
【0021】図3にブロック図を示す。足部電極1及び
手部電極3は、4電極法でインピーダンスを測定するイ
ンピーダンス測定手段8に接続されており、その測定結
果はマイクロコンピュータ9に入力され、マイクロコン
ピュータ9は測定結果により体脂肪率を演算し、報知手
段としての液晶表示器6にて表示する構成となっている
点は従来と同じである。従来と異なる点は、把持部4に
備えられた肌水分量センサとしての電極対11が静電容
量測定手段13に接続され、静電容量検出手段13から
の出力が肌水分量計算手段として、体脂肪計算手段と兼
用するマイクロコンピュータ9と接続されている点であ
る。さらに、マイクロコンピュータ9には把持部報知手
段としての液晶表示器12が接続されている。
【0022】以上のように構成された体脂肪測定装置に
おいて以下その動作、作用について説明する。体脂肪率
の測定時は従来例と同じく被測定者10は図10のよう
に把持部4を握って人体載置部2の上に素足で乗り測定
姿勢をとることにより手部電極3と足部電極1間のイン
ピーダンスを測定し、それをマイクロコンピュータ9に
て体脂肪率に換算して表示する。この詳細については、
従来の体脂肪測定装置と同様なので、詳細な説明は省略
する。
【0023】次に肌の水分量を測定する場合の動作につ
いて説明する。被測定者10が肌水分量を測定するとき
の説明図を図4に示す。図のように、被測定者10は把
持部4を把持し、その先端部に位置した肌水分量センサ
としての電極対11を測定したい肌にあてがう。この場
合、頬の水分量を測定しようとしている。このように、
肌水分量センサとしての電極対11を把持部4に備えた
ことによって、把持する部分に肌水分量センサがついて
いることになり、被測定者10は測定部位に肌水分量セ
ンサをあてることが容易にできるため、結果として測定
の正確さを高めることができる。
【0024】また、把持部4を装置本体である人体載置
部2と電線で接続し、装置本体から分離可能な構成とし
たことによって、被測定者の様々な部位に肌水分量セン
サを接触させるとができ、測定の自由度が増している。
また、把持部を略棒形状とし、その略先端部に肌水分量
センサを設けたことによって、肌に肌水分量センサを容
易にあてることができるようになっており、正確な測定
ができるようになっている。
【0025】次に肌の水分測定の原理を図5を用いて説
明する。図5は電極対11を肌にあてがった状態の断面
図である。肌水分量センサは、電極対11が基板14に
固定されており、その表面を絶縁物であるガラス15で
コートされている。この肌水分量センサを肌にあてがう
と、図のように電極対11が直接肌に触れず、絶縁物で
あるガラス15を介して触れることになる。一方、被測
定者10の肌は、表面から皮脂層16、角質層17、表
皮18の順に層をなしている。肌水分量センサを肌にあ
てがうと、図に示すCのように角質層17を誘電体とし
たコンデンサ19を形成する。このコンデンサ19の静
電容量Cは誘電体である肌の誘電率によって決定される
が、この誘電率は肌の水分量によって大きく変化する。
これは、水の比誘電率は80程度あり、角質層17を形
成する他の物質、たとえばたんぱく質の誘電率1.5程
度に比較して大きいためである。よって、静電容量Cは
肌の水分量を顕著に反映し、肌の水分量が変化するとC
の値が大きく変化する。
【0026】次に、静電容量Cの変化をとらえるための
静電容量検出手段についての詳細を説明する。図6に静
電容量検出手段の具体的な回路構成例を示す。図中Cが
電極対11の間の静電容量である。肌の水分量によって
変化するので、可変コンデンサとして記載している。こ
の回路は一般的に知られたC−MOSのNORゲートで
構成されたマルチバイブレータである。この回路はCと
Rで決まる周波数で矩形波を発生することができる。こ
のことにより静電容量Cの変化を、発信周波数の変化と
してとらえるように回路を構成している。この矩形波信
号をマイクロコンピュータ9に入力し、マイクロコンピ
ュータ9はこの周波数を肌の水分量に換算し、報知手段
である液晶表示器に表示することになる。
【0027】以上のように、被測定者10は、体脂肪率
を測定すると同時に、肌の水分量を測定することができ
る。このように肌水分量センサとしての電極対11が被
測定者の肌と絶縁物を介して接触しても測定できる静電
容量タイプとしているため、肌水分量センサが直接肌に
触れることがないので、センサの劣化などが少なく、安
定した肌水分量の測定が可能である。
【0028】図7に本実施例の体脂肪測定装置にて実際
に測定を行ったデータに基づくグラフを示す。図7のデ
ータの被験者は減量を目的として食事制限と運動を行っ
ている。21のように、測定開始当初から体脂肪率は順
調に下がってきている。従来の体脂肪測定装置によって
体脂肪率のみで評価している場合では、減量の結果が順
調にあらわれており、喜ばしい結果と読みとれる。しか
しながら、本実施例の体脂肪測定装置において、肌の水
分量を同時に測定した結果、22のように体脂肪率の減
少とともに肌の水分量も下がってきていることがわか
る。すなわち、肌がカサカサになってきていることを示
している。この被験者は点23において、このことをフ
ィードバックし、食事内容に専門家のアドバイスを取り
入れるとともに、運動を適正な量に調節した。
【0029】その結果、25のように、体脂肪率を順調
に低下させるとともに、肌の水分量を一定に確保するこ
とができ、健康でみずみずしい肌を保ったまま同時に減
量を行うことが実現できた。このように、本発明の体脂
肪測定装置を使用することによって、従来の体脂肪測定
装置での体脂肪率というパラメータのみの管理ではなし
えないバランスのとれた減量が可能になり、健康を損な
うことなく、目的とする体脂肪率の管理も最適に行うこ
とができるのである。
【0030】ここで、健康管理の指標として肌の水分量
を選んだ根拠を補足する。健康管理の指標として、身体
の状態を表す指標は種々ある。医学的なものでは血液な
どの体液を調べるといったものがあるが、これらの検査
は大がかりで日々手軽にチェックするというわけにはい
かない。また、他に手軽にチェックできるものとして
は、脈拍等の指標があるが、これらはその時の瞬時的な
体の状態を示すパラメータとなるが、日々のトレンド的
な体調を示すものではない。ここで言うトレンド的な体
調とは、体脂肪率と組み合わせて有用な情報であり、体
脂肪率と同じく数時間から数日の範囲で推移するものが
適当である。さらに、体脂肪率をチェックするという目
的としては、病的な肥満の治療という側面もないことは
ないが、一般的には美容的な目的であることが多い。す
なわち、不健康なほどの肥満ではないが、美しくなるた
めに痩身したいなどの目的である。この場合、美しくな
ることが目的であるので、美しさの指標を直接的にとら
えることができれば、これがもっとも良い選択肢とな
る。
【0031】まとめると、体脂肪率と組み合わせて管理
するために妥当なものとしては、手軽にチェックでき、
数時間から数日の間の体調を示す指標で、美しさに直接
結びつく指標ということになる。これらの点を満たす指
標として肌の水分量を選択した。我々は日々の生活の中
で、寝不足などで体調が悪いときに肌がカサつく等の経
験はだれしも経験するところである。このような状態の
時には栄養クリームや化粧水などで表面的に油分や水分
を補っても、一時的に改善するだけで根本的には改善し
ない。これは、肌のコンディションは表面的なものだけ
で左右されているものではなく、体調そのものを示す内
分泌系の状態を示していることにほかならない。さら
に、肌の表面の状態であれば、直接センサーを触れるこ
とができるので、手軽にチェックすることができる。
【0032】すなわち、肌の水分量という指標は体調を
示す指標の中で手軽にチェックできるものという条件を
もっとも良く満たしている。さらに、肌のコンディショ
ンというのは先述したとおり、体調を良く示す内分泌系
の状態を反映する指標であるので、運動後の汗をかいた
状態などの特殊な状態を除外すると、その変化は数時間
から数日の間で推移するもので、体脂肪率などと同程度
の変化時間をもつという条件も満たす。さらに、美容的
な意味合いでは、肌のコンディションを直接示す指標を
直接確認できるので美容という目的に非常に良く合致し
ていると言える。このように肌の水分量という指標を体
脂肪測定装置で測定できることは、単なる測定機器の組
み合わせではなく、健康管理のみならず美容的に見ても
最大限の効果を発揮できるものである。このように、本
体脂肪測定装置においては、1つの測定装置で必要な管
理指標を容易に得ることができるので、別々の指標を単
に合わせただけという枠を越えた有効な効果を得ること
ができる。
【0033】なお、本実施例の体脂肪測定装置において
は、把持部4を円筒としているが、握りやすい略棒状で
あれば、たとえば自転車のグリップのように指の形状に
合わせて凹凸を設けたり、くの字型に角度をつけて折り
曲げてもよい。また、本実施例では肌水分量センサとし
ての電極対11は、円筒の底面に直接取り付けられてい
るが、把持部を握ったときに自然に肌に接触できるよう
に角度をつけたり、角度がつくように可動したりしても
よい。
【0034】また、本実施例では把持部報知手段は液晶
表示器としたが、発光ダイオードなどの表示手段でもよ
いし、音声で知らせるものでもよく、また、液晶表示器
にバックライトをつけて見やすくしたりすることも可能
である。また、本実施例では把持部報知手段には肌水分
量のみを表示しているが、少なくとも肌水分量を表示す
れば、体脂肪率を同時あるいはスイッチできりかえて表
示してもよいし、キーボードから入力した被測定者情報
を表示してもよい。
【0035】また、本実施例では肌水分量センサに使用
した電極対11は単純に電極を2つならべたものとした
が、静電容量検出性能を上げるために、電極形状を櫛形
とするなどの形状については任意である。また、本実施
例では電極対11を肌から絶縁する絶縁物についてはガ
ラスを使用しているが、絶縁できる素材であれば、エポ
キシなどの樹脂材料等を使用することも可能である。
【0036】また、本実施例においては体脂肪測定装置
本体は人体載置部としているが、第一の電極をもう片方
の手で把持する把持部に備えるなどした場合は人体載置
部である必要はない。また、本実施例では静電容量検出
手段としては、NORゲートのマルチバイブレータを使
用したが、静電容量によって電気信号が変化するもので
あれば、回路構成は限定されず、たとえばタイマICを
使用したり、ウイーンブリッジを使用した発振回路を使
用する事が可能である。
【0037】また、本実施例において、肌水分量は重量
パーセントで表示しているが、肌に含まれる水分量に関
係する値であれば、たとえば1平方センチメートルあた
りの絶対水分量や、その他直感的にわかる独自の指数に
変換してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電極間の
インピーダンスを測定することによって体脂肪率を求め
る手段と、肌の水分量によって変化する物理量を検出す
ることにより肌の水分量を求める手段とを備えたことに
よって、体脂肪率以外の指標として肌の水分量が容易に
測定することができるようにしたので、健康を保ちなが
らダイエットを行う等の健康管理に最適な体脂肪測定装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の外
観図
【図2】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の把
持部の拡大図
【図3】本発明の実施例1における体脂肪測定装置のブ
ロック図
【図4】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の測
定時の説明図
【図5】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の肌
水分量検出の原理説明用断面図
【図6】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の静
電容量測定手段の回路図
【図7】本発明の実施例1における体脂肪測定装置の実
使用データを示す図
【図8】従来の体脂肪測定装置の外観図
【図9】従来の体脂肪測定装置のブロック図
【図10】従来の体脂肪測定装置の使用時の説明図
【符号の説明】
1 足部電極(第一の電極) 2 人体載置部(体脂肪測定装置本体) 3 手部電極(第二の電極) 4 把持部 5 キーボード(入力手段) 6 液晶表示器(報知手段) 7 ケーブル(信号伝送手段) 8 インピーダンス測定手段 9 マイクロコンピュータ(体脂肪率計算手段、肌水分
量計算手段) 10 被測定者 11 電極対(肌水分量センサ) 12 手元液晶表示器(把持部報知手段) 13 静電容量検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 弘次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 雅篤 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 白石 美知子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4C027 AA06 CC00 EE01 GG00 HH01 HH11 KK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定者の体の一部に接触する第一の電
    極と、前記第一の電極とは別部位に接触する第二の電極
    と、前記第一の電極と第二の電極間のインピーダンスを
    測定するインピーダンス測定手段と、被測定者の身体的
    特徴をあらわす被測定者情報を入力する入力手段と、前
    記インピーダンスと前記被測定者情報から体脂肪率を計
    算する体脂肪率計算手段と、被測定者の肌の水分量によ
    って変化する物理量を検出する肌水分量センサと、前記
    肌水分量センサからの物理量から肌水分量を計算する肌
    水分量計算手段と、前記体脂肪率と前記肌水分量を報知
    する報知手段とを有する体脂肪測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定者が把持する把持部を設け、肌水
    分量センサを前記把持部に備えた請求項1記載の体脂肪
    測定装置。
  3. 【請求項3】 把持部には前記第一の電極および第二の
    電極のうち少なくとも一つの電極を有する請求項2記載
    の体脂肪測定装置。
  4. 【請求項4】 把持部は体脂肪測定装置本体から分離可
    能な構成とし、前記把持部と体脂肪測定装置本体とを有
    線あるいは無線で信号伝送するための信号伝送手段を有
    した請求項2または3に記載の体脂肪測定装置。
  5. 【請求項5】 把持部に少なくとも肌水分量を報知する
    把持部報知手段をそなえた請求項2〜4のいずれか1項
    に記載の体脂肪測定装置。
  6. 【請求項6】 把持部は略棒形状とし、その略先端部に
    肌水分量センサを設けた請求項2〜5のいずれか1項に
    記載の体脂肪測定装置。
  7. 【請求項7】 肌水分量センサは被測定者の肌と絶縁物
    を介して接触する少なくとも1対の電極対を備え、前記
    肌の水分量に応じて変化する前記電極対間の静電容量を
    検出する静電容量検出手段を有した請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の体脂肪測定装置。
JP2001371297A 2001-12-05 2001-12-05 体脂肪測定装置 Pending JP2003169784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371297A JP2003169784A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 体脂肪測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371297A JP2003169784A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 体脂肪測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003169784A true JP2003169784A (ja) 2003-06-17

Family

ID=19180368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001371297A Pending JP2003169784A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 体脂肪測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003169784A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1576922A1 (en) 2004-03-15 2005-09-21 Tanita Corporation Skin condition estimating apparatus
JP2009539541A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 皮膚観察装置、皮膚を観察する方法、観察装置、皮膚を照射治療する方法、及びoledの使用
JP2011509792A (ja) * 2008-01-22 2011-03-31 アリク ペレド, 授乳を監視するための方法および装置
EP2354771A1 (de) * 2010-02-09 2011-08-10 Leifheit AG Körperanalysewaage
JP2013132516A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Terumo Corp 体内水分計および表示制御方法
JP2013132517A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Terumo Corp 体内水分計
JP5941170B2 (ja) * 2013-02-13 2016-06-29 テルモ株式会社 体内水分計
KR101932132B1 (ko) 2018-11-09 2018-12-24 황인오 체지방 측정 장치 및 체지방 측정 방법
JP2020065734A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 日本電子精機株式会社 肌特性測定器と肌特性測定方法と肌特性評価システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1576922A1 (en) 2004-03-15 2005-09-21 Tanita Corporation Skin condition estimating apparatus
JP2009539541A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 皮膚観察装置、皮膚を観察する方法、観察装置、皮膚を照射治療する方法、及びoledの使用
US9854975B2 (en) 2006-06-12 2018-01-02 Koninklijke Philips N.V. Skin monitoring device, method of monitoring the skin, monitoring device, method of irradiating the skin, and use of an OLED
JP2011509792A (ja) * 2008-01-22 2011-03-31 アリク ペレド, 授乳を監視するための方法および装置
EP2354771A1 (de) * 2010-02-09 2011-08-10 Leifheit AG Körperanalysewaage
JP2013132516A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Terumo Corp 体内水分計および表示制御方法
JP2013132517A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Terumo Corp 体内水分計
JP5941170B2 (ja) * 2013-02-13 2016-06-29 テルモ株式会社 体内水分計
JP2020065734A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 日本電子精機株式会社 肌特性測定器と肌特性測定方法と肌特性評価システム
JP7399404B2 (ja) 2018-10-25 2023-12-18 日本電子精機株式会社 肌特性測定器と肌特性測定方法と肌特性評価システム
KR101932132B1 (ko) 2018-11-09 2018-12-24 황인오 체지방 측정 장치 및 체지방 측정 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0835074B1 (en) Apparatus and method for analyzing body composition using a new electrode system based on bioelectrical impedance analysis
JP3698633B2 (ja) 体型判定装置
KR20010017248A (ko) 신규의 손 전극을 이용한 인체성분 분석장치 및 분석방법
JP5641527B2 (ja) 筋量評価方法および筋量評価装置
JPH0549050B2 (ja)
JP2003169784A (ja) 体脂肪測定装置
KR20030091052A (ko) 신체의 자세균형을 측정하는 기능을 갖는 체중계
JP4369855B2 (ja) 柔軟運動用器具
JP2005000565A (ja) 生体情報取得装置
KR100330746B1 (ko) 체지방 측정용 손목시계
KR100885396B1 (ko) 생체 임피던스 측정 장치
JP2001104273A (ja) 体重計付き体脂肪測定装置
US6551257B1 (en) Bioelectrical impedance measuring apparatus with handgrip
JP2009005842A (ja) 体組成測定装置、体組成測定方法
JP2006142061A (ja) 生体測定装置
KR101896596B1 (ko) 체성분 분석기의 임피던스를 이용한 컨디션 관리 방법 및 시스템
JP4163071B2 (ja) 婦人用体調管理装置
JP2003169785A (ja) 体脂肪測定装置
KR200342243Y1 (ko) 헬스기구
JP4055466B2 (ja) 身体組成検出装置
JP3508633B2 (ja) 体脂肪計
JP3636824B2 (ja) 体脂肪測定装置
KR200361600Y1 (ko) 체지방 측정기의 발 전극부
KR101161492B1 (ko) Idc 센서를 활용한 휴대용 칼로리 측정 장치 및 방법
KR200318855Y1 (ko) 체지방 측정기