JP2001276009A - 歩行運動器具における運動計 - Google Patents

歩行運動器具における運動計

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JP2001276009A
JP2001276009A JP2000092177A JP2000092177A JP2001276009A JP 2001276009 A JP2001276009 A JP 2001276009A JP 2000092177 A JP2000092177 A JP 2000092177A JP 2000092177 A JP2000092177 A JP 2000092177A JP 2001276009 A JP2001276009 A JP 2001276009A
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Iwao Yamazaki
岩男 山崎
Kimiyo Yamazaki
貴三代 山崎
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Ya Man Ltd
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Ya Man Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】消費カロリーの計算精度を高め、運動の目標や
成果を具体的に把握できるようにする。 【解決手段】人体インピーダンス測定手段110と、個
人データと体脂肪率に基づいて体型を判別する体型判別
手段140と、基礎代謝量算出手段150と、目標体脂
肪率設定手段160と、減量すべき体脂肪量を計算する
減量体脂肪計算手段170と、減量体脂肪を消費するた
め減量カロリー計算手段180と、基礎代謝量に基づい
て減量カロリーを消費するための目標歩行回数設定手段
190と、歩行回数測定手段200と、測定した時間と
歩行回数および基礎代謝量に基づいて実際の消費カロリ
ーを計算する消費カロリー計算手段210と、減量カロ
リーから実際の消費カロリーを差し引く。残り消費カロ
リー計算手段220と、基礎代謝量に基づいて残り消費
カロリーを消費するための残り歩行回数計算手段230
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対のペダル
の上に乗ってこれを左右交互に前後または上下方向に往
復動して身体運動を行う歩行運動器具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】基礎代謝量は身体が消費する基本的なエネ
ルギー量で、年齢や体重によって異なるが、エネルギー
を消費する場所である筋肉が増えると、身体が消費する
エネルギーも多くなり、基礎代謝量も大きくなる。反対
に筋肉量が減少すると、脂肪を燃焼させる場所が少なく
なるので、基礎代謝量が低下して消費するエネルギーも
少なくなる。このように、基礎代謝量は筋肉量に比例す
るので、実際の値に近い基礎代謝量を求めるには、性
別、年齢、身長、体重だけでなく、体重から体脂肪を除
いた筋肉量をあらわす指標である除脂肪体重をもとに計
算するのが正解である。そのためには人体インピーダン
スを測定して体脂肪率を算出する必要がある。
【0004】ところが従来の歩行運動器具の運動計は、
歩行回数だけを根拠にして消費カロリーを計算している
ため、筋肉の多いいわゆるスポーツマンと、脂肪の多い
肥満者を区別しないで明らかに筋肉量が違う人でも、基
礎代謝量の違いにかかわらず同じように運動時の消費カ
ロリーを計算していた。
【0005】また、従来の歩行運動器具の運動計は、歩
行回数や消費カロリーを表示するだけで、運動の目標を
立てたり、現在の運動量が適正かどうかを評価したり、
運動の成果を具体的に把握したりできるものはなかっ
た。そのため、すぐに飽きられてしまうことが多く、長
期間有効に利用されることが少なかった。
【0006】そこで本発明は、従来の歩行運動器具の運
動計に体脂肪測定機能を付加することにより、基礎代謝
量の違いを反映して消費カロリーの計算精度を高め、運
動の目標や成果を具体的に把握できるようにすることを
目的になされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は以下のように構成した。
【0008】すなわち、請求項1の発明は、左右一対の
ペダルの上に乗ってこれを左右交互に前後または上下方
向に往復動して身体運動を行う歩行運動器具において、
歩行運動の運動量を測定する運動量測定手段と、人体イ
ンピーダンスを測定する電極と、測定した人体インピー
ダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段
と、前記運動量測定手段の運動量と体脂肪率算出手段の
体脂肪率に基づいて消費カロリーを計算する消費カロリ
ー計算手段と、運動量、体脂肪率及び消費カロリーを表
示する表示部と、を備えることを特徴とする運動計であ
る。請求項2の発明は、左右一対のペダルの上に乗って
これを左右交互に前後または上下方向に往復動して身体
運動を行う歩行運動器具において、人体インピーダンス
を測定する電極と、測定した人体インピーダンスに基づ
いて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、目標の体
脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、算出した体
脂肪率から目標の体脂肪率を達成するために必要な目標
の運動量を設定する目標運動量設定手段と、体脂肪率及
び目標運動量を表示する表示部と、を備えることを特徴
とする運動計である。請求項3の発明は、左右一対のペ
ダルの上に乗ってこれを左右交互に前後または上下方向
に往復動して身体運動を行う歩行運動器具において、歩
行運動の運動量を測定する運動量測定手段と、人体イン
ピーダンスを測定する電極と、測定した人体インピーダ
ンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段
と、目標の体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段
と、算出した体脂肪率から目標の体脂肪率を達成するた
めに必要な目標の運動量を設定する目標運動量設定手段
と、前記運動量測定手段の運動量と体脂肪率算出手段の
体脂肪率に基づいて消費カロリーを計算する消費カロリ
ー計算手段と、計算した消費カロリーに基づいて前記目
標運動量の残りを計算する残り目標運動量計算手段と、
運動量、体脂肪率及び残り目標運動量を表示する表示部
と、を備えることを特徴とする運動計である。請求項4
の発明は、前記運動量をペダルの往復動する回数を歩数
計で測定した歩行回数とその間の運動時間とする請求項
1または3記載の運動計である。請求項5の発明は、前
記運動量を心拍計で測定した心拍数とその間の運動時間
とする請求項1または3記載の運動計である。請求項6
の発明は、前記運動量を負荷を調節したペダルの往復動
する回数を歩数計で測定した歩行回数とその間の運動時
間及びペダル負荷の大きさとする請求項1または3記載
の運動計である。請求項7の発明は、前記目標運動量を
目標消費カロリーとする請求項2または3記載の運動計
である。請求項8の発明は、前記目標運動量を目標歩行
回数とする請求項2または3記載の運動計である。請求
項9の発明は、前記目標運動量を目標歩行距離とする請
求項2または3記載の運動計である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0010】図1に、本発明を実施したペダルを前後動
する歩行運動器具の全体図を示す。歩行運動器具は、支
軸Aに左右のフレームBを揺動自在に吊下げ、フレーム
Bの上方にハンドルHを一体に連結し、下方にペダルP
を取り付ける。また、支軸Aに台座aを介して運動計1
を着脱自在に取り付ける。歩行回数の測定は、ハンドル
H、フレームB、ペダルPなどの往復動する部分に磁気
センサあるいは光センサなどを取り付けて行う。
【0011】図2に、本発明を実施したペダルを上下動
する歩行運動器具の全体図を示す。歩行運動器具は、支
軸AにハンドルHを固定あるいは傾動自在に連結し、下
方に油圧シリンダで負荷を調節するペダルPを載置す
る。また、支軸Aに台座aを介して運動計1を着脱自在
に取り付ける。歩行回数の測定は、同様にハンドルH、
ペダルPなどの往復動する部分に磁気センサあるいは光
センサなどを取り付けて行う。
【0012】図3に、本発明を実施した運動計の正面図
を示す。運動計1は、人体インピーダンス測定回路2を
内蔵し、正面にLCDの表示部Dを設け、その下方に電
源/選択キーK1、数字のダウンキーK2とアップキー
K3、確定キーK4および開始/終了キーK5を配置
し、上下の側面に互いに電気的に絶縁する4端子電極を
構成する一方の給電側電極E1、E1と、他方の検出側
電極E2、E2を固着する。給電側電極E1、E1と検
出側電極E2、E2は、歩行運動器具のハンドルHに取
り付け、コードを介して運動計1に接続してもよい。
【0013】電源/選択キーK1は、約2秒のロングオ
ンによる電源のオン・オフと、個人データの入力、運動
の計測結果、体脂肪の測定結果、ダイエットの目標値な
どの表示切換えを行う。
【0014】個人データの入力は、性別、年齢、身長、
体重などのデータを入力する。体重は歩行運動器具に歪
ゲージから成る体重測定センサを取り付け、体重測定セ
ンサの出力信号を入力してもよい。運動の計測結果は、
時間、歩行回数、累計歩行回数、消費カロリーなどを表
示する。体脂肪の測定結果は、体脂肪率、基礎代謝量、
体型区分などを表示する。ダイエットの目標値は、目標
体脂肪率を達成するための減量体脂肪率(%)、減量体
脂肪量(kg)、減量カロリー、目標歩行回数などを表
示する。また、運動の計測結果に合わせて目標体脂肪率
を達成するための残り歩行回数、残り消費カロリーなど
を表示する。
【0015】ダウンキーK2は、キーを押す毎に数字を
1ずつ下降させて数字を入力する。アップキーK3は、
キーを押す毎に数字を1ずつ上昇させて数字を入力す
る。性別、年齢、身長、体重の個人データを入力すると
きは、それぞれのデフォルト値が表示され、データ入力
はそれらの数値をダウンキーK2とアップキーK3で修
正しながら行う。確定キーK4は、入力データの確定を
行い、確定キー4が押されると次の入力に移行する。開
始/終了キーK5は、体脂肪の測定あるいは運動の計測
をスタートさせる。
【0016】表示部Dは、性別、年齢、身長、体重など
の入力データ、運動の計測結果、体脂肪の測定結果、ダ
イエットの目標値などを表示する。
【0017】図4に、本発明を実施した人体インピーダ
ンス測定回路のブロック図を示す。人体インピーダンス
測定回路2は、発振器21が生成する50kHzの正弦
波交流電圧を駆動回路22、切換スイッチ23Aを介し
てケース1の給電側電極E1、E1に供給する。
【0018】人体インピーダンスを測定するときは、運
動計1を台座aから取り外して両手で把持し、両腕を肩
の高さでまっすぐ伸ばして、図5に示すように、運動計
1の給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2を左
右の人差し指と親指で挟む。あるいは、ハンドルHを両
手で握って人体インピーダンスを測定する。これによ
り、左右の検出側電極E2、E2の間に交流電圧が発生
し、両手間の人体インピーダンスを測定する。
【0019】検出側電極E2、E2に発生した交流電圧
を切換スイッチ23A、帯域フィルタ24、整流回路2
5、増幅器26を介して直流電圧に変換し、波形整形、
レベル調整、オフセット調整した後、A/D変換器2
7、I/Oインタフェース16を介してCPU14に入
力する。
【0020】人体インピーダンス測定回路2を構成する
要素の経時変化や温度特性による測定誤差を修正するた
め、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路の
出力特性をあらかじめ校正する。すなわち、2つの変量
である人体インピーダンスZと検出側回路が検出する交
流電圧Vの関係を回帰直線Z=k・V+C0にあてはめ
る。そして、抵抗値が既知の2つの抵抗R1とR2の両
端に、人体インピーダンスZを測定するときと同じ所定
の交流電圧を印加し、抵抗R1とR2の両端に発生する
交流電圧Vを検出して回帰直線の比例定数kと固定定数
C0を求める。
【0021】このため、CPU14から制御信号を出力
してI/Oインタフェース16、切換ユニット28、切
換制御回路29Aを介して切換スイッチ23Aを切換
え、駆動回路22と帯域フィルタ24との間に2つの抵
抗R1とR2を接続する。次に、CPU14から制御信
号を出力してI/Oインタフェース16、切換ユニット
28、切換制御回路29Bを介して切換スイッチ23B
を切換え、測定対象を抵抗R1あるいは抵抗R2に切換
える。
【0022】図6に、本発明を実施した運動計の機能ブ
ロック図を示す。運動計1は、4端子電極を介して人体
インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段
110と、キーを操作して性別、年齢、身長、体重の個
人データを入力する個人データ入力手段120と、人体
インピーダンスと個人データに基づいて体脂肪率を算出
する体脂肪率算出手段130と、個人データと体脂肪率
に基づいて体型を判別する体型判別手段140と、個人
データと体脂肪率に基づいて基礎代謝量を算出する基礎
代謝量算出手段150と、目標の体脂肪率を設定する目
標体脂肪率設定手段160と、目標体脂肪率と測定体脂
肪率の差から減量すべき体脂肪量を計算する減量体脂肪
計算手段170と、減量体脂肪を消費するためのカロリ
ー量を計算する減量カロリー計算手段180と、基礎代
謝量に基づいて減量カロリーを消費するための目標歩行
回数を設定する目標歩行回数設定手段190と、歩行回
数を測定する歩行回数測定手段200と、測定した歩行
回数と基礎代謝量に基づいて実際の消費カロリーを計算
する消費カロリー計算手段210と、減量カロリーから
実際の消費カロリーを差し引いて残り消費カロリーを計
算する残り消費カロリー計算手段220と、基礎代謝量
に基づいて残り消費カロリーを消費するための残り歩行
回数を計算する残り歩行回数計算手段230で構成す
る。
【0023】体型判別手段140は、図7に示すよう
に、縦軸と横軸を構成する体重と体脂肪率をそれぞれ健
康範囲以下、健康範囲、健康範囲以上の3段階に区分し
てマトリックスを9区域に分割し、個人データ入力手段
120が入力した身長、体重と体脂肪率算出手段130
が算出した体脂肪率がどの区域に該当するかをドットで
表示する。体重の健康範囲は、理想体重×0.9〜理想
体重×1.1とし、体脂肪率の健康範囲は、女性の場合
17〜24%、男性の場合14〜20%とする。9区域
は、縦軸(体重)の上から下、横軸(体脂肪率)の左か
ら右の順にそれぞれ超スポーツマン型、スポーツマン
型、肥満型、スポーツマン理想型、健康理想型、過脂肪
型、超やせ型、やせ型、超過脂肪型などのように分類す
る。ここで、理想体重=(身長−100)×0.9×
0.91とする。
【0024】基礎代謝量算出手段150は、次の計算式
に基づいて基礎代謝量を算出する。 基礎代謝量=C0 ×体重×(100−体脂肪率)/100+C1 C0 =24.0349 女性40歳未満 21.951 女性40歳以上 27.717 男性40歳未満 25.333 男性40歳以上 C1 =427.64 女性40歳未満 424.38 女性40歳以上 188.21 男性40歳未満 243.28 男性40歳以上
【0025】目標体脂肪率設定手段160は、現在の体
脂肪率と比較して、例えば、女性の場合17〜24%、
男性の場合14〜20%とされる健康体脂肪率の中から
目標とする体脂肪率を設定する。
【0026】減量体脂肪計算手段170は、目標体脂肪
率と測定体脂肪率の差から減量すべき体脂肪量を求め
る。 減量体脂肪量(kg)=(測定体脂肪率−目標体脂肪
率)/100×体重 (kg) なお、測定体脂肪率が目標体脂肪率を下回る場合は、減
量体脂肪量を0とする。
【0027】減量カロリー計算手段180は、体脂肪1
kgはおよそ7000kcalに相当することから、次
の計算式によって減量体脂肪計算手段170が計算した
減量体脂肪量を消費するのに必要なカロリー量を求め
る。 減量カロリー(kcal)= 減量体脂肪量(kg)×
7000(kcal/kg)
【0028】目標歩行回数設定手段190は、減量カロ
リー計算手段180が計算した減量カロリーを運動量に
置き換え、運動量から歩行回数を計算して目標の歩行回
数を設定する。運動量は、次のように運動強度と運動時
間の積であらわされる。 運動量(kcal)= 運動強度(kcal/分)×
運動時間(分) 運動強度は、運動の際に消費する1分当りの消費カロリ
ーをあらわし、次の式で計算する。 運動強度(kcal/分)=(エネルギー代謝率×基礎
代謝量+安静時の代謝量)(kcal)/1440
(分) エネルギー代謝率は、歩行ピッチ(単位時間当りの歩行
回数)によって基礎代謝量の何倍のカロリーを消費する
かを表し、例えば、毎分60歩の場合は2.0、120
歩の場合は3.0、180歩の場合は5.0、240歩
の場合は7.0などのように実測によって求める。ま
た、安静時の代謝量は基礎代謝量の1.2倍とする。以
上により、歩行ピッチを、例えば、毎分120歩とし、
そのときの運動強度を次のようにして求める。 歩行ピッチ毎分120歩の運動強度(kcal/分)=
(3.0×基礎代謝量+安静時の代謝量)(kcal)
/1440(分) 次に、減量カロリーを消化するのに必要な運動時間を求
め、運動時間から目標歩行回数を計算する。 運動時間(分)= 減量カロリー(kcal)/ 歩行
ピッチ毎分120歩の運動強度(kcal/分) 目標歩行回数(歩)=運動時間(分)×120(歩/
分) 目標歩行回数を目標歩行距離に置き換えて表示する場合
は、あらかじめ設定した歩幅(例えば、0.7m)を歩
行回数に掛けて距離を求める。なお、運動時間は、体脂
肪が燃えだすまでに最低必要といわれる12分以上の時
間を設定する。
【0029】エネルギー代謝率は、歩行運動時の心拍数
と高い相関関係にあるので、両者の回帰方程式から求め
てもよい。あるいは、歩行運動時のペダル負荷とも高い
相関関係にあるので、両者の回帰方程式から求めてもよ
い。ペダル負荷は、ペダル負荷を調節したときの設定値
を読み取って求める。エネルギー代謝率と心拍数の回帰
方程式は、歩行運動時の心拍数と酸素摂取量を実測して
得ることができる。エネルギー代謝率とペダル負荷の回
帰方程式は、歩行運動時の歩行回数と酸素摂取量をペダ
ル負荷別に実測して得ることができる。
【0030】ペダルを上下動する歩行運動の場合は、歩
行回数だけでなく、心拍数やペダル負荷をもとにエネル
ギー代謝率を求め、計算精度を向上させる。また、体脂
肪を効率よく燃焼させる運動強度は、最高心拍数の約6
0〜90%が好適とされるので、心拍数がこの範囲にあ
るときの消費カロリーを計算するとより計算精度が向上
する。最高心拍数は、次の計算式によって求める。 男性の場合、最高心拍数=220−年齢 女性の場合、最高心拍数=210−年齢 なお、20歳以下の場合はすべて20歳として最高心拍
数を計算する。
【0031】心拍数は、指先の毛細血管を流れる血液中
のヘモグロビンが赤外線を吸収すること、および、その
濃淡が脈拍により変化することを利用して測定する。こ
のため、心拍センサの接触面を指先に押し当ててサポー
タで固定し、発光部が照射する赤外線の変化を受光部で
連続的に検出し、その変化を電気信号に変えて心拍数を
測定する。心拍センサは、耳たぶに接触させて耳たぶの
毛細血管を流れる血液中のヘモグロビンを検出してもよ
い。あるいは、ハンドルHに電極を取り付けて血液の脈
動に伴って発生する両手間のパルス状の電位差を検出
し、これにより心臓の拍動を検知して心拍数を測定して
もよい。
【0032】歩行回数測定手段200は、ハンドルHや
ペダルPに取り付けたホールセンサ、磁気抵抗素子、リ
ードスイッチなどの磁気センサ、あるいはフォトカプラ
などの光センサによって通過を検知し、通過回数をカウ
ントして歩行回数を測定する。
【0033】消費カロリー計算手段210は、歩行回数
測定手段200が測定した歩行回数と時間から平均歩行
ピッチpを求め、この平均歩行ピッチpのエネルギー代
謝率を前述の計算式に代入して運動強度を求め、これに
運動時間を掛けて実際の消費カロリーを計算する。 運動強度(kcal/分)=(平均歩行ピッチpのエネ
ルギー代謝率×基礎代謝量+安静時の代謝量)(kca
l)/1440(分) 消費カロリー(kcal)=運動強度(kcal/分)
× 運動時間(分) 運動強度は、歩行運動時の心拍数と時間から平均心拍数
rを求め、この平均心拍数rのエネルギー代謝率を代入
して求めてもよい。 運動強度(kcal/分)=(平均心拍数rのエネルギ
ー代謝率×基礎代謝量+安静時の代謝量)(kcal)
/1440(分) あるいは、ペダル負荷別に測定した平均歩行ピッチp´
のエネルギー代謝率を代入して求めてもよい。 運動強度(kcal/分)=(ペダル負荷別平均歩行ピ
ッチp´のエネルギー代謝率×基礎代謝量+安静時の代
謝量)(kcal)/1440(分) いずれの場合も歩行運動の負荷が反映されるので、歩行
回数だけをもとに計算するより計算精度が向上する。
【0034】残り消費カロリー計算手段220は、減量
カロリー計算手段180が計算した減量カロリーから消
費カロリー計算手段210が計算した実際の消費カロリ
ーを差し引いて残り消費カロリーを求める。 残り消費カロリー(kcal)=減量カロリー(kca
l)− 消費カロリー(kcal) なお、体脂肪率の測定をやり直したときは、その都度新
たに減量カロリーが設定されて残り消費カロリーは減量
カロリーに等しくなる。
【0035】残り歩行回数計算手段230は、残り消費
カロリー計算手段220が計算した残り消費カロリーを
消費するために、平均歩行ピッチ毎分120歩の運動強
度で運動する場合の残り運動時間を求め、残り運動時間
から残り歩行回数を求める。 残り運動時間(分)=残り消費カロリー(kcal)/
平均歩行ピッチ毎分120歩の運動強度(kcal/
分) 残り歩行回数(歩)=残り運動時間(分)×120(歩
/分) 残り歩行回数を残り歩行距離に置き換えて表示する場合
は、あらかじめ設定した歩幅(例えば、0.7m)を歩
行回数に掛けて距離を求める。
【0036】本発明を実施した歩行運動器具の運動計は
以上のような構成で、体脂肪を測定するときは、まず、
運動計1の電源/選択キーK1とダウンキーK2、アッ
プキーK3および確定キー4を操作して性別、年齢、身
長および体重の個人データを入力する。このとき、入力
データが前回と同じ場合は入力を省略できる。次に、開
始/終了キーK5を押した後、運動計1の上下の側面に
設けた給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2を
左右の人差し指と親指で挟んで体脂肪の測定をスタート
させる。測定を開始してしばらくすると、表示部Dに体
脂肪率が表示され、体脂肪率とともにマトリックスの該
当区域に体型区分がドットで表示される。ここで電源/
選択キーK1を押すと、表示部Dに基礎代謝量が表示さ
れ、測定体脂肪率が健康体脂肪率を上回るときは、電源
/選択キーK1を押す毎に画面が切り換わり、減量体脂
肪率、減量体脂肪量、減量カロリー、目標歩行回数など
のダイエットの目標値が順番に表示される。これらのダ
イエットの目標値は、体脂肪の測定を行う毎に更新され
る。
【0037】次に、開始/終了キーK5を押すと、運動
の計測がスタートする。運動の計測がスタートした後
は、電源/選択キーK1を押す毎に画面が切り換わり、
時間、歩行回数、累計歩行回数、歩行距離、累計歩行距
離、消費カロリー、残り消費カロリー、残り歩行回数、
残り歩行距離などが順番に表示される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の歩行運動
器具の運動計は、歩行運動の運動量と体脂肪率に基づい
て消費カロリーを計算する。従って、本発明によれば、
運動量の他に体脂肪率の違いが計算に反映されるので、
従来に比べて消費カロリーの計算精度が大幅に向上す
る。
【0039】また、本発明の歩行運動器具の運動計は、
現在の体脂肪率から目標の体脂肪率を達成するために必
要な目標の運動量を表示する。従って、本発明によれ
ば、単に歩行回数や消費カロリーが分かるだけでなく、
歩行運動の目標と成果が具体的に目に見えるようになる
ので、運動の興味を長く持続させることができ、そのた
め、取組みが意欲的になって集中力が増し、短期間で十
分な運動の効果を発揮できるようになる。
【0040】また、本発明の歩行運動器具の運動計は、
実際の消費カロリーに基づいて目標運動量の残りを表示
する。従って、本発明によれば、あとどのくらい運動す
ればよいか、一目でわかるようになるので、ダイエット
を目的とした歩行運動の運動量を適切に調節することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したペダルを前後動する歩行運動
器具の全体図である。
【図2】本発明を実施したペダルを上下動する歩行運動
器具の全体図である。
【図3】本発明を実施した運動計の正面図である。
【図4】本発明を実施した人体インピーダンス測定回路
のブロック図である。
【図5】本発明を実施した運動計の体脂肪測定時の使用
説明図である。
【図6】本発明を実施した運動計の機能ブロック図であ
る。
【図7】本発明を実施した体型判別図である。
【符号の説明】
1 運動計 110 人体インピーダンス測定手段 120 個人データ入力手段 130 体脂肪率算出手段 140 体型判別手段 150 基礎代謝量算出手段 160 目標体脂肪率設定手段 170 減量体脂肪計算手段 180 減量カロリー計算手段 190 目標歩行回数設定手段 200 歩行回数測定手段 210 消費カロリー計算手段 220 残り消費カロリー計算手段 230 残り歩行回数計算手段 14 CPU 15 メモリ 16 I/Oインタフェース 2 人体インピーダンス測定回路 21 発振器 22 駆動回路 23 切換スイッチ 24 帯域フィルタ 25 整流回路 26 増幅器 27 A/D変換器 28 切換ユニット28 29 切換制御回路 A 支軸 B フレーム D 表示部 E1 給電側電極 E2 検出側電極 H ハンドル K1 電源/選択キー K2 ダウンキー K3 アップキー K4 確定キー K5 開始/終了キー P ペダル R1、R2 ダミー抵抗 a 台座

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のペダルの上に乗ってこれを左
    右交互に前後または上下方向に往復動して身体運動を行
    う歩行運動器具において、 歩行運動の運動量を測定する運動量測定手段と、 人体インピーダンスを測定する電極と、 測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出
    する体脂肪率算出手段と、 前記運動量測定手段の運動量と体脂肪率算出手段の体脂
    肪率に基づいて消費カロリーを計算する消費カロリー計
    算手段と、 運動量、体脂肪率及び消費カロリーを表示する表示部
    と、 を備えることを特徴とする運動計。
  2. 【請求項2】 左右一対のペダルの上に乗ってこれを左
    右交互に前後または上下方向に往復動して身体運動を行
    う歩行運動器具において、 人体インピーダンスを測定する電極と、 測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出
    する体脂肪率算出手段と、 目標の体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、 算出した体脂肪率から目標の体脂肪率を達成するために
    必要な目標の運動量を設定する目標運動量設定手段と、 体脂肪率及び目標運動量を表示する表示部と、 を備えることを特徴とする運動計。
  3. 【請求項3】 左右一対のペダルの上に乗ってこれを左
    右交互に前後または上下方向に往復動して身体運動を行
    う歩行運動器具において、 歩行運動の運動量を測定する運動量測定手段と、 人体インピーダンスを測定する電極と、 測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出
    する体脂肪率算出手段と、 目標の体脂肪率を設定する目標体脂肪率設定手段と、 算出した体脂肪率から目標の体脂肪率を達成するために
    必要な目標の運動量を設定する目標運動量設定手段と、 前記運動量測定手段の運動量と体脂肪率算出手段の体脂
    肪率に基づいて消費カロリーを計算する消費カロリー計
    算手段と、 計算した消費カロリーに基づいて前記目標運動量の残り
    を計算する残り目標運動量計算手段と、 運動量、体脂肪率及び残り目標運動量を表示する表示部
    と、 を備えることを特徴とする運動計。
  4. 【請求項4】 前記運動量をペダルの往復動する回数を
    歩数計で測定した歩行回数とその間の運動時間とする請
    求項1または3記載の運動計。
  5. 【請求項5】 前記運動量を心拍計で測定した心拍数と
    その間の運動時間とする請求項1または3記載の運動
    計。
  6. 【請求項6】 前記運動量を負荷を調節したペダルの往
    復動する回数を歩数計で測定した歩行回数とその間の運
    動時間及びペダル負荷の大きさとする請求項1または3
    記載の運動計。
  7. 【請求項7】 前記目標運動量を目標消費カロリーとす
    る請求項2または3記載の運動計。
  8. 【請求項8】 前記目標運動量を目標歩行回数とする請
    求項2または3記載の運動計。
  9. 【請求項9】 前記目標運動量を目標歩行距離とする請
    求項2または3記載の運動計。
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