WO1998031140A1

WO1998031140A1 - Telecopieur couleur

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Publication number: WO1998031140A1
Application number: PCT/JP1997/002477
Authority: WO
Inventors: Makoto Kizawa
Original assignee: Matsushita Graphic Communication Systems, Inc.
Priority date: 1997-01-14
Filing date: 1997-07-17
Publication date: 1998-07-16
Also published as: CA2249013C; EP0892550A4; EP0892550A1; CA2249013A1; EP0892550B1; DE69734767D1; US6611355B1; DE69734767T2

Description

明細書カラ一ファクシミリ装置技術分野

本発明は、カラー原稿をカラー読取りしたイメージデータを、カラー符号化処理した後に送信するとともに、受信したデータをカラー記録するカラーファクシミリ装置に関する。背景技術

カラーファクシミリ送受信に関する規定が、 I T U— T勧告 8 1に存在する。この規定に従って、カラーファクシミリ装置が実用化されつつある。

カラーファクシミリ装置で扱うカラーイメージデータは、一般にデータサイズが大きいため、データを蓄積するメモリがオーバーフローし易い、データの送受信■記録出力に長時間を要する、カラー記録材料（インク）の消費量が多い、等の問題がある。

これらの問題に起因して派生する問題を、具体的に説明する。

第 1に、カラ一ファクシミリ装置の受信データを記録する方法として、インクジェット記録方法がある。この方法は、インクジェットプリンタに採用されている方法であり、インクタンク内の、 C (シアン）、 M (マゼンタ）、 Y (イエロ一）、 K (ブラック）、の各色のインクを記録紙に吐出させることにより記録を行うものである。通常、 C (シアン）、 M (マゼンタ）、 Y (イエロ一）インクは、各色均等に用意されている。

しかし、送受信されるカラーデータは本来各色均等ではないため、ファクシミリ受信機のインクは、いずれか一色のインクが先に無くなる場合が多い。カラ一原稿はデータ量が多いため、インクが無くなり易く、このインク切れが発生した場合には、正常なカラー記録はできなくなる。

ファクシミリ装置では、インクジェットプリンタと異なり、送信側のオペレ一タが受信側のファクシミリ装置のインクの残量を知ることができないため、送受信中にインク切れとなつたり、送受信開始以前に既にインク切れとなっていたりする状態が生じやすい。この場合、受信機がインク切れを起こしていても、送信が正常終了しさえすれば、送信者は送信が正常に受信されたものと思いがちであるため、それが送信済み■受信済みをめぐるトラブルの原因となる。

ファクシミリ装置においてインク切れが発生した場合の対応として、以下の方法がある。

まず、例えば、特開平 7— 4 6 4 1 7号公報に掲げる先行技術が存在する。この技術は、いずれかのインクが切れた場合には、別の色のインクを使用して記録を行うというものである。

し力、し、別の色のインクにより記録を行うことは、本来好ましくない。ファクシミリ装置の場合には、受信者が送信原稿とは異なる色の受信記録紙を受取った場合であっても、それに気付かないということもありうるからである。この点、インクジエツトプリンタでは、カラーインクの消費量の少ないェコノミーモードが用意されている。このエコノミーモードは、オペレータが原稿内容を確認しながらインク吐出量を全体的に少なくするモードであり、インク切れになるまでの時間を長くすることができる。

ところが、ファクシミリ装置は、受信側オペレータは記録出力以前に受信データを都度確認しながら記録出力することはできないため、受信原稿の内容に応じてェコノミ一モードに切替えることは困難である。

次に、受信メモリを利用する方法がある。具体的には、インク切れが発生した場合には記録出力を禁止するとともに受信データをすベて受信メモリに蓄積し、インク補給の後にその蓄積したデータを出力するという方法である。

し力、し、メモリ容量には限りがあるため、受信データを蓄積するメモリがォーバーフローして、受信データが失われる場合がある。特に、受信データがデータサイズが大きいカラ一データである場合には、オーバーフローを生じ易い。

この問題に対処するため、例えば、特開平 8—フ 9 5 4 3号公報に掲げる先行技術が存在する。この技術は、受信データを蓄積するメモリ容量の残量が一定値以下になった場合に、既に記憶されているカラーデータをモノクロデータに変換して記録出力するとともにメモリに記憶されているそのカラーデータを消去することにより、メモリの空き領域を確保するというものである。し力、し、この方法によれば、メモリのオーバーフローは回避できるものの、その受信データが本来カラーデータであったのか、モノクロデータであったのか、を判別できなくなるという不都合がある。

第 2に、カラーファクシミリ装置は、徐々に普及しつつあるものの、市場に存在するファクシミリ装置の多くはモノクロ画像を送受信するものである。従って、カラーファクシミリ装置のオペレータは、受信機が、カラー画像を受信する機能を有するファクシミリ装置である場合とモノクロ画像のみを受信する機能を持つファクシミリ装置である場合との双方を想定して通信を行う必要があリ、操作が煩雑となる。つまり、受信機がいずれの機種であるかは、呼の確立後の通信手順の中で能力通知を交換することにより判明するものであるため、通信原稿の読取リ ·蓄積時には、通信手順に入る前であり受信機の機能が判らない。従って、通信不能となる状態を回避するためには、オペレータは、カラーデータをカラー符号化して蓄積すべきかモノク口符号化して蓄積すべきかを、相手に応じて予め選択する必要がある。

第 3に、 1通信の中に力ラーデータとモノクロデータとが混在している場合があるが、カラーデータとモノクロデータとを分別して送信するとなれば、送信操作は更に複雑となり、しかも、送信処理全体の時間は相当長時間に及ぶ。その場合の対処として、特開平 7— 2 8 3 9 5 1号公報に提示される技術が存在する。これは、送信原稿の読取り後に、原稿がカラーかモノクロかを判別して、その判別結果に応じた圧縮処理を実行する技術が開示されている。この技術によれば、オペレータの走査負担は多少軽減されるが、原稿を読取った後に判別処理を行い、更に圧縮処理を実行するため、送信処理に時間を要するという問題がある。発明の開示

本発明は、カラーファクシミリ装置の上記従来の問題点を解決するものであり、全体としてカラーファクシミリ装置の操作性の向上を図るものである。

具体的に、本発明の目的は、インク切れが発生しないように、インク消費量を低減するカラーファクシミリ装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、インク切れが発生した場合でも、良好な受信データを得ることができるカラーファクシミリ装置を提供することにある。より具体的には、インク切れが発生して異なる色のインクで記録出力した場合でも、送信原稿データが力ラーデータであつたのかモノクロデータであつたのか、を判別できるようにする。

また、本発明の他の目的は、カラーファクシミリ装置又はモノクロファクシミリ装置のいずれに対しても、簡単な操作で、しかも短時間で、データの送信を行うことができるカラーファクシミリ装置を提供することにある。本発明のカラーファクシミリ装置は、送信されなかった画情報の一部をその通信の通信結果情報と合成して出力する通信結果レポ一卜生成手段と、前記画情報がカラー画情報である場合に、前記カラー画情報の一部をモノクロ画情報に変換して前記送信結果レポ一卜に合成すべき画情報を生成するデータ変換手段と、を具備することにより、上記目的を達成する。

この場合、データ変換手段は、カラ一画情報の R G B成分情報の一部である G 成分情報のみを抽出してモノク口画情報に変換することが好ましい。

このような構成により、カラー画情報の送信が正常終了しなかった場合に、その通信結果レポートが、モノクロデータに変換されて出力されることとなるため、力ラー記録材料の消費量を低減することができる。記録に力ラーインクを使用する機器では特にインク消費量低減の効果は大きい。更に、出力はモノクロデータで行われるため、カラー出力する場合に比してはるかに短時間で記録出力することができるため、通信結果レポ一ト出力処理が記録部を占有する時間を最大限短縮することができ、装置の効率運用にも資することとなる。

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、受信したカラー画情報を順次蓄積するメモリと、このメモリからカラー画情報を読み出して複数色の記録材料で力ラー記録する記録手段と、記録材料のいずれかが切れた場合に、カラー画情報を単一色の画情報に変換して記録手段により記録させるとともに、受信した画情報はカラー画情報であったことを示す情報をその記録紙に表示する制御手段と、を具備することにより、上記目的を達成する。この場合、メモリの容量の残量が一定値以下になった場合に、カラー画情報を単一色の画情報に変換して記録するようにしてもよい。また、受信した画情報はカラー画情報であったことを示す情報を、画情報を記録するページ以外の記録紙に表示するようにしてもよい。

また、制御手段は、カラー画情報を単一色の画情報に変換して記録手段により記録させた後に、メモリに蓄積した力ラー画情報を消去するようにすることによリ、メモリのオーバーフローを回避することができる。

メモリの容量の残量が一定値以下になる以前に、オペレータの指示を受けることにより、メモリに蓄積された力ラー画情報を単一色の画情報に変換して記録手段により記録させるようにしてもよい。この場合、受信した画情報はカラー画情報であったことを示す情報の表示を行う必要はない。なぜなら、データの記録出力を指示するオペレータは、メモリに蓄積されている画像が力ラー画像であることを知っているからである。

このような構成によリ、記録材料が切れた場合であつても受信データを喪失することなく記録出力することができ、また、簡易な構成で元の画情報の輪郭データを得ることができる。また、モノクロデータへの変換データであることを示すコメントを付すことで、受信者は、原稿がカラーデータであったことを理解できる。

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー画情報とモノクロ画情報との双方から成る混合画情報を蓄積するメモリと、通信手順の中で送信相手のカラ一記録能力の有無を判別する判別手段と、この判別手段が前記送信相手がカラー記録能力を有すると判断した場合には前記メモリから前記混合画情報全てを読み出す一方、前記送信相手がカラー記録能力を有しないと判断した場合には前記メモリから前記モノク口画情報のみを読み出す読出制御手段と、この読出制御手段により読み出された画情報を前記送信相手に送信する送信手段と、を具備することにより、上記目的を達成する。

この場合、送信手段は、同報送信制御手段を有し、通信相手の受信能力に応じて、力ラ一ノモノク口いずれかのデータを選択的に送信するようにしてもよい。混合画情報は、ページ毎の混合画情報であっても、 1ページ内での行単位の混合画情報であってもよい。

このような構成によリ、カラー記録が可能である相手に対しては通常のカラー送信を行い、カラー記録ができない相手に対しては原稿のモノク口部分のみを送信するため、最低限の画情報の送信を行うことができることとなる。

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー送信かモノクロ送信かのいずれかを指示する指示手段と、原稿を読み取つて得た画情報を前記指示手段の指示に応じて力ラー圧縮方式かモノク口圧縮方式かのいずれかで圧縮して蓄積する記憶手段と、原稿を読み取って得た前記画情報がカラー画情報かモノク口画情報かを判定する判定手段と、前記指示手段にカラー送信が指示され、且つ、前記判定手段によリ前記画情報がモノク口画情報であると判定された場合に、前記蓄積手段に一旦カラー圧縮方式で圧縮して蓄積された画情報を復元して再度モノクロ圧縮方式で圧縮した後に送信する送信制御手段と、を具備することにより、上記目的を達成する。

この場合、画情報がカラーデータか否かの判定は、予めいずれかのデータに識別子を付与することにより、行えばよい。

送信制御手段は、圧縮手段による画情報の圧縮処理が 1ページ終了した後又は全ページ終了した後に、画情報の復元処理と再圧縮処理とを実行するようにしてもよい。

このような構成により、送信データがカラーデータである場合には、最短の時間で送信処理を完了することができる。

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、通信手順の中で通信相手のカラー記録能力を判別する判別手段と、この判定手段が前記通信相手の記録能力が特定の単色によるカラー記録のみが可能であることを判別した場合には、力ラー原稿を読み取って得た R G B成分のうち画情報全体に占める構成比が最も高い色成分のみを抽出する色選択手段と、この色選択手段で抽出した色成分情報を圧縮して送信する送信手段と、を具備することにより、上記目的を達成する。

このような構成により、送信側オペレータは、受信機の能力を意識することなくカラー送信を行うことができ、受信側では、擬似的な色ではあるがカラ一受信 W をすることができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係るカラーファクシミリ装置のブロック図、

第 2図は、本発明の第 1の実施例のカラーファクシミリ装置の、通信結果レポ一卜の生成手順を示すフロー図、

第 3図は、本発明の第 2の実施例のカラ一ファクシミリ装置の、カラー記録材料が切れた場合の、受信データの記録出力動作フロー図、

第 4図は、本発明の第 3の実施例のカラーファクシミリ装置から他のファクシミリ装置に送信する場合の送信動作フロー図、

第 5図は、本発明の第 4の実施例のカラーファクシミリ装置の、カラーノモノクロが混在した原稿を同報送信する場合の動作を示すフロー図、

第 6図は、本発明の第 5の実施例のカラーファクシミリ装置の、カラー画情報又はモノク口画情報の送信動作を示すフロー図、

第 7図は、本発明の第 6の実施例のカラーファクシミリ装置から他のファクシミリ装置に送信する場合の送信動作フロー図、

第 8図は、第 6の実施例の色の選択判定処理のフロー図、並びに、

第 9図は、第 6の実施例の色の選択判定処理のフロー図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明のカラ一ファクシミリ装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。

第 1図は、本発明のカラーファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。カラーファクシミリ装置は、概略、以下のように構成される。

カラー光学系 1 0 1は、カラー原稿を R G B成分に色分解して読取るカラー読取部と、通常の白黒 2値で読取るモノクロ読取部とを有し、各々を AZ Dした出力を、画像処理部 1 0 2に出力する。

画像処理部 1 0 2は、後述の符号復号部 1 0 3と色変換部 1 0 6を制御して種々の画像処理を実行する。符号復号部 1 0 3は、例えば、 J P E G等のカラーデータの符号 '復号を実行するカラー符号復号部 1 04と、 MR、 MM R等の白黒 2値データの符号復号を実行するモノクロ符号復号部 1 05とから構成される。

色変換部 1 06は、読取系と記録系との色空間を変換する手段であり、 RG B成分と C I E L a bとの相互の色空間変換を実行する RGBZC I E L a b変換部 1 07と、 C I E L a bと CMYK成分との相互の色空間変換を実行する C I E L a b/CMY K変換部 1 08とから構成される。更に、 C I E L a bZC MYK変換部 1 08では、上記 C I E L a bと C M Y K成分との通常のデータ変換のほか、後述のように、特定の色成分を変換して得た CM Yの信号成分すベてを合成して K成分に変換する処理を行う。尚、 C I EL a bとは、 C I E (国際照明学会）で定めた、明度と色度とで表現される標準色空間の一つである。

カラー用メモリ 1 09とモノクロ用メモリ 1 1 0とは、符号復号部 1 03と色変換部 1 06とによりデータを操作する場合の作業用メモリとして使用される。画像メモリ 1 1 1は、読取データ又は受信データを圧縮した状態で格納するメモリであり、カラ一データはカラ一符号復号部 1 04で J PEG等で圧縮され、モノクロデータはモノクロ符号復号部 1 05で MM R等で圧縮されて格納されている。記録用メモリ 1 1 2は、圧縮データを復元した状態の記録用データを格納するメモリである。記録用メモリ 1 1 2に格納されたデータは、記録制御部 1 1 3の制御により記録へッド 1 1 4で記録される。記録へッド 1 1 4は、例えば、インクジエツト記録へッドのような、 CMYK 4色の記録へッドで構成されておリ、各々のへッドの記録材料の残量は残量センサ 1 1 5でモニタされている。

ROM1 1 6は、後述のフローチャートに対応する各種動作の制御プログラムを格納する。 RAM1 1 7は、作業用ワークメモリである。外部端末とデータ送受信のための回線制御部 1 1 8と、各種操作指示をする操作パネル 1 1 9とが設けられている。そして、 CPU 1 20は、上記の装置全体を制御する。

以上のように構成されたカラ一ファクシミリ装置の各動作について、フローチヤートを参照して、具体的に説明する。

(第 1の実施例）

本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー原稿の送信が行われなかった場合の通信結果レポートを出力する。この出力動作を、第 2図に示すフローチャートに沿って説明する。

通信結果レポートは、送信 '受信のたびに、図示しない通信管理部により生成され、画像メモリ 1 1 1の一部にコード形態で記録される。送信手順が正常終了しなかった場合には送信エラーが発生したと判断し（ST201 ) 、送信結果、送信 NO、宛先 I D、送信開始時刻、送信モード等からなる送信結果情報を、画像メモリ 1 1 1から RAM 1 1 7に転送する（ST 202) 。

次いで、その通信に対応する画情報がカラーデータか否かを判断する（ST 2 03) 。この判断は、その画情報の C I EL a b座標データのべクトル値を判定することにより行う既知の方法により、都度行う。

通信エラ一の画情報がカラー画情報である場合には、画像処理部 1 02は、画像メモリ 1 1 1に格納されている画情報をカラー符号復号部 1 04で復元し（S T 204) 、一旦カラ一用メモリ 1 09に展開した後に、 RGBZC I E L a b 変換部 1 07で RGBデータに変換する（ST205) 。更に、この RGBデ一タのうち、 R成分と B成分とをゼロ出力とし G成分のデータのみを抽出して（S T206) 、その多値の G成分データを所定スライスレベルで 2値化した後（S T 207) 、その 2値データを画像処理部 1 02で（ブラック）データに変換し（ST 208) 、モノクロ用メモリ 1 1 0に一時記憶する。この変換処理によリ、カラーデータのうち最も濃度の高い G成分のみを K成分データとして抽出することができる。

更に、この K成分データは、 RAM1 1 フに転送され（ST209) 、先の送信結果情報と合成されて、送信結果レポートが生成される（ST21 0) 。その合成データは、記録用メモリ 1 1 2に転送された後順次読み出され、記録制御部 1 1 3により、黒色の記録へッド 1 1 4で印字される（ST21 1 ) 。

一方、通信エラーの画情報がモノクロ画情報である場合には、画像処理部 1 0 2は、画像メモリ 1 1 1に格納されている画情報をモノクロ符号復号部 1 05で復元し（ST21 2) 、記録用メモリ 1 1 2に転送された後に（ST21 3) 、記録制御部 1 1 3により、順次読み出され黒色の記録へッド 1 1 4で印字される ( S T 21 1 ) 。

このような構成により、カラー画情報の送信が正常終了しなかった場合に、その通信結果レポートが、モノクロデータに変換されて出力されることとなるため、力ラー記録材料の消費量を低減することができる。記録に力ラーインクを使用する機器では特にインク消費量低減の効果は大きい。更に、出力はモノクロデータで行われるため、カラ一出力する場合に比してはるかに短時間で記録出力することができるため、通信結果レポート出力処理が記録部を占有する時間を最大限短縮することができ、装置の効率運用にも資することとなる。

更に、第 1の実施例では、カラー画情報のうち、 G成分のみを抽出して K成分に変換してモノクロデータを得るようにした。これにより、特殊な画像処理を施すことなく、実に簡易な構成で元の画情報を輪郭データを得ることができ、しかも、 R， G， B全てのデータを再現しないため出力処理速度を向上させることもできる。このようにして得た送信結果レポートの画像は、当然元の画情報とは異なるが、送信結果レポートを確認する人は、原稿の保有者であるため、双方の同一性の確認を行うことに支障はない。

尚、第 1の実施例では、 G成分データを抽出することとしたが、色配分は原稿により異なるため、 R G B成分を相互に比較して構成比率が一定範囲内にある色成分を適宜選択する構成とすれば、常に、適正な輪郭データを有する送信結果レポートを得ることができる。

また、第 1の実施例では、この通信結果レポートの印刷に黒色を使用したが、使用するインクは、特定の色である必要はない。そこで、特定色のインクが早く切れる事態を回避するために、インクカートリッジ全体のインク消費量のバランスが一定になるよう、消費量の最も多いィンクを選択的に使用する等の変更も考えられる。

(第 2の実施例）

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラーインク等の記録材料が切れた場合に、コメントを付加して記録を行う。この受信データの記録出力動作を、第 3図のフローチヤ一卜に沿って説明する。

まず、記録出力指示があると、出力データがカラーデータかモノクロデータかを判別する（S T 3 0 1 ) 。この判別は、第 1の実施例で説明したと同様に、その画情報の C I E L a b座標データに基づいて行う。記録出力データがカラ一データである場合には、残量センサ 1 1 5の出力により、カラ一記録材料（ここではカラーインクとする）があるか否かをチェックする（ST302) 。カラーインクが切れている場合は、記録データを画像メモリ 1 1 1から読み出して、カラー符号復号部 1 04で復元して一旦カラー用メモリ 1 09に展開する（ST303) 。次いで、その復元データを RGBZC I E L a b変換部 1 07で RGBデータに変換して（ST304) 、更に、この RG Bデータのうち、 G成分のデータのみを抽出し（ST305) 、その多値の G成分データを所定スライスレベルで 2値化した後（ST306) 、その 2値データを画像処理部 1 02で K (ブラック）データに変換し（ST307) 、モノクロ用メモリ 1 1 0に一時記憶された後、記録用メモリ 1 1 2に転送される（ST 3 08) o

次いで、実行中の記録出力ジョブが、オペレータの意志による操作パネル 1 1 9からの出力指示によるものか、画像メモリ 1 1 1のオーバーフロー防止のための自動出力か、の判定を行う（ST309) 。

実行中の記録出力ジョブが操作パネル 1 1 9からの出力指示によるものである場合には、記録用メモリ 1 1 2から順次ページデータを読み出して、記録制御部 1 1 3により、黒色の記録へッド 1 1 4で印字する（ST31 0/S T 31 1 ) 。逆に、それが画像メモリ 1 1 1のオーバーフロー防止のための自動出力である場合には、まずコメントページ時の印刷を行い（ST31 2) 、次いで、記録用メモリ 1 1 2から順次ページデータを読み出して、記録制御部 1 1 3により、黒色の記録へッド 1 1 4で印字する（S T 31 3ZS T 31 3) 。上記コメントぺージには、「記録出力されるデータは、カラー画情報として受信したデータである」ことを示す表示が記されており、このコメントは、 ROM1 1 6に格納されており、記録出力に先立って記録用メモリ 1 1 2で、出力される受信データと合成される。

一方、記録出力データがカラーインクが切れていない場合には（ST302) 、通常のカラー記録を実行する。つまり、一旦カラーデータをカラー符号復号部 1 04で復元してカラー用メモリ 1 09に展開し（ST31 4) 、その復元データを、 C I E L a bZCMY K変換部 1 08で C M Y K成分データに変換し（S T 31 5) 、記録用メモリ 1 1 2に転送した後（ST31 6) 、順次ページデータを読み出して、記録制御部 1 1 3により、カラー CMY Kの記録ヘッド 1 1 4で印刷する（ST31 7) 。

尚、 ST301で、記録出力データがカラ一データでない場合には、画像メモリ 1 1 1から読み出してモノクロ符号復号部 1 05で復元したデータを、記録用メモリ 1 1 2に転送して、記録制御部 1 1 3により、黒色 Kの記録へッド 1 1 4 で印刷する（S T 31 20) 。

そして、いずれの場合にも、ページ印刷が終了するごとに（ST31 OZST 31 3ZS T 31 7 S T 320) 、画像メモリ 1 1 1からそのページデータを消去する。これにより、画像メモリ 1 1 1の残容量は、ページ出力単位で拡大する。

以上のように、第 2の実施例では、記録材料のいずれかが切れた場合であっても受信データを喪失することなく記録出力することができる。また、第 1の実施例と同様に、カラー画情報のうち G成分のみを抽出して輪郭データを出力するようにしたため、簡易な構成で元の画情報の輪郭データを得ることができる。遠隔地と情報の送受信をするファクシミリ装置では、輪郭データのような不完全な事情報であっても、出力を行うことにより情報を伝達する点に重要な意味がある。更に、その出力画像は、 C I E L a bZCMY K変換部 1 08で通常の CM Y K変換を行った後にこれを合成して黒インクで記録出力した場合には、画像全体の濃度レベルが上がるため、画像全体が黒色になる場合が多い。

しかし、 RGB成分の一つを選択的に抽出すれば、適度な輪郭データを得ることができる。勿論、第 1の実施例と同様、抽出する色成分は G成分に限られない。このようにして得た出力画像は、当然元の画情報とは異なるため、モノクロデ —タへの変換データであることを示すコメントを付す。第 2の実施例では、このコメントを画像メモリ 1 1 1のオーバーフロー防止のための自動出力の場合にだけ出力することとし、操作パネル 1 1 9からの出力指示による場合には出力しないこととしたが、その理由は、操作パネル 1 1 9からの指示である場合には、ォペレータはインク切れにより画像メモリ 1 1 1に蓄積されている受信データの存在を知って出力指示をしているのであるから、コメントをする必要がないからである。

また、第 2の実施例では、フロントページにコメントを出力するようにした。カラーデータは、ページ全体に画像が描かれている場合が多いため、その画像をそのままの状態で出力させるために、別のページに出力させることとした。勿論、同一のコメントデータを全てのページの先端部又は後端部に合成出力する等も可能である。

また、コメントは、黒色インクで行ってもよいが、例えば、最も消費量の少ない力ラーインクを用いて印刷を行うことにより、黒色を含めたィンクカー卜リツジ全体のインク消費量のバランスを一定に保つことができる。

(第 3の実施例）

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー記録能力を有しない相手に対して送信を行う場合に、データの一部を送信する。この送信動作を、第 4図に示すフローチヤ一卜に沿って説明する。

まず、カラー原稿の送信を行う場合には、カラ一スキャナを含む光学系 1 01 で読取ったカラーデータは、送信相手のファクシミリ装置がカラー記録能力を有しているか否かに関わらず、画像処理部 1 02によリカラー符号復号部 1 04で圧縮された後に、画像メモリ 1 1 1に蓄積される（ST401 ) 。

次いで、通信相手先に発呼し（ST402) 、通信手順上で相手機がカラー受信可能か否かをチェックする（ST403) 。カラー受信が可能であれば、画像メモリ 1 1 1に蓄積された圧縮カラー画情報を順次送信する（ST404) 。逆に、カラー受信が不可能であれば、画像メモリ 1 1 1上のカラ一画像を所定プロック毎に読み出して、カラー符号復号部 1 04で一旦生データに復元して RAM 1 1 7に展開する（ST405) 。次いで、各ブロックがカラー画像を含むデータかモノクロ画像のみから成るデータか、を判定する（ST406) 。この判定処理は第 1の実施例、第 2の実施例と同様に行うこととするが、カラー画情報は画像メモリ 1 1 1に C I EL a bデータ形態で格納されているため、画像処理部

1 02がデータ復元の際に力ラーモノクロの判定を行うこととしてもよい。全てのブロックがモノクロデ一タがないブロックである場合（すべてのブロックにカラー画情報を含む場合）には、その通信をエラー終了する（ST407Z S T 4 0 8 ) 。相手機は受信しても記録出力できるデータがないわけであるから、エラー終了させることとした。勿論、読み取ったカラー画情報をモノクロデータに変換して送信することもできるが、第 3の実施例ではエラー終了させることとした。

S T 4 0 7で送信画情報の中にモノクロ画情報のみのモノクロブロックが存在する場合には、そのブロックをモノクロ符号復号部 1 0 5で再度圧縮して（S T 4 0 9 ) 、回線制御部 1 1 8から送信する（S T 4 1 0 ) 。

このように、送信相手によっては、例えば写真のような原稿のカラー画情報部分が送信されなくとも、文字部分の送信を行うこと自体に意味がある場合もあるため、カラー記録が可能である相手に対しては通常のカラー送信を行い、カラ一記録ができない相手に対しては原稿のモノク口部分のみを送信することによリ、最低限の画情報の送信を行うことができることとなる。また、カラー部分の画情報を削除したデータが送信されるため、送信側オペレータは、別途モノクロ画情報部分だけを編集した原稿を作成する必要もない。

S T 4 0 6での判定処理を、ライン単位に行うこともできる。これによれば、 1ページの送信データのモノクロデータのみを送信することができる。また、その判定処理をページ単位で行うこともできる。これによれば、ページ単位で送信するか否かを決めることになる。判定の単位を適宜切り替え可能に構成すれば、オペレータは、送信データ中の力ラーデータの分布状況に応じて選択可能となり、装置の操作性がよリ向上する。

(第 4の実施例）

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー受信能力を有しないファクシミリ装置を含む複数のファクシミリ装置に対して、カラー Zモノクロが混在した原稿を同報送信することもできる。この送信動作を、第 5図に示すフローチヤ —卜に沿って説明する。第 3の実施例との相違は、送信要否の判断をページ単位に行う点と、複数の宛先に同報送信を行う点とにある。

まず、 C P U 1 2 0は、操作パネル 1 1 9からカラー読取り指示があつたか否かをチェックする（S T 5 0 1 ) 。カラー読取り指示がある場合には、カラー光学系 1 0 1で読取りを行い、読取データをカラー符号復号部 1 0 4で例えば J P I G符号化を行い画像メモリ 1 1 1に蓄積する（ST502) 。カラー読取り指示がない場合には、読取りデータをモノクロ符号復号部 1 05で例えば MR符号化を行い画像メモリ 1 1 1に蓄積する（ST503) 。この処理を全ページの符号化 '蓄積が終了するまで繰り返す（ST504) 。

次いで、第 1の通信相手先に発呼した後（S T 505) 、通信手順上でその相手機がカラー受信可能か否かをチェックする（ST506) 。

相手機がカラー受信不可能であれば、送信データ中にモノクロページがあるか否かを第 3の実施例と同様の方法によりチェックする（ST507) 。モノクロページがない場合には、相手機は受信できるデータがないわけであるから、エラ一終了する。モノクロページがあれば、第 3の実施例と同様に、そのページを選択的に送信する（ST508) 。次いで、同報送信すべき他の宛先がある場合には（ST 509) 、発呼処理（ST 505) 以降の処理を繰り返し実行する。

ST506で、相手機がカラー受信可能であれば、送信相手機に対してカラ一データを送信するためのモード情報通知を行った後（ST51 0) 、画像メモリ 4からカラ一符号化された圧縮データを順次 1ページ分読み出して送信する（S T51 1 ) 。 1ページ分のデータ送信終了後、全ページの送信が終了したか否かがチェックされ（ST5 "I 2) 、次ページがある場合には、次ページがカラーデータかモノクロデータかをチェックする（S T 51 3) 。

カラ一データであれば送信モードの変更はないため、次ページを送信する。次ページがモノクロデータであれば送信モードが変更されたとして、白黒 2値データを送信するためのモード情報通知を行った後（ST51 0) 、次ページを送信する。全ページ送信終了後に、同報送信すべき他の宛先がある場合には（ST 5 09) 、発呼処理（ST505) 以降の処理を繰り返し実行する。

このように、カラー受信能力を有するファクシミリ装置に対しては全画情報を送信する一方、カラー受信能力を有しないファクシミリ装置に対してはモノクロ画情報部分を送信するので、オペレータは相手機種の受信能力を意識することなく同報送信を行うことができる。

また、同報宛先として、カラー受信ができる機種とそれができない機種とが混在する場合であっても、全ての画情報を送信する送信方法と、モノクロ部分のみを送信する送信方法とを、送信相手の受信能力に応じて適宜切り替えることによリ、同報送信を効率的に実行することができ、同報送信全体に要する時間を短縮することができる。

(第 5の実施例）

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、カラー画情報又はモノクロ画情報いずれの原稿でも迅速に送信する。この動作動作を、第 6図に示すフローチヤ一卜に沿って説明する。

まず、カラー光学系 1 01は、カラー原稿を RGB成分に分解して読み取る (ST601 ) 。画像処理部 1 02は、この色成分データから読取データがカラ一データかモノクロデータかを判定し（ST602) 、カラーデータである場合には、読取データ列のページの先頭にそのページがカラーデータを含むことを示すカラ一フラグをセッ卜する（ST603) 。カラーモノクロの判定処理とフラグセッ卜のタイミングはいつでもよいが、原稿読取直後に行うのが効率的である。

次いで、読取データを RGBZC I EL a b変換部"！ 07で C I E L a bデ一タに変換し（ST604) 、更に、カラー符号復号部 1 04で圧縮して画像メモリ 1 1 1に蓄積する（ST 605ZST 606) 。この動作をページ毎に全ぺージ終了まで繰り返し実行し、画情報蓄積を終了する（ST607ZST608) 。以上により、読取データはすべて一旦カラ一画情報として画像メモリ 1 1 1に蓄積される。

次いで、画像メモリ "！ 1 1に蓄積されたデータを読み出して送信する処理が実行される。まず、蓄積したカラ一画情報をページ順に読み出して、各ページの先頭に付したカラーフラグをチェックする（ST609) 。カラーフラグが検出された場合には、そのページデータをそのまま送信キューに組み込んで回線制御部 1 1 8から送信する（ST61 0) 。

一方、 ST 61 0でカラーフラグが検出されない場合には、そのページはモノクロ画像のみから成るデータであるため、以下の変換処理を実行し、カラー多値データをモノクロ 2値データにしてから送信処理（ST61 0) を実行する。まず、画像メモリ 1 1 1からカラー符号化された画情報を読み出して、カラ一符号復号部 1 O 4で復元してカラー用メモリ 1 09に展開する（ST61 1 ) 。画像処理部 1 02は、その C I E L a bデータの明度情報 " L " を 1 b i tづっ順次取り出して、それが所定スライス "n" 以上か否かを判定することにより、そのビットを黒データとするか白データとするかを判定する（ST61 3ZST 61 4) ₀

判定の結果、白データのビッ卜は "0" (K = 0) とし、黒データのビットは "1 " (Κ= 1 ) とする（ST61 5ZST61 6) 。この多値 2値変換処理を 1ライン分実行して得られたデータを、モノクロ符号復号部 1 05で、例えば、 MR符号化し（ST61 7) 、画像メモリ 1 1 "Iに転送 '蓄積する（ST61 8) o

明度情報 "し" が一定値 "n" 以上である場合には、その b i tを黒として扱うこととなるが、そのスライスレベルの決定は、心理計測明度の標準値を参考に適宜定める。

尚、ここではカラ一 Zモノクロ変換を明度情報 "L" のレベル判定により行つたが、 C I EL a bデータを RGB変換した後に G成分データを K (ブラック）データに変換する方法で行ってもよい。

以上の処理を 1ページ終了まで繰り返して実行し（ST61 9) 、 1ページ終了した時点で、画像メモリ 1 1 1上のカラーデータを 1ページ分削除する（ST 620) 。次いで、そのページのモノクロデータの送信処理を実行する（ST6 1 0) o

以上の処理を、全ページ終了するまで実行することにより送信動作を完了する (S T 621 ) 。

このように、第 5の実施例では、全ての原稿をカラー送信することを前提に、カラー読取、カラー符号化して画像メモリに蓄積した後に、送信データがカラーかモノクロかを判定することとした。従って、送信データがカラーデータである場合には、最短の時間で送信処理を完了することができる。逆に、それがモノク口データである場合には、送信直前にカラーノモノク口変換処理を行うこととなるため、モノクロデータの送信処理完了までの時間は増大するが、モノクロデ一タの処理は短時間で済むので、通信時間全体の中では然程の時間ではない。また、読み取ったページがカラーページか否かを、データの読取直後の R G B 成分データを使用して簡単に判定する一方、カラーデータからモノクロデータへの変換を C I E L a bデータを使用してビッ卜単位で細かく判断することにより、力ラーデータ処理の高速化とモノクロデータの再現性の維持との双方を実現できる。

また、カラーフラグの検出の結果によリカラーモノクロを切換えつつ、送信データがページ単位で送信キューに組み込まれるため、送信データがカラーモノクロ混在データである場合には、送信処理とカラーモノクロ変換処理とが並行して実行されることとなり、処理の効率化が図られる。

尚、第 5の実施例では、カラーフラグの検出処理を全てのページのカラー圧縮■蓄積処理が完了した後に行うこととしたが、この処理をページ毎に行うことも可能である。この場合には、その後のページ送信処理とそのページがモノクロデータであった場合のカラー Zモノクロ変換処理とをその時点で実行するのが高率的であり、これにより、 1ページ目の送信を最短の時間で開始することができる。

(第 6の実施例）

また、本発明のカラーファクシミリ装置は、一定能力以下のカラー受信機能しか有しないファクシミリ装置に対しても、カラー画情報を送信する。この送信動作を、第 7図に示すフローチャートに沿って説明する。説明を簡単にするため、上記の実施例と同様の処理は、適宜説明を省略する。

まず、通信手順上で、相手機は混色印刷が可能か否かを識別する（S Tフ 0 1 ) 。例えば、 C M Y Kの単色印刷は可能だが、それらを混色減色してその中間色を生成することができない機種があるが、相手機がこのような機種である場合には、画像処理部 1 0 2は、対象ビットが混食データか否かを判断する（S T 7 0 2 ) 。この判定は、読み取った R G Bデータの各成分の比率を判定することにより行う。

次いで、そのビットを R、 G、 Bのいずれかとみなす色の選択判定処理を実行する（S T 7 0 3 ) 。この処理により、色データを相手機種が印刷可能な色データに置換して、その置換後のデータをカラー符号復号部 1 0 4で圧縮処理して送信する（ST704ZST705) 。 ST7 O 2で相手機が混色印刷が可能な機種である場合には、読み取ったカラーデータをカラー符号復号部 1 04で符号化して送信する（S T 706 S T 705) 。

ST 703で行う色の選択判定処理を、第 8図、第 9図に沿って説明する。まず、受信機が赤色の印刷機能のみが可能である場合には、第 8図に示すように、画像処理部 1 02は、カラー光学系 1 01で読み取った RGBデータの Rデータをビット単位で抽出して、その R成分が一定値以上か否かを判定する（ST80 1 ZST 802) 。一定値以上である場合にはその画素を Rデータ "1 " として扱う一方、その R成分が一定値以下である場合にはその画素を Rデータなし "0" として扱う（S T 803ZS T 804) 。

また、受信機が赤色と緑色との 2色の印刷機能を有している場合には、第 9図に示すように、画像処理部 1 02は、カラー光学系 1 01で読み取った RGBデ一夕の Rデータと Gデータとをビット単位で抽出し、 R成分と G成分とがそれぞれ一定値以上か否かを判定する（S T 901 ZS T 902 S T 903ZS T 9 04) 。そして、一定値以上であることを条件にいずれか大きい色成分をその画素の色とみなす（ST905 ST906ZST 907) 。

R成分 G成分の双方が一定値以下である場合には、その画素はデータが存在しない（白）として扱う（ST 908) 。

以上の処理は、通信手順上で送信相手のカラー受信能力が判明した場合に、実行される。従って、送信側オペレータは、受信機の能力を意識することなくカラ一送信を行うことができ、受信側では、擬似的な色ではあるがカラー受信をすることができる。

本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。産業上の利用可能性

以上の説明から明らかなように、本発明のカラ一ファクシミリ装置は、カラー原稿を力ラーで読み取って得たィメージデータを、カラー符号化処理した後に送信するとともに、受信したデータをカラー記録するカラーファクシミリ装置に適している。

Claims

請求の範囲

1. 送信されなかった画情報の一部をその通信の通信結果情報と合成して出力する通信結果レポート生成手段と、前記画情報がカラー画情報である場合に、前記カラ一画情報の一部をモノクロ画情報に変換して前記送信結果レポートに合成すべき画情報を生成するデータ変換手段と、を具備することを特徴とするカラ一ファクシミリ装置。

2. データ変換手段は、カラー画情報の RGB成分情報の一つを択一的に抽出し、抽出した単一の色成分情報をモノク口画情報に変換して送信結果レポ一卜に合成すべき画情報を生成することを特徴とする請求項 1記載のカラーファクシミリ装置。

3. データ変換手段は、 C I EL a bデータとして記憶されている画情報を RG Bデータに変換した後に抽出処理を実行し、抽出した単一の色成分情報を再度 C I EL a bデータに変換し、その C I EL a bデータをモノクロ画情報に変換して送信結果レポートに合成すべき画情報を生成することを特徴とする請求項 2記載のカラ一ファクシミリ装置。

4. 受信したカラー画情報を順次蓄積するメモリと、このメモリから前記カラ一画情報を読み出して複数色の記録材料でカラー記録する記録手段と、前記記録材料のいずれかが切れた場合に、前記カラー画情報を単一色の画情報に変換して前記記録手段により記録させるとともに、受信した画情報はカラー画情報であったことを示す情報をその記録紙に表示する制御手段と、を具備することを特徴とするカラーファクシミリ装置。

5. 制御手段は、 C I ELa bデータとして記憶されている画情報を RGBデータに変換した後に RGB成分情報の一つを択一的に抽出し、抽出した単一の色成分情報を再度 C I EL a bデータに変換し、その C I EL a bデータをモノクロ画情報に変換する色変換手段を有することを特徴とする請求項 4記載のカラ一ファクシミリ装置。

6. 受信したカラー画情報を順次蓄積するメモリと、このメモリから前記カラー画情報を読み出して複数色の記録材料で力ラ一記録する記録手段と、前記メモリの容量の残量が一定値以下になった場合に、前記カラー画情報を単一色の画情報に変換して前記記録手段により記録させるとともに、受信した画情報は力ラー画情報であったことを示す情報をその記録紙に表示する制御手段と、を具備することを特徴とする請求項 4記載のカラーファクシミリ装置。

7 . 制御手段は、受信した画情報はカラー画情報であったことを示す情報を、画情報を記録するページ以外の記録紙に表示することを特徴とする請求項 4乃至請求項 6のいずれかに記載のカラーファクシミリ装置。

8 . 制御手段は、カラー画情報を単一色の画情報に変換して前記記録手段により記録させた後に、メモリに蓄積した前記カラー画情報を消去することを特徴とする請求項 4乃至請求項 6のいずれかに記載のカラーファクシミリ装置。

9 . 制御手段は、メモリの容量の残量が一定値以下になる以前にオペレータの指示を受けることにより、メモリに蓄積された力ラー画情報を単一色の画情報に変換して記録手段により記録させる強制記録手段を具備することを特徴とする請求項 4乃至請求項 6のいずれかに記載のカラーファクシミリ装置。

1 0 . 制御手段は、強制記録手段により記録を行う場合には、受信した画情報はカラ一画情報であったことを示す情報の表示を行わないことを特徴とする請求項 9記載のカラーファクシミリ装置。

1 - カラ一画情報とモノクロ画情報との双方から成る混合画情報を蓄積するメモリと、通信手順の中で送信相手のカラー記録能力の有無を判別する判別手段と、この判別手段が前記送信相手がカラー記録能力を有すると判断した場合には前記メモリから前記混合画情報全てを読み出す一方、前記送信相手が力ラー記録能力を有しないと判断した場合には前記メモリから前記モノクロ画情報のみを読み出す読出制御手段と、この読出制御手段により読み出された画情報を前記送信相手に送信する送信手段と、を具備することを特徴とするカラーファクシミリ装置。

1 2 . 送信手段は、予め登録された複数の送信相手に対して順次画情報を送信する同報送信制御手段を具備し、前記送信相手の記録能力に応じて、送信相手ごとに混合画情報又はモノク口画情報のいずれか一方を送信することを特徴とする請求項 1 1記載のカラ一ファクシミリ装置。

1 3 . 混合画情報は、ページ単位のカラー画情報とページ単位のモノクロ画情報とが混在してなることを特徴とする請求項 1 1記載のカラーファクシミリ装置。

1 4 . 混合画情報は、同一ページに、カラー画情報とモノクロ画情報とが混在してなることを特徴とする請求項 1 1記載のカラーファクシミリ装置。

1 5 . カラー送信かモノクロ送信かのいずれかを指示する指示手段と、原稿を読み取って得た画情報を前記指示手段の指示に応じてカラー圧縮方式かモノクロ圧縮方式かのいずれかで圧縮して蓄積する記憶手段と、原稿を読み取って得た前記画情報がカラー画情報かモノクロ画情報かを判定する判定手段と、前記指示手段にカラー送信が指示され、且つ、前記判定手段により前記画情報がモノクロ画情報であると判定された場合に、前記蓄積手段に一旦カラー圧縮方式で圧縮して蓄積された画情報を復元して再度モノクロ圧縮方式で圧縮した後に送信する送信制御手段と、を具備することを特徴とするカラ一ファクシミリ装置。

1 6 . 原稿を読取って得た画情報がカラーデータか否かを判定し、画情報がカラ一データである場合にはそのデータに識別子を付与するデータ識別手段を具備し、判定手段は前記識別子を検出することにより判定を行う、ことを特徴とする請求項 1 5記載のカラーファクシミリ装置。

1 7 . 画情報の R G B成分データに基づいて識別子の要否判断を行い、前記画情報を R G B Z C I E L a b変換した後に、前記識別子を付与して、前記画情報を C I E L a b成分データで記憶手段に蓄積することを特徴とする請求項 1 6記載のカラーファクシミリ装置。

1 8 . 送信制御手段は、圧縮手段による画情報の圧縮処理が 1ページ終了した後又は全ページ終了した後に、画情報の復元処理とモノク口圧縮方式での再圧縮処理とを実行することを特徴とする請求項 1 5記載のカラ一ファクシミリ装置。

1 9 . 通信手順の中で通信相手のカラー記録能力を判別する判別手段と、この判定手段が前記通信相手の記録能力が特定の単色によるカラー記録のみが可能であることを判別した場合には、カラー原稿を読み取って得た R G B成分のうち画情報全体に占める構成比が最も高い色成分のみを抽出する色選択手段と、この色選択手段で抽出した色成分情報を圧縮して送信する送信手段とを具備することを特徴とするカラーファクシミリ装置。