JP3263212B2 - 画像伝送方法および画像記録方法および画像伝送装置および画像記録装置 - Google Patents

画像伝送方法および画像記録方法および画像伝送装置および画像記録装置

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JP3263212B2
JP3263212B2 JP30609893A JP30609893A JP3263212B2 JP 3263212 B2 JP3263212 B2 JP 3263212B2 JP 30609893 A JP30609893 A JP 30609893A JP 30609893 A JP30609893 A JP 30609893A JP 3263212 B2 JP3263212 B2 JP 3263212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像および白黒
画像についての画像伝送方法および画像記録方法および
画像伝送装置および画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置でカラー画像
データを伝送する場合、1画素当たりの情報量を24ビ
ットに設定した場合には、ほぼ自然画(いわゆるフルカ
ラー画像)を表現することができ。ただし、この場合に
は、伝送データの情報量が膨大になるため、JPEG方
式などの高能率な符号化方法を適用することが考えられ
ている。
【0003】しかしながら、このようなフルカラーのカ
ラー画像をやりとりするためには、ファクシミリ装置に
必要な資源が非常に大きくなり、非常に高価なものとな
るため、例えば、表現する色数が8色と少ないカラー画
像を伝送するファクシミリ装置を実用化することも考え
られる。
【0004】この場合には、1つの画素について、赤、
緑、および、青の3原色をそれぞれ1ビットで表現す
る。したがって、1画素当たりの情報量が3ビットにな
り、装置資源をあまり必要としないので、実用化が容易
であると考えられる。さらに、画質を向上するときに
は、例えば、誤差拡散法やディザ法などの画像処理を適
用すればよい。
【0005】一方、送信原稿の画像が全てカラー画像で
あるとは限らない。例えば、通常のファクシミリ文書を
考えると、ほとんどが文字原稿であり、この場合には、
白黒画像として取り扱ったほうが伝送データ量を削減す
ることができるとともに、読取系の特性による画像の色
にじみや色ずれなどの影響がないので、受信側で再現す
る画像の画質を向上することができる。
【0006】このような従来装置としては、例えば、特
開平3−245677号公報に開示されたものがある。
この従来装置では、ページ単位で使用者が白黒の文書と
して指定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、カラー画像または白黒画像をページ
単位に設定するため、次のような不都合を生じる。
【0008】例えば、部分的にカラー画像が含まれるよ
うな原稿は、カラー画像ページとして処理する必要があ
り、この場合、カラー画像の割合が少ないにもかかわら
ず1ページ分がカラー画像データとして送信されるた
め、送信データ量が大きく、伝送効率が悪い。
【0009】また、この場合のカラー画像を記録する手
段としては、例えば、赤、緑、および、青の3色のカラ
ーリボンを用いる熱転写記録装置などを用いることがで
きる。この熱転写記録装置で白黒画像を記録するときに
は、それぞれのカラーリボンを用いた記録動作を、同一
の白黒画像データを用いて行うようにしている。
【0010】したがって、白黒画像データを頻繁に受信
すると、カラーリボンの消費が非常に多くなり、装置の
ランニングコストが非常に大きくなる。
【0011】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、カラー画像と白黒画像が混在したページの伝
送効率を向上できるとともに、装置のランニングコスト
を低減できる画像伝送方法および画像記録方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿画像を所
定の3原色に分解し、おのおのの色成分を1ビットプレ
ーンで構成したカラー画像データまたは白黒画像をあら
わす白黒画像データを伝送する画像伝送方法において、
1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
そのページについては、所定の色成分のビットプレーン
のデータを白黒画像データとして伝送する一方、上記計
数値が所定値以下のとき、そのページについては、おの
おのの色成分の複数のビットプレーンの画像データをそ
れぞれ伝送するようにしたものである。
【0013】また、原稿画像を所定の3原色に分解し、
おのおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー
画像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを
伝送する画像伝送方法において、1ライン分のカラー画
像データについて、各色成分のビットプレーン間で同一
画素位置毎にデータ内容が一致する画素数を計数し、そ
の計数値が所定値を超えるとき、そのラインについて
は、所定の色成分のビットプレーンのデータを白黒画像
データとして伝送する一方、上記計数値が所定値以下の
とき、そのラインについては、おのおのの色成分の複数
のビットプレーンの画像データをそれぞれ伝送するよう
にしたものである。
【0014】また、原稿画像を所定の3原色に分解し、
おのおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー
画像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを
伝送する画像伝送方法において、1ページ分のカラー画
像データについて、各色成分のビットプレーン間で同一
画素位置毎にデータ内容が一致する画素数を計数し、そ
の計数値が所定値を超えるとき、受信側が各色成分のカ
ラー画像データの送信を要求していない場合には、その
ページについては、所定の色成分のビットプレーンのデ
ータを白黒画像データとして伝送する一方、上記計数値
が所定値以下のとき、および、上記計数値が所定値を超
えるときで受信側が各色成分のカラー画像データの送信
を要求した場合には、そのページについては、おのおの
の色成分の複数のビットプレーンの画像データをそれぞ
れ伝送するようにしたものである。
【0015】また、原稿画像を所定の3原色に分解し、
おのおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー
画像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを
伝送する画像伝送方法において、所定ライン数の部分画
像のカラー画像データについて、各色成分のビットプレ
ーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致する画素数
を計数し、その計数値が所定値を超えるときには、その
部分画像については、所定の色成分のビットプレーンの
データを白黒画像データとして伝送する一方、上記計数
値が所定値以下のときには、その部分画像については、
おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像データ
をそれぞれ伝送するようにしたものである。
【0016】また、原稿画像を所定の3原色に分解し、
おのおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー
画像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを
伝送する画像伝送方法において、矩形領域の部分カラー
画像を設定操作要求し、所定の色成分のビットプレーン
の1ページ分のデータを白黒画像データとして伝送する
とともに、設定操作された矩形領域については、上記白
黒画像データとして伝送した色成分を除く色成分のビッ
トプレーンの画像データを伝送するようにしたものであ
る。
【0017】また、原稿画像を所定の3原色に分解し、
おのおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー
画像または白黒画像を記録出力する画像記録方法におい
て、1ページ分のカラー画像データについて、各色成分
のビットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一
致する画素数を計数し、その計数値が所定値を超えると
き、そのページについては、所定の色成分のビットプレ
ーンのデータに対応した白黒画像を記録出力する一方、
上記計数値が所定値以下のとき、そのページについて
は、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像デ
ータに対応したカラー画像を記録出力するようにしたも
のである。
【0018】
【作用】したがって、白黒画像データとカラー画像デー
タがライン単位、または、所定ライン数単位に切り替わ
るので、白黒画像とカラー画像が混在した画像の画像品
質を向上することができるとともに、画像データのデー
タ量を低減することができる。また、指定された矩形領
域の画像をカラー画像として送信するので、画像データ
のデータ量をさらに低減することができる。また、白黒
画像データについては、白黒画像として記録出力するの
で、例えば、記録装置のカラーリボンなどの消費を軽減
することができ、装置のランニングコストを低減するこ
とができる。また、白黒画像データを送るページとカラ
ー画像データを送るページを自動的に判断しているの
で、ユーザの手間が軽減され、装置の使い勝手が向上す
る。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例にかかるカラー
ファクシミリ装置を示している。なお、このカラーファ
クシミリ装置は、伝送機能としては、グループ3ファク
シミリ機能を備えている。
【0021】同図において、システム制御部1は、この
カラーファクシミリ装置の各部の制御処理、および、フ
ァクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システ
ムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プ
ログラム、および、処理プログラムを実行するときに必
要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御
部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータ
メモリ3は、このカラーファクシミリ装置に固有な各種
の情報を記憶するためのものである。
【0022】カラースキャナ4は、所定の解像度でカラ
ー原稿画像(8色)を読み取るためのものであり、カラ
ープリンタ5は、所定の解像度でカラー画像(8色)お
よび白黒画像を記録出力するためのものである。
【0023】ここで、カラープリンタ5は、例えば、赤
・緑・青・黒の4種類のインクリボンを使用する熱転写
プリンタからなり、カラー画像を記録出力するときに
は、色の種類を指定した状態で、赤画像データ、緑画像
データおよび青画像データを入力し、それぞれ赤インク
リボン、緑インクリボンおよび青インクリボンを用いて
画像記録する。また、白黒画像を記録出力するときに
は、黒色を指定した状態で白黒画像データを入力し、黒
インクリボンを用いて画像記録する。
【0024】画像メモリ6は、1ページ分の赤画像デー
タ(1ビットプレーン)、緑画像データ(1ビットプレ
ーン)、および、青画像データ(1ビットプレーン)を
保存するものであり、一致検出部7は、画像メモリ6に
保存されている画像データを参照し、同一画素位置での
赤画像データ、緑画像データおよび青画像データが全て
一致しているかどうかを判断し、一致している画素数を
計数するためのものである。
【0025】操作表示部8は、このファクシミリ装置を
操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種
の表示器からなる。符号化復号化部9は、画像データを
符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報
を元の画像データに復号化するためのものであり、画像
蓄積装置10は、符号化圧縮された状態の画情報を多数
記憶するためのものである。
【0026】グループ3ファクシミリモデム11は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.33モデム、
V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えて
いる。
【0027】網制御装置12は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0028】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、カラースキャナ4、カラ
ープロッタ5、画像メモリ6、一致検出部7、操作表示
部8、符号化復号化部9、画像蓄積装置10、グループ
3ファクシミリモデム11、および、網制御装置12
は、システムバス13に接続されており、これらの各要
素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバ
ス13を介して行われている。
【0029】また、画像メモリ6と一致検出部7との間
のデータのやりとり、および、網制御装置12とグルー
プ3ファクシミリモデム11との間のデータのやりとり
は、直接行なわれている。
【0030】図2は、画像メモリ6および一致数検出部
7の一例を示している。
【0031】同図において、赤プレーンメモリ21は、
1ページ分の赤画像データを保存するものであり、緑プ
レーンメモリ22は、1ページ分の緑画像データを保存
するものであり、青プレーンメモリ23は、1ページ分
の青画像データを保存するものである。
【0032】この赤プレーンメモリ21、緑プレーンメ
モリ22および青プレーンメモリ23は、システムバス
13を介してデータ書き込みおよび読み出しがなされる
とともに、赤プレーンメモリ21、緑プレーンメモリ2
2および青プレーンメモリ23から読み出された赤画像
データDTr、緑画像データDTgおよび青画像データ
DTbは、それぞれ一致検出部7にも出力される。な
お、アドレスデータADは、システムバス13より、赤
プレーンメモリ21、緑プレーンメモリ22および青プ
レーンメモリ23に同時に加えられる。
【0033】また、赤プレーンメモリ21、緑プレーン
メモリ22および青プレーンメモリ23は、それぞれ1
つのアドレスについて1ビットのデータを保存する。し
たがって、この場合、赤画像データDTr、緑画像デー
タDTgおよび青画像データDTbは、それぞれ1ビッ
トデータである。
【0034】一致検出部7において、赤プレーンメモリ
21より入力した赤画像データDTrは、アンド回路2
5の1つの入力端に加えられるとともに、インバータ2
6を介して反転された状態で、アンド回路27の1つの
入力端に加えられている。
【0035】緑プレーンメモリ22より入力した緑画像
データDTgは、アンド回路25の1つの入力端に加え
られるとともに、インバータ28を介して反転された状
態で、アンド回路27の1つの入力端に加えられてい
る。
【0036】青プレーンメモリ23より入力した青画像
データDTbは、アンド回路25の1つの入力端に加え
られるとともに、インバータ29を介して反転された状
態で、アンド回路27の1つの入力端に加えられてい
る。
【0037】アンド回路25の出力信号はオア回路30
の一方の入力端に加えられ、アンド回路27の出力信号
はオア回路30の他方の入力端に加えられている。この
オア回路30の出力信号は、カウンタ31に加えられて
おり、このカウンタ31の計数値は、一致数データDT
kとして、出力されている。
【0038】ここで、上述したように、赤プレーンメモ
リ21、緑プレーンメモリ22および青プレーンメモリ
23には、同一のアドレスデータADが同時に加えられ
ているので、赤プレーンメモリ21、緑プレーンメモリ
22および青プレーンメモリ23から出力される赤画像
データDTr、緑画像データDTgおよび青画像データ
DTbは、同一アドレス、すなわち、同一画素位置のも
のである。
【0039】したがって、そのときのアドレスデータA
Dに対応した位置の画素が黒色の画素で、同一画素位置
の赤画像データDTr、緑画像データDTgおよび青画
像データDTbがデータ1になる場合には、アンド回路
25の出力信号がデータ1(論理Hレベル)に変化する
とともに、その画素が白色の画素で、同一画素位置の赤
画像データDTr、緑画像データDTgおよび青画像デ
ータDTbがデータ1になる場合には、アンド回路27
の出力信号がデータ1に変化する。
【0040】これにより、画像メモリ6を読み出しモー
ドに設定して、アドレスデータADを1ページ分の全て
の画素に対応する値に変化させると、その動作が終了し
た時点では、カウンタ31から出力される計数値DTk
の値は、1ページ分の白黒画素の総数に相当する値とな
る。したがって、その時点での計数値DTkを入力する
と、そのページにおける白黒画素の総数を知ることがで
きる。
【0041】それとともに、画像メモリ6を読み出しモ
ードに設定して、アドレスデータADを1ライン分の全
ての画素に対応する値に変化させると、その動作が終了
した時点では、カウンタ31から出力される計数値DT
kの値は、1ライン分の白黒画素の総数に相当する値と
なる。したがって、その時点での計数値DTkを入力す
ると、そのラインにおける白黒画素の総数を知ることが
できる。
【0042】さて、本実施例では、相手端末との間でや
りとりする画情報として、図3(a),(b)に示した
線順次型のものと、図4(a),(b)に示した面順次
型のものの2種類の形式のいずれかを用いる。
【0043】線順次型のものでは、そのラインが白黒画
像のみのラインであると判断すると、図3(a)に示す
ように、そのラインの赤画像データ(以下、赤ラインデ
ータという)のみを送信し、そのラインがカラー画像の
ラインであると判断すると、同図(b)に示すように、
そのラインの赤ラインデータ、緑画像データ(以下、緑
ラインデータという)、および、青画像データ(以下、
青ラインデータという)を送信する。
【0044】ここで、赤ラインデータ、緑ラインデー
タ、および、青ラインデータは、それぞれ所定の符号化
方式で符号化圧縮した状態のデータであり、おのおのの
最後には、1ライン分のデータの区切りをあらわすライ
ン終端符号(EOL)が付加される。また、赤ラインデ
ータの先頭には、属性ビットが付加されており、赤ライ
ンデータのみからなるラインについては、属性ビットの
値が1にセットされ、また、赤ラインデータ、緑ライン
データ、および、青ラインデータからなるラインについ
ては、属性ビットの値が0にセットされる。
【0045】したがって、この画情報から元の赤画像デ
ータ、緑画像データ、および、青画像データを復号化す
るときには、まず、属性ビットを探し、その値が0であ
るか1であるかを調べる。
【0046】そして、属性ビットの値が1の場合には、
次のライン終端符号を検出するまで画情報を復号化し、
それによって得た画像データを1ライン分の白黒画像デ
ータとして入力する。
【0047】また、属性ビットの値が0の場合には、次
のライン終端符号を検出するまで画情報を復号化し、そ
れによって得た画像データを1ライン分の赤画像データ
として入力し、そして、次のライン終端符号を検出する
まで画情報を復号化し、それによって得た画像データを
1ライン分の緑画像データとして入力し、さらに、次の
ライン終端符号を検出するまで画情報を復号化し、それ
によって得た画像データを1ライン分の青画像データと
して入力する。
【0048】また、面順次型のものでは、そのページが
白黒画像のみのページであると判断すると、図4(a)
に示すように、そのページの赤画像データ(以下、赤ペ
ージデータという)のみを送信し、そのページがカラー
画像のページであると判断すると、同図(b)に示すよ
うに、そのページの赤ページデータ、緑画像データ(以
下、緑ページデータという)、および、青画像データ
(以下、青ページデータという)を送信する。
【0049】ここで、赤ページデータ、緑ページデー
タ、および、青ページデータは、それぞれ所定の符号化
方式で符号化圧縮した状態のデータであり、赤ページデ
ータおよび緑ページデータの最後には、1ページ分のデ
ータの区切りをあらわす区切り符号が付加され、青ペー
ジデータの最後には、1ページ分の3色画情報の終了を
あらわす制御復帰信号(RTC)が付加される。また、
赤ページデータの先頭には、属性ビットが付加されてお
り、赤ページデータのみからなるページについては、属
性ビットの値が1にセットされ、また、赤ページデー
タ、緑ページデータ、および、青ページデータからなる
ページについては、属性ビットの値が0にセットされ
る。
【0050】したがって、この画情報から元の赤画像デ
ータ、緑画像データ、および、青画像データを復号化す
るときには、まず、属性ビットを探し、その値が0であ
るか1であるかを調べる。
【0051】そして、属性ビットの値が1の場合には、
次の区切り符号を検出するまで画情報を復号化し、それ
によって得た画像データを1ページ分の白黒画像データ
として入力する。
【0052】また、属性ビットの値が0の場合には、次
の区切り符号を検出するまで画情報を復号化し、それに
よって得た画像データを1ページ分の赤画像データとし
て入力し、次の区切り符号を検出するまで画情報を復号
化し、それによって得た画像データを1ページ分の緑画
像データとして入力し、さらに、次の制御復帰符号を検
出するまで画情報を復号化し、それによって得た画像デ
ータを1ページ分の青画像データとして入力する。
【0053】図4は、グループ3ファクシミリ装置の伝
送手順の一例を示している。なお、この伝送手順は、C
CITT勧告T.30で規定されている伝送手順に準拠
したものである。
【0054】まず、発端末は、指定された着端末を発呼
し、これにより、着端末が着呼検出すると、着端末は、
自端末が非音声端末であることを表示するための被呼局
識別信号CED(トーン信号)、自端末の非標準的な機
能を通知するための非標準機能識別信号NSF(バイナ
リ信号)、および、自端末の標準的な機能を通知するた
めのデジタル識別信号DIS(バイナリ信号)を送出す
る。
【0055】発端末は、着端末から被呼局識別信号CE
D、非標準機能識別信号NSFおよびデジタル識別信号
DISを受信すると、そのときに自端末のユーザから設
定された送信機能と、非標準機能識別信号NSFおよび
デジタル識別信号DISで通知された伝送機能に基づい
て、そのときに使用するモデム速度などの伝送機能を決
定し、その決定した伝送機能を通知するために、非標準
機能設定信号NSS(バイナリ信号)を送出する。そし
て、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニン
グ手順を実行するために、所定のトレーニング・チェッ
ク信号TCF(画情報信号)を送出する。
【0056】着端末は、非標準機能設定信号NSSを受
信すると、その非標準機能設定信号NSSによって指定
された伝送機能および装置機能を、自端末内の各要素に
設定し、そのときに指定されたモデム速度で、トレーニ
ング・チェック信号TCFを受信する。そして、そのト
レーニング・チェック信号TCFの受信結果が良好な場
合には、応答信号として、受信準備確認信号CFR(バ
イナリ信号)を送出して、画情報の受信状態に移行す
る。
【0057】発端末は、受信準備確認信号CFRを受信
すると、画情報の送信状態に移行する。この場合には、
2ページ分の画情報を送信する。
【0058】すなわち、そのときのモデムトレーニング
手順で決定されたモデム速度で、1ページ目の画情報P
IX1を送出し、この場合には、2ページ目の画情報が
あるので、メッセージ後命令として、マルチページ信号
MPS(バイナリ信号)を送出する。
【0059】着端末は、そのときの画情報PIX1の受
信結果が良好である場合には、メッセージ確認信号MC
F(バイナリ信号)を送出するとともに、このときに受
信したメッセージ後命令がマルチページ信号MPSなの
で、2ページ目の受信状態に移行する。
【0060】発端末は、着端末から応答信号を受信する
と、2ページ目の画情報PIX2を送出し、この場合に
は、次のページの画情報がないので、メッセージ後命令
として、手順終了信号EOP(バイナリ信号)を送出す
る。
【0061】着端末は、そのときの画情報PIX2の受
信結果が良好である場合には、メッセージ確認信号MC
Fを送出し、このときに受信したメッセージ後命令が手
順終了信号EOPなので、画情報受信動作の終了状態に
移行する。
【0062】発端末は、着端末から応答信号を受信する
と、切断命令信号DCN(バイナリ信号)を送出して、
回線を復旧し、一連の画情報送信動作を終了する。ま
た、着端末は、切断命令信号DCNを受信すると、回線
を復旧し、一連の画情報受信動作を終了する。
【0063】図5は、上述した伝送手順でやとりとする
バイナリ信号の信号形式の一例を示している。なお、こ
の信号形式は、CCITT勧告T.30の信号形式に準
拠している。
【0064】基本的に、バイナリ信号の信号形式は、H
DLC手順に規定されているフレーム構成に規定されて
いる。このフレームは、フレームの先頭を示す所定のビ
ットパターン(8ビット)からなる先頭フラグ(F)、
所定のビットパターン(8ビット)からなるアドレスフ
ィールド(A)、所定のビットパターン(8ビット)か
らなるコントロールフィールド(C)、バイナリ信号の
内容に対応した情報フィールド(I)、アドレスフィー
ルドから情報フィールドまでの間のデータ誤りを検出す
るための所定のフレームチェックシーケンス(FC
S)、および、フレームの終了を示す所定のビットパタ
ーンからなる終了フラグ(F)からなる。
【0065】ここで、情報フィールドには、そのバイナ
リ信号の種別をあらわす8ビットパターンからなるファ
クシミリ・コントロール・フィールド(FCF)、その
バイナリ信号がパラメータをもつ場合に付加されるファ
クシミリ情報フィールド(FIF)からなる。
【0066】図6は、図1に示したグループ3ファクシ
ミリ装置が発呼時に行う処理例を示している。
【0067】まず、指定された宛先を発呼し(処理10
1)、相手端末が着呼応答すると、所定の伝送前手順
(発呼時)を実行して(処理102)、画情報送信のた
めの伝送機能を決定する。
【0068】次いで、送信ページを選択して(処理10
3)、そのページの画情報を送信する(処理104)。
このとき、次のページの画情報があるかどうかを調べ
(判断105)、判断105の結果がYESになるとき
には、メッセージ後命令としてマルチページ信号MPS
を送出し(処理106)、相手端末からの応答信号を受
信する(処理107)。そして、処理103に戻り、残
りのページの画情報の送信を行う。
【0069】また、判断105の結果がNOになるとき
には、メッセージ後命令として手順終了信号EOPをを
送出し(処理108)、相手端末からの応答信号を受信
する(処理109)。そして、切断命令信号DCNを送
出し(処理110)、回線を復旧する(処理111)。
【0070】図7は、図1に示したグループ3ファクシ
ミリ装置が着呼時に行う処理例を示している。
【0071】着信検出すると、着呼応答し(処理20
1)、所定の伝送手順(着呼時)を実行して(処理20
2)、画情報受信のための準備を行う(処理203)。
【0072】次いで、1ページ分の画情報を受信してエ
ラーチェックするとともに受信した画情報を蓄積し(処
理203)、1ページ分の画情報の受信を終了すると、
メッセージ後命令を受信する(処理204)。このとき
に受信したメッセージ後命令が手順終了信号EOPであ
るかどうかを調べ(判断205)、判断205の結果が
NOになるときには、そのときのページの画情報の受信
結果をあらわす応答信号を送出した後に(処理20
6)、処理203に戻り、次のページの画情報の受信動
作を行う。
【0073】また、判断205の結果がYESになると
きには、そのときのページの画情報の受信結果をあらわ
す応答信号を送出し(処理206)、切断命令信号DC
Nを受信し(処理208)、回線を復旧する(処理20
9)。
【0074】図8は、線順次型でカラー画情報を送信す
る場合、1ページ分の画情報を送信するときに図1の装
置が実行する処理の一例を示している。
【0075】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存する(処理3
01)。
【0076】そして、そのときに符号化処理する対象と
なる処理ラインを選択し(処理302)、画像メモリ6
を読み出しモードに設定して、アドレスデータADをそ
の処理ラインの全画素に対応する値に順次変化させ、そ
の1ライン分の読み出し動作が終了した時点で、一致検
出部7から出力される計数値DTkを入力し、これによ
って、その処理ラインにおける白黒画素の総数を検出す
る(処理303)。
【0077】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KAよりも大きくなっているかどうかを判断する(判断
304)。この判断304の結果がYESになるときに
は、そのときの処理ラインが白黒画像のラインであると
判断して、赤プレーンメモリ21からその処理ラインに
対応した1ライン分の画像データを読み出し、その1ラ
イン分の画像データを符号化復号化部9で符号化圧縮
し、それによって得た1ライン分の画情報の先頭に、デ
ータ1の属性フラグを付加して、1ライン分の送信デー
タを形成し(処理305)、その1ライン分の送信デー
タを相手端末に送出する(処理306)。
【0078】また、判断304の結果がNOになるとき
には、そのときの処理ラインが非白黒画像の場合であ
る。この場合には、赤プレーンメモリ21からその処理
ラインに対応した1ライン分の画像データを読み出し、
その1ライン分の画像データを符号化復号化部9で符号
化圧縮し、それによって得た1ライン分の赤ラインデー
タの先頭にデータ0の属性フラグを付加し、次いで、緑
プレーンメモリ22からその処理ラインに対応した1ラ
イン分の画像データを読み出し、その1ライン分の画像
データを符号化復号化部9で符号化圧縮し、それによっ
て得た1ライン分の緑ラインデータを先に形成した赤ラ
インデータに連続し、さらに、青プレーンメモリ23か
らその処理ラインに対応した1ライン分の画像データを
読み出し、その1ライン分の画像データを符号化復号化
部9で符号化圧縮し、それによって得た1ライン分の青
ラインデータを先に形成した緑ラインデータに連続し、
これによって、1ライン分の送信データを形成する(処
理307)。そして、形成した1ライン分の送信データ
を相手端末に送信する(処理308)。
【0079】このようにして、1ライン分の送信データ
の送信を終了すると、そのときに1ページ分の全てのラ
インの送信を終了したかどうかを調べ(判断309)、
判断309の結果がNOになるときには、処理302に
戻って次のラインの画情報の送信を行う。また、判断3
09の結果がYESになるときには、1ページ分の画情
報の送信動作を終了する。
【0080】なお、上記した所定値KAは、画像の解像
度およびカラースキャナ4の読取特性に対応した適宜な
値に設定する。この値の決定は、実験的に行うとよい。
【0081】図9は、蓄積している1ページ分の線順次
型のカラー画情報を記録出力するときに実行する処理例
を示している。
【0082】まず、1ラインの先頭に付加されている属
性ビットを探し(処理401)、その値が1であるかど
うかを調べる(判断402)。判断402の結果がYE
Sになるときには、次のライン終端符号を検出するまで
画情報を復号化し、それによって得た画像データを1ラ
イン分の白黒画像データとして入力する(処理40
3)。そして、転送するデータのカラー属性として黒デ
ータを指定した状態で、カラープリンタ5に対して、そ
の1ライン分の画像データを転送して(処理404)、
1ライン分の白黒画像を記録出力させる。
【0083】また、判断402の結果がNOになるとき
には、そのラインがカラー画像の場合である。このとき
には、次のライン終端符号を検出するまで画情報を復号
化し、それによって得た画像データを1ライン分の赤画
像データとして入力し(処理405)、転送するデータ
のカラー属性として赤データを指定した状態で、カラー
プリンタ5に対して、その1ライン分の画像データを転
送し(処理406)、1ライン分の赤画像を記録出力さ
せ、そして、次のライン終端符号を検出するまで画情報
を復号化し、それによって得た画像データを1ライン分
の緑画像データとして入力し(処理407)、転送する
データのカラー属性として緑データを指定した状態で、
カラープリンタ5に対して、その1ライン分の画像デー
タを転送して(処理408)、1ライン分の緑画像を記
録出力させ、さらに、次のライン終端符号を検出するま
で画情報を復号化し、それによって得た画像データを1
ライン分の青画像データとして入力し(処理409)、
転送するデータのカラー属性として青データを指定した
状態で、カラープリンタ5に対して、その1ライン分の
画像データを転送して(処理410)、1ライン分の青
画像を記録出力させ、これによって、赤・緑・青の1ラ
イン分のカラー画像を記録出力させる。
【0084】このようにして、1ライン分の画像記録を
終了すると、1ページ分の記録動作を終了したかどうか
を調べ(判断411)、判断411の結果がNOになる
ときには、処理401に戻って、次のラインの記録動作
を実行する。また、判断411の結果がYESになると
きには、1ページ分の画像記録動作を終了する。
【0085】このようにして、本実施例では、1ライン
ずつ白黒画像であるかカラー画像であるかを判断して、
白黒画像のラインについては、赤ラインデータのみを送
信するようにしているので、とくに、白黒画像が多い場
合の画情報のデータ量を大幅に削減することができる。
また、ライン単位に白黒画像とカラー画像の区別を行っ
ているので、白黒画像の一部にカラー画像が含まれるよ
うな原稿画像も、効率よく送信することができる。
【0086】図10は、面順次型でカラー画情報を送信
する場合、1ページ分の画情報を送信するときに図1の
装置が実行する処理の一例を示している。
【0087】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存する(処理5
01)。
【0088】そして、画像メモリ6を読み出しモードに
設定し、アドレスデータADを1ページ分の全画素に対
応する値に順次変化させ、その1ページ分の読み出し動
作が終了した時点で、一致検出部7から出力される計数
値DTkを入力し、これによって、その処理ページにお
ける白黒画素の総数を検出する(処理502)。
【0089】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KBよりも大きくなっているかどうかを判断する(判断
503)。この判断503の結果がYESになるときに
は、そのときの処理ページが白黒画像のページであると
判断して、赤プレーンメモリ21からその処理ページの
画像データを読み出し、その1ページ分の画像データを
符号化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た1
ページ分の画情報の先頭に、データ1の属性フラグを付
加して、1ページ分の送信データを形成し(処理50
4)、その1ページ分の送信データを相手端末に送出し
て(処理505)、この処理を終了する。
【0090】また、判断503の結果がNOになるとき
には、そのときの処理ページが非白黒画像の場合であ
る。この場合には、赤プレーンメモリ21から1ページ
分の画像データを読み出し、その1ページ分の画像デー
タを符号化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得
た赤ページデータの先頭にデータ0の属性フラグを付加
し、次いで、緑プレーンメモリ22から1ページ分の画
像データを読み出し、その1ページ分の画像データを符
号化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た緑ペ
ージデータの先頭に所定の区切り符号を付加した状態で
先に形成した赤ページデータに連続し、さらに、青プレ
ーンメモリ23から1ページ分の画像データを読み出
し、その1ページ分の画像データを符号化復号化部9で
符号化圧縮し、それによって得た青ページデータの先頭
に所定の区切り符号を付加した状態で先に形成した緑ペ
ージデータに連続し、これによって、1ページ分の送信
データを形成する(処理506)。そして、形成した1
ページ分の送信データを相手端末に送信して(処理50
7)、この処理を終了する。
【0091】図11は、蓄積している1ページ分の面順
次型のカラー画情報を記録出力するときに実行する処理
例を示している。
【0092】まず、1ページの先頭に付加されている属
性ビットを探し(処理601)、その値が1であるかど
うかを調べる(判断602)。判断602の結果がYE
Sになるときには、1ページ分の画情報を復号化し、そ
れによって得た画像データを1ページ分の白黒画像デー
タとして入力する(処理603)。そして、転送するデ
ータのカラー属性として黒データを指定した状態で、カ
ラープリンタ5に対して、その1ページ分の画像データ
を転送して(処理604)、1ページ分の白黒画像を記
録出力させ、この処理を終了する。
【0093】また、判断602の結果がNOになるとき
には、そのページがカラー画像の場合である。このとき
には、次の区切り符号を検出するまで画情報を復号化
し、それによって得た画像データを1ページ分の赤画像
データとして入力し(処理605)、転送するデータの
カラー属性として赤データを指定した状態で、カラープ
リンタ5に対して、その1ページ分の画像データを転送
し(処理606)、1ライン分の赤画像を記録出力さ
せ、そして、次の区切り符号を検出するまで画情報を復
号化し、それによって得た画像データを1ページ分の緑
画像データとして入力し(処理607)、転送するデー
タのカラー属性として緑データを指定した状態で、カラ
ープリンタ5に対して、その1ページ分の画像データを
転送して(処理608)、1ページ分の緑画像を記録出
力させ、さらに、次の制御復帰符号を検出するまで画情
報を復号化し、それによって得た画像データを1ページ
分の青画像データとして入力し(処理609)、転送す
るデータのカラー属性として青データを指定した状態
で、カラープリンタ5に対して、その1ページ分の画像
データを転送して(処理610)、1ページ分の青画像
を記録出力させ、これによって、赤・緑・青の1ページ
分のカラー画像を記録出力させ、この処理を終了する。
【0094】したがって、この実施例では、ページ単位
に白黒画像とカラー画像の判定を実行しているので、ユ
ーザがいちいち原稿のカラー属性を操作入力する手間が
省け、装置の使い勝手が向上する。また、白黒画像とカ
ラー画像の判定をページ単位に実行しているので、線順
次型の場合に比べて、処理速度が向上する。
【0095】ところで、カラー画情報を送信する場合、
相手端末によっては、赤・緑・青の3色の画情報を必ず
要求することがある。これは、例えば、相手端末が白黒
画像データを直接記録する手段をもたない場合である。
【0096】図12は、このような場合にも対処できる
ようにした1ページ分の画情報の送信処理の一例を示
す。この場合、面順次型のカラー画情報を送信する。
【0097】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存する(処理7
01)。
【0098】そして、画像メモリ6を読み出しモードに
設定し、アドレスデータADを1ページ分の全画素に対
応する値に順次変化させ、その1ページ分の読み出し動
作が終了した時点で、一致検出部7から出力される計数
値DTkを入力し、これによって、その処理ページにお
ける白黒画素の総数を検出する(処理702)。
【0099】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KBよりも大きくなっているかどうかを判断する(判断
703)。この判断703の結果がNOになるときに
は、そのときの処理ページが非白黒画像の場合である。
この場合には、赤プレーンメモリ21から1ページ分の
画像データを読み出し、その1ページ分の画像データを
符号化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た赤
ページデータの先頭にデータ0の属性フラグを付加し、
次いで、緑プレーンメモリ22から1ページ分の画像デ
ータを読み出し、その1ページ分の画像データを符号化
復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た緑ページ
データの先頭に所定の区切り符号を付加した状態で先に
形成した赤ページデータに連続し、さらに、青プレーン
メモリ23から1ページ分の画像データを読み出し、そ
の1ページ分の画像データを符号化復号化部9で符号化
圧縮し、それによって得た青ページデータの先頭に所定
の区切り符号を付加した状態で先に形成した緑ページデ
ータに連続し、これによって、1ページ分の送信データ
を形成する(処理704)。そして、このようにして形
成した1ページ分の送信データを相手端末に送信して
(処理705)、この処理を終了する。
【0100】また、判断703の結果がYESになると
きには、そのときの処理ページが白黒画像のページの場
合である。このときには、相手端末が赤・緑・青の3色
のデータを要求しているかどうかを調べる(判断70
6)。
【0101】判断706の結果がYESになるときは、
赤プレーンメモリ21からその処理ページの画像データ
を読み出し、その1ページ分の画像データを符号化復号
化部9で符号化圧縮し、それによって得た1ページ分の
画情報の先頭に、データ1の属性フラグを付加するとと
もにその最後に所定の区切り符号を付加し、そして、そ
のときに形成した同じ1ページ分の画情報を連続させる
とともにその最後に所定の区切り符号を付加し、さら
に、そのときに形成した同じ1ページ分の画情報を連続
させるとともにその最後に所定の制御復帰符号を付加し
て、1ページ分の送信データを形成し(処理707)、
その1ページ分の送信データを相手端末に送出して(処
理708)、この処理を終了する。
【0102】また、判断706の結果がNOになるとき
には、赤プレーンメモリ21からその処理ページの画像
データを読み出し、その1ページ分の画像データを符号
化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た1ペー
ジ分の画情報の先頭に、データ1の属性フラグを付加し
て1ページ分の送信データを形成し(処理709)、そ
の1ページ分の送信データを相手端末に送出して(処理
710)、この処理を終了する。
【0103】このようにして、この場合には、送信ペー
ジが白黒画像ページの場合で、相手端末が赤・緑・青の
3色の画情報を必ず要求しているときには、赤プレーン
データを3つ連続して1ページ分の画情報を形成してい
るので、画情報を形成するための処理時間を短縮するこ
とができる。
【0104】また、ユーザによっては、常にカラー画像
を送信したい場合があり、このような場合に、ユーザが
強制的に3色のカラーデータを送信できるように設定で
きることが好ましい。この場合の送信時の処理例を図1
3に示す。この場合、面順次型のカラー画情報を送信す
る場合である。
【0105】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存する(処理8
01)。
【0106】そして、画像メモリ6を読み出しモードに
設定し、アドレスデータADを1ページ分の全画素に対
応する値に順次変化させ、その1ページ分の読み出し動
作が終了した時点で、一致検出部7から出力される計数
値DTkを入力し、これによって、その処理ページにお
ける白黒画素の総数を検出する(処理802)。
【0107】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KBよりも大きくなっているかどうかを判断し(判断8
03)、判断803の結果がYESになるときには、ユ
ーザが3色のカラーデータを送信するモードを設定して
いるかどうかを調べる(判断804)。
【0108】判断804の結果がNOになるときには、
赤プレーンメモリ21からその処理ページの画像データ
を読み出し、その1ページ分の画像データを符号化復号
化部9で符号化圧縮し、それによって得た1ページ分の
画情報の先頭に、データ1の属性フラグを付加して、1
ページ分の送信データを形成し(処理805)、その1
ページ分の送信データを相手端末に送出して(処理80
6)、この処理を終了する。
【0109】また、判断803の結果がNOになると
き、および、判断804の結果がYESになるときに
は、赤プレーンメモリ21から1ページ分の画像データ
を読み出し、その1ページ分の画像データを符号化復号
化部9で符号化圧縮し、それによって得た赤ページデー
タの先頭にデータ0の属性フラグを付加し、次いで、緑
プレーンメモリ22から1ページ分の画像データを読み
出し、その1ページ分の画像データを符号化復号化部9
で符号化圧縮し、それによって得た緑ページデータの先
頭に所定の区切り符号を付加した状態で先に形成した赤
ページデータに連続し、さらに、青プレーンメモリ23
から1ページ分の画像データを読み出し、その1ページ
分の画像データを符号化復号化部9で符号化圧縮し、そ
れによって得た青ページデータの先頭に所定の区切り符
号を付加した状態で先に形成した緑ページデータに連続
し、これによって、1ページ分の送信データを形成する
(処理807)。そして、形成した1ページ分の送信デ
ータを相手端末に送信して(処理808)、この処理を
終了する。
【0110】ところで、上述した実施例では、1ライン
または1ページ単位に、画像が白黒画像であるかカラー
画像であるかを判定しているが、1ラインずつこの判定
動作を実行した場合には、その判定動作の処理が繁雑で
処理時間が長くかかるとともに、頻繁に判定結果が反転
してかえって画質が劣化するような事態を生じるおそれ
があり、また、1ページ単位に判定動作する場合には、
白黒画像にカラー画像が部分的に含まれているような画
像には対処することができない。
【0111】この場合、連続する複数ラインからなる部
分画像単位に、その部分画像がカラー画像であるか白黒
画像であるかを判断するようにすれば、効果的なカラー
画像判定動作を行うことができる。ここで、部分画像
は、例えば、副走査方向に1〜2ミリ程度の寸法を想定
するとよい。
【0112】この場合の1ページ分の原稿画像の符号化
処理の一例を図14に示す。
【0113】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存する(処理9
01)。
【0114】次いで、部分画像を区別するための変数i
の値を0に初期設定する(処理902)。そして、変数
iの値を1つ増やし(処理903)、そのときに処理対
象となる処理ラインを選択し(処理904)、画像メモ
リ6を読み出しモードに設定して、アドレスデータAD
をその処理ラインの全画素に対応する値に順次変化さ
せ、その1ライン分の読み出し動作が終了した時点で、
一致検出部7から出力される計数値DTkを入力し、こ
れによって、その処理ラインにおける白黒画素の総数を
検出し(処理905)、そのときの部分画像におけるそ
の検出値の積算値を算出する(処理906)。
【0115】そして、変数iの値が、部分画像の大きさ
を規定する定数nに等しいかどうかを調べ(判断90
7)、判断907の結果がNOになるときには、処理9
03に戻り、次のラインの白黒画素の検出を実行する。
【0116】判断907の結果がYESになるときに
は、部分画像に含まれるラインの総画素数で、白黒画像
の積算値を割り算して白黒画素の割合(一致率)を算出
し(処理908)、その一致率が所定値RAよりも大き
くなっているかどうかを調べる(判断909)。
【0117】判断909の結果がYESになるときに
は、そのときの部分画像が白黒画像のラインであると判
断して、赤プレーンメモリ21からその部分画像に対応
したnライン分の画像データを読み出し、おのおののラ
インの画像データを符号化復号化部9で符号化圧縮し、
それによって得た1ライン分の画情報の先頭に、データ
1の属性フラグを付加して、nライン分の送信データを
形成して保存する(処理910)。
【0118】また、判断909の結果がNOになるとき
には、そのときの部分画像が非白黒画像の場合である。
この場合には、赤プレーンメモリ21からその部分画像
に対応した1ライン分の画像データを読み出し、その1
ライン分の画像データを符号化復号化部9で符号化圧縮
し、それによって得た1ライン分の赤ラインデータの先
頭にデータ0の属性フラグを付加し、次いで、緑プレー
ンメモリ22からその処理ラインに対応した1ライン分
の画像データを読み出し、その1ライン分の画像データ
を符号化復号化部9で符号化圧縮し、それによって得た
1ライン分の緑ラインデータを先に形成した赤ラインデ
ータに連続し、さらに、青プレーンメモリ23からその
処理ラインに対応した1ライン分の画像データを読み出
し、その1ライン分の画像データを符号化復号化部9で
符号化圧縮し、それによって得た1ライン分の青ライン
データを先に形成した緑ラインデータに連続し、これに
よって、1ライン分の送信データを形成し、この処理
を、そのときの部分画像のnライン分について順次実行
してnライン分の画情報を形成し、そのnライン分の画
情報を保存する(処理911)。
【0119】このようにして、1つの部分画像の処理を
終了すると、そのときに1ページ分の全てのラインの送
信を終了したかどうかを調べ(判断912)、判断91
2の結果がNOになるときには、処理902に戻って次
の部分画像の処理を行う。また、判断912の結果がY
ESになるときには、この処理を終了する。
【0120】なお、上記した所定値KCは、画像の解像
度、部分画像を構成するライン数n、および、カラース
キャナ4の読取特性に対応した適宜な値に設定する。こ
の値の決定は、実験的に行うとよい。また、所定値RA
は、実験的に設定することができる。
【0121】ところで、上述した各実施例では、ライン
単位、部分画像単位、または、ページ単位にカラー画像
と白黒画像の判断動作を行っているので、ユーザが意図
したような画像が相手端末に送信されないことがある。
また、判断がライン単位なので、判断の精度も粗くなっ
ている。
【0122】そこで、例えば、1ページ内でユーザが適
宜に指定した矩形領域を、カラー画像として送信するこ
とができれば、ユーザの意図した画像を相手端末で適切
に再生することができる。
【0123】この場合、例えば、図15に示すように、
ユーザは、ページ内で複数の矩形領域BLK1,BLK
2を指定することができる。
【0124】また、この場合の1ページ分の画情報は、
図16(a)に示したように、1ページ分の赤プレーン
データと、指定された1つ以上の矩形領域のデータから
なる。また、おのおのの矩形領域のデータは、同図
(b)に示したように、矩形領域の左上の点をあらわす
参照点(矩形領域BLK1,BLK2の点RP1,RP
2)の座標、主走査方向に平行なX方向の寸法、副走査
方向に平行なY方向の寸法、その矩形領域の緑プレーン
データ、および、青プレーンデータからなる。
【0125】図17は、このような場合に、1ページ分
の画情報を形成するときの処理例を示している。
【0126】まず、カラースキャナ4によって1ページ
分の送信原稿の画像を読取入力し、その読み取って得た
カラー画像データを、画像メモリ6に保存し(処理10
01)、赤プレーンメモリ21の1ページ分のデータを
符号化圧縮して、保存する(処理1002)。
【0127】そして、そのときの画像を操作表示部8に
表示して(処理1003)、カラー画像として指定する
領域の操作を行うか、その操作を終了するかを選択する
操作ガイダンスを表示して(処理1004)、ユーザに
いずれかの項目を操作入力させる。
【0128】ユーザが終了することを選択したかどうか
を調べ(判断1005)、判断1005の結果がNOに
なるときには、表示画像中でカラー画像として取り扱う
領域を指示入力させる(処理1006)。
【0129】次いで、指定された領域の緑プレーンメモ
リ22のデータを符号化し(処理1007)、指定され
た領域の青プレーンメモリ23のデータを符号化し(処
理1008)、これらの符号化圧縮したデータを用い
て、指定された領域のデータを作成して保存し(処理1
009)、処理1004に戻る。
【0130】また、ユーザが終了することを選択した場
合で、判断1005の結果がYESになるときには、そ
のときに形成している赤プレーンの画情報と、おのおの
の領域のデータに基づいて上述した1ページ分の画情報
を形成して(処理1010)、この処理を終了する。
【0131】図18は、本発明のさらに他の実施例にか
かる画像記録処理を示している。
【0132】まず、受信した画情報の赤プレーンデータ
を復号化し、それによって得た赤画像データを、画像メ
モリ6の赤プレーンメモリ21に保存し(処理110
1)、受信した画情報の緑プレーンデータを復号化し、
それによって得た緑画像データを、画像メモリ6の緑プ
レーンメモリ22に保存し(処理1102)、受信した
画情報の青プレーンデータを復号化し、それによって得
た青画像データを、画像メモリ6の青プレーンメモリ2
3に保存する(処理1103)。
【0133】次いで、画像メモリ6を読み出しモードに
設定し、アドレスデータADを1ページ分の全画素に対
応する値に順次変化させ、その1ページ分の読み出し動
作が終了した時点で、一致検出部7から出力される計数
値DTkを入力し、これによって、その処理ページにお
ける白黒画素の総数を検出する(処理1104)。
【0134】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KCよりも大きくなっているかどうかを判断する(判断
1105)。判断1105の結果がYESになるときに
は、転送するデータのカラー属性として黒データを指定
した状態で、カラープリンタ5に対して、その赤プレー
ンメモリ21の1ページ分の赤画像データを転送して
(処理1106)、1ページ分の白黒画像を記録出力さ
せ、この処理を終了する。
【0135】また、判断1105の結果がNOになると
きには、そのページがカラー画像の場合である。このと
きには、転送するデータのカラー属性として赤データを
指定した状態で、カラープリンタ5に対して、赤プレー
ンメモリ21の1ページ分の赤画像データを転送し(処
理1107)、次に、転送するデータのカラー属性とし
て緑データを指定した状態で、カラープリンタ5に対し
て、緑プレーンメモリ22の1ページ分の緑画像データ
を転送し(処理1108)、さらに、転送するデータの
カラー属性として青データを指定した状態で、カラープ
リンタ5に対して、青プレーンメモリ23の1ページ分
の青画像データを転送し(処理1109)、これによ
り、カラープリンタ5から、カラー画像を記録出力さ
せ、この処理を終了する。
【0136】このようにして、受信した画像が白黒画像
の場合には、1色のデータを黒画像データとして記録し
ているので、カラープリンタ5のカラーリボンの消費を
軽減することができ、装置のランニングコストを削減す
ることができる。
【0137】図19は、本発明のさらに他の実施例にか
かる画像記録処理を示している。
【0138】まず、受信した画情報の赤プレーンデータ
を復号化し、それによって得た赤画像データを、画像メ
モリ6の赤プレーンメモリ21に保存し(処理120
1)、受信した画情報の緑プレーンデータを復号化し、
それによって得た緑画像データを、画像メモリ6の緑プ
レーンメモリ22に保存し(処理1202)、受信した
画情報の青プレーンデータを復号化し、それによって得
た青画像データを、画像メモリ6の青プレーンメモリ2
3に保存する(処理1203)。
【0139】そして、そのページについて、画像データ
を擬似中間調モードで作成したことが、相手端末(送信
端末)から通知されているかどうかを調べる(判断12
04)。
【0140】判断1204の結果がNOになるときに
は、次いで、画像メモリ6を読み出しモードに設定し、
アドレスデータADを1ページ分の全画素に対応する値
に順次変化させ、その1ページ分の読み出し動作が終了
した時点で、一致検出部7から出力される計数値DTk
を入力し、これによって、その処理ページにおける白黒
画素の総数を検出する(処理1205)。
【0141】次いで、その計数値DTkの値が、所定値
KCよりも大きくなっているかどうかを判断する(判断
1206)。判断1206の結果がYESになるときに
は、転送するデータのカラー属性として黒データを指定
した状態で、カラープリンタ5に対して、その赤プレー
ンメモリ21の1ページ分の赤画像データを転送して
(処理1207)、1ページ分の白黒画像を記録出力さ
せ、この処理を終了する。
【0142】また、判断1204の結果がYESになる
ときには、擬似中間調モードで画像読取されているの
で、白黒画像の判定動作は行わず、カラー画像のまま記
録する。また、判断1206の結果がNOになるときに
は、そのページがカラー画像の場合である。
【0143】これらの場合には、転送するデータのカラ
ー属性として赤データを指定した状態で、カラープリン
タ5に対して、赤プレーンメモリ21の1ページ分の赤
画像データを転送し(処理1208)、次に、転送する
データのカラー属性として緑データを指定した状態で、
カラープリンタ5に対して、緑プレーンメモリ22の1
ページ分の緑画像データを転送し(処理1209)、さ
らに、転送するデータのカラー属性として青データを指
定した状態で、カラープリンタ5に対して、青プレーン
メモリ23の1ページ分の青画像データを転送し(処理
1210)、これにより、カラープリンタ5から、カラ
ー画像を記録出力させ、この処理を終了する。
【0144】このようにして、本実施例では、擬似中間
調モードで画像読取されているときには、カラー画像で
あるとして記録している。ここで、擬似中間調モードで
画像読取されているときには、黒画像であっても3原色
に同じ画像があらわれないので、必ずカラー画像である
と判断されるため、結果的に、処理時間を短縮すること
ができる。
【0145】なお、上述した実施例では、本発明をグル
ープ3ファクシミリ装置について適用しているが、本発
明は、グループ4ファクシミリ装置についても同様にし
て適用することができる。
【0146】また、カラープリンタとしては、熱転写記
録方式以外のカラープリンタ装置、例えば、インクジェ
ット方式によるカラープリンタ装置などを用いることが
できる。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
白黒画像データとカラー画像データがライン単位、また
は、所定ライン数単位に切り替わるので、白黒画像とカ
ラー画像が混在した画像の画像品質を向上することがで
きるとともに、画像データのデータ量を低減することが
できる。また、指定された矩形領域の画像をカラー画像
として送信するので、画像データのデータ量をさらに低
減することができる。また、白黒画像データについて
は、白黒画像として記録出力するので、例えば、記録装
置のカラーリボンなどの消費を軽減することができ、装
置のランニングコストを低減することができる。また、
白黒画像データを送るページとカラー画像データを送る
ページを自動的に判断しているので、ユーザの手間が軽
減され、装置の使い勝手が向上するという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるカラーファクシミリ
装置を示したブロック図。
【図2】一致検出部の一例を示したブロック図。
【図3】伝送するカラー画像データ(線順次型)の形式
の一例を示した概略図。
【図4】伝送するカラー画像データ(面順次型)の形式
の一例を示した概略図。
【図5】グループ3ファクシミリ装置の伝送手順の一例
を示したタイムチャート。
【図6】バイナリ信号の信号形式の一例を示した概略
図。
【図7】送信時の処理例を示したフローチャート。
【図8】受信時の処理例を示したフローチャート。
【図9】1ページ分の原稿送信時の処理例を示したフロ
ーチャート。
【図10】1ページ分の画像記録時の処理例を示したフ
ローチャート。
【図11】1ページ分の原稿送信時の他の処理例を示し
たフローチャート。
【図12】1ページ分の画像記録時の他の処理例を示し
たフローチャート。
【図13】1ページ分の原稿送信時のさらに他の処理例
を示したフローチャート。
【図14】1ページ分の原稿送信時のまたさらに他の処
理例を示したフローチャート。
【図15】1ページ分の原稿送信時の別な処理例を示し
たフローチャート。
【図16】矩形領域の一例を示した概略図。
【図17】図16の画像の画情報の一例を示した概略
図。
【図18】1ページ分の原稿原稿の処理例を示したフロ
ーチャート。
【図19】受信画像の記録処理の一例を示したフローチ
ャート。
【図20】受信画像の記録処理の他の例を示したフロー
チャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/46

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送方法において、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのページについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータを白黒画像データとして伝送する一方、 上記計数値が所定値以下のとき、そのページについて
    は、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像デ
    ータをそれぞれ伝送することを特徴とする画像伝送方
    法。
  2. 【請求項2】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送方法において、 1ライン分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのラインについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータを白黒画像データとして伝送する一方、 上記計数値が所定値以下のとき、そのラインについて
    は、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像デ
    ータをそれぞれ伝送することを特徴とする画像伝送方
    法。
  3. 【請求項3】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送方法において、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    受信側が各色成分のカラー画像データの送信を要求して
    いない場合には、そのページについては、所定の色成分
    のビットプレーンのデータを白黒画像データとして伝送
    する一方、 上記計数値が所定値以下のとき、および、上記計数値が
    所定値を超えるときで受信側が各色成分のカラー画像デ
    ータの送信を要求した場合には、そのページについて
    は、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像デ
    ータをそれぞれ伝送することを特徴とする画像伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送方法において、 所定ライン数の部分画像のカラー画像データについて、
    各色成分のビットプレーン間で同一画素位置毎にデータ
    内容が一致する画素数を計数し、その計数値が所定値を
    超えるときには、その部分画像については、所定の色成
    分のビットプレーンのデータを白黒画像データとして伝
    送する一方、 上記計数値が所定値以下のときには、その部分画像につ
    いては、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画
    像データをそれぞれ伝送することを特徴とする画像伝送
    方法。
  5. 【請求項5】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送方法において、 矩形領域の部分カラー画像を設定操作要求し、 所定の色成分のビットプレーンの1ページ分のデータを
    白黒画像データとして伝送するとともに、 設定操作された矩形領域については、上記白黒画像デー
    タとして伝送した色成分を除く色成分のビットプレーン
    の画像データを伝送することを特徴とする画像伝送方
    法。
  6. 【請求項6】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    または白黒画像を記録出力する画像記録方法において、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのページについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータに対応した白黒画像を記録出力する一方、 上記計数値が所定値以下のとき、そのページについて
    は、おのおのの色成分の複数のビットプレーンの画像デ
    ータに対応したカラー画像を記録出力することを特徴と
    する画像記録方法。
  7. 【請求項7】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送装置において、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのページについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータを白黒画像データとして伝送する一方、上記計
    数値が所定値以下のとき、そのページについては、おの
    おのの色成分の複数のビットプレーンの画像データをそ
    れぞれ伝送する伝送手段を備えたことを特徴とする画像
    伝送装置。
  8. 【請求項8】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送装置において、 1ライン分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのラインについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータを白黒画像データとして伝送する一方、上記計
    数値が所定値以下のとき、そのラインについては、おの
    おのの色成分の複数のビットプレーンの画像データをそ
    れぞれ伝送する伝送手段を備えたことを特徴とする画像
    伝送装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像を所定の3原色に分解し、おの
    おのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画像
    データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝送
    する画像伝送装置において、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    受信側が各色成分のカラー画像データの送信を要求して
    いない場合には、そのページについては、所定の色成分
    のビットプレーンのデータを白黒画像データとして伝送
    する一方、上記計数値が所定値以下のとき、および、上
    記計数値が所定値を超えるときで受信側が各色成分のカ
    ラー画像データの送信を要求した場合には、そのページ
    については、おのおのの色成分の複数のビットプレーン
    の画像データをそれぞれ伝送する伝送手段を備えたこと
    を特徴とする画像伝送装置。
  10. 【請求項10】 原稿画像を所定の3原色に分解し、お
    のおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画
    像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝
    送する画像伝送装置において、 所定ライン数の部分画像のカラー画像データについて、
    各色成分のビットプレーン間で同一画素位置毎にデータ
    内容が一致する画素数を計数し、その計数値が所定値を
    超えるときには、その部分画像については、所定の色成
    分のビットプレーンのデータを白黒画像データとして伝
    送する一方、上記計数値が所定値以下のときには、その
    部分画像については、おのおのの色成分の複数のビット
    プレーンの画像データをそれぞれ伝送する伝送手段を備
    えたことを特徴とする画像伝送装置。
  11. 【請求項11】 原稿画像を所定の3原色に分解し、お
    のおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画
    像データまたは白黒画像をあらわす白黒画像データを伝
    送する画像伝送装置において、 矩形領域の部分カラー画像を設定操作要求し、所定の色
    成分のビットプレーンの1ページ分のデータを白黒画像
    データとして伝送するとともに、設定操作された矩形領
    域については、上記白黒画像データとして伝送した色成
    分を除く色成分のビットプレーンの画像データを伝送す
    る伝送手段を備えたことを特徴とする画像伝送装置。
  12. 【請求項12】 原稿画像を所定の3原色に分解し、お
    のおのの色成分を1ビットプレーンで構成したカラー画
    像または白黒画像を記録出力する画像記録装置におい
    て、 1ページ分のカラー画像データについて、各色成分のビ
    ットプレーン間で同一画素位置毎にデータ内容が一致す
    る画素数を計数し、その計数値が所定値を超えるとき、
    そのページについては、所定の色成分のビットプレーン
    のデータに対応した白黒画像を記録出力する一方、上記
    計数値が所定値以下のとき、そのページについては、お
    のおのの色成分の複数のビットプレーンの画像データに
    対応したカラー画像を記録出力する記録手段を備えたこ
    とを特徴とする画像記録装置。
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