明 細 書
感染症治療方法、 化粧料の防腐方法、 抗菌及び抗カ ビ剤 及び化粧料
技術分野
本発明は、 細菌又はカ ビに基づく感染症の治療方法、 化粧料の防腐方法、 抗菌及び抗カ ビ剤並びに化粧料に関 する。
背景技術
従来、 亜鉛華は局所の収れん、 乾燥、 保護、 刺激の緩 和及び分泌物の吸収の目的で、 湿疹、 皮廣炎、 擦過傷、 熱傷等の症状部位に使用されている。 剤型と しては、 粉 末剤、 液剤、 油剤、 ローショ ン剤、 リニメ ン ト剤、 飮膏 剤、 パスタ剤、 硬膏剤等の各種剤型で使用され、 特に软 膏剤が汎用されている。
钦膏剤と しては、 日本薬局方に亜鉛華軟音が収載され ているが、 殺菌剤や防腐剤が配合されていないため、 長 期に亙って連用すると患部が細菌や真菌等に汚染され易 いという欠点を有している。
更にイクタモール、 ァク リ ノ ール、 ホウ酸等が配合さ れた亜鉛華钦膏も知られているが、 これらの钦膏にも種 々の欠点がある。 即ち、 イ ク夕モールは、 消炎や止痒の 目的で配合されるが、 特有の臭気を有しており、 また黒
褐色の色調であることから、 ィクタモール配合亜鉛華软
膏は、 現在、 日本薬局方 (第 1 2改正) から除外されて ί いる。 またァク リ ノールは、 局所の殺菌や消毒の目的で
配合されるが、 時に刺激 S状を呈し、 また光による変色
を受け易く、 衣服を黄染させるという欠点を有している。
更にホウ酸は、 殺菌を目的に E合されているが、 ホウ酸
は弱い発育阻止効果を有しているだけであること、 長期
間に亙って連用すると、 皮廣より吸収されて、 悪心唱吐、
下痢等の中毒症状を起こすことがあり、 現在使用が規制
されている。
更に上記各種の抗菌剤配合亜鉛華钦膏は、 安全で低剌
激性のものではなく、 刺激に対して弱い患者に適用し難
いものであった。
発明の開示
本発明者は、 斯かる現状に鑑み、 優れた抗菌性及び抗
力 ビ性を有する抗菌剤及び抗カビ剤を開発すベく鋭意研
究を重ねて来た。 その結果、 ヒノキチオール又はその塩
に亜鉛華等を含む亜鉛化合物を配合するこ とにより、 抗
菌活性及び抗カビ活性が顕著に向上することを見い出し
た。 また、 この優れた抗菌性及び抗カビ性に基づき、 亜
鉛化合物とヒノキチオール又はその塩との組合せは、 特
に、 細菌又は力 ビに起因する感染症の治療、 化粧料の防
腐等に極めて有用であることを見出だした。 本発明は、 斯かる知見に基づき完成されたものである。
即ち、 本発明は、 亜鉛化合物の有効量とヒソキチォー ル又はその塩の有効量をとを患者に投与するこ とからな る該患者の細菌又は力ビに起因する感染症を治療する方 法を提供するものである。
また、 本発明は、 亜鉛化合物とヒノキチオール又はそ の塩との組合せの、 細菌又はカ ビに起因する感染症の治 療剤の製造への使用 (u s e ) を提供するものでもある。 また、 本発明は、 化粧料の防腐方法であって、 該化粧 料が亜鉛化合物の有効量とヒノ キチオール又はその塩の 有効量とを含有することを特徴とする防腐方法を提供す る ものである。
更に、 本発明は、 亜鉛化合物の有効量と ヒノ キチォー ル又はその塩の有効量とを含有することを特徴とする抗 菌及び抗カ ビ剤、 並びに亜鉛化合物の有効量と ヒノキチ オール又はその塩の有効量とを含有することを特徵とす る化粧料に係る。
本発明において、 亜鉛化合物としては、 特に限定がな く従来公知のものを広く使用できるが、 例えば酸化亜鉛、 塩化亜鉛、 硝酸亜鉛、 硫酸亜鉛、 リ ン酸亜鉛、 アルミ ン
酸亜鉛、 弗化亜鉛、 沃化亜鉛、 水酸化亜鉛、 炭酸亜鉛、 クロム酸亜鉛、 安息香酸亜鉛、 酢酸亜鉛、 パラアミ ノ安 息香酸亜鉛、 パラジメチルアミ ノ安息香酸亜鉛、 パラフ ヱノールスルホン酸亜鉛、 パラメ トキシ桂皮酸亜鉛、 乳 酸亜鉛、 2—メルカプト ピリ ジン一 N—ォキシ ド亜鉛、 ダルコン酸亜鉛、 ピク リ ン酸亜鉛、 クェン酸亜鉛、 ァス バラギン酸亜鉛、 ナフテン酸亜鉛、 サリチル酸亜鉛、 フ エノールスルホン酸亜鉛、 セバシン酸亜鉛、 ト リポリ リ ン酸亜鉛ナ トリ ウム、 ステアリ ン酸亜鉛、 カプリ ン酸亜 鉛、 ラウ リ ン酸亜鉛、 ミ リスチン酸亜鉛、 パルミチン酸 亜鉛、 ォレイ ン酸亜鉛、 ポリホスホン酸亜鉛、 コン ドロ ィチン硫酸亜鉛、 ゥンデシレン酸亜鉛、 ァスコルビン酸 亜鉛、 クェン酸亜鉛、 ジンク ピリチオン、 ヒノキチォー ル亜铅、 亜鉛ジピコ リネート、 亜鉛グリセロレ一ト錯体、 ビスヒスチジン亜鉛錯体、 亜鉛一 3 , 4—ジヒ ドロキシ 安息香酸錯体、 ニコチン酸亜鉛、 ニコチン酸アミ ド亜鉛 等の亜鉛錯体も しく は亜鉛塩等を挙げることができる。 本発明では、 これら亜鉛化合物を 1種単独で使用しても よいし、 2種以上混合して使用してもよい。
本発明において、 ヒノキチオールの塩としては、 例え ばナト リ ウム埴、 カ リ ウム塩等のアルカ リ金属塩、 マグ ネシゥム塩等のアル力 リ土類金属塩、 銅塩、 亜鉛塩等の
金属塩類等の無機塩、 ジエタノールアミ ン塩、 2—ア ミ ノー 2—ェチルー 1 , 3—プロパンジオール塩、 ト リエ タノールアミ ン塩等のアルカノールァミ ン塩、 モルホ リ ン塩、 ピぺラジン塩、 ピぺリ ジン塩等のへテロ環ァ ミ ン 塩、 アンモニゥム塩、 アルギニン塩、 リ ジン塩、 ヒスチ ジン塩等の塩基性ァミ ノ酸塩等の有機塩類等を挙げるこ とができる。 ここで塩基性アミ ノ酸と しては、 D体、 L 体又はこれらの混合物であってもよい。 本発明では、 ヒ ノキチオールやその塩を 1種単独で使用してもよいし、 2種以上混合して使用してもよい。
本発明の組成物中に配合すべき亜鉛化合物と ヒノキチ オール又はその塩との割合としては、 本発明の所期の効 果が発現され得る量である限り、 特に限定されるもので はないが、 通常前者:後者を重量比 ΐΐ 0〜9 9. 9 5 : 9 0〜 0. 0 5程度、 好ま しく は 5 0〜 9 9. 9 : 5 0 〜 0. 1程度となるように両者を配合するのがよい。 即 ち、 亜鉛化合物とヒノキチオール又はその塩との合計量 に対して、 亜鉛化合物を 1 0〜 9 9. 9 5重量%程度、 好ま しく は 5 0〜 9 9. 9重量%程度使用し、 ヒノキチ オール又はその塩を 9 0〜 0. 0 5重量%程度、 好ま し く は 5 0〜 0. 1重量%程度使用するのがよい。
本発明の組成物を医薬として使用する塲合には、 亜鉛
化合物とヒノキチオール又はその塩とをそれぞれ単一の 医薬製剤中に含有されるように調製して利用してもよく、 これらの各々を別個に製剤化して両医薬製剤を利用する こともできる。 斯かる製剤は、 通常使用される充填剤、 増量剤、 結合剤、 保湿剤、 崩壌剤、 表面活性剤、 滑沢剤 等の希釈剤或いは賦形剤を用いて調製される。 この医薬 製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、 この代表的なものとして錠剤、 丸剤、 散剤、 液剤、 懸濁 剤、 乳剤、 顆粒剤、 カプセル剤、 坐剤、 注射剤 (液剤、 懸濁剤等) 、 油脂性钦膏、 乳剤性軟膏、 水溶性钦膏、 パ スタ剤、 硬膏剤、 ローショ ン剤、 リニメ ン ト剤等の外用 剤等が挙げられる。
また本発明の組成物を化粧料として使用する場合には、 抗フケ剤、 殺菌剤及び Z又は防腐剤と して化粧料に添加 することができ、 例えば、 化粧料の防腐を行うことがで' きる。 該化粧料は、 例えば洗浄用化粧料、 ク リーム、 乳 液、 メイクアップク リーム、 化粧用オイル、 パッ ク等の 基礎化粧料、 フ ァ ンデーショ ン、 口紅、 類紅、 アイ ライ ナー、 マスカラ、 アイ シャ ドー、 マニキュア、 白粉等の 仕上げ化粧料、 整髪料、 養毛料等の頭髪用化粧料、 浴用 剤、 美白剤、 サンスク リーン剤、 二キビ用剤等の各種形 態で使用でき、 これらはこの分野で慣用されている方法
に従って製造することができる。
また、 かかる化粧料の製造の際には、 必要に応じて、 公知の各種化粧料基材、 例えば、 賦形剤、 結合剤、 滑沢 剤、 崩壊剤等を使用することができ、 更に必要に応じて 本発明の効果を損なわない範囲内で、 各種の油脂、 ロウ、 炭化水素、 脂肪酸、 高級アルコール、 エステル油、 金属 石鹼等の油性原料、 動物 ·植物抽出液、 ビタ ミ ン剤、 ホ ルモン剤、 ァ ミ ノ酸等の薬効剤、 界面活性剤、 色素、 染 料、 顔料、 香料、 防腐剤、 殺菌剤、 保湿剤、 增粘剤、 酸 化防止剤、 金属封鎖剤のほか、 すでに公知の各種成分や 添加剤を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明の組成物を医薬と して用いる場合、 その効能効 果を有する限りその量は特に限定されないが、 亜鉛化合 物及びヒノキチオール又はその塩を合計量で通常 0 . 0 0 1〜 2 0重量%程度、 好ま しく は 0 . 0 1〜 1 5重量 %程度含有させるのがよい。
また、 本発明の組成物を化粧料として用いる場合には、 その形態等により異なり一概には言えず、 特に限定され るものではないが、 一般には、 亜鉛化合物及びヒノキチ オール又はその塩を合計量で通常 0 . 0 0 0 1〜 9 9 . 9重量%程度、 好ま しく は 0 . 0 0 1〜 3 0重量%程度 含有させるのがよい。 また、 上記化粧料を更に水、 オ リ
ーブ油又は適当な溶媒により希釈して使用することもで る。
錠剤の形態に成形するに際しては、 担体としてこの分 野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用す ることができる。 その例と しては、 例えば乳糖、 白糖、 塩化ナ ト リ ウム、 ブ ドウ糖、 尿素、 デンプン、 炭酸カル シゥム、 カオリ ン、 結晶セルロース、 ゲイ酸等の賦形剤、 水、 エタノール、 プロパノール、 単シロ ップ、 ブドウ糖 液、 デンプン液、 ゼラチン溶液、 カルボキシメチルセル ロース、 セラック、 メチルセルロース、 リ ン酸カリ ウム、 ポリ ビニルピロ リ ドン等の結合剤、 乾燥デンプン、 アル ギン酸ナト リ ウム、 力ンテン末、 ラ ミナラン末、 炭酸水 素ナ ト リ ウム、 炭酸カルシウム、 ポリオキシエチレンソ ルビタン脂肪酸エステル類、 ラウ リル硫酸ナト リ ウム、 ステア リ ン酸モノグリセリ ド、 デンプン、 乳糖等の崩壊 剤、 白糖、 ステアリ ン、 カカオバター、 水素添加油等の 崩壌抑制剤、 第 4級アンモニゥム塩基、 ラウ リル硫酸ナ ト リ ゥム等の吸収促進剤、 グリセリ ン、 デンプン等の保 湿剤、 デンプン、 乳糖、 カオリ ン、 ベン トナイ ト、 コロ ィ ド状ゲイ酸等の吸着剤、 精製タルク、 ステアリ ン酸塩、 トウモロコシデンプン、 ワックス、 ポリエチレングリ コ ール等の滑沢剤等を使用できる。 さ らに錠剤は必要に応
じ通常の剤皮を施した錠剤、 例えば糖衣錠、 ゼラチン被 包錠、 腸溶被錠、 フィ ルムコーティ ング錠或いは二重錠、 多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、 担体と してこの分 野で従来公知のものを広く使用できる。 その例としては、 例えばブドウ糖、 乳糖、 デンプン、 カカオ脂、 硬化植物 油、 カオリ ン、 タルク等の賦形剤、 アラ ビアゴム末、 ト ラガン ト末、 ゼラチン、 エタノール等の結合剤、 ラ ミ ナ ラ ン、 カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
坐剤の形態に成形するに際しては、 担体と して従来公 知のものを広く使用できる。 その例としては、 例えばポ リエチレングリ コール、 カカオ脂、 髙級アルコール、 高 級アルコールのエステル類、 ゼラチン、 半合成グリセラ ィ ド等を挙げることができる。
注射剤と して調製される場合、 液剤、 乳剤及び懸濁剤 は殺菌され、 かっ血液と等張であるのが好ま しく、 これ らの形態に成形するに際しては、. 希釈剤と してこの分野 において慣用されているものをすベて使用でき、 例えば 水、 エチルアルコール、 マク ロゴール、 プロ ピレングリ コール、 エトキシ化イソステアリルアルコール、 ポリオ キシ化イソステアリルアルコール、 ポリオキシエチレン ソルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。 なお、 こ
の場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、 ブ ド ゥ糖あるいはグリセ リ ンを医薬製剤中に含有せしめても よく、 また通常の溶解捕助剤、 緩衝剤、 無痛化剤等を添 加してもよい。
钦耷剤として調製される場合には、 この分野で従来公 知の油性基剤を広く使用するこ とができ、 具体的にはラ ヅカセィ油、 ゴマ油、 ダイズ油、 サフラワー油、 ァボカ ド油、 ヒマヮ リ油、 トウモロコ シ油、 ナタネ油、 メ ンジ ッ油、 ヒマシ油、 ツバキ油、 ヤシ油、 ォ リ ーブ油、 ケシ 油、 カカオ油、 牛脂、 豚脂、 羊毛油等の油脂類 (特に豚 脂が好ま しい) 、 ヮセ リ ン、 ノ、。ラフィ ン、 シリ コ ン油、 スクワラン等の鉱物油 (特に、 白色ヮセリ ンが好ましい) 、 イ ソプロピルミ リステー ト、 n —ブチルミ リ ステー ト、 イ ソプロ ピルリ ノ レー ト、 プロ ピルリ シ /レー 卜、 イ ソ プロ ピルリ シノ レー ト、 イ ソプチルリ シノ レー ト、 ヘプ チルリ シノ レー ト、 ジェチルセバゲー ト、 ジイ ソプロ ピ ルアジペー ト、 セチルアルコール、 ステア リルアルコー ル、 サラシミ ツロウ、 ゲイ ロウ、 木口ゥ等の高級脂肪酸 エステル、 髙极脂肪族アルコール及びワ ッ クス類、 ステ ァリ ン酸、 ォレイ ン酸、 パルミチン酸等の高級脂肪酸、 炭素数 1 2〜 1 8の飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、 ジ、 ト リグリセライ ド混合物 (特に親油型モノ ステアリ ン酸
グリセリ ンが好ま しい) 等を例示できる。 本発明では、 これら基剤を 1種単独で使用してもよいし、 2種以上混 合して使用してもよい。
本発明の組成物には、 慣用の添加剤、 例えば金属石験、 動物乃至植物抽出液、 ビタ ミ ン剤、 ホルモン剤、 ァ ミ ノ 酸等の薬効剤、 界面活性剤、 色素、 染料、 料、 香料、 紫外線吸収剤、 保湿剤、 增粘剤、 酸化防止剤、 金属封鎖 剤、 P H調整剤等を必要に応じて適宜配合することがで さる C
本発明の組成物は、 常法に従い製造される。
上記医薬製剤の投与方法は特に制限はなく、 各種製剤 形態、 患者の年齢、 性別その他の条件、 疾患の程度等に 応じた方法で投与される。 例えば錠剤、 丸剤、 液剤、 懸 濁剤、 乳剤、 顆粒剤及びカプセル剤の場'合には、 経口投 与される。 また注射剤の場合には単独で又はブ ドウ糖、 アミ ノ酸等の通常の捕液と混合して静脈内投与され、 更 に必要に応じて単独で筋肉内、 皮内、 皮下もしく は腹腔 内投与される。 坐剤の場合には直腸内投与される。 外用 剤の場合には患部に塗布される。
本発明のこれら医薬製剤の使用量は、 通常成人一人一 日当り有効成分の亜鉛化合物と ヒノ キチオール又はその 塩とを約 1〜 2 0 m g Z体重 k g程度で 1〜 3回に分け
て投与するのがよい。
本発明の組成物は、 優れた抗菌活性及び抗カビ活性を 有しており、 各種の細菌及びノ又はカビに起因する各種 の感染症、 例えば、 ァ トピー性皮膚炎、 貨幣状皮躇炎、 自家感作性皮虜炎、 おむつ皮膚炎、 うっ滞性皮膚炎等の 皮唐炎、 主婦 (手) 湿疹、 乾燥性湿疹等の湿疹、 膿疱性 乾癣、 熱傷、 火傷による潮紅、 かぶれ、 あせも、 ただれ、 擦過傷、 搔破による二次感染等の各種の皮庙疾患の治療 に特に有用である。
しかも本発明の組成物は、 皮膚刺激性、 アレルギー性 が極めて低く、 乳児、 幼児、 小児その他の皮廣疾患患者、 例えば皮庸刺激に弱い患者に適用できることは勿論のこ と、 ヒ ト以外の哺乳動物 (犬、 猫等のぺッ トゃ牛、 馬等 の家畜等) の皮膚疾患の治療にも用いることができる。
本発明の組成物は、 優れた抗菌性及び抗カビ性を有し ており、 しかも安全で刺激が非常に低く、 乳児、 幼児、 小児その他皮虜疾患の患者、 剌 に弱い患者等に対して 好適に使用され得る。 また、 本発明の組成物は、 ア ト ピ 一性皮膚炎患者や接触皮膚炎患者に対しても好適に使用 され得る。
実 施 例
以下に製造例及び試験例を掲げて本発明をより一層明
3 らかにする。 尚、 以下単に 「 」 とあるのは 「重量%」 を意味する。
製造例 1 (亜鉛華钦膏)
ヒノキチオール 0. 5 g
豚脂 3 00. 0 g
サラシミ ツロウ 6 0. 0 g
酸化亜鉛 1 00. 0 g
白色ワセ リ ン 適
合 計 0 0 0. 0 g
(1) ヒノキチオールを抨取し、 これに豚脂の一部を 加え、 約 4 0°Cに加温、 均一に攪拌溶融した。 (2) 残 りの豚脂、 サラシミ ツロウ及び白色ヮセリ ンを水浴上で 溶解した後、 攪拌して 80での混合物を形成した。 (3) 乳鉢に酸化亜鉛を枰取し、 上記 (2) で調製された混合 物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、 約 4 0でにな るまで攪拌下冷却した。 (4) 次いで、 上記 (1) で調 製された混合物を約 40でで添加した後、 固まるまでよ く攒拌し、 目的の亜鉛華軟膏を得た。
製造例 2 (亜鉛華軟膏)
ヒノキチオール O. l g
オリ ーブ油 1 00. 0 g
酸化亜鉛 1 0 0. 0 g
局方単钦膏 適 量
合 計 1 000. O g
CD ヒノキチオールを秤取し、 これにォリーブ油の 一部を加え、 約 40でに加温、 均一に攪拌溶融した。
(2) 残りのォリーブ油及び局方単钦膏を水浴上で溶解 した後、 攪捽して 80での混合物を形成した。 (3) 乳 鉢に酸化亜鉛を枰取し、 上記 (2) で調製された混合物 を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、 約 40でになる まで攪拌下冷却した。 (4) 次いで、 上記 (1) で調製 された混合物を約 40でで添加した後、 固.まるまでよく 攪拌し、 目的の亜鉛華钦膏を得た。
製造例 3 (吸水亜鉛華钦膏)
親油型モノ ステア リ ン酸グリ セ リ ン 5 0. 0 g 酸化亜鉛 5 0. 0 g 白色ヮセ リ ン
ヒノキチオールナ ト リ ウム塩 0. 05 g グリセリ ン 3 0, 0 g 精製水 5 0. 0 g 合 計 100 0. O g
(1) ヒノキチオールナ ト リ ウム塩、 グリセリ ン及び 精製水を約 60でに加温、 均一に攪拌溶融した。 (2) 親油型モノステアリ ン酸グリセリ ン及び白色ヮセリ ンを
5 水浴上で溶解した後、 援拌して 6 0での混合物を形成し た。 (3) 上記 (2 ) で調製された混合物に上記 (1 ) で調製された混合物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌 し、 約 4 0でになるまで攪拌下冷却した。 (4 ) 乳鉢に 酸化亜鉛を秤取し、 上記 ( 3) で調製された混合物を少 量ずつ添加した後、 固まるまでよく攪拌し、 目的の亜鉛 華軟膏を得た。
製造例 4 (バニシングク リ ーム)
ステア リ ン酸 1 0. 0 % ノ ラフィ ンワ ッ クス ( 1 3 5 F) 2. 0 % 鯨ロウ 2. 0 % セチルアルコール 2. 0 % イ ソオク タ ン酸セチル 5. 0 % モノ ラ ウ リ ン酸ポ リ オキシェチ
レンソルビタ ン ( 2 0 E 0 ) 3. 0 % 酢酸亜鉛 0. 0 1 5 %
水酸化ナ ト リ ウム 0. 1 5 % 濃グリ セ リ ン 5. 0 % ヒノ キチオール 0. 0 2 %
香料 ½ 量 精製水 残 分 合 計 0 0. 0 %
6
(1) ステア リ ン酸、 パラフィ ンワ ッ クス (1 35 F) 、 鯨ロウ、 セチルアルコール、 イソオクタン酸セチル及 びモノラウ リ ン酸ポリオキシエチレンソルビタン (2 0 E 0) を 80〜85でに加温し、 均一に溶融した。 (2) 鲊酸亜鉛、 水酸化ナ ト リ ウム、 濃グリセリ ン及び精製水 を 8 0〜 8 5でに加温し、 均一に混合した。 (3 ) 8 0 でで上記 (1 ) で調製された混合物に上記 (2) で調製 された混合物を少量ずつ添加し、 均一に乳化した後、 攪 拌下 4 5でまで冷却した。 (4) 4 5でで上記 ( 3 ) で 調製された混合物にヒノキチオール及び香料を添加後、 均一に攢拌し、 更に攪拌下室温まで冷却して、 目的のバ 二シングク リ ー厶を得た。 該バニシングク リ ームは安定 なェマルジョ ンであった。
製造例 5 (ク レンジングク リ ーム)
サラシミ ツロウ 3. 0 % 流動パラフィ ン 3 0. 0 % セチルアルコール 2. 0 % イ ソォク タ ン酸セチル 1 0. 0 % ト リ エタノ ールァ ミ ン 0. 2 % プロ ピレングリ コール 5. 0 % 齚酸亜鉛 0. % 酸化防止剤
7 ヒノキチオール 0. 05 % 香料 適 量 精製水 残 分 合 計 1 00. 0 % 上記各成分を実施例 4に準じて添加し、 乳化したとこ ろ、 安定なェマルジヨ ンが得られた。
製造例 6 (ミ ルクローショ ン)
ステア リ ン酸 3. 0 % 鯨ロウ 3. 0 % 親油型モノ ステア リ ン酸グリ セ リ ン 2. 0 % サラ シ ミ ツロウ 2. 0 % 飽和脂肪酸 (cn 〜c12)
ト リ グリ セライ ド 0 0 %
L—アルギニン 0 % ソルビ トール 3 0 % ジンク ピリ チオン 0. 0 2 % ヒノ キチオール 0. 02 % 香料 0. 1 % 精製水 残 分 合 計 00. 0 % 上記各成分を実施例 4に準じて添加し、 乳化したとこ ろ、 安定なェマルジョ ンが得られた。
8 製造例 7 (化粧水)
エチルアルコール 0. 0 % ポ リ オキシエチレンラウ
リ ルエーテル (9 E 0) 2 0 %
感光素 2 0 1号 0 0 0 1 % 香料
濃グリセ リ ン 5 0 %
1 , 3—ブチレングリ コール 3 0 % ヒノキチオール亜鉛 0 0 5 % ヒノ キチオール 0 0 5 % 色素 量 精製水 残 分 合 計 1 0 0. 0 %
( 1 ) エチルアルコールにポ リオキシエチレンラウ リ ルエーテル (9 E 0) 、 感光素 201号及び香料を加え、 均一に溶解した。 (2) 精製水に、 濃グリ セ リ ン、 1 , 3—ブチレングリコール及びヒノキチオール亜鉛を加え、 均一に溶解した。 (3) 8 0でで上記 ( 1) で調製され た混合物に上記 (2) で調製された混合物を加え、 均一 に混合し可溶化した後、 ヒノキチオールを添加し、 色素 で着色し、 化粧水を得た。
製造例 8 (亜鉛華钦音)
9 豚脂 20. 9 5 サラ シ ミ ツロウ 7. 0 % 親油型モノステアリ ン酸グリセリ ン 2. 0 % 白色ヮセ リ ン 6 0. 0 % 酸化亜鉛 1 0. 0 % ヒノキチオール 0. 0 5 % 合 計 1 00. 0 %
(1) ヒノキチオールを秤取し、 これに豚脂の一部を 加え、 約 40でに加温、 均一に攪拌溶融した。 (2) 残 りの豚脂、 親油型モノステアリ ン酸グリセリ ン、 サラ シ ミ ツロウ及び白色ヮセリ ンを水浴上で溶解した後、 攪拌 して 8 0での混合物を形成した。 (3) 乳鉢に酸化亜鉛 を秤取し、 上記 (2) で調製された混合物を少量ずつ添 加しながら均一に攙拌し、 約 40でになるまで攪拌下冷 却した。 (4) 次いで、 上記 (1) で調製された混合物 を約 4 0 で添加した後、 固まるまでよく攪拌し、 目的 の亜鉛華軟膏を得た。
試験例 1 (抗菌試験)
試験薬剤と してヒノキチオール S P (高砂香料 (株) 製、 L o t . 1 1 2 1 0 8 ) 及び酸化亜鉛 (和光純薬 (株) 製、 L o t . 7 1 620 ) を使用した。 また供試 菌として S t a p h y l o c o c c u s e p i d e r
m i d i s K P U 1 (表皮ブドウ球菌) を使用した。
S C D斜面培地で前培養 ( 18〜 20時間、 3 7'で) した上記供試菌の菌体を S C D培地に懸濁し、 これを希 釈して 106 〜107 個 Zm lに調整し、 数十分培地に なじませた。 この菌液を所定の港度になるように調整し ておいた薬剤に添加後、 振盪培養 (希釈液 : S C D L P 培地又は滅菌生理食塩水、 培地 : S C D L P寒天培地、 培養温度 : 3 7で、 培養時間 : 24〜 48時間) を行な い、 経時的に生菌数を測定した。
薬剤の作用濃度及び調製法は、 次の通りである。 即ち、 コン トロールは、 滅菌蒸留水 1 m 1に菌液 9 m 1を添加 したものである。 ヒノキチオール (0. 02%) は、 ヒ ノキチオールを 5 %含有するアルコール溶液を滅菌蒸留 水で希釈し、 ヒノキチオール 0. 2%液を調整し、 この 液 1 m 1に菌液を 9 in 1添加したものである。 ヒノキチ オール (0. 04%) は、 ヒノキチオールを 5 %含有す るアルコール溶液を滅菌蒸留水で希釈し、 ヒノキチォー ル 0. 4%液を調整し、 この液 lm 1に菌液を 9 m 1添 加したものである。 酸化亜鉛 (0. 1 %) は、 酸化亜鉛 (Z n 0) 0. 01 gに菌液 1 0 m 1を添加したもので ある。 ヒノキチオール (0. 04%) +酸化亜鉛 (0. 1%) は、 酸化亜鉛 0. O l gにヒノキチオール 0. 4
%液 1 m 1を添加後、 菌液を 9m 1添加したものである。 酢酸亜鉛 ( 0. 4 % は、 齚酸亜鉛 (Z n (C H3 C O 0) 2 · 2 H0 0) 0, 0 4 gに菌液 1 0 m l を添加し たものである。 ヒノキチオール ( 0. 0 2 %) +齚酸亜 鉛 (0. 4 %) は、 酢酸亜鉛 0. 0 4 gにヒノキチォー ル 0. 2 %液 1 m 1 を添加後、 菌液を 9 m 1添加したも のである。
経時的な生菌数を求め、 その結果を図 1及び図 2に示 す。
生菌数の経時的変化を示すグラフである図 1及び図 2 から明らかなように、 ヒノキチオールと酸化亜鉛又は酢 酸亜鉛とを併用することにより、 抗菌活性が顕著に向上 することがわかる。
試験例 2 (抗菌試験)
チェ ッカーボー ド法により、 ヒノキチオール及び醉酸 亜鉛の併用による効果を調べた。
試験薬剤と してヒノキチオール S P及び酢酸亜鉛 (和 光純薬 (株) 製、 L 0 t . L K R 3 3 9 5 ) を使用 し た。 また供試菌として下記に示す 6種の菌株を使用した。 使用菌株 :
S t a p h y l o c o c c u s ( S . j a u r e u s
2 0 9 P J C
S. a u r e u s A T C C 6 5 3 8 (黄色ブ ドウ 球菌)
S . e p i d e r m i d i s K P U 1 (表皮ブドウ 球菌)
E s c h e r i c h i a c o l i K— 1 2 (大腸菌)
E s c h e r i c h i a c o l i A T C C 8 7 3 9 (大腸菌)
B a c i l l u s s u b t i l i s I A M 1 2 1 3 (枯草菌)
菌液は、 ミューラーヒ ン ト ン培地で前培養 (培養温度: 3 7で、 培養時間 : 1 8〜 2 0時間) した細菌を、 ミ ュ 一ラーヒ ン ト ン培地で希釈して、 1 0 & 個 m l 又は 1 0 α 個 Zm 1 に調製したものを使用した。
薬剤の作用濃度及び調製法は、 次の通りである。 即ち、 ヒノキチオールを 5 %含有するアルコール溶液を滅菌蒸 留水で希釈し、 ヒノキチオール 0. 4 %液を調整し、 こ の液を滅菌蒸留水で順次 2倍希釈を行ない、 2 0 0 0 g Zm l、 1 0 0 0 /i / 1 5 0 0 # g Zm l、 2 5 Q β g / 1 1 2 5 ^ g Zm l、 6 2. 5 g /m I、 3 1. 3 β g /m 1 1 5. を含有す
る液を作製した。 また、 ^酸亜鉛を 3. 2 %含有する水 溶液を滅菌蒸留水で順次 2倍希釈して、 1 6 0 0 0 # g Zm l 、 S 0 0 0 g / 1 4 0 0 0 g /m l 、 2 0 0 0 ^ g /m l 、 1 0 0 0 g Zm l 、 0 0 β g / m l 、 2 5 0 g Zm 1 を含有する水溶液を作製した。
ヒノキチオールと酢酸亜鉛とを併用する場合、 上記 2 種の薬剤の作用濃度の 2 0倍液を各々 0. 5 m l と培地 9 m 1 をシャ ーレに添加し、 平板培地を作製した。 ヒノ キチオール及び醉酸亜鉛をそれぞれ単独で使用する場合、 ヒノキチオール又は酢酸亜鉛の 1 0倍液 1 m 1 と培地 9 m 1 とをシャ ー レに添加し、 平板培地を作製した。
ヒノキチオール及び Z又は酢酸亜鉛を種々の濃度に含 ませたミ ューラーヒ ン ト ン平板培地を上述した方法で作 製し、 1 08 個ノ m l又は 1 06 個ノ m l に調製した各 種菌液を接種し、 37 °Cで 48時間培養後、 発育の有無 を判定した。 結果を下記表 1〜表 1 2に示す。 以下の表 において、 「 + J は発育があることを示し、 「一」 は発 育がないことを示し、 「土」 はごく わずかに発育がある ことを示す。
使用菌株: S t a phy l o coc c us a u r e us 209 P J C キォルチノヒ ί 08個/ ml
(単位: #gZni L) 酢 酸 亜
1600 800 400 200 100 50 25
200
100 4-
50 +
25 +
12.5 + +
6.25 + +
3.13 + + +
1.56 + + + +
+ + + + + 2
使用菌株: S t a p h. y L o coc cus au r eu s 209 P J C 菌数: 106個/ m I
(単位: iig/ml) 詐 酸 亜
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100 +
ノ 50 +
キ 25 +
チ 12.5 +
ォ -6.25
1 3.13
ル 1.56
0 + + + +
表 3
使用菌株: S t a phy l o coc cu s a u r e u s ATCC 6538 菌数: 10"個 Zm I
(単位: AigZml) 酢 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25
200
ヒ 100 +
ノ 50 +
キ 25 +
チ 12.5 + +
ォ 6.25
3.13
ル 1.56 +
+ + + + + 表 4
使用菌株: S t a p hy 1 o c o c c u s au r e u s ATCC 6538
06個/ m 1
(単位: iig/ml) 酢 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100
ノ 50 +
キ 25 +
チ 12.5 ± +
ォ 6.25
I 3.13
ル 1.56
0 土 + + +
表 5
使用菌株: S t aphy l oco c cus ep i de rmi d i s KPU 菌数: 10ο M ml
(単位: g/m 1 )
用菌株: S t aphy l o co c cus ep i de rmi d i s KPU 菌数: 106個グ ml
(単位: izgXml) 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100 + ノ 50 + キ 25 + チ 12.5 + ォ 6.25
1 3.13
ル 1.56
0 + + + +
表 7
使用菌株: Es che r i ch i a co l i K— 12 菌数: 108個 Zml
(単位: ^g/m l)
使用菌株: Es che r i ch i a co l i K— 12
0°個/ ml
(単位: gZml) 鲊 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100
ノ 50
キ 25 + チ 12.5 + ォ 6.25 + + + +
! 3.13 + + + + + ル 1.56 + + + + + +
0 + + + +
表 9
使用菌株: E s c he r i c h i a c o I i ATCC 8739 菌数: 108個 Zml
(単位: /£g/ml)
使用菌株: E s che r i i a c o I i ATCC 8739 菌数: 106個 Zml
- (単位: jtigZml) 酢 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100
ノ 50
キ 25 + チ 12.5 + ォ 6.25 + + + +
3.13 + + + ル 1.56 + + + + +
0 + +
使用菌株: Ba c i l l u s s ub t i l i s I AM 1213 菌数: 108 ^/ml
(単位: ίί g/m 1) 酢 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25
200
ヒ 100
ノ 50 + キ 25 + チ 12.5 + ォ 6.25 + +
I 3.13 + ル 1.56 + + +
+ + + + +
Ϊ12
使用菌株: Ba c i l l u s s ub t i l i s I AM 1213
06個 Zm I
(単位: /igZm l) 酢 酸 亜 鉛
1600 800 400 200 100 50 25 0
200
ヒ 100
ノ 50 4- キ 25 + チ 12.5 + ォ 6.25 +
1 3.13 + ル 1.56 + +
0 + + + +
上記表 1〜表 1 2から明らかなように、 ヒノキチォー ルと酢酸亜鉛とを併用するこ とにより、 抗菌活性が顕著 に向上することがわかる。
試験例 3 (抗菌試験)
試験例 2と同様の方法 (但し、 培地のみを変更した。 即ち、 前培養液としてト リブトソーャブイョ ン培地を、 希釈用と して乾燥ブイョン培地を、 平板用にはハー トィ ンフュージョ ン寒天培地を使用した。 ) により、 ヒノキ チオール及び塩化亜鉛の併用による効果を、 3 7でで 2 4時間培養後に調べた。
試験薬剤としてヒノキチオール S P及び塩化亜鉛 (和 光純薬 (株) 製、 L 0 t . TWQ 1 2 7 7 ) を使用し た。 また供試菌と.して下記に示す 3種の菌株を使用した。 使用菌株 :
S t a p h y l o c o c c u s a u r e u s 2 0 9
P J C
B a c i l l u s s u b t i l i s P C I 2 1 9 M i c r o c o c c u s 1 u t e u s A T C C 9 3 41
結果を下記表 1 3〜表 1 5に示す。
3 表 13
使用菌株: S t a p h y I 0 coccus au r eu s 209 P J C 菌数: 10α個 ml
(単位: fi g/m I)
表 14
使用菌株: B a c i 1 I u s s u b t i I i s PC I 219
菌数: 10"個/ ml
(単位: gZnU)
化 - 亜 鉛
400 200 100 50 25 12.5 6.25 3.13 1.56 0.78 0
100
50
ヒ 25
ノ 12.5 + + + + + キ 6.25 + + + + + チ 3.13 + + + + 才 L56 + + + + + + +
1 0.78 + + + + + + + + + + ル 0.39 + + + + + + 4- + +
0.20 + + + + + + + + +
0 + + + + + + + +
表 15
使用菌抹: Mi c rococcus i u t e u s ATCC 9341 菌数: 106個/ ml
試験例 4 (抗菌試験)
試験例 2と同様の方法 (但し、 培地のみを変更した。 即ち、 前培養液と して ト リブトソーャブイョン培地を、 希釈用と して乾燥ブイヨ ン培地を、 平板用にはハー トィ ンフ ュージョ ン寒天培地を使用した。 ) により、 ヒノキ チオール及び亜鉛ジピコ リネー トの併用による効果を、 3 7でで 2 4時間培養後に調べた。
試験薬剤と してヒノキチオール S P及び亜鉛ジピコ リ ネー トを使用した。 また供試菌として下記に示す 2種の 菌株を使用した。
使用菌株 :
S t a p h y l o c o c c u s e p i d e r m i d i s K P U— 1
B a c i l l u s s u b t i l i s AT C C 6 6 3 3
結果を下記表 1 6および表 1 7に示す。
表 16
使用菌抹': S t aphy l o co c c u s ep i de rmi de s KPU— . 菌数: 106泡/ ml
(単位: g/m I)
亜 鉛 ジ ビ コ リ ナ ー ト
400 200 100 50 25 12.5 6.25 3.13 1.56 0.78
100 + + +
50 + ヒ 25 + + + + + ノ 12.5 + + + + + キ 6.25 + + + + +
チ 3.13 + + + + + + +
ォ 1.56
0.78 + + + + + + + +
ル 0.39
+ + + + + + + + + +
0-20 + + + + + + + +
+ + + + + + + + + + + + + + + + + 表 1.7
使用菌株: B a c i I 1 u s sub t i l i s ATCC 66 + + + + + + + + +33 菌数: If)13個/ l
+ + + + + + + +
(単位: /m I)
亜 鉛 ジ ピ コ リ ナ 一 卜 + + + + + + +
400 200 100 50 25 12.5 6, 25 3.13 1.56 0.78
100
50
ヒ 25 + ノ 12.5
キ 6.25
チ 3.13
ォ L56 +
0.78
ル 0.39 +
0.20 + +