JPH07173054A - 活性酸素消去剤 - Google Patents

活性酸素消去剤

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JPH07173054A
JPH07173054A JP10275294A JP10275294A JPH07173054A JP H07173054 A JPH07173054 A JP H07173054A JP 10275294 A JP10275294 A JP 10275294A JP 10275294 A JP10275294 A JP 10275294A JP H07173054 A JPH07173054 A JP H07173054A
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弘 櫻井
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吉朗 大津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、活性酸素種の放出を抑制するか、
或いは活性酸素種を除去する活性を有する新しい薬剤を
提供することを目的とする。 【構成】 本発明の薬剤は、一般式 【化1】 〔式中Rは低級アルキル基、水酸基、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基、1〜2個の低級アルキル基が置換して
もよいアミノ基、カルボキシル基又は低級アルキルオキ
シカルボニル基を示す。nは0又は1〜3の整数を示
す。〕で表わされるトロポロン誘導体又はその塩を有効
成分とする活性酸素消去剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性酸素消去剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生体に
とって、酸素はエネルギー産生、代謝等生命の維持に必
要不可欠である。該酸素はエネルギー産生系での反応、
酸素反応、紫外線、放射線等による反応で酸素アニオン
ラジカル、過酸化イオン、ヒドロキシラジカル等の所謂
活性酸素種となる。該活性酸素種は酸素添加酵素、白血
球の殺菌作用等生体にとり有用である反面、生体に豊富
に存在するオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラ
キドン酸等の生体膜のリン脂質を形成する不飽和脂肪酸
の過酸化を促進し、過酸化脂質を形成する。この過酸化
脂質は、上記活性酸素種と同様にアルコキシラジカルや
ヒドロキシラジカルの発生を惹起し、生体膜を攻撃し、
膜障害及び種々の有用酵素類の失活を招く〔代謝、15
(10)、1978年特集活性酸素参照〕。しかるに生
体内には例えばスーパーオキサイドジスムターゼ(SO
D)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ等の
上記活性酸素種の代謝失活に関与する酵素類が存在して
おり、またα−トコフェロール(ビタミンE)を始めと
する各種の抗酸化能を有するビタミン類等が存在してお
り、之等の作用により通常正常な生体維持がなされてい
るが、何らかの理由により上記酵素類、ビタミン類等に
より適切な防御機構に欠損が生じたり、又は之等防御機
構の能力を越える活性酸素種の発生や過酸化脂質の生
成、蓄積が起ることがしばしば認められる。斯かる防御
機構の欠損等が生じた場合、過酸化反応の連鎖反応的進
行に伴い重大な障害例えば血小板凝集による種々の疾
病、炎症、肝障害、動脈硬化、溶血、老化乃至老人性痴
呆症、網膜症、肺障害、ある種の薬物による心及び肺障
害、虚血性血管疾患等が発生する。
【0003】本発明の目的は、上記各種障害の主要因と
考えられる活性酸素種(ラジカル)を除去(スカベン
ジ)し、過酸化脂質の生体内における生成・蓄積を防止
又は低下させる作用を有する活性酸素消去剤を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、活性酸素種
の放出を抑制するか、或いは活性酸素種を除去する活性
を有する新しい薬剤を提供すべく鋭意研究を重ねた結
果、このような活性が一連のトロポロン誘導体に認めら
れることを見い出し、ここに本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち本発明は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】〔式中Rは低級アルキル基、水酸基、ハロ
ゲン原子、低級アルコキシ基、1〜2個の低級アルキル
基が置換してもよいアミノ基、カルボキシル基又は低級
アルキルオキシカルボニル基を示す。nは0又は1〜3
の整数を示す。〕で表わされるトロポロン誘導体又はそ
の塩を有効成分とする活性酸素消去剤に係る。
【0008】本発明において有効成分として用いられる
一般式(1)のトロポロン誘導体及びその塩は既知化合
物であり、例えば特開昭60−228414号公報には
斯かるトロポロン誘導体及びその塩が12−リポキシゲ
ナーゼ代謝産物に起因する疾患の予防治療剤として使用
され得ること、更にβ−シャプリシン等は抗菌剤として
使用され得ることが開示されている。
【0009】上記一般式(1)のトロポロン誘導体及び
その塩は、活性酸素の放出を抑制するか、或いは放出さ
れた活性酸素種を除去し、過酸化脂質の生体内生成防止
乃至低下作用を有する。従って本発明の活性酸素消去剤
は上記活性酸素種の過剰発生、過酸化脂質の生体内蓄
積、或いは之等に対する防御機構の欠損に起因する各種
障害乃至疾患の予防及び治療剤として、例えば抗動脈硬
化剤、発癌予防剤、制癌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、自己免
疫疾患治療剤、血小板凝集抑制剤、降圧剤、抗高脂血症
剤、未熟児網膜症及び白内障予防及び治療剤等の医薬と
して有用である。また本発明の活性酸素消去剤は、例え
ば心筋梗塞や不整脈等の心臓虚血疾患に対する治療剤、
移植・微小循環不全等による障害に対する肝及び腎機能
改善剤、胃潰瘍等の消化器性潰瘍に対する治療剤、脳出
血、脳梗塞、一過性脳虚血疾患に対する治療剤、例えば
皮膚脈管炎、乾癬、多形性紅疹、ベーチェット病、水痘
性皮膚炎、セメント皮膚炎、日焼け症、日焼け予防、神
経皮膚炎、湿疹、肛門性器そう痒症、ヒトの皮膚炎等の
皮膚疾患、白血球の減少、脱毛や皮膚の発赤、吐き気、
食欲不振等のX線、α線、β線、γ線、中性子線、加速
電子線等の放射線による放射線被爆障害の治療、ヒト以
外の哺乳動物(犬、猫等のペットや牛、馬等の家畜等)
の皮膚疾患、糖尿病、眼球鉄症、網膜炎、色素沈着症等
の眼疾患、肺気腫、成人呼吸窮迫症候群、関節炎、悪性
リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、レイノー氏病
等の他、しみ、そばかすや色素沈着防止、火傷、外傷、
疲労等の治療薬として有用である。更に本発明の活性酸
素消去剤は上記医薬品としてのみならず、例えば加工食
品等に含まれる油脂の抗酸化剤等としての用途にも有効
なものである。
【0010】本発明の活性酸素消去剤の有効成分とする
上記一般式(1)で表わされるトロポロン誘導体におい
て、R2 及びR3 で示される低級アルキル基としては、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t
ert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基を例示できる。また
ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等を例示できる。低級アルコキシ基として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
のアルコキシ基を例示できる。1〜2個の低級アルキル
基が置換してもよいアミノ基としては、アミノ、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピル
アミノ、ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ペン
チルアミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、
ジブチルアミノ、ジ−tert−ブチルアミノ、ジペン
チルアミノ、ジヘキシルアミノ等の炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状のアルキル基を1〜2個有することのある
アミノ基を例示できる。
【0011】低級アルキルオキシカルボニル基としては
メチルカルボニル、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブ
チルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、ペンチ
ルカルボニル、ヘキシルカルボニル基等の炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基を有するオキシカルボ
ニル基を例示できる。
【0012】一般式(I)で表わされるトロポロン誘導
体の塩としては、例えばナトリウム、カリウム塩等のア
ルカリ金属塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属
塩、Cu塩、Zn塩等の金属塩類等の無機塩、ジエタノ
ールアミン塩、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノ
ールアミン塩、モルホリン塩、ピペラジン塩、ピペリジ
ン塩等、アンモニウム塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒ
スチジン塩等の塩基性アミノ酸塩等の有機塩類を挙げる
ことができる。塩基性アミノ酸としては、D体、L体又
は之等の混合物のいずれも使用できる。
【0013】本発明の活性酸素抑制剤は、通常、一般的
な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される
充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性
剤、滑沢剤等の稀釈剤或いは賦形剤を用いて調製され
る。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じ
て選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、
注射剤(液剤、懸濁剤等)等の他、ローション、クリー
ム、軟膏等の外用剤等でも使用可能である。
【0014】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来より広く使用されているものがいず
れも使用可能であり、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウ
ム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオ
リン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノ
ール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプ
ン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セ
ラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニ
ルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナ
トリウム、カンテン未、ラミナラン末、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリ
ン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白
糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑
制剤、第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、
デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ
酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等が例示でき
る。更に錠剤は必要に応じて通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣剤、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイルムコ
ーティング錠或いは二重錠、多層錠とすることができ
る。
【0015】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カ
オリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガン
ト末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、
カンテン等の崩壊剤等が例示できる。
【0016】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用でき、例えば、ポリエチ
レングリコール、カカオ脂、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げることがで
きる。
【0017】更に注射剤として調製される場合には、液
剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張である
のが好ましく、これら液剤、乳剤及び懸濁剤の形態に成
形するのに際しては、希釈剤としてこの分野において慣
用されているものをすべて使用でき、例えば水、エチル
アルコール、プロピレングリコール、エトキシ化イソス
テアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアル
コール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類等を挙げることができる。尚、この場合等張性の溶液
を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖或いはグリセリ
ンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解
補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を、更に必要に応じて着色
剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を該
製剤中に含有せしめてもよい。
【0018】ペースト、クリーム及びゲルの形態に成形
するに際しては、希釈剤として例えば、白色ワセリン、
パラフィン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリエチ
レングリコール、シリコン、ベントナイト等を使用でき
る。
【0019】また本発明の活性酸素抑制剤は、皮膚に適
用される皮膚料として洗浄用化粧料、化粧水、クリー
ム、乳液、メイクアップクリーム、化粧用オイル、パッ
ク等の基礎化粧料、ファンデーション、口紅、頬紅、ア
イライナー、マスカラ、アイシャドー、マニキュア、白
粉等の仕上げ化粧料、整髪剤、養毛剤等の頭髪用化粧
料、浴用剤、美白剤、サンスクリーン剤、ニキビ用剤等
の各種形態とすることができ、これらはこの分野で慣用
されている方法に従って製造することができる。その
際、公知の各種化粧料基剤を使用でき、更に必要に応じ
て本発明の効果を損なわない範囲内で各種の油脂、ロ
ウ、炭化水素、脂肪酸、高級アルコール、エステル油、
金属石ケン等の油脂原料、動物・植物抽出液、ビタミン
剤、ホルモン剤等の薬効剤、界面活性剤、色素、染料、
顔料、香料、防腐剤、殺菌剤、保湿剤、増粘剤、酸化防
止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、その他の添加剤を適
宜組み合わせて使用し得る。
【0020】本発明の活性酸素抑制剤に含有される上記
一般式(1)のトロポロン誘導体又はその塩の量は、特
に限定されず広い範囲内から適宜選択されるが、通常医
薬製剤中1〜70重量%程度とするのがよい。
【0021】本発明の活性酸素抑制剤の投与方法は特に
制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば
錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル
剤の場合には経口投与される。また注射剤の場合には単
独で或いはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合し
て静脈内投与され、更には必要に応じて単独で筋肉内、
皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には
直腸内投与される。更に、ローション、クリーム、軟膏
等の外用剤の場合には塗布投与される。
【0022】上記医薬製剤の投与量は用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択さ
れるが、通常上記一般式(1)のトロポロン誘導体又は
その塩の量は1日当り体重1kg当り1〜10mg程
度、好ましくは2〜5mg程度とするのがよく、1日に
1〜2回に分けて投与することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するため、本
発明活性酸素消去剤の製剤例を挙げ、更に有効成分化合
物の試験例を挙げる。
【0024】製剤例1 一般式(1)の化合物 150g アビセル(商標名,旭化成社製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g エタノール 40g 本発明有効成分化合物、アビセル、コーンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフィルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、フィルムコーティング錠を製造
する。
【0025】製剤例2 一般式(1)の化合物 150 g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール (カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール (カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ステアリン酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適 量 本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
【0026】上記混合物をNo.60スクリーンでふる
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール製溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリー
ンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオーブンで1
2〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリーン
でふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ステア
リン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望の形
状に圧縮する。
【0027】上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
なう。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗
り層及び平滑被覆が適用される。所望の色合が得られる
まで着色被覆を行なう。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均一
な光沢の錠剤にする。
【0028】製剤例3 一般式(1)の化合物 5 g ポリエチレングリコール (分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレン−ソルビタンモノ オレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に
溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコール及び
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記
溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフイルターペーパーを
用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
【0029】次に本発明の活性酸素抑制剤を皮膚料とし
て使用する場合の製剤例を示す。尚、以下において
「%」は全て「重量%」を意味する。
【0030】 (a)上記(1)〜(6)の成分を80〜85℃に加温
し、均一に溶解した。
【0031】(b)上記(7)及び(8)の成分と(1
1)の精製水を80〜85℃に加温し、均一に溶解し
た。
【0032】(c)次いで、80℃で上記(a)に上記
(b)を少量ずつ添加し、均一に乳化した後、攪拌下4
5℃まで冷却した。
【0033】(d)45℃で(c)に上記(9)と(1
0)の混合物を添加後、均一に攪拌し、更に攪拌下室温
まで冷却した。
【0034】 上記(1)〜(11)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のクレンジングクリーム
を得た。
【0035】 上記(1)〜(9)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のミルクローションを得
た。
【0036】 上記(1)〜(12)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のメイクアップクリーム
を得た。
【0037】 上記(1)〜(10)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のメイクアップクリーム
を得た。
【0038】 上記(1)〜(8)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のW/O型クリームを得
た。
【0039】 上記(7)の精製水に一部のエチルアルコールで湿潤し
た成分(1)のポリビニルアルコールと成分(2)のポ
リビニルピロリドンを加えた後、80℃に加温し時々攪
拌しながら均一に混合後、室温下一夜放置する。翌日成
分(4)及び(5)と成分(6)の残部を加え60℃に
加温し均一に混合した後、攪拌下室温まで冷却し、目的
のパックを得た。
【0040】 (a)上記エチルアルコールに上記(2)〜(4)の成
分を加え、均一に溶解した。
【0041】(b)上記(9)の精製水に上記(5)〜
(7)を加え、均一に溶解した。
【0042】(c)次いで、上記(a)に上記(b)を
加え、均一に混合し可溶化した後上記(8)の色素で着
色し化粧水を得た。
【0043】 上記(1)〜(7)の成分を均一に混合し、常法に従っ
て粉白粉を得た。
【0044】 上記(1)〜(13)の成分を製剤例4に準じて添加し、
適宜加温、攪拌、冷却後、目的のサンスクリーン乳液を
得た。
【0045】 上記(1)〜(10)の成分を加温(85℃)し均一相と
した後、脱泡後型に流し込み急冷してスティック状と
し、目的のリップスティックを得た。
【0046】 上記(1)〜(4)の成分を加温し均一に溶融した後7
5℃に保ち、これに予め上記成分(5)及び(6)を上
記成分(7)に溶解した後75℃に加温した液を加え、
均一に攪拌後、攪拌下冷却し、目的の親水軟膏を得た。
【0047】 (a)上記(1)のエチルアルコールに上記(2)〜
(5)の成分を加え、均一に溶解した。
【0048】(b)上記(8)の精製水に上記(6)及
び(7)を加え、均一に溶解した。
【0049】(c)次いで、上記(a)に上記(b)を
加え、均一に混合し目的のヘアトニックを得た。
【0050】薬理試験(ESRによるヒドロキシラジカ
ル消去活性の測定) 1.試薬の調製 1)試薬A(0.01mMFeSO4 水溶液) FeSO4 ・7H2 O(試薬特級、和光純薬工業株式会
社)0.0278gを10mlのメスフラスコに秤取
し、精製水を加え正確に10mlとした。この溶液10
0μlを100mlのメスフラスコに正確に取り、精製
水を加え正確に100mlとした。
【0051】2)試薬B(25%DMPO水溶液) 5,5−ジメチル−1−ピロリン−1−オキシド(DM
PO)(ラボテック社、比重:1.015)100μl
を正確に取り、精製水300μlを正確に加え4倍希釈
溶液を調製した。
【0052】3)試薬C(0.1mMH2 2 水溶液) 濃純H2 2 水(試薬特級、三菱瓦斯化学株式会社,H
2 2 31%含有,比重:1.110)98.9μlを
10mlのメスフラスコに正確に取り、精製水を加え正
確に10mlとした。この溶液100μlを100ml
のメスフラスコに正確に取り、精製水を加え正確に10
0mlとした。
【0053】2.試験溶液の調製 1)0.02mMヒノキチオール−TEA水溶液 ヒノキチオールSP(高砂香料工業株式会社)0.03
28gとトリエタノールアミン(TEA)(試薬特級、
和光純薬工業株式会社)0.0298gを試験管に取り
加温溶融後、精製水8mlを加え均一に溶解した。この
溶液に精製水を加え10mlのメスフラスコを使用して正
確に10mlとした。この溶液200μlを10mlの
メスフラスコに正確に取り、精製水を加え正確に10m
lとした。
【0054】2)0.01mMヒノキチオール−TEA
水溶液 上記1)の0.02mMヒノキチオール−TEA水溶液
1mlを10mlのメスフラスコに正確に取り、精製水
を加え正確に10mlとした。
【0055】3)7.54mMトリエタノールアミン
(TEA)水溶液 トリエタノールアミン(試薬特級、和光純薬工業株式会
社,比重:1.124)100μlを100mlのメス
フラスコに取り、精製水を加え正確に100mlとし
た。
【0056】4)0.75mMトリエタノールアミン
(TEA)水溶液 上記3)の7.54mMトリエタノールアミン(TE
A)水溶液1mlを10mlのメスフラスコに正確に取
り、精製水を加え正確に10mlとした。
【0057】5)1mMトリエタノールアミン(TE
A)水溶液 上記3)の7.54mMトリエタノールアミン(TE
A)水溶液1.3mlを10mlのメスフラスコに正確
に取り、精製水を加え正確に10mlとした。
【0058】6)0.04mMヒノキチオール−0.0
2v/v%エタノール溶液 ヒノキチオールSP(高砂香料工業株式会社)0.03
28gを試験管に取り、エタノール(試薬特級、和光純
薬工業株式会社)1mlを加え均一に溶解した。この溶
液に精製水を加え、100mlのメスフラスコを使用し
て正確に100mlとした。この溶液20μlを正確
(マイクロピッペット)に試験管に取り、精製水980
μlを正確に加え、均一に溶解し、試験溶液とした。
【0059】7)0.02v/v%エタノール水溶液 エタノール(試薬特級、和光純薬工業株式会社)1ml
に精製水を加え、100mlのメスフラスコを使用して
正確に100mlとした。この溶液20μlを正確(マ
イクロピッペット)に試験管に取り、精製水980μl
を正確に加え、均一に溶解し、試験溶液とした。
【0060】3.測定機器 ESRスペクトルは、日本電子株式会社JES−RE3
X(X−band)ESRスペクトロメーターを用い、
22℃で測定した。標準物質としてMnOにドープした
Mn(II)イオン(デジマーカー:日本電子株式会社)
を用いた。データ解析はアップルコンピューター社マッ
キントッシュLC2により行なった。
【0061】4.測定方法 ヒノキチオール−TEA、TEA、ヒノキチオール−エ
タノールのヒドロキシラジカル消去活性は、フェントン
反応系により次の手順を用いて室温(22℃)で評価し
た。
【0062】1.5ml容量のポリカーボネートチュー
ブに試薬A45μl、試薬B10μl、試験溶液Xμ
l、蒸留水(100−X)μl及び試薬C45μlを順
次加えた後、直ちにボルテックスミキサーにより攪拌
し、ESR測定用高感度水溶液セル(ラボテックス社)
に移した後ESR装置のキャビティに固定した。試薬C
を添加した後30秒後にスペクトル測定を開始した。
尚、測定条件は次の通りであった。温度:22℃、磁
場:336.5±5mT、変調周波数:100KHz、
変調幅:0.1mT、掃引時間:2分、応答時間:0.
1秒、出力:5mV、増幅比:400。
【0063】5.定量方法 DMPO−OHアダクトのESRスペクトルより、Mn
2+の3本目のシグナル高とDMPO−OHスペクトルの
低磁場側から1本目のシグナル高の比を求め、これを添
加した試験溶液の濃度に対してプロットし、ヒドロキシ
ラジカルの発生を50%抑制した量をIC50として求め
た。結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/19 AGZ 9454−4C 31/215 9454−4C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中Rは低級アルキル基、水酸基、ハロゲン原子、低
    級アルコキシ基、1〜2個の低級アルキル基が置換して
    もよいアミノ基、カルボキシル基又は低級アルキルオキ
    シカルボニル基を示す。nは0又は1〜3の整数を示
    す。〕で表わされるトロポロン誘導体又はその塩を有効
    成分とする活性酸素消去剤。
  2. 【請求項2】 ヒノキチオール又はその塩を有効成分と
    する活性酸素消去剤。
  3. 【請求項3】 ヒノキチオールを有効成分とする活性酸
    素消去剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101036322B1 (ko) * 2009-11-12 2011-05-23 한국과학기술연구원 히노키티올의 프롤릴 하이드록실라제 2 활성 저해 용도
JP2020103100A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 小林製薬株式会社 細胞内の抗酸化機能亢進剤

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