JPH09118611A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH09118611A
JPH09118611A JP7277404A JP27740495A JPH09118611A JP H09118611 A JPH09118611 A JP H09118611A JP 7277404 A JP7277404 A JP 7277404A JP 27740495 A JP27740495 A JP 27740495A JP H09118611 A JPH09118611 A JP H09118611A
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lipase
extract
pov
cosmetic
acid
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Takashi Mizuno
隆志 水野
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Rumiko Miyashita
留美子 宮下
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料に含まれる油脂の分解や酸化を抑制
し、また皮膚から分泌される皮脂の分解や酸化も抑制す
ることができ、よって、化粧料の品質の劣化や皮膚上で
の油脂の変敗、ニキビ、肌荒れといった皮膚の炎症の発
生を防止する化粧料を提供する。 【解決手段】 POV上昇抑制物質とリパーゼ阻害物質
を含有する化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関し、さら
に詳しくは、油脂の変敗が抑制されていて且つ油脂や皮
脂の分解に起因する皮膚の炎症等の発生を抑制すること
のできる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚から分泌される皮脂などの分泌物
は、皮膚表面のバクテリア由来のリパーゼにより分解さ
れ脂肪酸が生成し、さらに酸化分解を受けることで、有
臭物質を発生させ、また、皮膚細胞を破壊し、吹き出
物、ニキビ、肌荒れといった炎症や異臭の原因となる。
従来は、アルコール類、石鹸等による皮膚の洗浄が行わ
れていたが、すぐに新しい皮脂が分泌され満足する結果
が得られていなかった。また、皮脂だけでなく、化粧品
は一般に油脂を多く含むため、従来、化粧品の保存中の
油の酸化防止に主点がおかれてきた。皮膚上での化粧品
由来の油脂や皮脂の変敗を防止することを目的とした化
粧料はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮脂
および化粧品由来の油脂が皮膚上でバクテリアなどによ
り分解されることを抑制することにより、油脂の変敗が
防止され、かつ皮膚の炎症や異臭の発生を防止すること
ができる化粧料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、皮膚表面に存在す
る皮脂や化粧品由来の油脂の分解を、リパーゼ阻害物質
と油脂の過酸化物価(peroxide value, POV)上昇抑制物
質とを化粧料中に併用することにより持続的に抑制でき
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。従って
本発明は、過酸化物価上昇抑制物質とリパーゼ阻害物質
を含有する化粧料に関する。以下、過酸化物価をPOV
と称し、過酸化物価上昇抑制物質をPOV上昇抑制物質
と称する。リパーゼ阻害物質単独では、POV上昇など
脂質の酸化を防止することができず、またPOV上昇抑
制物質単独では、リパーゼによる脂質の加水分解を防止
することができない。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、詳細に本発明を説明する。
本発明で使用するPOV上昇抑制物質の具体例として
は、フスマ、胚芽、あるいは穀粉の有機溶媒による抽出
物が挙げられる。本明細書中でフスマとは、例えば小麦
を製粉するときに得られる小麦粉並びに胚芽以外の部分
を称するものである。これらのフスマ、胚芽及び穀粉
は、小麦に限らず、大麦、コーン、ライ麦、オーツ麦と
いった穀類のフスマ、胚芽、穀粉を包含する。使用する
フスマ、胚芽及び穀粉としては、穀類の製粉時に派生す
るフスマ画分、胚芽画分、穀粉をそのまま生の状態で使
用することができる。また、加熱処理や焙煎処理をした
フスマ、胚芽、穀粉を使用することもできる。加熱処理
や焙煎処理には、公知のパドルドライヤーなどの乾燥加
熱機や、一軸、二軸エクストルーダーなどによる加圧加
熱装置を用いて、常法に従った処理を行うことができ
る。加熱処理や焙煎処理を施したフスマ、胚芽及び穀粉
は、市場で入手することができ、本発明ではこれらの市
販品によるものを使用してもよい。
【0006】フスマ、胚芽あるいは穀粉から有効成分を
抽出するのに用いる有機溶媒としては、疎水性溶媒、親
水性溶媒のいずれでもよく、具体的にはエタノール、n
−ヘキサン、クロロホルム、メタノール、ブタノールな
どが挙げられ、さらにオリーブ油、ホホバ油、椿油をは
じめとした植物性は動物性、あるいは鉱物性などの化粧
料に使用できる油脂でもよい。とりわけ疎水性溶媒が好
ましく、中でも好ましくはn−ヘキサンが挙げられる。
また、各溶媒2種以上の任意の混合溶媒を用いることが
でき、例えばクロロホルムとメタノールの任意の混合
物、特にクロロホルム:メタノール=2:1を用いるこ
とができる。また、エタノールやメタノールのように含
水させることができるものでは、抽出効率にもよるが5
0%程度まで水を含ませることができる。抽出の際に使
用する溶媒の量は、特に限定されるものではないが、一
般に使用するフスマ、胚芽、穀粉の重量に対して1〜1
0倍量程度が適当である。抽出操作は繰り返して行うこ
ともできる。抽出手順としては、各溶媒の沸騰下で、窒
素気流中還流抽出することが好ましく、抽出時間はほぼ
30分〜5時間程度である。室温ないし沸騰温度以下で
抽出することもでき、その場合は、沸騰下での抽出より
も一般に長い抽出時間で適宜抽出すればよい。続いて周
知の方法で固液分離する。このようにして得た抽出液
は、適当な濃縮装置、例えばエバポレーターのような減
圧濃縮装置で濃縮し溶媒をとばして、有効物質を得る。
こうして得られるPOV上昇抑制物質は油状物質であっ
て、脂肪含量は一般に80重量%以上である。溶媒とし
て例えばオリーブ油、ホホバ油、椿油をはじめとした植
物性や動物性、あるいは鉱物性などの油脂を用いた場合
は、抽出後、得られる抽出液をそのまま、化粧料の製造
に使用することもできる。
【0007】本発明において使用するリパーゼ阻害物質
の具体例としては、下記のような公知のリパーゼ阻害物
質を挙げることができる。ホスファチジルコリン(K. T
aniguti等, Bull. Facul. Agric. Meiji Univ, 73巻,
9〜26頁(1986年) )、大豆蛋白(K. Satouchi 等, Ag
ric. Biol. Chem, 38 巻, 97〜101 頁(1974年); K. Sa
touchi等, Agric. Biol. Chem, 40 巻, 889〜897 頁(1
976年) )、タンニン(S. Ahimura等, 日食工, 41巻, 5
61-564 頁(1994年) )、シャクヤク、オオレン、オオ
バク、ボタンピ、ゲンノショウコ、チャ、クジンなどの
生薬の溶媒抽出エキス(特開昭64−90131号公
報)、ピーマン、かぼちゃ、しめじ、まいたけ、ひじ
き、緑茶、紅茶及びウーロン茶の水抽出物(特開平3−
219872号公報)、ドッカツ、リョウキョウ、ビン
ロウシ、ヨバイヒ、サンペンズ、ケツメイシの抽出物
(特開平5−255100号公報)、フラボノイド類
(特開平7−61927号公報)。
【0008】本発明において使用されるリパーゼ阻害物
質として好ましくは、ヒノキチオール、オレアノール酸
及びその塩類、ウルソン酸及びその塩類、フラボノイド
類及びその配糖体が挙げられる。ヒノキチオールはツヤ
プリシンとも呼ばれ、天然品と合成品がある。天然品は
青森ヒバが原料で、この青森ヒバを水蒸気処理し、ヒバ
油を得、これからヒノキチオール粗結晶が得られる。こ
のようにして得たヒノキチオール粗結晶はβ−ドラブリ
ンとの混晶(ほぼ1:1)であるが、β−ドラブリンは
水素添加処理によってヒノキチオールとすることができ
る。ヒノキチオールは、古くから広範囲の抗菌スペクト
ルを持つ天然物として知られ、さらに褐変に関係する酵
素に対する阻害作用、チロシンヒドロキシラーゼ阻害、
チロシナーゼ阻害)が知られている。本発明に使用する
ヒノキチオールは純度の高いものが望ましいが、β−ド
ラブリンとの混晶であっても実用に耐え得る。ヒノキチ
オールは、保存料で「天然物便覧」に掲載されており、
市場で入手することができる。本発明に使用するヒノキ
チオールは市販品でもよい。
【0009】オレアノール酸(Oleanolic acid) はβ−
アミリン系トリテルペンの一種であって、各種植物に含
まれている。例えばオリーブ葉、センブリ、チョウジ、
ブドウ果皮に遊離状態で含まれていて、チクセツニンジ
ン、ニンジン、サトウダイコンなどにはサポニンとして
存在し、酸加水分解物からも得られる。オレアノール酸
には、制癌作用、抗炎症作用、抗リウマチ作用、抗糖尿
病作用(特開昭55−122715号公報)、発癌プロ
モーター抑制作用(特開昭63−57519号公報)、
う蝕予防作用(特開昭61−36213号公報)が既に
知られている。一方ウルソン酸(Ursolic acid) はウル
ソール酸ともいい、α−アミリン系トリテルペンの一種
である。ウルソン酸はリンゴ、サクランボなどの種々の
果実や葉の表面のろう状物質などの中に存在する。本発
明で使用するオレアノール酸、ウルソン酸は植物から抽
出される天然品でも合成品でもよい。オレアノール酸、
ウルソン酸はいずれも市場で入手でき、本発明ではその
ような市販品を使用することができる。オレアノール酸
やウルソン酸の塩類としては、リパーゼ阻害作用を有す
るものであればいずれも使用することができる。例え
ば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、テトラブチルアン
モニウム塩などが挙げられる。
【0010】また、本発明においてリパーゼ阻害物質と
して使用されるフラボノイド類及びそれらの配糖体とし
ては、下記一般式(I)又は下記一般式(II)で示され
るものが挙げられる。
【0011】
【化3】
【0012】〔式中R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
各々独立して、水素原子又は−OR(Rは水素原子、メ
チル基、−C(O)−(CH2)2 −CH3 又は糖の残基
である。) を表す。〕
【0013】
【化4】
【0014】〔式中R6 、R7 及びR8 は各々独立し
て、水素原子又は−OR(Rは水素原子、メチル基又は
糖の残基である。)を表す。〕上記一般式(I)または
(II) で示されるフラボノイド類の配糖体を構成する糖
としては、例えばグルコース、ルチノース(L-ラムノー
ス−D-グルコース) 、アピオシル−グルコースなどが挙
げられる。上記一般式(I)で示されるフラボノイド類
及びそれらの配糖体の具体例として、ケンフェロール
7,4'−ジメトキシ−8−ブチリルエステル、ルテオリン
−7−グルコシド、ルテオリン−4’−グルコシド、ル
テオリン−3',7−ジグルコシド、イソクェルシトリン、
アピゲニン−7−グルコシド、ケンフェロール−3−ル
チノシド、アピインなどが挙げられる。上記リパーゼ阻
害物質の一般式(I)における具体的構造は次に示すと
おりである。
【0015】
【表1】 ──────────────────────────────────── R1 R2 R3 R4 R5 ケンフェロール 7,4'−ジメトキシ -OH -OCH3 -H -OCH3 -O-C(O)- −8−ブチリルエステル (CH2)2CH3 ルテオリン-7- グルコシド -H -O-Glc -OH -OH H アピゲニン-7- グルコシド -H -O-Glc -H -OH H ルテオリン-3',7-ジグルコシド -H -O-Glc -O-Glc -OH H イソクェルシトリン -O-Glc -OH -OH -OH Hケンフェロール -3-ルチノシド -O-(β-D-Glc)- -OH -H -OH H (α-L-Rha) ルテオリン-4'-グルコシド -H -OH -OH -O-Glc H アピイン -H -apiosyl-Glc -H -OH H ────────────────────────────────────
【0016】また、上記一般式(II)で示されるフラボ
ノイド類及びそれらの配糖体の具体例として、ヘスペリ
ジン、ナリンゲニン、ナリンゲニン−7−グルコシド、
ヘスペレチンを挙げることができる。これらの一般式
(II)における具体的な構造は下記に示すとおりであ
る。
【0017】
【表2】 ────────────────────────────────── R6 R7 R8 ヘスペリジン -O-(β-D-Glc)-( α-L-Rha) -0H -OCH3 ナリンゲニン -OH -H -OH ナリンゲニン-7- グルコシド -O-Glc -H -OH ヘスペレチン -OH -OH -OCH3 ──────────────────────────────────
【0018】一般式(I)及び(II)で示される化合物
は、主に植物など天然物より得ることができ、しかも数
種の混合物として抽出・分離精製されることが多い。本
発明では、リパーゼ阻害活性で特徴づけられるので、天
然物の抽出エキスの状態でも、また精製処理を加えたも
の、さらには単一物質まで分離した状態と、どの段階で
も使用することができる。例えばルテオリン-7- グルコ
シドはモクセイソウ(Reseda luteola L.) の全草、スイ
カズラの花、ジギタリスの葉、クララの葉などに含まれ
る。イソクェルシトリンはケルセチンの配糖体でドクダ
ミ、ワタ、クワなどに含まれる。アピゲニン-7- グルコ
シドはコスモスの白花に含まれる。ケンフェロール-3-
ルチノシドはヒルガオの茎、葉、またクサソテツの葉に
含まれる。アピインはアビゲニンの配糖体で、パセリの
葉や種子、またスズメノエンドウの地上部に含まれる。
【0019】ヘスペリジンは、みかん、レモン、橙など
の果皮や生薬の陳皮から得られるフラボン配糖体で、み
かんのメタノール抽出エキス中にはおよそ4%含まれて
いて、この抽出エキスの状態でも、またヘスペリジンを
単一物質にまで精製しても用いることができる。さらに
抽出段階や、単一物質としたヘスペリジン自身を酸やア
ルカリ、または酵素などで処理すると、ヘスペリジンの
糖が切断されヘスペレチンにすることができ、しかもこ
のヘスペレチンもリパーゼ阻害効果を示す。ヘスペリジ
ンは、既に「天然物便覧」(1981年、食品と科学社、15
2 頁)に収録され、苦味剤としての用途がある。ヘスペ
レチンはヘスペリジンとしてレモン、みかん、橙などの
果皮に含まれる。中果皮の発達している系統のものはナ
リンジンを含み、中果皮の薄い系統のものはヘスペリジ
ンを含有するものが多い、夏みかんは両系統の間種と見
られているが成分においてもナリンジンとヘスペリジン
を含有する。ヘスペリジンはヘスペレチンの配糖体であ
り、抗毛細血管透過作用がある。ナリンゲニンは配糖体
ナリンジンとして、橙、温州みかん、夏みかん、ザボン
などの果皮に含まれ、苦味はない。上記したリパーゼ阻
害物質は、市場で一般に入手できるものもあり、本発明
ではそのような市販品を使用してもよい。上記に挙げた
本発明において使用されるリパーゼ阻害物質はいずれ
も、極めて毒性の低いものと考えられる。
【0020】本発明の化粧料は、上記したようなPOV
上昇抑制物質の少なくとも1種と、リパーゼ阻害物質の
少なくとも1種を配合したものである。本発明で言う化
粧料は、特に限定されるものではないが、例えばハンド
クリーム、ヘアクリームといった各種クリーム類や乳
液、シャンプー、リンス、ヘアトリートメントといった
ヘアケアー類、ボディーシャンプー、洗顔石鹸などの皮
膚化粧料が挙げられる。本発明の化粧料は、目的とする
各種化粧料に応じて、適宜その製造工程においてPOV
上昇抑制物質とリパーゼ阻害物質を添加して、常法に従
って製造することができる。本発明の化粧料におけるP
OV上昇抑制物質の配合量は、化粧品に配合される油脂
の量に応じて適宜変動させることができ、目安として
は、化粧品に配合される油脂に対して0.001〜20重
量%程度が適当であり、さらに0.1〜10重量%が好ま
しい。また本発明の化粧料におけるリパーゼ阻害物質の
配合量は、化粧料全量に基づいて0.0001〜15重量
%程度が適当であり、さらに好ましくは0.001〜10
重量%である。本発明の化粧料におけるリパーゼ阻害物
質とPOV上昇抑制物質の配合量(重量)の比率は、配
合する化粧品の形態によるところが大きいため一概には
言えないが、リパーゼ阻害物質を1とすると、POV上
昇抑制物質は1〜100の割合で配合することができ
る。好ましくは、リパーゼ阻害物質を1とすると、PO
V上昇抑制物質は1〜10の割合で配合することが望ま
しい。
【0021】
【発明の効果】本発明の化粧料においては、化粧料に含
まれる油脂の分解や酸化が抑制され、また皮膚から分泌
される皮脂の分解や酸化も抑制することができ、よっ
て、化粧料の品質の劣化や皮膚上での油脂の変敗、ニキ
ビ、肌荒れといった皮膚の炎症の発生を防止することが
できる。
【0022】〔参考例1〕 小麦の生フスマからのPOV上昇抑制物質の抽出 フスマ1kgにn−ヘキサン3リットルを加え、窒素気流
下で還流抽出を5時間行った。抽出液を分離後、残渣に
再度n−ヘキサン3リットルを加え、同様に5時間抽出
した。抽出液を、エバポレーターにて濃縮し溶媒をとば
し、フスマヘキサン抽出物を得た。このようにして得た
抽出物は次の性状、性質を有した。 外観 うすい褐色〜褐色のオイル 水分 1.0 重量% 灰分 0.78 〃 蛋白 0.6 〃 脂肪 88.7 〃 溶解性 i)水及び熱水 不溶 ii)エタノール 均一に分散。静置すると沈澱を生じる。 iii)オリーブ油 可溶 iv)エーテル 可溶 v)n−ヘキサン 可溶 なお、上記水分は常圧加熱乾燥法により、灰分は直接灰
化法により、蛋白はケルダール法により、脂肪は酸分解
法により測定した。この抽出物を再度n−ヘキサンに溶
解後、水を加え分配させると該物質は、n−ヘキサン層
に存在する。
【0023】〔参考試験例1〕上記参考例1で得られた
油状物質を、ラード及びオリーブ油を使用して、POV
上昇抑制効果を検討した。方法としては、ラードまたは
オリーブ油に、0%、1%、5%の上記物質を加え、1
10℃で加熱し一定時間毎にサンプリングし、POVを
測定した。POVの測定は、基準油脂分析試験法に準じ
て実施した。また比較物質としてアスコルビン酸パルミ
テートを使用して同様に測定した。その結果を下記表3
及び表4に示す。
【0024】
【表3】 (単位:mgeq/kg) ──────────────────────────────────── 加 熱 時 間 (時) 0 2 6 10 24 30 48 56 72 ──────────────────────────────────── ラード(無添加) 0 2.1 3.9 7.7 17.7 19.2 24.1 25.8 39.4 ──────────────────────────────────── フスマヘキサン抽出物 1% 添加 0 0.6 1.4 2.1 5.9 7.3 12.4 14.6 22.2 ──────────────────────────────────── フスマヘキサン抽出物 5% 添加 0 0.7 1.4 2.1 2.9 3.1 7.3 8.7 16.6 ──────────────────────────────────── アスコルビン酸 パルミテート0.5%添加 0 0 0 0 1.9 2.6 5.6 7.4 17.9 ────────────────────────────────────
【0025】
【表4】 (単位:mgeq/kg) ──────────────────────────────────── 加 熱 時 間 (時) 0 2 6 10 24 30 48 56 72 ──────────────────────────────────── オリーブ油(無添加) 0 5.8 11.8 15.9 49.1 59.6 83.0 85.9 102.9 ──────────────────────────────────── フスマヘキサン抽出物 1% 添加 0 5.0 7.6 9.6 19.4 19.9 22.0 22.6 34.4 ──────────────────────────────────── フスマヘキサン抽出物 5% 添加 0 4.0 4.8 6.6 11.1 12.9 14.2 14.5 18.1 ──────────────────────────────────── アスコルビン酸 パルミテート0.5%添加 0 0 0 0 0.9 1.0 1.5 1.6 14.7 ────────────────────────────────────
【0026】以下の結果から明らかなように、無添加の
油脂に比べ、フスマからの抽出物を添加した油脂はPO
Vの明らかな上昇抑制を示した。
【0027】〔参考例2〕 小麦生フスマからのPOV上昇抑制物質の抽出 フスマ1kgに75%エタノール3リットルを加え、沸
騰下で5時間、2回抽出した。抽出液を、濃縮し溶媒を
とばし、フスマの抽出物を得た。 〔参考例3〕 加熱処理したフスマからのPOV上昇抑制物質の抽出 小麦生フスマを加熱しローストした、ローストフスマ
(商品名:ローストブラン 日本製粉(株)製)を用い
た。このフスマ1kgにエタノール3リットルを加え、
沸騰下で5時間、2回抽出した。抽出液を、濃縮し溶媒
をとばし、フスマの抽出物を得た。
【0028】〔参考例4〕 小麦の生胚芽からのPOV上昇抑制物質の抽出 小麦生胚芽1kgにn−ヘキサン3リットルを加え、窒素
気流下で還流抽出を5時間行った。抽出液を分離後、残
渣に再度n−ヘキサン3リットルを加え、同様に5時間
抽出した。抽出液を、エバポレーターにて濃縮し溶媒を
飛ばし、胚芽ヘキサン抽出物を得た。 〔参考例5〕オリーブ油1kgに、小麦生フスマ100
gを加え、80℃で7時間加熱した。ガーゼにてフスマ
を分離し、油脂を得た。
【0029】〔参考例6〕 小麦粉からのPOV上昇抑制物質の抽出 小麦粉1kgにn−ヘキサン3リットルを加え、窒素気流
下で還流抽出を5時間行った。抽出液を分離後、残渣に
再度n−ヘキサン3リットルを加え、同様に5時間抽出
した。抽出液をエバポレーターにて濃縮し溶媒をとば
し、小麦粉ヘキサン抽出物を得た。
【0030】〔参考試験例2〕参考例4及び参考例6で
得た、胚芽ヘキサン抽出物並びに小麦粉ヘキサン抽出物
について、ラード及びオリーブ油を使用して、POV上
昇抑制効果を検討した。方法は上記参考試験例1に準じ
た。その結果を表5及び表6に示す。以下の結果より、
無添加の油脂に比べ、胚芽並びに小麦粉由来の抽出物を
添加した油脂はPOVの明らかな上昇抑制を示すことが
判る。
【0031】
【表5】 (単位:mgeq/kg) ──────────────────────────────────── 加 熱 時 間 (時) 0 2 6 10 24 30 48 56 72 ──────────────────────────────────── ラード(無添加) 0 2.5 4.4 8.7 20.9 21.2 27.5 29.8 42.7 ──────────────────────────────────── 胚芽ヘキサン抽出物 1% 添加 0 1.2 2.8 4.1 8.9 11.0 15.8 19.6 30.2 ──────────────────────────────────── 胚芽ヘキサン抽出物 5% 添加 0 0.7 1.2 3.0 5.9 9.1 11.1 13.7 22.6 ──────────────────────────────────── 小麦粉ヘキサン抽出物 1% 添加 0 0.7 1.1 1.7 3.8 6.2 9.0 11.7 19.4 ──────────────────────────────────── 小麦粉ヘキサン抽出物 5% 添加 0 0.2 0.9 1.3 2.1 2.8 6.4 7.9 17.1 ──────────────────────────────────── アスコルビン酸 パルミテート0.5%添加 0 0 0 1.1 2.2 2.7 6.7 8.1 20.8 ────────────────────────────────────
【0032】
【表6】 (単位:mgeq/kg) ──────────────────────────────────── 加 熱 時 間 (時) 0 2 6 10 24 30 48 56 72 ──────────────────────────────────── オリーブ油(無添加) 0 7.8 13.5 18.9 51.9 59.7 88.0 91.9 115.9 ──────────────────────────────────── 胚芽ヘキサン抽出物 1% 添加 0 5.0 8.6 10.9 27.3 29.1 38.0 42.7 50.4 ──────────────────────────────────── 胚芽ヘキサン抽出物 5% 添加 0 2.2 5.8 8.8 17.1 20.6 26.5 30.1 34.7 ──────────────────────────────────── 小麦粉ヘキサン抽出物 1% 添加 0 2.7 3.5 5.0 8.8 15.6 20.8 25.0 30.1 ──────────────────────────────────── 小麦粉ヘキサン抽出物 5% 添加 0 0 0.5 0.7 1.8 2.1 2.5 2.6 10.2 ──────────────────────────────────── アスコルビン酸 パルミテート0.5%添加 0 0 0.5 0.7 2.0 1.9 2.4 2.9 18.9 ────────────────────────────────────
【0033】〔参考試験例3〕ヒノキチオールのリパー
ゼ阻害活性について試験を行った。その方法及び結果を
説明する。ヒノキチオール(東京化成製)を使用して、
各種濃度のヒノキチオール溶液を調製した。基質溶液と
して0.1mMの4-メチルウンベリフェリルオレエートを含
むMcIlvaine 緩衝液(0.1M 、pH 7.4) を使用し、酵素
液として豚膵由来リパーゼ(SIGMA製)を使用し
た。基質溶液0.1ml、ヒノキチオール溶液 10μl 、
酵素液 50μl 及びMcIlvaine 緩衝液 40μl で全
量0.2mlとして、温浴中37℃で20分間反応させた。
反応終了後、0.1N HCl 1.0mlを反応液に加えて酵素反
応を止め、次にクエン酸ナトリウム溶液で反応液をpH4.
3に調製した後、リパーゼにより基質から生成した4-メ
チルウンベリフェロンの蛍光を励起波長320nm、蛍光
波長450nmで定量した。なお、対照としてはヒノキチ
オール溶液無添加で同様に試験した。各検体における阻
害率(%)を、〔(対照の蛍光強度−各検体の蛍光強
度)/対照の蛍光強度〕×100より求めた。その結果
を下記表7にまとめる。ヒノキチオールは12.5μg/ml
の濃度で77%という強いリパーゼ阻害率を示した。
【0034】
【表7】
【0035】〔参考試験例4〕オレアノール酸、ウルソ
ン酸のリパーゼ阻害活性について試験を行った。その方
法及び結果を説明する。オレアノール酸(シグマ社
製)、ウルソン酸(シグマ社製)を使用して、各種濃度
のオレアノール酸溶液、ウルソン酸溶液を調製した。基
質溶液として0.1mMの4-メチルウンベリフェリルオレエ
ートを含むMcIlvaine 緩衝液(0.1M 、pH 7.4) を使用
し、酵素として豚膵臓由来リパーゼ(シグマ社製)を使
用した。基質溶液0.1ml、オレアノール酸溶液あるいは
ウルソン酸溶液 10μl 、適量の豚膵臓由来リパーゼ及
びMcIlvaine 緩衝液で全量を0.2ml として、37℃で20分
間酵素反応させた。反応後、0.1N HCl 1.0mlを反応液に
加えて酵素反応を止め、次にクエン酸ナトリウム溶液で
反応液をpH4.3 に調整した後、リパーゼにより基質から
生成した4-メチルウンベリフェロンの蛍光を励起波長3
20nm、蛍光波長450nmで定量した。なお、対照とし
て、オレアノール酸溶液やウルソン酸溶液を無添加で同
様に試験した。各検体における阻害率(%)を、〔(対
照の蛍光強度−各検体の蛍光強度)/対照の蛍光強度〕
×100より求めた。その結果、下記表8のとおり、オ
レアノール酸及びウルソン酸は、12.5μg/mlで各々43
%、59%というリパーゼ阻害率を示した。
【0036】
【表8】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸の 阻害率 ウルソン酸の 阻害率 添加量(μg/ml) (%) 添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 100 99 100 98 50 95 50 97 25 74 25 80 12.5 43 12.5 59 ───────────────────────────────────
【0037】〔参考試験例5〕豚膵臓由来リパーゼをシ
ュードモナス(Pseudomonasu) 由来リパーゼに変えて、
上記参考試験例4と同様に試験した。その結果、下記表
9のとおり、オレアノール酸及びウルソン酸は、12.5μ
g/mlで各々47%、57%というリパーゼ阻害率を示した。
【0038】
【表9】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸の 阻害率 ウルソン酸の 阻害率 添加量(μg/ml) (%) 添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 100 97 100 98 50 88 50 97 25 56 25 65 12.5 47 12.5 57 ───────────────────────────────────
【0039】〔参考試験例6〕各種フラボノイド類及び
それらの配糖体のリパーゼ阻害活性について試験を行っ
た。その方法及び結果を説明する。リパーゼ阻害活性
は、0.1 mM の4−メチルウンベリフェリルオレエート
を含む McIlvaine緩衝液(0.1M; pH7.4)0.1ml
を基質として、各フラボノイド類溶液10μl 、適量の
豚膵由来リパーゼ(シグマ社製)及び McIlvaine緩衝液
で全量を0.2ml として、37℃で20分間酵素反応さ
せた。なお、対照としてフラボノイド類溶液を無添加で
同様に試験した。反応後、0.1N HCl 1.0 ml を反応液
に加えて酵素反応を止め、次にクエン酸ナトリウム溶液
で反応液を pH4.3 に調製した後、リパーゼにより基質
から生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光を励起
波長320nm、蛍光波長を450nmで定量した。各検体
における阻害率を(%)を、〔(対照の蛍光強度−各検
体の蛍光強度)/対照の蛍光強度〕×100より求め
た。豚膵由来リパーゼをシュードモナス由来のリパーゼ
(シグマ社製)に変えて、同様に実施した。その結果、
フラボノイド類 100μg/ml添加で、下記表10のように
阻害効果を示した。
【0040】
【表10】 ─────────────────────────────────── 物 質 名 豚膵由来 シュードモナス由来 リパーゼ阻害率(%) リパーゼ阻害率(%) ─────────────────────────────────── ケンフェロール-7,4'-ジメトキシ 100 94 -8-ブチリルエステル ルテオリン-7- グルコシド 75 40 ルテオリン-4'-グルコシド 88 72 ルテオリン-3',7-ジグルコシド 77 67 イソクェルシトリン 95 60 アピゲニン-7- グルコシド 32 44 ケンフェロール-3- ルチノシド 34 41 アピイン 86 45 ヘスペリジン 96 34 ナリンゲニン 96 59 ナリンゲニン-7- グルコシド 83 40 ヘスペレチン 78 42 ───────────────────────────────────
【0041】〔参考例7〕 リパーゼ阻害物質の抽出とその試験 ミカンの果皮(陳皮)よりヘスペリジンの抽出例を示
す。陳皮(ウチダ漢方(株)製)100gをメタノール
500ml で沸騰下2時間還流抽出した。抽出液を濾過
により得、メタノールを減圧下で濃縮乾固した。メタノ
ール抽出物30gを得た。メタノール抽出物からは、カ
ラムクロマトグラフィーなどの適当な手段にてヘスペリ
ジンを精製することができる。一例をあげると、高速液
体クロマトグラフィーにてヘスペリジンを単一物質まで
分離・精製することができる。カラムとして LiChrosor
b PR18(4×250nm)を、移動層に20%アセトニ
トリル水溶液を用い、285nmを指標として実施する
と、メタノールエキス3gより約100mg のヘスペリ
ジンを得ることができた。ここで、陳皮メタノールエキ
ス及びヘスペリジンについて、各種濃度でリパーゼ阻害
活性を試験した。試験法は参考試験例6と同じである。
その結果を表11及び表12に示す。
【0042】
【表11】 ヘスペリジンのリパーゼ阻害活性 ───────────────────────────── 添加量 豚膵由来 シュードモナス由来 (μg/ml) リパーゼ阻害率(%) リパーゼ阻害率(%) ───────────────────────────── 100 96 34 50 86 23 25 17 8 13 10 0 ───────────────────────────── 50%阻害は豚膵由来リパーゼに対して32μg /ml
、シュードモナス由来リパーゼに対して132μg /
ml であった。
【0043】
【表12】 陳皮メタノールエキスのリパーゼ阻
害活性 ───────────────────────────── 添加量 豚膵由来 シュードモナス由来 (μg/ml) リパーゼ阻害率(%) リパーゼ阻害率(%) ───────────────────────────── 625 87 86 312.5 65 68 ───────────────────────────── 50%阻害は豚膵由来リパーゼに対して250μg /m
l 、シュードモナス由来リパーゼに対して228μg /
ml であった。
【0044】
【実施例】
【実施例1】 シャンプー 下記配合(単位:重量%)により、シャンプーを常法に
従って製造した。なお、使用した小麦フスマ抽出物は上
記参考例1で得られたものである。 ラウリルエーテル(2EO)硫酸ナトリウム 40.0 加水分解性コラーゲン 10.0 両性界面活性剤(35%) 6.0 ラウリン酸ジエタノールアマイド 2.0 エチレングリコールジステアレート 1.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 小麦フスマ抽出物 0.5 カチオン性セルロース 0.3 パラベン 0.3 エデト酢酸 0.1 クエン酸 0.1 ヒノキチオール 0.1 香料 適 量 イオン交換水で 100.0とする
【0045】
【実施例2】 リンス 下記配合(単位:重量%)により、リンスを常法に従っ
て製造した。なお、使用した小麦フスマ抽出物は上記参
考例1で得られたものである。 加水分解性コラーゲン 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.5 セタノール 1.5 エチレングリコールジステアレート 1.5 1,3−ブチレングリコール 1.0 ヘスペリジン 0.5 小麦フスマ抽出物 0.5 イソステアリン酸イソプロピル 0.5 パラベン 0.5 香料 適 量 クエン酸でpH5〜6に調整し、イオン交換水で 100.0とする
【0046】
【実施例3】 ヘアートニック 下記配合(単位:重量%)により、ヘアートニックを常
法に従って製造した。なお、使用した小麦フスマ抽出物
は上記参考例1で得られたものである。 エタノール 70.0 10%ラウリン酸1,3−ブチレングリコール溶液 1.0 L−メントール 0.8 パントテン酸カルシウム 0.5 小麦フスマ抽出物 0.3 ウルソン酸 0.3 パラベン 0.2 エデト酢酸 0.01 香料 適 量 イオン交換水で 100.0とする
【0047】
【実施例4】 ボディーシャンプー 下記配合(単位:重量%)により、ボディーシャンプー
を常法に従って製造した。なお、使用した小麦フスマ抽
出物は上記参考例1で得られたものである。 ヤシカリ石鹸(35%) 30.0 コラーゲンペプタイド 10.0 ヤシ脂肪酸ジエタノールアマイド 9.0 トリエタノールアミン 4.0 ラウリン酸 2.0 水酸化カリウム 0.5 小麦フスマ抽出物 0.5 ヘスペリジン 0.3 パラベン 0.5 エデト酢酸 0.1 香料 適 量 イオン交換水で 100.0とする
【0048】
【実施例5】 乳液 下記配合(単位:重量%)により、乳液を常法に従って
製造した。なお、使用した小麦フスマ抽出物は上記参考
例1で得られたものである。 流動パラフィン 30.0 固型パラフィン 5.0 セチルアルコール 5.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 3.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 小麦フスマ抽出物 0.5 パラベン 0.3 オレアノール酸 0.2 香料 0.1 イオン交換水で 100.0とする。
【0049】
【試験例1】上記実施例5の乳液を使用して、比較試験
を行った。すなわち、実施例5の乳液(本発明による
群);対照群として実施例5の組成から、オレアノール
酸及び小麦フスマ抽出物を除いた乳液;比較群1として
実施例5の組成から小麦フスマ抽出物を除いた乳液;比
較群2として実施例5の組成からオレアノール酸を除い
た乳液について、各群10名ずつに、1ヶ月間各乳液を
使用してもらい、美肌効果をアンケートにより集計し評
価した。その結果を表13に示す。なお、対照群、比較
群の組成はイオン交換水にて調整した。
【0050】
【表13】 ──────────────────────────────────── 試験群 結果 ──────────────────────────────────── 対照群 ニキビ、吹き出物ができやすかった(8名)。 ──────────────────────────────────── 比較群1 ニキビなど、ややできにくかった(4名)。 ──────────────────────────────────── 比較群2 ニキビなど、ややできにくかった(4名)。 ──────────────────────────────────── 本発明による群 ニキビ、吹き出物ができにくかった(7名)。 ────────────────────────────────────
【0051】
【試験例2】上記実施例2のリンスを使用して、比較試
験を行った。すなわち、実施例2のリンス(本発明によ
る群);対照群として実施例2の組成から、ヘスペリジ
ン及び小麦フスマ抽出物を除いたリンス;比較群1とし
て実施例2の組成から小麦フスマ抽出物を除いたリン
ス;比較群2として実施例2の組成からヘスペリジンを
除いたリンスについて、各群10名ずつに、シャンプー
で洗髪した後に使用する態様で、1ヶ月間各リンスを使
用してもらい、その効果をアンケートにより集計し評価
した。その結果を表14に示す。なお、対照群、比較群
の組成はイオン交換水にて調整した。
【0052】
【表14】 ──────────────────────────────────── 試験群 結果 ──────────────────────────────────── 対照群 洗髪後比較的短時間で異臭がし、フケやかゆみを 多く感じた(9名)。 ──────────────────────────────────── 比較群1 異臭が若干抑えられ、フケやかゆみが比較的 少なかった(5名)。 ──────────────────────────────────── 比較群2 異臭が若干抑えられ、フケやかゆみが比較的 少なかった(3名)。 ──────────────────────────────────── 本発明による群 異臭がかなり抑えられ、フケやかゆみも殆ど なかった(7名)。 ────────────────────────────────────
【0053】上記表13及び表14に示された結果より
判るように、本発明による化粧料は、POV上昇抑制物
質及びリパーゼ阻害物質を共に含まないもの、一方のみ
を含むものと比較して、明らかに油脂や皮脂の分解や酸
化が抑制され、皮膚における異臭や炎症の発生を防止す
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/00 A61K 7/00 W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 POV上昇抑制物質とリパーゼ阻害物質
    を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 POV上昇抑制物質が、フスマ、胚芽又
    は穀粉の有機溶媒による抽出物であることを特徴とする
    請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 リパーゼ阻害物質が、ヒノキチオール、
    オレアノール酸、ウルソン酸、それらの塩類、下記一般
    式(I)又は(II)で示されるフラボノイド類及びそれ
    らの配糖体からなる群から選ばれる少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。 【化1】 〔式中R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は各々独立し
    て、水素原子又は−OR(Rは水素原子、メチル基、−
    C(O)−(CH2)2 −CH3 又は糖の残基である。)
    を表す。〕 【化2】 〔式中R6 、R7 及びR8 は各々独立して、水素原子又
    は−OR(Rは水素原子、メチル基又は糖の残基であ
    る。)を表す。〕
  4. 【請求項4】 一般式(I)で示されるフラボノイド類
    及びその配糖体がケンフェロール−7,4’−ジメトキ
    シ−8−ブチリルエステル、ルテオリン−7−グルコシ
    ド、ルテオリン−4’−グルコシド、ルテオリン−
    3’,7−ジグルコシド、イソクェルシトリン、アピゲ
    ニン−7−グルコシド、ケンフェロール−3−ルチノシ
    ド、アピインであり、一般式(II)で示されるフラボノ
    イド類及びその配糖体が、ヘスペリジン、ナリンゲニ
    ン、ナリンゲニン−7−グルコシド、ヘスペレチンであ
    る請求項3記載の化粧料。
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