JPH10265328A - 化粧料、ペットフード、リパーゼ阻害剤及びそれを含む食品 - Google Patents

化粧料、ペットフード、リパーゼ阻害剤及びそれを含む食品

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JPH10265328A
JPH10265328A JP9076019A JP7601997A JPH10265328A JP H10265328 A JPH10265328 A JP H10265328A JP 9076019 A JP9076019 A JP 9076019A JP 7601997 A JP7601997 A JP 7601997A JP H10265328 A JPH10265328 A JP H10265328A
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JP
Japan
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acid
lipase
lipase inhibitor
food
foods
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JP9076019A
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English (en)
Inventor
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Rumiko Miyashita
留美子 宮下
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】皮脂がバクテリア由来リパーゼにより分解され
ることを防止し、「ふきでもの」「ニキビ」「肌荒れ」
「異臭」を持続的に抑制することができる化粧料、リパ
ーゼに起因する変敗や劣化が防止されている、食品やペ
ットフード、栄養過多などの原因から発生する疾病の予
防や治療に有用なリパーゼ阻害剤及び食品を提供する。 【解決手段】 特定のトリテルペン類化合物及びその誘
導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効成分
として含む化粧料;特定のトリテルペン類化合物及びそ
の誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効
成分として含むペットフード;トリテルペン類化合物及
びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を
有効成分として含有するリパーゼ阻害剤;上記リパーゼ
阻害剤を配合した食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リパーゼ阻害物質
を配合した化粧料及びペットフード、新規なリパーゼ阻
害剤、そのリパーゼ阻害剤を含有する食品に関する。
【0002】
【従来の技術】食品中に含まれる脂肪は、その食品原料
に含まれているリパーゼや、食品中に混入した微生物由
来のリパーゼにより加水分解を受け、グリセロールと遊
離脂肪酸に分解される。この遊離脂肪酸は、変敗や悪臭
の原因となり食品の品質保持の観点から遊離脂肪酸の発
生を抑制することが重要な課題となっている。また、近
年、栄養過多等の原因による種々の成人病が増加してい
る。このような成人病のうち、特に糖尿病、高脂血症、
肥満などの予防や治療を目的として、リパーゼ阻害剤と
いった消化酵素に対する阻害剤が注目されてきている。
さらに、食品にあらかじめ酵素に対する阻害剤を配合し
ておく方法が考えられている。
【0003】また、近年、犬、猫等のペットに栄養過多
などの原因から種々の疾病が増加している。このような
疾病の例として糖尿病、肥満症等挙げることができる
が、これらの疾病の中には、脂質等の過剰摂取による中
性脂肪増加が誘因となって起こるものが多くある。この
ような疾病の治療は、一般には食餌療法が主体となる
が、ペットに精神的苦痛を与える上、飼い主等にはカロ
リー計算等の負担を与えることになる。従って簡便な方
法として、ペットに食餌を与える際に、リパーゼ阻害物
質を服用させたり飼料中に予め配合しておいて脂質の消
化を阻害する方法が考えられている。また、化粧品分野
においても、皮膚から分泌される皮脂などの分泌物は、
皮膚表面のバクテリア由来のリパーゼにより分解され脂
肪酸が生成し、さらに酸化分解を受けることで、有臭物
質の発生や、皮膚細胞を破壊するため、炎症や異臭の原
因となることが問題となる。従来は、アルコール類、石
鹸等による皮膚の洗浄が行われていたが、すぐに新しい
皮脂が分泌され満足する結果が得られていなかった。
【0004】今まで、フォスファチジルコリン(K. Tan
iguti 等、Bull. Facul. Agric. Meiji Univ.,73巻、9
〜26頁(1986))、大豆蛋白(K. Satouchi 等、Agric. B
iol.Chem., 38巻、97〜101 頁(1974);K. Satouchi
等、Agric. Biol. Chem., 40巻、889 〜897 頁(197
6))、タンニン(S. Ahimura等、日食工 41巻、561 〜
564(1994))、シャクヤク、オオレン、オオバク、ボタン
ピ、ゲンノショウコ、チャ、クジンなどの生薬の溶媒抽
出エキス(特開昭64-90131号公報)、ピーマン、カボチ
ャ、しめじ、まいたけ、ひじき、緑茶、紅茶及びウーロ
ン茶の水抽出物(特開平3-219872号公報)、ドッカツ、
リョウキョウ、ビンロウジ、ヨウバイヒ、サンペンズ、
ケツメイシの抽出物(特開平5-255100号公報)などが、
リパーゼ阻害活性を有するものとして知られているが、
未だ十分な効果は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
たリパーゼ阻害活性を示し、かつ安全性の高いリパーゼ
阻害物質を配合した化粧料、ペットフード、食品を提供
することである。また本発明の目的は、新規なリパーゼ
阻害剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、安全性、
有効性の点で問題を有しない新規なリパーゼ阻害物質を
見出すべく鋭意研究した結果、植物成分として知られて
いるトリテルペン類化合物及びその誘導体が強いリパー
ゼ阻害活性を有することを見いだし、本発明を完成する
に至った。従って、本発明はトリテルペン類化合物及び
その誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を有
効成分として含有する化粧料、及びペットフードに関す
る。本発明はまた、トリテルペン類化合物及びその誘導
体からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効成分と
して含有するリパーゼ阻害剤、そのリパーゼ阻害剤を含
有する食品に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】トリテルペン類化合物は、植物界
に広く遊離基として存在し、又は糖と結合してサポニ
ン、酸と結合してエステルとして分布している。それら
は極めて毒性の低いものと考えられる。本発明の化粧
料、ペットフード、リパーゼ阻害剤、食品における有効
成分として具体的に、下記一般式(I)又は(II) で示
されるトリテルペン類化合物及びその誘導体から選ばれ
る少なくとも1種が挙げられる。
【0008】
【化6】
【0009】(式中、R1 は−OHまたは−OC(O)
−CH3 を表し、R2 、R3 及びR4はそれぞれ独立し
て水素原子、−CH3 、−CH2 OH、−COOHまた
は−CHOを表し、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれぞ
れ独立して水素原子または−CH3 を表す。)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R9 は−OH又は−OC(O)−
CH3 を表し、R10、R11及びR12はそれぞれ独立して
水素原子、−CH3 、−CH2 OH、−COOHまたは
−CHOを表す。) 誘導体としては塩類、アセチル化物が挙げられる。有効
成分の更なる具体例として、オレアノール酸、ウルソン
酸、ベツリン、ベツリン酸及びそれらのアセチル化物が
挙げられる。オレアノール酸、ウルソン酸、ベツリン酸
をアセチル化することにより、エタノール、メタノール
やクロロホルムといった通常の有機溶媒に対する溶解性
を向上させることができ、且つ、より強いリパーゼ阻害
活性が示される。また、塩類としては、例えば一般式
(I)又は(II) における−COOHから誘導される塩
類を使用することができる。さらに具体的にオレアノー
ル酸、ウルソン酸、ベツリン酸の塩類が挙げられる。そ
れらの塩類としてはリパーゼ阻害活性を有するものであ
ればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、テ
トラブチルアンモニウム塩などが挙げられる。本発明の
化粧料、ペットフード、リパーゼ阻害剤及び食品におけ
る有効成分の具体例は、一般式(I)及び(II) におい
て次のように示される。
【0012】
【表1】 ──────────────────────────────────── 一般式(I) 化合物名 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 ────────────────────────────────────オレアノール 酸 -OH -CH3 -CH3 -COOH -H -H -CH3 -CH3オレアノール 酸の -OC(O)-CH3 -CH3 -CH3 -COOH -H -H -CH3 -CH3 アセチル化物ウルソン 酸 -OH -CH3 -CH3 -COOH -CH3 -H -H -CH3ウルソン 酸の -OC(O)-CH3 -CH3 -CH3 -COOH -CH3 -H -H -CH3 アセチル化物 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 化合物名 R9 R10 R11 R12 ──────────────────────────────────── ベツリン -OH -CH3 -CH3 -CH2OH ベツリンのアセチル化物 -OC(O)-CH3 -CH3 -CH3 -CH2OH ベツリン酸 -OH -CH3 -CH3 -COOH ────────────────────────────────────
【0013】オレアノール酸(Oleanolic acid) はβ−
アミリン系トリテルペンの一種であって、各種植物に含
まれている。例えばオリーブ葉、センブリ、チョウジ、
ブドウ果皮に遊離状態で含まれていて、チクセツニンジ
ン、ニンジン、サトウダイコンなどにはサポニンとして
存在し、酸加水分解物からも得られる。また、オレアノ
ール酸は青じそに含まれていることが知られている。オ
レアノール酸について、制癌作用、抗炎症作用、抗リウ
マチ作用、抗糖尿病作用(特開昭55−122715号
公報)、発癌プロモーター抑制作用(特開昭63−57
519号公報)、う蝕予防作用(特開昭61−3621
3号公報)が既に知られている。一方ウルソン酸(Urso
lic acid) はウルソール酸ともいい、α−アミリン系ト
リテルペンの一種である。ウルソン酸はリンゴ、サクラ
ンボなどの種々の果実や葉の表面のろう状物質などの中
に存在する。オレアノール酸、ウルソン酸は極めて毒性
の低いものと考えられる。
【0014】ベツリン(Betulin)及びベツリン酸(Betu
lic acid) は、ルペオール系トリテルペンに属する。ベ
ツリン、ベツリン酸は、白樺などのカバノキ科植物の
葉、樹皮、根又は木部に含まれていることが知られてい
る。白樺は、カバノキ科(Betulaceae)、カバノキ属(B
etula)に属する植物で、世界各地に分布しているいかな
るものでも使用することができる。白樺の一例として
は、例えば、B. ermanii Chamisso var. communis Koid
z (ダケカンバ)、B.platyphylla Sukatchev var.japo
nica Hara(シラカンバ)、 B.davurica Pall.(ヤエ
ガワカンバ)、 B.schmidtii Regel(オノオレ)、 B.
globispica Shirai(ジゾウカンバ)、 B.costata Trau
tr.(コスタータカンバ)、Betula albaL.、 Betula len
ta L.、 Betula pendula Roth. などが挙げられる。こ
のように、白樺と呼ばれる樹木は、色々ありB. platyph
ylla Sukatchev var. japonica Hara は、日本名シラカ
ンバであるが、白樺、シラカバ、カンバ、カバ、カバノ
キ、といわれる。白樺の葉、樹皮、木部およびこれらの
混合物の主な成分としてはベツリン、ベツリン酸、betu
loretinic acidのモノ・ブチルエステル、タンニン、サ
ポニン、精油、ニコチン酸アミド、グアヤコール、クレ
オソート、クレゾール、石炭酸などが知られている。特
にベツリンは、含量が高く樹皮の白色成分として良く知
られている。この白樺の従来の利用としては、樹皮を煎
じたものを神経痛、はれ物に内服する。葉も煎じて利尿
薬とする。材を乾留して得たタールは、リウマチ、皮膚
病に外用できる。ベツリンがリパーゼを阻害することは
従来知られていなかった。「シラカバエキス」として、
Betula alba L.またはBetula lenta L. の葉、樹皮、木
部およびこれらの混合物を精製水、エタノール、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコールまたはこ
れらの混液で抽出したエキスが知られている。ベツリン
は、水及熱水には不溶で、更にエタノールなどの有機溶
媒に対する溶解性が低いためと、ベツリン自身の有用性
が認知されていなかったため、市販されているエキス溶
液では、その製造段階で澱として除かれていた。
【0015】本発明で使用する有効成分は、上記植物か
ら抽出される天然品でも、あるいは合成品でもよい。こ
れらの有効成分の合成は、常法に従って実施することが
できる。また有効成分として、植物からの抽出液ないし
抽出物など未精製物状態で使用してもよい。抽出の際、
例えばベツリンであれば、白樺の葉、樹皮、根又は木
部、又はそれらの混合物を原料として溶媒を適宜選択
し、具体的にはエタノール、1,3−ブチレングリコー
ル、メタノール等を用いて抽出することができ、そのよ
うな抽出液、抽出物を使用することができる。ベツリン
が抽出される限り、通常の抽出方法が採用でき、例えば
原料の3〜5倍量の溶媒で80〜90℃で、3〜5時間
の加熱還流抽出で、この操作を繰り返すこともでき、あ
るいは室温で1〜7日間の浸漬により抽出するができ
る。本発明で使用する有効成分としては市場で一般に入
手できるものがあり、本発明ではそのような市販品を使
用することができる。
【0016】本発明の化粧料としては、特に限定される
ものではないが、例えばハンドクリーム、ヘアクリーム
といった各種クリーム類、乳液、シャンプー、リンス、
ヘアトリートメントといったヘアケアー類、ボディーシ
ャンプー、洗顔石鹸などが挙げられる。本発明でリパー
ゼ阻害剤を化粧料に配合する場合の添加量は、0.01〜
5重量%、特に0.1〜3重量%配合することが好まし
い。本発明の化粧料は常法に従って製造することができ
る。本発明の化粧料の有効成分として、特にベツリン、
ベツリン酸が挙げられる。
【0017】本発明においてペットフードとは、犬、
猫、ハムスター、リス等の哺乳類の愛玩動物用の食べ物
のことを言う。上記リパーゼ阻害物質をペットフードに
配合する割合は、ペットの種類、ペットフードの性質
等、種々の因子により変化することができる。主食用ペ
ットフードに配合する場合は、0.1〜15重量%配合す
ることが好ましく、特に0.5〜10重量%程度が好まし
い。配合率が0.1%以下である場合、効果があまり期待
できず、15重量%を越えると原材料費が高く、コスト
の面で望ましくない。また、リパーゼ阻害物質をビスケ
ットや合成ジャーキー等のスナック状のペットフードに
配合する場合は15〜50重量%程度、さらにタブレッ
トや顆粒状の補助食用ペットフードに配合する場合には
50重量%以上配合させることができる。スナック状の
ペットフードや補助食用のペットフードに配合する場合
には、併せてペットの嗜好性物質を配合、またはコーテ
ィングするのが望ましい。スナック状ペットフードまた
は補助食用のペットフードの給餌量はペットの体重、肥
満度に合わせて決定し通常のペットフードと併用して給
餌すればよい。本発明のペットフードはその形態に応じ
て常法に従って製造することができる。
【0018】本発明のリパーゼ阻害剤としては、特に一
般式(II) 記載のトリテルペン類化合物及びその誘導体
からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効成分とし
て含有するリパーゼ阻害剤が挙げられる。本発明のリパ
ーゼ阻害剤は、食品、健康食品に配合することができ、
食品添加物の成分とすることもできる。食品中に配合す
る場合は、食品に対して有効成分として0.001〜15
重量%、特に0.01〜10重量%配合することが好まし
いが、食品の種類によって、上記の範囲よりも少なく、
または多く配合することができる。例えば、錠菓やビス
ケット等の補助食用の食品に配合するときは、15重量
%以上配合させることができる。食品に応じて、その製
造過程で本発明のリパーゼ阻害剤を適宜配合することが
できる。本発明のリパーゼ阻害剤あるいは食品添加物を
配合させる食品の種類はいかなるものであってもよく、
例えば、パン、麺、ビスケット、ホットケーキ、錠菓等
の穀粉や澱粉を含有する食品の他、ドレッシング、ドリ
ンク等を挙げることができる。
【0019】本発明のリパーゼ阻害剤は、その有効成分
であるトリテルペン類化合物やその誘導体の他に添加剤
を含んでもよく、例えば適当な助剤とともに任意の形態
に製剤化して、経口または非経口投与が可能なリパーゼ
阻害剤とすることができる。さらに、本発明のリパーゼ
阻害剤は、他の有効成分を含んでいてもよい。
【0020】以下に、本発明のリパーゼ阻害剤の投与方
法、投与量及び製剤化の方法を示す。本発明のリパーゼ
阻害剤は、経口及び非経口投与のいずれも使用可能であ
り、経口投与する場合は、軟・硬カプセル剤又は錠剤、
顆粒剤、細粒剤、散剤として投与される。非経口投与す
る場合は、注射剤、点滴剤及び固体状または懸濁粘稠液
状として持続的な粘膜吸収が維持できるように坐薬のよ
うな剤型で投与され得るが、局所組織内投与、皮内、皮
下、筋肉内及び静脈内注射、局所への塗布、噴霧、坐
剤、膀胱内注射などの外用的投与法等も用いることがで
きる。投与量は、投与方法と病気の悪性度、患者の年
齢、病状や一般状態、病気の進行度等に依って変化し得
るが、大人では通常、1日当たり有効成分として0.5〜
5,000mg、小人では通常、0.5〜3,000mgが適当で
ある。本発明のリパーゼ阻害剤の有効成分の割合は、剤
型によって変更され得るが、通常、経口または粘膜吸収
に投与されるとき、約0.3 〜15.0重量%が適当であ
り、非経口投与されるときは、ほぼ0.01〜10重量%
が適当である。また、本発明のリパーゼ阻害剤の製剤化
に当たっては、常法に従い、水溶液、油性製剤などにし
て、皮下あるいは静脈注射用製剤とすることができる
他、カプセル剤、錠剤、細粒剤等の剤型に製剤化して経
口用に供することができる。
【0021】また、有効成分に長時間の保存に耐える安
定性及び耐酸性を付与して薬効を完全に持続させるため
に、更に医薬的に許容し得る被膜を施して製剤化すれ
ば、すぐれた安定性を有するリパーゼ阻害剤とすること
ができる。本発明のリパーゼ阻害剤の製剤化に用いられ
る界面活性剤、賦形剤、滑沢剤、佐剤及び医薬的に許容
し得る被膜形成物質等を挙げれば、次の通りである。本
発明のリパーゼ阻害剤の崩壊、溶出を良好ならしめるた
めに、界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポ
リエチレングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エス
テル類、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上
を添加することができる。また、賦形剤として、例え
ば、庶糖、乳糖、デンプン、結晶セルロース、マンニッ
ト、軽質無水珪酸、アルミン酸マグネシウム、メタ珪酸
アルミン酸マグネシウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸
カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウ
ム、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の1種又
は2種以上を組み合わせて添加することができる。
【0022】滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、硬化油等を1種または2種以上添加
することができ、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、
サッカリン、糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエ
キス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、
リンゴ酸等の甘味剤、香料、着色剤、保存料等を含有さ
せてもよい。懸濁剤、湿潤剤のような佐剤としては、例
えば、ココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、
乳酸カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有さ
せることができる。また、被膜形成物質としては、セル
ロース、糖類等の炭水化物誘導体として酢酸フタル酸セ
ルロース(CAP)、またアクリル酸系共重合体、二塩
基酸モノエステル類等のポリビニル誘導体としてアクリ
ル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、メタアクリル酸
メチル・メタアクリル酸共重合体が挙げられる。また、
上記被膜形成物質をコーティングするに際し、通常使用
されるコーティング剤、例えば可塑剤の他、コーティン
グ操作時の薬剤相互の付着防止のための各種添加剤を添
加することによって被膜形成剤の性質を改良したり、コ
ーティング操作をより容易ならしめることができる。
【0023】
【参考例1】 白樺エタノール抽出物の調製 シラカバ(Betula alba L.)の樹皮(Birch)1kgを
細切し、100%エタノール約5リットルを加えて抽出
した。抽出は、80℃程度で3〜5時間、加熱還流抽出
をした。その後、濾過により抽出液を得た。残渣は、1
00%エタノール約5リットルで同様に抽出した。全抽
出液を合わせ、減圧濃縮を行い、濃縮乾固物(35g)
を得た。上記の得たエタノールエキス20gを水に懸濁
し、濾過することにより水可溶部と不溶部とに分けるこ
とが出来る。不溶部から、凍結乾燥し、残渣を得た(1
6g)。これをカラムクロマトグラフィーなどの適当な
精製手段によりベツリンを得ることが出来た。市販され
ているベツリンと比較し、同定した。
【0024】
【参考例2】 オレアノール酸及びウルソン酸のアセチル化 オレアノール酸100mgにピリジン10mlと無水酢酸5.
0mlを加え、暗所にて反応させた。反応液を6N H2SO4
によりpH2付近に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和
NaHCO3 とイオン交換水で洗浄、精製した。酢酸エチル
層を濃縮乾固しアセチル化物の粉末を得た。ウルソン酸
も同様にアセチル化を行った。ここで製造したオレアノ
ール酸のアセチル化物及びウルソン酸のアセチル化物
を、シリカゲル薄層クロマトグラフィーにて検討した。
展開溶媒は、ヘキサン:メタノール=20:1を用い
た。その結果を下表に示す。
【0025】
【表2】 ─────────────────────── 化合物 RF値 ─────────────────────── オレアノール酸 0.46 ウルソン酸 0.48 オレアノール酸のアセチル化物 0.68 ウルソン酸のアセチル化物 0.70 ───────────────────────
【0026】試験例1 溶解性について試験した。オレアノール酸(シグマ社
製)、ウルソン酸(シグマ社製)、オレアノール酸のア
セチル化物(参考例2で得られたもの)、ウルソン酸の
アセチル化物(参考例2で得られたもの)を使用して、
各検体100mg に各溶媒10mlを加え攪拌後、溶解性を観察
した。評価は次のとおりである。結果を下記表3に示
す。 ×:攪拌後、溶解しなかった。 △:攪拌後、半分ほど溶解した。 ○:攪拌後、完全に溶解した。 ◎:溶媒を添加した直後に溶解した。
【0027】
【表3】 ───────────────────────────────── 溶媒 化合物名 エタノール メタノール クロロホルム ───────────────────────────────── オレアノール酸 × × △オレアノール 酸のアセチル化物 × × × ウルソン酸 △ ○ ◎ウルソン 酸のアセチル化物 △ ○ ◎ ─────────────────────────────────
【0028】試験例2 本発明の有効成分であるオレアノール酸、ウルソン酸の
リパーゼ阻害活性について試験を行った。その方法及び
結果を説明する。オレアノール酸(シグマ社製)、ウル
ソン酸(シグマ社製)を使用して、各種濃度のオレアノ
ール酸溶液、ウルソン酸溶液を調製した。基質溶液とし
て0.1mMの4-メチルウンベリフェリルオレエートを含む
McIlvaine 緩衝液(0.1M 、pH 7.4) を使用し、酵素と
して豚膵臓由来リパーゼ(シグマ社製)を使用した。基
質溶液0.1ml、オレアノール酸溶液あるいはウルソン酸
溶液 10μl 、適量の豚膵臓由来リパーゼ及びMcIlvain
e 緩衝液で全量を0.2ml として、37℃で20分間酵素反応
させた。反応後、0.1N HCl 1.0mlを反応液に加えて酵素
反応を止め、次にクエン酸ナトリウム溶液で反応液をpH
4.3 に調整した後、リパーゼにより基質から生成した4-
メチルウンベリフェロンの蛍光を励起波長320nm、蛍
光波長450nmで定量した。なお、対照として、オレア
ノール酸溶液やウルソン酸溶液を無添加で同様に試験し
た。各検体における阻害率(%)を、〔(対照の蛍光強
度−各検体の蛍光強度)/対照の蛍光強度〕×100よ
り求めた。その結果、下記表4のとおり、オレアノール
酸及びウルソン酸は、12.5μg/mlで各々43%、59%とい
うリパーゼ阻害率を示した。
【0029】
【表4】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸の 阻害率 ウルソン酸の 阻害率 添加量(μg/ml) (%) 添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 100 99 100 98 50 95 50 97 25 74 25 80 12.5 43 12.5 59 ───────────────────────────────────
【0030】試験例3 豚膵臓由来リパーゼをシュードモナス(Pseudomonasu)
由来リパーゼ(シグマ社製)にかえて、上記試験例2と
同様に試験した。その結果、下表のとおり、オレアノー
ル酸及びウルソン酸は、12.5μg/mlで各々47%、57%と
いうリパーゼ阻害率を示した。
【0031】
【表5】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸の 阻害率 ウルソン酸の 阻害率 添加量(μg/ml) (%) 添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 100 97 100 98 50 88 50 97 25 56 25 65 12.5 47 12.5 57 ───────────────────────────────────
【0032】試験例4 本発明の有効成分であるオレアノール酸のアセチル化
物、ウルソン酸のアセチル化物のリパーゼ阻害活性につ
いて試験を行った。参考例2で得られたオレアノール酸
のアセチル化物、ウルソン酸のアセチル化物を使用し
て、各種濃度の検体溶液を調製した。基質溶液として0.
1mMの4-メチルウンベリフェリルオレエートを含むMcIl
vaine 緩衝液(0.1M 、pH7.4)を使用し、酵素として豚
膵臓由来リパーゼ(シグマ社製)を使用した。基質溶液
0.1ml、検体溶液 10μl 、適量の豚膵臓由来リパーゼ
及びMcIlvaine 緩衝液で全量を0.2mlとして、37℃で20
分間酵素反応させた。反応後、0.1NHCl 1.0ml を反応
液に加えて酵素反応を止め、次にクエン酸ナトリウム溶
液で反応液をpH4.3 に調整した後、リパーゼにより基
質から生成した4-メチルウンベリフェロンの蛍光を励起
波長 320nm、蛍光波長 450nmで定量した。なお、対照と
して、検体溶液を無添加で同様に試験した。各検体にお
ける阻害率(%) を、〔(対照の蛍光強度−各検体の蛍光
強度)/対照の蛍光強度〕×100より求めた。その結
果、下記表6のとおり、オレアノール酸のアセチル化
物、ウルソン酸のアセチル化物は、12.5μg/mlで各々、
67%及び40%というリパーゼ阻害率を示した。50%阻
害濃度(IC50) はそれぞれ、8.33μg/ml、及び16.93
μg/mlであった。
【0033】
【表6】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸のアセチル化物 阻害率 ウルソン酸のアセチル化物 阻害率 の添加量(μg/ml) (%) の添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 25 76 50 80 12.5 67 25 63 6.25 39 12.5 40 ───────────────────────────────────
【0034】試験例5 豚膵臓由来リパーゼをシュードモナス(Pseudomonasu)
由来リパーゼ(シグマ社製)にかえて、上記試験例4と
同様に試験した。その結果、下記表7のとおり、オレア
ノール酸のアセチル化物、ウルソン酸のアセチル化物
は、12.5μg/mlで各々、88%及び55%というリパーゼ阻
害率を示した。50%阻害濃度(IC50) はそれぞれ、
4.44μg/ml、及び10.45 μg/mlであった。
【0035】
【表7】 ─────────────────────────────────── オレアノール酸のアセチル化物 阻害率 ウルソン酸のアセチル化物 阻害率 の添加量(μg/ml) (%) の添加量(μg/ml) (%) ─────────────────────────────────── 25 89 50 95 12.5 88 25 86 6.25 56 12.5 55 ───────────────────────────────────
【0036】試験例6 白樺エタノール抽出物及び白樺エタノール抽出物水不溶
部(上記参考例1)、さらにベツリン(Aldrich Chemic
al Company Inc. 製) 及びベツリン酸(Aldrich Chemic
al Company Inc. 製) を用いて、それらのリパーゼ阻害
活性について、酵素として豚膵臓由来リパーゼ(シグマ
社製)とシュードモナス由来リパーゼ(シグマ社製)を
使用して試験した。その方法及び操作は、上記試験例2
及び試験例3に従った。なお、対照としては、ベツリ
ン、ベツリン酸の検体溶液を無添加で行った。その結
果、50%阻害濃度は以下のとおりであった。
【0037】
【表8】 ──────────────────────────────────── 50%阻害濃度(μg/ml) シュードモナス由来リパーゼ 豚膵臓由来リパーゼ 白樺エタノール抽出物 1.0 3.6 白樺エタノール 抽出物水不溶部 1.1 3.9 ベツリン 3.5 11.5 ベツリン酸 3.1 12.9 ────────────────────────────────────
【0038】
【発明の効果】本発明のリパーゼ阻害物質は、高いリパ
ーゼ阻害活性を有している。よって、それを化粧料に含
ませることにより、皮脂がバクテリア由来リパーゼによ
り分解されることを防止し、「ふきでもの」「ニキビ」
「肌荒れ」「異臭」を持続的に抑制することができる化
粧料を提供できる。本発明のリパーゼ阻害物質はまた、
食品やペットフードに含ませることにより、油脂を含む
食品のリパーゼに起因する食品やペットフードの劣化防
止に利用することができる。食品や飼料のカロリーを減
少させることもできるので産業上有用である。さらに、
脂質の過剰摂取による肥満や高脂血症など、近年の食生
活を反映している成人病予防にも有用である。本発明の
リパーゼ阻害物質は人と同様に、犬、猫等のペットでも
栄養過多等の原因からなる種々の疾病予防に有用であ
る。
【0039】以下本発明を実施例により説明する。
【実施例1】 シャンプーの調製 下記配合(単位:重量%)により、シャンプーを常法に
従って製造した。 ラウリルエーテル(2EO) 硫酸ナトリウム 40.0 加水分解性コラーゲン 10.0 両性界面活性剤(35%) 6.0 ラウリン酸ジエタノールアマイド 2.0 エチレングリコールジステアレート 1.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 ベツリン酸 0.5 カチオン性セルロース 0.3 パラベン 0.3 エデト酢酸 0.1 クエン酸 0.1 香料 適 量 イオン交換水で 100.0とする。
【0040】
【実施例2】 リンスの調製 下記配合(単位:重量%)により、リンスを常法に従っ
て製造した。 加水分解性コラーゲン 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.5 セタノール 1.5 エチレングリコールジステアレート 1.5 1、3-ブチレングリコール 1.0 白樺エタノール抽出物 0.5 イソステアリン酸イソプロピル 0.5 パラベン 0.5 香料 適 量 クエン酸でpH5〜6に調整 イオン交換水で 100.0とする。
【0041】
【実施例3】 ヘアートニックの調製 下記配合(単位:重量%)により、ヘアートニックを常
法に従って製造した。 エタノール 70.0 10% ラウリン酸1,3-ブチレングリコール溶液 1.0 L−メントール 0.8 パントテン酸カルシウム 0.5 白樺エタノール抽出物水不溶部 0.3 パラベン 0.2 エデト酢酸 0.01 香料 適 量 イオン交換水で 100.0とする。
【0042】
【実施例4】 ボディーシャンプーの調製 下記配合(単位:重量%)により、ボディーシャンプー
を常法に従って製造した。 ヤシカリ石鹸(35%) 30.0 コラーゲンペプタイド 10.0 ヤシ脂肪酸ジエタノールアマイド 9.0 トリエタノールアミン 4.0 ラウリン酸 2.0 水酸化カリウム 0.5 白樺エタノール抽出物 0.5 パラベン 0.5 エデト酢酸 0.1 香料 適量 イオン交換水で 100.0とする。
【0043】
【実施例5】 乳液の調製 下記配合(単位:重量%)により、乳液を常法に従って
製造した。 流動パラフィン 30.0 固型パラフィン 5.0 セチルアルコール 5.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 3.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 ベツリン 0.2 パラベン 0.3 香料 0.1 イオン交換水で 100.0とする。
【0044】
【実施例6】 フェイスクリームの調製 下記配合(単位:重量%)により、クリームを常法に従
って製造した。 イソステアリン酸イソプロピル 8.0 ホホバ油 6.0 セタノール 8.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.5 プロピレングリコール 6.0 ソルビトール 1.0 ベツリン 0.1 パラベン 0.4 香料 適宜 イオン交換水で 100.0とする。
【0045】
【実施例7】 健康食品(ショートブレッド)の製造 下記配合(単位:重量%)により、健康食品(ショート
ブレッド)を製造した。 小麦粉 48.0 マーガリン 24.0 上白糖 15.0 全卵 10.0 食塩 0.5 香料 0.5 白樺エタノール抽出物 2.0 上白糖、マーガリン、香料、食塩、白樺エタノール抽出
物をよく混ぜた中に、卵を入れ、更によく混ぜる。小麦
粉を加え、軽く混ぜた後、成形し、200℃、10分間
焼いて、ショートブレッドを得た。
【0046】
【実施例8】 スナック状ペットフードの製造 下記配合(単位:重量%)により、スナック状ペットフ
ードを製造した。 小麦粉 60.0 脱脂大豆 10.0 牛脂 5.0 ミートミール 3.6 ビタミン・ミネラルミックス 1.0 重炭酸水素ナトリウム 0.2 重炭酸アンモニウム 0.2 ベツリン 1.0 ビタミンE 0.5 上記からなる組成物に対して、20重量%の水を加え、
常法によりドゥを作成し、成形後、焙焼してビスケット
タイプスナック状のペットフードを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23K 1/165 A23K 1/165 A 1/18 1/18 A A23L 1/30 A23L 1/30 Z A61K 7/48 A61K 7/48 31/045 31/045 31/19 31/19 31/215 31/215 31/56 ACN 31/56 ACN ADN ADN ADP ADP AED AED C12N 9/99 C12N 9/99 // A61K 35/78 A61K 35/78 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)又は(II) で示される
    化合物及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくと
    も1種を有効成分として含む化粧料。 【化1】 (式中、R1 は−OHまたは−OC(O)−CH3 を表
    し、R2 、R3 及びR4はそれぞれ独立して水素原子、
    −CH3 、−CH2 OH、−COOHまたは−CHOを
    表し、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれぞれ独立して水
    素原子または−CH3 を表す。) 【化2】 (式中、R9 は−OH又は−OC(O)−CH3 を表
    し、R10、R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子、
    −CH3 、−CH2 OH、−COOHまたは−CHOを
    表す。)
  2. 【請求項2】 有効成分がオレアノール酸、ウルソン
    酸、ベツリン、ベツリン酸、それらの塩類及びそれらの
    アセチル化物から選ばれる少なくとも1種である請求項
    1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 下記一般式(I)又は(II) で示される
    化合物及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくと
    も1種を有効成分として含むペットフード。 【化3】 (式中、R1 は−OHまたは−OC(O)−CH3 を表
    し、R2 、R3 及びR4はそれぞれ独立して水素原子、
    −CH3 、−CH2 OH、−COOHまたは−CHOを
    表し、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれぞれ独立して水
    素原子または−CH3 を表す。) 【化4】 (式中、R9 は−OH又は−OC(O)−CH3 を表
    し、R10、R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子、
    −CH3 、−CH2 OH、−COOHまたは−CHOを
    表す。)
  4. 【請求項4】 有効成分がオレアノール酸、ウルソン
    酸、ベツリン、ベツリン酸、それらの塩類及びそれらの
    アセチル化物から選ばれる少なくとも1種である請求項
    3記載のペットフード。
  5. 【請求項5】 下記一般式(II) 記載のトリテルペン類
    化合物及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくと
    も1種を有効成分として含有するリパーゼ阻害剤。 【化5】
  6. 【請求項6】 誘導体が塩類又はアセチル化物である請
    求項5記載のリパーゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】 有効成分がベツリン又はベツリン酸であ
    る請求項5記載のリパーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項記載のリパ
    ーゼ阻害剤を配合した食品。
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