JP2003095858A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003095858A JP2001297673A JP2001297673A JP2003095858A JP 2003095858 A JP2003095858 A JP 2003095858A JP 2001297673 A JP2001297673 A JP 2001297673A JP 2001297673 A JP2001297673 A JP 2001297673A JP 2003095858 A JP2003095858 A JP 2003095858A
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skin
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melon
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Hiroshi Tanaka
浩 田中
Kazuhisa Osumi
和寿 大隅
Tomio Okada
富雄 岡田
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Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セリンプロテアーゼ合成阻害剤およびセリンプ
ロテアーゼ活性阻害剤を含有することを特徴とする皮膚
外用剤を提供する。 【構成】本発明はセリンプロテアーゼ合成阻害剤および
セリンプロテアーゼ活性阻害剤を含有することを特徴と
する皮膚の老化防止用皮膚外用剤である。セリンプロテ
アーゼ合成阻害剤およびセリンプロテアーゼ活性阻害剤
を含有することを特徴とする皮膚外用剤は安全で優れた
老化防止効果を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セリンプロテアー
ゼ合成阻害剤およびセリンプロテアーゼ活性阻害剤を配
合することにより、皮膚の老化防止効果に優れた皮膚外
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽紫外線によって加速される皮膚の加
齢変化を光老化と呼ぶ。光老化にともなう皮膚変化のひ
とつであるしわは、真皮の細胞外マトリックス成分の減
少および変性により皮膚弾力性の低下が起こることが原
因となって発生する。しわの形成を抑制する手段として
は、従来、コラーゲン、ヒアルロン酸等の真皮細胞外マ
トリックス成分を皮膚に塗布したり、紫外線や活性酸素
から皮膚を守るための防御物質を配合した組成物を用い
るのが主流であった。しかし、これらは十分な効果を有
するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紫外線や活性酸素に曝
された皮膚の真皮では細胞外マトリックス成分に対する
分解能を有するセリンプロテアーゼの活性が亢進するこ
とが明らかとなった(Tanaka,H.,Nagoy
a Med.J.,2000,43,159−16
4)。このセリンプロテアーゼによる細胞外マトリック
ス成分の過剰な分解がしわ形成の原因のひとつと考えら
れ、セリンプロテアーゼの合成を抑制する、あるいはそ
の活性を阻害することがしわの形成抑制につながると考
えられることから、セリンプロテアーゼ合成阻害剤およ
び活性阻害剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な事情により、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、女性ホルモン用物質
が優れたセリンプロテアーゼの合成阻害作用を持つこ
と、ウリ科植物抽出物が優れたセリンプロテアーゼ活性
阻害作用を持つこと、またセリンプロテアーゼ合成阻害
剤およびセリンプロテアーゼ活性阻害剤を含有する皮膚
外用剤が優れたしわ形成抑制作用を示すことを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、セリンプロテアーゼ
合成阻害剤およびセリンプロテアーゼ活性阻害剤を含有
することを特徴とする皮膚外用剤である。
【0006】本発明で用いられる女性ホルモン様物質と
しては、大豆イソフラボン、トウニン抽出物、エイジツ
抽出物等がある。また、ウリ科植物抽出物としては、ヘ
チマ抽出物、アマチャヅル抽出物、メロン抽出物、キュ
ウリ抽出物等がある。
【0007】本発明で使用する大豆イソフラボンとは、
大豆に含まれる成分であり、大豆の豆全体から溶媒にて
分画して得られる。トウニン抽出物とは、バラ科(Ro
saceae)のモモ(Prunus persica
Batsch)およびノモモ(P. persica
Batsch var davidiana Max
imowicz)の成熟した種子を乾燥したものの抽出
物である。エイジツ抽出物とは、バラ科(Rosace
ae)のノイバラ(Rosa multiflora
Thunberg)の成熟果実を乾燥したものの抽出物
である。ヘチマ抽出物とは、ウリ科(Cucurbit
aceae)のヘチマ(Luffa cylindri
ca Roem)の抽出物である。アマチャヅル抽出物
とは、ウリ科(Cucurbitaceae)のアマチ
ャヅル(Gynostemmapentaphyllu
m Makino)の抽出物である。メロン抽出物と
は、ウリ科(Cucurbitaceae)のネットメ
ロン(Cucumis melo L.(reticu
lates group))、マクワウリ(Cucum
is melo L.(wakuwa grou
p))、ウインターメロン(Cucumis melo
L.(inodorous group))、シロウ
リ(Cucumis melo L.(conomon
group))および交配種のプリンスメロンなどの
抽出物である。キュウリ抽出物とは、ウリ科(Cucu
rbitaceae)のキュウリ(Cucumis s
ativusL.)の抽出物である。
【0008】ヘチマ、アマチャヅル、メロン、キュウリ
等のウリ科植物の抽出部位には、葉、茎、根等の植物体
の一部又は全草等があり、抽出部位は特に限定されな
い。
【0009】抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱
抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであ
っても良い。
【0010】抽出する溶媒としては、例えば、水、低級
アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニト
リル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化
水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エ
ーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロ
ピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級
アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良
く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレ
ングリコール及びプロピレングリコールが良い。これら
の溶媒は1種でも2種以上を混合して用いても良い。
【0011】上記の抽出物は、抽出した溶液のまま用い
ても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理を
して用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、
噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用い
ても良い。
【0012】上記の大豆イソフラボン、トウニン抽出
物、エイジツ抽出物、ヘチマ抽出物、アマチャヅル抽出
物、キュウリ抽出物等は市販品を用いることができる。
【0013】本発明の皮膚外用剤には、上記抽出物をそ
のまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲
内で、通常の外用剤に用いられる成分である油脂類、ロ
ウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル
類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香
料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化
防止剤、美白剤、キレート剤等の成分を配合することも
できる。
【0014】本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外
品及び医薬品のいずれにも用いることができ、その剤型
としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、
エアゾール剤、パップ剤、エッセンス、パック、洗浄
剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏等の
皮膚に適用されるものが挙げられる。
【0015】本発明に用いる大豆イソフラボンや、トウ
ニン、エイジツ、ヘチマ、アマチャヅル、メロン、キュ
ウリ等の抽出物の配合量は、本発明の皮膚外用剤全量に
対し、固形物に換算して0.001重量%以上、好まし
くは 0.005〜10重量%が良い。0.001重量
%未満では十分な効果は発揮されにくい。10重量%を
越えて配合した場合、効果の増強はみられにくく不経済
である。また、添加の方法については、予め加えておい
ても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜
選択すれば良い。
【0016】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため、実施例と
して本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例及
び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるもので
はない。実施例に示す配合量の部とは重量部を示し、%
は重量%を示す。なお、実施例中の抽出物は、アルプス
薬品株式会社製を、大豆イソフラボンはコグニスジャパ
ン株式会社製を用いた。
【0017】製造例1 メロンの熱水抽出物 メロンの根の乾燥物20gに精製水400mLを加え、
95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液
を濃縮し、凍結乾燥してメロンの熱水抽出物を6.2g
得た。
【0018】製造例2 メロンの50%エタノール抽出
物 メロンの茎及び根の乾燥物100gに精製水1L及びエ
タノール1Lを加え、常温で7日間抽出した後、濾過
し、その濾液を濃縮乾固して、メロンのエタノール抽出
物を21g得た。
【0019】製造例3 メロンの1,3−ブチレングリ
コール抽出物 メロンの全草の乾燥物100gに1,3−ブチレングリ
コール1Lを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、
メロンの1,3−ブチレングリコール抽出物を0.9k
g得た。
【0020】 実施例1 クリーム 処方 配合量 1. ヘチマの熱水抽出物 0.05部 2. 大豆イソフラボン 0.05 3. スクワラン 5.5 4. オリーブ油 3.0 5. ステアリン酸 2.0 6. ミツロウ 2.0 7. ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 8. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 9. ベヘニルアルコール 1.5 10. モノステアリン酸グリセリン 2.5 11. 香料 0.1 12. 1,3−ブチレングリコール 8.5 13. パラオキシ安息香酸エチル 0.05 14. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 15. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜10を加熱して混合し、70℃に
保ち油相とする。成分1及び12〜15を加熱溶解して
混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて
乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分11を
加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0021】比較例1 従来のクリーム 実施例1において、ヘチマの熱水抽出物と大豆イソフラ
ボンを精製水に置き換えたものを従来のクリームとし
た。
【0022】 実施例2 化粧水 処方 配合量 1. アマチャヅルの熱水抽出物 0.01部 2. トウニンの熱水抽出物 0.01 3. 1,3−ブチレングリコール 8.0 4. グリセリン 2.0 5. キサンタンガム 0.02 6. クエン酸 0.01 7. クエン酸ナトリウム 0.1 8. エタノール 5.0 9. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 10. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1 11. 香料 適量 12. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜7及び12と、成分8〜11をそ
れぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とす
る。
【0023】 実施例3 乳液 処方 配合量 1. メロンの熱水抽出物(製造例1) 0.5部 2. エイジツの熱水抽出物 0.5 3. スクワラン 5.0 4. オリーブ油 5.0 5. ホホバ油 5.0 6. セタノール 1.5 7. モノステアリン酸グリセリン 2.0 8. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 9. ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 2.0 10. 香料 0.1 11. プロピレングリコール 1.0 12. グリセリン 2.0 13. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 14. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜9を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。成分1、2及び11〜14を加熱溶
解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を
加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分
10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0024】 実施例4 ゲル剤 処方 配合量 1. メロンの1,3−ブチレングリコール抽出物(製造例3)1.0部 2. 大豆イソフラボン 1.0 3. エタノール 5.0 4. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 5. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1 6. 香料 適量 7. 1,3−ブチレングリコール 5.0 8. グリセリン 5.0 9. キサンタンガム 0.1 10. カルボキシビニルポリマー 0.2 11. 水酸化カリウム 0.2 12. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜6と、成分1及び7〜12をそれ
ぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
【0025】 実施例5 軟膏 処方 配合量 1. メロンの50%エタノール抽出物(製造例2) 1.0部 2. トウニンのエタノール抽出物 1.0 3. ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0 4. モノステアリン酸グリセリン 10.0 5. 流動パラフィン 5.0 6. セタノール 6.0 7. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 8. プロピレングリコール 10.0 9. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜6を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。成分1、2及び7〜9を加熱溶解し
て混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加え
て乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品と
する。
【0026】 実施例6 パック 処方 配合量 1. キュウリのエタノール抽出物 0.1部 2. エイジツのエタノール抽出物 0.1 3. ポリビニルアルコール 12.0 4. エタノール 5.0 5. 1,3−ブチレングリコール 8.0 6. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 7. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5 8. クエン酸 0.1 9. クエン酸ナトリウム 0.3 10. 香料 適量 11. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
【0027】 実施例7 ファンデーション 処方 配合量 1. ヘチマの1,3−ブチレングリコール抽出物 1.0部 2. 大豆イソフラボン 1.0 3. ステアリン酸 2.4 4. ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.0 5. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0 6. セタノール 1.0 7. 液状ラノリン 2.0 8. 流動パラフィン 3.0 9. ミリスチン酸イソプロピル 6.5 10. パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 11. カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 12. ベントナイト 0.5 13. プロピレングリコール 4.0 14. トリエタノールアミン 1.1 15. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 16. 二酸化チタン 8.0 17. タルク 4.0 18. ベンガラ 1.0 19. 黄酸化鉄 2.0 20. 香料 適量 21. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜10を加熱溶解し、80℃に保ち
油相とする。成分21に成分11をよく膨潤させ、続い
て、成分1及び12〜15を加えて均一に混合する。こ
れに粉砕機で粉砕混合した成分16〜19を加え、ホモ
ミキサーで撹拌し、75℃に保ち水相とする。この水相
に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分2
0を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とす
る。
【0028】 実施例8 浴用剤 処方 配合量 1. アマチャヅルのエタノール抽出物 5.0部 2. トウニンの1,3−ブチレングリコール抽出物 5.0 3. 炭酸水素ナトリウム 50.0 4. 黄色202号(1) 適量 5. 香料 適量 6. 無水硫酸ナトリウムにて全量を100とする [製造方法]成分1〜6を均一に混合し製品とする。
【0029】次に、本発明の効果を詳細に説明するた
め、実験例を挙げる。
【0030】実験例1 セリンプロテアーゼの合成阻害
試験 紫外線照射によりヘアレスマウス皮膚中にて合成される
セリンプロテアーゼに対する合成阻害活性を下記の条件
にて測定した。
【0031】6週齢の雄性ヘアレスマウスの背部皮膚に
東芝BLBランプを用い27J/cmのUVAを照射
し、その直後に大豆イソフラボン、トウニンおよびエン
ジツの熱水抽出物を1%配合した親水軟膏(第十三改正
日本薬局方)を塗布するという操作を7日間行った。コ
ントロールには、同様にUVAを照射した後、親水軟膏
を塗布した。その後、背部皮膚を摘出し、生理食塩水中
にて10%ホモジネートを調整し、遠心分離後、上清中
のセリンプロテアーゼ量をゼラチンザイモグラフィー法
(Yamagata,S.,Biochem.Biop
hys.Res.Commun.,1988,151,
158−162)により検出し、デンシトメーターを用
いて定量化した。コントロールのセリンプロテアーゼ量
に対する試料塗布時のセリンプロテアーゼ量の値から合
成阻害率を求めた。
【0032】これらの試験結果を表1に示した。その結
果、大豆イソフラボン、トウニンおよびエイジツの熱水
抽出物は、優れたセリンプロテアーゼの合成阻害作用を
有していることが認められた。
【0033】
【表1】
【0034】実験例2 セリンプロテアーゼ活性阻害試
験 紫外線照射によりヘアレスマウス皮膚中にて合成される
セリンプロテアーゼの活性に対する阻害試験を行った。
6週齢の雄性ヘアレスマウスの背部皮膚に東芝BLBラ
ンプを用い27J/cmのUVAを7日間連続で照射
した後、背部皮膚を摘出し、生理食塩水中にて10%ホ
モジネートを調整し、遠心分離後の上清をセリンプロテ
アーゼ液とした。0.1M Tris−HCl(pH
7.5)緩衝液0.5mLに水430μL、セリンプロ
テアーゼ液10μLおよび各ウリ科植物抽出物の1%溶
液を50μL加え、30℃で2分間保温した。次に、1
0mM Boc−Phe−Ser−Arg−MCA(ペ
プチド研)DMSO溶液10μLを加え、1時間反応
後、常法により反応を停止し、遊離したアミノメチルク
マリンの蛍光強度を測定した。抽出物無添加時の活性に
対する添加時の活性の値から活性阻害率を求めた。
【0035】これらの試験結果を表2に示した。その結
果、ヘチマ、アマチャヅル、メロンおよびキュウリの各
抽出物は、優れたセリンプロテアーゼ活性阻害作用を有
していることが認められた。
【0036】
【表2】
【0037】実験例3 使用試験 実施例1のクリーム及び比較例1の従来のクリームを用
いて、各々女性30人(30〜45才)を対象に2ヶ月
間の使用試験を行った。使用後、しわ、たるみ、肌の弾
力についてのアンケート調査を行って、老化防止効果を
判定した。アンケートの評価基準は、有効なものを
「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効なもの
を「可」、無効なものを「不可」として評価した。
【0038】これらの結果を表3に示した。実施例1の
大豆イソフラボンとヘチマ熱水抽出物を含有することを
特徴とする皮膚外用剤は優れた老化防止効果を示した。
なお、試験期間中皮膚トラブルは一人もなく、安全性に
おいても問題なかった。
【0039】
【表3】
【0040】実施例2の化粧水、実施例3の乳液、実施
例4のゲル剤、実施例5の軟膏、実施例6のパック、実
施例7のファンデーション及び実施例8の浴用剤につい
ても使用試験を行ったところ、安全で優れた老化防止効
果を示した。
【0041】
【発明の効果】以上のことから、本発明の女性ホルモン
様物質は優れたセリンプロテアーゼの合成阻害作用を示
した。ウリ科植物の抽出物は優れたセリンプロテアーゼ
活性阻害作用を示した。また、セリンプロテアーゼ合成
阻害剤およびセリンプロテアーゼ活性阻害剤を含有する
皮膚外用剤は安全で優れた老化防止効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/021 A61K 7/021 7/50 7/50 35/78 35/78 H J S 45/00 45/00 A61P 17/00 A61P 17/00 43/00 111 43/00 111 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB232 AB242 AB312 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC482 AC542 AC841 AC842 AD092 AD112 AD272 AD352 AD512 AD591 CC02 CC04 CC05 CC07 CC12 CC25 DD22 DD23 DD27 DD31 DD41 EE10 EE12 EE42 FF01 FF05 4C084 AA17 AA20 MA01 MA02 ZA891 ZC112 ZC201 ZC522 ZC781 4C088 AB19 AB20 AB51 AB52 AB61 AC02 AC04 AC05 AC11 BA09 BA10 BA14 BA37 CA05 CA06 CA08 MA02 MA08 MA63 NA14 ZA89 ZC11 ZC20 ZC52 ZC75

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セリンプロテアーゼ合成阻害剤および
    セリンプロテアーゼ活性阻害剤を含有する皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 女性ホルモン様物質およびウリ科植物
    の抽出物を含有する皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 大豆イソフラボン、トウニン抽出物、
    エイジツ抽出物から選ばれる1種又は2種以上と、ヘチ
    マ抽出物、アマチャヅル抽出物、メロン抽出物、キュウ
    リ抽出物から選ばれる1種又は2種以上を含有する皮膚
    外用剤。
  4. 【請求項4】 女性ホルモン様物質を含有することを
    特徴とするセリンプロテアーゼ合成阻害剤。
  5. 【請求項5】 女性ホルモン様物質が大豆イソフラボ
    ン、トウニン抽出物、エイジツ抽出物であるセリンプロ
    テアーゼ合成阻害剤。
  6. 【請求項6】 ウリ科植物の抽出物を含有することを
    特徴とするセリンプロテアーゼ活性阻害剤。
  7. 【請求項7】 ウリ科植物がヘチマ、アマチャヅル、
    メロン、キュウリであるセリンプロテアーゼ活性阻害
    剤。
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