JP2009298765A - 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、バラ科のイチゴ属(Rosaceae
Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする。また、前記抽出物はチリロサイドを含有するものであることが好ましい。更に、前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることが好ましい。更に、本発明は、飲食品、医薬品、皮膚外用剤等として広く利用することができる。
【選択図】 無し
Description
elastosis)が起こった部分のヒアルロン酸はほとんど検出されない(非特許文献3〜4参照)ことが報告されており、その結果として皮膚の乾燥、ハリ、弾力性の低下、ひいては皺の増加を引き起こすと考えられている。このような状態を改善すべく、ヒアルロン酸を配合した化粧料を塗布することにより皮膚表面の保湿性を保つ方法がとられてきたが、高分子であるヒアルロン酸は皮膚を透過しないことから根本的改善は期待できない。したがって細胞自身が元来もっているヒアルロン酸合成能を高めることにより皮膚機能を根本的に改善する物質の開発が期待されている。
実例を挙げると,Staumont-Salleら(非特許文献16)は,アトピー性皮膚炎モデルマウスにPPARαアゴニストを塗布したところ,症状が改善したことを報告している。一方,Dahtenら(非特許文献17、非特許文献18)は,同様のモデルを用いてPPARγの関与を指摘しており,PPARγリガンドの局所適用により,症状が改善することを報告している。さらに,Sertznigら(非特許文献19)は,その総説の中でPPARγ作動薬のチアゾリジンジオン誘導体の,乾癬に対する治療薬としての可能性を指摘している。PPARβ/δに関しては,Manら(非特許文献20)が表皮に存在するPPARβ/δが,ケラチノサイトの増殖や皮膚炎症さらには表皮のバリアー機能を制御することを報告している。
即ち、本発明は、アクアポリン3、アクアポリン5、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素、ヒアルロン酸合成酵素等の美肌作用を有する遺伝子の発現を促進し、更に、皮膚バリアー機能に関与するPPARα及びPPARγの遺伝子発現を促進する新規の美肌用遺伝子発現促進剤を提供することを目的とする。
更に、メラニンの生成に関係するチロシナーゼ、チロシナーゼ関連蛋白(TRP−1)、及びケラチノサイトに存在し、メラノサイトに存在するレセプターと結合することにより,メラニンを生成するニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の発現を抑制することができるメラニン生成遺伝子発現抑制剤を提供することを目的とする。
(1)バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
(2)前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項1に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
(3)前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
(4)チリロサイド及びケンフェロール 3-O-グルコシドのうちの少なくとも1種を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
(5)バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とするメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(6)前記抽出物はチリロサイドを含有するものである(5)に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(7)前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする(5)又は(6)に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(8)(1)〜(4)の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤を有効成分とする保湿用組成物。
(9)(5)〜(7)のいずれか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤を含有する美白剤。
(10)(1)〜(4)の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤、(5)〜(7)の何れか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤、(8)に記載の保湿用組成物、又は(9)に記載の美白剤を有効成分とする美肌用組成物。
(11)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とする飲食品。
(12)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用皮膚外用剤。
(13)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用医薬品。
(14)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とする哺乳類動物用飼料。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
本発明の原料として用いるバラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の種類は特に限定されないが、例えば、Fragaria daltoniana、Fragaria iinumae(ノウゴウイチゴ)、Fragaria nilgerrensis、Fragaria nipponica(シロバナノヘビイチゴ)、Fragaria nipponica f. rosea(ベニバナヘビイチゴ)、Fragaria nipponica var. yakusimensis(ヤクシマシロバナヘビイチゴ)、Fragaria nubicola、Fragaria vesca(エゾヘビイチゴ)Fragaria viridis、Fragaria yezoensis(エゾクサイチゴ)、Fragaria
moupinensis 、Fragaria
orientalis、Fragaria
moschata、Fragaria
× ananassa
DUCHESNE(オランダイチゴ)、Fragaria chiloensis(チリイチゴ)、Fragaria iturupensis Staudt 、Fragaria virginiana(バージニアイチゴ)、Fragaria × Potentilla(属間雑種)、Fragaria × vescana等が挙げられる。
尚、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上併用しても良い。また、これらのうち特にFragaria × ananassa DUCHESNE(オランダイチゴ)が好ましい。
このとき、脱脂方法としては、例えば、イチゴ種子を圧搾して油分を分離するだけでも良いし、上記油分を分離した後、圧搾物の残留油分を脱脂用溶媒(脂溶性有機溶媒)により抽出分離しても良い。更に、イチゴ種子を粉砕して、脱脂用溶媒(脂溶性有機溶媒)を用いて抽出分離しても良い。
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L-システイン、L-カルニチン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、ギャバ、生コーヒー豆エキス、フキエキス、キウイ種子エキス、温州みかんエキス、アカショウガエキス、なども配合することができる。
また、例えば、伴侶動物の飼料として、穀粉、食肉等を用いることができる。このとき、穀粉としては、小麦粉、米粉、ライ麦粉、えんばく粉、ひえ粉、あわ粉、トウモロコシ粉、大豆粉などが例示でき、これらの穀粉は2種以上を併用してもよい。穀粉を使用することにより、伴侶動物に炭水化物などの栄養素を供給することができる。上記の穀粉の中で小麦粉を使用するのが最も好ましく、小麦粉としては、強力粉、中力粉、薄力粉を単独又は適宜組み合わせて使用することができ、また係る小麦粉と他の穀粉を併用してもよい。更に、加熱処理後の動物用飼料の弾力を調整するために、小麦粉と小麦グルテン、大豆蛋白質などを組み合わせてもよい。なお、小麦粉に含まれるグルテンに由来する網目構造は、加熱処理されると、膨化した組織構造を構成することができ、食感の改善に寄与する。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明美肌用遺伝子発現促進剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
イチゴ種子抽出物の製造
粉砕したオランダイチゴの種子をヘキサン脱脂後70%エタノールで攪拌抽出(70℃,1時間)した。その後、得られた抽出液を濃縮及び乾燥してイチゴ種子抽出物の粉末(イチゴ種子抽出物)を得た。
ポリフェノール含量はフォーリンデニス法に従い,チリロサイド含量は下記条件でHPLCにより定量した。その結果、本実施例のイチゴ種子抽出物のポリフェノール含量(gallic acid換算)は10.8%,チリロサイドは2.1%であった。
溶離液:37.5%アセトニトリル 流速:1 mL
検出:UV 254 nm
カラム:資生堂capcelpackC18 (4.6 × 250 mm)
粉砕したオランダイチゴの種子をヘキサン脱脂後70%エタノールで攪拌抽出(70℃,1時間)した。その後、得られた抽出液をデキストリンと混合して噴霧乾燥を行い、イチゴ種子抽出物の粉末を得た。
このときのデキストリンと抽出液との混合比(デキストリン/抽出液)は、75/25とした。
実施例3としてチリロサイド(Extrasynthese S.A.社製)、実施例4として、ケンフェロール 3-O-グルコシド(Extrasynthese S.A.社製)を用いた。
(1)マウス経口投与試験
マウス(ddY, 雄,10週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。8日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりAQP3遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を8日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図1に示す。また、AQP5(図2)、Sptlc1(serine
palmitoyltransferase long chain base subunit 1)(図3)、HAS2(図4)、HAS3(図5)Hap72(図6)についても同様の試験を行った。
ヘアレスマウス(Hos:HR-1,
5週齡,雌)背部に実施例1のイチゴ種子抽出物0.5および2.0%溶液をそれぞれ2週間塗布した。塗布1週間および2週間目に水分計CORNEOMETER
SM 825を用いてマウス背部皮膚の水分量を測定した。その結果を下記表1に示す。また,塗布2週間後に,背部皮膚を摘出し,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRにより各遺伝子(Sptlc1, AQP3,
AQP5, HAS2, HAS3, HSP72)発現に及ぼす作用を評価した。その結果を下記表2に示す。
palmitoyltransferase long chain base subunit 1)の発現促進作用が認められた(表2)。これらの結果より,イチゴ種子抽出物は,経口に引き続き塗布においても保湿作用を有することが明らかとなった。作用機序においては様々な保湿等の美肌関連遺伝子の発現促進が関与していると考えられる。また,分子シャペロン作用を有するHSP72の有意な発現促進作用も認められた(表2)。この結果よりイチゴ種子抽出物は,塗布においても,皮膚の老化予防作用を有する事が確認された。
マウス(ddY, 雄,10週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。8日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりPPARα及びPPARγ遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を8日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図7に示す。
(1)マウス経口投与試験
ヘアレスマウス(Hos:HR-1, 6週齡,雌)に,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。その間,紫外線照射機(ソーラーシュミレーター,ウシオ電機株式会社製)を用いて,紫外線(UV-B,100 mJ/cm2)をマウス背部に照射した。8日経過後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりチロシナーゼ(Tyr)、チロシナーゼ関連タンパク酵素(Tyrosinase related protein:
TRP1)、及びニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに紫外線を照射していないもの(normal)及び紫外線を照射したものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
ヘアレスマウス(Hos:HR-1,
6週齡,雌)背部に実施例1のイチゴ種子抽出物0.5および2.0%溶液をそれぞれ8日間塗布した。その間,紫外線照射機(ソーラーシュミレーター,ウシオ電機株式会社製)を用いて,紫外線(UV-B,100 mJ/cm2)をマウス背部に照射した。塗布8日後に,背部皮膚を摘出し,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRにより各遺伝子(Tyr, TRP1, NT-3)発現に及ぼす作用を評価した。その結果を下記表4に示す。
健常人女性(8名,27〜42歳)を対象として,美容作用に関する継続摂取試験を行った。実施例2のイチゴ種子抽出物(40 mg/day)を2週間摂取し,左目下部及び左上腕内側部の皮膚水分量の測定を行った。その結果を図8に示す。更に、左目下部の弾力(図9),皮脂量(図10),pH(図11)および色差(図12)を測定した。また,試験終了後にアンケート調査も行った(図13)。
(1)新生児包皮表皮角化細胞を用いた試験
新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)を増殖用無血清液体培地にサスペンド(2×104個/mL)し,24穴プレートに500μLずつ播種し3日間培養した。その後,実施例3及び実施例4の溶液を添加して24時間培養後,培地を除去し,細胞を回収した。その細胞を用いて,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRによりセラミド合成酵素(Sptlc1)及びヒアルロン酸合成酵素(HAS3)遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。その結果を図14(Sptlc1)及び図15(HAS3)に示す。
図14及び図15によれば、チリロサイド1-3μg/mLおよびケンフェロール 3-O-グルコシド3μg/mLにセラミド合成酵素(Sptlc1)の発現促進作用が認められた(図14)。さらに,ケンフェロール 3-O-グルコシドはヒアルロン酸合成酵素(HAS3)を用量依存的に促進した(図15)。以上の結果により,イチゴ種子エキスの保湿作用にチリロサイドおよびケンフェロール 3-O-グルコシドが関与していることが確認された。
マウス(ddY, 雄,11週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32,
日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例3及び実施例4の溶液(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。7日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりPPARγ遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を7日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図16に示す。また、PPARα(図17)、Sptlc1(図18)、HAS2(図19)、HAS3(図20)AQP3(図21)AQP5(図22)についても同様の試験を行った。
5においても,同様な結果となった。以上の結果より,これら2成分がイチゴ種子エキスの皮膚構成遺伝子発現促進作用に深く関わっていることが示唆された。
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
美肌用遺伝子発現促進剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
美肌用遺伝子発現促進剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
配合例6:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
100.0wt%
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
イチゴ果汁 4.0
ブドウフレーバー 0.6
色素 0.02
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
美肌用遺伝子発現促進剤 0.4
100.0wt%
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
美肌用遺伝子発現促進剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
美肌用遺伝子発現促進剤 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
イチゴ種子油 87.0wt%
乳化剤 12.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0wt%
乳糖 30.0
コーンスターチ 60.0
結晶セルロース 8.0
ポリビニールピロリドン 1.0
100.0wt%
とうもろこし 34.0wt%
小麦粉 35.0
ミートミール 15.0
牛脂 8.9
食塩 1.0
かつおエキス 4.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
タウリン 0.1
ビタミン類 0.5
ミネラル類 0.5
100.0wt%
とうもろこし 30.0wt%
肉類(チキン) 15.0
脱脂大豆 10.0
小麦粉 25.0
糟糠類 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 5.0
動物性油脂 8.9
オリゴ糖 0.1
ビタミン 0.5
ミネラル 0.5
100.0wt%
Claims (14)
- バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
- 前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項1に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
- 前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
- チリロサイド及びケンフェロール 3-O-グルコシドのうちの少なくとも1種を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
- バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とするメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
- 前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項5に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
- 前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
- 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤を有効成分とする保湿用組成物。
- 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤を含有する美白剤。
- 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤、請求項8に記載の保湿用組成物、又は請求項9に記載の美白剤を有効成分とする美肌用組成物。
- 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とする飲食品。
- 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用皮膚外用剤。
- 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用医薬品。
- 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とする哺乳類動物用飼料。
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