JP2009298765A - 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物 - Google Patents

美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009298765A
JP2009298765A JP2008241873A JP2008241873A JP2009298765A JP 2009298765 A JP2009298765 A JP 2009298765A JP 2008241873 A JP2008241873 A JP 2008241873A JP 2008241873 A JP2008241873 A JP 2008241873A JP 2009298765 A JP2009298765 A JP 2009298765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
extract
gene expression
acid
beautifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008241873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5996156B2 (ja
Inventor
Junji Tanaka
潤司 田中
Hiroshi Shimoda
博司 下田
Hiromichi Murai
弘道 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd
Original Assignee
Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd filed Critical Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd
Priority to JP2008241873A priority Critical patent/JP5996156B2/ja
Publication of JP2009298765A publication Critical patent/JP2009298765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5996156B2 publication Critical patent/JP5996156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

【課題】アクアポリン3、アクアポリン5、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素ヒアルロン酸合成酵素等の美肌作用を有する遺伝子の発現を促進する新規の美肌用遺伝子発現促進剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、バラ科のイチゴ属(Rosaceae
Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする。また、前記抽出物はチリロサイドを含有するものであることが好ましい。更に、前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることが好ましい。更に、本発明は、飲食品、医薬品、皮膚外用剤等として広く利用することができる。
【選択図】 無し

Description

本発明は、新規の成分を有効成分とし、更に、ヒアルロン酸合成、セラミド合成、アクアポリン3、及びアクアポリン5の遺伝子の発現を促進する美肌用遺伝子発現促進剤及びそれを用いた美肌用組成物に関するものである。本発明は、ヒトを含む哺乳類の医薬品及び皮膚外用剤、哺乳類動物用飼料、並びに飲食品等に広く利用される。
ヒアルロン酸は、細胞間隙への水分の保持、組織内にゼリー状のマトリックスを形成することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持、機械的障害などの外力への抵抗、及び、細菌感染の防止など多くの機能を有している(非特許文献1参照)。
一方、老化により表皮細胞間のヒアルロン酸染色強度が低下し(非特許文献2参照)、また紫外線照射による光弾力線維症(solar
elastosis)が起こった部分のヒアルロン酸はほとんど検出されない(非特許文献3〜4参照)ことが報告されており、その結果として皮膚の乾燥、ハリ、弾力性の低下、ひいては皺の増加を引き起こすと考えられている。このような状態を改善すべく、ヒアルロン酸を配合した化粧料を塗布することにより皮膚表面の保湿性を保つ方法がとられてきたが、高分子であるヒアルロン酸は皮膚を透過しないことから根本的改善は期待できない。したがって細胞自身が元来もっているヒアルロン酸合成能を高めることにより皮膚機能を根本的に改善する物質の開発が期待されている。
また、関節液中のヒアルロン酸は、関節軟骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立っている。正常人関節液中のヒアルロン酸濃度は約2.3mg/mLであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒアルロン酸濃度は約1.2mg/mLへと低下し、同時に関節液の粘度も著しく低下する(非特許文献5参照)。
また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が起こることが知られている(非特許文献6参照)。
上記疾患において、潤滑機能の改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制及び病的関節液の性状改善をするために、関節液中のヒアルロン酸量を増加させることが考えられる。例えば、慢性関節リウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を行うと、上記の改善が認められている(非特許文献7参照)。
同様に、外傷性関節症、骨関節炎や変形性関節症においても、ヒアルロン酸の関節注入療法により上記の改善効果が報告されている(非特許文献8参照)。
また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており(非特許文献9参照)、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸合成促進剤が期待されている。
ヒト細胞のヒアルロン酸を産生促進する薬剤としてはインシュリン様成長因子−1や上皮成長因子(非特許文献10参照)及びインターロイキン−1(非特許文献11参照)などのサイトカイン、あるいはフォルボールエステル(非特許文献12参照)などが知られているが、いずれも化粧品、入浴剤や医薬品として安心して使用できるものではない。
また、最近の研究により、ヒアルロン酸を高めることが皮膚に対して優れた効果を示すことに加え、皮膚細胞に存在するアクアポリン(Aquaporin:以下、AQPと略記する)が重要な皮膚生理機能を担うことが明らかとなった。
AQPは、水チャンネルとも呼ばれ、水を選択的に透過させる膜たんぱく質として知られている。これまでにヒトでは11種類のAQP遺伝子(AQP0〜AQP10)が発見され、このうちAQP3、AQP7、AQP9は水だけでなくグリセロールや尿素などの非イオン性小分子も透過させる。また、ヒト組織でのAQP発現分布をみると、ほとんどの臓器に複数のAQPが存在していることが明らかとなっている。
表皮でのAQPの発現については、本発明者らの最近の研究により、培養ヒトケラチノサイト及びモデル皮膚表皮でのAQP3、AQP5、AQP9遺伝子の発現が報告されている。このうち培養ヒトケラチノサイトでのAQP3の発現は高浸透圧ストレスにより増加することから、AQP3はケラチノサイトの水環境を制御する一つの重要な因子と考えられる(非特許文献13参照)。またAQP3遺伝子欠損マウスの皮膚では、角層水分量、皮膚粘弾性、バリアー機能回復の低下が認められ、AQP3が皮膚物性及び皮膚生理機能に深く関与していることが示された(非特許文献14参照)。したがって、アクアポリンの産生促進は、皮膚の乾燥を抑え、はりを整え、バリアー機能を強化すると期待できる。
また、一般に外分泌腺の上皮細胞は、電解質の細胞外放出によって受動的に水分を放出しているが、細胞膜上にAQP5をもち、これを通じて水の透過速度を高め、分泌の効率化を行っている。従って、AQP5の機能を亢進する薬物あるいはその発現を促進する薬物には、種々の乾燥症状を緩和する作用が期待できる。
また、セラミドと一般的にいわれている成分はスフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質、或いはこれらの混合物のことである。一般に言うスフィンゴ脂質とは、ヒトの皮膚角質層を構成する脂質の中で最も多い成分であり、角質層細胞間脂質の約40〜50%以上を占めるといわれている。皮膚の保湿にとって重要な役割を果たしており、皮膚の保護作用や肌荒れ防止の効果を有することが知られており、これにより、セラミドを含有した化粧品や、食品が開発されている。
スフィンゴ脂質の生合成経路は、よく研究されている。先ず、セリンとパルミトイルCoAを出発物質とし、4段階の工程を経てセラミド(N−アシルスフィンゴシン)が合成される。このときスフィンゴ脂質合成の一番最初の工程として、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素(SPT)によって、パルミトイルCoAと非必須アミノ酸L−セリンが縮重合し、3−ケトスフィンガニンが合成され、この3−ケトスフィンガニンから3段階の工程を経てN−アシルスフィンゴシン)が合成される。これにより、SPT(セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素)の遺伝子発現を促進することにより体内のセラミド生成を促進することができ、美肌作用を有することができる。
また、PPARは脂質やグルコース代謝のレギュレーターとして知られているが,近年,皮膚疾患とPPARとの関連に関する報告が増えてきている。PPARαは表皮バリアーの成熟や脂腺細胞の活性化に,PPARβ/δは脂腺細胞の分化やケラチノサイトの前分化に,さらにPPARγは皮脂腺の分化に関与しているといわれている。(非特許文献15)
実例を挙げると,Staumont-Salleら(非特許文献16)は,アトピー性皮膚炎モデルマウスにPPARαアゴニストを塗布したところ,症状が改善したことを報告している。一方,Dahtenら(非特許文献17、非特許文献18)は,同様のモデルを用いてPPARγの関与を指摘しており,PPARγリガンドの局所適用により,症状が改善することを報告している。さらに,Sertznigら(非特許文献19)は,その総説の中でPPARγ作動薬のチアゾリジンジオン誘導体の,乾癬に対する治療薬としての可能性を指摘している。PPARβ/δに関しては,Manら(非特許文献20)が表皮に存在するPPARβ/δが,ケラチノサイトの増殖や皮膚炎症さらには表皮のバリアー機能を制御することを報告している。
更に、太陽光線(特に紫外線)による日焼け、あるいはシミ、ソバカスなどの皮膚の色素沈着は、表皮細胞に存在するメラノサイト内のメラノソームとよばれるメラニン生成顆粒においてメラニン色素が産生され、生成したメラニン色素が隣接細胞へ拡散することによって生じる。
このような色素(メラニン)沈着を抑制および除去し、正常皮膚色にまで回復させうる薬剤の開発が強く望まれている。
メラニンの生成は、メラニン生成酵素であるチロシナーゼがチロシンに作用することによって始まる。そこで、チロシナーゼの働きを阻害する作用を有する種々の薬剤、例えばアスコルビン酸またはその誘導体によって色素沈着を防止しようという試みがなされてきた。しかし、これらの薬剤は、安定性および有効性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。
これは、チロシナーゼ以外にもチロシナーゼ関連蛋白(TRP−1、TRP−2)などのメラニン生成関連酵素がメラニンの生成に関わっており、単にチロシナーゼの働きを阻害するだけでは十分な効果を得ることが困難なためである。
このような多年にわたって皮膚に現われるシミ、ソバカスなどの色素沈着を除去して美白作用を向上させるために、化粧料に代表されるいくつかのメラニン生成抑制剤が知られている。
例えば、特開2000−72648号公報およびフレグランスジャーナルNo.9第59頁〜第64頁(2000)は、カルノジン酸がメラニン生成関連酵素の遺伝子発現を抑制することにより、優れたメラニン生成抑制作用を示すことを開示している。そして、このようなカルノジン酸またはカルノジン酸含有植物抽出物を有効成分とするメラニン生成抑制剤について提案されている。
このような状況において、メラニン生成をさらに効果的に抑制し得る薬剤の開発が所望されている。
「BIO INDUSTRY」、1991年、第8巻、p.346 「J.Invest.Dermatol」、1994年、第102巻、p.385 「臨皮(5増)」、1997年、第51巻、p.53 「Nagoya Med.J.」、1997年、第41巻、p.27 「Arthritis Rheumatism」、1967年、第10巻、p.357 「結合組織」、1984年、金原出版、p.481 「炎症」、1991年、第11巻、p.16 「結合組織と疾患」、1980年、講談社、p.246 「結合組織と疾患」、1980年、講談社、p.153 「Biochimica Biophysica Acta」、1989年、第1014巻、p.305 「日本産科婦人科学会雑誌」、1989年、第41巻、p.1943 「Experimental Cell Research」、1983年、第148巻、p.377 「Biochimica et BiophysicaActa」、2001年、第1522巻、p.82−88 「Journal of DermatologicalScience」、2002年、第29巻、p.143 Michalik L., WahliW. Peroxisome proliferator-activated receptors (PPARs) in skin health, repairand disease. Biochim. Biophys. Acta., 1771, 991-8 (2007). Staumont-Salle D.,Abboud G., Brenuchon C., Kanda A., Roumier T., Lavogiez C., Fleury S., Remy P., Papin J.P.,Bertrand-Michel J., Terce F., Staels B., Delaporte E., Capron M., Dombrowicz D. Peroxisomeproliferator-activated receptor alpha regulates skin inflammation and humoralresponse in atopic dermatitis. J. Allergy Clin. Immunol., 121, 962-8 (2008). Dahten A., Koch C.,Ernst D., Schnoller C., Hartmann S., Worm M. Systemic PPARγ Ligation Inhibits AllergicImmune Response in the Skin. J. Invest. Dermatol., Apr 10 [Epub ahead of print](2008). Dahten A.,Mergemeier S., Worm M. PPARγ expression profile and its cytokine driven regulation in atopic dermatitis.Allergy., 62, 926-33 (2007). Sertznig P.,Seifert M., Tilgen W., Reichrath J. Peroxisome proliferator-activated receptors(PPARs) and the human skin: importance of PPARs in skin physiology anddermatologic diseases. Am. J. Clin. Dermatol., 9, 15-31 (2008). Man M.Q., Barish G.D.,Schmuth M., Crumrine D., Barak Y., Chang S., Jiang Y., Evans R.M., Elias P.M.,Feingold K.R. Deficiency of PPARβ/δin the epidermis results in defective cutaneous permeability barrierhomeostasis and increased inflammation. J. Invest. Dermatol., 128, 370-7 (2008).
このような背景の下、チリロサイド等を含有するバラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物にアクアポリン3、アクアポリン5、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素、ヒアルロン酸合成酵素(HAS2及びHAS3)等の遺伝子発現を促進する作用を見出し、更に、ヒトにチリロサイド等を含有するバラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を投与した結果保湿作用及びその他美肌作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、アクアポリン3、アクアポリン5、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素、ヒアルロン酸合成酵素等の美肌作用を有する遺伝子の発現を促進し、更に、皮膚バリアー機能に関与するPPARα及びPPARγの遺伝子発現を促進する新規の美肌用遺伝子発現促進剤を提供することを目的とする。
更に、メラニンの生成に関係するチロシナーゼ、チロシナーゼ関連蛋白(TRP−1)、及びケラチノサイトに存在し、メラノサイトに存在するレセプターと結合することにより,メラニンを生成するニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の発現を抑制することができるメラニン生成遺伝子発現抑制剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下のとおりである。
(1)バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
(2)前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項1に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
(3)前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
(4)チリロサイド及びケンフェロール 3-O-グルコシドのうちの少なくとも1種を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
(5)バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とするメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(6)前記抽出物はチリロサイドを含有するものである(5)に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(7)前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする(5)又は(6)に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
(8)(1)〜(4)の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤を有効成分とする保湿用組成物。
(9)(5)〜(7)のいずれか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤を含有する美白剤。
(10)(1)〜(4)の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤、(5)〜(7)の何れか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤、(8)に記載の保湿用組成物、又は(9)に記載の美白剤を有効成分とする美肌用組成物。
(11)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とする飲食品。
(12)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用皮膚外用剤。
(13)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用医薬品。
(14)(10)の美肌用組成物を含有することを特徴とする哺乳類動物用飼料。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
本発明の原料として用いるバラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の種類は特に限定されないが、例えば、Fragaria daltoniana、Fragaria iinumae(ノウゴウイチゴ)、Fragaria nilgerrensis、Fragaria nipponica(シロバナノヘビイチゴ)、Fragaria nipponica f. rosea(ベニバナヘビイチゴ)、Fragaria nipponica var. yakusimensis(ヤクシマシロバナヘビイチゴ)、Fragaria nubicola、Fragaria vesca(エゾヘビイチゴ)Fragaria viridis、Fragaria yezoensis(エゾクサイチゴ)、Fragaria
moupinensis 、Fragaria
orientalis、Fragaria
moschata、Fragaria
× ananassa
DUCHESNE(オランダイチゴ)、Fragaria chiloensis(チリイチゴ)、Fragaria iturupensis Staudt 、Fragaria virginiana(バージニアイチゴ)、Fragaria × Potentilla(属間雑種)、Fragaria × vescana等が挙げられる。
尚、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上併用しても良い。また、これらのうち特にFragaria × ananassa DUCHESNE(オランダイチゴ)が好ましい。
このとき使用するFragaria × ananassa DUCHESNE(オランダイチゴ)の栽培種は特に限定されず、例えば、とよのか、女峰(にょほう)、とちおとめ、さがほのか、章姫(あきひめ)、アスカウェイブ、アスカルビー、アイベリー、とちひめ、レッドパール、さちのか、あまおう、宝交早生、紅ほっぺ(べにほっぺ)ももいちご、夏実、サマープリンセス、ペチカ、夏娘(カレイニャ)、越後姫(えちごひめ)等が挙げられるが、これらに限定されない。尚、これらは1種のみ用いても良いし2種以上併用しても良い。
原料として使用するバラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位は特に限定されないが、葉、茎、痩果(そうか)、花託、種子等を用いることができ、特に種子を用いることが好ましい。チリロサイド等のポリフェノールを高濃度に含有し、これにより、優れた美肌用遺伝子発現作用を有するからである。
バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の含有成分としてチリロサイドを含有することが好ましい。これにより、優れた美肌用遺伝子発現作用を有するからである。ここで、チリロサイドとは、下記化学式(1)に示される化合物のことをいう。
このとき、チリロサイドの含有量は特に限定されないが、美肌用遺伝子発現促進剤の全質量を100質量%とした場合、0.01〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%とすることが好ましい。より優れた美肌用遺伝子発現促進作用を有するからである。
また、美肌用遺伝子発現促進剤の製造方法は特に限定されないが、バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)として、バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の種子(以下、単に「イチゴ種子」という。)を用いた場合、極性溶媒抽出及び超臨界抽出等が挙げられる。尚、本発明では、これらのうちの何れか一方のみを用いても良いし、これら両方用いても良い。
ここで、極性溶媒にて抽出する場合、抽出原料として、イチゴ種子をそのまま用いても良いが、脱脂したイチゴ種子を用いても良い。有効成分を容易に抽出することができるからである。
このとき、脱脂方法としては、例えば、イチゴ種子を圧搾して油分を分離するだけでも良いし、上記油分を分離した後、圧搾物の残留油分を脱脂用溶媒(脂溶性有機溶媒)により抽出分離しても良い。更に、イチゴ種子を粉砕して、脱脂用溶媒(脂溶性有機溶媒)を用いて抽出分離しても良い。
このとき、好ましい脱脂用溶媒としては、n−ヘキサン、アセトン等が挙げられる。特に、n−ヘキサンを用いることが好ましい。抽出油分を食用油として使用し得るとともに、脱脂イチゴ種子の抽出物を食品素材等に利用しやすくなるからである。尚、これらの脱脂用の溶媒は、1種のみを用いても良いし2種以上併用しても良い。
更に、極性溶媒抽出にて抽出する場合、用いる極性溶媒は特に限定されないが、たとえば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン等が挙げられる。これらのうち、水、エタノールが好ましい。特に、含水エタノールを用いることが好ましい。尚、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上併用しても良い。
抽出溶媒として水を使用する場合には、抽出温度20〜100℃、好ましくは80〜100℃程度で行うとよい。これは、抽出温度が低すぎると、有効成分が抽出されにくいためである。抽出用の水の種類は、特に限定されず、水道水、蒸留水、ミネラル水、アルカリイオン水等を使用することができる。
抽出溶媒として含水エタノールを使用する場合、エタノール濃度30〜90wt%であることが好ましい。30wt%程度よりも少ないか、90wt%を超えると、有効成分の抽出量が低下しやすくなるからである。また、抽出温度は、20〜80℃、好ましくは50〜80℃程度で行うとよい。なお、含水エタノール抽出は、有効成分の含有率を向上させるため、種々の濃度で繰り返すとよい。
また、極性溶媒にて抽出する場合、その抽出方法としては、連続抽出、浸漬抽出、向流抽出等の任意の方法を採用することができ、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。また、上記抽出方法等を組み合わせても良い。
具体的な方法としては、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、攪拌しながら有効成分を溶出させる。例えば、抽出溶媒として水または含水エタノールを用いる場合には、抽出原料の5〜100倍量程度(重量比)の極性溶媒を使用し、30分〜5時間程度抽出を行う。溶媒中に有効成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得る。その後、常法に従って抽出液に希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施し、美肌用遺伝子発現促進剤とする。
なお、精製方法としては、例えば、活性炭処理、樹脂吸着処理、イオン交換樹脂、液−液向流分配等の方法が挙げられるが、食品等に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままで使用してもよい。
また、超臨界抽出により抽出を行う場合、用いる超臨界流体は特に限定されないが、たとえば、二酸化炭素及び水等が挙げられる。尚、これらは1種のみを用いても良いし、2種類以上併用しても良い。また、これらのうち特に二酸化炭素が好ましい。より容易に有効成分を抽出することができるからである。また、このときの抽出方法は、公知の方法にて行えばよい。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、食用油(サラダ油)、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)が挙げられる。これらの飲食品に本発明の美肌用遺伝子発現促進剤を適宜配合するとよい。
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった本美肌用遺伝子発現促進剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材などの配剤、(例えば、抗酸化物質、還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、β−クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セザミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス、アルブチン、タンニン、アントシアニン、リンゴポリフェノール、ブドウ種子エキス、エラジ酸、コウジ酸、サージ抽出物健康食品素材、V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L-システイン、L-カルニチン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、ギャバ、生コーヒー豆エキス、フキエキス、キウイ種子エキス、温州みかんエキス、アカショウガエキス、なども配合することができる。
具体的な製法としては、本発明の美肌用遺伝子発現促進剤をそのまま、抽出物の場合は粉末デキストリンとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また必要に応じてアラビアガム等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、固形食品に添加することも可能である。また、エキスの場合はそのまま、もしくは例えば、水、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に分散溶解して、飲料に添加することも可能である。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明の美肌用遺伝子発現促進剤を適宜配合して製造することができる。尚、上記薬品は、ヒトに用いても良いし、ヒト以外の哺乳類動物に用いても良い。本発明の美肌用遺伝子発現促進剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
本発明による美肌用遺伝子発現促進剤の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤等の形態で経口投与することができる。また、水溶性製剤は、液剤として経口的に投与することができる。さらに非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、本発明の美肌用遺伝子発現促進剤をエタノールや水など適当な可溶化剤に分散させた後、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。また本美肌用遺伝子発現促進剤の水溶性製剤は、そのままで、あるいは分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。
投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として5〜200mg、子供では通常0.5〜100mg程度投与することができる。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤を薬品として使用する際の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.01〜10wt%、非経口投与による場合は、0.01〜20wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。医薬組成物は、前記美肌用遺伝子発現促進剤以外に、医薬分野において常用される既知の他の化合物、および経口投与に適した形態に成型するのに必要な化合物を包含していてもよい。そのような化合物と しては、例えば、乳糖、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カオリン、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
また、本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、哺乳類の動物用飼料に含有することができる。上記動物用飼料は、上記飲食品と同様の方法にて含有することができる。また、上記動物用飼料は、使用する動物は特に限定されず、例えば、牛、豚等の家畜用動物、犬、猫、ハムスタ等の伴侶動物(ペットとして飼われている動物)等にも使用することができる。
また、例えば、伴侶動物の飼料として、穀粉、食肉等を用いることができる。このとき、穀粉としては、小麦粉、米粉、ライ麦粉、えんばく粉、ひえ粉、あわ粉、トウモロコシ粉、大豆粉などが例示でき、これらの穀粉は2種以上を併用してもよい。穀粉を使用することにより、伴侶動物に炭水化物などの栄養素を供給することができる。上記の穀粉の中で小麦粉を使用するのが最も好ましく、小麦粉としては、強力粉、中力粉、薄力粉を単独又は適宜組み合わせて使用することができ、また係る小麦粉と他の穀粉を併用してもよい。更に、加熱処理後の動物用飼料の弾力を調整するために、小麦粉と小麦グルテン、大豆蛋白質などを組み合わせてもよい。なお、小麦粉に含まれるグルテンに由来する網目構造は、加熱処理されると、膨化した組織構造を構成することができ、食感の改善に寄与する。
本発明で使用される食肉は特に限定されず、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉、山羊肉、兎肉、七面鳥肉、馬肉などを使用するこができるが、風味の点から鶏肉が好適に使用される。上記の食肉は常法により家畜類を屠殺し解体して得られる。なお、中間水分又は低水分状態の製品の品質劣下は主に脂肪の酸化により生じるので、使用する食肉は脂肪含量が少ないか脂肪を取り除いた赤身肉が好適に使用される。また、食肉の共存は、良質の動物性蛋白質の強化と共に伴侶動物に対する嗜好性の改善を図ることができる。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、皮膚外用剤(化粧品、医薬品および医薬部外品を含む。)として用いても、美肌用遺伝子発現促進作用を期待することができる。尚、上記皮膚外用剤は人間に用いても良いし、人間以外の哺乳類動物に用いても良い。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明美肌用遺伝子発現促進剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。
上記形態の皮膚外用剤には、本発明による美肌用遺伝子発現促進剤の他に、その美肌用遺伝子発現促進作用を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
(11)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
本発明の美肌用遺伝子発現促進剤は、セラミド合成酵素であるSptlc1、ヒアルロン酸合成酵素であるHAS2及びHAS3、皮膚の老化を防止するHsp72(ヒートショックプロテイン)、及び保湿作用促進するAQP3,AQP5の遺伝子の発現を濃度依存的に促進する。これにより、皮膚老化防止作用や、保湿作用を有する。
また、本発明のメラニン生成遺伝子発現抑制剤は、上述した美肌用遺伝子発現促進剤と同一の成分と有効成分とし、上述した美肌用遺伝子発現促進剤と同一の方法にて製造することができる。これにより、有効成分及び製造方法はこれらの記述を参考するものとし、詳細な説明は省略する。
更に、本発明のメラニン生成遺伝子発現抑制剤は、チロシナーゼ(Tyr)、チロシナーゼ関連タンパク酵素(Tyrosinase related protein: TRP1)、及びニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の遺伝子の発現を抑制するので、メラニンの生成を抑制することができる。これにより、美白剤として使用することができる。
実施例1
イチゴ種子抽出物の製造
粉砕したオランダイチゴの種子をヘキサン脱脂後70%エタノールで攪拌抽出(70℃,1時間)した。その後、得られた抽出液を濃縮及び乾燥してイチゴ種子抽出物の粉末(イチゴ種子抽出物)を得た。
ポリフェノール含量はフォーリンデニス法に従い,チリロサイド含量は下記条件でHPLCにより定量した。その結果、本実施例のイチゴ種子抽出物のポリフェノール含量(gallic acid換算)は10.8%,チリロサイドは2.1%であった。
HPLC条件
溶離液:37.5%アセトニトリル 流速:1 mL
検出:UV 254 nm
カラム:資生堂capcelpackC18 (4.6 × 250 mm)
実施例2
粉砕したオランダイチゴの種子をヘキサン脱脂後70%エタノールで攪拌抽出(70℃,1時間)した。その後、得られた抽出液をデキストリンと混合して噴霧乾燥を行い、イチゴ種子抽出物の粉末を得た。
このときのデキストリンと抽出液との混合比(デキストリン/抽出液)は、75/25とした。
実施例3及び実施例4
実施例3としてチリロサイド(Extrasynthese S.A.社製)、実施例4として、ケンフェロール 3-O-グルコシド(Extrasynthese S.A.社製)を用いた。
試験例1:保湿及び皮膚老化防止についての試験
(1)マウス経口投与試験
マウス(ddY, 雄,10週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。8日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりAQP3遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を8日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図1に示す。また、AQP5(図2)、Sptlc1(serine
palmitoyltransferase long chain base subunit 1)(図3)、HAS2(図4)、HAS3(図5)Hap72(図6)についても同様の試験を行った。
図1によれば、AQP3においては50 mg/kgで有為な発現上昇作用を有することが確認された。図2によれば、イチゴ種子抽出物10-50 mg/kgにおいて,AQP5の有為な発現上昇作用が用量依存的に確認された。AQP3,AQP5共に皮膚において水チャネルとして発現している遺伝子である。AQP3を欠損させたマウスにおいて皮膚の乾燥などが報告されており,AQP3は皮膚の保湿性と密接に関係している。また,AQP5は皮膚以外に特に唾液腺において発現しており,口腔乾燥症などと密接に関係している。本実施例のイチゴ種子抽出物はこれら二つの遺伝子の発現を高めることが確認された。これにより,皮膚の乾燥を防ぐ可能性が示唆される。
また、図3によれば、イチゴ種子抽出物は10-50 mg/kgにおいて,マウス皮膚のSptlc1の有意な発現上昇作用が用量依存的に認められた。イチゴ種子抽出物はこの遺伝子の発現を高めることで,皮膚のセラミド含量を増加させ,乾燥を防ぐことが判る。
更に、図4及び図5によれば、ヒアルロン酸合成酵素であるHAS2及びHAS3の両方の遺伝子発現を濃度依存的に促進していることが確認された。尚、HAS2は真皮、HAS3は表皮におけるヒアルロン酸合成を促進する作用を有するものである。これにより、真皮及び表皮の両方の保湿作用を促進することが判る。
図6によれば、Hsp72(ヒートショックプロテイン)遺伝子の発現を濃度依存的に促進することが確認された。このHsp72(ヒートショックプロテイン)とは、高温の影響下に、多くの細胞および生体がヒートショック応答として知られる反応を示して生成されるたんぱく質である。また、他の有害な環境的影響、例えば低温、日光、重金属、エネルギー代謝に影響する例えば亜ヒ酸塩(またはエステル)のような物質、アルコール、有機体酸化剤(例えばH)もまた、HSP合成をもたらし、それ故、該化合物はより一般的にストレスタンパク質としても知られる。更に、病理生理学的ストレス因子、例えば微生物感染も、HSP合成を高め得る。HSP合成増加は皮膚において、不可逆的であり得る細胞損傷の危険性を低下するように細胞が更なるストレスに対して向上した抵抗性を示すという遷移的状態をもたらす。これにより、HSP(特にHSP72)遺伝子の発現を促進することによって、皮膚の老化等を防止する作用を有するとされている。特にHSP72は皮膚における分子シャペロン作用を有し、これにより、細胞の中にある分子シャペロンによって凝集を回避する機能を有する。本実施例のイチゴ種子抽出物はこのHSP72の遺伝子発現を促進するため、皮膚の老化を防止することができる。
(2)マウス皮膚塗布試験
ヘアレスマウス(Hos:HR-1,
5週齡,雌)背部に実施例1のイチゴ種子抽出物0.5および2.0%溶液をそれぞれ2週間塗布した。塗布1週間および2週間目に水分計CORNEOMETER
SM 825を用いてマウス背部皮膚の水分量を測定した。その結果を下記表1に示す。また,塗布2週間後に,背部皮膚を摘出し,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRにより各遺伝子(Sptlc1, AQP3,
AQP5, HAS2, HAS3, HSP72)発現に及ぼす作用を評価した。その結果を下記表2に示す。
実験の結果,イチゴ種子抽出物2.0%塗布群は,control群と比較して,1および2週間目の水分量変化率において有意な上昇作用が認められた(表1)。さらに,マウス皮膚の保湿に関する遺伝子評価を行った結果,皮膚において水チャネルとして発現しているAQP3, 5,ヒアルロン酸合成酵素であるHAS2, 3およびセラミド合成酵素であるSptlc1(serine
palmitoyltransferase long chain base subunit 1)の発現促進作用が認められた(表2)。これらの結果より,イチゴ種子抽出物は,経口に引き続き塗布においても保湿作用を有することが明らかとなった。作用機序においては様々な保湿等の美肌関連遺伝子の発現促進が関与していると考えられる。また,分子シャペロン作用を有するHSP72の有意な発現促進作用も認められた(表2)。この結果よりイチゴ種子抽出物は,塗布においても,皮膚の老化予防作用を有する事が確認された。
(3)皮膚バリアー関連遺伝子マウス経口投与試験
マウス(ddY, 雄,10週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。8日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりPPARα及びPPARγ遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を8日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図7に示す。
その結果,イチゴ種子抽出物は,PPARαおよびPPARγの遺伝子の発現を用量依存的に促進した(図7)。この結果より,イチゴ種子抽出物は経口投与により,皮膚バリアー機能を示すことが確認された。
試験例2:美白作用について
(1)マウス経口投与試験
ヘアレスマウス(Hos:HR-1, 6週齡,雌)に,実施例1のイチゴ種子抽出物(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。その間,紫外線照射機(ソーラーシュミレーター,ウシオ電機株式会社製)を用いて,紫外線(UV-B,100 mJ/cm2)をマウス背部に照射した。8日経過後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりチロシナーゼ(Tyr)、チロシナーゼ関連タンパク酵素(Tyrosinase related protein:
TRP1)、及びニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに紫外線を照射していないもの(normal)及び紫外線を照射したものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
その結果,イチゴ種子エキス50 mg/kg投与群において,Tyrの発現抑制作用は認められた(表3)。さらに,ケラチノサイトに存在するニューロトロフィン(Neurotrophin: NT-3)の発現抑制作用も確認された。以上の結果より,イチゴ種子エキスは,経口投与により美白作用を有する事が明らかとなった。
(2)マウス皮膚塗布試験
ヘアレスマウス(Hos:HR-1,
6週齡,雌)背部に実施例1のイチゴ種子抽出物0.5および2.0%溶液をそれぞれ8日間塗布した。その間,紫外線照射機(ソーラーシュミレーター,ウシオ電機株式会社製)を用いて,紫外線(UV-B,100 mJ/cm2)をマウス背部に照射した。塗布8日後に,背部皮膚を摘出し,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRにより各遺伝子(Tyr, TRP1, NT-3)発現に及ぼす作用を評価した。その結果を下記表4に示す。
その結果,イチゴ種子エキス0.5-2.0%塗布群において,Tyr ,TRP1およびNT-3の用量依存的な発現抑制作用が認められた(表4)。これらの結果より,イチゴ種子エキスは,経口投与時および塗布時において,メラニン生成に関与している遺伝子の発現を抑制させることが明らかになった。
試験例3:臨床試験
健常人女性(8名,27〜42歳)を対象として,美容作用に関する継続摂取試験を行った。実施例2のイチゴ種子抽出物(40 mg/day)を2週間摂取し,左目下部及び左上腕内側部の皮膚水分量の測定を行った。その結果を図8に示す。更に、左目下部の弾力(図9),皮脂量(図10),pH(図11)および色差(図12)を測定した。また,試験終了後にアンケート調査も行った(図13)。
その結果,イチゴ種子抽出物摂取前と2週間摂取後の,左目下部および左上腕内側部の皮膚水分量をそれぞれ比較すると,左目下部では8名中6名,左上腕内側部では8名中5名の被験者において水分量(CORNEOMETER計測値)の上昇が認められた(図8)。左目下部の皮膚弾力においては,8名中5名の被験者において弾力値(Modulus計測値)の上昇が認められた(図9)。左目下部の皮膚皮脂量においては,8名中6名の被験者の皮膚皮脂量が減少し,皮脂量に対する改善効果が認められた(図10)。また,左目下部の皮膚pHにおいては,健康な肌pHであるpH 5.0〜6.0に収束した。これにより、イチゴ種子抽出物は,肌を健康なpHに収束させ,正常な状態に改善する効果があることが明らかになった(図11)。さらに,摂取前後の左目下部の明度(L*値)を比較すると,8名中6名の被験者のL*値が上昇し,肌の色調が明るくなる方向に近づいた(図12)。試験終了後のアンケート調査では,肌の水分の改善によると思われる乾燥,しっとり感,乾燥度合いおよび肌荒れに関する使用実感の改善が認められた(図13)。以上の結果より,イチゴ種子抽出物はヒトにおいて,美容作用(保湿,美肌,美白)を示す事が明らかとなった。
試験例4:実施例3及び実施例4の美肌用遺伝子発現促進機能について
(1)新生児包皮表皮角化細胞を用いた試験
新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)を増殖用無血清液体培地にサスペンド(2×10個/mL)し,24穴プレートに500μLずつ播種し3日間培養した。その後,実施例3及び実施例4の溶液を添加して24時間培養後,培地を除去し,細胞を回収した。その細胞を用いて,常法に従ってmRNA,cDNAを合成し,RT-PCRによりセラミド合成酵素(Sptlc1)及びヒアルロン酸合成酵素(HAS3)遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。その結果を図14(Sptlc1)及び図15(HAS3)に示す。
図14及び図15によれば、チリロサイド1-3μg/mLおよびケンフェロール 3-O-グルコシド3μg/mLにセラミド合成酵素(Sptlc1)の発現促進作用が認められた(図14)。さらに,ケンフェロール 3-O-グルコシドはヒアルロン酸合成酵素(HAS3)を用量依存的に促進した(図15)。以上の結果により,イチゴ種子エキスの保湿作用にチリロサイドおよびケンフェロール 3-O-グルコシドが関与していることが確認された。
(2)マウス経口投与試験
マウス(ddY, 雄,11週齢)に高脂肪食(High Fat Diet 32,
日本クレア)を自由摂取させるとともに,実施例3及び実施例4の溶液(10または50 mg/kg)を1日1回経口投与した。7日経過後,18時間絶食を行った後,皮膚の摘出を行った。皮膚cDNAを用いて,RT-PCRによりPPARγ遺伝子発現に及ぼす作用を評価した。尚、比較例として、上記マウスと同種類のマウスに通常食を7日間自由摂取したもの(normal)及びに高脂肪食(High Fat Diet 32, 日本クレア)を自由摂取させたものであり、且つ水を経口投与したもの(control)についても同様の試験を行った。その結果を図16に示す。また、PPARα(図17)、Sptlc1(図18)、HAS2(図19)、HAS3(図20)AQP3(図21)AQP5(図22)についても同様の試験を行った。
実験の結果,チリロサイドおよびケンフェロール 3-0-グルコシドは高用量にて,PPARαおよびPPARγの発現促進作用が認められた(図16及び図17)。また,セラミド合成酵素(Sptlc1)に関しては,チリロサイドに用量依存的な発現促進作用が認められた。この結果は以前にヒト正常表皮角化細胞で行なった結果と一致した。一方,ヒアルロン酸合成酵素(HAS2, 3)に関しては両者共に用量依存的な発現促進作用が認められたが,その作用はケンフェロール 3-0-グルコシドの方が強い結果となった。さらにAQP3,
5においても,同様な結果となった。以上の結果より,これら2成分がイチゴ種子エキスの皮膚構成遺伝子発現促進作用に深く関わっていることが示唆された。
以下に本発明の美肌用遺伝子発現促進剤(イチゴ種子抽出物)の配合例を挙げるが、下記配合例は本発明を限定するものではない。また、以下の配合例は美肌用遺伝子発現促進剤だけでなく、メラニン生成遺伝子発現抑制剤、及び保湿剤にも適用することができる。
配合例1:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
美肌用遺伝子発現促進剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例2:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
美肌用遺伝子発現促進剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
配合例3:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
配合例4:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
配合例5:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
配合例6:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
100.0wt%
配合例7:グミ
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
イチゴ果汁 4.0
ブドウフレーバー 0.6
色素 0.02
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
配合例8:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
美肌用遺伝子発現促進剤 0.4
100.0wt%
配合例9:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
美肌用遺伝子発現促進剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
配合例10:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
美肌用遺伝子発現促進剤 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例11:錠菓
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
美肌用遺伝子発現促進剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
配合例12:ソフトカプセル
イチゴ種子油 87.0wt%
乳化剤 12.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
配合例13:錠剤
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
100.0wt%
配合例14:顆粒内服剤(医薬品)
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0wt%
乳糖 30.0
コーンスターチ 60.0
結晶セルロース 8.0
ポリビニールピロリドン 1.0
100.0wt%
配合例15:キャットフード
とうもろこし 34.0wt%
小麦粉 35.0
ミートミール 15.0
牛脂 8.9
食塩 1.0
かつおエキス 4.0
美肌用遺伝子発現促進剤 1.0
タウリン 0.1
ビタミン類 0.5
ミネラル類 0.5
100.0wt%
配合例16:ドッグフード
とうもろこし 30.0wt%
肉類(チキン) 15.0
脱脂大豆 10.0
小麦粉 25.0
糟糠類 5.0
美肌用遺伝子発現促進剤 5.0
動物性油脂 8.9
オリゴ糖 0.1
ビタミン 0.5
ミネラル 0.5
100.0wt%
以上により、本発明は、アクアポリン3、アクアポリン5、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素、ヒアルロン酸合成酵素(HAS2及びHAS3)お呼びHSP72等の遺伝子発現を促進し、これにより、美肌作用を有する皮膚外用剤、医薬品、飲食品等を提供することができる。
イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるAQP3の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるAQP5の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるSptlc1の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるHAS2の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるHAS3の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウス皮膚におけるHsp72の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物経口投与マウスの皮膚におけるPPARの発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物の左目下部及び左上腕内側部の皮膚水分量を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物の左目下部の弾力値を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物の左目下部の皮膚皮脂量を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物の左目下部のpHを示すグラフである。 イチゴ種子抽出物の左目下部の色差を示すグラフである。 臨床試験終了後に行ったアンケート調査の結果を示す説明図である。 イチゴ種子抽出物,チリロサイドおよびケンフェロール 3-O-グルコシドの新生児包皮表皮角化細胞におけるセラミド合成酵素の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 イチゴ種子抽出物,チリロサイドおよびケンフェロール 3-O-グルコシドの新生児包皮表皮角化細胞におけるヒアルロン酸合成酵素の発現に及ぼす作用を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のPPARγ遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のPPARα遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のSptlc1遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のHAS2遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のHAS3遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のAQP3遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。 実施例3及び実施例4のAQP5遺伝子発現作用の結果を示すグラフである。

Claims (14)

  1. バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
  2. 前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項1に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
  3. 前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の美肌用遺伝子発現促進剤。
  4. チリロサイド及びケンフェロール 3-O-グルコシドのうちの少なくとも1種を有効成分とする美肌用遺伝子発現促進剤。
  5. バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の抽出物を有効成分とするメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
  6. 前記抽出物はチリロサイドを含有するものである請求項5に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
  7. 前記バラ科のイチゴ属(Rosaceae Fragaria L.)の部位として種子を用いたものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤。
  8. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤を有効成分とする保湿用組成物。
  9. 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤を含有する美白剤。
  10. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の美肌用遺伝子発現促進剤、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のメラニン生成遺伝子発現抑制剤、請求項8に記載の保湿用組成物、又は請求項9に記載の美白剤を有効成分とする美肌用組成物。
  11. 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とする飲食品。
  12. 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用皮膚外用剤。
  13. 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とするヒトを含む哺乳類動物用医薬品。
  14. 請求項10の美肌用組成物を含有することを特徴とする哺乳類動物用飼料。
JP2008241873A 2008-03-14 2008-09-20 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物 Active JP5996156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008241873A JP5996156B2 (ja) 2008-03-14 2008-09-20 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066880 2008-03-14
JP2008066880 2008-03-14
JP2008127512 2008-05-14
JP2008127512 2008-05-14
JP2008241873A JP5996156B2 (ja) 2008-03-14 2008-09-20 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009298765A true JP2009298765A (ja) 2009-12-24
JP5996156B2 JP5996156B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=41546046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008241873A Active JP5996156B2 (ja) 2008-03-14 2008-09-20 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5996156B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256309A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Oriza Yuka Kk 脂肪代謝改善遺伝子発現促進剤および糖尿病予防関連遺伝子発現促進剤
JP2010047483A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ichimaru Pharcos Co Ltd コラーゲンゲル収縮促進剤
JP2011042628A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Unitika Ltd アクアポリン産生促進剤
JP2012036128A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Oriza Yuka Kk コラーゲン産生促進剤及びそれを用いた美肌用組成物
JP2012229169A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Oriza Yuka Kk 皮脂細胞脂肪蓄積抑制剤
WO2013046272A1 (ja) 2011-09-29 2013-04-04 株式会社 資生堂 時計遺伝子およびヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現促進剤
JP2013209301A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Pola Chemical Industries Inc 皮膚外用剤
JP2014506595A (ja) * 2011-02-22 2014-03-17 アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ ベンガルボダイジュ、ハス及びクローバーのセラム画分を含む組成物(老化)
JP2014169238A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 口腔用医薬組成物、口腔乾燥症改善剤、口腔乾燥症予防剤、及びアクアポリン産生促進剤
JP2014227350A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 株式会社テクノーブル 化粧料
JP2015221760A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社東洋新薬 コラーゲン合成促進剤、ヒアルロン酸合成促進剤及びセラミド合成促進剤
JP2015221759A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社東洋新薬 コラーゲン合成促進剤、ヒアルロン酸合成促進剤及びセラミド合成促進剤
JP2016056135A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 オリザ油化株式会社 皮脂腺細胞における脂質蓄積促進剤
WO2016076310A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 昭和電工株式会社 保湿剤
JP2016210714A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 株式会社ナリス化粧品 選択的シミ改善剤
JP2017124995A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 株式会社ファンケル ゲル状組成物
JP2020172468A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 国立大学法人秋田大学 分子シャペロン誘導剤
CN115804735A (zh) * 2021-09-15 2023-03-17 上海中翊日化有限公司 多作用靶点的蛋黄油和一种加强功效的蛋黄油组合物及其在化妆品的应用

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990006104A1 (fr) * 1988-12-01 1990-06-14 Lvmh Recherche Utilisation du kaempferol et de certains de ses derives pour la preparation d'une composition cosmetique ou pharmaceutique
JPH09118611A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Nippon Flour Mills Co Ltd 化粧料
JP2000060482A (ja) * 1998-06-11 2000-02-29 Fancl Corp 食品組成物
JP2000229827A (ja) * 1999-02-05 2000-08-22 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2000319122A (ja) * 1999-04-30 2000-11-21 Zenzaburo Hara 細胞増殖促進化粧料
JP2000327552A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2002512972A (ja) * 1998-04-24 2002-05-08 ロウェット リサーチ サーヴィシズ リミテッド 抗血栓剤
JP2004521133A (ja) * 2001-03-02 2004-07-15 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング フラボノイド誘導体を含む化粧製剤
JP2005220078A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Aso Seiyaku Kk 抗菌組成物
JP2007282632A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Shimane Pref Gov 植物乾燥エキスの製造方法
WO2008026507A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Sapporo Breweries Limited Agent de blanchiment de la peau

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990006104A1 (fr) * 1988-12-01 1990-06-14 Lvmh Recherche Utilisation du kaempferol et de certains de ses derives pour la preparation d'une composition cosmetique ou pharmaceutique
JPH09118611A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Nippon Flour Mills Co Ltd 化粧料
JP2002512972A (ja) * 1998-04-24 2002-05-08 ロウェット リサーチ サーヴィシズ リミテッド 抗血栓剤
JP2000060482A (ja) * 1998-06-11 2000-02-29 Fancl Corp 食品組成物
JP2000229827A (ja) * 1999-02-05 2000-08-22 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2000319122A (ja) * 1999-04-30 2000-11-21 Zenzaburo Hara 細胞増殖促進化粧料
JP2000327552A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2004521133A (ja) * 2001-03-02 2004-07-15 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング フラボノイド誘導体を含む化粧製剤
JP2005220078A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Aso Seiyaku Kk 抗菌組成物
JP2007282632A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Shimane Pref Gov 植物乾燥エキスの製造方法
WO2008026507A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Sapporo Breweries Limited Agent de blanchiment de la peau

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NAVINDRA P. SEERAM: "Identification of phenolic compounds in strawberries by liquid chromatography electrospray ionizatio", FOOD CHEMISTRY, vol. Volume 97,issue 1, JPN6013037287, July 2006 (2006-07-01), pages 1 - 11, ISSN: 0002594215 *
YANJUN ZHANG: "Isolation and Identification Strawberry Phenolics with Antioxidant and Human Cancer Cell Antiprolife", JOURNAL OF AGRICULTURAL AND FOOD CHEMISTRY, vol. 56, no. 3, JPN6013037288, 13 February 2008 (2008-02-13), pages 670 - 675, ISSN: 0002594216 *

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256309A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Oriza Yuka Kk 脂肪代謝改善遺伝子発現促進剤および糖尿病予防関連遺伝子発現促進剤
JP2010047483A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ichimaru Pharcos Co Ltd コラーゲンゲル収縮促進剤
JP2011042628A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Unitika Ltd アクアポリン産生促進剤
JP2012036128A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Oriza Yuka Kk コラーゲン産生促進剤及びそれを用いた美肌用組成物
JP2014506595A (ja) * 2011-02-22 2014-03-17 アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ ベンガルボダイジュ、ハス及びクローバーのセラム画分を含む組成物(老化)
US9993508B2 (en) 2011-02-22 2018-06-12 Isp Investments Llp Composition comprising banyan tree, lotus, and clover serum fractions (aging)
JP2012229169A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Oriza Yuka Kk 皮脂細胞脂肪蓄積抑制剤
US9795811B2 (en) 2011-09-29 2017-10-24 Shiseido Company, Ltd. Expression promoting agent for clock gene and hyaluronic acid synthase gene
WO2013046272A1 (ja) 2011-09-29 2013-04-04 株式会社 資生堂 時計遺伝子およびヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現促進剤
JP2013209301A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Pola Chemical Industries Inc 皮膚外用剤
JP2014169238A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 口腔用医薬組成物、口腔乾燥症改善剤、口腔乾燥症予防剤、及びアクアポリン産生促進剤
JP2014227350A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 株式会社テクノーブル 化粧料
JP2015221760A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社東洋新薬 コラーゲン合成促進剤、ヒアルロン酸合成促進剤及びセラミド合成促進剤
JP2015221759A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社東洋新薬 コラーゲン合成促進剤、ヒアルロン酸合成促進剤及びセラミド合成促進剤
JP2016056135A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 オリザ油化株式会社 皮脂腺細胞における脂質蓄積促進剤
WO2016076310A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 昭和電工株式会社 保湿剤
CN107072916A (zh) * 2014-11-10 2017-08-18 昭和电工株式会社 保湿剂
JP2016210714A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 株式会社ナリス化粧品 選択的シミ改善剤
JP2017124995A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 株式会社ファンケル ゲル状組成物
JP2020172468A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 国立大学法人秋田大学 分子シャペロン誘導剤
JP7507425B2 (ja) 2019-04-11 2024-06-28 株式会社坂本バイオ 分子シャペロン誘導剤
CN115804735A (zh) * 2021-09-15 2023-03-17 上海中翊日化有限公司 多作用靶点的蛋黄油和一种加强功效的蛋黄油组合物及其在化妆品的应用
CN115804735B (zh) * 2021-09-15 2024-05-03 上海中翊日化有限公司 多作用靶点的蛋黄油和一种加强功效的蛋黄油组合物及其在化妆品的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP5996156B2 (ja) 2016-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5996156B2 (ja) 美肌用遺伝子発現促進剤並びにそれを用いた保湿用組成物及び美肌用組成物
JP2008088123A (ja) 美肌用組成物
JP2012092085A (ja) ササクレヒトヨタケ及びその抽出物を用いた皮膚光老化防止剤
JP2008291004A (ja) 美肌用組成物
JP2009263279A (ja) エラスターゼ阻害剤
JP2009256309A (ja) 脂肪代謝改善遺伝子発現促進剤および糖尿病予防関連遺伝子発現促進剤
JPWO2008093678A1 (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤
JP2008074816A (ja) 生体内抗酸化剤
JP2012036128A (ja) コラーゲン産生促進剤及びそれを用いた美肌用組成物
JP2014114216A (ja) エストラジオール生成促進剤
JP4925692B2 (ja) 美肌用組成物
JP2008074801A (ja) 肝保護剤
JP2011068588A (ja) 体重増加抑制剤
JP6144536B2 (ja) 美白剤
JP6909569B2 (ja) 肌質改善剤
JP2017132703A (ja) カルボニル化抑制剤
JP2008106023A (ja) エストラジオール生成促進剤
JP2012229169A (ja) 皮脂細胞脂肪蓄積抑制剤
JP2010270021A (ja) Ucp遺伝子発現促進剤
JP5525716B2 (ja) 色素沈着抑制剤
JP2009107957A (ja) 保水用組成物
JP2008106029A (ja) 生体内脂質過酸化抑制剤
JP2019023203A (ja) フィラグリン及びインボルクリンの発現促進剤
JP6433053B2 (ja) 皮脂腺細胞における脂質蓄積促進剤
JP6516246B2 (ja) フィラグリン及びインボルクリンの発現促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150324

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150331

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20150522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5996156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250