JPWO2020243719A5 - - Google Patents

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いくつかの態様では、カセットが、5’から3’に向けて以下を含む式:P-(L5-N-L3-(G5-U-G3-A[式中、Nは、少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの1つを含み、場合により、各Nは、場合により、コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有する、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはこれらの組み合わせをコードし、ただしc=1であり、Pは、少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含み、ただしa=1であり、L5は、5’リンカー配列を含み、ただしb=0または1であり、L3は、3’リンカー配列を含み、ただしd=0または1であり、G5は、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)をコードする少なくとも1つの核酸配列のうちの1つを含み、ただしe=0または1であり、G3は、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)をコードする少なくとも1つの核酸配列のうちの1つを含み、ただしg=0または1であり、Uは、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列のうちの1つを含み、ただしf=1であり、Aは、少なくとも1つのポリアデニル化配列を含み、ただしh=0または1であり、X=2~400であり、各Xについて、対応するNは、ペイロード核酸配列であり、場合により、各Xについて、対応するNは異なるペイロード核酸配列であり、Y=0~2であり、各Yについて、対応するUは、ユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列であり、場合により、各Yについて、対応するUは異なるユニバーサルMHCクラスII抗原コード配列である]に示される順序付けられた配列を含む。
いくつかの態様では、少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれは互いに直接連結される。いくつかの態様では、少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、リンカーをコードする核酸配列によって、異なるペイロード核酸配列と連結されている。いくつかの態様では、リンカーが、MHCクラスIエピトープをコードする2個のペイロード核酸配列同士を連結するか、またはMHCクラスIエピトープをコードする第1のペイロード核酸配列とMHCクラスIIエピトープをコードするかもしくはB細胞応答を刺激することができるエピトープ配列をコードする第2のペイロード核酸配列とを連結する。いくつかの態様では、リンカーは、(1)少なくとも残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さの連続したグリシン残基、(2)少なくとも残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さの連続したアラニン残基、(3)2個のアルギニン残基(RR)、(4)アラニン、アラニン、チロシン(AAY)、(5)哺乳動物プロテアソームによって効率的にプロセシングされる、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さのコンセンサス配列、及び(6)同種由来タンパク質に由来する抗原に隣接する、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または2~20個の長さの1つ以上の天然配列からなる群から選択される。いくつかの態様では、リンカーが、MHCクラスIエピトープをコードする2個のペイロード核酸配列同士を連結するか、またはMHCクラスIエピトープをコードする第1のペイロード核酸配列とMHCクラスIエピトープをコードするかもしくはB細胞応答を刺激することができるエピトープ配列をコードする第2のペイロード核酸配列とを連結する。いくつかの態様では、リンカーは、配列GPGPG(配列番号56)を含む。
また、本明細書では、ウイルスを生産する方法であって、ウイルスが本明細書に記載されるベクターのいずれかを用いて生産される、方法も提供される。いくつかの態様では、ウイルスの生産が、部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用して生産されるウイルスの生産に対して、部分欠失E4遺伝子を含むベクターを使用して増加する。いくつかの態様では、ウイルスの感染単位の力価が、部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用して生産されるウイルスの感染単位の力価に対して、部分欠失E4遺伝子を含むベクターを使用して増加する。いくつかの態様では、増加した生産が、部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも2.5倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、または少なくとも9倍増加している。いくつかの態様では、増加した生産が、部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも10倍、少なくとも18倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、または少なくとも27倍増加している。
[本発明1001]
アデノウイルスベクターであって、
アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列を含むアデノウイルス骨格を含み、
前記アデノウイルス骨格が、前記アデノウイルスゲノムに関して部分欠失E4遺伝子を含み、前記部分欠失E4遺伝子が、欠失または部分欠失E4orf2領域、及び欠失または部分欠失E4orf3領域、及び場合により、欠失または部分欠失E4orf4領域を含み、
場合により、前記アデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、
(1)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含み、
場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
(2)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列と、
(3)場合により、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
(4)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
(5)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
を含む、前記アデノウイルスベクター。
[本発明1002]
改変ChAdV68配列を含むチンパンジーアデノウイルスベクターであって、前記改変ChAdV68配列が、
(a)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(b)配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列であって、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、E4、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、前記1つ以上の遺伝子または調節配列と
を含み、
場合により、前記チンパンジーアデノウイルスベクターがカセットを含み、前記カセットが、少なくとも1つのペイロード核酸配列を含み、前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含む、
前記チンパンジーアデノウイルスベクター。
[本発明1003]
改変ChAdV68配列を含むチンパンジーアデノウイルスベクターであって、前記改変ChAdV68配列が、
(a)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(b)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,916であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド2~34,916の3’であり、場合により、前記ヌクレオチド2~34,916はさらに、E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いており、かつ/または、E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いている、前記ヌクレオチド2~34,916と、
(c)配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,643~36,518であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド35,643~36,518の5’である、前記ヌクレオチド35,643~36,518と
を含み、
場合により、前記チンパンジーアデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが少なくとも1つのペイロード核酸配列を含み、前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含む、
前記チンパンジーアデノウイルスベクター。
[本発明1004]
チンパンジーアデノウイルスベクターであって、
a.改変ChAdV68配列であって、
(i)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(ii)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,916であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド2~34,916の3’であり、場合により、前記ヌクレオチド2~34,916はさらに、E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いており、かつ/または、E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いている、前記ヌクレオチド2~34,916と、
(iii)配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,643~36,518であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド35,643~36,518の5’である、前記ヌクレオチド35,643~36,518と
を含む前記改変ChAdV68配列と、
b.CMV由来プロモーター配列と、
c.SV40ポリアデニル化シグナルヌクレオチド配列と、
d.カセットであって、
-少なくとも1つのMHCクラスIエピトープであって、場合により、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープが、互いに直線的に連結された少なくとも2個の異なるMHCクラスIエピトープを含み、前記異なるMHCクラスIエピトープのそれぞれが場合により、
(A)コードされたペプチド配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更であって、前記異なるMHCクラスIエピトープがアミノ酸7~15個の長さである、前記少なくとも1つの変更、
(B)少なくともアミノ酸3個の長さである前記異なるMHCクラスIエピトープの天然のN末端アミノ酸配列を含むN末端リンカー、
(C)少なくともアミノ酸3個の長さである前記異なるMHCクラスIエピトープの天然のC末端アミノ酸配列を含むC末端リンカー、または
(D)これらの組み合わせ
を含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープ、
-少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープであって、場合により、少なくとも2個の異なるMHCクラスIIエピトープを含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができる少なくとも1つのエピトープ、または
-これらの組み合わせ
をコードする少なくとも1つのペイロード核酸配列
を含む、前記カセットと
を含み、
前記カセットがChAdV68の欠失領域内に挿入され、前記CMV由来プロモーター配列が前記カセットに機能的に連結されている、
前記チンパンジーアデノウイルスベクター。
[本発明1005]
前記カセットが、5’から3’に向けて、下式:
-(L5-N-L3-(G5-U-G3-A
[式中、
Nは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの1つを含み、場合により、各Nは、場合により、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変化を有する、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはこれらの組み合わせをコードし、ただしc=1であり、
Pは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された前記少なくとも1つのプロモーター配列を含み、ただしa=1であり、
L5は、前記5’リンカー配列を含み、ただしb=0または1であり、
L3は、前記3’リンカー配列を含み、ただしd=0または1であり、
G5は、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)をコードする前記少なくとも1つの核酸配列のうちの1つを含み、ただしe=0または1であり、
G3は、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)をコードする前記少なくとも1つの核酸配列のうちの1つを含み、ただしg=0または1であり、
Uは、前記少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列のうちの1つを含み、ただしf=1であり、
Aは、前記少なくとも1つのポリアデニル化配列を含み、ただしh=0または1であり、
X=2~400であり、各Xについて、対応するNは、ペイロード核酸配列であり、場合により、各Xについて、対応するNは異なるペイロード核酸配列であり、
Y=0~2であり、各Yについて、対応するUは、ユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列であり、場合により、各Yについて、対応するUは異なるユニバーサルMHCクラスII抗原コード配列である]
に示される順序付けられた配列を含む、本発明1001~1004のいずれかのベクター。
[本発明1006]
前記カセットが、前記順序付けられた配列にコードされない少なくとも1つのさらなるペイロード核酸配列をさらに含む、本発明1005のベクター。
[本発明1007]
b=1、d=1、e=1、g=1、h=1、X=10、Y=2であり、
Pが、CMV由来プロモーター配列であり、
各Nが、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはこれらの組み合わせをコードし、
L5が、前記エピトープの天然のN末端アミノ酸配列をコードし、前記5’リンカー配列が、少なくともアミノ酸3個の長さであるペプチドをコードし、
L3が、前記エピトープの天然のC末端アミノ酸配列をコードし、前記3’リンカー配列が、少なくともアミノ酸3個の長さであるペプチドをコードし、
Uが、PADREクラスII配列及び破傷風毒素MHCクラスII配列のそれぞれであり、
前記ベクターが改変ChAdV68配列を含み、前記改変ChAdV68配列が、
(a)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(b)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,916であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド2~34,916の3’であり、場合により、ヌクレオチド2~34,916はさらに、E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いており、かつ/または、E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いている、前記ヌクレオチド2~34,916と、
(c)配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,643~36,518であって、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド35,643~36,518の5’である、前記ヌクレオチド35,643~36,518と
を含む、本発明1005または1006のベクター。
[本発明1008]
前記ベクターがチンパンジーアデノウイルスベクターであり、場合により前記チンパンジーアデノウイルスベクターがChAdV68ベクターである、本発明1002~1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1009]
前記部分欠失E4遺伝子が、
A.配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列、
B.配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~34,942、ヌクレオチド34,952~35,305、配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,302~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列であって、前記ベクターが、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518を含む、前記配列番号1に示されるE4遺伝子配列、
C.配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,980~36,516を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列であって、前記ベクターが、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518を含む、前記配列番号1に示されるE4遺伝子配列、
D.配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,979~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列であって、前記ベクターが、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518を含む、前記配列番号1に示されるE4遺伝子配列、
E.E4Orf2の少なくとも部分欠失、完全欠失したE4Orf3、及びE4Orf4の少なくとも部分欠失のE4欠失、
F.E4Orf2の少なくとも部分欠失、E4Orf3の少なくとも部分欠失、及びE4Orf4の少なくとも部分欠失のE4欠失、
G.E4Orf1の少なくとも部分欠失、完全欠失したE4Orf2、及びE4Orf3の少なくとも部分欠失のE4欠失、または
H.E4Orf2の少なくとも部分欠失及びE4Orf3の少なくとも部分欠失のE4欠失
を含む、本発明1002~1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1010]
前記ベクターが、配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列を含み、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルスの末端逆位繰り返し配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、E4、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子からなる群から選択される、本発明1002~1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1011]
前記アデノウイルス骨格または改変ChAdV68配列が、アデノウイルスゲノムに関して、または配列番号1に示される配列に関して、アデノウイルスE1A、E1B、E2A、E2B、E3、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子に機能的欠失をさらに含み、
場合により、前記アデノウイルス骨格もしくは改変ChAdV68配列が完全に欠失しているか、またはアデノウイルスゲノムに関して、もしくは配列番号1に示される配列に関して、(1)E1A及びE1B、または(2)E1A、E1B、及びE3に機能的欠失を有し、
場合により、E1遺伝子が、配列番号1に示される配列に関して少なくともヌクレオチド577~3403のE1欠失により機能的に欠失しており、
場合により、E3遺伝子が、配列番号1に示される配列に関して少なくともヌクレオチド27,125~31,825のE3欠失により機能的に欠失している、
先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1012]
前記カセットが、E1領域、E3領域、及び/または、前記カセットの組み込みが可能な任意の欠失されたAdV領域においてベクター中に存在しかつ挿入されている、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1013]
第1世代、第2世代、またはヘルパー依存型のアデノウイルスベクターのうちの1つから生成される、本発明1002~1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1014]
前記改変ChAdV68配列が、配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,916を含み、前記部分欠失E4遺伝子が前記ヌクレオチド2~34,916の3’である、本発明1002~1013のいずれかのベクター。
[本発明1015]
前記ヌクレオチド2~34,916が、E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いている、本発明1014のベクター。
[本発明1016]
前記ヌクレオチド2~34,916が、配列番号1に示される配列に関してヌクレオチド456~3014を欠いている、本発明1014のベクター。
[本発明1017]
前記ヌクレオチド2~34,916が、E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列に関してヌクレオチド27,125~31,825を欠いている、本発明1014~1016のいずれかのベクター。
[本発明1018]
前記ヌクレオチド2~34,916が、配列番号1に示される配列に関してヌクレオチド27,816~31,333を欠いている、本発明1014~1016のいずれかのベクター。
[本発明1019]
前記ヌクレオチド2~34,916が、E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いており、かつ、E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いている、本発明1014~1016のいずれかのベクター。
[本発明1020]
前記ヌクレオチド2~34,916がさらに、配列番号1に示される配列に関してヌクレオチド3957~10346、ヌクレオチド21787~23370、ヌクレオチド33486~36193、またはこれらの組み合わせを欠いている、本発明1014~1019のいずれかのベクター。
[本発明1021]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが抗原をコードし、前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1022]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、エピトープへの抗原のプロセシングを受けることが可能なポリペプチド配列をコードしており、場合により、前記エピトープが、細胞の表面上のMHCクラスIにより提示されることが知られているかまたは疑われており、場合により、前記細胞の表面が腫瘍細胞表面または感染細胞表面である、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1023]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、細胞の表面上のMHCクラスI及び/またはMHCクラスIIにより提示されるポリペプチド配列またはその部分をコードしており、場合により、前記細胞の表面が腫瘍細胞表面または感染細胞表面である、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1024]
前記腫瘍細胞が、肺がん、メラノーマ、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、腎臓がん、胃がん、結腸がん、精巣がん、頭頸部がん、膵臓がん、脳がん、B細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、T細胞リンパ球性白血病、非小細胞肺がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択されるか、または
前記感染細胞が、病原体感染細胞、ウイルス感染細胞、細菌感染細胞、真菌感染細胞、及び寄生虫感染細胞からなる群から選択され、場合により、前記ウイルス感染細胞が、HIV感染細胞、重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルス(SARS)感染細胞、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)感染細胞、エボラ感染細胞、B型肝炎ウイルス(HBV)感染細胞、インフルエンザ感染細胞、及びC型肝炎ウイルス(HCV)感染細胞からなる群から選択される、本発明1022または1023のベクター。
[本発明1025]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、B細胞応答を刺激することができるエピトープを含むポリペプチド配列またはその部分をコードし、場合により、前記ポリペプチド配列またはその部分が、完全長タンパク質、タンパク質ドメイン、タンパク質サブユニット、または抗原が結合できることが予測されるかまたは知られている抗原性フラグメントを含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1026]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、病原体由来ペプチド、ウイルス由来ペプチド、細菌由来ペプチド、真菌由来ペプチド、及び寄生虫由来ペプチドからなる群から選択される感染症生物ペプチドをコードする、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1027]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有するエピトープをコードする、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1028]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有するMHCクラスIエピトープまたはMHCクラスIIエピトープをコードし、場合により、前記コードされたポリペプチド配列またはその部分が、翻訳された対応する野生型核酸配列と比較してその対応するMHCアレルに対する増加した結合親和性、前記MHCアレルに対する増加した結合安定性、及び/または前記MHCアレル上への提示の増加した尤度を有する、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1029]
前記少なくとも1つの変更が、点変異、フレームシフト変異、非フレームシフト変異、欠失変異、挿入変異、スプライスバリアント、ゲノム再編成、またはプロテアソームにより生成されたスプライス抗原を含む、本発明1004、1011~1012、または1014~1028のベクター。
[本発明1030]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、完全長タンパク質、タンパク質ドメイン、またはタンパク質サブユニットをコードする、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1031]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、抗体、サイトカイン、キメラ抗原受容体(CAR)、T細胞受容体、及びゲノム編集システムのヌクレアーゼをコードする、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1032]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、非コード核酸配列を含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1033]
前記非コード核酸配列が、RNA干渉(RNAi)ポリヌクレオチドまたはゲノム編集システムのポリヌクレオチドを含む、本発明1032のベクター。
[本発明1034]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれが互いに直接連結されている、本発明1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1035]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、リンカーをコードする核酸配列によって、異なるペイロード核酸配列と連結されている、本発明1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1036]
前記リンカーが、MHCクラスIエピトープをコードする2個のペイロード核酸配列同士を連結するか、またはMHCクラスIエピトープをコードする第1のペイロード核酸配列とMHCクラスIIエピトープをコードするかもしくはB細胞応答を刺激することができるエピトープ配列をコードする第2のペイロード核酸配列とを連結する、本発明1035のベクター。
[本発明1037]
前記リンカーが、(1)少なくとも残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さの連続したグリシン残基、(2)少なくとも残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さの連続したアラニン残基、(3)2個のアルギニン残基(RR)、(4)アラニン、アラニン、チロシン(AAY)、(5)哺乳動物プロテアソームによって効率的にプロセシングされる、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の長さのコンセンサス配列、及び(6)同種由来タンパク質に由来する抗原に隣接する、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または2~20個の長さの1つ以上の天然配列からなる群から選択される、本発明1036のベクター。
[本発明1038]
前記リンカーが、MHCクラスIIエピトープをコードする2個のペイロード核酸配列同士を連結するか、またはMHCクラスIIエピトープをコードする第1のペイロード核酸配列とMHCクラスIエピトープをコードするかもしくはB細胞応答を刺激することができるエピトープ配列をコードする第2のペイロード核酸配列とを連結する、本発明1035のベクター。
[本発明1039]
前記リンカーが、配列GPGPG(配列番号56)を含む、本発明1038のベクター。
[本発明1040]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の発現、安定性、細胞トラフィッキング、プロセシング及び提示、ならびに/または免疫原性を高める、かつ、場合により、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列によってコードされるポリペプチドの発現、安定性、細胞トラフィッキング、プロセシング及び提示、ならびに/または免疫原性を高める、分離したまたは連続した配列に機能的または直接的に連結されている、本発明1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1041]
前記分離したまたは連続した配列が、
ユビキチン配列、プロテアソームターゲティング性を高めるように改変され、場合により76位にGly→Ala置換を有するユビキチン配列、場合によりIgKを含む、免疫グロブリンシグナル配列、主要組織適合性クラスI配列、リソソーム関連膜タンパク質(LAMP)-1、ヒト樹状細胞リソソーム関連膜タンパク質、及び主要組織適合性クラスII配列
のうちの少なくとも1つを含み、場合により、プロテアソームターゲティング性を高めるように改変された前記ユビキチン配列がA76である、本発明1040のベクター。
[本発明1042]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれの発現が、前記少なくとも1つのプロモーターによって駆動される、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1043]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のペイロード核酸配列を含む、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1044]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、少なくとも11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または最大400個のペイロード核酸配列を含む、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1045]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、少なくとも2~400個のペイロード核酸配列を含み、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはそれらの組み合わせをコードする、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1046]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が少なくとも2~400個のペイロード核酸配列を含み、
前記対象に投与されて翻訳された場合、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが抗原提示細胞上に提示される抗原をコードし、前記抗原を標的とする免疫応答をもたらす、
本発明1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1047]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が少なくとも2~400個のMHCクラスI及び/またはMHCクラスII抗原コード核酸配列を含み、
前記対象に投与されて翻訳された場合、前記MHCクラスIまたはMHCクラスII抗原のうちの少なくとも1つが抗原提示細胞上に提示され、細胞表面上の前記抗原のうちの少なくとも1つを標的とする免疫応答をもたらし、
場合により、前記少なくとも2~400個のMHCクラスIまたはMHCクラスII抗原コード核酸配列のそれぞれの発現が、前記少なくとも1つのプロモーターによって駆動される、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1048]
各MHCクラスIエピトープが独立して、アミノ酸8~35個の長さ、場合により、アミノ酸7~15個、9~17個、9~25個、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34または35個の長さである、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1049]
前記少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列が存在している、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1050]
前記少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列が存在し、かつこれが、前記コードされたペプチド配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を含む少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列を含む、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1051]
前記少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列が、アミノ酸12~20個、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または20~40個の長さである、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1052]
前記少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列が存在し、前記少なくとも1つのユニバーサル配列が、破傷風毒素及びPADREの少なくとも一方を含む、本発明1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1053]
前記少なくとも1つのプロモーター配列が、調節可能なプロモーターであり、場合により、前記調節可能なプロモーターがテトラサイクリン(TET)リプレッサータンパク質(TETr)制御プロモーターであり、場合により、前記調節可能なプロモーターが、前記プロモーターのRNAポリメラーゼ結合配列の5’または3’に複数のTETオペレーター(TETo)配列を含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1054]
前記少なくとも1つのプロモーター配列が、構成的である、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1055]
前記少なくとも1つのプロモーター配列が、CMV、SV40、EF-1、RSV、PGK、HSA、MCKまたはEBVプロモーター配列である、本発明1004または1007を除く先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1056]
前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された少なくとも1つのポリアデニル化(ポリA)配列をさらに含み、場合により、前記ポリA配列が、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の3’に位置する、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1057]
前記ポリA配列が、SV40またはウシ成長ホルモン(BGH)のポリA配列を含む、本発明1056のベクター。
[本発明1058]
前記カセットが、
イントロン配列、ウッドチャック肝炎ウイルス転写後調節因子(WPRE)配列、内部リボソーム進入配列(IRES)配列、2A自己切断ペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、フーリン切断部位をコードするヌクレオチド配列、TEV切断部位をコードするヌクレオチド配列、または、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された、mRNAの核輸送、安定性、または翻訳効率を向上させることが知られている5’または3’の非コード領域内の配列
のうちの少なくとも1つをさらに含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1059]
前記カセットが、緑色蛍光タンパク質(GFP)、GFP変異体、分泌型アルカリホスファターゼ、ルシフェラーゼ、またはルシフェラーゼ変異体を含むがこれらに限定されないレポーター遺伝子を含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1060]
前記ベクターが、少なくとも1つの免疫調節物質をコードする1つ以上のペイロード核酸配列をさらに含み、場合により、前記少なくとも1つの免疫調節物質が免疫チェックポイント分子を阻害する、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1061]
前記免疫調節物質が、抗CTLA4抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-L1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗4-1BB抗体もしくはその抗原結合フラグメント、または抗OX-40抗体もしくはその抗原結合フラグメントである、本発明1060のベクター。
[本発明1062]
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、一本鎖Fv(scFv)、単一特異性抗体もしくは互いに連結された多重特異性抗体としての単一ドメイン抗体(sdAb)(例えば、ラクダ科動物の抗体ドメイン)、または完全長の一本鎖抗体(例えば、柔軟なリンカーによって重鎖と軽鎖が連結された完全長IgG)である、本発明1061のベクター。
[本発明1063]
前記抗体の前記重鎖配列と前記軽鎖配列とが、2Aなどの自己切断配列またはIRES配列によって分離された連続的配列であり、場合により、前記自己切断配列が前記自己切断配列の5’にフーリン切断部位配列を有し、あるいは、前記抗体の前記重鎖配列と前記軽鎖配列とが、連続したグリシン残基のような柔軟なリンカーによって連結されている、本発明1061または1062のベクター。
[本発明1064]
前記免疫調節物質がサイトカインである、本発明1060のベクター。
[本発明1065]
前記サイトカインが、IL-2、IL-7、IL-12、IL-15、もしくはIL-21の少なくとも1つ、またはそれぞれのその変異体である、本発明1064のベクター。
[本発明1066]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、
(a)腫瘍細胞、感染細胞、または感染症生物からエクソーム、トランスクリプトーム、または全ゲノムヌクレオチドシークエンシングデータのうちの少なくとも1つを取得する工程であって、前記ヌクレオチドシークエンシングデータが、抗原のセットのそれぞれのペプチド配列を表すデータを取得するために用いられる、前記工程と、
(b)各抗原の前記ペプチド配列を提示モデルに入力して、前記抗原のそれぞれが細胞表面上、場合により腫瘍細胞表面上または感染細胞表面上のMHCアレルのうちの1つ以上によって提示される数値的尤度のセットを生成する工程であって、前記数値的尤度のセットが、受け取られた質量分析データに少なくとも基づいて特定されたものである、前記工程と、
(c)前記抗原のセットのサブセットを前記数値的尤度のセットに基づいて選択して、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれを生成するために用いられる選択された抗原のセットを生成する工程と
を実施することによって選択される、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1067]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれが、
(a)腫瘍細胞、感染細胞、または感染症生物からエクソーム、トランスクリプトーム、または全ゲノムヌクレオチドシークエンシングデータのうちの少なくとも1つを取得する工程であって、前記ヌクレオチドシークエンシングデータが、抗原のセットのそれぞれのペプチド配列を表すデータを取得するために用いられる、前記工程と、
(b)各抗原の前記ペプチド配列を提示モデルに入力して、前記抗原のそれぞれが細胞表面上、場合により腫瘍細胞表面上または感染細胞表面上のMHCアレルのうちの1つ以上によって提示される数値的尤度のセットを生成する工程であって、前記数値的尤度のセットが、受け取られた質量分析データに少なくとも基づいて特定されたものである、前記工程と、
(c)前記抗原のセットのサブセットを前記数値的尤度のセットに基づいて選択して、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のそれぞれを生成するために用いられる選択された抗原のセットを生成する工程と
を実施することによって選択される、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1068]
前記選択された抗原のセットの数が、2~20である、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1069]
前記提示モデルが、
(a)前記MHCアレルのうちの特定の1つとペプチド配列の特定の位置の特定のアミノ酸とのペアの存在と、
(b)前記ペアの前記MHCアレルのうちの前記特定の1つによる、前記特定の位置に前記特定のアミノ酸を含むそのようなペプチド配列の細胞表面上、場合により腫瘍細胞表面上または感染細胞表面上での提示の尤度と
の間の依存性を表す、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1070]
前記選択された抗原のセットを選択することが、前記提示モデルに基づいて選択されない抗原に対して、前記細胞表面上に提示される尤度が増大している抗原を選択することを含む、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1071]
前記選択された抗原のセットを選択することが、前記提示モデルに基づいて選択されない抗原に対して、前記対象における細胞特異的な免疫応答を誘導することができる尤度が増大している抗原を選択することを含む、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1072]
前記選択された抗原のセットを選択することが、前記提示モデルに基づいて選択されない抗原に対して、プロフェッショナル抗原提示細胞(APC)によってナイーブT細胞に対して提示されることができる尤度が増大している抗原を選択することを含み、場合により、前記APCは樹状細胞(DC)である、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1073]
前記選択された抗原のセットを選択することが、前記提示モデルに基づいて選択されない抗原に対して、中枢性寛容または末梢性寛容による阻害に供される尤度が減少している抗原を選択することを含む、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1074]
前記選択された抗原のセットを選択することが、前記提示モデルに基づいて選択されない抗原に対して、前記対象における正常組織に対する自己免疫応答を誘導することができる尤度が減少している抗原を選択することを含む、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1075]
エクソームまたはトランスクリプトームのヌクレオチドシークエンシングデータが、腫瘍細胞もしくは組織、感染細胞、または感染症生物でシークエンシングを行うことによって取得される、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1076]
前記シークエンシングが、次世代シークエンシング(NGS)または任意の大規模並列処理シークエンシングアプローチである、本発明1066または1067のベクター。
[本発明1077]
前記カセットが、前記カセット内の隣接配列によって形成されたジャンクションエピトープ配列を含む、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1078]
少なくとも1つのまたはそれぞれのジャンクションエピトープ配列が、MHCに対して500nMよりも高い親和性を有する、本発明1077のベクター。
[本発明1079]
それぞれのジャンクションエピトープ配列が、非自己である、本発明1077または1078のベクター。
[本発明1080]
前記カセットが、非治療的なMHCクラスIまたはクラスIIエピトープをコードしておらず、前記非治療的エピトープが、前記対象のMHCアレル上に提示されると予測される、先行本発明のいずれかのベクター。
[本発明1081]
前記非治療的な予測されたMHCクラスIまたはクラスIIエピトープ配列が、前記カセット内の隣接配列によって形成されたジャンクションエピトープ配列である、本発明1080のベクター。
[本発明1082]
前記予測が、前記非治療的エピトープの配列を提示モデルに入力することによって生成される提示尤度に基づいたものである、本発明1077~1081のいずれかのベクター。
[本発明1083]
前記カセット内における前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の順序が、
i.前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の異なる順序に対応した候補カセット配列のセットを生成する工程と、
ii.前記各候補カセット配列について、候補カセット配列内の非治療的エピトープの提示に基づいた提示スコアを決定する工程と、
iii.所定の閾値を下回る提示スコアに関連する候補カセット配列を前記カセット配列として選択する工程と
を含む一連の工程によって決定される、本発明1077~1082のいずれかのベクター。
[本発明1084]
前記MHCクラスI及び/またはクラスIIエピトープのそれぞれが、ヒト集団の少なくとも5%に存在する少なくとも1つのHLAアレルによって提示可能であると予測または検証されている、先行本発明のいずれかの組成物。
[本発明1085]
前記MHCクラスI及び/またはクラスIIエピトープのそれぞれが、少なくとも1つのHLAアレルによって提示可能であると予測または検証されており、各抗原/HLAペアが、ヒト集団において少なくとも0.01%の抗原/HLA存在率(prevalence)を有する、先行本発明のいずれかの組成物。
[本発明1086]
前記MHCクラスI及び/またはクラスIIエピトープのそれぞれが、少なくとも1つのHLAアレルによって提示可能であると予測または検証されており、各抗原/HLAペアが、ヒト集団において少なくとも0.1%の抗原/HLA存在率を有する、先行本発明のいずれかの組成物。
[本発明1087]
前記ポリペプチドをコードする前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、対象の組織または試料から直接抽出された天然核酸配列に対してコドン最適化されている、先行本発明のいずれかの組成物。
[本発明1088]
先行本発明のいずれかのベクターと、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[本発明1089]
アジュバントをさらに含む、本発明1088の医薬組成物。
[本発明1090]
免疫調節物質をさらに含む、本発明1088または1089の医薬組成物。
[本発明1091]
前記免疫調節物質が、抗CTLA4抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-L1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗4-1BB抗体もしくはその抗原結合フラグメント、または抗OX-40抗体もしくはその抗原結合フラグメントである、本発明1090の医薬組成物。
[本発明1092]
先行するベクターの発明のいずれかのカセットと、配列番号1の配列の遺伝子と、を含む、単離ヌクレオチド配列であって、場合により、前記遺伝子が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルスのITR、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、E4、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子からなる群から選択され、場合により、前記ヌクレオチド配列がcDNAである、前記単離ヌクレオチド配列。
[本発明1093]
本発明1092のヌクレオチド配列を含む単離細胞であって、場合により前記細胞が、CHO、HEK293もしくはその変異体、911、HeLa、A549、LP-293、PER.C6、またはAE1-2a細胞である、前記単離細胞。
[本発明1094]
本発明1092のヌクレオチド配列を含むベクター。
[本発明1095]
先行するベクターの発明のいずれかのベクターと、使用説明書と、を含むキット。
[本発明1096]
対象の免疫応答を刺激するための方法であって、前記対象に、先行するベクターの発明のいずれかのベクター、または本発明1088~1091のいずれかの医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
[本発明1097]
前記ベクターまたは組成物が、筋肉内(IM)、皮内(ID)、または皮下(SC)に投与される、本発明1096の方法。
[本発明1098]
前記対象に免疫調節物質を投与することをさらに含み、場合により、前記免疫調節物質が前記ベクターまたは医薬組成物の投与前、投与と同時、または投与後に投与される、本発明1096または1097の方法。
[本発明1099]
前記免疫調節物質が、抗CTLA4抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗PD-L1抗体もしくはその抗原結合フラグメント、抗4-1BB抗体もしくはその抗原結合フラグメント、または抗OX-40抗体もしくはその抗原結合フラグメントである、本発明1098の方法。
[本発明1100]
前記免疫調節物質が、静脈内(IV)、筋肉内(IM)、皮内(ID)、または皮下(SC)に投与される、本発明1098の方法。
[本発明1101]
前記皮下投与が、前記ベクターもしくは組成物の投与部位の近くであるか、または1つ以上のベクターもしくは組成物の流入領域リンパ節に近接している、本発明1100の方法。
[本発明1102]
前記対象に第2のワクチン組成物を投与することをさらに含む、本発明1096~1101のいずれかの方法。
[本発明1103]
前記第2のワクチン組成物が、本発明1088~1091のいずれかのベクターまたは医薬組成物の投与の前に投与される、本発明1102の方法。
[本発明1104]
前記第2のワクチン組成物が、本発明1088~1091のいずれかのベクターまたは医薬組成物の投与の後に投与される、本発明1102の方法。
[本発明1105]
前記第2のワクチン組成物が、本発明1088~1091のいずれかのベクターまたは医薬組成物と同じである、本発明1103または1104の方法。
[本発明1106]
前記第2のワクチン組成物が、本発明1088~1091のいずれかのベクターまたは医薬組成物と異なる、本発明1103または1104の方法。
[本発明1107]
前記第2のワクチン組成物が、少なくとも1つのペイロード核酸配列をコードする自己複製RNA(samRNA)ベクターを含む、本発明1106の方法。
[本発明1108]
前記samRNAベクターによってコードされる前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、先行するベクターの発明のいずれかの少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つと同じである、本発明1107の方法。
[本発明1109]
先行するベクターの発明のいずれかのベクターを製造する方法であって、
前記アデノウイルスベクターまたはチンパンジーアデノウイルスベクターを含むプラスミド配列を得ることと、
前記プラスミド配列を1つ以上の宿主細胞にトランスフェクトすることと、
前記1つ以上の宿主細胞から前記ベクターを単離することと
を含む、前記方法。
[本発明1110]
前記単離することが、
前記1つ以上の宿主細胞を溶解させて前記ベクターを含む細胞ライセートを得ることと、
前記細胞ライセートから、および、場合により前記1つ以上の宿主細胞を培養するために用いた培地からも、前記ベクターを精製することと
を含む、本発明1109の方法。
[本発明1111]
前記プラスミド配列が、
DNA組換え、または細菌組換え、または全ゲノムDNA合成、または細菌細胞内で合成されたDNAの増幅を伴う全ゲノムDNA合成
のうちの1つを用いて生成される、本発明1109または1110の製造方法。
[本発明1112]
前記1つ以上の宿主細胞が、CHO、HEK293もしくはその変異体、911、HeLa、A549、LP-293、PER.C6、及びAE1-2a細胞のうちの少なくとも1つである、本発明1109~1111のいずれかの製造方法。
[本発明1113]
前記細胞ライセートから前記ベクターを精製することが、クロマトグラフィー分離、遠心分離、ウイルス沈殿、及び濾過のうちの1つ以上を伴う、本発明1110~1112のいずれかの製造方法。
[本発明1114]
対象の免疫応答を刺激するための方法であって、前記対象に、アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列を含むアデノウイルス骨格を含むアデノウイルスベクターを投与することを含み、
前記アデノウイルス骨格が、前記アデノウイルスゲノムに関して部分欠失E4遺伝子を含み、前記部分欠失E4遺伝子が、欠失または部分欠失E4orf2領域、及び欠失または部分欠失E4orf3領域、及び場合により、欠失または部分欠失E4orf4領域を含み、
前記アデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、
(1)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含み、
場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
(2)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列と、
(3)場合により、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
(4)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
(5)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
を含む、前記方法。
[本発明1115]
場合によりがんまたは感染症である疾患を有する対象を治療するための方法であって、前記対象に、アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列を含むアデノウイルス骨格を含むアデノウイルスベクターを投与することを含み、
前記アデノウイルス骨格が、前記アデノウイルスゲノムに関して部分欠失E4遺伝子を含み、前記部分欠失E4遺伝子が、欠失または部分欠失E4orf2領域、及び欠失または部分欠失E4orf3領域、及び場合により、欠失または部分欠失E4orf4領域を含み、
前記アデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、
(1)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含み、
場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
(2)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列と、
(3)場合により、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
(4)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
(5)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
を含む、前記方法。
[本発明1116]
対象の免疫応答を刺激するための方法であって、前記対象に、改変ChAdV68配列を含むアデノウイルスベクターを投与することを含み、
前記改変ChAdV68配列が、
(a)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(b)配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列であって、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、E4、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、前記1つ以上の遺伝子または調節配列と
を含み、
前記チンパンジーアデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが少なくとも1つのペイロード核酸配列を含み、前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含む、前記方法。
[本発明1117]
場合によりがんまたは感染症である疾患を有する対象を治療するための方法であって、前記対象に、改変ChAdV68配列を含むアデノウイルスベクターを投与することを含み、
前記改変ChAdV68配列が、
(a)配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド34,916~35,642を欠いている、配列番号1に示されるE4遺伝子配列の部分欠失E4遺伝子と、
(b)配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列であって、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、E4、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、前記1つ以上の遺伝子または調節配列と
を含み、
前記チンパンジーアデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが少なくとも1つのペイロード核酸配列を含み、前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含む、前記方法。
[本発明1118]
前記ウイルスが、先行するベクターの発明のいずれかを用いて生産される、ウイルスを生産する方法。
[本発明1119]
前記ウイルスの生産が、前記部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用して生産されるウイルスの生産に対して、前記部分欠失E4遺伝子を含むベクターを使用して増加する、本発明1118の方法。
[本発明1120]
前記ウイルスの感染単位の力価が、前記部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用して生産されるウイルスの感染単位の力価に対して、前記部分欠失E4遺伝子を含むベクターを使用して増加する、本発明1118または1119の方法。
[本発明1121]
前記増加した生産が、前記部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも2.5倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、または少なくとも9倍増加している、本発明1120の方法。
[本発明1122]
前記増加した生産が、前記部分欠失E4遺伝子を含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも10倍、少なくとも18倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、または少なくとも27倍増加している、本発明1121の方法。
[本発明1123]
ウイルスを生産する方法であって、
a.カセットを含むウイルスベクターを与える工程であって、前記カセットが、
(i)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含み、
場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
(ii)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列であって、前記少なくとも1つのプロモーターが、テトラサイクリン(TET)リプレッサータンパク質(TETr)制御プロモーターである、前記少なくとも1つのプロモーター配列と、
(iii)場合により、少なくとも1つのMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
(iv)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
(v)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
を含む、前記工程と、
b.前記TETrタンパク質を発現するように操作された細胞を与える工程と、
c.前記ウイルスベクターを、前記ウイルスの生産に充分な条件下で前記細胞と接触させる工程と
を含む、前記方法。
[本発明1124]
前記ウイルスベクターがチンパンジーアデノウイルスベクターを含み、場合により前記チンパンジーアデノウイルスベクターがChAdV68ベクターである、本発明1123の方法。
[本発明1125]
前記ウイルスの生産が、前記TETr制御プロモーターを含まないベクターを使用して生産されるウイルスの生産に対して、前記TETr制御プロモーターを含むベクターを使用して増加する、本発明1123または1124の方法。
[本発明1126]
前記増加した生産が、前記TETr制御プロモーターを含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも2.5倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍増加している、本発明1125の方法。
[本発明1127]
前記増加した生産が、前記TETr制御プロモーターを含まないベクターを使用した生産に対して少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも30倍、少なくとも35倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、または少なくとも100倍増加している、本発明1125の方法。
[本発明1128]
前記ウイルスの生産が、前記TETrタンパク質を発現するように操作されていない細胞を使用して生産されるウイルスの生産に対して、前記TETr制御プロモーターを含むベクターを使用して増加する、本発明1123~1127のいずれかの方法。
[本発明1129]
前記増加した生産が、前記TETrタンパク質を発現するように操作されていない細胞を使用した生産に対して少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも2.5倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍増加している、本発明1128の方法。
[本発明1130]
カセットを含むウイルスベクターであって、前記カセットが、
(i)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
-MHCクラスIエピトープ、
-MHCクラスIIエピトープ、
-B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
-これらの組み合わせ
を含み、
場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
(ii)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列であって、前記少なくとも1つのプロモーターが、テトラサイクリン(TET)リプレッサータンパク質(TETr)制御プロモーターである、前記少なくとも1つのプロモーター配列と、
(iii)場合により、少なくとも1つのMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
(iv)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
(v)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
を含む、前記ウイルスベクター。
[本発明1131]
前記TETr制御プロモーターが1つ以上のTETオペレーター(TETo)核酸配列を含み、場合により前記1つ以上のTETo核酸配列が、配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含む、本発明1123~1130のいずれかの方法またはベクター。
[本発明1132]
前記1つ以上のTETo核酸配列が、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個またはそれ以上のTETo核酸配列を含み、場合によりTETo核酸配列のそれぞれが、配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含む、本発明1131のベクター。
[本発明1133]
前記2つ以上のTETo核酸配列が互いに連結されている、本発明1132のベクター。
[本発明1134]
前記2つ以上のTETo核酸配列が互いに直接連結されている、本発明1133のベクター。
[本発明1135]
前記2つ以上のTETo核酸配列がリンカー配列によって互いに連結され、前記リンカーが、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個以上のヌクレオチドを含み、場合により、前記リンカー配列が、配列番号70に示されるリンカーヌクレオチド配列を含む、本発明1133のベクター。
[本発明1136]
前記1つ以上のTETo核酸配列が、前記プロモーター配列のRNAポリメラーゼ結合配列の5’である、本発明1131~1135のいずれかのベクター。
[本発明1137]
前記1つ以上のTETo核酸配列が、前記プロモーター配列のRNAポリメラーゼ結合配列の3’である、本発明1131~1135のいずれかのベクター。
[本発明1138]
前記少なくとも1つのプロモーター配列が、CMV、SV40、EF-1、RSV、PGK、HSA、MCKまたはEBVプロモーター配列を含む、本発明1130~1137のいずれかのベクター。
[本発明1139]
前記少なくとも1つのプロモーター配列が、CMV由来プロモーター配列であり、場合により前記CMV由来プロモーター配列が、配列番号64に示されるCMVプロモーターヌクレオチド配列を含む、本発明1130~1137のいずれかのベクター。
[本発明1140]
前記CMV由来プロモーター配列が最小CMVプロモーター配列であり、場合により前記最小CMVプロモーター配列が、配列番号61に示される最小CMVプロモーターヌクレオチド配列を含む、本発明1139のベクター。
[本発明1141]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された前記TETr制御プロモーターが、5’から3’に向けて以下を含む式:
(T-L-P-N
[式中、
Nは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの1つを含み、場合により、各Nは、場合により、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有する、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはこれらの組み合わせをコードし、
Pは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された前記プロモーター配列のRNAポリメラーゼ結合配列を含み、
Tは、配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含むTETo核酸配列を含み、
Lは、リンカー配列を含み、ただし各XについてY=0または1であり、
X=1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である]
に記述される順序付けられた配列を含む、本発明1130~1140のいずれかのベクター。
[本発明1142]
前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された前記TETr制御プロモーターが、5’から3’に向けて以下を含む式:
P-(T-L-N
[式中、
Nは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの1つを含み、場合により、各Nは、場合により、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有する、MHCクラスIエピトープ、MHCクラスIIエピトープ、B細胞応答を刺激することができるエピトープ、またはこれらの組み合わせをコードし、
Pは、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つに機能的に連結された前記プロモーター配列のRNAポリメラーゼ結合配列を含み、
Tは、配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含むTETo核酸配列を含み、
Lは、リンカー配列を含み、ただし各XについてY=0または1であり、
X=1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である]
に記述される順序付けられた配列を含む、本発明1130~1140のいずれかのベクター。
[本発明1143]
前記TETr制御プロモーターが、
(1)最小CMVプロモーター配列と、
(2)そのそれぞれが配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含む、7個のTETo核酸配列と
を含み、
前記TETo核酸配列のそれぞれがリンカー配列によって互いに連結され、前記7個のTETo核酸配列が前記最小CMVプロモーター配列の5’であり、場合により前記TETr制御プロモーターが、配列番号61に示されるヌクレオチド配列を含む、
本発明1130のベクター。
[本発明1144]
前記TETr制御プロモーターが、
(1)CMVプロモーター配列と、
(2)そのそれぞれが配列番号60に示されるヌクレオチド配列を含む、2個のTETo核酸配列と
を含み、
前記TETo核酸配列のそれぞれが互いに直接連結され、前記2個のTETo核酸配列が前記CMVプロモーター配列の3’であり、場合により前記TETr制御プロモーターが、配列番号64に示されるヌクレオチド配列を含む、
本発明1130のベクター。
[本発明1145]
前記ウイルスベクターがベクター骨格を含み、前記ベクター骨格がチンパンジーアデノウイルスベクターを含み、場合により前記チンパンジーアデノウイルスベクターがChAdV68ベクターである、本発明1130~1144のいずれかのベクター。
インビトロT細胞活性化合物アッセイの開発を説明する。抗原提示細胞へのワクチンカセットの送達が、異なるペプチド抗原の発現、プロセシング、及びMHC制限提示につながるアッセイの概略。特異的なペプチド-MHCの組み合わせに一致するT細胞受容体を有するように操作されたレポーターT細胞が活性化され、ルシフェラーゼが発現される。 (A)短いカセット内のリンカー配列の評価を説明し、互いに対して同じ位置で連結された5個のクラスI MHCクラス制限エピトープ(エピトープ1~5)に2個の普遍的クラスII MHCエピトープ(MHC-II)が繋げられたものを示す。異なるリンカーを用いて種々の繰り返しが生成された。場合によっては、T細胞エピトープは互いに直接連結される。他の場合では、T細胞エピトープの片側または両側にその天然配列が隣接する。他の繰り返しでは、T細胞エピトープは、非天然配列AAY、RR、及びDPPにより連結される。(B)短いカセット内のリンカー配列の評価を説明し、短いカセット内に埋め込まれたT細胞エピトープの配列情報を示す。図2Bは、示される順に、配列番号78~79、82、81、80、49、及び194をそれぞれ開示する。 モデルワクチンカセットに付加された細胞ターゲティング配列の評価を説明する。ターゲティングカセットは、短いカセット設計を、ユビキチン(Ub)、シグナルペプチド(SP)及び膜貫通(TM)ドメインによって延長し、5個のマーカーヒトT細胞エピトープ(エピトープ1~5)の隣に2個のマウスT細胞エピトープSIINFEKL(配列番号72)(SII)及びSPSYAYHQF(配列番号73)(A5)をさらに有し、T細胞エピトープの両側に隣接する非天然リンカーAAY-または天然リンカー配列を用いている(25マー)。 短いカセット内のリンカー配列のインビボ評価を説明する。A)HLA-A2トランスジェニックマウスを使用したワクチンカセットのインビボ評価の実験計画。 長い21merカセット内のエピトープ位置の影響のインビボ評価を説明し、長いカセットの設計が、それらの25マー天然配列(リンカー=天然フランキング配列)に含まれる5個のマーカークラスIエピトープ(エピトープ1~5)であって、それらの25マー天然配列に含まれるさらなる周知のT細胞クラスIエピトープ(エピトープ6~21)によって隔てられたマーカークラスIエピトープと、2個の普遍的クラスエピトープII(MHC-II0)とを含み、各クラスIエピトープの相対位置のみが異なることを示す。 長い21merカセット内のエピトープ位置の影響のインビボ評価を説明し、使用されるT細胞エピトープの配列情報を示す。図5Bは、示される順に、配列番号78~79、82、81、80、195~197、83、及び198~209をそれぞれ開示する。 前臨床的IND申請実験用の最終カセット設計を説明し、最終カセットの設計が、それらの25マー天然配列(リンカー=天然フランキング配列)に含まれる20個のMHCIエピトープを含み、6個の非ヒト霊長類(NHP)エピトープ、5個のヒトエピトープ、9個のマウスエピトープ、及び2個の普遍的MHCクラスIIエピトープで構成されることを示す。 前臨床的IND申請実験用の最終カセット設計を説明し、非ヒト霊長類、マウス、及びヒト由来のクラスI MHC上に提示される、使用されるT細胞エピトープの配列情報、ならびに2個の普遍的MHCクラスIIエピトープPADRE及び破傷風毒素の配列を示す。図6Bは、列の順に、配列番号112~117、80~82、78~79、72~73、142、210、146~148、144~145、49、及び47をそれぞれ開示する。 (A)トランスフェクション後のChAdV68.4WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リン酸カルシウムプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.4WTnt.GFP DNAをトランスフェクトした。ウイルス複製がトランスフェクションの10日後に観察され、ChAdV68.4WTnt.GFPウイルスプラークを光学顕微鏡(倍率40倍)を使用して可視化した。(B)トランスフェクション後のChAdV68.4WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リン酸カルシウムプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.4WTnt.GFP DNAをトランスフェクトする。ウイルス複製がトランスフェクションの10日後に観察され、ChAdV68.4WTnt.GFPウイルスプラークを蛍光顕微鏡(倍率40倍)を使用して可視化した。(C)トランスフェクション後のChAdV68.4WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リン酸カルシウムプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.4WTnt.GFP DNAをトランスフェクトする。ウイルス複製がトランスフェクションの10日後に観察され、ChAdV68.4WTnt.GFPウイルスプラークを蛍光顕微鏡を使用して倍率100倍で可視化した。 (A)トランスフェクション後のChAdV68.5WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リポフェクタミンプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.5WTnt.GFP DNAをトランスフェクトした。ウイルス複製(プラーク)がトランスフェクションの10日後に観察された。ライセートを調製し、T25フラスコの293A細胞に再感染させるのに用いた。ChAdV68.5WTnt.GFPウイルスプラークを可視化し、光学顕微鏡(倍率40倍)を使用して3日後に撮影した。(B)トランスフェクション後のChAdV68.5WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リポフェクタミンプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.5WTnt.GFP DNAをトランスフェクトした。ウイルス複製(プラーク)がトランスフェクションの10日後に観察された。ライセートを調製し、T25フラスコの293A細胞に再感染させるのに用いた。ChAdV68.5WTnt.GFPウイルスプラークを可視化し、蛍光顕微鏡を倍率40倍で使用して3日後に撮影した。(C)トランスフェクション後のChAdV68.5WTnt.GFPウイルスの生成を説明する。リポフェクタミンプロトコールを用いてHEK293A細胞にChAdV68.5WTnt.GFP DNAをトランスフェクトした。ウイルス複製(プラーク)がトランスフェクションの10日後に観察された。ライセートを調製し、T25フラスコの293A細胞に再感染させるのに用いた。ChAdV68.5WTnt.GFPウイルスプラークを可視化し、蛍光顕微鏡を倍率100倍で使用して3日後に撮影した。 ウイルス粒子の生成スキームを説明する。 アルファウイルス由来VEE自己複製RNA(srRNA)ベクターを説明する。 C57BL/6J系マウスにVEE-ルシフェラーゼsrRNAを接種した後のインビボのレポーター発現を説明する。異なる時点でVEE-ルシフェラーゼsrRNAでC57BL/6J系マウスを免疫した(MC3に封入したものを10ug/マウスで両側性に筋肉内注射)後のルシフェラーゼシグナルの代表的イメージを示す。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける、MC3 LNPにより製剤化したVEE srRNAで免疫した14日後に測定されたT細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、10ugのVEE-ルシフェラーゼsrRNA(コントロール)、VEE-UbAAY srRNA(Vax)、VEE-ルシフェラーゼsrRNAと抗CTLA-4(aCTLA-4)、またはVEE-UbAAY srRNAと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)を注射した。さらに、すべてのマウスを7日目に開始して抗PD-1 mAbで処置した。各グループは8匹のマウスで構成した。免疫の14日後にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。SIINFEKL特異的T細胞(「SIINFEKL」は配列番号72として開示されている)応答をIFN-γ ELISPOTにより評価し、脾細胞10個当たりのスポット形成細胞(SFC)として報告する。各線は中央値を示す。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける、MC3 LNPにより製剤化したVEE srRNAで免疫した14日後に測定されたT細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、10ugのVEE-ルシフェラーゼsrRNA(コントロール)、VEE-UbAAY srRNA(Vax)、VEE-ルシフェラーゼsrRNAと抗CTLA-4(aCTLA-4)、またはVEE-UbAAY srRNAと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)を注射した。さらに、すべてのマウスを7日目に開始して抗PD-1mAbで処置した。各グループは8匹のマウスで構成した。免疫の14日後にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。SIINFEKL特異的T細胞(「SIINFEKL」は配列番号72として開示されている)応答をMHCIペンタマー染色により評価し、ペンタマー陽性細胞としてCD8陽性細胞の割合(%)として報告する。各線は中央値を示す。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、アデノウイルス発現GFP(Ad5-GFP)を注射し、MC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYを注射し、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。第3のグループは、Ad5-GFPプライム/VEE-ルシフェラーゼsrRNAブーストと抗CTLA-4(aCTLA-4)との組み合わせで処置し、第4のグループは、Ad5-UbAAYプライム/VEE-UbAAYブーストと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)との組み合わせで処置した。さらに、すべてのマウスを21日目に開始して抗PD-1 mAbで処置した。T細胞応答をIFN-γ ELISPOTにより測定した。アデノウイルスによる免疫の14日後にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、アデノウイルス発現GFP(Ad5-GFP)を注射し、MC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYを注射し、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。第3のグループは、Ad5-GFPプライム/VEE-ルシフェラーゼsrRNAブーストと抗CTLA-4(aCTLA-4)との組み合わせで処置し、第4のグループは、Ad5-UbAAYプライム/VEE-UbAAYブーストと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)との組み合わせで処置した。さらに、すべてのマウスを21日目に開始して抗PD-1mAbで処置した。T細胞応答をIFN-γ ELISPOTにより測定した。アデノウイルスによる免疫の14日後及びsrRNAによるブーストの14日後(プライムの28日後)にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、アデノウイルス発現GFP(Ad5-GFP)を注射し、MC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYを注射し、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。第3のグループは、Ad5-GFPプライム/VEE-ルシフェラーゼsrRNAブーストと抗CTLA-4(aCTLA-4)との組み合わせで処置し、第4のグループは、Ad5-UbAAYプライム/VEE-UbAAYブーストと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)との組み合わせで処置した。さらに、すべてのマウスを21日目に開始して抗PD-1mAbで処置した。T細胞応答をMHCクラスIペンタマー染色により測定した。アデノウイルスによる免疫の14日後にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 B16-OVA腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。B16-OVA腫瘍保有C57BL/6J系マウスに、アデノウイルス発現GFP(Ad5-GFP)を注射し、MC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYを注射し、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。第3のグループは、Ad5-GFPプライム/VEE-ルシフェラーゼsrRNAブーストと抗CTLA-4(aCTLA-4)との組み合わせで処置し、第4のグループは、Ad5-UbAAYプライム/VEE-UbAAYブーストと抗CTLA-4(Vax+aCTLA-4)との組み合わせで処置した。さらに、すべてのマウスを21日目に開始して抗PD-1mAbで処置した。T細胞応答をMHCクラスIペンタマー染色により測定した。アデノウイルスによる免疫の14日後及びsrRNAによるブーストの14日後(プライムの28日後)にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 CT26(Balb/c系)腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。マウスを、Ad5-GFPで免疫し、アデノウイルスプライムの15日後にMC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYでプライムし、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。別のグループに、Ad5-GFP/VEE-ルシフェラーゼsrRNAプライム/ブーストと抗抗PD-1(aPD1)との組み合わせを投与し、第4のグループに、Ad5-UbAAY/VEE-UbAAYプライム/ブーストと抗抗PD-1(Vax+aPD1)との組み合わせを投与した。AH1ペプチドに対するT細胞応答をIFN-γ ELISPOTを用いて測定した。アデノウイルスによる免疫の12日後にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 CT26(Balb/c系)腫瘍保有マウスにおける異種プライム/ブースト後の抗原特異的T細胞応答を説明する。マウスを、Ad5-GFPで免疫し、アデノウイルスプライムの15日後にMC3 LNPで製剤化したVEE-ルシフェラーゼsrRNAでブーストする(コントロール)か、またはAd5-UbAAYでプライムし、VEE-UbAAY srRNAでブーストした(Vax)。コントロール及びVaxのグループの両方を、IgGコントロールmAbでも処置した。別のグループに、Ad5-GFP/VEE-ルシフェラーゼsrRNAプライム/ブーストと抗抗PD-1(aPD1)との組み合わせを投与し、第4のグループに、Ad5-UbAAY/VEE-UbAAYプライム/ブーストと抗抗PD-1(Vax+aPD1)との組み合わせを投与した。AH1ペプチドに対するT細胞応答をIFN-γ ELISPOTを用いて測定した。アデノウイルスによる免疫の12日後及びsrRNAによるブーストの6日後(プライムの21日後)にマウスを屠殺し、脾臓及びリンパ節を採取した。 マウスにおけるマウス腫瘍抗原に対するChAdV68誘発T細胞応答を説明する。マウスをChAdV68.5WTnt.MAG25マーで免疫し、MHCクラスIエピトープSIINFEKL(配列番号72)(OVA)に対するT細胞応答をC57BL/6J系雌性マウスで測定し、MHCクラスIエピトープAH1-A5をBalb/c系マウスで測定した。ELISpotアッセイで測定された脾細胞10個当たりの平均のスポット形成細胞(SFC)を示した。エラーバーは、標準偏差を示す。 ChAdV6、ChAdV+抗PD-1、srRNA、srRNA+抗PD-1、または抗PD-1単独のいずれかによる1回の免疫後のCT26腫瘍モデルにおける細胞性免疫応答を説明する。抗原特異的IFN-γ産生を、ELISpotを用い、各グループから6匹のマウスの脾細胞で測定した。結果を、脾細胞10個当たりのスポット形成細胞(SFC)で示す。各グループの中央値を横線で示す。P値は、ダネット多重比較検定を用いて求めた。すなわち、***P<0.0001、**P<0.001、*P<0.05。ChAdV=ChAdV68.5WTnt.MAG25マー、srRNA=VEE-MAG25マーsrRNA。 ChAdV6、ChAdV+抗PD-1、srRNA、srRNA+抗PD-1、または抗PD-1単独のいずれかによる1回の免疫後のCT26腫瘍モデルにおけるCD8 T細胞免疫応答を説明する。CD8 T細胞の抗原特異的IFN-γ産生をICSを用いて測定し、結果を、抗原特異的CD8 T細胞として全CD8 T細胞の割合(%)として示す。各グループの中間値を横線で示す。P値は、ダネット多重比較検定を用いて求めた。すなわち、***P<0.0001、**P<0.001、*P<0.05。ChAdV=ChAdV68.5WTnt.MAG25マー、srRNA=VEE-MAG25マーsrRNA。 ChAdV/srRNA異種プライム/ブースト、srRNA/ChAdV異種プライム/ブースト、またはsrRNA/srRNA同種プライマー/ブーストによる免疫後のCT26腫瘍モデルにおける腫瘍増殖を説明する。プライム及びブーストにおいて抗PD-1の投与を行った、または行わない場合のプライム/ブースト免疫も比較として示す。腫瘍体積を週2回測定し、平均腫瘍体積を実験の最初の21日間について示す。実験開始時に各グループは22~28匹のマウスで構成された。エラーバーは平均の標準誤差(SEM)を示す。P値は、ダネット検定を用いて求めた。すなわち、***P<0.0001、**P<0.001、*P<0.05。ChAdV=ChAdV68.5WTnt.MAG25マー、srRNA=VEE-MAG25マーsrRNA。 ChAdV/srRNA異種プライム/ブースト、srRNA/ChAdV異種プライム/ブースト、またはsrRNA/srRNA同種プライマー/ブーストによる免疫後のCT26腫瘍モデルにおける生存率を説明する。プライム及びブーストにおいて抗PD-1の投与を行った、または行わない場合のプライム/ブースト免疫も比較として示す。P値は、ログランク検定を用いて求めた。すなわち、***P<0.0001、**P<0.001、*P<0.01。ChAdV=ChAdV68.5WTnt.MAG25マー、srRNA=VEE-MAG25マーsrRNA。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、初期免疫化の1、2、3、4、5、6、8、9、または10週間後にELISpotを用いてVEE-MAG25マー srRNA-LNP1(30μg)についてPBMC中で測定した(各群6匹のアカゲザル)。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープについて、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。各動物の値は、プレブリード(0週目)のレベルに対して正規化した。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、初期免疫化の1、2、3、4、5、6、8、9、または10週間後にELISpotを用いてVEE-MAG25マー srRNA-LNP1(100μg)についてPBMC中で測定した(各群6匹のアカゲザル)。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープについて、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。各動物の値は、プレブリード(0週目)のレベルに対して正規化した。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、初期免疫化の1、2、3、4、5、6、8、9、または10週間後にELISpotを用いてVEE-MAG25マー srRNA-LNP2(100μg)による同種プライム/ブーストについてPBMC中で測定した(各群6匹のアカゲザル)。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープについて、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。各動物の値は、プレブリード(0週目)のレベルに対して正規化した。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、初期免疫化の1、2、3、4、5、6、8、9、または10週間後にELISpotを用いてChAdV68.5WTnt.MAG25マー/VEE-MAG25マー srRNAによる異種プライム/ブースト群についてPBMC中で測定した(各群6匹のアカゲザル)。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープについて、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。各動物の値は、プレブリード(0週目)のレベルに対して正規化した。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、免疫化の前、及び初期免疫化の4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23または24週後にELISpotを用いて、ChAdV68.5WTnt.MAG25マー/VEE-MAG25マー srRNAによる異種プライム/ブーストレジメンによる免疫化後にPBMC中で測定した。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープ(各群6匹のアカゲザル)について、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、免疫化の前、及び初期免疫化の4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、または15週後にELISpotを用いて、VEE-MAG25マー srRNA LNP2による同種プライム/ブーストレジメンによる免疫化後にPBMC中で測定した。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープ(各群6匹のアカゲザル)について、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。 ELISpotを用いて測定した抗原特異的細胞性免疫応答を示す。6種類の異なるmamuA01制限エピトープに対する抗原特異的IFN-γ産生を、免疫化の前、及び初期免疫化の4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、または15週後にELISpotを用いて、VEE-MAG25マー srRNA LNP1による同種プライム/ブーストレジメンによる免疫化後にPBMC中で測定した。結果を、積み上げバーグラフフォーマットで、各エピトープ(各群6匹のアカゲザル)について、PBMC10個当たりの平均スポット形成細胞(SFC)として示す。 Promega社のダイナミックレンジ標準から生成された、例示的なペプチドスペクトルを示す。図24Aは配列番号77を開示している。 Promega社のダイナミックレンジ標準から生成された、例示的なペプチドスペクトルを示す。 8個の選択されたChAdV68-MAG急速増殖プラークのIU力価により評価した生産性を未精製のプールされたウイルスと比較して示す。グラフの柱の上に示された数字は、MOI=0.1での制御された感染におけるプールされたウイルスに対する改善倍率を示す。 E4遺伝子座及びクローン1Aで特定されたE4Orf2~E4Orf4間の727bpの欠失の概略図を示す。 E4欠失を有するウイルス及び有さないウイルスによるウイルス生産性を示す。棒の上に示された数字は、E4欠失のないウイルスに対する改善倍率を示す。ChAdV68-MAG-E4に対するChAdV68-MAGの比較を3つの別々の場合で行った。それぞれの場合で両方のウイルスを用いた400mLの生産ランをMOI=1.0で行った。ウイルス粒子(VP)の力価(左パネル)及び感染単位(IU)の力価(右パネル)を示す。 ChAdV68.5WTnt.MAG25マー(「MAG」)及びChAdV68-MAG-E4欠失(「MAG-E4」)ウイルスを感染させた細胞におけるウサギ抗クラスIIエピトープ抗体を使用したMAG発現のウェスタンブロット分析を示す。各試料は、+及び-符合で示されるようにプロテアーゼ阻害剤MG-132の存在下及び非存在下で処理した。 30個(L)、40個(XL)または50(XXL)個のエピトープを有する大きな抗原カセットにおける異なる腫瘍由来のモデルエピトープの一般的な編成を示す。 ChAdベクターが、すべてのカセットに共通の配列を認識する抗クラスII(PADRE)抗体を使用した上記のウェスタンブロットによって示されるように長いカセットを発現することを示す。HEK細胞に異なるサイズの大きなカセット(ChAdV68-50XXL、ChAdV68-40XL及びChAdV68-30L)を発現するChAdV68ベクターを感染させた。感染はMOI=0.2に設定した。感染24時間後にプロテアソーム阻害剤であるMG132を、感染させたウェルのセットに加えた(+符合で示す)。ウイルス処理したウェルの別のセットはMG132で処理しなかった(-符合で示す)。非感染HEK293細胞(293F)をネガティブコントロールとして用いた。感染48時間後に細胞ペレットを回収し、SDS/PAGE電気泳動で分析し、ウサギ抗クラスII PADRE抗体を用いてイムノブロッティングした。HRP抗ラビット抗体及びECL化学発光基質を検出に用いた。 ICSによりAH1(上図)及びSIINFEKL(配列番号72)(下図)に対して検出された、ChAdV68の大きなカセットで免疫したマウスにおけるCD8+免疫反応を示す。データは、全CD8細胞の%としてモデルエピトープに対するIFNg+細胞として示す。 ChAdV68の大きなカセットによるワクチン接種後のLD-AH1+ (上図)及びKb-SIINFEKL+(下図)(「SIINFEKL」は配列番号72として開示されている)テトラマーに対するCD8+応答を示す。データは、モデルテトラマーペプチド複合体に対する反応性を有する全CD8細胞の%として示す。テューキー検定を用いたANOVAによる*p<0.05、**p<0.01。すべてのp値をMAG20抗原カセットと比較した。 ICSによりAH1(上図)及びSIINFEKL(配列番号72)(下図)に対して検出された、アルファウイルスの大きなカセットで処置したマウスにおけるCD8+免疫反応を示す。データは、全CD8細胞の%としてモデルエピトープに対するIFNg+細胞として示す。テューキー検定を用いたANOVAによる*p<0.05、**P<0.01、**P<0.01。すべてのp値をMAG20抗原カセットと比較した。 アカゲザルにおける抗原カセット含有ベクターの免疫原性を評価するためのワクチン接種手法を示す。三角は、0及び32週目におけるChAdV68によるワクチン接種(1e12vp/動物)を示す。丸は、0、4、12、12、20、28、及び32週目におけるアルファウイルスワクチン接種を表す。四角は、抗CTLA-4抗体の投与を表す。 chAd-MAGを投与したアカゲザル単独(グループ4)におけるCD8+抗エピトープ応答の時間的推移を示す。平均のSFC/1e6脾細胞を示す。 chAd-MAG及びIV投与により抗CTLA4抗体(イピリムマブ)を投与したアカゲザル(グループ5)におけるCD8+抗エピトープ応答の時間的推移を示す。平均のSFC/1e6脾細胞を示す。 chAd-MAG及びSC投与により抗CTLA4抗体(イピリムマブ)を投与したアカゲザル(グループ6)におけるCD8+抗エピトープ応答の時間的推移を示す。平均のSFC/1e6脾細胞を示す。 ELISpotにより測定したchAdV68/samRNAワクチンプロトコールによって生じた抗原特異的メモリー応答を示す。結果は各ドットが1匹の動物を表す個別のドットプロットとして示す。免疫前のベースライン(左パネル)及びプライム18ヶ月後のメモリー反応(右パネル)を示す。 コンビナトリアルテトラマー染色及びCD45RA/CCR7共染色を用いたフローサイトメトリーによる抗原特異的CD8+T細胞のメモリー細胞表現型判定を示す。 実験18ヶ月目における4種類のMamu-A*01テトラマー+CD8+T細胞集団の総和中のメモリー細胞タイプの分布を示す。メモリー細胞は以下のようにキャラクタライズした。CD45RA+CCR7+=ナイーブ、CD45RA+CCR7-=エフェクター(Teff)、CD45RA-CCR7+=セントラルメモリー(Tcm)、CD45RA-CCR7-=エフェクターメモリー(Tem)。 CT26腫瘍保有マウスにおけるCT26腫瘍抗原AH1を認識するCD8+T細胞の頻度を示す。テューキーの多重比較検定による1元配置ANOVAを用いてP値を求めた(**P<0.001、*P<0.05)。ChAdV= ChAdV68.5WTnt.MAG25マー;aCTLA4=抗CTLA4抗体、クローン9D9。 ChAdV68-MAG及びChAdV68-E4Δ-MAGベクターで処理したBalb/c系マウスでAH1(マウス白血病ウイルスエンベロープタンパク質gp70からの主要エピトープ)による刺激後にICSによってIFN-γ産生を評価することによるCD8+免疫応答を示す。Balb/c系マウスを、大腿四頭筋への50μLのウイルスの両側注射によって免疫した(合計100μL、50μL/脚)。 ChAdV68-MAG(左パネル)及びChAdV68-E4Δ-MAG(右パネル)で免疫し、どちらの条件も抗CTLA4抗体(イピリムマブ)を投与したアカゲザルにおいて2週目に6種類の異なるアカゲザルMamu-A*01クラスIエピトープで刺激した後、ELISpotによってIFN-γ産生を評価することによるT細胞応答を示す。 ChAdV68-MAG(左パネル)及びChAdV68-E4Δ-MAG(右パネル)で免疫し、どちらの条件も抗CTLA4抗体(イピリムマブ)を投与したアカゲザルにおいて一定期間にわたって6種類の異なるアカゲザルMamu-A*01クラスIエピトープで刺激した後、ELISpotによってIFN-γ産生を評価することによるT細胞応答を示す。 抗原コードワクチンの例を使用したテトラサイクリン制御ウイルス生産システムの一般的なストラテジーを示す。 プロモーター及び発現させようとするカセットに関して、「TETo」応答領域の配置を示す概略図を示す。 プロモーター及び発現させようとするカセットに関して、「CMT」応答領域の配置を示す概略図を示す。 TETo配列を有するChAdV68ベクターから発現されたGFPのTETr介在調節を示す。GFPは、親293F細胞株(左パネル)と比較してTETrを発現する293F細胞(クローン17、右パネル)で有意に減少している。細胞をChAdV68-TETo-GFPにMOI=1で感染させ、24時間後にGFPを対物レンズ10倍の蛍光顕微鏡によって評価した。 CMT配列を有するChAdV68ベクターから発現されたSEAPのTETr介在調節を示す。SEAPは、親293F細胞株(左の柱)と比較してTETrを発現する293F細胞(クローン17、左から2番目の柱)で有意に減少している。コントロール発現カセットを発現するChAdV68ベクターを使用してバックグラウンドシグナルを確立した(右の2本の柱)。293F細胞に0.3のMOIで感染させ、24時間後に培地を収穫して製造者の記載に従ってSEAPアッセイを行った(分泌されたアルカリホスファターゼの検出用に化学発光基質を使用するPhospha-Light(商標)System (Applied Biosystems))。 親293F株における生産に対する、293F TETrリプレッサー株(クローン17)におけるChAdV68-TETo-MAGベクターのウイルス生産を示す。実験は3重に行った(実験1~3)。各実験で、400mLの293F細胞をMOI=約3で感染させ、48~72時間インキュベートした後、収穫した。ウイルスを2回の断続的なCsCl超遠心分離工程により精製し、保存バッファー中に透析した。ウイルス粒子を260nmの吸光度で測定した。ウイルス粒子(VP、上のパネル)及び感染単位(IU、下のパネル)の力価を示す。 293F TETr株(クローン17)におけるTet調節ウイルス(「TETo-MAG」)の全体の生産性を、通常の293F細胞株で同じカセットを用いた非調節ウイルス(「MAG」)に対して示す。複数の400mL生産実験後に遠心分離を行ったデータを示す。Tet調節ウイルスによる改善倍率をグラフの上に数字で示す。 ChAdV68-CMV-TSNAに対するChAdV68-CT-TSNA、ChAdV68-TETo-TSNA、ChAdV68-CMT-TSNA、及びChAdV68-E4d-CMT-TSNAウイルスのウイルス生産を示す。 tTs発現細胞株でCMT応答領域を有するアデノウイルスベクターを使用した、モデル抗原カセット50XXL及びM2.2のウイルス生産を示す。 非調節ベクターに対する調節ベクターによるワクチン接種後の抗原特異的T細胞応答を示す。CD8 T細胞の抗原特異的IFN-γ産生をICSを用いて測定し、結果を、抗原特異的CD8 T細胞として全CD8 T細胞の割合(%)として示す。各グループの中央値を横線で示す。Balb/c系マウスを、通常のCMVプロモーター(ChAdV-MAG)またはTETo調節されたプロモーター(TET-ChAdV-MAG)の制御下でモデル抗原カセットを発現する1×1010VPのChAdV68ワクチンで免疫した。ワクチン接種の12日後に脾臓を収穫し、単一の細胞懸濁液を調製した。
エピトープコード核酸配列(任意の5’リンカー配列及び/または任意の3’リンカー配列を含む)の反復配列は互いに直接連結されてもよい(例えば、上記に示したように、E-E-…)。エピトープコード核酸配列の反復配列は、1つ以上のさらなるヌクレオチド配列によって分離されてもよい。一般的に、エピトープコード核酸配列の反復配列は、本明細書に記載される組成物に適用可能な任意のサイズの核酸配列によって分離されうる。1つの例では、エピトープコード核酸配列の反復配列は、別個の異なるエピトープコード核酸配列によって分離されうる(例えば、上記に示したように、E-E-E-E…)。反復配列が単一の別個の異なるエピトープコード核酸配列によって分離されており、各エピトープコード核酸配列(任意の5’リンカー配列及び/または任意の3’リンカー配列を含む)がアミノ酸25個の長さのペプチドをコードする例では、反復配列は、例えばE-E-E…(Eは75個のヌクレオチドによって分離されている)により表される抗原コード核酸におけるように75個のヌクレオチドによって分離されうる。例示的な1つの例では、25マーの抗原Trp1(VTNTEMFVTAPDNLGYMYEVQWPGQ(配列番号75))及びTrp2(TQPQIANCSVYDFFVWLHYYSVRDT(配列番号76))の反復配列をコードした配列VTNTEMFVTAPDNLGYMYEVQWPGQTQPQIANCSVYDFFVWLHYYSVRDTVTNTEMFVTAPDNLGYMYEVQWPGQTQPQIANCSVYDFFVWLHYYSVRDT(配列番号74)を有する抗原コード核酸であり、Trp1の反復配列が25マーのTrp2によって分離されており、したがって、Trp1エピトープコード核酸配列の反復配列は、ヌクレオチド75個のTrp2エピトープコード核酸配列によって分離される。反復配列が2、3、4、5、6、7、8、または9個の別個の異なるエピトープコード核酸配列によって分離されており、各エピトープコード核酸配列(任意の5’リンカー配列及び/または任意の3’リンカー配列を含む)がアミノ酸25個の長さのペプチドをコードする例では、反復配列は、それぞれ、150、225、300、375、450、525、600、または675個のヌクレオチドによって分離されうる。
VIII.B.1.総合的HLAペプチドシークエンシングのためのMS検出限界の研究
ペプチドYVYVADVAAK(配列番号77)を用いて、何が検出の限界かを、LCカラム上にロードした様々な量のペプチドを用いて決定した。試験したペプチドの量は、1pmol、100fmol、10fmol、1fmol、及び100amolであった。(表1)結果を図24A及び24Bに示す。これらの結果は、検出の最低限界(LoD)がアトモルの範囲(10-18)にあること、ダイナミックレンジが5桁に及ぶこと、及び、シグナル対ノイズが、低いフェムトモル範囲(10-15)でシークエンシングに充分であるように見えることを示す。
Figure 2020243719000001
XIV.B.抗原カセット設計の評価
XIV.B.1.方法及び材料
TCR及びカセット設計及びクローニング
選択されたTCRは、A*0201により提示される場合にペプチドNLVPMVATV(配列番号78)(PDB番号5D2N)、CLGGLLTMV(配列番号79)(PDB番号3REV)、GILGFVFTL(配列番号80)(PDB番号1OGA)LLFGYPVYV(配列番号81)(PDB番号1AO7)を認識する。2Aペプチド連結TCRサブユニット(βに続きα)、EMCVIRES、及び2A連結CD8サブユニット(βに続きα及びプロマイシン耐性遺伝子)を含むトランスファーベクターを構築した。オープンリーディングフレーム配列は、コドン最適化され、GeneArt社により合成されたものである。
インビトロエピトーププロセシング及び提示アッセイ
T2細胞はTCRによる抗原認識を調べる目的で日常的に使用されている。T2細胞は、抗原プロセシング用のペプチドトランスポーターを欠失しており(TAP欠損)、内因性のペプチドをMHC上に提示するために小胞体に取り込むことができない。しかしながら、T2細胞には外因性のペプチドを容易に取り込ませることができる。5種類のマーカーペプチド(NLVPMVATV(配列番号78)、CLGGLLTMV(配列番号79)、GLCTLVAML(配列番号82)、LLFGYPVYV(配列番号81)、GILGFVFTL(配列番号80)及び2種類の無関係のペプチドWLSLLVPFV(配列番号83)、FLLTRICT(配列番号84)をT2細胞に取り込ませた。簡単に述べると、T2細胞をカウントし、IMDM+1%FBShiで1×10細胞/mLに希釈した。各ペプチドは10μgペプチド/1×10細胞となるように加えた。次いで細胞を37℃で90分間インキュベートした。細胞をIMDM+20%FBShiで2回洗浄し、5×10E5細胞/mLに希釈し、100μLを96ウェルCostar組織培養プレートにプレーティングした。Jurkat-Lucia TCRクローンをカウントし、RPMI1640+10%FBShi中で5×10E5細胞/mLに希釈し、100μLをT2細胞に加えた。プレートを37℃、5%COで一晩インキュベートした。次いでプレートを400gで3分間遠心し、20μLの上清を白色平底Greinerプレートに取った。指示にしたがってQUANTI-Luc基質を調製し、50μL/ウェルで加えた。ルシフェラーゼ発現をMolecular Devices SpectraMax iE3xで読み取った。
XIV.B.4.免疫原性及び毒性試験用の抗原カセットの設計
要約すると、モデルカセット評価による知見(図2~5、表2~6)によって、モデルワクチンカセットでは、アデノウイルスベースのベクターとの関連で約20個のエピトープをコードする「数珠つなぎ」アプローチを用いた場合に強い免疫原性が得られることが実証された。エピトープは、両側にその天然の周辺ペプチド配列(例えば、両側に8個のアミノ酸残基)が隣接した最小のCD8 T細胞エピトープ(例えば、9個のアミノ酸残基)をそれぞれが埋め込んだ25マー配列を連結することによって最も効果的にアセンブルされる。本明細書において使用される場合、「天然」または「自然」のフランキング配列とは、その由来源タンパク質内のそのエピトープの天然に存在するという文脈で特定のエピトープのN末端及び/またはC末端側のフランキング配列のことを指す。例えば、HCMV pp65 MHC IのエピトープNLVPMVATV(配列番号78)は、その5’末端側に天然の5’配列WQAGILAR(配列番号85)が、その3’末端側に天然の3’配列QGQNLKYQ(配列番号86)が隣接し、それによりHCMV pp65由来源タンパク質内にみられるWQAGILARNLVPMVATVQGQNLKYQ(配列番号87)という25マーペプチドを生成する。天然または自然の配列は、天然のフランキング配列(複数可)が隣接したエピトープをコードする核酸配列のことを指す場合もある。各25マー配列は、それに続く25マー配列に直接連結される。最小のCD8 T細胞エピトープがアミノ酸9個よりも大きいかまたは小さい場合、フランキングペプチドの長さは、全体の長さが依然25マーのペプチド配列となるように調節することができる。例えば、アミノ酸10個のCD8 T細胞エピトープには、アミノ酸8個とアミノ酸7個の配列を隣接させることができる。このコンカテマーの後には、CD4 Tヘルパー細胞を刺激し、ワクチンカセット抗原の全体のインビボ免疫原性を改善するため(Alexander et al.,1994;Panina-Bordignon et al.,1989)に含ませた2個の普遍的クラスII MHCエピトープを繋げた。これらのクラスIIエピトープは、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)によって最後のクラスIエピトープに連結した。2個のクラスIIエピトープは、GPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)によって互いに対しても連結し、さらにC末端側にGPGPGアミノ酸リンカー(配列番号56)を隣接させた。エピトープの位置もその数もT細胞の認識または応答に大きく影響しないようであった。ターゲティング配列も、カセットに由来する抗原の免疫原性に大きく影響しないようであった。
XIV.B.5. 抗原カセットの設計ならびに30個、40個、及び50個の抗原の評価
それぞれがアミノ酸25個の長さである30個(L)、40個(XL)、または50個(XXL)のエピトープを有する大きな抗原カセットを設計した。これらのエピトープは、腫瘍抗原を含む疾患抗原をモデル化するためのヒト、NHP、及びマウスのエピトープの混合である。図29に、異なる種からのエピトープの一般的な編成を示す。使用したモデル抗原は、ヒト、霊長類、及びマウスモデルについて表32、33、及び34にそれぞれ記載されている。表32、33、及び34のそれぞれは、エピトープの位置、名前、最小エピトープの記述、及びMHCクラスを記載している。表32は、列の順に、配列番号80~82、78~79、88~100、87、及び101~111をそれぞれ開示する。表33は、列の順に、配列番号112~141をそれぞれ開示する。表34は、列の順に、配列番号72、142~144、73、145~161、75~76、及び162~177をそれぞれ開示する。
マウスを記載したように免疫して大きなカセットの有効性の評価を行った。T細胞応答を、エピトープAH1(上のパネル)及びSIINFEKL(配列番号72)(下のパネル)について、ChAdV68ベクターによる免疫後にICS及びテトラマー染色することにより(それぞれ図31/表35及び図32/表36)、また、srRNAベクターによる免疫後にICS染色することにより(図33/表37)分析した。30個(L)、40個(XL)、または50個(XXL)のエピトープを発現するChAdV68及びsrRNAワクチンベクターを用いた免疫により、モデル疾患エピトープに対するCD8+免疫応答が誘導された。
Figure 2020243719000002
Figure 2020243719000003
Figure 2020243719000004
Figure 2020243719000005
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Figure 2020243719000007
XV.B.4.腫瘍モデルにおける免疫原性の評価
マウス腫瘍抗原を発現するC68ベクターを、マウス免疫原性実験で評価して、C68ベクターがT細胞応答を誘発することを実証する。MHCクラスIエピトープSIINFEKL(配列番号72)に対するT細胞応答C57BL/6J系雌性マウスで測定し、MHCクラスIエピトープAH1-A5(Slansky et al.,2000,Immunity13:529-538)に対するT細胞応答をBalb/c系マウスで測定した。図15に示されるように、ChAdV68.5WTnt.MAG25マーによるマウスの免疫後にコントロールに対して強いT細胞応答が測定された。脾細胞10個当たり、8957個及び4019個のスポット形成細胞(SFC)の平均の細胞性免疫応答が、ELISpotアッセイにおいて、C57BL/6J系またはBalb/c系マウスをそれぞれChAdV68.5WTnt.MAG25マーで免疫した場合に免疫の10日後に観察された。
qRT-PCR
トランスフェクトした細胞をトランスフェクションの2時間後に新鮮な培地で洗い、新鮮な培地に交換してトランスフェクトしなかったmRNAをすべて除去した。次いで細胞を異なる時点でRLT plus lysis buffer(Qiagen社)中に収穫し、いずれも製造者のプロトコールにしたがってQiaShredder(Qiagen社)を使用してホモジナイズし、RNeasy kit(Qiagen社)を使用して抽出した。Nanodrop(Thermo Scientific社)を使用して全RNAを定量した。製造者のプロトコールにしたがってqTower (Analytik Jena)でQuantitect Probe One-Step RT-PCR kit(Qiagen社)を使用し、反応当たり20ngの全RNAを使用してqRT-PCRを行った。各試料を各プローブについて三重に試験した。ActinまたはGusBを参照遺伝子として用いた。カスタムプライマー/プローブはIDT社により生成されたものである(表8)。
Figure 2020243719000008
XVI.B.3.アルファウイルスベクター腫瘍モデルの評価
1つの実現形態において、VEE srRNAベクターがインビボで抗原特異的免疫応答を誘導するかを調べるため、2つの異なるMHCクラスIマウス腫瘍エピトープであるSIINFEKL(配列番号72)及びAH1-A5(Slansky et al.,2000,Immunity 13:529-538)を発現するVEE srRNAベクターを作製した(VEE-UbAAY,配列番号14)。SFL(SIINFEKL(配列番号72))エピトープは、B16-OVAメラノーマ細胞株によって発現され、AH1-A5(SPSYAYHQF(配列番号73);Slansky et al.,2000,Immunity)エピトープは、CT26結腸癌細胞株によって発現される関連エピトープを標的とするT細胞を誘導する(AH1/SPSYVYHQF(配列番号193);Huang et al.,1996,Proc Natl Acad Sci USA 93:9730-9735)。1つの例では、インビボ実験において、VEE-UbAAY srRNA が、T7ポリメラーゼ(TriLink Biotechnologies)を使用したインビトロ転写によって生成され、脂質ナノ粒子(MC3)に封入された。
Mamu-A*01インドアカゲザルを、ChAdV68.5WTnt.MAG25マー (「ChAdV68-CMV-MAG」;配列番号2;E4欠失またはTET応答エレメントなし)またはChAdV68-E4d-CMT-MAG (配列番号71;E4欠失及びCMT TET応答エレメント[下記参照])の1×1012個(注射1回当たり、5×1011 個のウイルス粒子)のウイルス粒子を大腿四頭筋に両側筋肉注射して免疫した。アカゲザルに、注射日に50mgの抗CTLA4抗体(イピリムマブ)も皮下投与した。
Figure 2020243719000009
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Figure 2020243719000014
Figure 2020243719000015
Figure 2020243719000016
特定の配列
本明細書で言及するベクター、カセット、及び抗体を以下に記載し、配列番号で呼ぶ。
Figure 2020243719000017
Figure 2020243719000018
Figure 2020243719000019
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Figure 2020243719000024
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Figure 2020243719000040
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Figure 2020243719000042
Figure 2020243719000043

Claims (30)

  1. アデノウイルスベクターであって、
    アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列を含むアデノウイルス骨格を含み、
    前記アデノウイルス骨格が、前記アデノウイルスゲノムに関して部分欠失E4遺伝子を含み、
    前記部分欠失E4遺伝子が、部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域を含み、
    場合により、前記アデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、
    (1)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
    (a)MHCクラスIエピトープ、
    (b)MHCクラスIIエピトープ、
    (c)B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
    (d)これらの組み合わせ
    を含み、
    場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
    前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
    (2)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列と、
    (3)場合により、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
    (4)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
    (5)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
    を含む、前記アデノウイルスベクター。
  2. 請求項1に記載のベクターであって、
    (a)部分欠失E4遺伝子が、部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域を欠いていることを除いて、配列番号1に示されるE4遺伝子配列を含み、かつ
    (b)アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列を含み、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、
    前記ベクター。
  3. 改変ChAdV68配列を含むチンパンジーアデノウイルスベクターであって、前記改変ChAdV68配列が、
    (a)部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域を欠いていることを除く、配列番号1に示されるE4遺伝子配列を含む部分欠失E4遺伝子と、
    (b)配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列を含む、アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列であって、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、前記1つ以上の遺伝子または調節配列と
    を含み、
    場合により、前記チンパンジーアデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、少なくとも1つのペイロード核酸配列を含み、前記カセットが、前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列を含む、
    前記チンパンジーアデノウイルスベクター。
  4. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、以下をコードする、請求項1~3のいずれか1項に記載のベクター:
    (a)病原体由来ペプチド、ウイルス由来ペプチド、細菌由来ペプチド、真菌由来ペプチド、及び寄生虫由来ペプチドからなる群から選択される、感染症生物ペプチド;
    (b)前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有するエピトープ;ならびに/または
    (c)B細胞応答を刺激することができるエピトープを含むポリペプチド配列もしくはその部分であって、完全長タンパク質、タンパク質ドメイン、タンパク質サブユニット、もしくは抗体が結合できることが予測されるかもしくは知られている抗原性フラグメントを含む、ポリペプチド配列またはその部分。
  5. 配列番号1に示されるChAdV68配列の前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、以下を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のベクター:
    A)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915;または
    B)(i)配列番号1に示されるE1遺伝子における欠失に相当するヌクレオチド;及び/もしくは(ii)配列番号1に示されるE3遺伝子における欠失に相当するヌクレオチドを欠いていることを除く、配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915。
  6. 前記部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域が、配列番号1に示される配列の34,916~35,642の範囲のあたりのヌクレオチドの欠失である、請求項1~5のいずれか1項に記載のベクター。
  7. 前記部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域が、配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642の欠失である、請求項1~6のいずれか1項に記載のベクター。
  8. 前記アデノウイルス骨格が、
    A)部分欠失E4遺伝子に相当する配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、
    B)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、
    C)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、または
    D)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、ヌクレオチド577~3403を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518
    を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のベクター。
  9. 前記カセットが、E1領域、E3領域、及び/または、前記カセットの組み込みが可能な任意の欠失されたAdV領域においてベクター中に挿入されている、請求項1~8のいずれか1項に記載のベクター。
  10. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、エピトープへの抗原のプロセシングを受けることが可能なポリペプチド配列をコードしており、前記エピトープが、細胞の表面上のMHCクラスIにより提示されることが知られているかまたは疑われており、前記細胞の表面が腫瘍細胞表面である、請求項1~9のいずれか1項に記載のベクター。
  11. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の1つ以上が、アミノ酸25個の長さのペプチドをコードする、任意の5’リンカー配列及び任意の3’リンカー配列を含むMHC Iエピトープコード核酸配列をコードする、請求項1~10のいずれか1項に記載のベクター。
  12. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、リンカーをコードする核酸配列によって、異なるペイロード核酸配列と連結されている、請求項1~11のいずれか1項に記載のベクター。
  13. 前記リンカーが、同種由来タンパク質に由来する抗原に隣接する、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または2~20個の長さの1つ以上の天然配列を含む、請求項12に記載のベクター。
  14. 前記アデノウイルスベクターが、
    A)改変ChAdV68配列であって、
    (i)配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642を欠いていることを除く、配列番号1に示されるE4遺伝子配列を含む部分欠失E4遺伝子と、
    (ii)
    (1)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915、または
    (2)a)E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403、及び/もしくはb)E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915であって、前記部分欠失E4遺伝子が配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,915の3’である、前記ヌクレオチド2~34,915と、
    (iii)配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,643~36,518であって、前記部分欠失E4遺伝子が配列番号1に示される配列の前記ヌクレオチド35,643の5’である、前記ヌクレオチド35,643~36,518と、
    を含む前記改変ChAdV68配列と、
    B)CMV由来プロモーター配列と、
    C)SV40ポリアデニル化シグナルヌクレオチド配列と、
    D)カセットであって、
    (i)少なくとも1つのMHCクラスIエピトープであって、場合により、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープが、互いに直線的に連結された少なくとも2個の異なるMHCクラスIエピトープを含み、前記異なるMHCクラスIエピトープのそれぞれが場合により、
    (A)コードされたペプチド配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更であって、前記異なるMHCクラスIエピトープがアミノ酸7~15個の長さである、前記少なくとも1つの変更、
    (B)アミノ酸2~20個の長さであるペプチドをコードし、前記エピトープの天然のN末端アミノ酸配列をコードする、天然の5’リンカー配列、
    (C)アミノ酸2~20個の長さであるペプチドをコードし、前記エピトープの天然のC末端アミノ酸配列をコードする、天然の3’リンカー配列、または
    (D)これらの組み合わせ
    を含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープ、
    (ii)少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープであって、場合により、少なくとも2個の異なるMHCクラスIIエピトープを含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープ、
    (iii)B細胞応答を刺激することができる少なくとも1つのエピトープ、または
    (iv)これらの組み合わせ
    をコードする少なくとも1つのペイロード核酸配列
    を含む、前記カセットと
    を含み、
    前記カセットがChAdV68の欠失領域内に挿入され、前記CMV由来プロモーター配列が前記カセットに機能的に連結されている、請求項1~13のいずれか1項に記載のベクター。
  15. アデノウイルスベクターを含む、がんを有する対象を治療するための免疫療法剤であって、
    前記アデノウイルスベクターが、アデノウイルスゲノムの1つ以上の遺伝子または調節配列を含むアデノウイルス骨格を含み、
    前記アデノウイルス骨格が、前記アデノウイルスゲノムに関して部分欠失E4遺伝子を含み、
    前記部分欠失E4遺伝子が、部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域を含み、
    前記アデノウイルスベクターがカセットをさらに含み、前記カセットが、
    (1)少なくとも1つのペイロード核酸配列であって、場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列がポリペプチドをコードし、場合により前記ポリペプチドが抗原を含み、場合により前記抗原が、
    (a)MHCクラスIエピトープ、
    (b)MHCクラスIIエピトープ、
    (c)B細胞応答を刺激することができるエピトープ、または
    (d)これらの組み合わせ
    を含み、
    場合により前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、5’リンカー配列及び/または3’リンカー配列をさらに含む、
    前記少なくとも1つのペイロード核酸配列と、場合により、
    (2)前記少なくとも1つのペイロード核酸配列に機能的に連結された少なくとも1つのプロモーター配列と、
    (3)場合により、少なくとも1つのユニバーサルMHCクラスII抗原コード核酸配列と、
    (4)場合により、少なくとも1つのGPGPGコードリンカー配列(配列番号56)と、
    (5)場合により、少なくとも1つのポリアデニル化配列と
    を含む、前記免疫療法剤。
  16. (a)前記部分欠失E4遺伝子が、部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域を欠いていることを除いて、配列番号1に示されるE4遺伝子配列を含み、
    (b)前記アデノウイルスゲノムの前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示されるChAdV68配列の1つ以上の遺伝子または調節配列を含み、場合により、前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、配列番号1に示される配列のチンパンジーアデノウイルス末端逆位反復配列(ITR)、E1A、E1B、E2A、E2B、E3、L1、L2、L3、L4、及びL5遺伝子のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項15に記載の免疫療法剤。
  17. 配列番号1に示されるChAdV68配列の前記1つ以上の遺伝子または調節配列が、以下を含む、請求項16に記載の免疫療法剤:
    A)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915;または
    B)(i)配列番号1に示されるE1遺伝子における欠失に相当するヌクレオチド;及び/もしくは(ii)配列番号1に示されるE3遺伝子における欠失に相当するヌクレオチドを欠いていることを除く、配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915。
  18. 前記部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域が、配列番号1に示される配列の34,916~35,642の範囲のあたりのヌクレオチドの欠失である、請求項16または17に記載の免疫療法剤。
  19. 前記部分欠失E4orf2領域、欠失E4orf3領域、及び部分欠失E4orf4領域が、配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642の欠失である、請求項16または17に記載の免疫療法剤。
  20. 前記アデノウイルス骨格が、
    A)部分欠失E4遺伝子に相当する配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、
    B)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、
    C)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518、または
    D)部分欠失E4遺伝子に相当するヌクレオチド34,916~35,642を欠いていること、ヌクレオチド577~3403を欠いていること、及び配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列の少なくともヌクレオチド2~36,518
    を含む、請求項16~19のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  21. 前記カセットが、E1領域、E3領域、及び/または、前記カセットの組み込みが可能な任意の欠失されたAdV領域においてベクター中に挿入されている、請求項15~20のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  22. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、エピトープへの抗原のプロセシングを受けることが可能なポリペプチド配列をコードしており、前記エピトープが、細胞の表面上のMHCクラスIにより提示されることが知られているかまたは疑われており、前記細胞の表面が腫瘍細胞表面である、請求項15~21のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  23. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、前記コードされたエピトープ配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更を有するエピトープをコードし、場合により、前記少なくとも1つの変更が、点変異、フレームシフト変異、非フレームシフト変異、欠失変異、挿入変異、スプライスバリアント、ゲノム再編成、またはプロテアソームにより生成されたスプライス抗原を含む、請求項15~22のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  24. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列の1つ以上が、アミノ酸25個の長さのペプチドをコードする、任意の5’リンカー配列及び任意の3’リンカー配列を含むMHC Iエピトープコード核酸配列をコードする、請求項15~23のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  25. 前記少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つが、リンカーをコードする核酸配列によって、異なるペイロード核酸配列と連結されている、請求項15~24のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  26. 前記リンカーが、同種由来タンパク質に由来する抗原に隣接する、少なくともアミノ酸残基2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または2~20個の長さの1つ以上の天然配列を含む、請求項25に記載の免疫療法剤。
  27. 第2のワクチン組成物と組み合わせて使用される、請求項15~26のいずれか1項に記載の免疫療法剤。
  28. 前記第2のワクチン組成物が、少なくとも1つのペイロード核酸配列をコードする自己複製RNA(samRNA)ベクターを含む、請求項27に記載の免疫療法剤。
  29. 前記samRNAベクターによってコードされる前記少なくとも1つのペイロード核酸配列が、請求項15の少なくとも1つのペイロード核酸配列のうちの少なくとも1つと同じである、請求項28に記載の免疫療法剤。
  30. 前記アデノウイルスベクターが、
    A)改変ChAdV68配列であって、
    (i)配列番号1に示される配列のヌクレオチド34,916~35,642を欠いていることを除く、配列番号1に示されるE4遺伝子配列を含む部分欠失E4遺伝子と、
    (ii)
    (1)配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915、または
    (2)a)E1欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド577~3403、及び/もしくはb)E3欠失に相当する、配列番号1に示される配列のヌクレオチド27,125~31,825を欠いていることを除く、配列番号1に示される配列のヌクレオチド2~34,915であって、前記部分欠失E4遺伝子が配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,915の3’である、前記ヌクレオチド2~34,915と、
    (iii)配列番号1に示される配列のヌクレオチド35,643~36,518であって、前記部分欠失E4遺伝子が配列番号1に示される配列の前記ヌクレオチド35,643の5’である、前記ヌクレオチド35,643~36,518と、
    を含む前記改変ChAdV68配列と、
    B)CMV由来プロモーター配列と、
    C)SV40ポリアデニル化シグナルヌクレオチド配列と、
    D)カセットであって、
    (i)少なくとも1つのMHCクラスIエピトープであって、場合により、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープが、互いに直線的に連結された少なくとも2個の異なるMHCクラスIエピトープを含み、前記異なるMHCクラスIエピトープのそれぞれが場合により、
    (A)コードされたペプチド配列を野生型核酸配列によってコードされる対応するペプチド配列とは異なるものとする少なくとも1つの変更であって、前記異なるMHCクラスIエピトープがアミノ酸7~15個の長さである、前記少なくとも1つの変更、
    (B)アミノ酸2~20個の長さであるペプチドをコードし、前記エピトープの天然のN末端アミノ酸配列をコードする、天然の5’リンカー配列、
    (C)アミノ酸2~20個の長さであるペプチドをコードし、前記エピトープの天然のC末端アミノ酸配列をコードする、天然の3’リンカー配列、または
    (D)これらの組み合わせ
    を含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIエピトープ、
    (ii)少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープであって、場合により、少なくとも2個の異なるMHCクラスIIエピトープを含む、前記少なくとも1つのMHCクラスIIエピトープ、
    (iii)B細胞応答を刺激することができる少なくとも1つのエピトープ、または
    (iv)これらの組み合わせ
    をコードする少なくとも1つのペイロード核酸配列
    を含む、前記カセットと
    を含み、
    前記カセットがChAdV68の欠失領域内に挿入され、前記CMV由来プロモーター配列が前記カセットに機能的に連結されている、請求項15に記載の免疫療法剤。
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