JPWO2019150520A1

JPWO2019150520A1 - ガイドワイヤ

Info

Publication number: JPWO2019150520A1
Application number: JP2019568494A
Authority: JP
Inventors: 賢太柘
Original assignee: Asahi Intecc Co Ltd
Current assignee: Asahi Intecc Co Ltd
Priority date: 2018-02-01
Filing date: 2018-02-01
Publication date: 2021-01-14
Anticipated expiration: 2038-02-01
Also published as: KR20200112807A; CN111405923A; WO2019150520A1; EP3747498A1; JP6995142B2; EP3747498A4; US20200282185A1

Abstract

【課題】ガイドワイヤ先端部の柔軟性を確保すると共に、コーティング剤がコアシャフト等から剥離することを防止することができるガイドワイヤを提供する。【解決手段】コアシャフト３と、先端がコアシャフト３の先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体５と、コアシャフト３及びコイル体５の外周を覆うコーティング剤７と、を備えたガイドワイヤ１において、コアシャフト３は、コイル体５の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部９を備え、コーティング剤７は、コイル体５の内部を除いて、膨隆部９の先端側からコイル体５の基端の基端側までコアシャフト３及びコイル体５を覆っている。【選択図】図２

Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。

従来、治療や検査のために、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等を案内する種々のガイドワイヤが提案されてきた。例えば、特許文献１には、芯材の先端にコイル状の造影部を備え、芯材及び造影部の外周に合成樹脂被覆層を備えたガイドワイヤが記載されている（図１等参照）。また、特許文献１に記載の合成樹脂被覆層の表面には潤滑性コーティングが施されている。

特開２００４−４１２５４号公報

特許文献１に記載のガイドワイヤは、芯材の先端に造影部であるコイル体を備えており、かつ、そのコイル体の外周に合成樹脂被覆層を備えていることから、ガイドワイヤの先端の柔軟性が損なわれるという問題があった。

また、特許文献１に記載のガイドワイヤにおいては、合成樹脂被覆層及びその表面に形成されている潤滑性コーティング剤（以下、これらを纏めて「コーティング剤」と記す）が芯材から剥離する可能性が高く、造影部の外径が芯材（以下、「コアシャフト」と記す）の外径よりも大きいことによるアンカー効果によって、剥離する可能性は若干改善されているものの、未だ十分ではなかった。

本発明は、従来技術が有する上述した問題に対応してなされたものであり、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を確保すると共に、コーティング剤がコアシャフト等から剥離することを防止することができるガイドワイヤを提供することを目的とする。

上述した課題を解決するために、本発明の第１の態様は、コアシャフトと、先端が前記コアシャフトの先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体と、前記コアシャフト及び前記コイル体の外周を覆うコーティング剤と、を備えたガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトは、前記コイル体の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部を備え、前記コーティング剤は、前記コイル体の内部を除いて、前記膨隆部の先端側から前記コイル体の基端の基端側まで前記コアシャフト及び前記コイル体を覆っていることを特徴とする。

また、本発明の第２の態様は、第１の態様のガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトの先端部に固着され、前記コアシャフトの先端から先端側に延びる複数の素線からなる撚線を備え、前記コイル体は、前記コアシャフトの先端から先端側であって、かつ前記撚線の途中まで延びており、前記コーティング剤は、前記撚線、前記コアシャフト及び前記コイル体の外周を覆い、前記膨隆部は、前記コイル体の先端から先端側に離間した位置で前記撚線に固着され、前記コーティング剤は、前記コイル体の内部を除いて、前記膨隆部の先端側から前記コイル体の基端の基端側まで前記撚線、前記コアシャフト及び前記コイル体を覆っていることを特徴とする。

さらに、本発明の第３の態様は、第２の態様のガイドワイヤにおいて、前記コーティング剤は、前記撚線を構成する複数の前記素線間に入り込んでいることを特徴とする。

本発明の第１の態様のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、先端がコアシャフトの先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体と、コアシャフト及びコイル体の外周を覆うコーティング剤と、を備えたものを対象として、特に、コアシャフトは、コイル体の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部を備え、コーティング剤は、コイル体の内部を除いて、膨隆部の先端側からコイル体の基端の基端側までコアシャフト及びコイル体を覆っているので、コイル体部、延いては、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を確保すると共に、膨隆部及びコイル体によって、コーティング剤がコアシャフト及びコイル体から剥離することを防止することができる。

また、本発明の第２の態様のガイドワイヤによれば、第１の態様のガイドワイヤにおいて、コアシャフトの先端部に固着され、コアシャフトの先端から先端側に延びる複数の素線からなる撚線を備え、コイル体は、コアシャフトの先端から先端側であって、かつ撚線の途中まで延びており、コーティング剤は、撚線、コアシャフト及びコイル体の外周を覆い、膨隆部は、コイル体の先端から先端側に離間した位置で撚線に固着され、コーティング剤は、コイル体の内部を除いて、膨隆部の先端側からコイル体の基端の基端側まで撚線、コアシャフト及びコイル体を覆っているので、コイル体部及び撚線部、延いては、ガイドワイヤ先端部の柔軟性をさらに確保すると共に、膨隆部及びコイル体によって、コーティング剤がコアシャフト、撚線及びコイル体から剥離することを防止することができる。

さらに、本発明の第３の態様のガイドワイヤによれば、第２の態様のガイドワイヤにおいて、コーティング剤が撚線を構成する複数の素線間に入り込んでいるので、コーティング剤が撚線から剥離するのをさらに防止することができる。

本発明の第１実施形態のガイドワイヤの概略構成図である。第１実施形態のガイドワイヤの縦断面図である。第２実施形態のガイドワイヤの概略構成図である。第２実施形態のガイドワイヤの縦断面図である。第３実施形態のガイドワイヤの先端部の縦断面図である。第３実施形態のガイドワイヤの撚線近傍の縦断面図である。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。

（第１実施形態）
先ず、本発明の第１実施形態について説明する。
図１は、本発明の第１実施形態のガイドワイヤの概略構成図であり、図２は、第１実施形態のガイドワイヤの縦断面図である。

図１に示すように、本実施形態のガイドワイヤ１は、コアシャフト３と、先端がコアシャフト３の先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体５と、コアシャフト３においてコイル体５の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部９と、コアシャフト３、コイル体５及び膨隆部９の外周を覆うコーティング剤７とから構成されている。

コアシャフト３は、基端から先端に向かって縮径している断面円形の棒状部材であり、長尺状の可撓性部材である。コアシャフト３の材料は、ステンレス鋼、Ｎｉ−Ｔｉ系合金、コバルト系合金等、生体適合性を有する材料であれば特に限定されないが、本実施形態ではステンレス鋼が使用されている。

コイル体５は、その先端がコアシャフト３の先端から基端側に離間した位置に固着されている。具体的には、コイル体５の先端は、ロウ材２によってコアシャフト３に固着され、コイル体５の基端は、ロウ材４によってコアシャフト３に固着されている。

なお、ロウ材２及びロウ材４は、金錫ロウ材、銀錫ロウ材等、生体適合性を有するロウ材であれば特に限定されないが、本実施形態では銀錫ロウ材が使用されている。また、コイル体５は、単数または複数の金属素線を巻回して形成された円筒中空のコイル体であり、その外径は、コイル体５が固着された位置におけるコアシャフト３の外径よりも大きい。

コイル体５を形成する金属素線の材料は、ステンレス鋼、タングステン、Ｎｉ−Ｔｉ系合金等、生体適合性を有する材料であれば特に限定されないが、本実施形態ではステンレス鋼が使用されている。

膨隆部９は、コアシャフト３の先端部に、コイル体５の先端から先端側に離間した位置に固着されており、その外径は、膨隆部９が固着された位置におけるコアシャフト３の外径よりも大きい。膨隆部９の材料は、一般には、コイル体５を固着しているロウ材２及びロウ材４と同様のロウ材が使用されている。

コーティング剤７は、図２にその領域を斜線によって示しているが、図２に示すように、コイル体５の内部を除いて、膨隆部９の先端側であるガイドワイヤ１の先端からコイル体５の基端の基端側までコアシャフト３、コイル体５及び膨隆部９を覆っている。

コイル体５の内部にコーティング剤７を浸透させないのは、ガイドワイヤ１の先端の柔軟性を確保する為である。

なお、本実施形態のコーティング剤７は、ガイドワイヤ１の摩擦抵抗を低減する為に、コイル体５の基端の基端側においても、コアシャフト３の基端までコアシャフト３を覆っている。

コーティング剤７は、摩擦抵抗が小さい材料で形成することが望ましく、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリ（２−ヒドロキシエチルメタクリレート）、無水マレイン酸系共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、２−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンまたはその共重合体、（２−ヒドロキシエチルメタクリレート）―スチレンブロック共重合体、各種合成ポリペプチド、コラーゲン、ヒアルロン酸、セルロース系ポリマー、およびこれらの混合物等を使用することが望ましい。

また、コーティング剤７は、ガイドワイヤ１の位置に応じて異なる材料からなるものを採用しても良い。例えば、コイル体５の中間位置から先端側の領域と基端側の領域とで異なる材料からなるコーティング剤７を採用してもよい。

本実施形態のガイドワイヤ１によれば、コアシャフト３と、先端がコアシャフト３の先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体５と、コアシャフト３及びコイル体５の外周を覆うコーティング剤７とを備え、コアシャフト３は、コイル体５の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部９を備え、コーティング剤７は、コイル体５の内部を除いて、膨隆部９の先端側からコイル体５の基端の基端側までコアシャフト３及びコイル体５を覆っているので、コイル体５、延いては、ガイドワイヤ１先端部の柔軟性を確保すると共に、膨隆部９及びコイル体５によって、コーティング剤７がコアシャフト３及びコイル体５から剥離することを防止することができる。

膨隆部９は、コアシャフト３の先端に、コアシャフト３の先端が膨隆部９から飛び出さないように固着されていても良い。この構成によれば、コアシャフト３の先端が、コーティング剤７から飛び出して体内組織に損傷を与えることを防止することができる。

（第２実施形態）
次に、本発明の第２実施形態について説明する。
図３は、第２実施形態のガイドワイヤの概略構成図であり、図４は、第２実施形態のガイドワイヤの縦断面図である。

図３に示すように、本実施形態のガイドワイヤ１０は、コアシャフト１３と、そのコアシャフト１３の先端側に位置するように、コアシャフト１３の先端部に固着された複数の素線からなる撚線１６と、先端が撚線１６の先端から基端側に離間した位置に固着され、基端がコアシャフト１３に固着されたコイル体１５と、撚線１６、コアシャフト１３及びコイル体１５の外周を覆うコーティング剤１７と、撚線１６においてコイル体１５の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部１９とから構成されている。

コアシャフト１３は、コアシャフト３と同様に、基端から先端に向かって縮径している断面円形の棒状部材であり、長尺状の可撓性部材である。また、その材質は、コアシャフト３と同様である。

撚線１６は、図４に示されるように、コイル体１５の内部において、その基端がコアシャフト１３の先端部にロウ材１８によって固着され、コアシャフト１３の先端及びコイル体１５の先端から先端側に延びている。

なお、撚線１６は、ロウ材１８によってコアシャフト１３のみならずコイル体１５にも固着されても良い。

コイル体１５は、その先端が撚線１６に固着され、その基端がコアシャフト１３に固着されている。具体的には、コイル体１５の先端は、ロウ材１２によって撚線１６に固着され、コイル体１５の基端は、ロウ材１４によってコアシャフト１３に固着されている。

なお、ロウ材１２、ロウ材１４及びロウ材１８は、第１実施形態のロウ材２及びロウ材４と同様の材料を使用することができる。また、コイル体１５も第１実施形態のコイル体５と同様であり、その外径は、コイル体１５が固着された位置におけるコアシャフト１３の外径よりも大きい。

膨隆部1９は、撚線１６に、コアシャフト１３の先端及びコイル体１５の先端から先端側に離間した位置に固着されており、その外径は、膨隆部１９が固着された位置におけるコアシャフト１３の外径よりも大きい。なお、膨隆部１９の材料も第１実施形態の膨隆部９と同様である。

コーティング剤１７は、図４にその領域を斜線によって示しているが、図４に示すように、コイル体１５の内部を除いて、膨隆部１９の先端側であるガイドワイヤ１０の先端からコイル体１５の基端の基端側までコアシャフト１３、コイル体１５及び膨隆部１９を覆っている。

コイル体１５の内部にコーティング剤１７を浸透させないのは、第１実施形態と同様に、ガイドワイヤ１０の先端の柔軟性を確保する為である。

なお、本実施形態のコーティング剤１７は、コイル体１５の基端の基端側においても、コアシャフト１３の基端までコアシャフト１３を覆っている。なお、コーティング剤１７の材質は、第１実施形態のコーティング剤７と同様である。

本実施形態のガイドワイヤ２によれば、コアシャフト１３と、そのコアシャフト１３の先端側に位置するようにコアシャフト１３の先端部に固着された複数の素線からなる撚線１６と、先端が撚線１６の先端から基端側に離間した位置に固着され、基端がコアシャフト１３に固着されたコイル体１５と、撚線１６、コアシャフト１３及びコイル体１５の外周を覆うコーティング剤１７と、撚線１６においてコイル体１５の先端から先端側に固着された膨隆部１９とを備え、コーティング剤１７は、コイル体１５の内部を除いて、膨隆部１９の先端側からコイル体１５の基端の基端側までコアシャフト１３及びコイル体１５を覆っているので、コイル体１５、延いては、ガイドワイヤ１０先端部の柔軟性を確保すると共に、膨隆部１９及びコイル体１５によって、コーティング剤１７が撚線１６、コアシャフト１３及びコイル体１５から剥離するのを防止することができる。

膨隆部１９は、撚線１６の先端に、撚線１６の先端が膨隆部１９から飛び出さないように固着されていても良い。この構成によれば、撚線１６の先端がコーティング剤１７から飛び出して体内組織に損傷を与えることを防止することができる。

（第３実施形態）
次に、本発明の第３実施形態について説明する。
図５は、第３実施形態のガイドワイヤの先端部の縦断面図であり、図６は、第３実施形態のガイドワイヤの撚線近傍の縦断面図である。

なお、本実施形態においては、第２実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。

本実施形態のガイドワイヤ２０は、第２実施形態のガイドワイヤ１０と比較して、撚線とコーティング剤との固着状態が異なる。すなわち、コーティング剤２７は、撚線２６を構成する複数の素線間に入り込み、撚線２６を構成する複数の素線間の隙間から突出する突出部２７ａを形成している。

そして、本実施形態のガイドワイヤは、この突出部２７ａの形成によって、コーティング剤２７と撚線２６との固着強度を増大させている。また、本実施形態の突出部２７ａは、撚線２６を構成する素線間の下部において、その素線間の間隔よりも大きな外径を有しており、コーティング剤２７が撚線２６から剥離するのをさらに防止している。

撚線２６は、図５に示されるように、コイル体１５の内部において、その基端がコアシャフト１３の先端部にロウ材２８によって固着され、コアシャフト１３の先端及びコイル体１５の先端から先端側に延びている。なお、ロウ材２８は、第１実施形態のロウ材２及びロウ材４と同様の材料を使用することができる。

本実施形態のガイドワイヤ２０によれば、第２実施形態のガイドワイヤ１０と比較して、コーティング剤２７が撚線２６を構成する複数の素線間に入り込んでいるので、コーティング剤２７が撚線２６から剥離するのをさらに防止することができる。

膨隆部１９は、撚線２６の先端に、撚線２６の先端が膨隆部１９から飛び出さないように固着されていても良い。この構成によれば、撚線２６の先端がコーティング剤２７から飛び出して体内組織に損傷を与えることを防止することができる。

１，１０，２０・・・ガイドワイヤ
２，４，１２，１４，１８，２８・・・ロウ材
３，１３・・・コアシャフト
５，１５・・・コイル体
７，１７，２７・・・コーティング剤
９，１９・・・膨隆部
１６，２６・・・撚線
２７ａ・・・突出部

Claims

コアシャフトと、
先端が、前記コアシャフトの先端から基端側に離間した位置に固着されたコイル体と、
前記コアシャフト及び前記コイル体の外周を覆うコーティング剤と、
を備えたガイドワイヤにおいて、
前記コアシャフトは、前記コイル体の先端から先端側に離間した位置に固着された膨隆部を備え、
前記コーティング剤は、前記コイル体の内部を除いて、前記膨隆部の先端側から前記コイル体の基端の基端側まで前記コアシャフト及び前記コイル体を覆っていることを特徴とするガイドワイヤ。
前記コアシャフトの先端部に固着され、前記コアシャフトの先端から先端側に延びる複数の素線からなる撚線を備え、
前記コイル体は、前記コアシャフトの先端から先端側であって、かつ前記撚線の途中まで延びており、
前記コーティング剤は、前記撚線、前記コアシャフト及び前記コイル体の外周を覆い、
前記膨隆部は、前記コイル体の先端から先端側に離間した位置で前記撚線に固着され、
前記コーティング剤は、前記コイル体の内部を除いて、前記膨隆部の先端側から前記コイル体の基端の基端側まで前記撚線、前記コアシャフト及び前記コイル体を覆っていることを特徴とする請求項１に記載のガイドワイヤ。
前記コーティング剤は、前記撚線を構成する複数の前記素線間に入り込んでいることを特徴とする請求項２に記載のガイドワイヤ。