JP2015173836A - ガイドワイヤ - Google Patents

ガイドワイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2015173836A
JP2015173836A JP2014052670A JP2014052670A JP2015173836A JP 2015173836 A JP2015173836 A JP 2015173836A JP 2014052670 A JP2014052670 A JP 2014052670A JP 2014052670 A JP2014052670 A JP 2014052670A JP 2015173836 A JP2015173836 A JP 2015173836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
core shaft
guide wire
coil body
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014052670A
Other languages
English (en)
Inventor
浩範 河崎
Hironori Kawasaki
浩範 河崎
小糸 繁之
Shigeyuki Koito
繁之 小糸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Lifeline Co Ltd
Original Assignee
Japan Lifeline Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Lifeline Co Ltd filed Critical Japan Lifeline Co Ltd
Priority to JP2014052670A priority Critical patent/JP2015173836A/ja
Priority to PCT/JP2014/083516 priority patent/WO2015136811A1/ja
Publication of JP2015173836A publication Critical patent/JP2015173836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09058Basic structures of guide wires
    • A61M2025/09083Basic structures of guide wires having a coil around a core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09133Guide wires having specific material compositions or coatings; Materials with specific mechanical behaviours, e.g. stiffness, strength to transmit torque
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09175Guide wires having specific characteristics at the distal tip

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】ガイドワイヤのコアシャフトとコイル体との固着強度を高め、安全性の高いガイドワイヤを提供すること。【解決手段】コアシャフト2と、コアシャフト2を覆うコイル体3と、コアシャフト2の先端部に形成された膨隆部5と、コイル体3の先端とコアシャフト2の先端とを膨隆部5を覆うように固着する固着部6とを備えているガイドワイヤ1であって、膨隆部5はAu含有ハンダにより形成され、固着部6は、Ag−Sn系ハンダに、膨隆部5に含有されるAu成分の一部を導入したことにより形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
従来、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して、目的部位へ医療デバイス等を案内する為に使用される種々のガイドワイヤが提案されてきた。
例えば、特許文献1には、芯線の先端に頭部を設け、この頭部とコイルの先端とが、金属ろうによって固着されたガイドワイヤが記載されている。
また、特許文献2には、コアシャフトと、コアシャフトを覆うコイル体と、コアシャフトの先端部に形成された膨隆部と、コイル体の先端とコアシャフトの先端とを、膨隆部を覆うように固着する固着部とを備えているガイドワイヤが記載されている。
ここに、膨隆部は、固着部よりも剛性の高い材料、具体的には、Au成分を80質量%以上含むハンダによって形成されている。
他方、固着部は、膨隆部を形成するハンダよりも融点の低いハンダ、具体的には、Ag−Sn系ハンダによって形成されている。
特許文献2に記載のガイドワイヤによれば、コアシャフトの先端とコイル体の先端とが、膨隆部を覆うように固着部によって固着されていることにより、コイル体の先端とコアシャフトの先端との固着強度を高めることができる、とされている。
実開平6−81547 特開2012−152478
しかしながら、特許文献1に記載のガイドワイヤは、頭部とコイルとの固着強度が十分ではなく、芯線からコイルの先端が離脱してしまい、離脱したコイルが血管等の脈管内を傷つけたり、脈管内に残存したりする虞を有していた。
また、特許文献2に記載のガイドワイヤは、コアワイヤの先端部分とコイルスプリングとが剛性の低いAg−Sn系ハンダによって固着されているために、膨隆部を覆うように固着されていても、その固着強度は十分とはいえず、引用文献1に記載のガイドワイヤと同じ様に、コアワイヤからコイルスプリングの先端が離脱してしまい、コイルスプリングが血管等の脈管内を傷つけたり、脈管内に残存したりする虞を有していた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ガイドワイヤのコアシャフトとコイル体との固着強度を高め、安全性の高いガイドワイヤを提供することにある。
<1>本願請求項1に係る発明のガイドワイヤは、コアシャフトと、前記コアシャフトを覆うコイル体と、前記コアシャフトの先端部に形成された膨隆部と、前記コイル体の先端と前記コアシャフトの先端とを前記膨隆部を覆うように固着する固着部とを備えているガイドワイヤであって、
前記膨隆部はAu含有ハンダにより形成され、
前記固着部は、前記膨隆部の前記Au含有ハンダよりもAu含有濃度が低いAu含有ハンダで構成されていることを特徴とする。
<2>本願請求項2に係る発明のガイドワイヤは、請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、前記膨隆部を形成するAu含有ハンダが、Auハンダ、Au−Ge系ハンダ、Au−Si系ハンダ、Au−In系ハンダ、Au−Sb系ハンダおよびAu−Sn系ハンダから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
<3>本願請求項3に係る発明のガイドワイヤは、請求項1または2に記載のガイドワイヤにおいて、前記固着部を形成するAu含有ハンダが、AgおよびSnの一方または両方を含むことを特徴とする。
<4>本願請求項4に係る発明のガイドワイヤは、請求項1〜3に記載のガイドワイヤにおいて、前記固着部を形成する前記Au含有濃度が低いAu含有ハンダが、前記膨隆部に含有されるAu成分の一部を導入したことにより形成されていることを特徴とする。
<5>本願請求項5に係る発明のガイドワイヤは、請求項1〜3に記載のガイドワイヤにおいて、前記固着部を形成する前記Au含有濃度が低いAu含有ハンダが、Ag−Sn系ハンダに前記膨隆部に含有されるAu成分の一部を導入したことにより形成されていることを特徴とする。
<1>請求項1のガイドワイヤによれば、コイル体の先端とコアシャフトの先端とを膨隆部を覆うように固着する固着部が、膨隆部のAu含有ハンダよりもAu含有濃度が低いAu含有ハンダで構成されており、膨隆部および固着部が全体的にAu含有ハンダになることでその剛性が格段に高くなり、この固着部による、コイル体の先端とコアシャフトの先端との固着強度を格段に向上させることができる。
<2>請求項2のガイドワイヤによれば、コイル体の先端とコアシャフトの先端とを膨隆部を覆うように固着する固着部に、膨隆部を形成するAuハンダ、Au−Ge系ハンダ、Au−Si系ハンダ、Au−In系ハンダ、Au−Sb系ハンダまたはAu−Sn系ハンダに由来のAu成分が導入されているので、この固着部によるコイル体の先端とコアシャフトの先端との固着強度を格段に向上させることができる。
<3>請求項3のガイドワイヤによれば、固着部を形成するAu含有ハンダが、AgおよびSnの一方または両方を含んでいるため、固着部形成時の取扱性を向上させることができる。
<4>請求項4のガイドワイヤによれば、固着部を形成するAu含有濃度が低いAu含有ハンダが、膨隆部に含有されるAu成分の一部を導入したことにより形成されているので、この固着部によるコイル体の先端とコアシャフトの先端との固着強度を格段に向上させることができる。
<5>請求項5のガイドワイヤによれば、固着部を形成するAu含有濃度が低いAu含有ハンダが、Ag−Sn系ハンダに前記膨隆部に含有されるAu成分の一部を導入したことにより形成されているので、固着部形成時の取扱性を向上させることができる。
従って、本発明のガイドワイヤによれば、コイル体の先端に引張荷重又は圧縮荷重が負荷されたとしても、固着部がコアシャフトの先端部から離脱することを防止することがで
き、延いては、ガイドワイヤの安全性を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示すガイドワイヤの全体図である。 本発明の他の実施形態を示すガイドワイヤの全体図である。
以下、本発明のガイドワイヤを図面に示す好適実施形態に基づいて説明する。
<実施形態>
図1に示す本実施形態のガイドワイヤ1は、コアシャフト2と、コアシャフト2の先端部を覆うコイル体3とから構成されている。
コアシャフト2は、太径部2aと、太径部2aの先端に位置して、先端方向に向って外径が減少するテーパー部2bと、テーパー部2bの先端に位置する細径部2cとを有している。
コアシャフト2の細径部2cの先端部には、膨隆部5が設けられており、コアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端とは、固着部6によって、膨隆部5を覆う様に、固着されている。
また、コアシャフト2の太径部2aの先端とコイル体3の基端とは、基端接着部9によって固着されている。
また、コアシャフト2の細径部2cの中間部とコイル体3の中間部とは、中間接着部7を介して固着されている。
このように、ガイドワイヤ1は、コアシャフト2の細径部2cの先端部に膨隆部5が形成され、コアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端とが、この膨隆部5を覆うように固着部6によって固着されている。
コアシャフト2を形成する材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼(SUS304)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線等の材料を使用することができる。
コイル体3を形成する材料としては、放射線不透過性を有する素線、又は放射線透過性を有する素線を用いることができる。
放射線不透過性を有する素線の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、金、白金、タングステン、又はこれらの元素を含む合金(例えば、白金−ニッケル合金)等を使用することができる。
また、放射線透過性を有する素線の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼(SUS304やSUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線等を使用することができる。
また、コイル体3は、放射線不透過性の素線と放射線透過性の素線とから形成してもよい。この場合、例えば、中間接着部7よりも先端側のコイル体3を放射線不透過性の素線で形成し、中間接着部7よりも基端側のコイル体3を放射線透過性の素線で形成することができる。放射線不透過性の素線と放射線透過性の素線とは、互いの端面を当接して、溶接により固着してもよいし、この当接した部分を中間接着部7で覆うことで固着してもよい。
これにより、中間接着部7の先端側のコイル体3の放射線透視下における視認性が向上するので、ガイドワイヤ1の先端部の位置を把握することができる。この結果、術者はガ
イドワイヤ1の操作を安全に行うことができる。
膨隆部5はAu含有ハンダにより形成されている。ここでいうAu含有ハンダとは、少しでもAuを含むハンダであり、Au以外の元素を含んでいてもよい。
Au含有ハンダは、コアシャフト2の細径部2cに対する膨隆部5の固着強度を確保しながら、膨隆部5を簡便に作製することができる。
膨隆部5を形成するAu含有ハンダとしては、Auハンダ、純金ハンダ、Au−Ge系ハンダ、Au−Si系ハンダ、Au−In系ハンダ、Au−Sb系ハンダ、Au−Sn系ハンダおよびAu−Pb系ハンダ、さらに、Au−Ag−Sn系ハンダ、Au−Sn−Pb系ハンダ、Au−Cu−Pd系ハンダ、Au−Sn−Wo系ハンダ、Au−Sn−Mo系ハンダ、Au−Sn−Co−P系ハンダ、Au−Sn−Co−Ge系ハンダ、Au−Sn−Bi−In系ハンダ、Au−Cu−Pd−Ag系ハンダ、Au−Ag−Cu−Sn−In系ハンダ、Au−Ag−Cu−Sn−Ga系ハンダ、Au−Cu−Ni−Ag−In−Sn系ハンダ、Au−Pd−In−Cu−Zn−Re−Ag系ハンダなどの3成分以上の金属を含むハンダなどを挙げることができ、これらを単独でまたは2個以上を組み合わせて使用することができる。
膨隆部5を形成するAu含有ハンダは、剛性が高く、変形しにくい膨隆部5を形成することができるので、コアシャフト2の細径部2cの先端を強力に固着することができる。
また、膨隆部5を形成するAu含有ハンダは高い放射線不透過性も有していることから、放射線透視下による造影によって、ガイドワイヤ1の先端が明確に造影されるので、術者がガイドワイヤ1の位置を視認しやすくなり、術者がガイドワイヤ1を安全に操作することができる。
膨隆部5を形成するAu含有ハンダの融点は280〜370℃であることが好ましい。
なお、Au含有ハンダを使用してコアシャフト2の細径部2cに膨隆部5を形成する際には、コアシャフト2の細径部2cの膨隆部5を形成する箇所に予めフラックスを塗布しておくことで、コアシャフト2とAu含有ハンダから形成される膨隆部5との固着強度を高めることができる。
固着部6は、膨隆部5のAu含有ハンダよりもAu含有濃度が低いAu含有ハンダで構成されており、Ag−Sn系ハンダに、膨隆部5に含有されるAu成分の一部を導入した(移動させた)ことにより形成されている。一般に、Auは他の金属に溶け込み易いという性質があり、他の金属にAuが溶け込むことは金くわれと呼ばれている。
すなわち、固着部6は、Ag−Sn系ハンダを構成するAgおよびSn成分、並びに、膨隆部5から導入されて、Ag−Sn系ハンダ中に拡散されたAu成分を含有するハンダ(Au−Ag−Sn系ハンダ)によって形成されている。この場合、AuおよびSnが主成分となり、実質的には金系ハンダが形成されているので固着力が向上する。
固着部6を形成するためのAg−Sn系ハンダにおいて、Ag成分とSn成分との質量比としては、2〜5:98〜95であることが好ましい。
固着部6を形成するためのハンダとしては、Ag−Sn系ハンダ、Ag−In系ハンダ、In−Sn系ハンダ、Ag−Pb系ハンダ、Pb−Sn系ハンダ、In−Sb系ハンダ、Sn−Sb系ハンダおよびPb−In系ハンダ、さらに、Sn−Pb−Ag系ハンダ、Pb−Ag−Sn系ハンダ、Pb−Ag−In系ハンダ、In−Sn−Pb−Ag系ハンダ、Ag−Cu−Ni−P系ハンダなどの3成分以上の金属を含むハンダなどを挙げることができ、これらのうち、Ag−Sn系ハンダを用いることが好ましい。
固着部6を形成するためのAg−Sn系ハンダにおいて、Ag成分とSn成分との質量比としては、2〜5:98〜95であることが好ましい。
固着部6を形成するためのAg−Sn系ハンダは、膨隆部5を形成するAu含有ハンダよりも低い融点を有する。
ここに、固着部6を形成するためのAg−Sn系ハンダの融点は221〜250℃であることが好ましい。
固着部6を形成するためのAg−Sn系ハンダの融点が、膨隆部5を形成するAu含有ハンダよりも低いことにより、膨隆部5の変形を防止しつつ、固着部6を形成することができる。さらに、Ag−Sn系ハンダによるコアシャフト2の細径部2c及びコイル体3への熱影響を抑えつつ、コアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端とを強力に固着することができる。
なお、Ag−Sn系ハンダを使用して固着部6を形成する際には、コアシャフト2の細径部2cとコイル体3の固着部6を形成する箇所に予めフラックスを塗布しておくのが好ましい。これにより、コアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端との固着強度を高めることができる。
形成された固着部6におけるAu成分(膨隆部5より導入されたAu成分)の含有割合は5質量%以上であることが好ましく、更に好ましくは10〜80質量%とされる。
コアシャフト2の太径部2aの先端とコイル体3の太径部3aの基端とを固着する基端接着部9、コアシャフト2の細径部2cの中間部とコイル体3の中間部とを固着する中間接着部7を形成する材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム合金ロウ、銀ロウ、金ロウ、亜鉛、Pb−Sn合金、Ag−Pb合金、Ag−Sn合金、Au−Sn合金、Au−Si合金等の金属ハンダや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、各種エラストマー材料、又はエポキシ樹脂等の接着剤等の合成樹脂を使用することができる。
また、金属ハンダによって各部品を組み付ける際には、固着を行なう位置に予めフラックスを塗布しておくことが好ましい。これにより、金属ハンダと各部品との濡れ性が良好となり、固着強度が増加する。
また、コアシャフト2とコイル体3とを、固着部6、中間接着部7、及び基端接着部9にて固着する場合には、それぞれの固着ポイントが形成される箇所に相当するコイル体3の各コイル素線との間に予め間隙を形成しておくことで、樹脂部材や金属ハンダが入り込み、コアシャフト2のコイル体3との固着強度を高めることができる。
また、図示していないが、ガイドワイヤ1の全周、又は、長手方向の一部に樹脂や、疎水性や親水性の潤滑剤による被覆を行っても良く、このような被覆を行う場合には、固着部6とコイル体3との長軸方向と短軸方向とを含む全周を覆う様に、樹脂と、樹脂の外周に親水性の潤滑剤とを被覆することが好ましい。
このように、固着部6とコイル体3の全周に樹脂を被覆することにより、コイル体3と親水性の潤滑剤との接着力や、親水性の潤滑剤の耐久性を高めることができる。また、親水性の潤滑剤を被覆することで、血管内の狭窄部に樹脂と親水性の潤滑剤が被覆された固着部6やコイル体3とが接触した場合でも、狭窄部との摩擦を低減できる為、固着部6やコイル体3が捕捉されることを大幅に低減することができる。これにより、ガイドワイヤ1が捕捉された際に、押し引き操作によって発生する膨隆部5と固着部6への引張又は圧縮応力も大幅に低減されるので、コアシャフト2とコイル体3との固着を保護することができ、延いては、ガイドワイヤ1の安全性を向上させることができる。
本実施形態のガイドワイヤ1は、次の方法で作製することができる。
まず、コイル体3を構成するコイル素線をコイル体作製用の芯金に巻きつけて、芯金外周上にコイル体3を形成する。その後、芯金を引き抜くことでコイル体3を作製する。
なお、コイル体3の素線をコイル体作製用の芯金に巻きつけた後、コイル体3の形状を保持する為に、熱処理を行うことで、コイル体3の素線をコイル体作製用の芯金に巻きつけた際に発生する応力を緩和させてもよい。
次に、センタレス研磨機等を用いてコアシャフト2に太径部2aとテーパー部2bと細径部2cとを研削して形成する。
次に、コアシャフト2の細径部2cの先端をコイル体3の基端側から挿入して、コアシャフト2の細径部2cの先端がコイル体3の先端よりも先端方向に位置するようにコイル体3を配置する。
次に、コアシャフト2の細径部2cの先端部にフラックスを塗布し、その後、ハンダごてを用いてAu含有ハンダを、フラックスが塗布されたコアシャフト2の細径部2cの先端部にあてることで、膨隆部5を形成する。
次に、コイル体3を先端方向に移動させて、コイル体3の基端とコアシャフト2の太径部2aの先端に、フラックスを塗布しておき、金属ハンダで構成された基端接着部9によって、コイル体3の基端とコアシャフト2の太径部2aの先端とを固着する。
次に、コアシャフト2の細径部2cの中間部と、コイル体3の中間部にフラックスを塗布しておき、その後、金属ハンダで構成された中間接着部7によって、コアシャフト2の細径部2cの中間部と、コイル体3の中間部とを、固着する。
そして、最後に、膨隆部5が設けられたコアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端にフラックスを塗布しておき、その後、ハンダごてを用いて、Ag−Sn系ハンダにより、膨隆部5を覆う様に、コアシャフト2の細径部2cの先端とコイル体3の先端とを固着するとともに、膨隆部5に含有されているAu成分の一部を、当該膨隆部5を覆うAg−Sn系ハンダに導入して、固着部6を形成することで、ガイドワイヤ1を作製することができる。
ここに、Ag−Sn系ハンダに、膨隆部5に含有されているAu成分(Au−Ge系ハンダに由来のAu成分)部を効率的に導入させる方法としては、膨隆部5を形成するAu含有ハンダの融点以上の温度で加熱する方法が挙げられる。Au含有ハンダの融点以上で加熱することにより、Au成分の移動が起こりやすくなると考えられる。なお、Au含有ハンダの融点未満であっても、Ag−Sn系ハンダの融点以上の温度で加熱すれば、液相になったAg−Sn系ハンダにAu成分が溶け込むことができる。この場合でも、ガイドワイヤ先端は小さいものなので、Au成分は直ぐに十分に拡散される。
なお、固着部6には、例えば、Au−Ge合金の状態で、膨隆部5から固着部6に移動させることにより、Au成分とともに、膨隆部5に含有されるGe成分の一部が導入されていてもよい。
また、膨隆部5がコイル体3のコイル内径よりも小さい場合には、コアシャフト2をコイル体3に挿入する前に、当該膨隆部5を形成してもよい。
本実施形態のガイドワイヤ1によれば、コイル体3の先端とコアシャフト2の先端とを膨隆部5を覆うように固着する固着部6が、膨隆部5に含有されるAu成分(膨隆部5を
形成するAu−Ge系ハンダに由来するAu成分)の一部を導入したことにより形成されているので、この固着部6(Au−Ag−Sn系ハンダ)は、Ag−Sn系ハンダと比較して高い剛性を有するものとなり、当該固着部6によるコイル体3の先端とコアシャフト2の先端との固着強度を格段に向上させることができる。
従って、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、コイル体3の先端に引張荷重又は圧縮荷重が負荷されたとしても、ガイドワイヤ1のコイル体3がコアシャフト2の細径部2cから離脱することを防止でき、延いては、ガイドワイヤ1の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、固着部6に膨隆部5のAu含有ハンダよりもAu含有濃度が低いAu含有ハンダで構成することにより、高価なAuの使用量を抑えて、ガイドワイヤ1の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想内において、当業者による種々の変更が可能である。
例えば、膨隆部5を構成するAu含有ハンダとして、Au−Ge系ハンダ以外のものを使用することもできる。
また、図1では、コアシャフト2の細径部2cの先端の端面と膨隆部5の先端とが一致しているが、これに限定されることなく、コアシャフト2の細径部2cの先端の端面を覆う様に、膨隆部5を設けても良く、また、コアシャフト2の細径部2cの先端の端面から基端方向にずらした位置に、膨隆部5を設けてもよい。
また、図2に示すガイドワイヤ11のように、膨隆部15の外径をコイル体3のコイル内径よりも大きくしてもよい。
1,11 ガイドワイヤ
2 コアシャフト
2a 太径部
2b テーパー部
2c 細径部
3 コイル体
5,15 膨隆部
6 固着部
7 中間接着部
9 基端接着部

Claims (5)

  1. コアシャフトと、前記コアシャフトを覆うコイル体と、前記コアシャフトの先端部に形成された膨隆部と、前記コイル体の先端と前記コアシャフトの先端とを前記膨隆部を覆うように固着する固着部とを備えているガイドワイヤであって、
    前記膨隆部は、Au含有ハンダにより形成され、
    前記固着部は、前記膨隆部を形成するAu含有ハンダよりもAu含有濃度が低いAu含有ハンダにより形成されているガイドワイヤ。
  2. 前記膨隆部を形成するAu含有ハンダが、Auハンダ、Au−Ge系ハンダ、Au−Si系ハンダ、Au−In系ハンダ、Au−Sb系ハンダおよびAu−Sn系ハンダから選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記固着部を形成するAu含有ハンダが、AgおよびSnの一方または両方を含む請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記固着部を形成するAu含有ハンダが、前記膨隆部に含有されるAu成分の一部が導入されたことにより形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  5. 前記固着部を形成するAu含有ハンダが、Ag−Sn系ハンダに前記膨隆部に含有されるAu成分の一部が導入されたことにより形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のガイドワイヤ。
JP2014052670A 2014-03-14 2014-03-14 ガイドワイヤ Pending JP2015173836A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052670A JP2015173836A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 ガイドワイヤ
PCT/JP2014/083516 WO2015136811A1 (ja) 2014-03-14 2014-12-18 ガイドワイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052670A JP2015173836A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 ガイドワイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015173836A true JP2015173836A (ja) 2015-10-05

Family

ID=54071276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014052670A Pending JP2015173836A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 ガイドワイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015173836A (ja)
WO (1) WO2015136811A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018192058A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 日本ライフライン株式会社 医療用ガイドワイヤ
WO2019150520A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 朝日インテック株式会社 ガイドワイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11346054A (ja) * 1998-05-31 1999-12-14 Nitto Denko Corp 回路基板の接合方法及び回路付きサスペンション基板
WO2012086201A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 パナソニック株式会社 実装構造体及び実装構造体の製造方法
JP2012152478A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Asahi Intecc Co Ltd ガイドワイヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11346054A (ja) * 1998-05-31 1999-12-14 Nitto Denko Corp 回路基板の接合方法及び回路付きサスペンション基板
WO2012086201A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 パナソニック株式会社 実装構造体及び実装構造体の製造方法
JP2012152478A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Asahi Intecc Co Ltd ガイドワイヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018192058A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 日本ライフライン株式会社 医療用ガイドワイヤ
WO2019150520A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 朝日インテック株式会社 ガイドワイヤ
CN111405923A (zh) * 2018-02-01 2020-07-10 朝日英达科株式会社 导丝
JPWO2019150520A1 (ja) * 2018-02-01 2021-01-14 朝日インテック株式会社 ガイドワイヤ
JP6995142B2 (ja) 2018-02-01 2022-01-14 朝日インテック株式会社 ガイドワイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015136811A1 (ja) 2015-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5382953B2 (ja) ガイドワイヤ
EP2586483A1 (en) Guidewire
WO2010106848A1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP4354523B1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5392792B2 (ja) ガイドワイヤ
WO2010134364A1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
TWI552778B (zh) Medical guidewire
JP4354525B1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP2013111320A (ja) ガイドワイヤ
US20120029476A1 (en) Guidewire
JP2011010900A5 (ja)
JP6482766B2 (ja) ガイドワイヤ
JP5408727B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
WO2015136811A1 (ja) ガイドワイヤ
JP6473463B2 (ja) ガイドワイヤ
JP2018192058A (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5743267B2 (ja) ガイドワイヤ
JP5424248B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
WO2015136810A1 (ja) ガイドワイヤ
JP2022078561A (ja) ガイドワイヤ
JP6053696B2 (ja) ガイドワイヤ
JP5424247B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP2013208351A (ja) ガイドワイヤ
JP2012135383A (ja) ガイドワイヤ
US20220184349A1 (en) Guide Wires

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181019