JP2013111320A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、比較的重篤な狭窄部に対しても高い穿通性を発揮することができ、且つ、安全性の高いガイドワイヤを提供することを課題とする。
【解決手段】
ガイドワイヤ10は、コアシャフト14と、少なくとも1本の素線66が巻回されてなり、コアシャフト14の先端部を包囲するコイル60と、錫を主成分とする第1の金属ロウによって形成され、コイル60の先端をコアシャフト14に接合する基部51、及び基部51の先端側に設けられ、金を主成分とする第2の金属ロウによって、先端に向かって細くなるように形成され、コイル60に接合されることなく、コアシャフト14に接合されたテーパ部52を有するチップ50と、コイル60の後端をコアシャフト14に接合する後端接合部66とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。
従来、治療や検査のために、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等を案内するために各種のガイドワイヤが開発されている。
血管に挿入されるガイドワイヤは、血管内の狭窄部に進入するために、安全性と、穿通性を考慮して、チップと呼ばれる先端の接合部について、各種の形状が提案されている。チップは通常、ロウ材等によって形成されている。尚、穿通性とは、ガイドワイヤの先端部を狭窄部に進入させることができる性能を言う。
特に、慢性完全閉塞(CTO:chronic total occlusion)と呼ばれる狭窄部に代表される血管の狭窄が比較的重篤な症例に用いられるガイドワイヤの場合、硬く、狭い病変部を通過しなければならないため、穿通性を高めるために、先端に向かって細径化されたテーパ状のチップが用いられることがある(例えば、下記特許文献1の図2、図13〜15、下記特許文献2の図12A,B、下記特許文献3の図2参照)。
ところで、チップは、ガイドワイヤのコアシャフトの先端部にコイルを固着する役目を果たすものである。チップを形成するためのロウ材には、錫を主成分とし、銀を少量含有するものの他、金を主成分とするロウ材が用いられることがある(例えば、下記特許文献4)。
特表2007−530130号公報 米国特許出願公開第2007/0185415号明細書 米国特許第5885227号明細書 特開2010−268888号公報
上記したようなテーパ状のチップは、必然的に全長が長く、先端部分の直径が小さくなるため、十分な強度が要求される。しかも、硬く、狭い病変部に進入するガイドワイヤの先端は、病変部に接触した際に、病変部に捕捉され、動きが阻害される可能性があるため、このような場合にも、チップが損傷することを防止する必要がある。 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、比較的重篤な狭窄部に対しても高い穿通性を発揮することができ、且つ、安全性の高いガイドワイヤを提供することを課題とする。
本願の発明にあっては、上記課題は、以下に列挙される手段により解決がなされる。
<1>コアシャフトと、少なくとも1本の素線が巻回されてなり、前記コアシャフトの先端部を包囲するコイルと、錫を主成分とする第1の金属ロウによって形成され、前記コイルの先端を前記コアシャフトに接合する基部、及び前記基部の先端側に設けられ、金を主成分とする第2の金属ロウによって、先端に向かって細くなるように形成され、前記コイルに接合されることなく、前記コアシャフトに接合されたテーパ部を有する先端接合部と、前記コイルの後端を前記コアシャフトに接合する後端接合部と
を備えることを特徴とするガイドワイヤ。
<2>前記コアシャフトの先端は、前記先端接合部の前記テーパ部の先端まで達していることを特徴とする態様1に記載のガイドワイヤ。
<1> 本発明のガイドワイヤは、錫を主成分とする第1の金属ロウによって形成され、コイルの先端をコアシャフトに接合する基部と、基部の先端側に設けられ、金を主成分とする第2の金属ロウによって、先端に向かって細くなるように形成され、コイルに接合されることなく、コアシャフトに接合されたテーパ部を有する先端接合部を備えている。
このような構成によって、先端接合部は、コアシャフトとコイルとを接合する部分には、より融点が低い錫を主成分とする第1の金属ロウを用いることにより、コアシャフトとコイルの金属ロウの溶融時の熱による劣化を防止することができるようになっている。また、錫を主成分とするロウ材は比較的安価であるため、ガイドワイヤの価格を低減することに資する。
一方、先端接合部のテーパ部は、比較的重篤な狭窄部に進入するために、テーパ状に加工されている。そして、テーパ部は、錫を主成分とする第1の金属ロウよりも硬度の高い金を主成分とする第2の金属ロウで形成されているため、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができるようになっている。
また、金を主成分とするロウ材は、固着強度も高いため、仮に、硬く、狭い病変部にガイドワイヤの先端が捕捉されたとしても、先端接合部がコアシャフトから脱落することを防止できるようになっている。このため、安全性の高いガイドワイヤを提供することができる。
<2>発明の態様2では、コアシャフトの先端は、先端接合部のテーパ部の先端まで達している。このように構成することにより、コアシャフトの手元側から医師等の手技者によって与えられる軸方向の押し込み力を、ガイドワイヤの先端まで確実に伝達できるため、狭窄部に対して一層高い穿通性を発揮することができる。
図1は、本実施の形態のガイドワイヤの全体図である。 図2は、チップ(先端接合部)の拡大図である。 図3は、第2の本実施の形態を示した図である。 図4は、第3の本実施の形態を示した図である。
本実施の形態のガイドワイヤ10を図1及び図2を参照しつつ説明する。図1及び図2において、図示右側が体内に挿入される先端側(遠位側)、左側が手技者によって操作される後端側(手元側、基端側)である。
ガイドワイヤ10は、一例として、心臓の血管の治療に用いられるものである。ガイドワイヤ10は、本実施の形態の場合、約1900mmの長さを有する。
ガイドワイヤ10は、主にコアシャフト14、コイル60、及び先端接合部としてのチップ50からなる。コアシャフト14は本体部20と先端部30に大別される。ガイドワイヤ10の先端のチップ50からコイル60を経て本体部20の所定の範囲までの外表面には親水性コーティングが施されている。
先端部30は、コアシャフト14が細径化された部分であり、本実施の形態の場合、約260mmである。本体部20は、直径が一定の円柱状の部分であり、先端部30以外の部分を占めている。本実施の形態の場合、本体部20の直径は約0.36mmに設定されている。
コアシャフト14の材料は特に限定されるものでは無いが、本実施の形態の場合、ステンレス鋼(SUS304)が用いられている。これ以外の材料としては、Ni−Ti合金のような超弾性合金やピアノ線等が用いられる。
先端部30は、本体部20側からガイドワイヤ10の先端に向かって順に第1テーパ部31、小径部32、第2テーパ部33、第3テーパ部34、最先端部35を有している。
第1テーパ部31は、本実施の形態の場合、軸方向に約95mmの長さを有する。第1テーパ部31は、断面が円形のテーパ状の部分であり、本実施の形態では、直径が先端方向に向けて約0.36mmから約0.25mmに減少するようになっている。
小径部32は、断面が円形で直径が一定の円柱状の部分であり、本実施の形態の場合、直径は約0.25mmとなっている。
第2テーパ部33及び第3テーパ部34は、それぞれ傾斜角度が異なり、断面が円形のテーパ状の部分である。本実施の形態の場合、第2テーパ部33の手元側の端部から第3テーパ部34の先端側の端部では、直径が約0.25mmから約0.08mmに減少するようになっている。
最先端部35は、断面が円形の円筒状の部分である。本実施の形態の場合、直径は約0.08mmとなっている。また、後述するチップ50(先端接合部)内に埋没した部分を除いた最先端部35の軸方向の長さは、約10mmに設定されている。
上述した第1〜第3テーパ部31、33、34、小径部32、及び最先端部35の配置や寸法は、所望の剛性を得る等の理由により適宜に変更し得る。例えば、第2テーパ部33と第3テーパ部34の間に直径が一定の円柱部を設けることも可能である。また、テーパ部の数やテーパ部の角度も必要に応じて適宜に設定できる。
最先端部35から小径部32までのコアシャフト14の大部分は、コイル60内に挿通されている。コイル60は、1本の金属製の素線69を巻回したものであり、コイル本体部61と先端コイル部62からなる。
コイル本体部61は、素線69が一定の外径となるように巻回された部分であり、本実施の形態の場合、外径は約0.36mmであり、軸方向の長さがは約120mmである。コイル本体部61において、隣接する素線69は、互いに接触するように密に巻回されている。
先端コイル部62は、後端側にテーパコイル部64を有し、先端側に先端直線コイル部63を有している。
テーパコイル部64は、先端方向に外径が減少するように素線69が巻回された部分であり、本実施の形態の場合、外径は約0.36mmから約0.25mmに減少するようになっている。テーパコイル部64の軸方向の長さは約30mmである。テーパコイル部64において、隣接する素線69は互いに接触するように密に巻回されている。
先端直線コイル部63は、素線69が一定の外径となるように巻回された部分であり、本実施の形態の場合、外径は約0.25mmであり、軸方向の長さは約15mmである。先端直線コイル部63は、隣接する素線69が互いに接触するように密に巻回された密巻き部63aを後端側に有し、隣接する素線69の間に間隙が存在するように疎に巻回された疎巻き部63bを先端側に有する。疎巻き部63bは、コイル60の先端部分の柔軟性を高めるようになっている。
コイル60の素線69はプラチナ合金等の放射線不透過性の金属線からなる。素線69の直径は、本実施の形態の場合、約0.065mmである。
尚、コイル60の素線69をプラチナ合金等の放射線不透過性の金属線とステンレス鋼等からなる放射線透過性の金属線を接合した1本の素線から構成し、例えば、コイル60の先端側30mm程度を放射線不透過性のコイルとし、残りの後端側を放射線透過性のコイルとしても良い。
コイル60の先端は、後述するチップ50(先端接合部)によって同軸状にコアシャフト14の先端にロウ付けによって接合されている。コイル60の後端は、小径部32にロウ付けによって接合されている。このロウ付け部は、後端接合部66を形成している。
また、コイル60は、テーパコイル部64の後端において、第3テーパ部34にロウ付けによって接合されている。このロウ付け部は、中間接合部65を形成している。
チップ(先端接合部)50は、軸方向の長さが約0.4mm〜約0.7mmに設定されており、本実施の形態の場合、約0.6mmである。チップ50は、コイル60との接合部分である後端側に設けられた基部51と、基部51の先端側に形成されたテーパ部52からなる。上記したコアシャフト14の最先端部35の先端部分は、チップ50の先端まで延出している。
基部51は、外径Dが略一定の円筒状の部分であり、コイル60の疎巻き部63bの素線69の間に後述する第1の金属ロウが入り込んで形成された部分である。外径Dは、先端直線コイル部63の外径と略同じに設定されており、本実施の形態の場合、約0.25mmである。基部51の軸方向の長さは、本実施の形態の場合、約0.3mm〜約0.4mmに設定されており、この範囲内に、コイル60の素線69の約2〜3ピッチ分に相当する長さが埋め込まれている。
尚、図1及び図2では、コイル60の素線69とチップ50を分かり易く示すために、実際の寸法より誇張されて示されている。特に、チップ50は、大きく示されている。
テーパ部52は、基部51の先端側に後述する第2の金属ロウを追加して半球状の塊を形成した後に、第2の金属ロウを研磨して形成された略円錐形状の部分である。テーパ部52の軸方向の長さは、本実施の形態の場合、約0.3mmである。
テーパ部52は、先端に向かって外径が小さくなる傾斜側面部53と、先端に先端円弧部54を有する。先端円弧部54は、テーパ部52の先端部分が過度に鋭利とならないように円弧状に研磨された部分である。先端円弧部54の外径dは、約0.16mmに設定されている。
従って、テーパ部52の外径は、傾斜側面部53に沿って、先端直線コイル部63の外径と略同じ外径Dから先端円弧部54の外径dに向かって減少する。本実施の形態の場合、約0.25mmから約0.16mmに減少する。
尚、テーパ部52内には、コイル60の素線69は埋没されていない。また、基部51とテーパ部52とは、ロウ材にて形成されているため、図示するように、チップ50の内部にはロウ材同士が混合した部分を有する。
また、コアシャフト14の最先端部35の先端14aは、テーパ部52の先端である先端円弧部54まで達している。このように構成することにより、コアシャフト14の手元側から医師等の手技者によって与えられる軸方向の押し込み力を、ガイドワイヤ10の先端まで確実に伝達でき、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができるようになっている。
チップ(先端接合部)50、後端接合部66、及び中間接合部65を形成するロウ付け用のロウ材には、ロウ付け時の熱影響によるコアシャフト14やコイル60の機械的強度の低下を抑制するために、融点の低い金属ロウを用いることが好ましい。具体的には、500℃以下の融点を有する金属ロウを用いることが好ましい。
より詳細には、チップ(先端接合部)50の基部51、後端接合部66、及び中間接合部65には、第1の金属ロウとして、より融点が低い、Sn(錫)を主成分とするロウ材が用いられる。Snを主成分とするロウ材としては、例えば、Sn−Zn−Al合金(融点:約200℃)、Sn−Ag−Cu合金(融点:約210℃)、Sn−Ag合金(融点:約210〜240℃)、Sn−Cu合金(融点:約230℃)等が挙げられる。
本実施の形態の場合、比較的安価で融点が低い、Ag(銀)を2〜4mass%含有し、残余がSn(錫)であるSn−Ag合金のロウ材(融点:約210〜240℃)を用いる。
一方、チップ(先端接合部)50のテーパ部52には、第2の金属ロウとして、上記した第1の金属ロウよりも硬度が高く、固着強度も高い、Au(金)を主成分とするロウ材が用いられる。Auを主成分とするロウ材としては、例えば、Au−Sn合金(融点:約280〜380℃)、Au−Si合金(融点:約360℃)等が挙げられる。
本実施の形態の場合、Au(金)を80mass%含有し、残余がSn(錫)であるAu−Sn合金のロウ材(融点:約280℃)を用いる。
このような構成によって、チップ50は、コアシャフト14とコイル60とを接合する部分であるチップ50の基部51、後端接合部66、及び中間接合部65には、より融点が低いSn(錫)を主成分とする第1の金属ロウを用いることにより、熱影響によるコアシャフト14とコイル60の劣化を防止することができるようになっている。また、上記したように、Sn(錫)を主成分とし、Ag(銀)を低量(例えば、2〜4mass%)含有するSn−Ag合金のロウ材は比較的安価であるため、ガイドワイヤ10を安価に提供することに資する。
一方、比較的重篤な狭窄部に当接して、狭窄部に対して高い穿通性を発揮するために、テーパ状に加工されたチップ50のテーパ部52には、Sn(錫)を主成分とする第1の金属ロウよりも硬度の高いAu(金)を主成分とする第2の金属ロウを用いることにより、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができるようになっている。 また、Au(金)を主成分とするロウ材は、固着強度も高いため、仮に、硬く、狭い病変部にガイドワイヤ10の先端が捕捉されたとしても、チップ50がコアシャフト14から脱落することを防止できるようになっている。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のガイドワイヤ10を心臓の冠状動脈に形成された狭窄部を治療する手技に用いた場合の作用を説明する。本手技において、心臓の冠状動脈には、慢性完全閉塞(CTO:chronic total occlusion)と呼ばれる略完全に閉塞した比較的重篤な狭窄部が形成されており、この狭窄部にガイドワイヤ10を挿通させる場合を想定している。
ガイドワイヤ10は、大腿部等から動脈に挿入されることによって大動脈弓を通過し、冠状動脈に形成された治療目的たる狭窄部に至る。ガイドワイヤ10の先端のチップ50は、狭窄部の入り口部分の表面に接触する。この状態において、チップ50の先端は、テーパ部52によって、先細りとされており、且つ、その先端は、先端円弧部54によって円弧状にされている。このため、狭窄部への穿通性が良好であるばかりでなく、過度に先端が鋭利でないため安全性が確保できる。よって、手技者がガイドワイヤ10を手元側から先端方向に軸方向の押し込み力を与えることにより、チップ50を狭窄部に対して容易に進入させることができる。
この際、テーパ部52には、硬度の高いAu(金)を主成分とする第2の金属ロウが用いられているため、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができる。 また、Au(金)を主成分とするロウ材は、固着強度も高いため、仮に、硬く、狭い病変部にガイドワイヤ10の先端が捕捉されたとしても、その高い固着強度のために、チップ50がコアシャフト14から脱落することを防止できる。よって、安全性が向上した構成となっている。
更に、本実施の形態においては、コアシャフト14の先端14aは、テーパ部52の先端まで達している。このため、コアシャフト14の手元側から医師等の手技者によって与えられる軸方向の押し込み力を、ガイドワイヤ10の先端まで確実に伝達でき、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができる。
この状態から、更に、医師等の手技者が手元側から先端側に向けてガイドワイヤ10に押し込み力を与えることにより、ガイドワイヤ10のコイル60で包囲された部分が狭窄部に進入する。この際、コイル60は、先端コイル部62にテーパコイル部64を有することにより先端側の外径が小さくされている。このため、ガイドワイヤ10は、コイル60における外径の小さい先端直線コイル部63から狭窄部に進入し、徐々に狭窄部を拡張しながら進入を続けることにより、ガイドワイヤ10の先端部分を狭窄部に通過させることができる。このようにガイドワイヤ10は、比較的重篤な狭窄部であっても安全に高い穿通性を発揮することができる。
以上述べた実施の形態では、コアシャフト14の先端14aは、テーパ部52の先端である先端円弧部54まで達している。この構成により、コアシャフト14の手元側から医師等の手技者によって与えられる軸方向の押し込み力を、ガイドワイヤ10の先端まで確実に伝達でき、狭窄部に対して高い穿通性を発揮することができるようになっている。しかし、コアシャフト14の先端は、必ずしもテーパ部52の先端である先端円弧部54まで達している必要は無い。例えば、図3に示される第2の実施の形態のように、コアシャフト14の先端14bが、先端円弧部54までは達していない構成としても良い。このような場合であっても、第2の金属ロウによってテーパ部52を形成し、強固に基部51と固着させる関係上、コアシャフト14の先端14bは、テーパ部52まで達していることが好ましい。
以上述べた実施の形態では、コイル60は、先端に向かって外径が小さくなるテーパコイル部64を有した形状となっている。このような形状は、狭窄部の隙間が小さい、比較的重篤な症例に適した構成となる。しかし、コイルの形状は、必ずしもテーパコイル部を有する必要は無い。例えば、図4に示される第3の実施の形態のように、外径が一定のコイル160を用いても良い。
以上述べた実施の形態において、チップ50のテーパ部52は、略円錐形状であるが、三角錐、四角錐等の略角錐形状等、各種の先細りのテーパ状の形状を採用することができる。
以上述べた実施の形態では、ガイドワイヤ10を心臓の血管に用いた場合について説明したが、心臓以外の脚等の血管や他の臓器にも用いることができる。
以上述べた実施の形態では、コアシャフト14の最先端部35は、断面が円形の単一の円柱形状であるが、複数の円柱部やテーパ部を有する形状や、プレス加工等により平坦な部分を有する形状としても良い。
10 ガイドワイヤ
14 コアシャフト
30 先端部
50 チップ(先端接合部)
51 基部
52 テーパ部
60 コイル
66 後端接合部
69 素線

Claims (2)

  1. コアシャフトと、
    少なくとも1本の素線が巻回されてなり、前記コアシャフトの先端部を包囲するコイルと、
    錫を主成分とする第1の金属ロウによって形成され、前記コイルの先端を前記コアシャフトに接合する基部、及び前記基部の先端側に設けられ、金を主成分とする第2の金属ロウによって、先端に向かって細くなるように形成され、前記コイルに接合されることなく、前記コアシャフトに接合されたテーパ部を有する先端接合部と、
    前記コイルの後端を前記コアシャフトに接合する後端接合部と
    を備えることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記コアシャフトの先端は、前記先端接合部の前記テーパ部の先端まで達していることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
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