JP2589666Y2 - 医療用のガイドワイヤ - Google Patents
医療用のガイドワイヤInfo
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- JP2589666Y2 JP2589666Y2 JP1992065422U JP6542292U JP2589666Y2 JP 2589666 Y2 JP2589666 Y2 JP 2589666Y2 JP 1992065422 U JP1992065422 U JP 1992065422U JP 6542292 U JP6542292 U JP 6542292U JP 2589666 Y2 JP2589666 Y2 JP 2589666Y2
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- Japan
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- coil
- wire
- guide wire
- shape memory
- memory alloy
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/09—Guide wires
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/09—Guide wires
- A61M2025/09058—Basic structures of guide wires
- A61M2025/09083—Basic structures of guide wires having a coil around a core
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/09—Guide wires
- A61M2025/09175—Guide wires having specific characteristics at the distal tip
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Hematology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば血管、尿管、胆
管、気管などにカテーテルを挿入する際に用いられる医
療用のガイドワイヤに関する。
管、気管などにカテーテルを挿入する際に用いられる医
療用のガイドワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血管、尿管、胆管、気管などの人
体の管状器官における検査・治療のため、カテーテルを
挿入して造影剤などの薬剤を投与したり、カテーテルを
通して鉗子等によって組織の一部を採取したりすること
が行われている。カテーテルの挿入に際しては、管状器
官内に、まず、比較的細くて柔軟なガイドワイヤを挿入
し、このガイドワイヤの外周に沿ってカテーテルを挿入
した後、ガイドワイヤを抜き出すようにしている。
体の管状器官における検査・治療のため、カテーテルを
挿入して造影剤などの薬剤を投与したり、カテーテルを
通して鉗子等によって組織の一部を採取したりすること
が行われている。カテーテルの挿入に際しては、管状器
官内に、まず、比較的細くて柔軟なガイドワイヤを挿入
し、このガイドワイヤの外周に沿ってカテーテルを挿入
した後、ガイドワイヤを抜き出すようにしている。
【0003】上記ガイドワイヤとしては、例えば、(1)
ステンレス、形状記憶合金等の芯線の先端部をテーパ状
に形成し、外周に合成樹脂膜を被覆したもの、(2) 比較
的太い芯線の先端部に、細い線材を密着巻きしたコイル
を固着したもの、(3) 密着巻きのコイルの内部に、安全
ワイヤと内心ワイヤとを挿入して、それらの端部をコイ
ルに固着したものなど、各種のものが提案されている。
ステンレス、形状記憶合金等の芯線の先端部をテーパ状
に形成し、外周に合成樹脂膜を被覆したもの、(2) 比較
的太い芯線の先端部に、細い線材を密着巻きしたコイル
を固着したもの、(3) 密着巻きのコイルの内部に、安全
ワイヤと内心ワイヤとを挿入して、それらの端部をコイ
ルに固着したものなど、各種のものが提案されている。
【0004】図5には、上記(2) のガイドワイヤの例が
示されている。すなわち、このガイドワイヤ41は、先
端部がテーパ状に形成されたテーパワイヤ43の先端部
に、細線を密着巻きしたコイル45が溶接して取付けら
れている。コイル45の先端部は、溶融されて丸みを帯
びた頭部47とされ、血管等の内部を損傷させないよう
に配慮されている。コイル45内部には、安全ワイヤ4
9が配置されており、その先端部49aは頭部47に、
基端部49bはテーパワイヤ43の先端部43aに、そ
れぞれ溶接して固着されている。
示されている。すなわち、このガイドワイヤ41は、先
端部がテーパ状に形成されたテーパワイヤ43の先端部
に、細線を密着巻きしたコイル45が溶接して取付けら
れている。コイル45の先端部は、溶融されて丸みを帯
びた頭部47とされ、血管等の内部を損傷させないよう
に配慮されている。コイル45内部には、安全ワイヤ4
9が配置されており、その先端部49aは頭部47に、
基端部49bはテーパワイヤ43の先端部43aに、そ
れぞれ溶接して固着されている。
【0005】また、図6には、特開昭64−62175
号に開示された上記(1) のガイドワイヤに該当する例が
示されている。このガイドワイヤ51は、複数本の金属
細線をより合わせて形成した金属製内芯部53と、この
金属製内芯部53を内包する合成樹脂製被覆部55とか
らなる。金属製内芯部53の先端部53aは、テーパ状
に形成されており、先端部に柔軟性を付与している。な
お、ガイドワイヤ51先端の合成樹脂製被覆部55内に
は、タングステンなどのX線不透過性の金属からなるチ
ップ57が設置されており、体内に挿入したガイドワイ
ヤ51の先端の位置を、X線テレビモニターを通して確
認できるようになっている。
号に開示された上記(1) のガイドワイヤに該当する例が
示されている。このガイドワイヤ51は、複数本の金属
細線をより合わせて形成した金属製内芯部53と、この
金属製内芯部53を内包する合成樹脂製被覆部55とか
らなる。金属製内芯部53の先端部53aは、テーパ状
に形成されており、先端部に柔軟性を付与している。な
お、ガイドワイヤ51先端の合成樹脂製被覆部55内に
は、タングステンなどのX線不透過性の金属からなるチ
ップ57が設置されており、体内に挿入したガイドワイ
ヤ51の先端の位置を、X線テレビモニターを通して確
認できるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このようなガイドワイ
ヤは、血管等の曲折した経路に挿入させるため、先端部
には組織を傷つけないように十分な柔軟性が必要とさ
れ、基部側には手元での操作が伝達されるようにある程
度の剛性が必要とされる。また、血管等の分岐した箇所
や曲がった箇所において、ガイドワイヤの先端部を所望
の方向に向けて、進行方向に正しく導く必要があり、こ
の場合、ガイドワイヤを手元部分で所定方向に回転さ
せ、ガイドワイヤの先端部を所望の方向に向けるように
している。このため、ガイドワイヤには、手元での回転
力を先端部にまで伝える回転伝達性も要求される。
ヤは、血管等の曲折した経路に挿入させるため、先端部
には組織を傷つけないように十分な柔軟性が必要とさ
れ、基部側には手元での操作が伝達されるようにある程
度の剛性が必要とされる。また、血管等の分岐した箇所
や曲がった箇所において、ガイドワイヤの先端部を所望
の方向に向けて、進行方向に正しく導く必要があり、こ
の場合、ガイドワイヤを手元部分で所定方向に回転さ
せ、ガイドワイヤの先端部を所望の方向に向けるように
している。このため、ガイドワイヤには、手元での回転
力を先端部にまで伝える回転伝達性も要求される。
【0007】ところが、図5に示すガイドワイヤ41で
は、基部側が1本のテーパワイヤ43からできているの
で、回転伝達性を向上させるために太くすると剛性が強
くなりすぎる傾向があり、また、剛性を弱めるために細
くすると回転伝達性が十分に得られなくなるという問題
があった。更に、このガイドワイヤ41では、テーパワ
イヤ43の部分で折れ曲がり(キンク)が起こりやすい
という問題があった。更にまた、コイル45を溶接(ろ
う付け)によって固着するため、金属ろうに対する濡れ
性の悪い形状記憶合金は使用できなかった。
は、基部側が1本のテーパワイヤ43からできているの
で、回転伝達性を向上させるために太くすると剛性が強
くなりすぎる傾向があり、また、剛性を弱めるために細
くすると回転伝達性が十分に得られなくなるという問題
があった。更に、このガイドワイヤ41では、テーパワ
イヤ43の部分で折れ曲がり(キンク)が起こりやすい
という問題があった。更にまた、コイル45を溶接(ろ
う付け)によって固着するため、金属ろうに対する濡れ
性の悪い形状記憶合金は使用できなかった。
【0008】また、図6に示すガイドワイヤ51では、
金属製内芯部53の先端部53aをテーパ状にして柔軟
性を出しているが、テーパ加工の精度によって柔軟性の
度合いが大きく変化するため、その調整が困難であっ
た。また、ガイドワイヤ51の最先端部は、金属製内芯
部53がない合成樹脂製被覆部55だけの部分となって
いるため、例えば、ガイドワイヤ51の先端を分岐した
血管のいずれかへ導く際に、予め所定の方向にくせ曲げ
しておくことができなかった。
金属製内芯部53の先端部53aをテーパ状にして柔軟
性を出しているが、テーパ加工の精度によって柔軟性の
度合いが大きく変化するため、その調整が困難であっ
た。また、ガイドワイヤ51の最先端部は、金属製内芯
部53がない合成樹脂製被覆部55だけの部分となって
いるため、例えば、ガイドワイヤ51の先端を分岐した
血管のいずれかへ導く際に、予め所定の方向にくせ曲げ
しておくことができなかった。
【0009】したがって、本考案の目的は、折れ曲がり
(キンク)が起こりにくく、手元操作の伝達性、特に回
転伝達性に優れ、しかも先端部の柔軟性に優れた医療用
のガイドワイヤを提供することにある。
(キンク)が起こりにくく、手元操作の伝達性、特に回
転伝達性に優れ、しかも先端部の柔軟性に優れた医療用
のガイドワイヤを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案による医療用のガイドワイヤは、直径0.01〜
1.2mm の少なくとも3本以上の金属細線で作られたより
線の端部をテーパ状に形成してなる芯線と、この芯線の
前記テーパ部外周に固着された外径0.1 〜3mmの形状記
憶合金コイルとを備えていることを特徴とする。
め、本考案による医療用のガイドワイヤは、直径0.01〜
1.2mm の少なくとも3本以上の金属細線で作られたより
線の端部をテーパ状に形成してなる芯線と、この芯線の
前記テーパ部外周に固着された外径0.1 〜3mmの形状記
憶合金コイルとを備えていることを特徴とする。
【0011】本考案の好ましい態様においては、前記形
状記憶合金コイルの先端部及び基端部におけるコイルピ
ッチ間に、ろう付け性の良好な金属をねじ込ませ、この
金属とともに、前記形状記憶合金コイルの先端部及び基
端部が、前記芯線にろう付けされている。
状記憶合金コイルの先端部及び基端部におけるコイルピ
ッチ間に、ろう付け性の良好な金属をねじ込ませ、この
金属とともに、前記形状記憶合金コイルの先端部及び基
端部が、前記芯線にろう付けされている。
【0012】
【作用】本考案による医療用のガイドワイヤは、芯線を
より線にしたことにより、折れ曲がり(キンク)が起
こりにくい、より線は、外周に凹凸を有するので、カ
テーテル内壁との接触面積が減り、滑り性が良好にな
る、より線は、回転伝達性に優れている、という利点
が得られる。
より線にしたことにより、折れ曲がり(キンク)が起
こりにくい、より線は、外周に凹凸を有するので、カ
テーテル内壁との接触面積が減り、滑り性が良好にな
る、より線は、回転伝達性に優れている、という利点
が得られる。
【0013】また、芯線の先端部に形状記憶合金コイル
を固着したことにより、形状記憶合金の超弾性による
優れた柔軟性が得られる、形状記憶合金は、通常の金
属よりもX線を通しにくいので、白金等の材料を用いな
くても、ガイドワイヤ先端の位置をX線テレビモニター
を通して確認できる、という利点が得られる。
を固着したことにより、形状記憶合金の超弾性による
優れた柔軟性が得られる、形状記憶合金は、通常の金
属よりもX線を通しにくいので、白金等の材料を用いな
くても、ガイドワイヤ先端の位置をX線テレビモニター
を通して確認できる、という利点が得られる。
【0014】
【実施例】図1〜3は、本考案によるガイドワイヤの一
実施例を示し、図1はガイドワイヤの要部断面図、図2
はコイル基部側のろう付け部分を示す部分拡大断面図、
図3はコイル先端側のろう付け部分を示す部分拡大断面
図である。
実施例を示し、図1はガイドワイヤの要部断面図、図2
はコイル基部側のろう付け部分を示す部分拡大断面図、
図3はコイル先端側のろう付け部分を示す部分拡大断面
図である。
【0015】図1に示すように、このガイドワイヤ11
は、先端部12aをテーパ状に形成したより線からなる
芯線12を有している。芯線12は、例えばステンレ
ス、ピアノ線等の弾性金属からなる、直径0.01〜1.2mm
の少なくとも3本以上の細線をより合わせ、得られたよ
り線の先端部を、例えばエッチング液に浸漬して徐々
に引き上げながらエッチングする、所望の太さとなる
ように機械的に引き伸ばすなどの方法でテーパ状に加工
することにより、製造することができる。
は、先端部12aをテーパ状に形成したより線からなる
芯線12を有している。芯線12は、例えばステンレ
ス、ピアノ線等の弾性金属からなる、直径0.01〜1.2mm
の少なくとも3本以上の細線をより合わせ、得られたよ
り線の先端部を、例えばエッチング液に浸漬して徐々
に引き上げながらエッチングする、所望の太さとなる
ように機械的に引き伸ばすなどの方法でテーパ状に加工
することにより、製造することができる。
【0016】また、芯線12を構成するより線として
は、図4(a)に示すように、同じ太さの3本の細線1
3をより合わせたもの、同図(b)に示すように、中心
部に比較的太い線14を設け、その回りに複数の細線1
5を設けてより合わせたものなど、各種の構造のものが
採用できる。
は、図4(a)に示すように、同じ太さの3本の細線1
3をより合わせたもの、同図(b)に示すように、中心
部に比較的太い線14を設け、その回りに複数の細線1
5を設けてより合わせたものなど、各種の構造のものが
採用できる。
【0017】芯線12の先端部12aの回りには、形状
記憶合金の細線を密着巻きしてなるコイル16が配置さ
れている。コイル16の外径は、0.1 〜3mmとされてい
る。なお、芯線12の外径は、コイル16と同等か、そ
れよりもやや小さい程度とすることが好ましい。このコ
イル16の長さは、特に限定されないが、通常、30〜50
0 mmとすることが好ましい。形状記憶合金としては、T
i−Ni合金、Cu−Zn−Al合金などが好ましく用
いられる。
記憶合金の細線を密着巻きしてなるコイル16が配置さ
れている。コイル16の外径は、0.1 〜3mmとされてい
る。なお、芯線12の外径は、コイル16と同等か、そ
れよりもやや小さい程度とすることが好ましい。このコ
イル16の長さは、特に限定されないが、通常、30〜50
0 mmとすることが好ましい。形状記憶合金としては、T
i−Ni合金、Cu−Zn−Al合金などが好ましく用
いられる。
【0018】図2に示すように、コイル16の基端部1
6aのピッチ間には、ステンレスコイル17がねじ込ま
れ、その部分の全体を金属ろう18でろう付けされてい
る。同様に、図3に示すように、コイル16の先端部1
6bのピッチ間にも、ステンレスコイル17がねじ込ま
れ、その部分の全体を金属ろう18でろう付けされてい
る。この場合、金属ろう18は、コイル16の先端部1
6bを半球状に閉塞する頭部19をなし、前記芯線12
の先端部12aを一緒に固着している。このように、形
状記憶合金コイル16の端部にステンレスコイル17を
ねじ込んでろう付けすることにより、金属ろうに対して
ぬれ性の悪い形状記憶合金コイルであっても、芯線12
に溶接することが可能となった。なお、ろう付け部分の
長さ(ステンレスコイル17をねじ込む長さ)は、少な
くとも1mm以上とすることが好ましい。また、頭部19
は、ガイドワイヤの血管等への挿入に際してその内壁の
損傷を防ぐ役割をなす。
6aのピッチ間には、ステンレスコイル17がねじ込ま
れ、その部分の全体を金属ろう18でろう付けされてい
る。同様に、図3に示すように、コイル16の先端部1
6bのピッチ間にも、ステンレスコイル17がねじ込ま
れ、その部分の全体を金属ろう18でろう付けされてい
る。この場合、金属ろう18は、コイル16の先端部1
6bを半球状に閉塞する頭部19をなし、前記芯線12
の先端部12aを一緒に固着している。このように、形
状記憶合金コイル16の端部にステンレスコイル17を
ねじ込んでろう付けすることにより、金属ろうに対して
ぬれ性の悪い形状記憶合金コイルであっても、芯線12
に溶接することが可能となった。なお、ろう付け部分の
長さ(ステンレスコイル17をねじ込む長さ)は、少な
くとも1mm以上とすることが好ましい。また、頭部19
は、ガイドワイヤの血管等への挿入に際してその内壁の
損傷を防ぐ役割をなす。
【0019】図1に示すように、芯線12の外周には、
フッ素樹脂等の合成樹脂膜(もしくは合成樹脂チュー
ブ)20を被覆してもよい。更に、合成樹脂膜20の表
面に、親水性ポリマーを被覆してもよい。このような親
水性ポリマーとしては、例えば特公平4−14991号
に開示されたような樹脂が挙げられる。しかしながら、
本考案では、芯線12としてより線を用いており、より
線の場合は、カテーテル内壁との接触面積が小さくなる
ので、フッ素樹脂等の滑り性のよい樹脂膜を形成するだ
けでも、十分な滑り性を得ることができる。
フッ素樹脂等の合成樹脂膜(もしくは合成樹脂チュー
ブ)20を被覆してもよい。更に、合成樹脂膜20の表
面に、親水性ポリマーを被覆してもよい。このような親
水性ポリマーとしては、例えば特公平4−14991号
に開示されたような樹脂が挙げられる。しかしながら、
本考案では、芯線12としてより線を用いており、より
線の場合は、カテーテル内壁との接触面積が小さくなる
ので、フッ素樹脂等の滑り性のよい樹脂膜を形成するだ
けでも、十分な滑り性を得ることができる。
【0020】こうして得られたガイドワイヤ11は、芯
線12がより線からなるので、強く屈曲させても折れ曲
がりが生じにくく、1本のワイヤに比べて回転伝達性も
優れている。また、芯線12の先端部12aをテーパ状
に形成し、コイル16内を通して、コイル16先端の頭
部19に固着したので、芯線12の先端部12aがコイ
ル16の伸びを規制する安全ワイヤとして作用する。そ
して、ガイドワイヤ11の先端の形状記憶合金コイル1
6は、形状記憶合金の特性である超弾性により優れた柔
軟性を発揮する。また、形状記憶合金16は、通常の金
属に比べてX線不透過性にも優れているので、X線テレ
ビモニターを通した位置確認もしやすくなる。
線12がより線からなるので、強く屈曲させても折れ曲
がりが生じにくく、1本のワイヤに比べて回転伝達性も
優れている。また、芯線12の先端部12aをテーパ状
に形成し、コイル16内を通して、コイル16先端の頭
部19に固着したので、芯線12の先端部12aがコイ
ル16の伸びを規制する安全ワイヤとして作用する。そ
して、ガイドワイヤ11の先端の形状記憶合金コイル1
6は、形状記憶合金の特性である超弾性により優れた柔
軟性を発揮する。また、形状記憶合金16は、通常の金
属に比べてX線不透過性にも優れているので、X線テレ
ビモニターを通した位置確認もしやすくなる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
芯線をより線で構成したことにより、折れ曲がりが起こ
りにくく、カテーテル内壁に対する滑り性が良好で、回
転伝達性が良好なガイドワイヤーを提供できる。また、
先端部を形状記憶合金コイルで構成したことにより、よ
り優れた柔軟性が得られ、X線テレビモニターを通した
位置確認もしやすくなる。
芯線をより線で構成したことにより、折れ曲がりが起こ
りにくく、カテーテル内壁に対する滑り性が良好で、回
転伝達性が良好なガイドワイヤーを提供できる。また、
先端部を形状記憶合金コイルで構成したことにより、よ
り優れた柔軟性が得られ、X線テレビモニターを通した
位置確認もしやすくなる。
【図1】本考案によるガイドワイヤの一実施例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図2】同ガイドワイヤの形状記憶合金コイルの基部側
のろう付け部分を示す部分拡大断面図である。
のろう付け部分を示す部分拡大断面図である。
【図3】同ガイドワイヤの形状記憶合金コイルの先端側
のろう付け部分を示す部分拡大断面図である。
のろう付け部分を示す部分拡大断面図である。
【図4】本考案によるガイドワイヤの芯線の構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】従来のガイドワイヤの一例を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図6】従来のガイドワイヤの他の例を示す断面図であ
る。
る。
11 ガイドワイヤ 12 芯線 12a 先端部 13 細線 16 形状記憶合金コイル 17 ステンレスコイル 18 金属ろう 19 頭部 20 合成樹脂膜
Claims (2)
- 【請求項1】 直径0.01〜1.2mm の少なくとも3本以上
の金属細線で作られたより線の端部をテーパ状に形成し
てなる芯線と、 この芯線の前記テーパ部外周に固着された外径0.1 〜3
mmの形状記憶合金コイルとを備えていることを特徴とす
る医療用のガイドワイヤ。 - 【請求項2】 前記形状記憶合金コイルの先端部及び基
端部におけるコイルピッチ間に、ろう付け性の良好な金
属をねじ込ませ、この金属とともに、前記形状記憶合金
コイルの先端部及び基端部が、前記芯線にろう付けされ
ている請求項1記載の医療用のガイドワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065422U JP2589666Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 医療用のガイドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065422U JP2589666Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 医療用のガイドワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623543U JPH0623543U (ja) | 1994-03-29 |
JP2589666Y2 true JP2589666Y2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=13286617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992065422U Expired - Lifetime JP2589666Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 医療用のガイドワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589666Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002272854A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-24 | Asahi Intecc Co Ltd | 医療用ガイドワイヤ・医療用チューブ体 |
US7077811B2 (en) * | 2002-12-23 | 2006-07-18 | Scimed Life Systems, Inc. | Guidewire tip construction |
JP5626801B2 (ja) * | 2011-06-10 | 2014-11-19 | 朝日インテック株式会社 | ガイドワイヤ |
KR20180048435A (ko) * | 2016-09-14 | 2018-05-10 | 아사히 인텍크 가부시키가이샤 | 접속 구조 및 그 접속 구조를 구비한 가이드 와이어 |
EP3747498A4 (en) * | 2018-02-01 | 2021-10-13 | Asahi Intecc Co., Ltd. | GUIDEWIRE |
EP3988156A4 (en) * | 2019-06-21 | 2023-03-29 | Asahi Intecc Co., Ltd. | GUIDE WIRE |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP1992065422U patent/JP2589666Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623543U (ja) | 1994-03-29 |
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---|---|---|
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