JPWO2018088489A1 - 回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018088489A1
JPWO2018088489A1 JP2018550263A JP2018550263A JPWO2018088489A1 JP WO2018088489 A1 JPWO2018088489 A1 JP WO2018088489A1 JP 2018550263 A JP2018550263 A JP 2018550263A JP 2018550263 A JP2018550263 A JP 2018550263A JP WO2018088489 A1 JPWO2018088489 A1 JP WO2018088489A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
core
hole
back yoke
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018550263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6749411B2 (ja
Inventor
智 中田
智 中田
橋本 昭
昭 橋本
一利 山添
一利 山添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018088489A1 publication Critical patent/JPWO2018088489A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6749411B2 publication Critical patent/JP6749411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • H02K1/148Sectional cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/24Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/04Driving gear ; Details thereof, e.g. seals
    • B66B11/08Driving gear ; Details thereof, e.g. seals with hoisting rope or cable operated by frictional engagement with a winding drum or sheave
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/04Details of the magnetic circuit characterised by the material used for insulating the magnetic circuit or parts thereof
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/187Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to inner stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/022Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies with salient poles or claw-shaped poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/22Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating around the armatures, e.g. flywheel magnetos
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/102Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with friction brakes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

電機子は、周方向へ並ぶ複数の分割鉄心を有する環状の電機子鉄心と、互いに隣り合う分割鉄心同士をまたいで設けられる樹脂製の成形体とを備えている。各分割鉄心は、第1の貫通孔が設けられたバックヨーク部と、バックヨーク部から径方向外側へ突出しているティース部とを有している。成形体は、分割鉄心の軸線方向一端面に設けられた第1の成形部と、分割鉄心の軸線方向他端面に設けられた第2の成形部と、第1の貫通孔に設けられ、第1の成形部及び第2の成形部の間に設けられる連結部とを有している。

Description

この発明は、環状に並べた複数の分割鉄心を有する回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法に関するものである。
従来、電機子であるステータを環状のロータの内側に配置したアウタロータ型の回転電機が知られている。アウタロータ型の回転電機では、電機子鉄心のバックヨークから径方向外側へそれぞれ突出する複数のティースにコイルが個別に設けられている。
従来、コイルの導線をティースに巻くときのターン数を増加させるために、電機子鉄心を一体に形成せず、ティースを持つ複数の分割鉄心を個別に作製し、各分割鉄心を環状に連結した電機子鉄心が提案されている。各分割鉄心には、凹部及び凸部が設けられている。互いに隣り合う分割鉄心同士は、一方の分割鉄心の凹部と他方の分割鉄心の凸部とが嵌め合わせられた状態で連結されている。このような従来の電機子鉄心では、各分割鉄心が互いに分離した状態でティースにコイルの導線を巻くことができ、コイルのターン数の増加を図ることができる(例えば特許文献1参照)。
特開2007−159170号公報
しかし、特許文献1に示されている従来の回転電機では、各分割鉄心のティースにコイルを設けた後に、凹部と凸部とを圧入により嵌め合わせて各分割鉄心を連結しなければならず、電機子鉄心の組み立て作業に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、容易に製造することができる回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の電機子は、周方向へ並ぶ複数の分割鉄心を有する環状の電機子鉄心、及び互いに隣り合う分割鉄心同士をまたいで設けられる樹脂製の成形体を備え、各分割鉄心は、バックヨーク部と、バックヨーク部から径方向外側へ突出しているティース部とを有し、各バックヨーク部には、第1の貫通孔が設けられており、成形体は、分割鉄心の軸線方向一端面に設けられた第1の成形部と、分割鉄心の軸線方向他端面に設けられた第2の成形部と、第1の貫通孔に設けられ、第1の成形部及び第2の成形部の間に設けられる連結部とを有している。
この発明による回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法によれば、各分割鉄心同士が離れることを成形体によって抑制することができる。従って、複数の分割鉄心同士を繋げる作業の手間を軽減することができる。また、分割鉄心の軸線方向の片方側から樹脂を注入するだけで、第1の貫通孔を通して分割鉄心の軸線方向両側に樹脂を及ばせることができる。これにより、分割鉄心の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のそれぞれに成形体を容易に設けることができる。このようなことから、回転電機の電機子、回転電機、及びエレベータ用巻上機を容易に製造することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ用巻上機を示す断面図である。 図1のエレベータ用巻上機の要部を示す拡大断面図である。 図1の電機子を示す斜視図である。 図1の電機子を示す正面図である。 図4の電機子鉄心を示す正面図である。 図5の分割鉄心連結体にコイルを設けるときの状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ用巻上機の電機子の他の例を示す正面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ用巻上機の電機子を示す正面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 図9の電機子を示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ用巻上機の電機子を示す正面図である。 図11の電機子を示す背面図である。 図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。 図11のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図11の電機子鉄心を示す正面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ用巻上機を示す断面図である。また、図2は、図1のエレベータ用巻上機の要部を示す拡大断面図である。図において、エレベータ用巻上機1は、回転電機であるモータ2と、モータ2に設けられているシーブ3とを有している。シーブ3の外周部には、かご及び釣合おもりを吊り下げる複数のロープが巻き掛けられる。また、シーブ3の外周部には、ロープが嵌る複数の溝がシーブ3の周方向に沿って設けられている。
モータ2は、ステータとしての筒状の電機子4と、電機子4に対して回転可能な筒状のロータ5と、電機子4及びロータ5を支持するハウジング6と、ハウジング6に設けられてロータ5に制動力を与えるブレーキ7と、電機子4に対するロータ5の回転位置を検出する回転検出器8とを有している。
ハウジング6は、モータ2の軸線と同軸に配置されている主軸6aと、主軸6aの周囲を囲む筒状の外筒部6bと、主軸6aと外筒部6bとの間に配置されている筒状の内筒部6cとを有している。外筒部6b及び内筒部6cは、主軸6aと同軸に配置されている。
電機子4は、外筒部6bと内筒部6cとの間の空間に配置されている。電機子4の内周面は、内筒部6cの外周面に嵌っている。電機子4は、複数のボルト10によってハウジング6に固定されている。この例では、ボルト10として六角穴付きボルトが用いられている。
ロータ5は、主軸6aにベアリング9を介して回転自在に取り付けられているロータ本体51と、ロータ本体51に固定されている複数の永久磁石52とを有している。
ロータ本体51は、筒状の小径部51aと、小径部51aよりも大きな外径を持つ筒状の大径部51bと、小径部51aと大径部51bとを繋ぐ繋ぎ部51cとを有している。
ベアリング9は、主軸6aと小径部51aとの間に嵌っている。従って、ベアリング9の内輪は主軸6aの外周面に嵌っており、ベアリング9の外輪はロータ本体51の小径部51aの内周面に嵌っている。シーブ3は、小径部51aの外周面に嵌った状態でロータ本体51に固定されている。シーブ3は、主軸6aの軸線を中心としてロータ本体51と一体に回転する。
大径部51bは、外筒部6bと電機子4との間の空間に配置されている。複数の永久磁石52は、大径部51bの内周面に周方向へ並べて固定されている。これにより、複数の永久磁石52は、電機子4よりも径方向外側に配置されている。また、複数の永久磁石52は、電機子4と隙間を介して配置されている。
ブレーキ7は、ロータ本体51の大径部51bよりも径方向外側に配置されている。また、ブレーキ7は、大径部51bの外周面に接触したり大径部51bの外周面から離れたりする制動部材である図示しないブレーキパッドを有している。ロータ5及びシーブ3の回転を制動する制動力は、ブレーキパッドが大径部51bの外周面に接触することによりロータ5及びシーブ3に付与される。また、ロータ5及びシーブ3に付与されている制動力は、ブレーキパッドが大径部51bの外周面から離れることによりなくなる。
回転検出器8は、主軸6aに取り付けられている検出器用固定子81と、ロータ本体51の小径部51aに取り付けられている環状の検出器用回転子82とを有している。検出器用固定子81は、検出器用回転子82の内側に配置されている。また、検出器用固定子81は、検出器用回転子82の回転位置をロータ5の回転位置として検出する。ロータ5の回転位置の情報は、回転検出器8から、例えばエレベータの運転を制御する制御装置へ送られる。
図3は、図1の電機子4を示す斜視図である。また、図4は、図1の電機子4を示す正面図である。さらに、図5は、図4の電機子鉄心41を示す正面図である。なお、図2は、図4のII−II線に沿った断面図である。電機子4は、環状の電機子鉄心41と、電機子鉄心41に設けられている複数のコイル42と、複数のコイル42よりも径方向内側で電機子鉄心41に設けられている樹脂製の成形体43とを有している。
電機子鉄心41は、周方向へ並ぶ複数の分割鉄心45を有している。この例では、図5に示すように、6個の分割鉄心45を連結することにより分割鉄心連結体44が構成され、3個の分割鉄心連結体44を環状に連結することにより環状の電機子鉄心41が構成されている。従って、この例では、18個の分割鉄心45が1つの電機子鉄心41に含まれている。
各分割鉄心45は、扁平のバックヨーク部46と、バックヨーク部46の中間部から径方向外側へ突出しているティース部47とを有している。複数の分割鉄心45は、バックヨーク部46同士を順次連結させた状態で環状に並んでいる。電機子鉄心41の内周面は、各分割鉄心45のバックヨーク部46によって形成されている。
各ティース部47には、コイル42がそれぞれ設けられている。各コイル42は、コイル42の導線がティース部47に巻かれた状態でティース部47に設けられている。
各分割鉄心45は、図2及び図3に示すように、主軸6aの軸線方向へ積層された複数の板状のコア片45aを有している。各分割鉄心45のバックヨーク部46における各コア片45aの周方向両端部は、連結用端部になっている。電機子鉄心41では、図3に示すように、互いに隣り合う分割鉄心45のそれぞれのバックヨーク部46のうち、一方のバックヨーク部46のコア片45aの連結用端部と、他方のバックヨーク部46のコア片45aの連結用端部とが、軸線方向へ交互に重なり、かつ、互いに重なる連結用端部同士が連結軸101の軸線を中心に回動可能に連結されている。即ち、互いに隣り合う分割鉄心45は、コア片45aの積層方向に沿った連結軸101の軸線を中心に回動可能に連結されている。この例では、複数のコア片45aの交互に重なる連結用端部を貫通する連結軸101によって、互いに隣り合う分割鉄心45のそれぞれのバックヨーク部46が互いに連結されている。
各分割鉄心45のバックヨーク部46のそれぞれには、図5に示すように、第1の貫通孔103と、第1の貫通孔103と異なる第2の貫通孔102とが設けられている。第1の貫通孔103及び第2の貫通孔102は、バックヨーク部46をコア片45aの積層方向に沿って貫通している。この例では、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102から離れている。また、この例では、第1の貫通孔103の内径が第2の貫通孔102の内径よりも小さくなっている。さらに、この例では、第2の貫通孔102が第1の貫通孔103よりも径方向内側に位置している。
複数の第2の貫通孔102のうち、特定の第2の貫通孔102がボルト通し孔になっている。ボルト通し孔としての特定の第2の貫通孔102には、ハウジング6に固定されたボルト10が通されている。この例では、図3及び図4に示すように、各分割鉄心45に1個ずつ設けられた18個の第2の貫通孔102のうち、6個の第2の貫通孔102がボルト通し孔になっている。
複数の分割鉄心45の少なくともいずれかのバックヨーク部46には、図3に示すように、複数のコア片45a同士を固定する複数の溶接部48が複数のコア片45aの積層方向に沿って設けられている。各溶接部48は、電機子鉄心41の内周面に設けられている。この例では、ボルト通し孔になっている6個の第2の貫通孔102の周方向の位置に合わせて6個の溶接部48が電機子鉄心41に設けられている。
成形体43は、モールド成形によって電機子鉄心41に設けられている。即ち、成形体43は、電機子鉄心41と一体になっているモールド成形体である。電機子4の軸線方向に沿って見たときの成形体43の形状は、図4に示すように、電機子鉄心41の周方向に沿って連続する環状になっている。また、成形体43は、互いに隣り合う分割鉄心45同士をまたいで設けられている。これにより、成形体43は、互いに隣り合う分割鉄心45同士を繋いでいる。また、成形体43は、図2に示すように、分割鉄心45の軸線方向一端面に設けられた第1の成形部43aと、分割鉄心45の軸線方向他端面に設けられた第2の成形部43bと、第1の貫通孔103に設けられて第1の成形部43a及び第2の成形部43bの間に設けられた連結部43cとを有している。
第1の成形部43a及び第2の成形部43bのそれぞれの形状は、電機子鉄心41の周方向に沿って連続する環状になっている。連結部43cは、各第1の貫通孔103のそれぞれに充填されている。これにより、連結部43cは、第1の成形部43a及び第2の成形部43bを互いに繋いでいる。各第1の貫通孔103のそれぞれに充填されている複数の連結部43cは、共通の第1の成形部43a及び共通の第2の成形部43bにそれぞれ繋がっている。
成形体43は、各分割鉄心45のバックヨーク部46に第2の貫通孔102を避けて設けられている。これにより、成形体43は、コイル42よりも径方向内側に配置されている。この例では、電機子4の軸線方向に沿って見たときに、図4に示すように、各コイル42と各第2の貫通孔103との間を通る環状の領域にのみ成形体43が配置されている。これにより、電機子4がハウジング6に固定されている状態では、図2に示すように、各バックヨーク部46の表面の一部がハウジング6に接触しており、各バックヨーク部46のハウジング6に接触する面が、成形体43で覆われずにハウジング取付面として外部に露出している。また、各分割鉄心45では、ティース部47の径方向外側の端面も、成形体43で覆われずに外部に露出している。
次に、電機子4の製造方法について説明する。まず、鋼板を金型で打ち抜くことにより、複数のコア片45aを作製する。各コア片45aが形成されたときには、コア片45aの連結用端部に突起及び窪みが設けられる。この後、6個のコア片45aを並べたコア片配列層を複数重ねて積層する。このとき、各コア片45aの連結用端部が積層方向へ交互に重なるように複数のコア片配列層を積層する。この後、交互に重なる連結用端部同士を連結軸101で回動可能に連結する。即ち、互いに重なる連結用端部のうち、一方の連結用端部の突起と、他方の連結用端部の窪みとを互いに嵌め合わせることにより、突起を連結軸101として連結用端部同士を回動可能に連結する。これにより、6個の分割鉄心45が連結された分割鉄心連結体44が完成する。
この後、分割鉄心連結体44における各分割鉄心45のティース部47にコイル42を設ける。
図6は、図5の分割鉄心連結体44にコイル42を設けるときの状態を示す構成図である。分割鉄心連結体44の各ティース部47にコイル42を設けるときには、互いに隣り合うティース部47間の空間が広がる方向へ連結軸101の軸線を中心に分割鉄心45を回動させて、分割鉄心連結体44を展開する。この後、巻線機104の巻線ノズルを移動させながら、コイル42の導線をティース部47に巻く。このようにして、各ティース部47にコイル42を個別に設ける。
この後、すべてのティース部47にコイル42を設けた3個の分割鉄心連結体44を環状に並べた状態で、分割鉄心連結体44同士を連結軸101で回動可能に連結する。これにより、18個のコイル42が設けられた環状の電機子鉄心41が完成する。
この後、電機子鉄心41の内周面に対して、ボルト通し孔になっている特定の第2の貫通孔102の周方向の位置に合わせて複数のコア片45aの積層方向に沿って溶接を行う。これにより、電機子鉄心41の内周面に複数の溶接部48が設けられる。
この後、電機子鉄心41に対して樹脂によるモールド成形を行う。このとき、電機子鉄心41の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のうち、一方の側からのみ電機子鉄心41に樹脂を注入する。電機子鉄心41の一方の側から注入された樹脂は、各第1の貫通孔103を通って、電機子鉄心41の他方の側、即ち注入側と反対側へ出る。これにより、電機子鉄心41の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のそれぞれに成形体43が設けられる。即ち、成形体43を電機子鉄心41と一体でモールド成形する。このようにして、18個のコイル42が設けられた電機子鉄心41に樹脂製の成形体43が一体に設けられ、電機子4が完成する。
この後、ハウジング6の内筒部6cの外周面に電機子4を嵌めた後、ボルト通し孔としての特定の第2の貫通孔102に通された複数のボルト10をハウジング6に取り付ける。これにより、電機子4がハウジング6に固定される。
次に、動作について説明する。各コイル42への給電が行われると、電機子4に回転磁界が発生する。これにより、ロータ5及びシーブ3が主軸6aの軸線を中心に回転する。シーブ3が回転すると、かご及び釣合おもりがシーブ3の回転に応じて上下方向へ移動する。
シーブ3及びロータ5が主軸6aの軸線を中心に回転すると、シーブ3及びロータ5の回転に応じて検出器用回転子82が検出器用固定子81に対して回転する。これにより、検出器用回転子82の回転位置が検出器用固定子81によってシーブ3及びロータ5の回転位置として検出され、シーブ3及びロータ5の回転位置の情報が検出器用固定子81から制御装置へ送られる。エレベータの運転は、検出器用固定子81から制御装置へ送られたシーブ3及びロータ5の回転位置の情報に基づいて制御される。
このような回転電機の電機子4では、互いに隣り合う分割鉄心45同士を樹脂製の成形体43がまたいで設けられているので、各分割鉄心45同士が離れることを成形体43によって抑制することができる。従って、凹部と凸部とを圧入によって嵌め合わせる作業がなくなることから、凹部及び凸部を精度良く加工する作業をなくすことができるとともに、複数の分割鉄心45同士を繋げる作業の手間も軽減することができる。また、各分割鉄心45のバックヨーク部46に第1の貫通孔103が設けられ、成形体43の連結部43cが第1の貫通孔103に設けられているので、分割鉄心45の軸線方向の片方の側から樹脂を注入するだけで、第1の貫通孔103を通して分割鉄心45の軸線方向の両側に樹脂を及ばせることができる。これにより、分割鉄心45の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のそれぞれに成形体43を容易に設けることができる。このようなことから、電機子4を容易に製造することができる。
また、第1の貫通孔103に設けられた連結部43cを介して第1の成形部43aと第2の成形部43bとが繋がっているので、各分割鉄心45の軸線方向の強度を増加させることができる。これにより、分割鉄心45が軸線方向に収縮することを抑制することができ、電機子4をハウジング6に固定するボルト10が緩むことを抑制することができる。
即ち、分割鉄心45では、複数のコア片45aが積層されているので、数μm〜数十μmの積層隙間が各コア片45a間に生じている。従って、通常、分割鉄心45は、ボルト10の締結力によってコア片45aの積層方向に収縮するとともに時間の経過によってさらに収縮する。分割鉄心45がコア片45aの積層方向に収縮すると、ボルト10が緩みやすくなってしまい、各コア片45a同士が振動しやすくなってしまう。これにより、電機子4が振動に対して弱くなってしまう。
この発明による電機子4では、各分割鉄心45の強度が樹脂製の成形体43によって高くなっているので、分割鉄心45がコア片45aの積層方向に収縮することを抑制することができ、ボルト10の緩みを抑制することができる。これにより、各コア片45a同士を振動しにくくすることができ、電機子4を振動に対して強くすることができる。
また、成形体43は、電機子鉄心41と一体になっているモールド成形体であるので、成形体43をモールド成形により電機子鉄心41に設けることができ、電機子4の製造をさらに容易に行うことができる。
また、複数の分割鉄心45の少なくともいずれかのバックヨーク部46には、複数のコア片45a同士を固定する溶接部48がコア片45aの積層方向に沿って設けられているので、コア片45aの積層方向についての分割鉄心45の強度を溶接部48によってさらに増加させることができる。これにより、コア片45aの積層方向についての分割鉄心45の収縮をさらに抑制することができ、第2の貫通孔102に通されたボルト10が緩んで分割鉄心45が振動しやすくなってしまうことを抑制することができる。また、溶接部48が電機子鉄心41の内周面に設けられているので、溶接部48による分割鉄心45のひずみがモータ2の効率に与える影響を小さくすることができる。
また、互いに隣り合う分割鉄心45のそれぞれのバックヨーク部46のうち、一方のバックヨーク部46の連結用端部と、他方のバックヨーク部46の連結用端部とが軸線方向へ交互に重なり、かつ互いに重なる連結用端部同士が連結軸101の軸線を中心に回動可能に連結されているので、複数の分割鉄心45同士を回動可能に連結することができる。これにより、各分割鉄心45のティース部47にコイル42の導線を巻くときに、ティース部47間の距離が広がる方向へ分割鉄心45同士を回動させることができる。これにより、各ティース部47に設けられるコイル42のターン数を増加させることができる。また、コイル42をティース部47に設ける前に複数の分割鉄心45同士を予め連結しておくことができるので、電機子鉄心41を組み立てる作業を容易にすることができる。
また、各ティース部47の径方向外側の端面は、成形体43に覆われずに外部に露出しているので、ロータ5の各永久磁石52と電機子4との間の隙間寸法を容易に確保することができる。これにより、電機子4とロータ5との間での組み立て精度が厳しくなることを抑制することができ、モータ2の製造をさらに容易にすることができる。
また、各バックヨーク部46の表面の一部は、ハウジング取付面として外部に露出しているので、電機子4をハウジング6に固定した状態では、電機子鉄心41とハウジング6との間に成形体43を介在させずに電機子鉄心41をハウジング6に接触させることができる。
ここで、モータ2が駆動している状態では、コイル42に流れる電流による銅損、及び電機子鉄心41に流れる磁束による鉄損によって電機子4が発熱する。電機子4が高温になると、モータ2が損傷するおそれがある。本実施の形態では、電機子鉄心41をハウジング6に接触させることができるので、電機子4で発生する熱をハウジング6へ効果的に放散することができ、モータ2が高温になることを抑制することができる。
また、各分割鉄心45のティース部47は、バックヨーク部46から径方向外側へ突出しているので、環状のロータ5の内側に電機子4を配置したアウタロータ型のモータ2にすることができる。これにより、ロータ5に制動力を与えるブレーキ7をロータ5よりも径方向外側に配置することができ、保守員がブレーキ7のメンテナンス作業を行うときにブレーキ7へのアクセスを容易にすることができる。
ここで、エレベータの保守対象部品としては、例えばシーブ3及びブレーキ7が挙げられる。ブレーキの種類としては、ロータ5よりも径方向外側に配置された外接式のブレーキと、ロータ5よりも径方向内側に配置された内拡式のブレーキとがある。内拡式のブレーキは、ロータ5の内側にブレーキが配置されるため、ブレーキとシーブ3とを逆方向から保守する必要があり、ブレーキに対するメンテナンス作業の負担が大きくなってしまう。これに対して、この発明によるモータ2では、ロータ5よりも径方向外側に配置された外接式のブレーキ7が用いられているので、シーブ3及びブレーキ7に対するメンテナンス作業を同じ方向から行うことができ、モータ2に対するメンテナンス作業の手間を軽減することができる。
また、機械室を設けずに、かごと昇降路壁との間の隙間に薄型の巻上機を設置した機械室レスエレベータでは、建物内でのレイアウトの都合上、巻上機の薄型化の需要がさらに高まっている。
環状の電機子の内側にロータを配置したインナロータ型のモータに、外接式のブレーキ7を適用する場合、ロータの外周面が径方向外側からブレーキ7で押し付けられるようにするために、電機子の端面からロータの外周面が出るまで電機子からロータを軸線方向へ突出させる必要がある。これに対して、この発明によるエレベータ用巻上機1では、環状のロータ5の内側に電機子4を配置したアウタロータ型のモータ2が用いられているので、ブレーキ7を設置するために電機子4の端面からロータ5を軸線方向へ突出させる必要がなくなる。これにより、この発明によるエレベータ用巻上機1では、エレベータ用巻上機1全体の軸線方向の寸法を小さくすることができ、エレベータ用巻上機1の薄型化を図ることができる。
なお、上記の例では、成形体43の形状が電機子鉄心41の周方向に沿って連続する環状になっているが、電機子鉄心41の周方向について成形体43を複数の分割部分に分割してもよい。例えば、図7に示すように、2個の分割鉄心45ごとに設けられた複数の分割部分に成形体43を分割してもよい。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるエレベータ用巻上機の電機子を示す正面図である。また、図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図である。さらに、図10は、図9の電機子4を示す断面図である。各コイル42は、第1の成形部43a及び第2の成形部43aで覆われている。この例では、電機子4の軸線方向に沿って見たときの第1の成形部43a及び第2の成形部43bのいずれの形状も、電機子鉄心41の周方向に沿って連続する環状になっている。これにより、第1の成形部43a及び第2の成形部43bは、各第1の貫通孔103内の連結部43cを介して繋がっているだけでなく、各ティース部47間及び各コイル42間のそれぞれの隙間に介在する成形体43の部分を介しても繋がっている。
第1の成形部43aは、第2の貫通孔102を避けて各分割鉄心45の軸線方向一端面に設けられている。第2の成形部43bは、第2の貫通孔102を避けて各分割鉄心45の軸線方向他端面に設けられている。これにより、各分割鉄心45では、図10に示すように、ティース部47の径方向外側の端面41cと、バックヨーク部46の径方向内側の部分とが成形体43で覆われずに外部に露出している。電機子4がハウジング6に固定されている状態では、図9に示すように、バックヨーク部46の径方向内側の部分のうち、分割鉄心45の軸線方向一端面の部分41aと、バックヨーク部46の径方向内側の端面の部分41bとが、ハウジング取付面としてハウジング6に接触する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような電機子4では、各コイル42が第1の成形部43a及び第2の成形部43bで覆われているので、各コイル42を成形体43によって保護することができる。これにより、電機子鉄心41が振動したとしても、各コイル42が損傷することをより確実に防止することができる。
また、各コイル42が第1の成形部43a及び第2の成形部43bで覆われていることにより、各コイル42から外部へ直接放熱されることが抑制されてしまうが、各分割鉄心45の表面の一部がハウジング取付面としてハウジング6に接触するので、電機子4で発生した熱を電機子鉄心41からハウジング6へ効果的に放散することができ、電機子4が高温になることを抑制することができる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3によるエレベータ用巻上機の電機子を示す正面図である。また、図12は、図11の電機子を示す背面図である。さらに、図13は図11のXIII−XIII線に沿った断面図、図14は図11のXIV−XIV線に沿った断面図である。また、図15は、図11の電機子鉄心を示す正面図である。各分割鉄心45では、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102と繋がっている。この例では、第1の貫通孔103が電機子鉄心41の径方向に沿った長穴になっている。これにより、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102と繋がった孔の断面形状は、円形から径方向外側へスリットが延びた形状、即ちだるま穴形状になっている。
各コイル42は、実施の形態2と同様に、第1の成形部43a及び第2の成形部43bで覆われている。また、各バックヨーク部46の径方向内側の端面、及び各ティース部47の径方向外側の端面は、実施の形態2と同様に、成形体43で覆われずに外部に露出している。
第1の成形部43aは、図12に示すように、連結軸101及び第2の貫通孔102を避けて分割鉄心45の軸線方向一端面に設けられている。これにより、分割鉄心45の軸線方向一端面では、バックヨーク部46の径方向内側の部分のみが第1の成形部43aで覆われずに外部に露出している。
第2の成形部43bは、図11に示すように、分割鉄心45の軸線方向他端面の全体を覆った状態で設けられている。第2の成形部43bには、複数の第2の貫通孔102のうち、ボルト通し孔になっている特定の第2の貫通孔102のみを外部に露出させる複数の露出用孔431が設けられている。各露出用孔431は、電機子4の軸線方向に沿って第2の成形部43bを貫通している。ボルト通し孔になっている特定の第2の貫通孔102は、露出用孔431を通して外部に露出している。この例では、6個の露出用孔431が、ボルト通し孔になっている6個の第2の貫通孔102の位置に合わせて第2の成形部43bにそれぞれ設けられている。
電機子4は、特定の各第2の貫通孔102に通された6本のボルト10によってハウジング6に固定されている。ボルト10は、露出用孔431を通して第2の貫通孔102に挿入される。電機子4がハウジング6に固定されている状態では、図13及び図14に示すように、バックヨーク部46の径方向内側の部分のうち、分割鉄心45の軸線方向一端面の部分と、バックヨーク部46の径方向内側の端面の部分とが、ハウジング取付面としてハウジング6に接触する。
第1の成形部43aと第2の成形部43bとは、各第1の貫通孔103に充填されている複数の連結部43cを介して互いに繋がっている。ボルト通し孔になっている特定の第2の貫通孔102には、ボルト10が挿入されるため、図13に示すように、成形体43の連結部43cは充填されていない。一方、ボルト通し孔以外の第2の貫通孔102には、ボルト10が挿入されないため、図14に示すように、成形体43の連結部43cが充填されて設けられている。即ち、ボルト通し孔以外の第2の貫通孔102に繋がる第1の貫通孔103に設けられている連結部43cは、第2の貫通孔102にも及んでいる。従って、ボルト通し孔以外の第2の貫通孔102と第1の貫通孔103とで構成された孔には、連結部43cが全体にわたって充填されている。他の構成は実施の形態2と同様である。
このような電機子4では、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102と繋がっているので、モータ2の効率の低下を抑制しながら、コア片45aの積層方向についての分割鉄心45の強度をさらに高めることができる。
即ち、成形体43によって分割鉄心45の強度を高めるために、第1の貫通孔102の内径を単純に大きくすると、ティース部47付近を通るバックヨーク部46の磁路が狭くなってしまい、モータ2の効率が低下してしまう。これに対して、本実施の形態による電機子4では、第1の貫通孔103を第2の貫通孔102に繋げることにより、ティース部47付近を通るバックヨーク部46の磁路の範囲に第1の貫通孔103が拡大することなく、第1の貫通孔103内の空間の体積を大きくすることができる。これにより、ティース部47付近を通るバックヨーク部46の磁路を狭くすることなく、第1の貫通孔103に充填する連結部43cの体積を大きくすることができ、第1の成形部43aと第2の成形部43bとを連結する力が不十分となる箇所を減らすことができる。従って、モータ2の効率の低下を抑制しながら、コア片45aの積層方向についての分割鉄心45の強度をさらに高めることができ、振動に対する電機子4の信頼性をさらに向上させることができる。
また、各第2の貫通孔102のうち、特定の第2の貫通孔102がボルト通し孔になっており、第1の貫通孔103に設けられた連結部43cが、ボルト通し孔以外の第2の貫通孔102にも設けられているので、第1の貫通孔103を拡大させることなく、連結部43cの体積を大きくすることができる。これにより、バックヨーク部46の磁路を狭くすることなく、第1の成形部43aと第2の成形部43bとを連結する力が不十分となる箇所を減らすことができる。従って、モータ2の効率の低下を抑制しながら、コア片45aの積層方向についての分割鉄心45の強度をさらに高めることができ、振動に対する電機子4の信頼性をさらに向上させることができる。
なお、上記の例では、各分割鉄心45において、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102と繋がっているが、実施の形態1及び2と同様に、第1の貫通孔103が第2の貫通孔102から離れていてもよい。この場合、ボルト通し孔になっている特定の第2の貫通孔102には連結部43cは充填されず、ボルト通し孔以外の第2の貫通孔102には連結部43cが充填される。
また、各上記実施の形態では、複数のコア片45aの交互に重なる連結用端部を貫通する連結軸101によって、各分割鉄心45のバックヨーク部46が互いに連結されているが、交互に重なる複数のコア片45aのそれぞれの連結用端部に、コア片45aの積層方向に突出する突起と、コア片45aの積層方向に窪む窪みとを設け、突起及び窪みを互いに嵌めることにより、各分割鉄心45のバックヨーク部46を互いに連結してもよい。この場合、突起及び窪みは、コア片45aの積層方向に沿った仮想の連結軸の軸線上に形成される。これにより、各分割鉄心45のバックヨーク部46は、仮想の連結軸の軸線を中心に回動可能に連結される。
また、各上記実施の形態では、互いに隣り合う分割鉄心45のそれぞれのバックヨーク部46が連結軸101の軸線を中心に回動可能に連結されているが、各分割鉄心45は成形体43のみで互いに繋がるようにし、各分割鉄心45を連結軸101で回動可能に連結しなくてもよい。このようにしても、成形体43によって各分割鉄心45を繋ぐことができ、電機子4を製造するときの手間を軽減することができる。
また、各上記実施の形態では、この発明による回転電機がモータ2として用いられているが、この発明による回転電機を発電機として用いてもよい。
1 エレベータ用巻上機、2 モータ(回転電機)、3 シーブ、4 電機子、5 ロータ、6 ハウジング、7 ブレーキ、9 ベアリング、41 電機子鉄心、42 コイル、43 成形体、43a 第1の成形部、43b 第2の成形部、43c 連結部、45 分割鉄心、45a コア片、46 バックヨーク部、47 ティース部、48 溶接部、51 永久磁石、101 連結軸、102 第2の貫通孔、103 第1の貫通孔。

Claims (14)

  1. 周方向へ並ぶ複数の分割鉄心を有する環状の電機子鉄心、及び
    互いに隣り合う前記分割鉄心同士をまたいで設けられる樹脂製の成形体
    を備え、
    各前記分割鉄心は、バックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向外側へ突出しているティース部とを有し、
    各前記バックヨーク部には、第1の貫通孔が設けられており、
    前記成形体は、前記分割鉄心の軸線方向一端面に設けられた第1の成形部と、前記分割鉄心の軸線方向他端面に設けられた第2の成形部と、前記第1の貫通孔に設けられ、前記第1の成形部及び前記第2の成形部の間に設けられる連結部とを有している回転電機の電機子。
  2. 前記成形体は、前記電機子鉄心と一体になっているモールド成形体である請求項1に記載の回転電機の電機子。
  3. 各前記分割鉄心は、軸線方向へ積層された複数のコア片を有し、
    前記複数の分割鉄心の少なくともいずれかの前記バックヨーク部には、前記複数のコア片同士を固定する溶接部が前記複数のコア片の積層方向に沿って設けられている請求項1又は請求項2に記載の回転電機の電機子。
  4. 各前記分割鉄心は、軸線方向へ積層された複数のコア片を有し、
    互いに隣り合う前記分割鉄心のそれぞれの前記バックヨーク部うち、一方の前記バックヨーク部の前記コア片の連結用端部と、他方の前記バックヨーク部の前記コア片の連結用端部とが軸線方向へ交互に重なり、かつ互いに重なる前記連結用端部同士が連結軸の軸線を中心に回動可能に連結されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  5. 各前記ティース部に設けられている複数のコイル
    を備え、
    前記複数のコイルは、前記第1の成形部及び前記第2の成形部で覆われている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  6. 各前記ティース部の径方向外側の端面は、外部に露出している請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  7. 各前記バックヨーク部の表面の一部は、ハウジング取付面として外部に露出している請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  8. 各前記バックヨーク部には、前記第1の貫通孔と異なる第2の貫通孔が設けられており、
    各前記第1の貫通孔は、前記第2の貫通孔と繋がっており、
    各前記第2の貫通孔のうち、特定の前記第2の貫通孔がボルト通し孔になっている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  9. 各前記バックヨーク部には、前記第1の貫通孔と異なる第2の貫通孔がそれぞれ設けられており、
    各前記第2の貫通孔のうち、特定の前記第2の貫通孔がボルト通し孔になっており、
    前記ボルト通し孔以外の前記第2の貫通孔には、前記連結部が設けられている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の電機子、
    前記電機子の径方向外側に前記電機子と隙間を介して配置された複数の磁石を有し、前記電機子に対して回転するロータ、
    前記電機子が固定され、前記ロータがベアリングを介して回転可能に支持されたハウジング、及び
    前記ハウジングに設けられ、前記ロータに対して制動力を与えるブレーキ
    を備えている回転電機。
  11. 請求項10に記載の回転電機であるモータ、及び
    前記ロータに固定されているシーブ
    を備えているエレベータ用巻上機。
  12. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の電機子を製造する電機子の製造方法であって、
    前記成形体を、前記電機子鉄心と一体でモールド成形する電機子の製造方法。
  13. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の電機子を製造する電機子の製造方法であって、
    各前記分割鉄心は、軸線方向へ積層された複数のコア片を有し、
    前記複数のコア片の積層方向に沿って溶接することにより、前記複数のコア片同士を固定する溶接部を形成する電機子の製造方法。
  14. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の電機子を製造する電機子の製造方法であって、
    各前記分割鉄心は、軸線方向へ積層された複数のコア片を有し、
    互いに隣り合う前記分割鉄心のそれぞれの前記バックヨーク部うち、一方の前記バックヨーク部の前記コア片の連結用端部と、他方の前記バックヨーク部の前記コア片の連結用端部とが軸線方向へ交互に重なり、かつ互いに重なる前記連結用端部同士が連結軸の軸線を中心に回動可能に連結されており、
    前記コア片を形成したときに設けられる突起及び窪みを互いに嵌めることにより、前記突起を前記連結軸として前記連結用端部同士を連結する電機子の製造方法。
JP2018550263A 2016-11-14 2017-11-09 回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法 Active JP6749411B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221372 2016-11-14
JP2016221372 2016-11-14
PCT/JP2017/040463 WO2018088489A1 (ja) 2016-11-14 2017-11-09 回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018088489A1 true JPWO2018088489A1 (ja) 2019-03-14
JP6749411B2 JP6749411B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=62109846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018550263A Active JP6749411B2 (ja) 2016-11-14 2017-11-09 回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6749411B2 (ja)
KR (1) KR102213322B1 (ja)
CN (1) CN109906539B (ja)
DE (1) DE112017005717T5 (ja)
WO (1) WO2018088489A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020261330A1 (ja) * 2019-06-24 2020-12-30 三菱電機株式会社 エレベーターの巻上機

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10322944A (ja) * 1997-05-19 1998-12-04 Minebea Co Ltd モータ構造及びその製造方法
JPH11168844A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Toshiba Corp 電動機鉄心および電動機鉄心の製造方法
JP3623702B2 (ja) * 1999-09-28 2005-02-23 山洋電気株式会社 回転電機用ステータ
JP4552267B2 (ja) * 2000-04-14 2010-09-29 パナソニック株式会社 モータ
JP3704029B2 (ja) * 2000-07-24 2005-10-05 三菱電機株式会社 始動用電動機の固定子
JP3839269B2 (ja) * 2001-03-27 2006-11-01 三菱電機株式会社 コア装置
JP2003052138A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Mitsui High Tec Inc 積層ヨーク鉄心の製造方法
JP2003299271A (ja) * 2002-04-01 2003-10-17 Nissan Motor Co Ltd 回転電機のステータピース支持構造
JP4071048B2 (ja) * 2002-06-17 2008-04-02 株式会社三井ハイテック 積層鉄心の製造方法
JP4477892B2 (ja) * 2004-02-12 2010-06-09 日本電産シバウラ株式会社 固定子コア及び固定子
JP4286829B2 (ja) 2005-03-24 2009-07-01 株式会社一宮電機 回転機の製造方法
CN101171733B (zh) * 2005-05-06 2012-09-05 株式会社美姿把 电动机、旋转电机及其定子、以及该定子的制造方法
KR20120134505A (ko) * 2011-06-02 2012-12-12 삼성전기주식회사 스위치드 릴럭턴스 모터
WO2014024988A1 (ja) * 2012-08-08 2014-02-13 株式会社デンソー ステータコアおよびそれを用いたアウターロータ型回転電機
JP5889157B2 (ja) * 2012-10-04 2016-03-22 三菱電機株式会社 回転電機
JP5645998B2 (ja) * 2013-04-24 2014-12-24 三菱電機株式会社 回転電機用固定子の製造方法
JP5988915B2 (ja) * 2013-05-21 2016-09-07 三菱電機株式会社 回転電機の積層鉄心および回転電機の積層鉄心の製造方法およびステータおよび回転電機
JP6022053B2 (ja) * 2013-05-28 2016-11-09 三菱電機株式会社 回転電機の鉄心
JP2015159648A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータ
JP6227160B2 (ja) * 2014-10-22 2017-11-08 三菱電機株式会社 圧縮機及び圧縮機製造方法
JP2016182015A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 株式会社日立製作所 埋込磁石型電動機、及びこの埋込磁石型電動機を用いたエレベータ用巻上機、及びこのエレベータ用巻上機を用いたエレベータ、及びこの埋込磁石型電動機を用いたインホイールモータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6749411B2 (ja) 2020-09-02
DE112017005717T5 (de) 2019-08-29
WO2018088489A1 (ja) 2018-05-17
KR102213322B1 (ko) 2021-02-05
KR20190060827A (ko) 2019-06-03
CN109906539B (zh) 2021-08-27
CN109906539A (zh) 2019-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9966809B2 (en) Motor
US10186916B2 (en) Rotary machine and electric vehicle
JP6651545B2 (ja) モータ
JP2019022449A (ja) モータ及びその製造方法
JP2013066314A (ja) モータおよびモータの製造方法
US9793768B2 (en) Rotor and rotary electric machine having the same
JP5274091B2 (ja) 回転電機の固定子製造方法
WO2018092628A1 (ja) 回転電機の回転子および回転電機の回転子の製造方法
JP2013153643A (ja) 単相誘導モータ
JP2017184507A (ja) ハイブリッドパワーユニット用モータの回転センサ取付構造
WO2018088489A1 (ja) 回転電機の電機子、回転電機、エレベータ用巻上機、及び電機子の製造方法
JP2017163675A (ja) 固定子鉄心、固定子及び回転電機
JP4701921B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機のステータ構造
WO2018180345A1 (ja) 電動モータ用ステータおよび電動モータ
JP2012249389A (ja) 回転電機用ロータ、および、これを用いた回転電機
JP2008079365A (ja) エレベータ用巻上機モータ
CN210577969U (zh) 定子芯片及旋转电机
US11223246B2 (en) Stator
JP2007074844A (ja) ステータコア、モータ
JP2015146689A (ja) インシュレータ及び回転電機
JP2017135970A (ja) ステータ、及び、ステータの製造方法
JP2018125993A (ja) 回転電機
JP2016182015A (ja) 埋込磁石型電動機、及びこの埋込磁石型電動機を用いたエレベータ用巻上機、及びこのエレベータ用巻上機を用いたエレベータ、及びこの埋込磁石型電動機を用いたインホイールモータ装置
JP7379914B2 (ja) 積層構造体の製造方法及び積層構造体
JPWO2018180343A1 (ja) 電動モータ用ステータおよび電動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6749411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250