JPWO2017213167A1 - グラファイトシート加工物、及びグラファイトシート加工物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一実施形態に係るグラファイトシートの作製に好ましく用いられる高分子原料は、芳香族高分子である。この芳香族高分子としては、ポリアミド、ポリイミド、ポリキノキサリン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリオキサジアゾール、ポリベンズイミダゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリベンズチアゾール、ポリキナゾリンジオン、ポリベンゾオキサジノン、ポリキナゾロン、ベンズイミダゾベンゾフェナントロリンラダーポリマー、およびこれらの誘導体から選択される少なくとも一種であることが好ましい。これらの高分子原料からなるフィルムは公知の製造方法で製造すればよい。特に好ましい高分子原料として芳香族ポリイミド、ポリパラフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンオキサジアゾールを例示する事ができる。特に、芳香族ポリイミドが好ましく、中でも以下に記載する酸二無水物(特に芳香族酸二無水物)とジアミン(特に芳香族ジアミン)とからポリアミド酸を経て作製される芳香族ポリイミドは、本発明の一実施形態で用いるグラファイトシート作製のための高分子原料として特に好ましい。
前記高分子原料からなるフィルムは、前記高分子原料又はその合成原料から公知の手法によって製造できる。例えば、前記ポリイミドの製造方法としては、前駆体であるポリアミド酸を加熱でイミド転化する熱キュア法、ポリアミド酸に無水酢酸等の酸無水物に代表される脱水剤や、ピコリン、キノリン、イソキノリン、ピリジン等の第3級アミン類をイミド化促進剤として用い、イミド転化するケミカルキュア法があるが、そのいずれを用いても良い。得られるフィルムの線膨張係数が小さく、弾性率が高く、複屈折率が大きくなりやすく、フィルムの焼成中に張力をかけたとしても破損することなく、品質の良い炭素膜を得ることができるという点からケミカルキュア法が好ましく、グラファイトシートの熱伝導率の向上の面でも優れている。前記ポリイミドフィルムは、上記ポリイミド前駆体であるポリアミド酸の有機溶剤溶液をエンドレスベルト、ステンレスドラムなどの支持体上に流延し、乾燥・イミド化させることにより製造される。具体的には、ケミカルキュア法によるフィルムの製造法は以下のようになる。ポリアミド酸溶液に化学量論以上の脱水剤と触媒量のイミド化促進剤を加え支持板やPET等の有機フィルム、ドラム又はエンドレスベルト等の支持体上に流延又は塗布して膜状とし、有機溶媒を蒸発させることにより自己支持性を有する膜を得る。これを更に加熱して乾燥させつつイミド化させてポリイミドフィルムを得る。加熱の際の温度は、150℃から550℃の範囲の温度が好ましい。さらに、ポリイミドの製造工程中に、収縮を防止するためにフィルムを固定したり、延伸したりする工程を含む事が好ましい。これは、分子構造およびその高次構造が制御されたフィルムを用いる事で炭素膜への転化がより容易に進行する、と言う事によるものである。すなわち、グラファイト化反応をスムーズに進行させるためにはグラファイト前駆体中の炭素分子が再配列する必要があるが、配向性にすぐれたポリイミドではその再配列が最小で済むために、低温でもグラファイトへの転化が進み易いと推測される。
本発明の一実施形態では、出発物質である高分子フィルムを、不活性ガス中、あるいは真空中にて予備加熱し、炭素化を行う。不活性ガスは、窒素、アルゴンあるいはアルゴンと窒素との混合ガスが好ましく用いられる。予備加熱は、通常1000℃程度で行う。予備加熱温度までの昇温速度は特に限定されないが、例えば5〜15℃/分である。予備加熱の段階では出発物質である高分子フィルムの配向性が失われない様に、フィルムの破壊が起きない程度の膜面に垂直方向の圧力を加える事が有効である。
本発明の一実施形態にかかるグラファイトシート加工物は、グラファイトシートをフィルム面に対し交差する方向に切断加工することにより製造される。グラファイトシートの切断加工は、特に限定はされないが、はさみ、カッター、トリミングカッター、ウォータージェットカッター、レーザーカッター、超音波カッター、ウォータージェット及びレーザーの複合カッターなどを適宜単独もしくは組み合わせて行ってもよい。また、グラファイトシートも適宜単層、あるいは積層させて切断加工してもよい。
以上のように、本発明の一実施形態に係るグラファイトシート加工物は、グラファイトシートからなり、厚さが10nm以上20μm以下であり、少なくとも一部に線状構造を有しており、前記線状構造において、線幅が400μm未満であり、切断面でのバリの大きさが線幅に対して15%以下であるグラファイトシート加工物であり、前記グラファイトシートは、走査型電子顕微鏡(SEM)による断面観察により、水平方向に90%以上連続的もしくは不連続的なグラファイト層が確認され、前記グラファイトシート内部のグラファイトの平均結晶粒径が0.35μm以上25μm以下であることを特徴とするグラファイトシート加工物であることを特徴とする。
<膜厚>
原料であるポリイミドフィルム、並びにグラファイトシートの厚さは、測定精度の問題、およびフィルム(シート)の測定場所によって±5%程度の誤差があった。そのため、得られたシートの10点平均の厚さを本実施例における試料の厚さとした。
作製したグラファイトシートを5mm角程度に切断し、断面観察用の台座にカーボンテープで固定した後、走査型電子顕微鏡(SEM)((株)日立ハイテクノロジーサービス製「SU8000」)を用いて測定した。切断面を30000倍まで拡大し、切断面を撮影した。そのSEM断面写真を元に膜断面全体の面積を算出した後、グラファイト層が10度以上ずれている部分の面積を水平でない部分の面積として算出した。得られた結果を以下の式に代入して、グラファイト層の水平度合いを算出した。
<グラファイトの平均結晶粒径の算出>
グラファイトの平均結晶粒径は、チャネリングコントラスト法により得られた結晶解析画像を元に測定された。
切断したグラファイトシートの切断面を光学顕微鏡により観察、写真撮影した。そして、切断面を基準として凹凸が一番大きな部分の大きさを定規により測定し算出した。より具体的には、写真撮影された顕微鏡画像の基準となる寸法の表示バーから、バリの大きさを算出した。
作製したグラファイトシートの密度は、ヘリウムガス置換式密度計(島津製作所(株)製「AccuPycII1340」)によりグラファイトシートの体積を測定し、質量を別途測定し、密度(g/cm3)=質量(g)/体積(cm3)の式から算出した。なお、この方法により測定可能なグラファイトシートは500nm以上の厚さの試料であり、厚さ500nm未満のグラファイトシートの密度測定は、この測定手法では誤差が大きすぎて不可能であった。
グラファイトシートの熱拡散率は、周期加熱法による熱拡散率測定装置(アルバック理工(株)製「LaserPit」)を用いて、20℃、真空下(10−2Pa程度)、10Hzの周波数を用いて測定した。これはレーザー加熱の点から一定距離だけ離れた点に熱電対を取り付け、その温度変化を測定する方法である。ここで熱伝導率(W/mK)は、熱拡散率(m2/s)と密度(kg/m3)と比熱(798kJ/(kg・K))とを掛け合わせることによって算出した。この装置ではグラファイトシートの厚さが1μm以上の場合は熱拡散率の測定が可能であった。しかし、グラファイトシートの厚さが1μm以下の場合では熱電対の設置が難しく、設置する際の導電性接着剤の影響により測定誤差が大きくなり、正確な測定は不可能であった。
グラファイトシートの電気伝導度の測定はファン・デル・ボー法によって行った。この方法は薄膜状の試料の電気伝導度を測定するのに最も適した方法である。この手法の特徴は、任意の形状の薄膜状の試料端部の任意の4点に電極をとり測定を行うことが出来る事であり、試料の厚さが均一であれば正確な測定が行える点である。本実施例においては、5mm角に切断したグラファイトシートを用い、それぞれの4つの角(稜)に銀ペースト電極を取り付けて行った。測定は(株)東洋テクニカ製、「比抵抗/DC&ACホール測定システム、ResiTest8300」を用いて行った。
ピロメリット酸無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとをモル比で1/1の割合で合成したポリアミド酸の18質量%のDMF溶液100gに無水酢酸20gとイソキノリン10gからなる硬化剤を0℃にて混合、攪拌し、遠心分離による脱泡の後、アルミ箔上に流延塗布し、さらに厚みゲージを用いて厚さ調整を行い、フィルムを調製した。その後、このフィルムを100℃、250℃、300℃、400℃と順次加熱し、50μmから1μmの範囲の厚さの異なるポリイミドフィルム(高分子試料A)を調製した。1μm〜20nmの範囲の均一な厚さの高分子フィルムはこの様な方法では作製が困難であるため、スピンコーターを用いて、アミド酸溶液の濃度、回転数を変えることで厚さの異なる何種類かのフィルムを作製した。
ピロメリット酸無水物とp−フェニレンジアミンとを原料として用いて高分子試料Bを調製したこと以外は、前記製造例1と同様にしてポリイミドフィルムを作製した。また、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとを原料として用いて高分子試料Cを調製したこと以外は、製造例1と同様にしてポリイミドフィルムを作製した。
製造例1にて作製した厚さが異なる8種類のポリイミドフィルム(高分子試料A、厚み25.0μm、10.0μm、7.5μm、2.5μm、1.4μm、0.8μm、0.3μm、0.2μmの8種、面積10×10cm2)を、電気炉を用いて窒素ガス中にて、10℃/分の速度で1000℃まで昇温し、1000℃で1時間保って予備処理した。得られた炭素化シートを円筒状のグラファイトヒーターの内部にセットし、20℃/分の昇温速度で2400℃まで上げ、3時間保持した。その後20℃/分の昇温速度で3000℃のまで昇温した。この温度で30分間保持し、その後40℃/分の速度で降温し、グラファイトシートを作製した。処理はアルゴン雰囲気で0.10MPa(1.0kg/cm2)の加圧下で行った。得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
実施例1にて得られたグラファイトシートを2×20mmの大きさで切断した。そして、切断したグラファイトシートを、厚み0.5mm、φ20mm(中央にφ2mmの穴)のアルミナ基板における中央の穴上に載せて、銀ペースト(藤倉化成(株)社製、ドータイトD−550)で固定した。YVO4レーザーマーカー(KEYENCE社製 MD−V9900、波長1064nm)を用いて、線幅200μm、長さ1000μmに加工することによりグラファイトシート加工物を作製した。グラファイトシートの切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
各実施例について、実施例2、3、5にて得られたグラファイトシートを使用したこと以外、実施例1Aと同様の方法で、グラファイトシート加工物を作製した。グラファイトシートの切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
実施例3にて得られたグラファイトシートを2×20mmの大きさで切断した。そして、切断したグラファイトシートを、厚み0.5mm、φ20mm(穴2mm)のアルミナ基板上における中央の穴上に載せて、銀ペースト(藤倉化成(株)社製、ドータイトD−550)で固定した。そして、このグラファイトシートをUV−YAGレーザー加工機(ESI社製、モデルGemstone)で波長343nm、線幅30μm、長さ150μmに加工することによりグラファイトシート加工物を作製した。グラファイトシートの切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
実施例5にて得られたグラファイトシートを使用したこと以外、実施例3Bと同様の方法で、グラファイトシート加工物を作製した。グラファイトシートの切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
製造例1にて作製した厚さ2.5μmのポリイミドフィルムについて、最高処理温度を2800℃、2600℃、2400℃としたこと以外は、実施例1〜8と同様の処理をしてグラファイトシートを作製した。得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
厚さの異なる8種類のポリイミド(高分子試料A)を高分子試料B(厚さ9.0μm)、及び高分子試料C(厚さ8.0μm)としたこと以外は、実施例1〜8と同様の条件でグラファイトシートを作製した。得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
製造例1にて作製した厚さ2.5μmのポリイミドフィルム(高分子試料A、面積10×10cm2)を、電気炉を用いて窒素ガス中にて、10℃/分の速度で1000℃まで昇温し、1000℃で1時間保って予備処理した。次に得られた炭素化シートを円筒状のグラファイトヒーターの内部にセットし、20℃/分の昇温速度で2200℃まで上げ、そこで3時間保持した。処理はアルゴン雰囲気で0.10MPa(1.0kg/cm2)の加圧下で行った。その後加熱を停止し、室温まで冷却した後、厚さの異なるフィルムを作製した。比較例1にて得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
製造例1にて作製した厚さ2.5μmのポリイミドフィルム(高分子試料A、面積10×10cm2)を、電気炉を用いて窒素ガス中にて、10℃/分の速度で1000℃まで昇温し、1000℃で1時間保って予備処理した。次に得られた炭素化シートを円筒状のグラファイトヒーターの内部にセットし、20℃/分の昇温速度で2400℃まで上げ、そこで0.5時間保持した。その後40℃/分の速度で降温し、グラファイトシートを作製した。処理はアルゴン雰囲気で0.10MPa(1.0kg/cm2)の加圧下で行った。比較例2にて得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
2400℃での保持時間を1時間としたこと以外は、比較例2と同様にしてグラファイトシートを作製した。得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
2400℃での保持時間を2時間としたこと以外は、比較例2と同様にしてグラファイトシートを作製した。得られたグラファイトシートの厚さ、グラファイトシートのSEM断面写真から得られた黒鉛水平度合い、平均結晶粒径、密度、熱伝導率、電気伝導率、切断可否、端面バリ、グラファイトシート加工物の線幅、及びグラファイトシート加工物の線幅に対するバリの大きさを表1にまとめた。
実施例1から13、および比較例1から4にて作製した各種グラファイトシートを、カッターを用いて線幅2mm(2000μm)、長さ10cmの矩形状に10回切り出し、8回以上バリや破損がなければ合格とした。また、ここでいうバリとは切断後の端面における不規則な凹凸であり、その大きさが50μm以上とする。結果を表1にまとめた。この実験結果から、実施例1〜8にて作製したグラファイトシートでは、バリが発生しにくくなっていることが分かる。これに対して、比較例1から4にて作製したグラファイトシートは、破断、われなどが出やすくなるということが明らかになった。
Claims (20)
- グラファイトシートからなり、
厚さが10nm以上20μm以下であり、
少なくとも一部に線状構造を有しており、
前記線状構造において、線幅が400μm未満であり、切断面でのバリの大きさが線幅に対して15%以下であるグラファイトシート加工物であり、
前記グラファイトシートは、走査型電子顕微鏡(SEM)による断面観察により、水平方向に90%以上連続的もしくは不連続的なグラファイト層が確認され、
前記グラファイトシート内部のグラファイトの平均結晶粒径が0.35μm以上25μm以下であることを特徴とするグラファイトシート加工物。 - 前記切断面でのバリの大きさが50μm未満であることを特徴とする請求項1に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記厚さは、30nm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記厚さは、50nm以上9.6μm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 走査型電子顕微鏡(SEM)による断面観察により、水平方向に95%以上連続的もしくは不連続的なグラファイト層が確認されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記平均結晶粒径は、0.35μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記平均結晶粒径は、0.4μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記切断面でのバリの大きさは、40μm未満であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 前記切断面でのバリの大きさは、30μm未満であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- グラファイトシートの密度は、1.80g/cm3以上2.26g/cm3以下であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- グラファイトシートの熱伝導率は、700W/mK以上であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- グラファイトシートの電気伝導度は、5000S/cm以上であることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物。
- 請求項1〜12の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法であって、
高分子フィルムを、不活性ガス雰囲気下にて、2400℃以上の温度で熱処理してグラファイトシートを得ることを特徴とするグラファイトシート加工物の製造方法。 - 前記高分子フィルムを、不活性ガス雰囲気下にて、2400℃以上の温度で3時間以上保持することを特徴とする請求項13に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記高分子フィルムを、不活性ガス雰囲気下にて、2900℃以上の温度で3時間以上保持することを特徴とする請求項13に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記高分子フィルムを構成する高分子は、ポリアミド、ポリイミド、ポリキノキサリン、ポリパラフェニレン、ポリオキサジアゾール、ポリベンズイミダゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリベンズチアゾール、ポリキナゾリンジオン、ポリベンゾオキサジノン、ポリキナゾロン、ベンズイミダゾベンゾフェナントロリンラダーポリマーおよびこれらの誘導体から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記高分子フィルムを構成する高分子は、芳香族ポリイミドであることを特徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記高分子フィルムを構成する高分子は、ピロメリット酸無水物、及び3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物のいずれか、または両方を原料として得られる芳香族ポリイミドであることを特徴とする請求項13〜17の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記高分子フィルムを構成する高分子は、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、及びp−フェニレンジアミンのいずれか、または両方を原料として得られる芳香族ポリイミドであることを特徴とする請求項13〜18の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
- 前記グラファイトシートを、はさみ、カッター、トリミングカッター、ウォータージェットカッター、レーザーカッター、超音波カッター、並びにウォータージェット及びレーザーの複合カッターの少なくとも1種を用いて切断加工することを特徴とする請求項13〜19の何れか1項に記載のグラファイトシート加工物の製造方法。
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