JPWO2017159214A1 - モータ制御装置及びモータユニット - Google Patents

モータ制御装置及びモータユニット Download PDF

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Abstract

ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータを制御するモータ制御装置であって、回転子の回転位置を検出する位置検出部と、前記ブラシレスモータの出力が低い低出力モード時において前記ブラシレスモータを正弦波駆動し、前記低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時において通電角を120度よりも大きい角度とし、前記回転子の回転位置を基準として所定の電気角だけ進角させたタイミングで前記ブラシレスモータに通電する制御部と、を備える。

Description

本発明は、モータ制御装置及びモータユニットに関する。
本願は、2016年3月16日に出願された日本国特願2016-052153号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、車両に搭載されるワイパ装置には、ワイパアームを揺動させるための駆動源としてワイパモータが用いられている。ワイパ装置は、ワイパモータを駆動することで、ワイパアームをフロントガラス上における所定の範囲内で揺動動作させ、フロントガラスに付着した埃や雨滴等を払拭する。
一般に、ワイパ装置は、ワイパモータを低速で駆動することでワイパブレードを低速で動作させる低速作動モードと、ワイパモータを高速で駆動することでワイパブレードを高速で動作させる高速作動モードとを備える。図13(a)は、高速作動モード及び低速作動モードにおいてワイパモータに要求されるモータ特性の一例を示した概略図である。
図13(a)において、点線で囲まれた領域はワイパモータの負荷が最も高くなる高速走行時の高速作動モードにおいて要求されるモータ特性を示し、破線で囲まれた2つの領域は、それぞれ低速走行時の低速作動モードにおいて要求されるモータ特性の類型を示す。
図13(a)に示すように、高速作動モードにおいて要求されるモータ特性では、ワイパモータの回転速度の高速化が求められ、低速作動モードにおいて要求されるモータ特性では、高速作動モードの場合に比較してより大きなトルクが求められる。したがって、低速走行時の低速作動モードと、高速走行時の高速作動モードとでは、車速によるワイパモータの負荷変動が大きいため、要求されるモータ特性において大きな差が発生する。
そのため、高速作動モードにおいて要求されるモータ特性を得るように図13(a)にH1で示すようにワイパモータの特性を設定すると、ワイパモータのサイズや質量の大きなモータになってしまう可能性がある。また、高速作動モードにおいて要求されるモータ特性を得るようにワイパモータの特性を図13(a)にH1で示すように設定した場合、ワイパ装置は、低速作動モード時において低速作動モードで要求されるモータ特性を得るため、PWM(pulse width modulation)制御するデューティ比を下げることで、ワイパモータを図13(a)にL1で示すようなワイパモータの特性に制御する必要がある。ただし、図13(b)に示すように、一般的に、デューティ比が高い方がモータの効率が良い。すなわち、低速作動モードにおいてデューティ比を下げるとワイパモータの効率が低下する可能性がある。
上記課題を解決するために、ワイパモータの駆動において、ディーティ比を使用せずに、もしくは大幅に下げて正弦波駆動を行うとともに、高速作動モード時においてワイパモータを進角制御することで、ワイパモータを高速回転させる高効率の制御方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2015−168273号公報
しかしながら、ワイパモータに対して進角をつけて正弦波制御すると、回転数の上昇に伴いトルクが低下してしまう。したがって、高負荷である高速走行時の高速作動モードでは回転数が上昇せず、要求されるモータ特性を満足できない可能性がある。そのため、高速作動モードにおいて要求されるモータ特性を得るようにワイパモータの特性を設定する必要があり、その際にはワイパモータに使用されるマグネットの大型化や電機子コイルの巻線数の増加によりワイパモータが大型化する。したがって、ワイパモータを小型化できない。
本発明の態様は、ワイパモータを小型化可能なモータ制御装置及びモータユニットを提供する。
本発明の一態様は、ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータを制御するモータ制御装置であって、回転子の回転位置を検出する位置検出部と、前記ブラシレスモータの出力が低い低出力モード時において前記ブラシレスモータを正弦波駆動し、前記低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時において通電角を120度よりも大きい角度とし、前記回転子の回転位置を基準として所定の電気角だけ進角させたタイミングで前記ブラシレスモータに通電する制御部と、を備えるモータ制御装置である。
また、本発明の一態様は、前記モータ制御装置であって、前記通電角は電気角で、120度から180度までの間である。
また、本発明の一態様は、前記モータ制御装置であって、前記制御部は、前記高出力モード時において、前記ブラシレスモータを矩形波駆動する。
また、本発明の一態様は、前記モータ制御装置であって、前記低出力モードは、前記ワイパアームを予め設定された速度で揺動動作させるモードであり、前記高出力モードは、前記ワイパアームを前記低出力モードより高速で揺動動作させるモード、又は車速が所定値よりも大きい場合の動作モード、又はブラシレスモータにかかる負荷が所定値よりも大きい場合の動作モードである。
また、本発明の一態様は、ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータと、上述のモータ制御装置と、を備えるモータユニットである。
本発明の態様によれば、ワイパモータを小型化可能なモータ制御装置及びモータユニットを提供することができる。
図1は、本実施形態におけるモータ制御装置を備えたワイパ装置12を搭載した車両10のフロントガラス11を示す概略構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態におけるモータユニット19の外観の一例を示す図である。 図3は、本実施形態におけるモータユニット19のアンダーカバーが取り外された状態の底面図である。 図4は、本実施形態におけるワイパ装置12の制御系の概略構成の一例を示す図である。 図5は、本実施形態における制御部54の構成概略の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における第1駆動制御部641によるU、V、W各相の通電タイミングを示すタイミングチャートである。 図7は、本実施形態における第2駆動制御部642によるU、V、W各相の通電タイミングを示すタイミングチャートである。 図8は、本実施形態における正弦波駆動及び進角・広角通電駆動におけるブラシレスモータ30のモータ特性を示す図である。 図9は、本実施形態における制御部54の処理の流れについて説明する図である。 図10は、本実施形態における制御部54の処理の流れの変形例について説明する図である。 図11は、本実施形態におけるブラシレスモータ30のモータ特性を示す図である。 図12は、本実施形態におけるモータ制御装置の正弦波に高調波を重畳した波形の一例を示す図である。 図13は、従来の高速作動モード及び低速作動モードにおいてワイパモータに要求されるモータ特性の一例を示した概略図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明の態様を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。
本実施形態のモータ制御装置は、ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータを制御する。そして、モータ制御装置は、ブラシレスモータの出力が低い低出力モード時においては、ブラシレスモータを正弦波駆動し、低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時においては通電角を120度よりも大きい角度とし、回転子の回転位置を基準として所定の電気角だけ進角させたタイミングでブラシレスモータに通電する。以下に、本実施形態におけるモータ制御装置について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態におけるモータ制御装置を備えたワイパ装置12を搭載した車両10のフロントガラス11を示す概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、車両10は、フロントガラス11及びワイパ装置12を備える。
ワイパ装置12は、フロントガラス11を払拭する。
ワイパ装置12は、ワイパアーム14,16、ワイパブレード17,18、モータユニット19及び動力伝達機構20を備える。
ワイパアーム14は、ピボット軸13を中心として揺動する。ワイパアーム16は、ピボット軸15を中心として揺動する。
ワイパブレード17は、ワイパアーム14の自由端に取り付けられている。ワイパブレード18は、ワイパアーム16の自由端に取り付けられている。
モータユニット19は、ワイパアーム14,16を駆動する。本実施形態では、モータユニット19の動力は、レバー、リンク等により構成された動力伝達機構20を経由して、ワイパアーム14,16に個別に伝達される。
図2は、本実施形態におけるモータユニット19の外観の一例を示す図である。図3は、図2に示すモータユニット19のアンダーカバー28が取り外された状態の底面図である。
図2に示すように、モータユニット19の外観は、主としてケース23及びフレーム24によって構成される。
ケース23は、有底円筒形状を備えている。フレーム24は、中空の形状を備えている。フレーム24とケース23とは、図示しない締結部材により固定されている。
図3に示すように、モータユニット19は、ブラシレスモータ30、ロータ軸22a、開口部24a、ウォームホイール25、出力軸26、減速機構27、アンダーカバー28、制御基板29、センサマグネット38及びモータ制御装置33を備える。
ブラシレスモータ30は、モータ制御装置33の制御指示に基づいてワイパアーム14,16を揺動動作させる。
例えば、ブラシレスモータ30は、3相4極形であるブラシレスモータである。
ブラシレスモータ30は、ステータ21及びロータ(回転子)22を備える。
ステータ21は、ケース23の内周に固定されている。ステータ21は、三相の電機子コイル21u,21v,21wを備える。ステータ21は、その電機子コイル21u,21v,21wが巻装されている。例えば、三相の電機子コイル21u,21v,21wは、一端の中性点で接続されるY結線により接続される。また、ブラシレスモータ30は、各電機子コイル21u,21v,21wが、正極及び負極の両方として機能するモータである。
例えば、ロータ22は、ステータ21の内側に設けられている。ロータ22は、ロータ軸22aと、ロータ軸22aに取り付けた4極の永久磁石22bとを備える。ケース23内には複数の軸受(不図示)が設けられており、ロータ軸22aは、複数の軸受により回転可能に支持されている。
ロータ軸22aは、長さ方向の略半分がケース23の内部に配置されており、残りの略半分がフレーム24内に配置されている。
ロータ軸22aのうちフレーム24内に配置された部分の外周には、減速機構27が形成されている。減速機構27は、ウォーム22c及びギヤ25aを備える。
ウォーム22cは、フレーム24内に配置されたロータ軸22aの外周に設けられている。ギヤ25aは、フレーム24内に設けられたウォームホイール25の外周に形成されている。ギヤ25aは、ウォーム22cと噛合されている。
ウォームホイール25は、出力軸26と一体回転するように構成されている。減速機構27は、ロータ22の動力を出力軸26に伝達する際に、ロータ22の回転数(入力回転数)よりも出力軸26の回転数(出力回転数)を低くする。また、図2において、フレーム24の上部には、図示しない軸孔が設けられている。出力軸26におけるウォームホイール25が固定された端部に対して反対側の端部は、フレーム24の軸孔を経由して外部に露出している。出力軸26におけるフレーム24の外部に露出した部分には、図1に示すように動力伝達機構20が連結されている。
開口部24aは、フレーム24における軸孔の反対側の部分に設けられている。開口部24aは、フレーム24の内部にウォームホイール25等を取り付けるために形成されたものである。アンダーカバー28は、開口部24aを塞ぐように設けられている。アンダーカバー28はトレイ形状を備えている。
制御基板29は、アンダーカバー28とフレーム24とにより取り囲まれた空間に設けられている。図2に示すように、例えば、制御基板29はアンダーカバー28に取り付けられる。この制御基板29には、ブラシレスモータ30を制御するモータ制御装置33が設けられている。
センサマグネット38は、ロータ軸22aのうちフレーム24内に配置された箇所に設けられている。センサマグネット38は、ロータ軸22aと一体回転する。センサマグネット38は、ロータ軸22aの円周方向に沿って、N極とS極とが交互に並ぶように着磁されている。
以下に、本実施形態におけるモータ制御装置33について、図面を用いて説明する。
図4は、本実施形態におけるワイパ装置12の制御系の概略構成の一例を示す図である。ワイパ装置12は、ワイパスイッチ37、回転角検出部39、車速センサ40及びモータ制御装置33を備える。
ワイパスイッチ37は、車両10の車室内に備えられている。
ワイパスイッチ37は、ワイパアーム14,16を揺動動作させるスイッチである。
ワイパスイッチ37は、ワイパアーム14,16を低速(例えば、予め設定された速度)で動作させる低速作動モード、ワイパアーム14,16を低速作動モードより高速で動作させる高速作動モード、及びワイパアーム14,16の揺動動作を停止させる停止モードの各モードに切り換え可能である。
ワイパスイッチ37は、運転者により操作されることで、その操作を示す操作信号をモータ制御装置33に出力する。例えば、運転者は、降雨量、降雪量等の条件に基づいて、ワイパスイッチ37を操作することでワイパアーム14,16の払拭速度を切り替えることができる。運転者は、降雨量、降雪量が少ないとき、ワイパスイッチ37を操作することでワイパアーム14,16を予め定められた低速で動作させる低速作動モードを選択することができる。この場合、ワイパスイッチ37は、運転者による、低速作動モードを選択する操作に基づいて、低速作動モードを示す低速作動モード信号を操作信号としてモータ制御装置33に出力する。
一方、運転者は、降雨量、降雪量が多いとき、ワイパスイッチ37を操作して、ワイパアーム14,16を、上記の低速よりも高速で動作させる高速作動モードを選択することができる。この場合、ワイパスイッチ37は、運転者による、高速作動モードを選択する操作に基づいて、高速作動モードを示す高速作動モード信号を操作信号としてモータ制御装置33に出力する。
また、運転者によりワイパスイッチ37に対してワイパアーム14,16の揺動動作を停止させる操作が行われた場合に、ワイパスイッチ37は、停止モードを示す停止モード信号を操作信号としてモータ制御装置33に出力する。
車速センサ40は、車両10に設けられている。車速センサ40は、車両10の走行速度(以下、「車速」という。)Vを計測する。車速センサ40は、計測した車両10の車速Vをモータ制御装置33に出力する。
回転角検出部39は、ロータ22の回転に応じた信号を検出する。例えば、回転角検出部39は、3つのホールICを備え、ロータ軸22aを中心として磁気的に互いに120度となる位置に設けられている。これらの3つのホールICは、ロータ22が回転すると、それぞれ互いに120度位相のずれたパルス信号をモータ制御装置33に対して出力する。すなわち、回転角検出部39は、ロータ22の回転に伴い、センサマグネット38の磁極の変化に基づいたパルス信号を発生し、モータ制御装置33に出力する。
モータ制御装置33は、インバータ52及び制御部54を備える。
インバータ52は、3相ブリッジ接続された6個のスイッチング素子52a〜52fと、各スイッチング素子52a〜52fのそれぞれのコレクタ−エミッタ間に逆並列に接続されたダイオード53a〜53fとを備える。各スイッチング素子52a〜52fは、例えば、FET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)、又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子52a〜52fの各ゲートは制御部54に接続される。
スイッチング素子52a〜52fのコレクタまたはエミッタは、Y結線された電機子コイル21u,21v,21wに接続される。これにより、6個のスイッチング素子52a〜52fは、制御部54から出力される駆動信号(ゲート信号)に基づいてスイッチング動作を行い、インバータ52に印加される直流電源51の電源電圧を、3相(U相、V相、W相)の交流電圧として、電機子コイル21u,21v,21wに供給する。
制御部54は、回転角検出部39から供給されるパルス信号に基づいて、ロータ22の回転位置を決定する。また、制御部54は、パルス信号に基づいて、ロータ22の回転数を検出する。そして、制御部54は、ブラシレスモータ30の出力が低い低出力モード時にブラシレスモータ30を正弦波駆動する。すなわち、制御部54は、第1駆動信号をインバータ52に出力することで、電機子コイル21u,21v,21wに対して正弦波電流を供給してロータ22を回転駆動する。これにより、低出力モード時において、トルクリップルを相殺することが可能となる。そのため、ブラシレスモータ30の作動音が矩形波駆動と比較して低減される。
一方、制御部54は、低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時に、通電角を120度よりも大きな角度として、所定の電気角だけ進角させたタイミングでブラシレスモータ30に通電する。以下の説明において、通電角を120度よりも大きな角度として、所定の電気角だけ進角させたタイミングでブラシレスモータ30に通電する駆動制御を進角・広角通電駆動と称す場合がある。すなわち、制御部54は、第2駆動信号をインバータ52に出力することで、電機子コイル21u,21v,21wに対して進角・広角通電駆動する。すなわち、制御部54は、通電角を120度よりも大きな角度に設定することで、ブラシレスモータ30に対して大きなトルクを発生させるとともに、所定の電気角で進角制御を行うことでブラシレスモータ30の回転数を上昇させる。これにより、制御部54は、高出力モードにおいて要求されるモータ特性を満足することが可能となる。したがって、低出力モード時の特性を得るようにブラシレスモータ30のモータ特性を設計することが可能となるため、ブラシレスモータ30の小型化が可能となる。例えば、低出力モードは、ワイパアーム14,16を低速で揺動動作させるモードであり、高出力モードは、ワイパアーム14,16を高速で揺動動作させるモード、又は車両10の車速Vが所定値Vthよりも大きい場合やフロントガラス11(払拭面)を払拭することによる負荷が所定値よりも大きい場合の動作モードである。なお、このときの負荷とは、ロータ22の回転数とブラシレスモータ30のデューティ比とに基づいて制御部54により判定される。
以下に、本実施形態における制御部54について、図を用いて説明する。
図5は、本実施形態における制御部54の構成概略の一例を示す図である。
制御部54は、位置検出部61、負荷判定部62、モード判定部63及び駆動制御部64を備える。
位置検出部61は、回転角検出部39から供給されるパルス信号に基づいて、ロータ22の回転位置を検出する。位置検出部61は、検出したロータ22の回転位置を駆動制御部64に出力する。
負荷判定部62は、車速センサ40が計測した車速Vが予め設定された所定値Vthを超えたか否かを判定する。負荷判定部62は、車速センサ40が計測した車速Vが所定値Vthを超えた場合に、ブラシレスモータ30の負荷が高負荷であると判定する。負荷判定部62は、ブラシレスモータ30の負荷が高負荷であると判定した場合に、その判定結果を示す高負荷信号をモード判定部63に出力する。これは、車両10の車速Vが上がると、車両10のフロントガラス11への風量が増大し、フロントガラス11上を払拭するワイパブレード17,18の動きが妨げられるためである。この場合には、ブラシレスモータ30は高出力でワイパアーム14,16を揺動動作させる必要がある。したがって、制御部54は、車速Vが所定値Vthを超えた場合、低出力モードから高出力モードに移行することで、ブラシレスモータ30に対して大きなトルクを発生させるとともに、位置検出部61が検出したロータ22の回転位置を基準として所定の電気角で進角制御を行うことでブラシレスモータ30の回転数を上昇させる。
また、負荷判定部62は、回転角検出部39から供給されるパルス信号に基づいて検出されるロータ22の回転数またはブラシレスモータ30の電流値の所定値、もしくはその両方から算出される所定値が、予め設定された所定値を超えたか否かを判定する。負荷判定部62は、回転角検出部39から供給されるパルス信号に基づいて検出されるロータ22の回転数またはブラシレスモータ30の電流値の所定値、もしくはその両方から算出される所定値が、予め設定された所定値を超えた場合に、ブラシレスモータ30の負荷が高負荷であると判定する。負荷判定部62は、ブラシレスモータ30の負荷が高負荷であると判定した場合に、その判定結果を示す高負荷信号をモード判定部63に出力する。これは、雨量の変化などの状況変化が起こり、車両10のフロントガラス11(払拭面)上におけるワイパブレード17,18の動きへの抵抗が増加し、ワイパブレード17、18の動きが妨げられるためである。この場合には、ブラシレスモータ30は高出力でワイパアーム14,16を揺動動作させる必要がある。したがって、制御部54は、ロータ22の回転数またはブラシレスモータ30の電流値の所定値、もしくはその両方から算出される所定値が、予め設定された所定値を超えた場合、低出力モードから高出力モードに移行することで、ブラシレスモータ30に対して大きなトルクを発生させるとともに、位置検出部61が検出したロータ22の回転位置を基準として所定の電気角で進角制御を行うことでブラシレスモータ30の回転数を上昇させる。
モード判定部63は、ブラシレスモータ30を低出力モードで駆動するか、高出力モードで駆動するか、又はブラシレスモータ30の駆動を停止するかのいずれかであるかを判定する。
モード判定部63は、ワイパスイッチ37から低速作動モード信号を取得した場合に、ブラシレスモータ30を低出力モードで駆動すると判定し、低出力モードを示す低出力モード信号を駆動制御部64に出力する。
モード判定部63は、ワイパスイッチ37から高速作動モード信号を取得した場合に、ブラシレスモータ30を高出力モードで駆動すると判定し、高出力モードを示す高出力モード信号を駆動制御部64に出力する。また、モード判定部63は、負荷判定部62から高負荷信号を取得した場合に、ブラシレスモータ30を高出力モードで駆動すると判定し、高出力モードを示す高出力モード信号を駆動制御部64に出力する。
モード判定部63は、ワイパスイッチ37から停止モード信号を取得した場合に、ブラシレスモータ30の駆動を停止させる判定をし、ブラシレスモータ30の駆動の停止を示す停止信号を駆動制御部64に出力する。
駆動制御部64は、第1駆動制御部641及び第2駆動制御部642を備える。
駆動制御部64は、モード判定部63から低出力モード信号を取得した場合には、第1駆動制御部641によるブラシレスモータ30の正弦波駆動を実行する。図6は、本実施形態における第1駆動制御部641によるU、V、W各相の通電タイミングを示すタイミングチャートである。第1駆動制御部641は、位置検出部61により検出されたロータ22の回転位置に応じた通電タイミングで第1駆動信号をインバータ52に出力することで、ブラシレスモータ30を正弦波駆動する。
一方、駆動制御部64は、モード判定部63から高出力モード信号を取得した場合には、第2駆動制御部642によるブラシレスモータ30の進角・広角通電駆動を実行する。
図7は、本実施形態における第2駆動制御部642によるU、V、W各相の通電タイミングを示すタイミングチャートである。
第2駆動制御部642は、通電角を通電角120度+α(0度<α<60度)に維持したまま、位置検出部61により検出されたロータ22の回転位置を基準として所定の電気角だけ進角させた通電タイミングで第2駆動信号をインバータ52に出力する。すなわち、第2駆動制御部642は、通電角を120度から広げる広角通電と、電機子コイル21u,21v,21wに通電する通電タイミングを進める進角制御を同時に行う。これにより、駆動制御部64は、ブラシレスモータ30に対して大きなトルクを発生させるとともに、ブラシレスモータ30の回転数を上昇させることが可能となる。
図8は、本実施形態における正弦波駆動及び進角・広角通電駆動におけるブラシレスモータ30のモータ特性を示す図である。
図8において、H2は進角・広角通電駆動のモータ特性を示す。L2は、正弦波駆動のモータ特性を示す。また、点線で囲まれた領域は高速走行時の高速作動モードに要求される一払拭周期でのモータ特性を示す。破線で囲まれた2つの領域は、低い車速の低速作動モードにおいて要求される一払拭周期でのモータ特性の類型を示す。なお、一払拭周期でのモータ特性とは、フロントガラス11(払拭面)上をワイパブレードが一往復するときのモータ特性を示す。
図8に示すように、駆動制御部64は、低出力モードにおいて、正弦波駆動を行うことで、低速作動モードで要求される一払拭周期でのモータ特性を満足するとともに、作動音を低減させ効率良くブラシレスモータ30を駆動することができる。また、駆動制御部64は、低出力モードから高出力モードに移行した場合には、進角・広角通電駆動を実行する。すなわち、駆動制御部64は、進角制御によりブラシレスモータ30の回転数を上昇させるとともに、通電角を120度よりも大きい角度に設定することで、回転数の上昇によるトルクの低下を防止し、高トルクを発生させることができる。したがって、駆動制御部64は、進角・広角通電駆動を行うことで、高速作動モードで要求される一払拭周期でのモータ特性を満足することができる。これにより、低速作動モードで要求されるモータ特性に基づいて、ブラシレスモータ30を設計することが可能となり、ブラシレスモータ30の小型化及び軽量化が可能となる。
なお、駆動制御部64は、モード判定部63から停止信号を取得した場合には、第1駆動制御部641又は第2駆動制御部642によるブラシレスモータ30の駆動を停止する。すなわち、駆動制御部64は、モード判定部63から停止信号を取得した場合には、ブラシレスモータ30の駆動を停止し、ワイパアーム14,16の揺動動作を停止させる。
以下に、本実施形態における制御部54の処理の流れについて、図を用いて説明する。
図9は、本実施形態における制御部54の処理の流れについて説明する図である。図10は、本実施形態における図9の変形例を説明する図である。
制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作されたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、制御部54は、ワイパスイッチ37から低速作動モード信号を取得した場合に、ワイパスイッチ37が低速作動側に操作されたと判定する。制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作された場合、ブラシレスモータ30を正弦波駆動する(ステップS102)。
一方、制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作されていない場合、ワイパスイッチ37が高速作動側に操作されたか否かを判定する(ステップS103)。例えば、制御部54は、ワイパスイッチ37から高速作動モード信号を取得した場合に、ワイパスイッチ37が高速作動側に操作されたと判定する。制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が高速作動側に操作された場合、ブラシレスモータ30を進角・広角通電駆動する(ステップS104)。
また、図9に示した本実施形態における制御部54の処理の流れを、図10に示す制御部54の処理の流れとしてもよい。
制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作されたか否かを判定する(ステップS201)。例えば、制御部54は、ワイパスイッチ37から低速作動モード信号を取得した場合に、ワイパスイッチ37が低速作動側に操作されたと判定する。制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作された場合、高出力モードが必要か否かを判定する(ステップS202)。制御部54は、高出力モードが必要ないと判定した場合に、ブラシレスモータ30を正弦波駆動する(ステップS203)。
一方、制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が低速作動側に操作されていない場合、ワイパスイッチ37が高速作動側に操作されたか否かを判定する(ステップS204)。例えば、制御部54は、ワイパスイッチ37から高速作動モード信号を取得した場合に、ワイパスイッチ37が高速作動側に操作されたと判定する。制御部54は、運転者によりワイパスイッチ37が高速作動側に操作された場合、高出力モードが必要か否かを判定する(ステップS205)。制御部54は、高出力モードが必要と判定した場合に、ブラシレスモータ30を進角・広角通電駆動する(ステップS206)。
さらに、制御部54は、ステップS201の処理においてワイパスイッチ37が低速作動側に操作されたと判定し、且つステップS202の処理において高出力モードが必要と判定した場合に、ブラシレスモータ30を進角・広角通電駆動する。また、制御部54は、ステップS204の処理においてワイパスイッチ37が高速作動側に操作されたと判定し、且つステップS205の処理において高出力モードが必要ないと判定した場合に、ブラシレスモータ30を正弦波駆動する。
このような構成とすることで、ワイパスイッチ37が低速作動側にあるか高速作動側にあるかによらず、制御部54によって低出力モードと高出力モードとを適宜切替えることができる。これにより、雨量の変化などの外部環境の変化や車速の変化などによるフロントガラス11(払拭面)上の状況変化へ対応することが可能となる。
上述したように本実施形態において、モータ制御装置33は、ブラシレスモータ30の出力が低い低出力モード時にブラシレスモータ30を正弦波駆動し、低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時に通電角を120度よりも大きい角度とし、位置検出部61が検出したロータ22の回転位置を基準として所定の電気角に基づいたタイミングでブラシレスモータ30に通電する。このように、モータ制御装置33は、使用頻度の高い低速作動モード時において、ディーティ比を使用せずに、もしくは大幅に下げて正弦波駆動することで、効率良く、且つ作動音を低減することが可能となる。
図11は、本実施形態におけるブラシレスモータ30のモータ特性を示す図である。実線は、本実施形態における進角・広角通電駆動のモータ特性を示す。点線は、従来の正弦波駆動における進角制御によるモータ特性を示す。一点鎖線は、本実施形態における正弦波駆動のモータ特性を示す。二点鎖線は、従来の120度通電制御によるモータ特性を示す。
図11に示すように、高い特性が必要な高速作動モード時においては、モータ制御装置33は、矩形波制御における進角・広角通電駆動(実線)することで、正弦波駆動における進角制御(点線)と比較してよりモータ特性を上げ、高速作動モードで要求されるモータ特性を満足することができる。これにより、ブラシレスモータ30を、低速作動モードにおいて要求されるモータ特性に合わせた体格にすることができ、モータサイズや質量の低減が可能となる。
上述の実施形態において、モータ制御装置33は、回転角検出部39から供給されるパルス信号に基づいて、ロータ22の回転位置を決定したが、これに限定されない。例えば、モータ制御装置33は、ロータ22の回転に応じて各電機子コイル21u,21v,21wに発生する誘起電圧に基づいて、ロータ22の回転位置を決定してもよい。これにより、ロータ22の回転位置を検出する回転角検出部39が不要となるため、ブラシレスモータ30の部品点数及び製造コストを低減することができる。
また、上述の実施形態において、ワイパ装置12は、出力軸26の回転数又は絶対位置の少なくとも一方を検出する出力軸センサを備えてもよい。絶対位置とは、基準位置に対する出力軸26の回転角度である。基準位置は、360度の範囲内のうち、任意の位置に定めればよい。モータ制御装置33は、この出力軸センサからの検出信号に基づいてロータ22の回転位置を決定してもよい。
また、上述の実施形態において、ワイパ装置12は、車両10のフロントガラス11に限らずリヤガラスを払拭するものであってもよい。また、ワイパ装置12は、出力軸26を支点としてワイパアーム14,16が揺動する構造でもよい。
また、上述の実施形態において、ワイパ装置12は、2本のワイパアーム14,16を、それぞれ異なるブラシレスモータにより駆動する構成であってもよい。また、本実施形態のブラシレスモータ30は、IPM(Interior Permanent Magnet)構造のモータであってもよいし、SPM(Surface Permanent Magnet)構造のモータであってもよい。
また、上述の実施形態において、ワイパスイッチ37により選択されるモードは、低速作動モード及び高速作動モードの2種類に限らず、3種類以上あってもよい。例えば、ワイパスイッチ37により選択されるモードは、低速作動モード、中速作動モード、高速作動モードの3種類あってもよい。ここで、中速作動モードにおけるロータ22の回転数は、低速払拭モードにおけるロータ22の回転数よりも高く、高速作動モードにおけるロータ22の回転数よりも低い。例えば、ワイパスイッチ37により中速作動モードが選択された場合、モータ制御装置33は、ブラシレスモータ30を正弦波駆動における進角制御を行ってもよいし、進角・広角通電駆動を行ってもよい。ただし、中速作動モード時の進角・広角通電駆動における通電角は、120度よりも大きく、且つ高速作動モード時における進角・広角通電駆動における通電角よりも狭い。又は、中速作動モード時の進角・広角通電駆動における電気角は、0度よりも大きく、且つ高速作動モード時における進角・広角通電駆動における電気角よりも小さい。
また、高速作動モード、中速作動モードおよび低速作動モードに限らず、ブラシレスモータ30にかかる負荷が高いと判断されたときに、進角+広角通電駆動を行うようにしてもよい(図10参照)。つまり、ワイパスイッチ37により選択されるモードによらず、モード判定部63への高負荷信号の取得が行われた際に進角+広角通電駆動を行うことが可能である。
また、図12に示すように、上述の実施形態におけるモータ制御装置33は、ブラシレスモータ30を進角・広角通電駆動する際に、正弦波に高調波を重畳することで擬似的に矩形波を生成しブラシレスモータ30に出力してもよい。
上述した実施形態における制御部54をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、制御部54は、ロータ22の回転数またはブラシレスモータ30の電流値の所定値、もしくはその両方から算出される所定値にてブラシレスモータ30への負荷を判定していたが、手段は問わない。例えば、電流検出装置やトルクセンサを用いて、負荷を判定してもよい。
以上、この発明の態様の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
11 フロントガラス
12 ワイパ装置
19 モータユニット
54 制御部
61 位置検出部
62 負荷判定部
63 モード判定部
64 駆動制御部
641 第1駆動制御部
642 第2駆動制御部

Claims (5)

  1. ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータを制御するモータ制御装置であって、
    回転子の回転位置を検出する位置検出部と、
    前記ブラシレスモータの出力が低い低出力モード時において前記ブラシレスモータを正弦波駆動し、前記低出力モード時よりも出力が高い高出力モード時において通電角を120度よりも大きい角度とし、前記回転子の回転位置を基準として所定の電気角だけ進角させたタイミングで前記ブラシレスモータに通電する制御部と、
    を備えるモータ制御装置。
  2. 前記通電角は、電気角で120度から180度までの間である請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記高出力モード時において、前記ブラシレスモータを矩形波駆動する請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記低出力モードは、前記ワイパアームを予め設定された速度で揺動動作させるモードであり、
    前記高出力モードは、前記ワイパアームを前記低出力モードより高速で揺動動作させるモード、又は車速が所定値よりも大きい場合の動作モード、又はブラシレスモータにかかる負荷が所定値よりも大きい場合の動作モードである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. ワイパアームを揺動動作させるブラシレスモータと、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    を備えるモータユニット。
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