JP2002354887A - モータ駆動装置 - Google Patents
モータ駆動装置Info
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- Power Engineering (AREA)
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
を低減し、同時に高出力高効率に優れるモータ駆動装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 3相の駆動コイル11、13、15に対
して電気角150度幅の通電を行う広角通電器1と、各
相コイルに対する通電の大きさを制御する通電量制御器
2とを備え、各相コイルのうち合隣る相コイルが同じ通
電状態になる重なり期間のあいだ、相コイルへの通電の
大きさを第1の値とし、重なり期間以外のあいだ、通電
の大きさを第2の値とするようにしたモータ駆動装置。
Description
燃焼用ファンモータを搭載した給湯機、空気清浄機並び
に複写機、プリンタ等の情報機器に使用されるブラシレ
スDCモータをはじめ、誘導モータやリラクタンスモー
タなどを駆動するのに好適なモータ駆動装置に関する。
特に、モータ駆動時のトルクリップル、振動、騒音を簡
素な構成で大幅に低減できるモータ駆動装置を提供する
ものである。
ンタ等の情報機器などに用いられる各種駆動用モータ
は、長寿命、高信頼性、速度制御の容易さなどの長所を
活かして、ブラシレスDCモータ(Brushless
DC Motor)が用いられることが多い。
構成図であり、図8は、図7に示す同装置におけるモー
タ回転角(電気角)に対する各部の信号波形図である。
DCモータ(以下、単にモータと言う)の駆動装置にお
いては、ロータ位置をホール素子などからなる複数個の
位置検出素子901、903及び905にて検出する。
3相分配器890は、位置信号Hu、Hv及びHwを入
力し、3相分配信号UH0、UL0、VH0、VL0、
及びWH0、WL0を出力する。信号UH0、UL0、
VH0、VL0、及びWH0、WL0は、パルス幅変調
器(PWM変調器)840に入力され、速度設定器86
0の設定信号Sに応じたパルス幅を有する信号に変調さ
れる。変調器840の出力は、ゲートドライバ830を
介して給電器820を構成する6個のスイッチを順次オ
ン又はオフするように制御する。こうして、ステータに
備えられた3相コイル811、813及び815への給
電は、図8に示す信号U、V、Wのように、ロータ位置
に応じて順次切り換えられてモータは回転する。
示すようになる。以下にこれを説明する。
は信号Uと中性点信号Nとの差信号U−Nにより給電さ
れる。この信号U−Nは、図9に示すとおり、矩形波状
信号である。いま、U相コイル811の逆誘起電圧が信
号Ueのように正弦波状であるとすると、同コイル81
1によるトルクは、信号U−Nと信号Ueとを掛け合わ
せたものに概略比例し、トルクTuに示すものとなる。
トルクも同様であり、トルクTv、Twとなる。
ルのトルクTu、Tv、Twを全て加えたトルクTal
lとなる。このトルクTallは図9に示すようにある
大きさのリップルを有する。
は、モータ駆動時の振動となり、またこの振動がモータ
を搭載する機器と共振して騒音を生じ、あるいはこの振
動が微細な制御の妨げとなり、機器全体の性能向上の阻
害原因となることが多い。
ータ駆動時のトルクリップル、振動、騒音を簡素な構成
で実現できると共に、より高出力、高効率な駆動ができ
るモータ駆動装置を提供するものである。
は、3相の駆動コイルを有するモータと、前記各相コイ
ルに対して電気角150度幅の通電を行う広角通電器
と、前記広角通電器が前記各相コイルに対して行う通電
の大きさを制御する通電量制御器とを備え、前記広角通
電器は、前記各相コイルのうち合隣る相コイルが同じ通
電状態になる重なり期間を検出し得るものであって、前
記通電量制御器は、前記重なり期間のあいだ、前記相コ
イルへの通電の大きさを第1の値とし、前記重なり期間
以外のあいだ、前記通電の大きさを第2の値とするよう
にしたものである。
するモータと、前記各相コイルに対して電気角150度
幅の通電を行う広角通電器と、前記広角通電器が前記各
相コイルに対して行う通電の大きさを制御する通電量制
御器とを備え、前記広角通電器は、前記各相コイルのう
ち合隣る相コイルが同じ通電状態になる重なり期間を検
出し得るものであって、前記通電量制御器は、前記重な
り期間のあいだ、前記相コイルへの通電の大きさを第1
の値とし、前記重なり期間以外のあいだ、前記通電の大
きさを第2の値とするようにしたものである。
n(π/3):1(概略0.866:1)としても良
い。
駆動時のトルクリップル、振動、騒音を大幅に低減する
ことができる。
しながら説明する。
る3相の駆動コイル11、13及び15は、次のように
して給電器20に接続されている。給電器20は、3つ
の電界効果トランジスタ(FET)21、23及び25
により上アームを構成し、トランジスタ22、24及び
26により下アームを構成している。U相コイル11の
第1の端子は、トランジスタ21及び22の接続点に接
続され、V相コイル13の第1の端子は、トランジスタ
23及び24の接続点に接続され、W相コイル15の第
1の端子は、トランジスタ25及び26の接続点に接続
されている。U相コイル11、V相コイル13及びW相
コイル15のそれぞれの第2の端子は、互いに接続され
中性点Nを成している。
cを給電器20に接続し、その給電器20を介して上記
3相コイルに電力を供給する。
ホール素子又はホールICなどで構成され、モータの可
動子(図示せず。回転運動型のモータではロータ、リニ
ア運動型のモータでは可動子、以降はロータとして説明
する。)の各相コイル11、13及び15に対する位置
を検出する。検出器101、103及び105から出力
されるそれぞれの位置検出信号Hu、Hv及びHwは、
広角通電信号発生器90に入力される。広角通電信号発
生器90は、図2に示すように、電気角150度の間
“H”レベルとなる信号UH0、UL0、VH0、VL
0、WH0、WL0を出力する。なお、信号UH0、U
L0、VH0、VL0、WH0、WL0は、“H”レベ
ルのとき、前記した給電器20を構成するトランジスタ
21、22、23、24、25、26がオンし、逆に
“L”レベルのときオフするように構成している。また
信号UH0と信号UL0とは、互いに電気角30度の
“L”レベル区間を共有し、相補的に電気角150度の
間“H”レベルとなる関係がある。信号VH0と信号V
L0との関係、また信号WH0と信号WL0との関係に
ついても同様である。さらに信号UH0、VH0、WH
0は互いに電気角120度の角度差をもち、信号UL
0、VL0、WL0についても互いに電気角120度の
角度差をもっている。
ANDゲート41、43及び45を備えている。ゲート
41、43、45の一方の入力は、信号UH0、VH
0、WH0が入力され、他方入力は共通で、比較器50
の出力に接続される。比較器50は、速度設定器60が
出力する速度指令信号Sに基づいて出力される信号L0
と三角波発振器47の出力である三角波信号CYとを電
圧比較する。なお、三角波発振器47から出力される三
角波信号CYは、パルス幅変調におけるいわゆるキャリ
ア信号であり、その周波数は(数kHz〜数100kH
z程度)であり、信号Sあるいは信号L0周波数に比べ
かなり高く設定されるものである。
の信号Sを基にして得られる第1の値L1と第2の値L
2のうち一方を、選択器80によって選択して得られる
信号である。またその選択は、広角通電信号発生器90
が出力する重なり期間検出信号OLにより決定される。
72により成るレベル設定器70で分圧することで得、
第2の値L2は、信号Sの値そのものにより得る構成と
している。ここで、抵抗71と72の値は、第1の値L
1と第2の値L2との比率がsin(π/3):1(お
よそ0.866:1)となるようにしている。
2、33、34、35及び36を備えている。バッファ
31、33、35にはそれぞれゲート41、43、45
の各出力信号G1H、G2H、G3Hが入力され、バッ
ファ32、34、36にはそれぞれ広角通電信号発生器
90からの信号UL0、VL0、WL0が入力される。
バッファ31、32、33、34、35及び36のそれ
ぞれの出力は、トランジスタ21、22、23、24、
25及び26のそれぞれゲートに入力される。
90、101、102、103は、広角通電器1を成
し、各構成要素47、50、60、70、80は、通電
量制御器2を成している。
動装置における動作について、図2から図6を参照し説
明を加える。
ある。
0、UL0、VH0、VL0、WH0、WL0は、上記
したとおり電気角150度の間“H”レベルをとる信号
で、図2にも示すとおりである。これらの信号は、位置
検出器101、103及び105から出力される位置検
出信号Hu、Hv及びHwにより、生成可能である。
120度の角度差を有する信号であり、これらの信号を
直接論理合成しても150度の間“H”レベルとなる信
号を生成することはできない。しかし、例えば信号H
u、Hv、Hwのうち少なくとも一つの信号(例えば信
号Hu)の一周期を計測し、その一周期を電気角15度
刻みで分割するなどの電気的内挿処理を施した信号Hc
lを得ることは可能で、これを利用して150度の間
“H”レベルとなる信号UH0、UL0、VH0、VL
0、WH0、WL0を生成することはできる。図2にそ
の動作タイムチャートを示す。もちろん信号Hu、H
v、Hwを全て活用し、各信号を合成して得られる周波
数のより高い信号一周期を計測しても良いが、検出器1
01、103、105の絶対的あるいは相対的な取り付
け機械精度を配慮すると、信号Hu、Hv、Hwのうち
一つの信号を使用したほうが現実的である。また一周期
の分割数は必ずしも15度刻みである必要はなく、さら
に細分化しても良いが、ここでは信号Huに対して15
度刻みの分割による電気的内挿処理を施した信号Hcl
を利用する例を示した。
れる信号UH0、UL0、VH0、VL0、WH0、W
L0によりモータを駆動すると、モータの各相コイル端
子U、V、Wには同図に示すように、電気角150度通
電、30度休止となる通電サイクルの給電が行われる。
イル端子が同じ給電状態(共に正方向通電あるいは共に
負方向通電)となる重なり期間が電気角30度の間、3
0度の間隔で発生するようになる。重なり期間検出信号
OLは、この重なり期間のとき“H”レベルなる信号で
あり、その動作は図3に示すとおりである。
ベルのとき、設定器70と選択器80の作用により、速
度設定器60の信号Sをsin(π/3)(およそ0.
866)倍にした第1の値L1を信号L0とし、値L1
に基づくPWM変調を行う。また上記重なり期間以外は
信号OLは“H”レベルとなり、このとき、信号Sその
ものである第2の値L2を信号L0とし、値L2に基づ
くPWM変調を行う。
V、Wの給電波形は、図4に示すように、重なり期間の
間はこれ以外の間に比べてわずかに小さな値(sin
(π/3)でおよそ0.866倍)の給電が行われるこ
とになる。
形により駆動すると、各相コイルの中性点Nには図5に
示す波形が現われる。このとき各相コイル11、13、
15には、各コイル端子U、V、Wと中性点Nとの差に
応じた給電が行われ、例えばU相コイル11の場合、図
5の信号U−Nに示される波形によって給電される。
n(π/3)”、“−(1/2)”、“−(1/3)×
sin(π/3)”、“0(無通電)”、“(1/3)
×sin(π/3)”、“(1/2)”、“(2/3)
×sin(π/3)”の各値を階段状にとる波形である
が、これらの値は正弦波の波形信号(“(1/√3)・
sinθ”、ここでθ=nπ/6、nは整数)に乗った
値であることがわかる。
に乗った階段状の波形になるのは、“sin(π/
3):1”の比率に設定された第1の値L1と第2の値
L2との選択を、上述した重なり期間検出信号OLによ
って切り換えて各相コイルへの給電を行うからに他なら
ない。
もU相コイル11と同様であり、特に図示していない
が、信号V−N、信号W−Nも正弦波の波形信号に乗っ
た階段状の波形になる。
動すると、ほぼ正弦波駆動に匹敵するような低トルクリ
ップル駆動が可能になる。
状である(図6においてはU相コイル逆誘起電圧波形U
eのみを示している)とした場合のトルク発生の様子を
示した図である。図6においてトルクTu、Tv、Tw
はそれぞれU相コイル11、V相コイル13、W相コイ
ル15によって生み出されるトルクである。例えばトル
クTuは、電圧波形Ueと信号U−Nとの瞬時値を掛け
合わせたものに相当する。これらのトルクTu、Tv、
Twを全て合成したものがモータ全体の出力トルクとな
るが、これは図6のトルクTall(実践)に示すよう
になる。
しているのは、図9に示した従来技術によるモータ駆動
装置におけるトルクである。
装置においては、モータ駆動時に発生するトルクリップ
ルが非常に小さく、従来技術に比べて半分以下になって
いるのがわかる。また同時にトルクの平均値も向上して
いるのがわかる。
電器1により各相コイルの通電幅を150度とし、通電
量制御器2により合隣る相コイルの通電状態が同じとな
る重なり期間中の通電量を第1の値L1によって定め、
重なり期間以外の通電量を第2の値L2によって定め、
第1の値L1と第2の値L2との比率をsin(π/
3):1とするようにしている。
少し、同時に発生トルクの平均値も向上することが可能
になる。
アナログあるいはディジタル回路によるハードウェア処
理により実現することも可能であり、またマイコン、D
SPなどソフトウエア処理を用いて行っても良いことは
言うまでもないし、またIC化あるいはLSI化しても
良いことも言うまでもない。
成するトランジスタを所望のデューティーによりオン、
オフするPWM変調を用いて給電量を制御する方式を例
に説明したが、給電量を制御する方式として、給電器2
0を構成するトランジスタをバイポーラトランジスタな
どとし、その活性度合いを制御する方式としても構わな
い。
ある必要はなく、3相のコイルを有するモータであれ
ば、誘導モータやリラクタンスモータ、ステッピングモ
ータとしても構わない。
動コイルを有するモータと、前記各相コイルに対して電
気角150度幅の通電を行う広角通電器と、前記広角通
電器が前記各相コイルに対して行う通電の大きさを制御
する通電量制御器とを備え、前記広角通電器は、前記各
相コイルのうち合隣る相コイルが同じ通電状態になる重
なり期間を検出し得るものであって、前記通電量制御器
は、前記重なり期間のあいだ、前記相コイルへの通電の
大きさを第1の値とし、前記重なり期間以外のあいだ、
前記通電の大きさを第2の値とするようにしている。
近づけ、モータの低トルクリップル駆動を可能にしてい
る。
n(π/3):1(概略0.866:1)とするように
したことにより、各相コイルの給電波形を正弦波の波形
信号に乗せることができる。
プルを半分以下にし、同時に発生トルクの平均値も向上
させるが可能になる。つまり、低振動、低騒音で高出
力、高効率なモータ駆動装置が比較的簡素な構成で実現
できるという優れた効果を奏する。
器との共振音が低減される。また、低振動であることは
回転むらも本質的に少なく、より高精度な制御の実現が
可能となり、機器全体の性能向上に貢献できる。
成図
明図
力される様子を示す図
を示す図
明図
発生の様子を示す図
Claims (13)
- 【請求項1】 3相の駆動コイルを有するモータと、前
記各相コイルに対して電気角150度幅の通電を行う広
角通電器と、前記広角通電器が前記各相コイルに対して
行う通電の大きさを制御する通電量制御器とを備え、前
記広角通電器は、前記各相コイルのうち合隣る相コイル
が同じ通電状態になる重なり期間を検出し得るものであ
って、前記通電量制御器は、前記重なり期間のあいだ、
前記相コイルへの通電の大きさを第1の値とし、前記重
なり期間以外のあいだ、前記通電の大きさを第2の値と
するようにしたモータ駆動装置。 - 【請求項2】 第1の値と第2の値との比率をsin
(π/3):1(概略0.866:1)とするようにし
た請求項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項3】 モータをブラシレスDCモータとした請
求項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項4】 モータを誘導モータとした請求項1記載
のモータ駆動装置。 - 【請求項5】 モータをリラクタンスモータとした請求
項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項6】 モータをステッピングモータとした請求
項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモー
タ駆動装置を送風用ファンモータに採用した空調機器。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモー
タ駆動装置を送風用ファンモータに採用した空気清浄
機。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモー
タ駆動装置を燃焼ファンモータに採用した給湯機。 - 【請求項10】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモ
ータ駆動装置を駆動系に搭載した複写機。 - 【請求項11】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモ
ータ駆動装置を駆動系に搭載したプリンタ。 - 【請求項12】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモ
ータ駆動装置を駆動系に搭載した光メディア機器。 - 【請求項13】 請求項1〜6のいずれか1項記載のモ
ータ駆動装置を駆動系に搭載したハードディスク機器。
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