JPWO2017085976A1 - 弾性波フィルタ、デュプレクサ及び弾性波フィルタモジュール - Google Patents

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Abstract

信号の直達波が出力端子に伝搬し難く、帯域外減衰量を大きくすることができる、弾性波フィルタを提供する。弾性波フィルタ1は、圧電基板2と、圧電基板2上に設けられているIDT電極と、圧電基板2上に設けられている第1のシールド電極6aと、第1のシールド電極6a上に至るように圧電基板2上に積層されている第1の絶縁膜5aと、第1の絶縁膜5a上に設けられている第1の信号端子4と、圧電基板2上に設けられている第2の信号端子3と、圧電基板2上に設けられており、グラウンド電位に接続される第1のグラウンド端子7aとを備える。第1のシールド電極6aは、IDT電極及び第1,第2の信号端子4,3と電気的に接続されていない。平面視において、第1の信号端子4は第1のシールド電極6aに含まれている。第1の信号端子4及び第2の信号端子3のうち一方が出力端子であり、他方が入力端子である。

Description

本発明は、弾性波フィルタ、デュプレクサ及び弾性波フィルタモジュールに関する。
弾性波フィルタ、デュプレクサ、及びこれらを含むモジュールなどの弾性波デバイスは、携帯電話機などの移動体通信機器に広く用いられている。
ここで、従来の弾性波デバイスについて説明する。例えば、下記の特許文献1に記載の弾性波フィルタにおいては、圧電基板上の入力端子と出力端子との間に設けられた2個の縦結合共振子型弾性波フィルタを接続する信号配線と、各縦結合共振子型弾性波フィルタをグラウンド端子に接続するグラウンド配線は、絶縁膜を介して立体交差している。
また、下記の特許文献2の弾性波フィルタにおいては、圧電基板上に入力端子、出力端子、及び絶縁膜が形成され、絶縁膜上にグラウンド端子が形成されている。
特開2007−259430号公報 特開2015−002511号公報
特許文献1及び2の弾性波フィルタにおいては、入力端子から入力された信号の一部が、圧電基板を介した直達波となり、該直達波が出力端子に伝搬することがあった。そのため、特許文献1及び2の弾性波フィルタにおいては、帯域外減衰量を充分に大きくすることができないことがあった。
また、デュプレクサにおいては、送信フィルタである弾性波フィルタと受信フィルタである弾性波フィルタとが、アンテナ側において共通接続されているため、一方の弾性波フィルタから他方の弾性波フィルタに信号が回り込むことがあった。特に、特許文献1または特許文献2の弾性波フィルタをデュプレクサに用いた場合、一方の弾性波フィルタにおいて生じた直達波が他方の弾性波フィルタに回り込むことがあった。従って、デュプレクサのアイソレーション特性が劣化することがあった。
本発明の目的は、信号の直達波が出力端子に伝搬し難く、帯域外減衰量を大きくすることができる、弾性波フィルタ及び弾性波フィルタモジュールを提供することにある。また、本発明の目的は、アイソレーション特性を改善し得るデュプレクサを提供することにある。
本発明に係る弾性波フィルタは、圧電基板と、前記圧電基板上に設けられているIDT電極と、前記圧電基板上に設けられている第1のシールド電極と、前記第1のシールド電極上に至るように前記圧電基板上に積層されている第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に設けられている第1の信号端子と、前記圧電基板上に設けられている第2の信号端子と、前記圧電基板上に設けられており、グラウンド電位に接続されるグラウンド端子とを備え、前記第1のシールド電極が、前記IDT電極及び前記第1,第2の信号端子と電気的に接続されておらず、平面視において、前記第1の信号端子が前記第1のシールド電極に含まれており、前記第1の信号端子及び前記第2の信号端子のうち一方が出力端子であり、前記第1の信号端子及び前記第2の信号端子のうち他方が入力端子である。
本発明に係る弾性波フィルタのある特定の局面では、前記グラウンド端子が第1のグラウンド端子を有し、該第1のグラウンド端子に前記第1のシールド電極が接続されている。この場合には、第1のグラウンド端子に信号の直達波を伝搬させることができる。よって、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタの他の特定の局面では、前記第1のグラウンド端子以外のグラウンド端子を少なくとも1つ有し、前記第1のグラウンド端子が他の前記グラウンド端子及び前記IDT電極に接続されていない。この場合には、第1のグラウンド端子に信号の直達波をより一層伝搬させることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに他の特定の局面では、前記第1の信号端子の面積よりも前記第1のシールド電極の面積の方が大きい。この場合には、第1の信号端子と圧電基板との間の電磁シールドの効果をより一層高めることができる。よって、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタの別の特定の局面では、前記第1の絶縁膜の誘電率が、前記圧電基板の誘電率よりも低い。この場合には、信号の直達波が、第1の絶縁膜に、より一層伝搬し難い。よって、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記圧電基板上に設けられている第2のシールド電極と、前記第2のシールド電極上に至るように前記圧電基板上に積層されている第2の絶縁膜とがさらに備えられており、前記第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち少なくとも1つの端子が設けられており、平面視において、該端子が前記第2のシールド電極に含まれている。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子が設けられている。この場合には、第1,第2のシールド電極により、圧電基板と第1,第2の信号端子との間において、電磁シールドの効果が果たされている。よって、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第2のシールド電極を複数有し、前記第2の絶縁膜を複数有し、前記各第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子がそれぞれ設けられている。この場合には、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第2の絶縁膜を除いた部分に、前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち少なくとも1つの端子が設けられている。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第1,第2の信号端子及び前記グラウンド端子の前記圧電基板側とは反対側の各面の、高さ位置がいずれも実質的に同じ位置である。この場合には、弾性波フィルタを、バンプを介して実装基板に接合するに際し、各端子と実装基板との接合強度を均一にすることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち前記第2の絶縁膜上に設けられた端子の面積よりも、平面視において該端子と重なり合っている前記第2のシールド電極の面積の方が大きい。この場合には、第2の絶縁膜上に設けられた端子と圧電基板との間の電磁シールドの効果をより一層高めることができる。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第2の絶縁膜の誘電率が、前記圧電基板の誘電率よりも低い。この場合には、信号の直達波が、第2の絶縁膜に、より一層伝搬し難い。
本発明に係る弾性波フィルタのさらに別の特定の局面では、前記第1の信号端子が出力端子であり、前記第2の信号端子が入力端子である。この場合には、信号の直達波が出力端子に、より一層伝搬し難く、帯域外減衰量をより一層大きくすることができる。
本発明に係るデュプレクサは、本発明に従い構成されている弾性波フィルタである第1の帯域通過型フィルタと、前記第1の帯域通過型フィルタとは通過帯域が異なる第2の帯域通過型フィルタとを備える。
本発明に係るデュプレクサのある特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタが受信フィルタであり、前記第2の帯域通過型フィルタが送信フィルタである。この場合には、デュプレクサのアイソレーション特性を効果的に高めることができる。
本発明に係る弾性波フィルタモジュールのある広い局面では、実装基板と、前記実装基板上に実装されている本発明に従い構成されている弾性波フィルタとが備えられている。
本発明に係る弾性波フィルタモジュールの他の特定の局面では、前記弾性波フィルタの前記第1の信号端子がバンプを介して前記実装基板に接合されており、前記バンプと前記第1の端子電極とが接合している面積よりも、前記第1のシールド電極の面積の方が大きい。この場合には、第1の信号端子と実装基板とをより一層確実に接合することができる。
本発明に係る弾性波フィルタモジュールの他の広い局面では、実装基板と、前記実装基板上に実装されている、本発明に従い構成されている弾性波フィルタとを備え、前記弾性波フィルタの前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子がバンプを介して前記実装基板に接合されており、平面視において、前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち前記第2のシールド電極に重なっている端子と前記バンプとが接合している面積よりも、該端子に重なっている前記第2のシールド電極の面積の方が大きい。この場合には、圧電基板の上に第2の絶縁膜及び第2のシールド端子を介して設けられている各端子と、実装基板とをより一層確実に接合することができる。
本発明に係る弾性波フィルタ及び弾性波フィルタモジュールでは、信号の直達波が出力端子に伝搬し難い。従って、帯域外減衰量を大きくすることができる。本発明に係るデュプレクサでは、アイソレーション特性を改善することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波フィルタの回路図である。 図3は、本発明の第1の実施形態及び比較例の減衰量周波数特性を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態及び比較例の減衰量周波数特性を広い周波数帯域において示す図である。 図5は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図6(a)は、本発明の第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例及び比較例の減衰量周波数特性を示す図である。図6(b)は、図6(a)の拡大図である。 図7は、本発明の第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例及び比較例の減衰量周波数特性を広い周波数帯域において示す図である。 図8は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図9は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図10(a)及び図10(b)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波フィルタの製造方法を説明するための略図的平面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図12(a)及び図12(b)は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波フィルタの製造方法を説明するための略図的平面図である。 図13は、本発明の第2の実施形態の変形例に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。 図14は、本発明の第3の実施形態に係るデュプレクサの回路図である。 図15は、本発明の第3の実施形態及び比較例のデュプレクサのアイソレーション特性を示す図である。 図16(a)は、本発明の第3の実施形態、第3の実施形態の変形例及び比較例のアイソレーション特性を示す図である。図16(b)は、図16(a)の拡大図である。 図17は、本発明の第4の実施形態に係る弾性波フィルタモジュールの正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。図2は、第1の実施形態に係る弾性波フィルタの回路図である。図1においては、各弾性波共振子を、矩形に2本の対角線を引いた略図で示す。後述する図5、図8〜図13及び図17においても同様である。
図1に示されているように、弾性波フィルタ1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、例えば、LiNbOやLiTaOなどの圧電単結晶、あるいは、適宜の圧電セラミックスからなる。
弾性波フィルタ1は、複数の弾性波共振子により通過帯域が構成されている、帯域通過型フィルタである。より具体的には、弾性波フィルタ1は、圧電基板2に構成された弾性波共振子を有する。これらの複数の弾性波共振子として、複数の直列腕共振子S1〜S3及び複数の並列腕共振子P1,P2が設けられている。それによって、ラダー型フィルタが構成されている。各直列腕共振子S1〜S3及び各並列腕共振子P1,P2は、それぞれIDT電極を有する。なお、弾性波フィルタ1はラダー型フィルタには限定されず、IDT電極の個数も特に限定されない。
図1に示すように、圧電基板2上には、第1のシールド電極6aが設けられている。第1のシールド電極6aの厚みは、特に限定されないが、本実施形態では200nm以上、500nm以下である。
第1のシールド電極6a上に至るように、圧電基板2上に第1の絶縁膜5aが設けられている。第1の絶縁膜5aは、第1のシールド電極6aの上面全体を覆っている。なお、第1の絶縁膜5aは、第1のシールド電極6aと後述する信号配線とを電気的に絶縁していればよく、第1のシールド電極6aの上面全体を覆っていなくともよい。
第1の絶縁膜5aの厚みは、特に限定されないが、本実施形態では4000nmである。詳細は後述するが、第1の絶縁膜5aは、圧電基板2よりも誘電率が低い絶縁性材料からなることが好ましい。
第1の絶縁膜5a上には、出力端子である第1の信号端子4が設けられている。第1の信号端子4は、信号配線8を介して、上記直列腕共振子S3に接続されている。平面視において、第1の信号端子4は、第1のシールド電極6aに含まれている。第1のシールド電極6aは、第1の信号端子4と圧電基板2との間において、電磁シールドの効果を果たす。
他方、圧電基板2上には、入力端子である第2の信号端子3が直接設けられている。なお、第1の信号端子4が入力端子であり、第2の信号端子3が出力端子であってもよい。また、特に限定されないが、本実施形態では、第1,第2の信号端子4,3の厚みは3000nmである。
図2に示されているように、第1の信号端子4と第2の信号端子3との間には、直列腕共振子S1〜S3が互いに直列に接続されている。直列腕共振子S1と直列腕共振子S2との間の接続点とグラウンド電位との間には、並列腕共振子P1が接続されている。直列腕共振子S2と直列腕共振子S3との間の接続点とグラウンド電位との間には、並列腕共振子P2が接続されている。
図1に戻り、圧電基板2上には、グラウンド電位に接続される第1,第2のグラウンド端子7a,7bが設けられている。第1のグラウンド端子7aは、第1,2の信号端子4,3及び直列腕共振子S1〜S3には接続されていない。さらに、第1のグラウンド端子7aは、特に限定されないが、第2のグラウンド端子7b及び並列腕共振子P1,P2のいずれにも接続されていない。第1のグラウンド端子7aは、接続配線9を介して第1のシールド電極6aに接続されている。
第2のグラウンド端子7bは、複数設けられている。各第2のグラウンド端子7bは、並列腕共振子P1,P2にそれぞれ接続されている。
圧電基板2上には、第1,第2の信号端子4,3、直列腕共振子S1〜S3及び並列腕共振子P1,P2のいずれにも接続されていない、端子10が設けられている。端子10は、グラウンド電位にも接続されない。なお、端子10は、設けられていなくともよい。
弾性波フィルタ1はラダー型フィルタであるが、弾性波フィルタ1の回路構成は特に限定されない。例えば、弾性波フィルタ1は、縦結合共振子型弾性波フィルタなどであってもよい。
本実施形態の特徴は、平面視において、第1の信号端子4が第1のシールド電極6aに含まれており、かつ第1の信号端子4と第1のシールド電極6aとが第1の絶縁膜5aにより電気的に絶縁されていることにある。
ここで、外部から第2の信号端子3に入力された信号は、直列腕共振子S1〜S3及び並列腕共振子P1,P2により構成されたフィルタ部を介さずに、直達波として圧電基板2を伝搬することがある。弾性波フィルタ1では、圧電基板2を介した信号の直達波が第1の信号端子4に伝搬し難く、帯域外減衰量を大きくすることができる。これを、第1の実施形態と比較例との減衰量周波数特性を比較することにより示す。
なお、比較例の弾性波フィルタは、第1のシールド電極及び第1の絶縁膜を有しない点以外においては、第1の実施形態の弾性波フィルタ1と同様の構成を有する。
図3は、第1の実施形態及び比較例の減衰量周波数特性を示す図である。図4は、第1の実施形態及び比較例の減衰量周波数特性を広い周波数帯域において示す図である。実線は第1の実施形態の結果を示す。破線は比較例の結果を示す。
図3及び図4に示すように、第1の実施形態における通過帯域近傍の帯域外減衰量は、比較例における帯域外減衰量よりも大きいことがわかる。比較例では、圧電基板を介した信号の直達波が第1の信号端子に伝搬されるのを充分に抑制することができない。よって、比較例においては、弾性波フィルタの帯域外減衰量が小さい。
これに対して、図1に示す第1の実施形態では、第1のシールド電極6aを有する。第1のシールド電極6aは、第1の信号端子4と圧電基板2との間において、電磁シールドの効果を果たす。それによって、圧電基板2を介した信号の直達波が第1の信号端子4に伝搬し難い。従って、弾性波フィルタ1の帯域外減衰量を大きくすることができる。
図5に示す第1の実施形態の第1の変形例のように、第1のシールド電極6aは、第1のグラウンド端子7aに接続されていなくともよい。
図6(a)は、第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例及び比較例の減衰量周波数特性を示す図である。図6(b)は、図6(a)の拡大図である。図7は、第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例及び比較例の減衰量周波数特性を広い周波数帯域において示す図である。実線は第1の実施形態の結果を示す。破線は第1の変形例の結果を示す。一点鎖線は比較例の結果を示す。
図6(a)及び図6(b)並びに図7に示すように、第1の実施形態の第1の変形例においても、比較例よりも帯域外減衰量を大きくすることができている。さらに、通過帯域の近傍において、第1の変形例の帯域外減衰量よりも、第1の実施形態の帯域外減衰量の方がはるかに大きい。このように、第1の実施形態の構成がより好ましいことがわかる。図1に示す第1の実施形態では、第1のシールド電極6aは、第1のグラウンド端子7aに接続されている。それによって、第1のシールド電極6aに伝搬した信号の直達波を、グラウンド電位に伝搬させることができる。
加えて、第1の実施形態では、第1のグラウンド端子7aは、各第2のグラウンド端子7b及び並列腕共振子P1,P2に電気的に接続されていない。それによって、第1のグラウンド端子7aには、並列腕共振子P1,P2から信号が直接流入しない。よって、第1のシールド電極6aからグラウンド電位に、信号の直達波はより一層伝搬し易い。従って、第1の実施形態においては、第1の信号端子4に信号の直達波はより一層伝搬し難い。
もっとも、図8に示す第1の実施形態の第2の変形例のように、第1のシールド電極6aが第1のグラウンド端子7aに接続されており、かつ第1のグラウンド端子7aが第2のグラウンド端子7bに接続されていてもよい。第2の変形例の場合にも、第1の信号端子4に信号の直達波は伝搬し難い。
第1の実施形態では、出力端子である第1の信号端子4が、圧電基板2の上に、第1のシールド電極6a及び第1の絶縁膜5aを介して設けられている。なお、図9に示す第1の実施形態の第3の変形例のように、入力端子である第2の信号端子3が、圧電基板2の上に第1のシールド電極6a及び第1の絶縁膜5aを介して設けられていてもよい。
図1に示す第1の絶縁膜5aの誘電率は、圧電基板2の誘電率よりも低いことが好ましい。それによって、信号の直達波は、第1の絶縁膜5aに、より一層伝搬し難い。
なお、第1のシールド電極6aと圧電基板2との間に、第1の絶縁膜5a以外の絶縁膜が設けられていてもよい。該絶縁膜の誘電率も、圧電基板2の誘電率よりも低いことが好ましい。この場合においても、信号の直達波は第1の信号端子4に、より一層伝搬し難い。
第1の信号端子4の面積よりも、第1のシールド電極6aの面積の方が大きいことが好ましい。それによって、第1の信号端子4と圧電基板2との間の電磁シールドの効果をより一層高めることができる。
以下において、第1の実施形態に係る弾性波フィルタ1の製造方法の例を説明する。
図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態に係る弾性波フィルタの製造方法を説明するための略図的平面図である。なお、図10(b)の斜線部は、図10(b)に示す工程において形成した電極を示す。
図10(a)に示すように、圧電基板2を用意する。次に、圧電基板2上に第1の電極層を形成する。より具体的には、第1のシールド電極6a、上記複数のIDT電極及び上記複数のIDT電極間を接続する配線を形成する。このとき、信号配線及び接続配線の一部も形成する。第1の電極層は、例えば、スパッタリング法やCVD法などにより形成することができる。
次に、図10(b)に示すように、圧電基板2上に、第1のシールド電極6aの上面を覆うように、第1の絶縁膜5aを形成する。第1の絶縁膜5aは、例えば、スパッタリング法やCVD法などにより形成することができる。
次に、圧電基板2上、第1の絶縁膜5a上及び第1の電極層上に、第2の電極層を形成する。より具体的には、第1,第2の信号端子4,3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b、信号配線8、接続配線9及び複数のIDT電極間を接続する配線を形成する。第2の電極層は、例えば、スパッタリング法やCVD法などにより形成することができる。
第1のシールド電極6aを複数のIDT電極と同時に設けるため、生産性を高めることができる。
図11は、第2の実施形態に係る弾性波フィルタの電極構造を示す略図的平面図である。
弾性波フィルタ21においては、第1,第2の信号端子4,3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10の全ての端子が、圧電基板2の上に、シールド電極及び絶縁膜を介して設けられている。上記以外の点では、弾性波フィルタ21は、第1の実施形態の弾性波フィルタと同様の構成を有する。
より具体的には、弾性波フィルタ21は、複数の第2のシールド電極26b及び複数の第2の絶縁膜25bを有する。圧電基板2上には、破線で示す複数の第2のシールド電極26bが設けられている。各第2のシールド電極26b上に至るように、圧電基板2上に各第2の絶縁膜25bが積層されている。各第2の絶縁膜25b上に、第2の信号端子3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10が設けられている。第2のシールド電極26bは、第1のシールド電極6aと同様の材料からなっていてもよい。第2の絶縁膜25bは、第1の絶縁膜5aと同様の材料からなっていてもよい。
特に限定されないが、本実施形態では、複数の第2のシールド電極26bの厚みは、第1のシールド電極6aの厚みと実質的に同じ厚みである。同様に、複数の第2の絶縁膜25bの厚みと第1の絶縁膜5aの厚みとは実質的に同じ厚みである。さらに、第1,第2の信号端子4,3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10の各厚みは実質的に同じ厚みである。よって、第1,第2の信号端子4,3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10の、圧電基板2側とは反対側の各面の高さ位置はいずれも実質的に同じ位置である。
なお、高さ位置とは、第1の絶縁膜5aなどが積層されている圧電基板2の主面に垂直な方向としての高さ方向における位置である。
弾性波フィルタ21は、実装基板に実装されていてもよい。このとき、例えば、第1,第2の信号端子4,3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10の圧電基板2側とは反対側の各面が、バンプを介して実装基板に接合される。ここで、上記各端子の圧電基板2側とは反対側を実装側とする。このとき、上記各端子の実装側の各面の高さ位置がいずれも実質的に同じ位置であるため、上記各端子と実装基板との接合強度を均一にすることができる。
加えて、本実施形態では、第1,第2の信号端子4,3が、それぞれ第1,第2の絶縁膜5a,25b及び第1,第2のシールド電極6a,26bを介して圧電基板2の上に設けられている。それによって、第1,第2のシールド電極6a,26bにより、圧電基板2と第1,第2の信号端子4,3との間において、電磁シールドの効果が果たされている。よって、第1の実施形態の効果に加えて、入力端子である第2の信号端子3から圧電基板2への信号の伝搬を抑制することもできる。従って、第1の信号端子4に信号の直達波がより一層伝搬し難い。
第2の絶縁膜25bの誘電率は、第1の絶縁膜5aと同様に、圧電基板2の誘電率よりも低いことが好ましい。それによって、信号の直達波が第2の絶縁膜25bに、より一層伝搬し難い。よって、第2の信号端子3から圧電基板2への信号の伝搬をより一層抑制することができる。
以下において、第2の実施形態に係る弾性波フィルタ21の製造方法の例を説明する。
図12(a)及び図12(b)は、第2の実施形態に係る弾性波フィルタの製造方法を説明するための略図的平面図である。なお、図12(b)の斜線部は、図12(b)に示す工程において形成した電極を示す。
図12(a)に示すように、第1の実施形態と同様に、圧電基板2上に第1の電極層を形成する。ここで、第1の電極層として、複数の第2のシールド電極26bも形成する。
次に、図12(b)に示すように、第1,第2の絶縁膜5a,25bを形成する。より具体的には、圧電基板2上に、第1のシールド電極6aの上面を覆うように、第1の絶縁膜5aを形成する。圧電基板2上に、各第2のシールド電極26bの各上面を覆うように、複数の第2の絶縁膜25bを形成する。次に、第1の実施形態と同様に、第2の電極層を形成する。
図13に示す第2の実施形態の変形例のように、端子10及び複数の第2のグラウンド端子7bのうち1つは、第2の絶縁膜25bを除いた部分に設けられていてもよい。このとき、弾性波フィルタ51の端子10の実装側の面は、圧電基板2の上に第2のシールド電極26b及び第2の絶縁膜25bを介して設けられている各端子の実装側の各面よりも、圧電基板2側に位置している。同様に、圧電基板2上に直接設けられている第2のグラウンド端子7bの実装側の面も、端子10以外の各端子の実装側の各面よりも、圧電基板2側に位置している。
例えば、弾性波フィルタ51が実装される実装基板には反りが生じている場合がある。このとき、弾性波フィルタ51の各端子の実装側の各面の高さ位置は、実装基板の反りに対応した位置関係となっている。従って、実装基板の反りに対応させて、各端子と実装基板との接合強度を均一にすることができる。
なお、図13に示した第2の実施形態の変形例に限られず、第2の信号端子3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10のうち少なくとも1つの端子が、第2の絶縁膜25bを除いた部分に設けられていてもよい。このように、実装基板の反りに対応させて、各端子の高さ位置を調整することができる。
本発明は、弾性波フィルタには限られず、デュプレクサにも好適に適用することができる。この例を以下において説明する。
図14は、第3の実施形態に係るデュプレクサの回路図である。
デュプレクサ30は、特に限定されないが、Band5の通過帯域であるデュプレクサである。より具体的には、デュプレクサ30の送信帯域は824MHz以上、849MHz以下である。デュプレクサ30の受信帯域は869MHz以上、894MHz以下である。
デュプレクサ30は、第1の実施形態と同様の構成を有する第1の帯域通過型フィルタ31aを有する。第1の帯域通過型フィルタ31aはラダー型フィルタであるが、回路構成は特に限定されない。第1の帯域通過型フィルタ31aは、例えば、縦結合共振子型弾性波フィルタであってもよい。
デュプレクサ30は、第1の帯域通過型フィルタ31aとは通過帯域が異なる第2の帯域通過型フィルタ31bを有する。第2の帯域通過型フィルタ31bの回路構成は特に限定されず、図14では破線の領域により示す。第2の帯域通過型フィルタ31bは、例えば、ラダー型フィルタであってもよく、あるいは、縦結合共振子型弾性波フィルタであってもよい。
デュプレクサ30は、アンテナに接続されるアンテナ端子33を有する。第1の帯域通過型フィルタ31aと第2の帯域通過型フィルタ31bとは、アンテナ端子33に共通接続されている。
本実施形態では、第1の帯域通過型フィルタ31aは受信フィルタであり、第2の帯域通過型フィルタ31bは送信フィルタである。なお、第1の帯域通過型フィルタ31aが送信フィルタであり、第2の帯域通過型フィルタ31bが受信フィルタであってもよい。
以下において、第3の実施形態及び比較例のデュプレクサを比較することにより、第3の実施形態の効果を説明する。なお、比較例のデュプレクサは、受信フィルタが第1のシールド電極及び第1の絶縁膜を有しない点以外においては、第3の実施形態のデュプレクサ30と同様の構成を有する。
図15は、第3の実施形態及び比較例のデュプレクサのアイソレーション特性を示す図である。なお、図15中の領域Aは、第3の実施形態及び比較例のデュプレクサの送信帯域を示す。領域Bは、第3の実施形態及び比較例のデュプレクサの受信帯域を示す。実線は第3の実施形態の結果を示す。破線は比較例の結果を示す。
図15に示すように、比較例よりも第3の実施形態の方が、送信帯域において減衰量を大きくすることができている。よって、第3の実施形態のデュプレクサにより、アイソレーション特性を改善し得ることがわかる。
図14に戻り、第1の帯域通過型フィルタ31aには、第2の帯域通過型フィルタ31bから回り込んだ信号が、第2の信号端子3から流入することがある。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、第1のシールド電極が圧電基板と第1の信号端子4との間において電磁シールドの効果を果たしている。よって、上記信号の回り込みが生じた場合においても、信号の直達波が第1の信号端子4に伝搬し難い。従って、デュプレクサ30のアイソレーション特性を良好にすることができる。
なお、送信フィルタよりも受信フィルタの方が、上記信号の回り込みが生じることが多い。よって、本実施形態では、アイソレーション特性をより一層良好にすることができる。
第1の帯域通過型フィルタが図5に示した第1の実施形態の第1の変形例の構成を有する、第3の実施形態の変形例のデュプレクサにおいても、アイソレーション特性を改善することができる。
図16(a)は、第3の実施形態、第3の実施形態の変形例及び比較例のアイソレーション特性を示す図である。図16(b)は、図16(a)の拡大図である。実線は第3の実施形態の結果を示す。破線は変形例の結果を示す。一点鎖線は比較例の結果を示す。
図16(a)及び図16(b)に示すように、第3の実施形態の変形例により、アイソレーション特性を改善することができている。さらに、変形例よりも第3の実施形態の方がアイソレーション特性をより一層改善することができている。
図14に示したデュプレクサ30は、第1,第2の帯域通過型フィルタ31a,31bが同一の圧電基板に構成された、1個のチップとして構成されていてもよい。あるいは、デュプレクサ30は、第1の帯域通過型フィルタ31aと第2の帯域通過型フィルタ31bとがそれぞれ別の圧電基板に構成された、複数のチップとして構成されていてもよい。
デュプレクサ30は、実装基板に実装されていてもよい。この場合には、アンテナ端子33は、実装基板上に設けられていてもよい。このとき、第1,第2の帯域通過型フィルタ31a,31bが実装基板に実装された状態において、第1,第2の帯域通過型フィルタ31a,31bがアンテナ端子33に電気的に接続されていればよい。
上述したように、本発明の弾性波フィルタは実装基板に実装されていてもよい。よって、本発明は、このような弾性波フィルタモジュールにも好適に適用することができる。この例を、以下において説明する。
図17は、第4の実施形態に係る弾性波フィルタモジュールの正面断面図である。
弾性波フィルタモジュール40は、実装基板42を有する。実装基板42上には、第2の実施形態と同様の構成を有する、弾性波フィルタ21が実装されている。より具体的には、実装基板42上には、複数の実装端子43が設けられている。第1の信号端子4、端子10及び第2のグラウンド端子7bは、バンプ46を介して各実装端子43に接合されている。なお、図示されていないが、第2の信号端子及び第1のグラウンド端子も、バンプ46を介して各実装端子43に接合されている。
本実施形態においても、信号の直達波が第1の信号端子4に伝搬し難く、帯域外減衰量を大きくすることができる。
ここで、第1の絶縁膜5aの実装基板42側の面においては、第1の絶縁膜5aが第1のシールド電極6a上に設けられている部分において、平坦度が特に高い。第1の信号端子4においては、第1の絶縁膜5aの平坦度が高い部分に設けられている部分の平坦度が特に高い。
弾性波フィルタモジュール40においては、バンプ46と第1の信号端子4とが接合している面積よりも、第1のシールド電極6aの面積の方が大きい。これにより、第1の絶縁膜5a及び第1の信号端子4における平坦度が高い部分の面積を大きくすることができる。従って、弾性波フィルタ21を実装基板42に実装するに際し、バンプ46を介して、第1の信号端子4と実装端子43とをより一層確実に接合することができる。
図11に示した第2の信号端子3、第1,第2のグラウンド端子7a,7b及び端子10は、平面視において、各第2のシールド電極26bに重なっている。これらの各端子とバンプ46とが接合している面積よりも、該端子に重なっている第2のシールド電極26bの面積の方が大きい。よって、バンプを介して、上記各端子と実装端子43とをより一層確実に接合することができる。
1…弾性波フィルタ
2…圧電基板
3…第2の信号端子
4…第1の信号端子
5a…第1の絶縁膜
6a…第1のシールド電極
7a,7b…第1,第2のグラウンド端子
8…信号配線
9…接続配線
10…端子
21…弾性波フィルタ
25b…第2の絶縁膜
26b…第2のシールド電極
30…デュプレクサ
31a,31b…第1,第2の帯域通過型フィルタ
33…アンテナ端子
40…弾性波フィルタモジュール
42…実装基板
43…実装端子
46…バンプ
51…弾性波フィルタ
S1〜S3…直列腕共振子
P1,P2…並列腕共振子

Claims (18)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に設けられているIDT電極と、
    前記圧電基板上に設けられている第1のシールド電極と、
    前記第1のシールド電極上に至るように前記圧電基板上に積層されている第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に設けられている第1の信号端子と、
    前記圧電基板上に設けられている第2の信号端子と、
    前記圧電基板上に設けられており、グラウンド電位に接続されるグラウンド端子と、
    を備え、
    前記第1のシールド電極が、前記IDT電極及び前記第1,第2の信号端子と電気的に接続されておらず、
    平面視において、前記第1の信号端子が前記第1のシールド電極に含まれており、
    前記第1の信号端子及び前記第2の信号端子のうち一方が出力端子であり、前記第1の信号端子及び前記第2の信号端子のうち他方が入力端子である、弾性波フィルタ。
  2. 前記グラウンド端子が第1のグラウンド端子を有し、該第1のグラウンド端子に前記第1のシールド電極が接続されている、請求項1に記載の弾性波フィルタ。
  3. 前記第1のグラウンド端子以外のグラウンド端子を少なくとも1つ有し、前記第1のグラウンド端子が他の前記グラウンド端子及び前記IDT電極に接続されていない、請求項2に記載の弾性波フィルタ。
  4. 前記第1の信号端子の面積よりも前記第1のシールド電極の面積の方が大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  5. 前記第1の絶縁膜の誘電率が、前記圧電基板の誘電率よりも低い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  6. 前記圧電基板上に設けられている第2のシールド電極と、
    前記第2のシールド電極上に至るように前記圧電基板上に積層されている第2の絶縁膜と、
    をさらに備え、
    前記第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち少なくとも1つの端子が設けられており、平面視において、該端子が前記第2のシールド電極に含まれている、前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  7. 前記第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子が設けられている、請求項6に記載の弾性波フィルタ。
  8. 前記第2のシールド電極を複数有し、前記第2の絶縁膜を複数有し、前記各第2の絶縁膜上に前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子がそれぞれ設けられている、請求項7に記載の弾性波フィルタ。
  9. 前記第2の絶縁膜を除いた部分に、前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち少なくとも1つの端子が設けられている、請求項6に記載の弾性波フィルタ。
  10. 前記第1,第2の信号端子及び前記グラウンド端子の前記圧電基板側とは反対側の各面の、高さ位置がいずれも実質的に同じ位置である、請求項8に記載の弾性波フィルタ。
  11. 前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち前記第2の絶縁膜上に設けられた端子の面積よりも、平面視において該端子と重なり合っている前記第2のシールド電極の面積の方が大きい、請求項6〜10のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  12. 前記第2の絶縁膜の誘電率が、前記圧電基板の誘電率よりも低い、請求項6〜11のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  13. 前記第1の信号端子が出力端子であり、前記第2の信号端子が入力端子である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の弾性波フィルタである第1の帯域通過型フィルタと、
    前記第1の帯域通過型フィルタとは通過帯域が異なる第2の帯域通過型フィルタと、
    を備える、デュプレクサ。
  15. 前記第1の帯域通過型フィルタが受信フィルタであり、前記第2の帯域通過型フィルタが送信フィルタである、請求項14に記載のデュプレクサ。
  16. 実装基板と、
    前記実装基板上に実装されている請求項1〜13のいずれか1項に記載の弾性波フィルタと、
    を備える、弾性波フィルタモジュール。
  17. 前記弾性波フィルタの前記第1の信号端子がバンプを介して前記実装基板に接合されており、
    前記バンプと前記第1の端子電極とが接合している面積よりも、前記第1のシールド電極の面積の方が大きい、請求項16に記載の弾性波フィルタモジュール。
  18. 実装基板と、
    前記実装基板上に実装されている、請求項6〜13のいずれか1項に記載の弾性波フィルタと、
    を備え、
    前記弾性波フィルタの前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子がバンプを介して前記実装基板に接合されており、
    平面視において、前記第2の信号端子及び前記グラウンド端子のうち前記第2のシールド電極に重なっている端子と前記バンプとが接合している面積よりも、該端子に重なっている前記第2のシールド電極の面積の方が大きい、弾性波フィルタモジュール。
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