JP6170349B2 - 弾性波デバイス - Google Patents

弾性波デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP6170349B2
JP6170349B2 JP2013127368A JP2013127368A JP6170349B2 JP 6170349 B2 JP6170349 B2 JP 6170349B2 JP 2013127368 A JP2013127368 A JP 2013127368A JP 2013127368 A JP2013127368 A JP 2013127368A JP 6170349 B2 JP6170349 B2 JP 6170349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
insulating film
resonator
elastic wave
wave filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013127368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015002511A (ja
Inventor
西澤 年雄
年雄 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2013127368A priority Critical patent/JP6170349B2/ja
Priority to US14/304,723 priority patent/US9385686B2/en
Publication of JP2015002511A publication Critical patent/JP2015002511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6170349B2 publication Critical patent/JP6170349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/70Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H9/72Networks using surface acoustic waves
    • H03H9/725Duplexers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02818Means for compensation or elimination of undesirable effects
    • H03H9/02834Means for compensation or elimination of undesirable effects of temperature influence
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/08Holders with means for regulating temperature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6489Compensation of undesirable effects
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/171A filter circuit coupled to the output of an amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/24Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers of transmitter output stages
    • H03F3/245Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers of transmitter output stages with semiconductor devices only
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02543Characteristics of substrate, e.g. cutting angles
    • H03H9/02574Characteristics of substrate, e.g. cutting angles of combined substrates, multilayered substrates, piezoelectrical layers on not-piezoelectrical substrate
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02818Means for compensation or elimination of undesirable effects
    • H03H9/02929Means for compensation or elimination of undesirable effects of ageing changes of characteristics, e.g. electro-acousto-migration
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0538Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements
    • H03H9/0566Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers
    • H03H9/0576Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers including surface acoustic wave [SAW] devices

Description

本発明は、弾性波デバイスに関する。
弾性波デバイスは、移動体通信端末が備える弾性波フィルタ、デュプレクサ、及びこれらを含むモジュール等として用いられる。弾性波デバイスを構成する弾性波共振器には、リーキー波、ラブ波などの弾性表面波(SAW(Surface Acoustic Wave))、境界波、バルク波、及びラム波等を用いた共振器がある。弾性波を励振する機能部分は、例えばSAWフィルタではIDT(Inter Digital Transducer)電極が形成された領域である。
ここで、弾性波デバイスの課題の一つとして、温度変化による特性の劣化がある。例えば、特許文献1及び2には、IDT電極を有するSAWフィルタの周波数温度特性を向上した技術が開示されている。
特開2004−343359号公報 特開2008−72771号公報
携帯電話などの通信機器で使用されるデュプレクサやフィルタなどの部品は、高い耐電力性が求められる。従来は、例えば特許文献1に開示のように、サファイアなどの熱伝導率の高い基板を圧電基板に接合し、放熱性を向上させることにより、耐電力性の向上を図っていた。しかし、近年の携帯電話等の高機能化により、使用される部品は小型・低背化が要求される。特許文献1に開示の技術では、小型・低背化に限界がある。また、製造工数が多くなり、コスト負担が大きい。
また、SAW共振器は、弾性波が励振されるIDT電極が形成された領域においてエネルギー密度が高くなる。そのため、特許文献2に開示の技術では、IDT電極が形成された領域から直接に放熱することができず、放熱が十分に行えない。したがって、十分な耐電力性を得られない。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、前記圧電基板よりも熱伝導率の高い絶縁膜と、前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成された少なくとも2つのパッドと、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つのパッドと、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器と、前記圧電基板上に直接形成された少なくとも1つの弾性波共振器と、を有する弾性波フィルタである。上記構成によれば、十分な耐電力性を備えた弾性波フィルタを得ることができる。
上記構成において、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つのパッドは、入力パッド、出力パッド、グランドパッド、又はダミーパッドのいずれかである、構成とすることができる。
上記構成において、前記圧電基板上に直接形成された少なくとも1つの弾性波共振器は、前記絶縁膜上に形成されたパッドと直接接続され、前記絶縁膜上に形成された弾性波共振器は前記絶縁膜上に形成されたパッドとは直接接続されていない、構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は、いかなるパッドとも直接接続されていない、構成とすることができる。
上記構成において、の弾性波フィルタはラダー型フィルタであって、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は直列共振器である、構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁膜上に形成された直列共振器は、入力パッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドから二つめの直列共振器である、構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁膜上に形成された直列共振器は、入力パッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドから二つめと三つめの直列共振器である、構成とすることができる。
上記構成の一部において、弾性波フィルタはラダー型フィルタであって、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は並列共振器であって、前記並列共振器はグランドパッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドと直接接続されている、構成とすることができる。
上記構成において、弾性波フィルタはダブルモード型共振器を含む、構成とすることができる。
上記構成において、弾性波フィルタはダブルモード型共振器とラダー型フィルタを含む、構成とすることができる。
上記構成において、弾性波フィルタは、積層基板からなるパッケージ基板及び封止部を有し、前記圧電基板は前記パッケージ基板にフリップチップ接続され、前記パッケージ基板及び封止部により封止されている、構成とすることができる。
本発明は、さらに、上記構成の弾性波フィルタを含む、デュプレクサである。上記構成によれば、十分な耐電力性を備えたデュプレクサを得ることができる。
本発明は、さらに、上記構成のデュプレクサと、パワーアンプを含む、モジュールである。上記構成によれば、十分な耐電力性を備えたモジュールを得ることができる。
本発明によれば、小型・低背化の要求を満たしつつ、耐電力性を十分に確保した弾性波デバイスを提供することができる。
図1は、本発明の弾性波デバイスの実施例1にかかるSAWフィルタの圧電基板上の構成を示す図である。 図2は、図1におけるA−A´断面図を示す図である。 図3は、実施例1におけるSAWフィルタの断面図を示す図である。 図4は、実施例1にかかるSAWフィルタの製造工程を示す断面図である。 図5は、実施例1における変形例1を示す図である。 図6は、実施例1における変形例2を示す図である。 図7は、本発明の弾性波デバイスの実施例2にかかるデュプレクサを示す図である。 図8は、本発明の弾性波デバイスの実施例3にかかるモジュールを示す図である。
図1は、本発明の弾性波デバイスの実施例1にかかるSAWフィルタ100の圧電基板1上の構成を示す図である。
図1に示すように、圧電基板1上に、電気信号が入力される入力パッド2及び電気信号が出力される出力パッド3が形成されている。また、圧電基板1上に、入力パッド2と出力パッド3の間に直列に接続された直列共振器S1,S3,S4が直接形成されている。S2については後述する。さらに、圧電基板1上に、入力パッド2と出力パッド3の間に並列に接続された並列共振器P1〜P3が直接形成されている。なお、「直接形成」とは、共振器、パッドなどが圧電基板に直接に接触して形成されている場合をいう。単に「形成」とした場合は、「直接形成」した場合及び、圧電基板上に形成された他の膜の上に共振器、パッドなどが形成された場合を含む。
また、圧電基板1上に、絶縁膜4が形成されている。絶縁膜4上には、入力パッド2と出力パッド3の間に直列に接続された直列共振器S2と、並列共振器P1と直接接続されたグランドパッド5が形成されている。なお、「直接接続」とは、要素としての共振器及びパッドの接続関係を問題とし、配線等の接続要素を問題としない。接続要素には、配線をミアンダ形状等にしてインダクタンスを得ようとするもの及びキャパシタンスを得ようとする形状のものを含む。
さらに、圧電基板1上には、並列共振器P2,P3を後述するパッケージ基板11のグランドに接続するためのグランドパッド6と、ダミーパッド7が形成されている。ダミーパッド7は、電気的接続に寄与するものではなく、フィルタの特性にほとんど影響を与えるものではないが、後述するように、略長方形の圧電基板1をパッケージ基板11にバンプ12を介してフリップチップボンディングにより実装する際に、実装の安定性の観点から形成される。
ここで、直列共振器S2は、並列共振器P1を介してグランドパッド5と接続されているため、グランドパッド5と直接接続されていない。また、各共振器は、反射器Rfに挟まれたIDT電極からなり、ラダー型フィルタを構成している。
図2は、図1におけるA−A´断面図を示す図である。
図2に示すように、圧電基板1上に入力パッド2が直接形成されている。また、圧電基板1上に絶縁膜4が形成され、絶縁膜4上に極列共振器S2及びグランドパッド5が形成されている。
圧電基板の材料としては、例えばリチウムタンタレート(熱伝導率は約5W/mK(W:ワット、m:メートル、K:ケルビン))、リチウムナイオベート(約10W/mK)などがある。絶縁膜4は、圧電基板1よりも熱伝導性に優れた絶縁性部材からなる。例えば、アルミナ(熱伝導率は約21W/mK)、窒化アルミ(約200W/mK)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。このような絶縁膜4上に形成した共振器は、圧電基板1上に形成した場合に比べて、放熱がよくなるため、耐電力が向上する。
図3は、SAWフィルタ100の断面図を示す図である。
図3に示すように、パッケージ基板上11にバンプ12を介して圧電基板1がフリップチップ接続されている。圧電基板1は、パッケージ基板11と封止部13により封止され、弾性波を励振する機能部分であるIDT電極が振動する空間14を形成しつつ、IDT電極が外気に触れないようになっている。パッケージ基板11は複数の外部接続用の端子15を有する。
直列共振器S2で発生した熱は、絶縁膜4、パッド5、及びバンプ12を介して、ダイアタッチパターンDAに放熱される。
図4は、実施例1にかかるSAWフィルタ100の製造工程を示す断面図である。
図4(a)に示すように、圧電基板1上に、真空蒸着法などにより、アルミナを直列共振器S2とグランドパッド5の形成位置に選択的に形成する。これにより、絶縁膜4が形成される。さらに、圧電基板1及び絶縁膜4の上に金属層9を形成する。圧電基板の厚みは、150μmとすることができる。絶縁膜4の厚みは、100nmとすることができる。金属層9の厚みは、1μmとすることができる。金属層9は、例えばアルミニウムとチタンを積層して形成することができる。
次に、図4(b)に示すように、金属層9をパターニングし、入力パッド2、直列共振器S2、及びグランドパッド5を形成する。図示はしていないが、これにより、図1に示される入力パッド2、出力パッド3、各共振器S1、S3、S4、P1〜P3、各共振器を挟むように配置される反射器Rf、グランドパッド6、ダミーパッド7、及び、配線8を同時に形成する。
次に、図4(c)に示すように、各パッドにバンプ12を形成し、パッケージ基板11にフリップチップボンディングする。バンプ12は、例えば金を用いることができる。また、フリップチップボンディングは、圧電基板1に超音波振動を印加することにより、パッケージ基板11と接合することができる。なお、金バンプに代えて半田バンプにより接合してもよい。
次に、封止部13を形成することで、図3に示したSAWフィルタ100を得られる。封止部13は、半田等の導電性部材や、樹脂等の絶縁性部材を用いることができる。気密性や放熱性、更には、電磁的遮蔽効果を高めるために、半田等の金属で封止することが望ましい。
実施例1において、直列共振器S2を絶縁膜4上に形成した理由は、入力パッド2から二つめの直列共振器S2は特にIDT電極の破壊が起こりやすいからである。
詳細には、電気信号が入力パッド2に入力されると、各共振器のIDT電極は、弾性波を励振するためエネルギー密度が高くなり、発熱する。ここで、並列共振器P1〜P3はグランドパッド5、6に直接接続されており、放熱されやすい。また、直列共振器S1,S4も入力パッド2、出力パッド3にそれぞれ直接接続されており、放熱されやすい。しかし、配線によりいかなるパッドとも直接接続されていない、入力パッドから二つめと三つめの直列共振器
S2,S3は、発熱する複数の共振器とのみ直接接続され、放熱経路がないため、熱が留まり易くなっている。
具体的には、直列共振器S2は、直列共振器S1,S3、及び並列共振器P1,P2と直接接続され、いかなるパッドとも直接接続されていない。また、直列共振器S3は、直列共振器S2,S4,及び並列共振器P2,P3と直接接続され、やはりいかなるパッドとも直接接続されていない。さらに、直列共振器S2とS3を比べると、より入力パッド2に近いS2の方が、入力される電力による破壊の影響を受けやすい。また、入力される電力の影響を最も受けやすいのは直列共振器S1である。よって、放熱と電力の観点から、多くの場合には、S2,S3,S1の順で、IDT電極の破壊が起こりやすい。
IDT電極の破壊のし易さ、つまり耐電力性は、IDT電極のピッチ、デューティ比(電極指幅を電極指の配列周期で除したもの)、開口長、対数等の種々の設計パラメータ、及び配線パターン等によって変化し得る。よって、ある程度までは耐電力性を考慮した設計によってIDT電極の破壊を防ぐことはできる。しかし、耐電力性を考慮しなければならないことにより、共振特性を向上させるための設計の自由度は阻害される。そこで本発明を適用すれば、任意の共振器の放熱性を高め、耐電力性を向上させることができるため、各IDT電極の種々のパラメータにおける設計の自由度が増す。
上記構成によれば、直列共振器S2に発生した熱は、絶縁膜4を介してグランドパッド5に流れる。グランドパッド5はパッケージ基板に形成されたダイアタッチパターンDAにバンプ12を介して接続されているため、放熱が実現される。このため、直列共振器S2は放熱性が良く、耐電力性に優れる。
図5は、実施例1の変形例1にかかるSAWフィルタの圧電基板1上の構成を示す図である。
変形例1が実施例1と異なる点は、入力パットから三つめの直列共振器S3も、絶縁膜4上に形成されている点である。これにより、実施例1の構成に比べて、さらに放熱がされやすくなるため、IDT電極の破壊がさらに抑制される。その他の構成は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図6は、実施例1の変形例2にかかるSAWフィルタの圧電基板1上の構成を示す図である。
変形例2は、ラダー型フィルタとダブルモード型共振器DMS1、DMS2を含むSAWフィルタである。図6に示されるように並列共振器P1と入力パッド2が絶縁膜4上に形成されている。また、変形例2では、グランドパッド5の下に絶縁膜は配置されていない。また、変形例2は、バランス出力型フィルタであり、出力パッド3が二つ形成されている。変形例2のSAWフィルタは、主に受信フィルタとして用いることができる。
ここで、各共振器の配置によっては、グランドパッド6までの接続するための配線8が長くなることがある。変形例2の場合、並列共振器P1はグランドパッド6に直接接続されているものの、配線8が長いため、放熱が十分でない。よって、並列共振器P1のIDT電極の破壊が起こりやすい状況である。
また、受信フィルタの場合、アンテナから入力されてくる電力は、パワーアンプを経由して送信フィルタに入力される電力に比べて微弱であり、IDT電極の破壊が問題となることは少ない。しかし、分波器の場合、送信フィルタから送信信号が出力される場合に、送信信号とアンテナとのインピーダンスのミスマッチにより、送信信号の一部がアンテナで反射され、その反射信号が受信フィルタに入力され、受信フィルタのIDT電極の破壊を起こすことがある。
そこで、上記構成により、並列共振器P1に近接する入力パッド2に放熱経路を作ることで、分波器に用いられる受信フィルタにおける特定のIDT電極の破壊を防ぐことができる。
さらに、図6に点線の囲いで示す領域17に、すなわち直列共振器S2,S3及びダミーパッド7の下に、絶縁膜を形成してもよい。また、点線の囲いで示す領域18に、すなわちダブルモード型共振器DMS2及び出力パッド3の下に、絶縁膜を形成してもよい。これにより、IDT電極の破壊をさらに抑制することができる。
図7は、本発明の弾性波デバイスの実施例2にかかるデュプレクサ200を示す図である。
実施例2のデュプレクサは、パッケージ基板11上に送信フィルタTx及び受信フィルタRxが形成され、封止部13により封止されている。パッケージ基板は絶縁性の積層基板からなり、基板間に配線層を含んでいる。配線層には、グランドパターン、引き回し配線によるマッチング回路を含めることができる。ダイアタッチパターンDA、配線層、及び外部接続用の端子15は、積層基板を貫通するように形成された複数のビアにより電気的に接続されている。
実施例2のデュプレクサは、送信フィルタTxとして実施例1にかかるSAWフィルタ100を含んでいる。受信フィルタRxには、実施例1の変形例2にかかるSAWフィルタ及び弾性波を利用した種々のフィルタを採用することができる。
ラダー型のSAWフィルタを送信フィルタに用いた場合に、受信フィルタに用いた場合に比べて、よりIDT電極の破壊が問題になる。パワーアンプPAで増幅された送信信号が入力されると、より大量の熱が発生する。そこで、送信フィルタに実施例1にかかるSAWフィルタ100を採用することで、パワーアンプPAで増幅された送信信号の電力による破壊に耐えるデュプレクサを得ることができる。
いうまでもなく、本発明の弾性波デバイスにかかるデュプレクサは、実施例1及び実施例1にかかる変形例1及び2のフィルタを、それぞれ任意にその送信フィルタ及び受信フィルタに適用することができる。
図8は、本発明の弾性波デバイスの実施例3にかかるモジュール300を示す図である。
実施例3のモジュールは、絶縁性の積層基板からなるモジュール基板301上に、実施例2にかかるデュプレクサ200、送信信号を増幅するためのパワーアンプPAを備えている。また、アンテナ端子Antに入力された受信信号が、デュプレクサ200を構成する受信フィルタRxを介して、バランス出力に対応した出力端子33から出力される構成となっている。さらに、入力端子32に入力された送信信号が、パワーアンプPA及びデュプレクサ200を構成する送信フィルタTxを介して、アンテナ端子Antから出力される構成となっている。
実施例3のモジュールの受信動作において、受信フィルタRxは、アンテナ端子Antを介して入力される受信信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを通過させ、出力端子33から外部へ出力する。また、送信動作において、送信フィルタTxは、入力端子32から入力されてパワーアンプPAで増幅された送信信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを通過させ、アンテナ端子Antから外部へ出力する。
実施例3のモジュールにおいては、実施例2にかかるデュプレクサ200のみならず、他に複数のデュプレクサを備えてもよい。さらに、複数のデュプレクサを備えた場合において、任意の一又は複数のデュプレクサを選択するスイッチ(図示なし)を備えてもよい。
実施例2にかかるデュプレクサ200を採用することで、パワーアンプPAで増幅された送信信号の電力による破壊に耐えるモジュールを得ることができる。
圧電基板 1入力パッド 2出力パッド 3絶縁膜 4グランドパッド 5,6ダミーパッド 7配線 8直列共振器 S1〜S4並列共振器 P1〜P3反射器 Rfパッケージ基板 11バンプ 12封止部 13空間 14端子 15グランドパターン 16領域 17、18ダイアタッチパターン DASAWフィルタ 100ダブルモード型共振器 DMS1、DMS2デュプレクサ 200送信フィルタ Tx受信フィルタ Rxモジュール 300モジュール基板 301パワーアンプ PAアンテナ端子 Ant入力端子 32出力端子 33

Claims (13)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、前記圧電基板よりも熱伝導率の高い絶縁膜と、前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成された少なくとも2つのパッドと、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つのパッドと、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器と、前記圧電基板上に直接形成された少なくとも1つの弾性波共振器と、を有する弾性波フィルタ。
  2. 前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つのパッドは、入力パッド、出力パッド、グランドパッド、又はダミーパッドのいずれかである、請求項1に記載の弾性波フィルタ。
  3. 前記圧電基板上に直接形成された少なくとも1つの弾性波共振器は、前記絶縁膜上に形成されたパッドと直接接続され、前記絶縁膜上に形成された弾性波共振器は前記絶縁膜上に形成されたパッドとは直接接続されていない、請求項1又は2に記載の弾性波フィルタ。
  4. 前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は、いかなるパッドとも直接接続されていない、請求項1〜3に記載の弾性波フィルタ。
  5. 請求項1〜4に記載の弾性波フィルタはラダー型フィルタであって、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は直列共振器である、弾性波フィルタ。
  6. 前記絶縁膜上に形成された直列共振器は、入力パッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドから二つめの直列共振器である、請求項5に記載の弾性波フィルタ。
  7. 前記絶縁膜上に形成された直列共振器は、入力パッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドから二つめと三つめの直列共振器である、請求項6に記載の弾性波フィルタ。
  8. 請求項1〜3に記載の弾性波フィルタはラダー型フィルタであって、前記絶縁膜上に形成された少なくとも1つの弾性波共振器は並列共振器であって、前記並列共振器はグランドパッドである前記圧電基板上又は前記絶縁膜上に形成されたパッドと直接接続されている、弾性波フィルタ。
  9. 請求項1〜8に記載の弾性波フィルタはダブルモード型共振器を含む、弾性波フィルタ。
  10. 請求項1〜9に記載の弾性波フィルタはダブルモード型共振器とラダー型フィルタを含む、弾性波フィルタ。
  11. 請求項1〜10に記載の弾性波フィルタは、積層基板からなるパッケージ基板及び封止部を有し、前記圧電基板は前記パッケージ基板にフリップチップ接続され、前記パッケージ基板及び封止部により封止されている、弾性波フィルタ。
  12. 請求項1〜11に記載の弾性波フィルタを含む、デュプレクサ。
  13. 請求項12に記載のデュプレクサと、パワーアンプを含む、モジュール。
JP2013127368A 2013-06-18 2013-06-18 弾性波デバイス Active JP6170349B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127368A JP6170349B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 弾性波デバイス
US14/304,723 US9385686B2 (en) 2013-06-18 2014-06-13 Acoustic wave device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127368A JP6170349B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 弾性波デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015002511A JP2015002511A (ja) 2015-01-05
JP6170349B2 true JP6170349B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52018736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013127368A Active JP6170349B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 弾性波デバイス

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9385686B2 (ja)
JP (1) JP6170349B2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016017308A1 (ja) * 2014-07-28 2016-02-04 株式会社村田製作所 弾性波装置
JP6332457B2 (ja) * 2014-07-28 2018-05-30 株式会社村田製作所 ラダー型フィルタ
JP6365435B2 (ja) 2015-06-24 2018-08-01 株式会社村田製作所 弾性波装置
JP6365436B2 (ja) 2015-06-24 2018-08-01 株式会社村田製作所 弾性波装置
JP6558445B2 (ja) 2015-11-18 2019-08-14 株式会社村田製作所 弾性波フィルタ、デュプレクサ及び弾性波フィルタモジュール
JP6402704B2 (ja) * 2015-11-19 2018-10-10 株式会社村田製作所 弾性波装置、デュプレクサ及びマルチプレクサ
WO2017145473A1 (ja) 2016-02-22 2017-08-31 株式会社村田製作所 モジュール装置
KR102217746B1 (ko) 2016-10-28 2021-02-19 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 장치, 고주파 프론트 엔드 회로 및 통신 장치
JP2018101943A (ja) 2016-12-21 2018-06-28 株式会社村田製作所 高周波モジュール
WO2018139598A1 (ja) * 2017-01-30 2018-08-02 京セラ株式会社 弾性波フィルタ、分波器および通信装置
JP7117828B2 (ja) * 2017-06-13 2022-08-15 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
WO2019004205A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 株式会社村田製作所 弾性波装置
TW201941464A (zh) 2018-03-02 2019-10-16 美商天工方案公司 用於聲波濾波器之藍姆波迴圈電路
DE102018111428A1 (de) * 2018-05-14 2019-11-14 RF360 Europe GmbH Hochfrequenz-Multiplexer
CN111342797A (zh) * 2018-12-18 2020-06-26 天津大学 压电滤波器及具有其的电子设备
CN111490743B (zh) * 2020-05-22 2023-06-06 北京超材信息科技有限公司 一种终端saw滤波器制作方法
WO2022131309A1 (ja) * 2020-12-17 2022-06-23 株式会社村田製作所 弾性波装置
JP7282343B2 (ja) * 2021-04-19 2023-05-29 三安ジャパンテクノロジー株式会社 弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュール
WO2023282343A1 (ja) * 2021-07-08 2023-01-12 株式会社村田製作所 フィルタ装置及びマルチプレクサ
CN216390939U (zh) * 2021-10-28 2022-04-26 深圳飞骧科技股份有限公司 一种xbar滤波器
CN114866055A (zh) * 2022-04-12 2022-08-05 深圳飞骧科技股份有限公司 兰姆波谐振器和滤波器
CN117040479B (zh) * 2022-12-14 2024-03-01 北京芯溪半导体科技有限公司 一种声波滤波器、通信设备和电子设备

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529389A (en) * 1975-07-14 1977-01-24 Toshiba Corp Surface acoustic wave device
JPH11274883A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 圧電体複合基板および表面弾性波素子
JP2002151997A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Mitsubishi Electric Corp 弾性波装置
KR100892195B1 (ko) * 2002-03-06 2009-04-07 파나소닉 주식회사 탄성표면파 필터, 평형형 회로 및 통신장치
JP3774782B2 (ja) 2003-05-14 2006-05-17 富士通メディアデバイス株式会社 弾性表面波素子の製造方法
JP2006135443A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Seiko Epson Corp 弾性表面波素子、弾性表面波素子の製造方法
JP4910500B2 (ja) 2006-06-22 2012-04-04 株式会社村田製作所 フィルタ装置
JP5072642B2 (ja) * 2007-03-28 2012-11-14 京セラ株式会社 弾性表面波装置及びこれを用いた分波器並びに通信装置
CN101689846B (zh) * 2007-08-30 2013-10-09 京瓷株式会社 电子部件
JP4570653B2 (ja) 2007-12-05 2010-10-27 Okiセミコンダクタ株式会社 弾性表面波フィルタ
JP4821834B2 (ja) * 2008-10-31 2011-11-24 株式会社村田製作所 圧電性複合基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140368296A1 (en) 2014-12-18
JP2015002511A (ja) 2015-01-05
US9385686B2 (en) 2016-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6170349B2 (ja) 弾性波デバイス
US8384486B2 (en) Piezoelectric oscillator and transmitter
JP2018207144A (ja) 弾性波デバイス
JP6427075B2 (ja) 弾性波デバイス、分波器、及びモジュール
JP2007110202A (ja) 複合フィルタチップ
JP6472945B2 (ja) 弾性波デバイス
JP5435114B2 (ja) 圧電発振器
JP2007116628A (ja) 弾性表面波装置及び通信装置
US10886891B2 (en) Acoustic wave device, module, and multiplexer
JP2019004264A (ja) 弾性波デバイス
US10659003B2 (en) Electronic component with two substrates enclosing functional element and insulating film therein
JP6934322B2 (ja) 電子部品
WO2022260015A1 (ja) 高周波モジュール及び通信装置
JP2010245722A (ja) 弾性表面波素子、およびそれらを用いた弾性表面波デバイス
JP2022113172A (ja) 弾性波デバイス
JP2019054067A (ja) 電子部品
CN114614852A (zh) 高频模块以及通信装置
JP7465515B1 (ja) 弾性波デバイス
JP2015080131A (ja) 弾性波フィルタ装置
CN113746448B (zh) 弹性波装置及复合滤波器装置
JP7361343B2 (ja) モジュール
JP6766250B2 (ja) 弾性波装置、分波器および通信装置
WO2022185692A1 (ja) 高周波モジュール及び通信装置
JP2003087093A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2022157185A (ja) 高周波モジュール及び通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6170349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250