JPH11274883A - 圧電体複合基板および表面弾性波素子 - Google Patents

圧電体複合基板および表面弾性波素子

Info

Publication number
JPH11274883A
JPH11274883A JP10072267A JP7226798A JPH11274883A JP H11274883 A JPH11274883 A JP H11274883A JP 10072267 A JP10072267 A JP 10072267A JP 7226798 A JP7226798 A JP 7226798A JP H11274883 A JPH11274883 A JP H11274883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
surface acoustic
acoustic wave
electrode
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10072267A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyoshi Kamimura
智喜 上村
Hideaki Nakahata
英章 中幡
Kenjiro Higaki
賢次郎 桧垣
Satoru Fujii
知 藤井
Haruhisa Toyoda
晴久 豊田
Akihiro Yago
昭広 八郷
Shinichi Shikada
真一 鹿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP10072267A priority Critical patent/JPH11274883A/ja
Publication of JPH11274883A publication Critical patent/JPH11274883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良質な圧電体膜と所望の線幅の電極とを有し
良好な周波数温度特性を有する表面弾性波素子およびこ
れを実現するのに好適な圧電体複合基板を提供する。 【解決手段】 単結晶のSiウェハ11の上に順次に硬
質膜12、圧電体膜13および絶縁体膜14が形成さ
れ、その絶縁体膜14の上に櫛形の電極15が形成され
ており、更にこれらの上にSiO2膜16が形成されて
いる。硬質膜12は、ダイヤモンド、窒化ホウ素および
サファイアの何れかからなる。圧電体膜13は、Zn
O、LiTaO3、LiNbO3およびAlNの何れかか
らなる。絶縁体膜14は、SiN、SiOxy、SiO
2、SiOxyおよびAl23の何れかからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧印加により歪
みを生じる圧電体複合基板、および、この圧電体複合基
板上で表面弾性波の発生等を行う表面弾性波素子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】表面弾性波素子は、弾性体の表面を伝搬
する表面弾性波を利用した電気機械変換素子であり、圧
電体複合基板上に形成された電極に電気信号を印加する
ことにより圧電体複合基板に歪みを生じさせて表面弾性
波を発生させ、或いは、圧電体複合基板を伝搬する表面
弾性波を電極により電気信号として取り出すものであ
る。
【0003】圧電体複合基板および表面弾性波素子は、
表面弾性波の伝搬速度が高速であって電気機械結合係数
が大きいことが望まれており、このような特性を得るこ
とを目的として、例えば、表面弾性波が高速に伝搬し得
る硬質膜であるダイヤモンドの上に圧電体膜であるZn
Oが形成された積層構造(以下では、「ZnO/ダイヤ
モンドの積層構造」の如く記載する。)を有する表面弾
性波素子、LiNbO3/ダイヤモンドの積層構造を有
する表面弾性波素子、LiTaO3/ダイヤモンドの積
層構造を有する表面弾性波素子、ZnO/窒化ホウ素の
積層構造を有する表面弾性波素子、および、ZnO/サ
ファイアの積層構造を有する表面弾性波素子、等が開発
されている。
【0004】また、表面弾性波の伝搬速度が高速であっ
て電気機械結合係数が大きいことに加えて周波数温度特
性(TCF)が小さいものを得ることを目的として、S
iO2/ZnO/ダイヤモンドの積層構造を有する表面
弾性波素子や、SiO2/LiNbO3/ダイヤモンドの
積層構造を有する表面弾性波素子が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような硬質膜上に圧電体膜が形成された積層構造を有す
る表面弾性波素子は、圧電体膜の膜厚や膜質に依存して
非常に敏感に特性が変化する。また、圧電体膜の膜厚や
膜質は、表面弾性波素子作製工程における条件や環境に
大きく影響される。したがって、所望の特性を有する表
面弾性波素子を高い歩留まりで作製することは困難であ
る。
【0006】例えば、硬質膜の上に圧電体膜が形成され
更にその上に電極を有する構造(電極/圧電体の構造)
の表面弾性波素子を作製する方法として、圧電体膜の上
にAl等の金属層を形成し、Cl2 等の反応性ガスを用
いたドライエッチングにより金属層を所定パターンとし
て電極を形成する方法が考えられるが、このドライエッ
チングの際に圧電体膜までエッチングされたり、ダメー
ジを受けたりすることがある。また、酸やアルカリを用
いたウェットエッチングに金属層を所定パターンとして
電極を形成する方法も考えられるが、このウェットエッ
チングの際にも圧電体膜までエッチングされる場合があ
る。このように圧電体膜までエッチングされると、圧電
体膜の膜厚が変化するだけでなく、圧電体膜の膜質が劣
化し、表面弾性波の伝搬損失が増大し、表面弾性波素子
の挿入損失が増大する。さらに、ウェットエッチングの
場合には、電極の線幅のばらつきが大きく、歩留まりが
低下する要因となる。
【0007】また、硬質膜と圧電体膜との間に電極を有
する構造(圧電体/電極の構造)の表面弾性波素子を作
製する方法として、硬質膜上に形成された金属層をドラ
イエッチングまたはウェットエッチングして電極を形成
し、その上に圧電体膜を形成する方法が考えられる。し
かし、ドライエッチングによる電極形成では、電極用金
属とエッチングガスとの化合物等により硬質膜の表面が
汚染され、その汚染された硬質膜の表面に圧電体膜を形
成すると良質の圧電体膜が得られず、表面弾性波の伝搬
損失が増大し、表面弾性波素子の挿入損失が増大して、
歩留まりが低下する。ウェットエッチングによる電極形
成では、このような問題が生じないものの、電極の線幅
のばらつきが大きく、歩留まりが低下する。
【0008】さらに、上記の電極/圧電体の構造および
圧電体/電極の構造の何れの場合にも、高温保存時に、
電極を構成する金属原子が電極から圧電体膜へ拡散する
ことにより圧電体膜の膜質が変化し、したがって、中心
周波数が大きくずれてしまうという問題点もある。
【0009】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、良質な圧電体膜と所望の線幅の電極と
を有することにより、従来より低い挿入損失を有し、さ
らに高温保存時の中心周波数のずれが小さい表面弾性波
素子、および、このような表面弾性波素子を高歩留まり
で実現するのに好適な圧電体複合基板を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電体複合
基板は、少なくとも表面弾性波を伝搬させる硬質膜が表
面に形成された基板と、硬質膜の上に形成された圧電体
膜と、圧電体膜の上に形成された厚みが2nm〜60n
mの絶縁体膜とを備えることを特徴とする。この圧電体
複合基板によれば、圧電体膜の上に絶縁体膜を有するこ
とから、その上に電極を形成するときにも圧電体膜の品
質が維持され、低い挿入損失を実現する。また、電極か
ら圧電体膜への金属原子の拡散は絶縁体膜により阻止さ
れ、高温保存時の中心周波数のずれが小さくなる。
【0011】この圧電体複合基板の硬質膜は、ダイヤモ
ンド、窒化ホウ素およびサファイアの何れかからなるの
が伝搬速度が大きい点で好適であり、圧電体膜は、Zn
O、LiTaO3、LiNbO3およびAlNの何れかか
らなるのが電気機械結合係数が大きい点で好適であり、
絶縁体膜は、SiN、SiOxy、SiO2、SiOx
yおよびAl23の何れかからなるのが絶縁性が良好で
ある点で好適である。
【0012】本発明に係る表面弾性波素子は、少なくと
も表面弾性波を伝搬させる硬質膜が表面に形成された基
板と、硬質膜の上に形成された圧電体膜と、圧電体膜に
歪みを生じさせ表面弾性波を発生させる電極と、圧電体
膜と電極との間に形成された絶縁膜とを備えることを特
徴とする。この表面弾性波素子によれば、電極に電気信
号が印加されると圧電体膜に歪みが生じて表面弾性波が
硬質膜を伝搬し、或いは、硬質膜を伝搬する表面弾性波
が電極により電気信号として取り出される。本発明の表
面弾性波素子は、電極/絶縁体膜/圧電体膜/硬質膜の
構造からなる。この場合、圧電体膜と電極との間に絶縁
体膜を有していることから、ドライエッチングにより電
極を形成しても、圧電体膜がダメージを受けたりエッチ
ングされることなく、従って、圧電体膜は良質のものと
なり、また、電極は所望の線幅のものとなる。さらに、
本発明の表面弾性波素子は、圧電体膜/絶縁体膜/電極
/硬質膜の構造からなる。この場合、圧電体膜と電極と
の間に絶縁体膜を有していることから、ドライエッチン
グにより電極を形成しても、硬質膜表面の汚染より絶縁
体膜が圧電体膜を保護し、従って、良質な圧電体膜を形
成でき、また、電極は所望の線幅のものとなる。この結
果、従来より低い挿入損失を高歩留まりで実現する。ま
た、電極/絶縁体膜/圧電体膜/硬質膜の構造および圧
電体膜/絶縁体膜/電極/硬質膜の構造のいずれの場合
でも、電極から圧電体膜への金属電子の拡散は絶縁体膜
により阻止され、高温保存時における中心周波数のずれ
が小さい。
【0013】これらの表面弾性波素子は、最上部にSi
2 膜が形成されているのが小さい周波数温度係数を有
する点で好適である。これら何れの場合にも、上記と同
様の作用・効果を奏する。
【0014】この表面弾性波素子の硬質膜は、ダイヤモ
ンド、窒化ホウ素およびサファイアの何れかからなるの
が伝搬速度が大きい点で好適であり、圧電体膜は、Zn
O、LiTaO3、LiNbO3およびAlNの何れかか
らなるのが電気機械結合係数が大きい点で好適であり、
絶縁体膜は、SiN、SiOxy、SiO2、SiOx
yおよびAl23の何れかからなるのが絶縁性が良好で
ある点で好適である。
【0015】また、この表面弾性波素子は、絶縁体膜の
厚みをhとし、表面弾性波の波数をkとしたときに、k
とhとの積が0.003〜0.1であることを特徴とす
る。この場合には、絶縁体膜を有さない従来の表面弾性
波素子と同程度の表面弾性波の伝搬速度、電気機械結合
係数および周波数温度特性を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0017】(第1の実施形態)先ず、本発明に係る表
面弾性波素子および圧電体複合基板の第1の実施形態に
ついて説明する。図1は、第1の実施形態に係る表面弾
性波素子の断面図である。本実施形態に係る表面弾性波
素子は、単結晶のSiウェハ11の上に順次に硬質膜1
2、圧電体膜13および絶縁体膜14が形成され、その
絶縁体膜14の上に櫛形の電極15が形成されており、
更にこれらの上にSiO2膜16が形成されている。な
お、この図に示した要素のうちSiウェハ11、硬質膜
12、圧電体膜13および絶縁体膜14は、本実施形態
に係る圧電体複合基板である。
【0018】硬質膜12は、表面弾性波を高速に伝搬さ
せ得る材料からなる膜であり、例えば、ダイヤモンド、
窒化ホウ素またはサファイア等からなる。この硬質膜1
2は、例えばプラズマCVD法によりSiウェハ11上
に形成される。
【0019】圧電体膜13は、電気機械結合係数が大き
い材料からなる膜であり、例えば、ZnO、LiTaO
3、LiNbO3またはAlN等からなる。この圧電体膜
13は、例えばスパッタリング法により硬質膜12の上
に形成される。
【0020】絶縁体膜14は、絶縁性の材料からなる膜
であり、例えば、SiN、SiOxy、SiO2、Si
xyまたはAl23等からなる。この絶縁体膜14
は、例えばスパッタリング法により圧電体膜13の上に
形成される。
【0021】電極15は、櫛形の形状を有し、電気信号
印加により圧電体膜13に歪みを生じさせ表面弾性波を
発生させるもので、例えばAl等の導電性金属からな
る。この電極15は、例えば、抵抗加熱法による真空蒸
着により絶縁体膜14の上に金属膜を形成した後、ドラ
イエッチング法またはウェットエッチング法により櫛形
とされて形成される。
【0022】また、SiO2膜16は、より小さな周波
数温度特性を得る為に設けられた膜である。このSiO
2膜16は、例えばスパッタリング法により絶縁体膜1
4および圧電体膜15の上に形成される。
【0023】このように、本実施形態に係る表面弾性波
素子は、圧電体膜13と電極15との間に絶縁体膜14
を有していることから、ドライエッチングにより電極1
5を形成する場合であっても、圧電体膜13がエッチン
グされることなく、したがって、圧電体膜13は良質の
ものとなり、低い挿入損失が実現できる。また、電極1
5は所望の線幅のものとなり、歩留まりが高くなる。さ
らに、電極15から圧電体膜13への金属原子の拡散は
絶縁体膜14により阻止され、高温保存時における中心
周波数のずれが小さくなる。
【0024】次に、本実施形態に係る表面弾性波素子の
2つの実施例AおよびBについて説明する。実施例Aお
よびBそれぞれに係る表面弾性波素子は共に、Siウェ
ハ11が厚み800μmであり、硬質膜12が厚み20
μmのダイヤモンドであり、圧電体膜13が厚み0.6
8μmのZnOであり、電極15が厚み0.04μmで
線幅0.9μmのAlからなる櫛形のシングル電極(波
長3.6μm)であり、SiO2膜16が厚み0.51
μmである。また、実施例Aに係る表面弾性波素子で
は、絶縁体膜14がkh値0〜0.4のSiO2であ
り、実施例Bに係る表面弾性波素子では、絶縁体膜14
がkh値0〜0.4のAl23である。ここで、kh値
は、表面弾性波の波長をλとし、その波数をk(=2π
/λ)とし、絶縁体膜14の厚みをhとしたときに、k
とhとの積で表される値である。すなわち、実施例Aに
係る表面弾性波素子は、SiO2/Al電極/SiO2
ZnO/ダイヤモンドの積層構造がSiウェハ11上に
形成されたものであり、実施例Bに係る表面弾性波素子
は、SiO2/Al電極/Al23/ZnO/ダイヤモ
ンドの積層構造がSiウェハ11上に形成されたもので
ある。
【0025】図2は、実施例Aにおける絶縁体膜14で
あるSiO2のkh値に対する表面弾性波の伝搬速度お
よび電気機械結合係数それぞれの変化を示すグラフであ
る。図2(a)は表面弾性波の伝搬速度の変化を示し、
図2(b)は電気機械結合係数の変化を示す。なお、図
2(a)および(b)それぞれにおいて、kh=0のと
きの表面弾性波の伝搬速度および電気機械結合係数それ
ぞれは、従来の表面弾性波素子の場合に相当する。この
グラフから判るように、絶縁体膜14であるSiO2
kh値が大きくなるに従い、表面弾性波の伝搬速度およ
び電気機械結合係数は小さくなるが、kh値が0.1以
下であれば、表面弾性波の伝搬速度および電気機械結合
係数の低下への影響が小さい。
【0026】図3は、絶縁体膜14であるSiO2の厚
みを5nmとして実施例Aに係る表面弾性波素子を80
0個作製したものの挿入損失分布を示すグラフである。
図4は、絶縁体膜14であるAl23の厚みを5nmと
して実施例Bに係る表面弾性波素子を800個作製した
ものの挿入損失分布を示すグラフである。図5は、Si
2/Al電極/ZnO/ダイヤモンドの積層構造を有
する従来の表面弾性波素子を800個作製したものの挿
入損失分布を示すグラフである。これらのグラフから判
るように、実施例AおよびBそれぞれに係る表面弾性波
素子では、挿入損失のピークが10dB〜11dBの範
囲にあるのに対して、従来の表面弾性波素子では、挿入
損失のピークが12dB以上のところにある。実施例A
およびBそれぞれに係る表面弾性波素子は、従来の表面
弾性波素子と比べて挿入損失が小さい。
【0027】図6は、絶縁体膜14であるSiO2の厚
みを5nmとした実施例Aに係る表面弾性波素子、絶縁
体膜14であるAl23の厚みを5nmとした実施例B
に係る表面弾性波素子、および、SiO2/Al電極/
ZnO/ダイヤモンドの積層構造を有する従来の表面弾
性波素子それぞれについて、表面弾性波の伝搬速度と周
波数温度特性(TCF)とをまとめた図表である。この
図表から判るように、実施例AおよびBそれぞれに係る
表面弾性波素子は、従来の表面弾性波素子と同程度の表
面弾性波の伝搬速度と周波数温度特性(TCF)とを有
しており、表面弾性波の伝搬速度は、8000〜100
00m/sであり、周波数温度特性(TCF)は、−1
0〜10ppm/℃である。
【0028】図7は、絶縁体膜14であるSiO2の厚
みを5nmとした実施例Aに係る表面弾性波素子を温度
125℃で保存した場合における中心周波数のずれを示
すグラフである。図8は、絶縁体膜14であるAl23
の厚みを5nmとした実施例Bに係る表面弾性波素子を
温度125℃で保存した場合における中心周波数のずれ
を示すグラフである。なお、これらのグラフそれぞれに
は、従来の表面弾性波素子を温度125℃で保存した場
合における中心周波数のずれをも示している。これらの
グラフから判るように、実施例AおよびBそれぞれに係
る表面弾性波素子は、従来の表面弾性波素子と比べて、
中心周波数のずれが半分程度にまで低減されている。
【0029】以上のように、本実施形態に係る表面弾性
波素子は、従来の表面弾性波素子と比べて、伝搬速度、
電気機械結合係数および周波数温度特性(TCF)が同
程度であり、挿入損失が小さく、高温保温時における中
心周波数のずれが小さい。また、本実施形態に係る表面
弾性波素子は高い歩留まりで作製され得る。
【0030】(第2の実施形態)次に、本発明に係る表
面弾性波素子および圧電体複合基板の第2の実施形態に
ついて説明する。図9は、第2の実施形態に係る表面弾
性波素子の断面図である。本実施形態に係る表面弾性波
素子は、単結晶のSiウェハ21の上に順次に硬質膜2
2、圧電体膜23および絶縁体膜24が形成され、その
絶縁体膜24の上に櫛形の電極25が形成されている。
なお、この図に示した要素のうちSiウェハ21、硬質
膜22、圧電体膜23および絶縁体膜24は、本実施形
態に係る圧電体複合基板である。
【0031】硬質膜22は、表面弾性波を高速に伝搬さ
せ得る材料からなる膜であり、例えば、ダイヤモンド、
窒化ホウ素またはサファイア等からなる。圧電体膜23
は、電気機械結合係数が大きい材料からなる膜であり、
例えば、ZnO、LiTaO3、LiNbO3またはAl
N等からなる。絶縁体膜24は、絶縁性の材料からなる
膜であり、例えば、SiN、SiOxy、SiO2、S
iOxyまたはAl23等からなる。電極25は、櫛形
の形状を有し、電気信号印加により圧電体膜23に歪み
を生じさせ表面弾性波を発生させるもので、例えばAl
等の導電性金属からなる。
【0032】このように、本実施形態に係る表面弾性波
素子でも、圧電体膜23と電極25との間に絶縁体膜2
4を有していることから、ドライエッチングにより電極
25を形成する場合であっても、圧電体膜23がエッチ
ングされることなく、したがって、圧電体膜23は良質
のものとなり、低い挿入損失が実現できる。また、電極
25は所望の線幅のものとなり、歩留まりが高くなる。
さらに、電極25から圧電体膜23への金属原子の拡散
は絶縁体膜24により阻止され、高温保存時におけ中心
周波数のずれが小さい。
【0033】次に、本実施形態に係る表面弾性波素子の
2つの実施例CおよびDについて説明する。実施例Cお
よびDそれぞれに係る表面弾性波素子は共に、Siウェ
ハ21が厚み800μmであり、硬質膜22が厚み35
0μmのサファイアであり、圧電体膜23が厚み0.5
4μmのZnOであり、電極25が厚み0.05μmで
線幅0.9μmのAlからなる櫛形のダブル電極(波長
1.8μm)である。また、実施例Cに係る表面弾性波
素子では、絶縁体膜24がkh値0〜0.4のSiO2
であり、実施例Dに係る表面弾性波素子では、絶縁体膜
24がkh値0〜0.4のSiNである。すなわち、実
施例Cに係る表面弾性波素子は、Al電極/SiO2
ZnO/サファイアの積層構造がSiウェハ21上に形
成されたものであり、実施例Dに係る表面弾性波素子
は、Al電極/SiN/ZnO/サファイアの積層構造
がSiウェハ21上に形成されたものである。
【0034】図10は、実施例Cにおける絶縁体膜24
であるSiO2のkh値に対する表面弾性波の伝搬速度
および電気機械結合係数それぞれの変化を示すグラフで
ある。図10(a)は表面弾性波の伝搬速度の変化を示
し、図10(b)は電気機械結合係数の変化を示す。な
お、図10(a)および(b)それぞれにおいて、kh
=0のときの表面弾性波の伝搬速度および電気機械結合
係数それぞれは、従来の表面弾性波素子の場合に相当す
る。このグラフから判るように、絶縁体膜24であるS
iO2のkh値が大きくなるに従い、表面弾性波の伝搬
速度および電気機械結合係数は小さくなるが、kh値が
0.1以下であれば、表面弾性波の伝搬速度および電気
機械結合係数の低下への影響が小さい。
【0035】図11は、絶縁体膜24であるSiO2
厚みを5nmとして実施例Cに係る表面弾性波素子を8
00個作製したものの挿入損失分布を示すグラフであ
る。図12は、絶縁体膜24であるSiNの厚みを5n
mとして実施例Dに係る表面弾性波素子を800個作製
したものの挿入損失分布を示すグラフである。図13
は、Al電極/ZnO/サファイアの積層構造を有する
従来の表面弾性波素子を800個作製したものの挿入損
失分布を示すグラフである。これらのグラフから判るよ
うに、実施例CおよびDそれぞれに係る表面弾性波素子
では、挿入損失のピークが4dB程度のところにあるの
に対して、従来の表面弾性波素子では、挿入損失のピー
クが5dB以上のところにある。実施例CおよびDそれ
ぞれに係る表面弾性波素子は、従来の表面弾性波素子と
比べて挿入損失が小さい。
【0036】図14は、絶縁体膜24であるSiO2
厚みを5nmとした実施例Cに係る表面弾性波素子、絶
縁体膜24であるSiNの厚みを5nmとした実施例D
に係る表面弾性波素子、および、Al電極/ZnO/サ
ファイアの積層構造を有する従来の表面弾性波素子それ
ぞれについて、表面弾性波の伝搬速度と周波数温度特性
(TCF)とをまとめた図表である。この図表から判る
ように、実施例CおよびDそれぞれに係る表面弾性波素
子は、従来の表面弾性波素子と同程度の表面弾性波の伝
搬速度と周波数温度特性(TCF)とを有しており、表
面弾性波の伝搬速度は、5200〜5700m/sであ
り、周波数温度特性(TCF)は、40〜45ppm/
℃である。
【0037】図15は、絶縁体膜24であるSiO2
厚みを5nmとした実施例Cに係る表面弾性波素子を温
度125℃で保存した場合における中心周波数のずれを
示すグラフである。図16は、絶縁体膜24であるSi
Nの厚みを5nmとした実施例Dに係る表面弾性波素子
を温度125℃で保存した場合における中心周波数のず
れを示すグラフである。なお、これらのグラフそれぞれ
には、従来の表面弾性波素子を温度125℃で保存した
場合における中心周波数のずれをも示している。これら
のグラフから判るように、実施例CおよびDそれぞれに
係る表面弾性波素子は、従来の表面弾性波素子と比べ
て、中心周波数のずれが半分程度にまで低減されてい
る。
【0038】以上のように、本実施形態に係る表面弾性
波素子は、従来の表面弾性波素子と比べて、伝搬速度、
電気機械結合係数および周波数温度特性(TCF)が同
程度であり、挿入損失が小さく、高温保温時における中
心周波数のずれが小さい。したがって、本実施形態に係
る表面弾性波素子は高い歩留まりで作製され得る。
【0039】(第3の実施形態)次に、本発明に係る表
面弾性波素子の第3の実施形態について説明する。図1
7は、第3の実施形態に係る表面弾性波素子の断面図で
ある。本実施形態に係る表面弾性波素子は、単結晶のS
iウェハ31の上に硬質膜32が形成され、その硬質膜
32の上に櫛形の電極33が形成され、更にこれらの上
に順次に絶縁体膜34、圧電体膜35およびSiO2
36が形成されている。
【0040】硬質膜32は、表面弾性波を高速に伝搬さ
せ得る材料からなる膜であり、例えば、ダイヤモンド、
窒化ホウ素またはサファイア等からなる。電極33は、
櫛形の形状を有し、電気信号印加により圧電体膜35に
歪みを生じさせ表面弾性波を発生させるもので、例えば
Al等の導電性金属からなる。絶縁体膜34は、絶縁性
の材料からなる膜であり、例えば、SiN、SiO
xy、SiO2、SiOxyまたはAl23等からな
る。圧電体膜35は、電気機械結合係数が大きい材料か
らなる膜であり、例えば、ZnO、LiTaO3、Li
NbO3またはAlN等からなる。また、SiO2膜36
は、より小さな周波数温度特性を得るために形成されて
いる。
【0041】このように、本実施形態に係る表面弾性波
素子では、電極33と圧電体膜35との間に絶縁体膜3
4を有していることから、ドライエッチングにより電極
33を形成する場合であっても、硬質膜32表面の汚染
より絶縁体膜34が圧電体膜35を保護し、したがっ
て、圧電体膜34は良質のものとなり、低い挿入損失が
実現できる。また、電極33は所望の線幅のものとな
り、歩留まりが高くなる。さらに、電極33から圧電体
膜35への金属原子の拡散は絶縁体膜34により阻止さ
れ、高温保存時における中心周波数のずれが小さくな
る。
【0042】また、本実施形態に係る表面弾性波素子
も、従来の表面弾性波素子と比べて、伝搬速度、電気機
械結合係数および周波数温度特性(TCF)が同程度で
あり、挿入損失が小さく、高温保温時における中心周波
数のずれが小さい。また、本実施形態に係る表面弾性波
素子は高い歩留まりで作製され得る。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る圧電体複合基板は、圧電体膜の上に厚みが2nm〜
60nmの絶縁体膜を有することから、その上に電極を
形成するときにも圧電体膜の品質が維持され、また、電
極から圧電体膜への金属原子の拡散は絶縁体膜により阻
止され、高温保存時における中心周波数のずれが小さ
い。さらに、硬質膜を有することから表面弾性波の伝搬
速度が速い。
【0044】また、本発明の表面弾性波素子は、電極/
絶縁体膜/圧電体膜/硬質膜の構造の場合、圧電体膜と
電極との間に絶縁体膜を有していることから、ドライエ
ッチングにより電極を形成しても、圧電体膜がダメージ
を受けたりエッチングされることなく、従って、圧電体
膜は良質のものとなり、また、電極は所望の線幅のもの
となる。圧電体膜/絶縁体膜/電極/硬質膜の構造の場
合、圧電体膜と電極との間に絶縁体膜を有していること
から、ドライエッチングにより電極を形成しても、硬質
膜表面の汚染より絶縁体膜が圧電体膜を保護し、従っ
て、良質な圧電体膜を形成でき、また、電極は所望の線
幅のものとなる。この結果、従来より低い挿入損失を高
歩留まりで実現する。また、電極/絶縁体膜/圧電体膜
/硬質膜の構造および圧電体膜/絶縁体膜/電極/硬質
膜の構造のいずれの場合でも、電極から圧電体膜への金
属電子の拡散は絶縁体膜により阻止され、高温保存時に
おける中心周波数のずれが小さい。
【0045】また、この表面弾性波素子は、絶縁体膜の
厚みをhとし、表面弾性波の波数をkとしたときに、k
とhとの積が0.003〜0.1である場合には、絶縁
体膜を有さない従来の表面弾性波素子と同程度の表面弾
性波の伝搬速度、電気機械結合係数および周波数温度特
性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る表面弾性波素子の断面図
である。
【図2】実施例Aにおける絶縁体膜14であるSiO2
のkh値に対する表面弾性波の伝搬速度および電気機械
結合係数それぞれの変化を示すグラフである。
【図3】絶縁体膜14であるSiO2の厚みを5nmと
して実施例Aに係る表面弾性波素子を800個作製した
ものの挿入損失分布を示すグラフである。
【図4】絶縁体膜14であるAl23の厚みを5nmと
して実施例Bに係る表面弾性波素子を800個作製した
ものの挿入損失分布を示すグラフである。
【図5】SiO2/Al電極/ZnO/ダイヤモンドの
積層構造を有する従来の表面弾性波素子を800個作製
したものの挿入損失分布を示すグラフである。
【図6】絶縁体膜14であるSiO2の厚みを5nmと
した実施例Aに係る表面弾性波素子、絶縁体膜14であ
るAl23の厚みを5nmとした実施例Bに係る表面弾
性波素子、および、SiO2/Al電極/ZnO/ダイ
ヤモンドの積層構造を有する従来の表面弾性波素子それ
ぞれについて、表面弾性波の伝搬速度と周波数温度特性
(TCF)とをまとめた図表である。
【図7】絶縁体膜14であるSiO2の厚みを5nmと
した実施例Aに係る表面弾性波素子を温度125℃で保
存した場合における中心周波数のずれを示すグラフであ
る。
【図8】絶縁体膜14であるAl23の厚みを5nmと
した実施例Bに係る表面弾性波素子を温125℃で保存
した場合における中心周波数のずれを示すグラフであ
る。
【図9】第2の実施形態に係る表面弾性波素子の断面図
である。
【図10】実施例Cにおける絶縁体膜24であるSiO
2のkh値に対する表面弾性波の伝搬速度および電気機
械結合係数それぞれの変化を示すグラフである。
【図11】絶縁体膜24であるSiO2の厚みを5nm
として実施例Cに係る表面弾性波素子を800個作製し
たものの挿入損失分布を示すグラフである。
【図12】絶縁体膜24であるSiNの厚みを5nmと
して実施例Dに係る表面弾性波素子を800個作製した
ものの挿入損失分布を示すグラフである。
【図13】Al電極/ZnO/サファイアの積層構造を
有する従来の表面弾性波素子を800個作製したものの
挿入損失分布を示すグラフである。
【図14】絶縁体膜24であるSiO2の厚みを5nm
とした実施例Cに係る表面弾性波素子、絶縁体膜24で
あるSiNの厚みを5nmとした実施例Dに係る表面弾
性波素子、および、Al電極/ZnO/サファイアの積
層構造を有する従来の表面弾性波素子それぞれについ
て、表面弾性波の伝搬速度と周波数温度特性(TCF)
とをまとめた図表である。
【図15】絶縁体膜24であるSiO2の厚みを5nm
とした実施例Cに係る表面弾性波素子を温度125℃で
保存した場合における中心周波数のずれを示すグラフで
ある。
【図16】絶縁体膜24であるSiNの厚みを5nmと
した実施例Dに係る表面弾性波素子を温度125℃で保
存した場合における中心周波数のずれを示すグラフであ
る。
【図17】第3の実施形態に係る表面弾性波素子の断面
図である。
【符号の説明】
11…Siウェハ、12…硬質膜、13…圧電体膜、1
4…絶縁体膜、15…電極、16…SiO2膜、21…
Siウェハ、22…硬質膜、23…圧電体膜、24…絶
縁体膜、25…電極、31…Siウェハ、32…硬質
膜、33…電極、34…絶縁体膜、35…圧電体膜、3
6…SiO2膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 知 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 豊田 晴久 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 八郷 昭広 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 鹿田 真一 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面弾性波を伝搬させる硬質
    膜が表面に形成された基板と、前記硬質膜の上に形成さ
    れた圧電体膜と、前記圧電体膜の上に形成された厚みが
    2nm〜60nmの絶縁体膜とを備えることを特徴とす
    る圧電体複合基板。
  2. 【請求項2】 前記硬質膜は、ダイヤモンド、窒化ホウ
    素およびサファイアの何れかからなることを特徴とする
    請求項1記載の圧電体複合基板。
  3. 【請求項3】 前記圧電体膜は、ZnO、LiTa
    3、LiNbO3およびAlNの何れかからなることを
    特徴とする請求項1記載の圧電体複合基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体膜は、SiN、SiOxy
    SiO2、SiOxyおよびAl23の何れかからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の圧電体複合基板。
  5. 【請求項5】 少なくとも表面弾性波を伝搬させる硬質
    膜が表面に形成された基板と、前記硬質膜の上に形成さ
    れた圧電体膜と、前記圧電体膜に歪みを生じさせ表面弾
    性波を発生させる電極と、前記圧電体膜と前記電極との
    間に形成された絶縁膜とを備えることを特徴とする表面
    弾性波素子。
  6. 【請求項6】 前記硬質膜の上に前記圧電体膜が形成さ
    れ、前記圧電体膜の上に前記絶縁体膜が形成され、前記
    絶縁体膜の上に前記電極が形成されていることを特徴と
    する請求項5記載の表面弾性波素子。
  7. 【請求項7】 前記絶縁体膜および前記電極の上にSi
    2膜が更に形成されていることを特徴とする請求項6
    記載の表面弾性波素子。
  8. 【請求項8】 前記硬質膜の上に前記電極が形成され、
    前記硬質膜および前記電極の上に前記絶縁体膜が形成さ
    れ、前記絶縁体膜の上に前記圧電体膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の表面弾性波素子。
  9. 【請求項9】 前記圧電体膜の上にSiO2膜が更に形
    成されていることを特徴とする請求項8記載の表面弾性
    波素子。
  10. 【請求項10】 前記硬質膜は、ダイヤモンド、窒化ホ
    ウ素およびサファイアの何れかからなることを特徴とす
    る請求項5記載の表面弾性波素子。
  11. 【請求項11】 前記圧電体膜は、ZnO、LiTaO
    3、LiNbO3およびAlNの何れかからなることを特
    徴とする請求項5記載の表面弾性波素子。
  12. 【請求項12】 前記絶縁体膜は、SiN、SiO
    xy、SiO2、SiOxyおよびAl23の何れかか
    らなることを特徴とする請求項5記載の表面弾性波素
    子。
  13. 【請求項13】 前記絶縁体膜の厚みをhとし、表面弾
    性波の波数をkとしたときに、kとhとの積が0.00
    3〜0.1であることを特徴とする請求項5記載の表面
    弾性波素子。
JP10072267A 1998-03-20 1998-03-20 圧電体複合基板および表面弾性波素子 Pending JPH11274883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072267A JPH11274883A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 圧電体複合基板および表面弾性波素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072267A JPH11274883A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 圧電体複合基板および表面弾性波素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11274883A true JPH11274883A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13484349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10072267A Pending JPH11274883A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 圧電体複合基板および表面弾性波素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11274883A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7282835B2 (en) 2003-06-26 2007-10-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave element
JP2008067289A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイスおよびフィルタ
JP2008072316A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイス、共振器およびフィルタ
JP2008078739A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイスおよびフィルタ
WO2010058544A1 (ja) * 2008-11-18 2010-05-27 株式会社村田製作所 チューナブルフィルタ
WO2012086639A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 株式会社村田製作所 弾性波装置及びその製造方法
US8310321B2 (en) 2008-11-18 2012-11-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Tunable filter including a variable capacitor connected with a surface acoustic wave resonator
WO2013191122A1 (ja) * 2012-06-22 2013-12-27 株式会社村田製作所 弾性波装置
JP2015002511A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
WO2015052888A1 (ja) * 2013-10-09 2015-04-16 スカイワークス・パナソニックフィルターソリューションズジャパン株式会社 弾性波素子と、これを用いたデュプレクサ、電子機器
US9088265B2 (en) 2013-05-17 2015-07-21 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Bulk acoustic wave resonator comprising a boron nitride piezoelectric layer
JP2016058960A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 株式会社デンソー 弾性表面波素子
CN108199697A (zh) * 2017-12-04 2018-06-22 北京航天微电科技有限公司 一种声表面波滤波器及其实现方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7282835B2 (en) 2003-06-26 2007-10-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave element
JP2008067289A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイスおよびフィルタ
JP2008072316A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイス、共振器およびフィルタ
JP2008078739A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイスおよびフィルタ
JP5420564B2 (ja) * 2008-11-18 2014-02-19 株式会社村田製作所 チューナブルフィルタ
WO2010058544A1 (ja) * 2008-11-18 2010-05-27 株式会社村田製作所 チューナブルフィルタ
CN102204091A (zh) * 2008-11-18 2011-09-28 株式会社村田制作所 可调滤波器
US8305163B2 (en) 2008-11-18 2012-11-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Tunable filter including a surface acoustic wave resonator and a variable capacitor
US8310321B2 (en) 2008-11-18 2012-11-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Tunable filter including a variable capacitor connected with a surface acoustic wave resonator
JP5120461B2 (ja) * 2008-11-18 2013-01-16 株式会社村田製作所 チューナブルフィルタ
JPWO2012086639A1 (ja) * 2010-12-24 2014-05-22 株式会社村田製作所 弾性波装置及びその製造方法
JP5713025B2 (ja) * 2010-12-24 2015-05-07 株式会社村田製作所 弾性波装置及びその製造方法
WO2012086639A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 株式会社村田製作所 弾性波装置及びその製造方法
US9431996B2 (en) 2010-12-24 2016-08-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Elastic wave device and method for manufacturing the same
JP5835480B2 (ja) * 2012-06-22 2015-12-24 株式会社村田製作所 弾性波装置
WO2013191122A1 (ja) * 2012-06-22 2013-12-27 株式会社村田製作所 弾性波装置
US9621128B2 (en) 2012-06-22 2017-04-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Elastic wave device including a high acoustic velocity film and a low acoustic velocity film
US9088265B2 (en) 2013-05-17 2015-07-21 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Bulk acoustic wave resonator comprising a boron nitride piezoelectric layer
JP2015002511A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
WO2015052888A1 (ja) * 2013-10-09 2015-04-16 スカイワークス・パナソニックフィルターソリューションズジャパン株式会社 弾性波素子と、これを用いたデュプレクサ、電子機器
CN105612693A (zh) * 2013-10-09 2016-05-25 天工松下滤波方案日本有限公司 声波元件、以及使用该声波元件的双工器和电子设备
JP2016058960A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 株式会社デンソー 弾性表面波素子
CN108199697A (zh) * 2017-12-04 2018-06-22 北京航天微电科技有限公司 一种声表面波滤波器及其实现方法
CN108199697B (zh) * 2017-12-04 2021-03-30 北京航天微电科技有限公司 一种声表面波滤波器及其实现方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9748923B2 (en) Elastic wave device and manufacturing method for same
JPH0218614B2 (ja)
JP3205976B2 (ja) 表面弾性波素子
JPS5861686A (ja) 表面弾性波素子
JPH1155070A (ja) 弾性表面波素子とその製造方法
JPH11274883A (ja) 圧電体複合基板および表面弾性波素子
JP2010166592A (ja) 弾性境界波装置の製造方法及び弾性境界波装置
US3955160A (en) Surface acoustic wave device
JP3282645B2 (ja) 表面弾性波素子
JPH09223943A (ja) 弾性表面波デバイス
JP3318920B2 (ja) 表面弾性波素子
JP3204290B2 (ja) 表面弾性波素子
JP2019510391A (ja) 表面音響波デバイスのためのハイブリッド構造
US3978436A (en) Surface acoustic wave device and method of making same
JP3205981B2 (ja) 表面弾性波素子
JP2006135443A (ja) 弾性表面波素子、弾性表面波素子の製造方法
KR20210141345A (ko) 표면 탄성파 디바이스용 복합 기판 및 그 제조 방법
US4065734A (en) Elastic surface wave devices
JPH025329B2 (ja)
JPH08316782A (ja) 弾性表面波素子及びその製造方法
JPH0213853B2 (ja)
JPH025331B2 (ja)
JPH0249566B2 (ja)
JPS6346605B2 (ja)
JPH025330B2 (ja)