JPWO2017014217A1 - ステータおよびステータの製造方法 - Google Patents

ステータおよびステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

このステータは、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容された後の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔が、スロットに収容される前の間隔よりも大きくなるように構成されている。

Description

本発明は、ステータおよびステータの製造方法に関する。
従来、環状の鋼板を積層することにより形成されたコアと、コアのスロットに収容されるコイルとを備えるステータが知られている。このようなステータは、たとえば、特開2012−125043号公報に開示されている。
特開2012−125043号公報に記載のステータでは、同一の導線が連続して巻回(同芯巻き)された複数の同芯巻コイルが、環状の鋼板を積層することにより形成されたコアのスロットに収容されている。この同芯巻コイルでは、半径方向から見て、軸方向の一方側のコイルエンド部は、軸方向に沿うように直線状に形成されている。また、軸方向の他方側のコイルエンド部は、ステータの内径側に突出するように折り曲げられている。これにより、コイルエンド部を構成する複数の導体線の内径側に折り曲げられた部分は、ステータの軸方向に積層されるように配置されている。そして、同芯巻コイルが、他方側のコイルエンド側(折り曲げられているコイルエンド部側)から軸方向に沿って移動されることにより、同芯巻コイルがスロットに収容される。
特開2012−125043号公報
しかしながら、特開2012−125043号公報に記載のステータでは、軸方向の他方側では、コイルエンド部を構成する複数の導体線の内径側に折り曲げられた部分が、軸方向に沿って積層されるように配置されているため、コイルエンド部が折り曲げられていない同芯巻コイル(コイルエンド部を構成する複数の導体線が半径方向に沿って積層されている同芯巻コイル)と比べて、同芯巻コイルのコイルエンド部の軸方向の長さが大きくなるという不都合がある。このため、ステータの軸方向の長さが大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なステータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるステータは、環状の鋼板を積層することにより形成され、ティースと、ティース間に設けられるスロットとを有するコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数の連続コイルとを備え、複数の連続コイルのうちの、周方向に隣り合うスロットにそれぞれ収容される第1連続コイルのコイルエンド部および第2連続コイルのコイルエンド部には、それぞれ、導体線1本分の幅をステータの半径方向にオフセットするように半径方向に屈曲するオフセット部分が設けられており、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容された後の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔が、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容される前の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように構成されている。ここで、「連続コイル」とは、セグメントコイル(軸方向の一方側にコイルエンド部が設けられている一方、他方側にはコイルエンド部が設けられていない複数の導体線をスロットに挿入した後、各導体線を溶接により接続するコイル)は含まず、同芯巻コイルおよび波巻コイルを含む。
この発明の第1の局面によるステータでは、上記のように、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容された後の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔を、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容される前の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように構成する。これにより、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔を徐々に大きくさせながら、第1連続コイルおよび第2連続コイルを、内径側から外径側に移動させて、外径側に放射状に広がるスロットに挿入することができる。すなわち、第1連続コイルおよび第2連続コイルのコイルエンド部をステータの内径側に突出するように折り曲げることなく、コイルエンド部を構成する複数の導体線が半径方向に沿って積層されている状態で、第1連続コイルおよび第2連続コイルをスロットに挿入することができる。その結果、第1連続コイルおよび第2連続コイルの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができるので、ステータの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
この発明の第2の局面におけるステータの製造方法は、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部とを含むとともに、コイルエンド部に導体線1本分の幅をステータの半径方向にオフセットするように半径方向に屈曲するオフセット部分が設けられた周方向に隣り合うスロットにそれぞれ収容される第1連続コイルおよび第2連続コイルを、環状の鋼板を積層することにより形成されティースとティース間に設けられるスロットとを有するコアの内径側に配置する工程と、スロット数をnとした場合、軸方向視において、下記の式(4)により定められる中心角θを有する、コアの中心を中心とする扇形の範囲内にオフセット部分の全幅が配置された状態を維持しながら、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容された後の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔が、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容される前の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように、第1連続コイルおよび第2連続コイルを、それぞれ、内径側から外径側に移動させることにより、周方向に隣り合うスロットに挿入する工程とを備える。ここで、「連続コイル」とは、セグメントコイル(軸方向の一方側にコイルエンド部が設けられている一方、他方側にはコイルエンド部が設けられていない複数の導体線をスロットに挿入した後、各導体線を溶接により接続するコイル)は含まず、同芯巻コイルおよび波巻コイルを含む。
Figure 2017014217
この発明の第2の局面によるステータの製造方法では、上記のように、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容された後の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔が、第1連続コイルおよび第2連続コイルがスロットに収容される前の、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように、第1連続コイルおよび第2連続コイルを、それぞれ、内径側から外径側に移動させることにより、周方向に隣り合うスロットに挿入する工程を備える。これにより、第1連続コイルのスロット収容部と第2連続コイルのスロット収容部との周方向の間隔を徐々に大きくさせながら、第1連続コイルおよび第2連続コイルを、内径側から外径側に移動させて、外径側に放射状に広がるスロットに挿入することができる。すなわち、第1連続コイルおよび第2連続コイルのコイルエンド部をステータの内径側に突出するように折り曲げることなく、コイルエンド部を構成する複数の導体線が半径方向に沿って積層されている状態で、第1連続コイルおよび第2連続コイルをスロットに挿入することができる。その結果、第1連続コイルおよび第2連続コイルの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができるので、ステータの軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なステータの製造方法を提供することができる。
なお、本出願では、上記第1の局面によるステータおよび第2の局面によるステータの製造方法とは別に、以下のような他の構成も考えられる。
(付記項)
すなわち、本出願の他の構成によるステータでは、環状の鋼板を積層することにより形成され、ティースと、ティース間に設けられるスロットとを有するコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部と、スロット収容部同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数の連続コイルとを備え、複数の連続コイルのうちの、周方向に隣り合うスロットにそれぞれ収容される第1連続コイルのコイルエンド部および第2連続コイルのコイルエンド部には、それぞれ、導体線1本分の幅をステータの半径方向にオフセットするように半径方向に屈曲するオフセット部分が設けられており、軸方向視におけるコアの中心からティースの内径側の端部までの長さをRとし、軸方向視におけるコイルエンド部の半径方向の幅をBとし、スロット数をn1とし、スロットに配置される連続コイルのターン数をn2とした場合、オフセット部分の周方向の幅Aは、下記の式(6)を満たすように構成されている。
Figure 2017014217
本発明によれば、上記のように、ステータの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
本発明の一実施形態によるステータの斜視図(1)である。 本発明の一実施形態によるステータの斜視図(2)である。 図2の部分拡大図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルの斜視図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルの、(a)軸方向から見た図と、(b)半径方向から見た図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルのスロットに挿入する前と、スロットに挿入した後の状態を、軸方向から見た図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルのスロットに挿入する前の状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例による波巻コイルの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
(ステータの構造)
図1〜図7を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。
図1〜図3に示すように、ステータ100は、コア10と、同芯巻コイル20とを有する。なお、同芯巻コイル20は、特許請求の範囲の「連続コイル」の一例である。また、同芯巻コイル20は、ステータ100が3相交流モータに適用される場合には、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルのいずれかを構成する。
なお、本願明細書では、「周方向」とは、ステータコア100の周方向(図1および図2のE方向)を意味し、「半径方向」とは、ステータコア100の半径方向(図1および図2のF方向)を意味する。すなわち、「半径方向」とは、ステータコア100の中心を通る直線に沿った方向を意味する。また、「軸方向」とは、ステータコア100の回転軸方向(図1および図2のG方向)を意味する。また、「軸方向の一方側」および「軸方向の他方側」とは、それぞれ、ステータコア100の軸方向の一方側(図1および図2のG1方向側)およびステータコア100の軸方向の他方側(図1および図2のG2方向側)を意味する。また、「内径側」とは、ステータコア100の中心に向かう方向側を意味する。また、「外径側」とは、ステータコア100の中心から半径方向外側に向かう方向側を意味する。
また、図3に示すように、コア10は、環状の鋼板を積層することにより形成されている。すなわち、コア10は、分割されたコアではない。また、コア10の内径側(半径方向内側)には、ロータ(図示せず)を収容するための内径側空間が形成されている。また、コア10は、環状に形成されるバックヨーク11と、バックヨーク11から半径方向内側に向かって延びる複数のティース12とを有する。複数のティース12は、コア10に周方向に略等角度間隔で設けられている。また、隣り合うティース12間には、スロット13が形成されている。スロット13は、複数(たとえば、48個)設けられている。
(同芯巻コイルの構造)
図4に示すように、同芯巻コイル20は、同一の導体線30が同芯状に複数回連続して巻回されることにより形成されている。また、同芯巻コイル20は、異なるスロット13に収容されるスロット収容部21(周方向の一方側と他方側とに設けられる一対の(複数の)スロット収容部21)と、一対のスロット収容部21同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22a)と、一対のスロット収容部21同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22b)とを有する。すなわち、同芯巻コイル20は、1本の導体線30が溶接などにより接合されることなく、複数回巻回されることにより形成されている。また、同芯巻コイル20は、軸方向の一方側のコイルエンド部22aおよび他方側のコイルエンド部22bを構成する複数の導体線30が半径方向に沿って積層された状態で、スロット13に収容されている。
また、図4および図5に示すように、複数の同芯巻コイル20のコイルエンド部22には、それぞれ、導体線30の1本分の幅Bをステータ100の半径方向にオフセットするオフセット部分23が設けられている。具体的には、コイルエンド部22を構成する導体線30は、周方向の一方側に設けられ、環状のコア10の円弧に合わせて円弧状に湾曲する第1湾曲部分24aと、第1湾曲部分24aよりも導体線30の1本分の幅B分、半径方向内側に配置される第2湾曲部分24bとを有する。そして、第1湾曲部分24aと第2湾曲部分24bとは、オフセット部分23により接続されている。
詳細には、図5(b)に示すように、コイルエンド部22は、半径方向外側に突出する頂部25と、頂部25の軸方向内側に設けられ、軸方向に直交する方向に沿って略平坦な平坦部26とを有する。そして、オフセット部分23の一方端は、ステータ100の半径方向から見て、コイルエンド部22の平坦部26を通り軸方向に直交する面Sと導体線30の軸方向外側の面27aとが交差する点(点P1)である。また、図5(a)に示すように、オフセット部分23の他方端は、軸方向視において、半径方向内側に隣接する導体線30(30b)の外径側の面27bと、導体線30(30a)の内径側の面27cとが重なる点(点P2)である。すなわち、オフセット部分23は、導体線30の1本分の幅Bをステータ100の半径方向にオフセットするように半径方向に屈曲する部分、および、屈曲する部分の近傍を含む。
また、図3に示すように、同芯巻コイル20は、周方向に隣り合うスロット13にそれぞれ収容される同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bを有する。なお、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bは、複数の同芯巻コイル20のうちの、周方向に隣接する2つの同芯巻コイル20のいずれかを表している。また、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1連続コイル」および「第2連続コイル」の一例である。ここで、本実施形態では、周方向に隣り合うスロット13にそれぞれ収容される同芯巻コイル20aのスロット収容部21と、同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D1が、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D2(図6および図7参照)よりも大きい。
具体的には、図6に示すように、複数の同芯巻コイル20(同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20b)がスロット13に収容される前には、コア10の内径側に配置されている。そして、複数の同芯巻コイル20がスロット13に収容された状態におけるスロット収容部21間の間隔D1が、複数の同芯巻コイル20がコア10の内径側に配置されている状態におけるスロット収容部21間の間隔D2よりも大きい。
また、本実施形態では、図6に示すように、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容された後の、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23との間の周方向の間隔D3が、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前(図6の破線で示された同芯巻コイル20参照)の、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23との間の周方向の間隔D4よりも大きい。すなわち、複数の同芯巻コイル20がスロット13に収容された状態におけるオフセット部分23間の間隔D3が、複数の同芯巻コイル20がコア10の内径側に配置されている状態におけるオフセット部分23間の間隔D4よりも大きい。
また、本実施形態では、オフセット部分23の各々は、スロット13の数をn1とした場合、軸方向視において、下記の式(7)により定められる中心角θを有する、コア10の中心を中心とする扇形40の範囲内に収まる周方向の幅Aを有している。なお、スロット13の数が、48個の場合、θは、7.5度(=360/48)である。
Figure 2017014217
具体的には、同一の導体線30が複数回巻回された同芯巻コイル20のコイルエンド部22には、複数のオフセット部分23が設けられており、複数のオフセット部分23の全てが、上記の式(7)により定められる中心角θを有する扇形40の範囲内に収まる周方向の幅Aを有している。なお、複数のオフセット部分23の周方向の幅Aは、それぞれ、略等しい。
また、本実施形態では、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、オフセット部分23の各々も、スロット13の数をn1とした場合、軸方向視において、上記の式(7)により定められる中心角θを有する、コア10の中心を中心とする扇形40の範囲内に収まる周方向の幅Aを有している。
また、本実施形態では、軸方向視におけるコア10の中心からティース12の内径側の端部12aまでの長さをRとし、軸方向視におけるコイルエンド部22の半径方向の幅をBとし、スロット13の数をn1とし、スロット13に配置される同芯巻コイル20のターン数をn2とした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aは、下記の式(8)を満たすように構成されている。
Figure 2017014217
ここで、上記の式(8)の右辺のR−(B×(n2−1))は、同芯巻コイル20の最外周側のコイルエンド部22(導体線30)が、ティース12の内径側の端部12aに接触している場合(図6の破線で示された同芯巻コイル20の状態)における、軸方向視におけるコア10の中心から同芯巻コイル20aまたは同芯巻コイル20bの最内周側に配置されるコイルエンド部22(導体線30d)の半径方向外側の端面30cまでの長さを表している。また、上記の式(8)における2×π×(R−(B×(n2−1)))は、同芯巻コイル20の最外周側のコイルエンド部22(導体線30)が、ティース12の内径側の端部12aに接触している場合(図6の破線で示された同芯巻コイル20の状態)における、同芯巻コイル20の最内周側に配置されるコイルエンド部22(導体線30d)の半径方向外側の端面30cに沿う円Cの円周長である。
また、本実施形態では、オフセット部分23の周方向の幅Aは、下記の式(9)を満たすように構成されている。
Figure 2017014217
ここで、軸方向から見て、導体線30を略直角に折り曲げることにより、導体線30の1本分の幅Bをステータ100の半径方向にオフセットした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aは、幅Bに等しくなる。つまり、上記の式(8)におけるBは、オフセット部分23の周方向の幅Aの最小値を表している。
また、本実施形態では、図5(b)に示すように、導体線30は、平角導線から構成されている。そして、オフセット部分23の周方向の端部23bは、平角導線からなるコイルエンド部22が軸方向外側にエッジワイズ曲げにより折り曲げられて形成されている。また、図5(a)に示すように、オフセット部分23の周方向の中央部23c近傍は、軸方向視において、導体線30の1本分の幅Bを半径方向にオフセットする(かわす)ようにフラットワイズ曲げにより半径方向に屈曲されることにより形成されている。そして、図5(b)に示すように、コイルエンド部22のオフセット部分23は、半径方向から見て、略半円形状に形成されている。すなわち、オフセット部分23は、半径方向から見て、コイルエンド部22の頂部25に向かって傾斜して延びる一対の傾斜部分の上端からより大きい傾斜角度(垂直に近い傾斜角度)で上方に突出する略半円形状に屈曲加工されている。この屈曲加工による加工硬化により、オフセット部分23は、コイルエンド部22のオフセット部分23以外の部分よりも剛性(変形しにくさ)が向上されている。なお、エッジワイズ曲げとは、長方形形状の断面を有する平角導線の短辺を内径面として折り曲げることである。また、フラットワイズ曲げとは、平角導線の長辺を内径面として折り曲げることである。
また、本実施形態では、図6に示すように、スロット収容部21の周方向の幅W1は、スロット13の内径側の開口端13aの周方向の幅W2以下である。また、スロット収容部21の周方向の幅W1は、スロット13の各半径方向位置のそれぞれにおける周方向の幅W3以下である。なお、スロット収容部21は、絶縁部材(絶縁紙など)により覆われており、絶縁部材を含むスロット収容部21の周方向の幅W1が、開口端13aの周方向の幅W2(スロット13の各半径方向位置のそれぞれにおける周方向の幅W3)以下になる。
(本実施形態の構造の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容された後の、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D1を、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D2よりも大きくなるように構成する。これにより、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D1を徐々に大きくさせながら、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bを、内径側から外径側に移動させて、外径側に放射状に広がるスロット13に挿入することができる。すなわち、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bのコイルエンド部22をステータ100の内径側に突出するように折り曲げることなく、コイルエンド部22を構成する複数の導体線30が半径方向に沿って積層されている状態で、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをスロット13に挿入することができる。その結果、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができるので、ステータ100の軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23との間の周方向の間隔D3が、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23との間の周方向の間隔D4よりも大きくなるようにする。これにより、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bを内径側から外径側に移動させてスロット13に収容する際に、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23との間の周方向の間隔D3が大きくなるので(互いに離間するので)、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、同一の導体線30を連続して巻回することにより同芯巻コイル20を形成する。ここで、セグメントコイル(略U字形状の複数の導体線をスロット13に挿入し、各導体線同士が近接するように折り曲げた後、各導体線を溶接により接続するコイル)では、各導体線同士が近接するように折り曲げる際に所望の形状に折り曲げるのが困難である。このため、セグメントコイルでは、セグメントコイルの軸方向の長さが大きくなる場合がある。一方、本実施形態の同芯巻コイル20は、巻型に導体線30を巻回することにより形成されるので、同芯巻コイル20を所望の形状に形成しやすい。これにより、同芯巻コイル20が所望の形状に形成されないことに起因する軸方向の長さが大きくなることを抑制することができる。
また、本実施形態では、環状の鋼板を積層することによりコア10を形成する。すなわち、コア10は、分割されていない。ここで、分割されたコアでは、分割されたコア同士を接合する際の接合面(磁路の通り道)において磁界の損失が増大する。また、分割されたコア同士は、焼嵌めリングによって接合される。このとき、コアの直径が縮小する。一方、本実施形態のコア10は分割されていないことにより、磁界の損失の増大、および、コア10の直径の縮小を防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、オフセット部分23の各々は、スロット13の数をn1とした場合、軸方向視において、上記の式(7)により定められる中心角θを有する、コア10の中心を中心とする扇形40の範囲内に収まる周方向の幅Aを有している。これにより、オフセット部分23の各々が、コア10の中心からオフセット部分23の各々までの長さを半径とする円の円周上において、この円周をスロット13の数(この円周上に位置するオフセット部分23の数)で除した長さの範囲内に配置される。すなわち、1つの円周上に位置する複数のオフセット部分23が、互いに干渉しない範囲内にオフセット部分23の各々が配置される。これにより、1つの円周上において、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、オフセット部分23の各々も、スロット13の数をn1とした場合、軸方向視において、上記の式(7)により定められる中心角θを有する、コア10の中心を中心とする扇形40の範囲内に収まる周方向の幅Aを有している。これにより、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前においても、1つの円周上において、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、軸方向視におけるコア10の中心からティース12の内径側の端部12aまでの長さをRとし、軸方向視におけるコイルエンド部22の半径方向の幅をBとし、スロット13の数をn1とし、スロット13に配置される同芯巻コイル20のターン数をn2とした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aを、上記の式(8)を満たすように構成する。ここで、上記の式(8)の右辺のR−(B×(n2−1))は、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをコア10の内径側に配置した状態において、軸方向視におけるコア10の中心から同芯巻コイル20aまたは同芯巻コイル20bの最内周側に配置されるコイルエンド部22(導体線30d)の半径方向外側の端面30cまでの長さを表している。また、上記の式(8)の右辺は、コア10の中心から、最内周側に配置されるコイルエンド部22(導体線30d)の半径方向外側の端面30cまでの長さを半径とする円Cの円周を、スロット13の数で除した長さの範囲内に、最内周側に配置されるオフセット部分23が配置されることを表している。すなわち、上記の式(8)を満たすように構成することによって、オフセット部分23が最内周側に配置されている状態(同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが最も近接している状態)においても、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、オフセット部分23の周方向の幅Aを、上記の式(9)を満たすように構成する。ここで、オフセット部分23が略90°の角度で導体線30の1本分の幅Bをオフセットした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aが最小値になる。この場合、周方向の幅Aは、導体線30の1本分の幅Bと等しくなる。すなわち、オフセット部分23の周方向の幅Aを、上記の式(9)を満たすように構成することによって、オフセット部分23の周方向の幅Aが最小値の状態においても、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、導体線30は、平角導線からなり、オフセット部分23の周方向の端部23bを、平角導線からなるコイルエンド部22を軸方向外側にエッジワイズ曲げにより折り曲げて形成するとともに、オフセット部分23の周方向の中央部23c近傍を、軸方向視において、導体線30の1本分の幅を半径方向にオフセットするようにフラットワイズ曲げにより半径方向に屈曲することにより形成する。これにより、オフセット部分23の周方向の端部23bがエッジワイズ曲げされるとともに、オフセット部分23の周方向の中央部23c近傍がフラットワイズ曲げされることにより加工硬化するので、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをスロット13に挿入する際に、オフセット部分23が変形する(周方向に広がる)のを防止することができる。その結果、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スロット収容部21の周方向の幅W1を、スロット13の内径側の開口端13aの周方向の幅W2以下にする。これにより、同芯巻コイル20aとティース12の内径側の端部12aとの衝突を避けながら、容易に、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをスロット13に挿入することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スロット収容部21の周方向の幅W1を、スロット13の各半径方向位置のそれぞれにおける周方向の幅W3以下にする。これにより、容易に、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをスロット13の外周端13b(図6参照)まで挿入することができる。
(ステータの製造方法)
次に、図6および図7を参照して、本実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。
〈同芯巻コイルの準備〉
まず、上記のような同芯巻コイル20が複数準備される。すなわち、スロット13に収容されるスロット収容部21と、導体線30の1本分の幅Bをステータ100の半径方向にオフセットするオフセット部分23を有するスロット収容部21同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部22およびスロット収容部21同士を接続する他方側のコイルエンド部22とを含む同一の導体線30で連続して形成される複数の同芯巻コイル20(同芯巻コイル20a、同芯巻コイル20b)が準備される。そして、複数の同芯巻コイル20が環状に配置されたコイルアッセンブリ(図示せず)が形成される。
〈同芯巻コイルの配置工程〉
次に、図6および図7に示すように、複数の同芯巻コイル20(同芯巻コイル20a、同芯巻コイル20b)が、環状の鋼板を積層することにより形成されティース12とティース12間に設けられるスロット13とを有するコア10の内径側に配置される。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがコア10の内径側に配置されている状態(図6の破線で示された同芯巻コイル20参照)で、軸方向視におけるコア10の中心から同芯巻コイル20aまたは同芯巻コイル20bの最内周側に配置されるコイルエンド部22(導体線30d)の半径方向外側の端面30cまでの長さをrとし、スロット数をnとした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aは、下記の式(10)を満たすように構成されている。
Figure 2017014217
また、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがコア10の内径側に配置されている状態で、オフセット部分23の周方向の幅Aは、下記の式(11)を満たすように構成されている。
Figure 2017014217
〈同芯巻コイルの挿入工程〉
次に、複数の同芯巻コイル20(同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20b)を、それぞれ、内径側から外径側に移動させることにより、周方向に隣り合うスロット13に挿入する。ここで、本実施形態では、複数の同芯巻コイル20は、スロット数をnとした場合、軸方向視において、下記の式(12)により定められる中心角θを有する、コア10の中心を中心とする扇形40の範囲内にオフセット部分23の全幅が配置された状態を維持しながらスロット13に挿入される。
Figure 2017014217
また、本実施形態では、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容された後の、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D1が、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがスロット13に収容される前の、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D2よりも大きくなるように、複数の同芯巻コイル20がスロット13に挿入される。すなわち、複数の同芯巻コイル20(同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20b)が、内径側から外径側に移動されることにより、同芯巻コイル20aのスロット収容部21と同芯巻コイル20bのスロット収容部21との周方向の間隔D1が徐々に大きくなりながら、複数の同芯巻コイル20がスロット13に挿入される。
このとき、同芯巻コイル20が内径側から外径側に移動されることにより、1つの同芯巻コイル20の周方向の一方側のスロット収容部21と他方側のスロット収容部21との間の周方向の幅W4(図7参照)が徐々に大きくなるように、同芯巻コイル20が変形する。また、同芯巻コイル20が内径側から外径側に移動されることにより、第1湾曲部分24aと第2湾曲部分24bとのなす角αが徐々に大きくなるように、同芯巻コイル20が変形する。一方、オフセット部分23の周方向の端部23bがエッジワイズ曲げにより折り曲げられて形成されている(加工硬化している)ので、オフセット部分23は、略変形しない。すなわち、オフセット部分23の周方向の幅Aは、略変化しない(広がらない)。これにより、複数の同芯巻コイル20がスロット13に挿入する際に、同芯巻コイル20のオフセット部分23が周方向に広がることが防止(低減)されて、オフセット部分23の全幅が、上記の式(12)により定められる中心角θを有する扇形40の範囲内に配置される。これにより、オフセット部分23が周方向に広がることに起因して、オフセット部分23同士が干渉(衝突)することが防止される。
(本実施形態の製造方法の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、スロット13に収容された後のスロット収容部21の周方向の間隔D1が、スロット13に収容される前のスロット収容部21との周方向の間隔D2よりも大きくなるように、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bを、それぞれ、内径側から外径側に移動させることにより、周方向に隣り合うスロット13に挿入する工程を備える。これにより、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bのコイルエンド部22をステータ100の内径側に突出するように折り曲げることなく、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをスロット13に挿入することができる。その結果、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができるので、ステータ100の軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをコア10の内径側に配置する工程は、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bがコア10の内径側に配置されている状態で、軸方向視におけるコア10の中心から同芯巻コイル20aまたは同芯巻コイル20bの最内周側に配置されるコイルエンド部22の半径方向外側の端面30cまでの長さをrとした場合、オフセット部分23の周方向の幅Aを、上記の式(10)を満たすように構成する。これにより、同芯巻コイル20aおよび同芯巻コイル20bをコア10の内径側に配置した状態(同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが最も近接している状態)においても、同芯巻コイル20aのオフセット部分23と同芯巻コイル20bのオフセット部分23とが干渉することを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、同一の導体線が連続して巻回されることにより形成された同芯巻コイルが用いられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図8に示すように、同一の導体線60で連続して形成された波巻コイル50を用いてもよい。波巻コイル50は、異なるスロット13に収容されるスロット収容部51a、51bおよび51cと、スロット収容部51aおよび51b同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部52aと、スロット収容部51bおよび51c同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部52bとを有する。すなわち、波巻コイル50は、1本の導体線60が溶接などにより接合されることなく形成されている。また、コイルエンド部52aおよび52bには、それぞれ、導体線60の1本分の幅をステータ100の半径方向にオフセットするオフセット部分53aおよび53bが設けられている。なお、波巻コイル50は、特許請求の範囲の「連続コイル」の一例である。
また、上記実施形態では、平角導線からなる導体線が連続して巻回されることにより同芯巻コイルが形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、平角導線以外の導体線が連続して巻回されることによりコイルが形成されていてもよい。具体的には、丸線や、断面が楕円の導体線により、コイルが形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、オフセット部分の周方向の端部がエッジワイズ曲げにより形成されているとともに、オフセット部分の周方向の中央部近傍がフラットワイズ曲げにより形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、オフセット部分の周方向の端部および中央部近傍がエッジワイズ曲げ、フラットワイズ曲げ以外の方法により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、同芯巻コイルを内径側から外径側に移動させることによりスロットに挿入する際に、オフセット部分の周方向の幅が略変化しない例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、オフセット部分の周方向の幅が上記の式(8)または式(10)を満たせば、同芯巻コイルを内径側から外径側に移動させることによりスロットに挿入する際に、オフセット部分の周方向の幅が変化してもよい(広がってもよい)。
10 コア
12 ティース
12a (ティースの内径側の)端部
13 スロット
13a (スロットの内径側の)開口端
20 同芯巻コイル(連続コイル)
20a 同芯巻コイル(第1連続コイル)
20b 同芯巻コイル(第2連続コイル)
21 スロット収容部
22 コイルエンド部
23 オフセット部分
23b (オフセット部分の周方向の)端部
23c (オフセット部分の周方向の)中央部
30 導体線
30c (コイルエンド部の半径方向外側の)端面
40 扇形
50 波巻コイル(連続コイル)
51a、51b、51c スロット収容部
52a、52b コイルエンド部
53a、53b オフセット部分
60 導体線
100 ステータ
D1 (スロット収容部間の周方向の)間隔
D2 (スロットに収容される前のスロット収容部間の周方向の)間隔
D3 (オフセット部分間の周方向の)間隔
D4 (スロットに収容される前のオフセット部分間の周方向の)間隔
W1 (スロット収容部の周方向の)幅
W2 (スロットの内径側の開口端の周方向の)幅
W3 (スロットの各半径方向位置の周方向の)幅

Claims (11)

  1. 環状の鋼板を積層することにより形成され、ティースと、前記ティース間に設けられるスロットとを有するコアと、
    同一の導体線で連続して形成され、異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部と、前記スロット収容部同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数の連続コイルとを備え、
    前記複数の連続コイルのうちの、周方向に隣り合う前記スロットにそれぞれ収容される第1連続コイルの前記コイルエンド部および第2連続コイルの前記コイルエンド部には、それぞれ、前記導体線1本分の幅をステータの半径方向にオフセットするように前記半径方向に屈曲するオフセット部分が設けられており、
    前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容された後の、前記第1連続コイルの前記スロット収容部と前記第2連続コイルの前記スロット収容部との周方向の間隔が、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容される前の、前記第1連続コイルの前記スロット収容部と前記第2連続コイルの前記スロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように構成されている、ステータ。
  2. 前記第1連続コイルの前記オフセット部分と前記第2連続コイルの前記オフセット部分との間の周方向の間隔が、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容される前の、前記第1連続コイルの前記オフセット部分と前記第2連続コイルの前記オフセット部分との間の周方向の間隔よりも大きくなるように構成されている、請求項1に記載のステータ。
  3. 前記オフセット部分の各々は、前記スロット数をn1とした場合、軸方向視において、下記の式(1)により定められる中心角θを有する、前記コアの中心を中心とする扇形の範囲内に収まる周方向の幅を有している、請求項1または2に記載のステータ。
    Figure 2017014217
  4. 前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容される前の、前記オフセット部分の各々は、軸方向視において、上記の式(1)により定められる中心角θを有する、前記コアの中心を中心とする前記扇形の範囲内に収まる周方向の幅を有している、請求項3に記載のステータ。
  5. 軸方向視における前記コアの中心から前記ティースの内径側の端部までの長さをRとし、軸方向視における前記コイルエンド部の半径方向の幅をBとし、前記スロット数をn1とし、前記スロットに配置される前記連続コイルのターン数をn2とした場合、前記オフセット部分の周方向の幅Aは、下記の式(2)を満たすように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータ。
    Figure 2017014217
  6. 前記オフセット部分の周方向の幅Aは、下記の式(3)を満たすように構成されている、請求項5に記載のステータ。
    Figure 2017014217
  7. 前記導体線は、平角導線からなり、
    前記オフセット部分の周方向の端部は、前記平角導線からなる前記コイルエンド部が軸方向外側にエッジワイズ曲げにより折り曲げられて形成されているとともに、前記オフセット部分の周方向の中央部近傍は、軸方向視において、前記導体線1本分の幅を前記半径方向にオフセットするようにフラットワイズ曲げにより前記半径方向に屈曲されることにより形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のステータ。
  8. 前記スロット収容部の周方向の幅は、前記スロットの内径側の開口端の周方向の幅以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のステータ。
  9. 前記スロット収容部の周方向の幅は、前記スロットの各半径方向位置のそれぞれにおける周方向の幅以下である、請求項8に記載のステータ。
  10. 同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部と、前記スロット収容部同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部とを含むとともに、前記コイルエンド部に前記導体線1本分の幅をステータの半径方向にオフセットするように前記半径方向に屈曲するオフセット部分が設けられた周方向に隣り合う前記スロットにそれぞれ収容される第1連続コイルおよび第2連続コイルを、環状の鋼板を積層することにより形成されティースと前記ティース間に設けられる前記スロットとを有するコアの内径側に配置する工程と、
    前記スロット数をnとした場合、軸方向視において、下記の式(4)により定められる中心角θを有する、前記コアの中心を中心とする扇形の範囲内に前記オフセット部分の全幅が配置された状態を維持しながら、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容された後の、前記第1連続コイルの前記スロット収容部と前記第2連続コイルの前記スロット収容部との周方向の間隔が、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記スロットに収容される前の、前記第1連続コイルの前記スロット収容部と前記第2連続コイルの前記スロット収容部との周方向の間隔よりも大きくなるように、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルを、それぞれ、内径側から外径側に移動させることにより、周方向に隣り合う前記スロットに挿入する工程とを備える、ステータの製造方法。
    Figure 2017014217
  11. 前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルを前記コアの内径側に配置する工程は、前記第1連続コイルおよび前記第2連続コイルが前記コアの内径側に配置されている状態で、軸方向視における前記コアの中心から前記第1連続コイルまたは前記第2連続コイルの最内周側に配置される前記コイルエンド部の半径方向外側の端面までの長さをrとした場合、前記オフセット部分の周方向の幅Aは、下記の式(5)を満たすように構成されている、請求項10に記載のステータの製造方法。
    Figure 2017014217
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