JP3767789B2 - 交流発電機の固定子 - Google Patents

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    • H02K9/06Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine having means for generating a flow of cooling medium with fans or impellers driven by the machine shaft

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば内燃機関により駆動される交流発電機の固定子に関し、特に、乗用車、トラック等の乗り物に搭載される車両用交流発電機の固定子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図20は従来の車両用交流発電機を示す断面図である。
図20において、車両用交流発電機は、アルミニウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2から構成されるケース3と、このケース3内に回転自在に設けられ、一端部にプーリ4が固着されたシャフト6と、このシャフト6に固着されたランドル型の回転子7と、この回転子7の両端部にそれぞれ固着されたファン5と、回転子7の外周側を覆うようにケース3の内壁面に固着された固定子8と、シャフト6の他端部に固着されて回転子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリング9に摺動する一対のブラシ10と、これらのブラシ10を収納するブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17と、このヒートシンク17に接着されて固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0003】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うように設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によって磁極が形成される一対のポールコア20、21とを備えている。そして、一対のポールコア20、21は、鉄製で、それぞれ爪状磁極22、23が外周縁に周方向に等角ピッチで突設され、爪状磁極22、23をかみ合わせるように対向してシャフト6に固着されている。
固定子8は、固定子コア15と、この固定子コア15に巻回され、回転子7の回転に伴い回転子コイル13からの磁束の変化により交流が生じる固定子コイル16とを備えている。
【0004】
このように構成された車両用交流発電機では、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10およびスリップリング9を介して回転子コイル13に供給され、磁束が発生される。この磁束により、一方のポールコア20の爪状磁極22がN極に着磁され、他方のポールコア21の爪状磁極23がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがプーリ4を介してシャフト6に伝達され、回転子7が回転される。これにより、固定子コイル16に回転磁界が与えられ、固定子コイル16に起電力が発生する。この交流の起電力が整流器12を通って直流に整流されるとともに、その大きさがレギュレータ18により調整され、バッテリに充電される。
【0005】
ここで、回転子コイル13、固定子コイル16、整流器12およびレギュレータ18は、発電中、常に発熱している。そして、定格出力電流100Aクラスの発電機において、温度的に高い回転ポイントで、それぞれ、60W、500W、120W、6Wの発生熱量がある。
これらの発電により発生する熱を冷却するために、吸気孔1a、2aがフロントブラケット1およびリヤブラケット2の軸方向の端面に設けられ、排気孔1b、2bがフロントブラケット1およびリヤブラケット2の外周両肩部に固定子コイル16のフロント側およびリヤ側のコイルエンド群16f、16rの径方向外側に対向して設けられている。
【0006】
そして、リヤ側においては、ファン5の回転により、外気が整流器12のヒートシンクおよびレギュレータ18のヒートシンク17にそれぞれ対向して設けられた吸気孔2aを通じて吸い込まれ、シャフト6の軸に沿って流れて整流器12およびレギュレータ18を冷却し、その後ファン5により遠心方向に曲げられて固定子コイル16のリヤ側のコイルエンド群16rを冷却し、排気孔2bより外部に排出される。一方、フロント側においては、ファン5の回転により、外気が吸気孔1aから軸方向に吸い込まれ、その後ファン5により遠心方向に曲げられて固定子コイル16のフロント側のコイルエンド群16fを冷却し、排気孔1bより外部に排出される。
【0007】
つぎに、固定子コイル16の巻装方法について図22を参照しつつ説明する。なお、図22では、便宜上1ターンのコイルの巻装方法を示している。
固定子コイル16は、絶縁被覆された扁平な断面を有する短尺な電気導体、例えば銅材からなる複数のコイル片30(素線)を直列に接続して構成されている。各コイル片30は、一対の直線部30aをV字状のターン部30bで連結してなる略U字状に成形されている。
コイル片30は、3スロット離れた各組のスロット15aに2本ずつリヤ側から挿入されている。この時、各スロット15aには、4本の直線部30aが径方向に1列に並んで収納されている。そして、内周側の各コイル片30は、3スロット離れた一方のスロット15aの内周側から1番目の位置(以降、1番地という)と、他方のスロット15aの内周側から2番目の位置(以降、2番地という)とに挿入され、外周側の各コイル片30は、3スロット離れた一方のスロット15aの内周側から3番目の位置(以降、3番地という)と、他方のスロット15aの内周側から4番目の位置(以降、4番地という)とに挿入されている。即ち、各コイル片30は、3スロット離れた各組のスロット15a内に異なる層となるように収納されている。
【0008】
ついで、各コイル片30のフロント側に延出した開放端30c側がスロット15aの溝方向に対して一定の角度をなすように外開き状(周方向の外側)に曲げられ、さらに各開放端30cが固定子コア15の軸方向と同一方向に延長するように曲げられる。そして、各コイル片30のターン部30bの頂部が同じ高さとなるように位置決めされた状態で、スロット15a内の1番地からフロント側に延出したコイル片30の開放端30cと、3スロット離れたスロット15a内の2番地からフロント側に延出したコイル片30の開放端30cとが径方向に重ねられ、溶接により接合される。これにより、3スロット毎のスロット15aからなる第1スロット群に収納されている複数のコイル片30を直列に接続してなる2本の内周側コイルが得られる。
同様に、スロット15a内の3番地からフロント側に延出したコイル片30の開放端30cと、3スロット離れたスロット15a内の4番地からフロント側に延出したコイル片30の開放端30cとが径方向に重ねられ、溶接により接合される。これにより、3スロット毎のスロット15aからなる第1スロット群に収納されている複数のコイル片30を直列に接続してなる2本の外周側コイルが得られる。
これらの内周側および外周側コイルが直列に接続されて、4ターンの1相分のコイルが形成されている。
【0009】
また、第1スロット群のスロット15aから1スロットずれたスロット15aからなる第2スロット群に収容されている複数のコイル片30を同様に接続して4ターンの1相分のコイルが形成されている。さらに、第2スロット群のスロット15aから1スロットずれたスロット15aからなる第3スロット群に収容されている複数のコイル片30を同様に接続して4ターンの1相分のコイルが形成されている。これらの3相分のコイルを交流結線して固定子コイル16が形成されている。
このようにして、図21に示されるように、固定子コイル16を固定子コア15に巻装してなる固定子8が得られる。
【0010】
ここで、固定子コア15のフロント側では、コイル片30の開放端30c同士は、図23および図24に示されるように、予め絶縁被膜が剥離されており、径方向に重ね合わされた後、両者の接触点Aを狙って上部よりアーク溶接されている。そして、2本のコイル片30が開放端30cの上部の溶融部31を介して電気的に連結される。このように、3スロット離れた2つのスロット15aから延出し、曲げられ、さらにその開放端30c同士を接合されることによって得られる3スロット離れた2つのスッロト15a内の異なる番地の電気導体を直列に接続する接続パターンによりコイルエンドを形成している。このコイルエンドが固定子コア15の周方向に所定間隔を保って配列されてフロント側のコイルエンド群16fを構成している。これにより、ファン5により遠心方向に曲げられた冷却風は、コイルエンド間の隙間からコイルエンド群16f内に入り、コイルエンドを形成する電気導体の表面に沿ってスムーズに流れ、コイルエンド群16fを効果的に冷却する。
【0011】
一方、固定子コア15のリヤ側では、コイル片のターン部30bによって得られる3スロット離れた2つのスッロト15a内の異なる番地の電気導体を直列に接続する接続パターンによりコイルエンドを形成している。このコイルエンドが固定子コア15の周方向に所定間隔を保って配列されてリヤ側のコイルエンド群16rを構成している。これにより、ファン5により遠心方向に曲げられた冷却風は、コイルエンド間の隙間からコイルエンド群16r内に入り、コイルエンドを形成する電気導体の表面に沿ってスムーズに流れ、コイルエンド群16rを効果的に冷却する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された固定子8を搭載した車両用交流発電機は、振動の大きいエンジンに取り付けられるので、以下に記載される不具合を発生しやすく、信頼性および性能が低下してしまうという課題があった。
まず、コイル片30の開放端30cは絶縁被膜が剥離されている。また、コイル片30のターン部30bが絶縁被覆された短尺の銅材を曲げ加工して形成されているので、ターン部30bの頂部に曲げ応力が集中して絶縁被膜の損傷が発生しやすい。そして、固定子コイル16は発電中にある電位をもち、コイルエンド群16f、16rがアースであるブラケットに近接しているので、開放端30cやターン部30bの頂部における電気導体の露出部で電食が生じて、振動によって断線が発生する恐れがある。
また、開放端30c同士がアーク溶接により接合されているので、溶融部31が突出形成される。つまり、溶融部31が開放端30cの端面より盛り上がり、かつ、横にはみ出すようになる。これにより、開放端30c同士の接合部間の間隔が狭くなり、振動によりレアショートする恐れがある。さらには、発電時において、レアショートが生じると、固定子電流が乱れて磁気吸引力の要因となる固定子8と回転子7との間のエアギャップにおける磁束波形も乱れる。これにより、磁気吸引力が増大して、過大な電磁音が発生してしまう。
また、振動により開放端30c同士の溶接部が外れたり、クラックが生じて接続抵抗が大きくなり、固定子コイル16の温度が過大となる。
さらに、コイルエンド群16fがファン5の冷却風吐出側に位置しているので、複雑な形状の溶融部31が原因となり、爪状磁極22、23の肩部やファン5との間で発生する高次数の不快な干渉音による風騒音が生じてしまう。
【0013】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コイルエンドの頂部に絶縁性樹脂を塗布して電気導体の露出をなくし、コイルエンド群の冷却性を低下させることなく、信頼性および性能を向上させることができる交流発電機の固定子を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る交流発電機の固定子は、軸方向に延びるスロットが周方向に所定ピッチで複数形成された円筒状の固定子コアと、上記固定子コアに巻装された固定子コイルとを備えた交流発電機の固定子において、上記固定子コイルは、複数の巻線を有し、上記複数の巻線のそれぞれは、絶縁被覆された素線が、所定スロット数離れた上記スロット内にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収納され、かつ、所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続して上記固定子コアに巻装されたもので、所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続する接続パターンによって形成されたコイルエンドが周方向に整列して互いに離間して配列されて上記固定子コイルの両コイルエンド群を構成し、上記両コイルエンド群の少なくとも一方のコイルエンド群を構成する各コイルエンドの頂部表面を覆うように絶縁性樹脂が塗布形成され、かつ、周方向に隣り合う上記コイルエンド間に通風空間が確保されているものである。
【0015】
また、上記両コイルエンド群は、それぞれ、上記コイルエンドが上記固定子コアに径方向に2列に並んで周方向に配列されて構成されているものである。
【0016】
また、上記コイルエンドの頂部が千鳥状に配列されているものである。
【0017】
また、上記固定子コアの径方向に隣接する上記コイルエンドの頂部間が上記絶縁性樹脂で塞がれているものである。
【0018】
また、上記素線が扁平な断面形状に形成されているものである。
【0019】
また、上記絶縁性樹脂は、塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されているものである。
【0020】
また、上記絶縁性樹脂は、スプレー塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されているものである。
【0021】
また、上記絶縁性樹脂は、流動浸漬方法により上記コイルエンドの頂部に形成されているものである。
【0022】
また、上記絶縁性樹脂は、乾燥および硬化時に、上記コイルエンドの頂部から頂部以外の上記素線の部分に浸透付着しないような所定の粘度を有したエポキシ樹脂を主剤とした樹脂を用いたものである。
【0023】
また、上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の一液性のものを用いたものである。
【0024】
また、上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の二液性のものを用いたものである。
【0025】
上記絶縁性樹脂として、高温硬化型のエポキシ樹脂粉体塗料を用いたものである。
【0026】
また、上記素線は、絶縁被覆された電気導体が略U字状に成形されたコイル片からなり、上記複数の巻線のそれぞれは、上記コイル片が所定スロット数離れた上記スロット内にそれぞれスロット深さ方向に関して異なる層となるように挿入され、所定スロット数離れたスロットから延出するコイル片の開放端同士が接続されるべく互いに周方向に屈曲されて接合されて構成されているものである。
【0027】
また、上記コイル片は、U字状のターン部が上記固定子コアの一方の端部側から上記スロットに挿入されているものである。
【0028】
また、上記素線は、絶縁被覆された電気導体からなる連続線である。
【0029】
また、上記複数の巻線は、絶縁被覆された1本の素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装して構成された1ターンの第1巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第1巻線群と、上記素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1巻線と電気角で180°ずらして反転巻装して構成された1ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第2巻線群との対で構成された少なくとも1組の巻線アッセンブリで構成されているものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る交流発電機の固定子をフロント側から見た部分斜視図、図2はこの車両用交流発電機の固定子をフロント側から見た部分拡大図、図3は図2のIII−III矢視断面図である。なお、各図において、図20乃至図24に示される従来の固定子と同一部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0031】
各図において、耐熱200℃のエポキシ樹脂を主成分とする絶縁性樹脂35がコイル片30の開放端30c同士の接合部34、即ち溶融部31および各開放端30cの絶縁被膜剥離部の表面を覆うように塗布されている。さらに、絶縁性樹脂35が径方向に隣り合う開放端30c同士の接合部34間の空間S3を塞ぐように塗布されている。
なお、他の構成は従来の固定子8と同様に構成されている。
【0032】
このように構成された固定子80では、絶縁性樹脂35の膜厚が、開放端30c同士の接合部34の表面に均等に約60μmを確保されている。これにより、絶縁性樹脂35を塗布する前は、周方向に隣り合う開放端30c同士の接合部34間の空間S2(図21参照)が2〜3mmに設定されているので、これから120μmを引いた値の距離空間が通風空間S1として確保されている。
また、開放端30c同士の接合部34表面の絶縁性樹脂35の膜厚を確保するためと、径方向に隣り合う開放端30c同士の接合部34間を絶縁性樹脂35で塞ぐため、塗布する絶縁性樹脂35を所定の粘度に調整している。すなわち、乾燥および硬化時に接合部以外のコイル片30の部分に浸透付着しないような所定の粘度を有したエポキシ樹脂を主剤とする絶縁性樹脂35を用いている。
【0033】
ついで、絶縁性樹脂35の塗布方法について図4を参照しつつ説明する。
絶縁性樹脂35として、常温硬化型の一液性の塗料、例えばエポキシ樹脂塗料を基材とし、シンナー含有比50%に希釈した速乾性の塗料(15〜25秒で乾燥するもの)を用いた。
そして、各接合部34を除くコイル片30の部分、さらには固定子コア15の部分にマスキングを施す。その後、固定子コイル16のコイルエンド群16fに対して、図4に矢印で示されるように、塗料を径方向から吹き付けるスプレー塗装を行った。
ここで、径方向からのスプレー塗装では、各接合部34の空間S3に面する側面に絶縁性樹脂35が付着しにくいが、径方向に隣り合う接合部34間の空間S3は1mm程度であるので、絶縁性樹脂35は容易に空間S3を塞ぐように塗布される。なお、空間S3が絶縁性樹脂35で十分に塞がれないよう場合には、別途スプレー塗装を行って空間S3を絶縁性樹脂35で塞ぐようにすればよい。
【0034】
このように、この実施の形態1によれば、絶縁性樹脂35がフロント側のコイルエンド群16fを構成する各コイルエンドの頂部である開放端30c同士の接合部34、即ち溶融部31および開放端30cの絶縁被膜剥離部の表面を覆うように塗布されているので、フロント側のコイルエンド群16fを構成する各コイルエンドにおける電気導体の露出がなくなる。
そこで、腐蝕テストにおける電蝕によって出力が落ちる時間が、従来の固定子8に比べて2倍まで延長することができた。
従って、振動に起因する断線の発生が抑えられ、信頼性を向上させることができる。
また、接合部34が確実に絶縁されるので、振動や外力によって変位が加わっても、接合部34間のショートが防止される。そこで、レアショートに起因する固定子80と回転子7との間のエアギャップにおける磁束波形の乱れがなくなり、つまりレアショートに起因する磁気吸引力の増大が抑えられるので、過大な電磁音が発生しなくなる。
【0035】
また、周方向に隣り合う接合部34間の空間S2が確保され、冷却風が該空間S2を流通するので、固定子コイル16の冷却性を損なうことがない。
また、径方向に隣り合う接合部34間の空間S3を塞ぐように絶縁性樹脂35が設けられているので、コイルエンド群16fを構成するコイルエンドの剛性が高められる。従って、振動により開放端30c同士の接合部34が外れたり、クラックが生じて接続抵抗が大きくなることが抑えられ、固定子コイル16の過大な温度上昇がなくなる。さらに、径方向に隣り合う接合部34間の空間S3における冷却風の干渉がなくなり、不快な風騒音の高周波成分が低減される。
【0036】
また、常温硬化型の一液性の塗料を用いているので、乾燥炉等が不要となり、絶縁性樹脂35を安価に形成できる。
また、設備的に簡便なスプレー塗装により絶縁性樹脂35を塗布しているので、絶縁性樹脂35を安価に形成できる。
また、コイルエンド群16fに塗料を径方向からスプレー塗装しているので、樹脂が冷却風の流れと同じように流れて接合部34の表面に付着し、絶縁性樹脂35を均一な膜厚に形成できる。
さらに、コイル片30が扁平な断面形状に形成されているので、円形断面を有するコイル片に比べて、絶縁性樹脂35が接合部34の表面に均一な膜厚に容易に形成でき、絶縁信頼性を高めることができる。
【0037】
なお、上記実施の形態1では、常温硬化型の一液性の塗料を用いるものとしているが、常温硬化型の二液性の塗料を用いてもよい。この場合、二液混合するまで硬化が始まらないので、保管性がよく、塗装を容易に行えるようになる。
また、上記実施の形態1では、スプレー塗装により絶縁性樹脂を塗布形成するものとしているが、刷毛により絶縁性樹脂を塗布形成してもよい。
【0038】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、絶縁性樹脂35をスプレー塗装によりコイルエンドの頂部に塗布形成するものとしているが、この実施の形態2では、絶縁性樹脂を流動浸漬方法によりコイルエンドの頂部に塗布形成するものとしている。
この実施の形態2では、図5に示されるように、固定子80のコイルエンド群16fを浸漬槽36に貯液されている塗料に所定量浸漬させた後、引き上げ、乾燥・硬化させることにより、各接合部34の表面を覆い、かつ、径方向に隣り合う接合部34間の空間S3を塞ぐように絶縁性樹脂35を形成している。
従って、絶縁性樹脂35が余分な部位に付着しないので、マスキングを施す必要もなく、塗布作業性が向上する。
【0039】
なお、この流動浸漬方法では、常温硬化型の一液性の塗料を用いてもよいが、ここでは高温硬化型の塗料、例えば硬化温度150℃、硬化後の硬度が80度のエポキシ樹脂粉体塗料を用い、流動浸漬後、150℃で30分乾燥・硬化させている。これにより、流れ率が5〜3%と粘度が高く、樹脂が垂れることがなく、空間S3を完全に塞ぐように絶縁性樹脂を塗布形成できる。また、交換硬化型であるので、分子間結合が高く、強度、耐熱性に優れた絶縁性樹脂が得られる。
【0040】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、図4に示されるように、接合部34が径方向に並んで2列となって周方向に配列されているものとしているが、この実施の形態3では、図6に示されるように、内周側の接合部34と外周側の接合部34とが周方向にオフセットされて千鳥状に配列され、図6に矢印で示されるように、径方向からスプレー塗装して各接合部34に絶縁性樹脂を塗布するものとしている。
この場合、接合部34が千鳥状に配列されているので、絶縁性樹脂が各接合部34の周りを確実に覆って形成され、絶縁信頼性が高められる。
なお、この実施の形態3においても、周方向に隣り合う接合部34間の空間を確保した上で、図6に示される空間S4を絶縁性樹脂で塞ぐようにしてもよい。
また、この時、回転子の回転方向に傾斜した通風路を形成するように、接合部34周りを覆うように形成された絶縁性樹脂間を絶縁性樹脂で塞ぐことで、ファンによる冷却風の通風抵抗の増大を抑えることができ、更なる騒音低減効果が得られるとともに、冷却風の整流効果も得られ冷却性も向上する。
【0041】
実施の形態4.
この実施の形態4では、図7に示されるように、円形断面を有するコイル片33を用いて固定子コイルを作製している。なお、この実施の形態4では、扁平断面を有するコイル片30に代えて円形断面を有するコイル片33を用いている点を除いて、上記実施の形態3と同様に構成されている。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態3と同様の効果が得られる。
【0042】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5に係る交流発電機の固定子をリヤ側から見た斜視図である。
図8において、絶縁性樹脂35が、リヤ側のコイルエンド群16rを構成する各コイルエンドの頂部、即ち各コイル片30のターン部30bの頂部の表面を覆うように塗布されている。さらに、絶縁性樹脂35が、径方向に隣り合うターン部30bの頂部間の空間を塞ぐように塗布されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。つまり、フロント側のコイルエンド群16fを構成する各コイルエンドの頂部、即ち接合部34の表面を覆うように、かつ、径方向に隣り合う接合部34間の空間を塞ぐように絶縁性樹脂35が塗布されている。
【0043】
従って、この実施の形態5においては、フロント側のコイルエンド群16fを構成する各コイルエンドにおける電気導体の露出がなくなるとともに、折り曲げ成形されたターン部30bの頂部に発生する絶縁被膜の損傷部が絶縁性樹脂35で覆われるので、リヤ側のコイルエンド群16rを構成する各コイルエンドにおける電気導体の露出もなくなる。
そこで、リヤ側のコイルエンド群16rにおいても、電食によるコイルの浸食が抑えられ、その分信頼性が向上される。
また、リヤ側のコイルエンド群16rにおいても、ターン部30bが確実に絶縁されるので、振動や外力によって変位が加わっても、ターン部30b間のショートが防止される。これにより、レアショートに起因する固定子と回転子7との間のエアギャップにおける磁束波形の乱れがなくなり、つまりレアショートに起因する磁気吸引力の増大が抑えられるので、過大な電磁音が発生しなくなる。
また、周方向に隣り合うターン部30b間の空間が確保され、冷却風が該空間を流通するので、固定子コイル16の冷却性を損なうことがない。
また、径方向に隣り合うターン部30b間の空間を塞ぐように絶縁性樹脂35が設けられているので、コイルエンド群16rを構成するコイルエンドの剛性が高められる。さらに、径方向に隣り合うターン部30b間の空間における冷却風の干渉がなくなり、不快な風騒音の高周波成分が低減される。
【0044】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、短尺のU字状のコイル片30、33を用いて作製した固定子コイルに適用するものとしているが、この実施の形態6では、長尺の素線を用いて作製した固定子コイルに適用するものである。
図9はこの発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子を示す斜視図であり、図中渡り結線等の結線部は説明の便宜上省略している。
図9において、固定子81は、軸方向に延びるスロット50aが周方向に所定ピッチで複数形成された円筒状の積層鉄心から成る固定子コア50と、固定子コア50に巻装された固定子コイル51と、スロット50a内に配設されて固定子コア50と固定子コイル51との絶縁を確保するインシュレータ52とを備えている。そして、固定子コイル51は、固定子コア50のフロント側およびリヤ側に延出するコイルエンド群51f、51rを有し、絶縁性樹脂35がコイルエンド群51f、51rを構成する各コイルエンドの頂部の表面を覆うように、かつ、径方向に隣り合うコイルエンドの頂部間の空間を塞ぐように設けられている。なお、周方向に隣り合うコイルエンド間の空間は確保されている。
また、固定子コイル51は、径方向に2列に配設された2組の巻線アッセンブリ60A、60Bを備えている。各巻線アッセンブリ60A、60Bは、1本の素線40が、固定子コア50の端面側のスロット50a外で折り返されて、所定スロット数毎にスロット50a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように波巻きされて巻装された複数の巻線から構成されている。ここでは、固定子コア50には、回転子7の磁極数(16)に対応して、後述する3相固定子巻線53を2組収容するように、96本のスロット50aが等間隔に形成されている。また、素線40には、例えば絶縁被覆された扁平な断面を有する銅線材の連続線が用いられる。
【0045】
つぎに、1相分の固定子巻線群54の巻線構造について図10を参照して具体的に説明する。なお、図10中、固定子コア50の一端側の配線を実線で、他端側の配線を点線で示している。
1相分の固定子巻線群54は、それぞれ1本の素線40からなる第1乃至第4巻線41〜44から構成されている。そして、第1巻線41は、1本の素線40を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット50a内の内周側から1番目の位置(1番地)と内周側から2番目の位置(2番地)とを交互に採るように波巻きして構成されている。第2巻線42は、素線40を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット50a内の2番地と1番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。第3巻線43は、素線40を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット50a内の内周側から3番目の位置(3番地)と内周側から4番目の位置(4番地)とを交互に採るように波巻きして構成されている。第4巻線44は、素線40を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット50a内の4番地と3番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。
これにより、第1乃至第4巻線41〜44は、それぞれ、1本の素線40を6スロット毎にスロット50a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装されてなる1ターンの巻線を構成している。そして、各スロット50a内には、素線40が扁平な断面(長方形断面)の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4本並んで配列されている。
【0046】
そして、固定子コア50の一端側において、スロット番号の1番の2番地から延出する第2巻線42の端部42aと、スロット番号の91番の3番地から延出する第4巻線44の端部44bとが接合され、さらにスロット番号の1番の4番地から延出する第4巻線44の端部44aと、スロット番号の91番の1番地から延出する第2巻線42の端部42bとが接合されて、2ターンの巻線が形成されている。
また、固定子コア50の他端側において、スロット番号の1番の1番地から延出する第1巻線41の端部41aと、スロット番号の91番の4番地から延出する第3巻線43の端部43bとが接合され、さらにスロット番号の1番の3番地から延出する第3巻線43の端部43aと、スロット番号の91番の2番地から延出する第1巻線41の端部41bとが接合されて、2ターンの巻線が形成されている。
【0047】
さらに、スロット番号の61番の3番地と67番の4番地とから固定子コア50の一端側に延出する第3巻線43の素線40の部分が切断され、スロット番号の67番の3番地と73番の4番地とから固定子コア50の一端側に延出する第4巻線44の素線40の部分が切断される。そして、第3巻線43の切断端43cと第4巻線44の切断端44cとが接合されて、第1乃至第4巻線41〜44を直列接続してなる4ターンの1相分の固定子巻線群54が形成されている。
なお、第3巻線43の切断端43cと第4巻線44の切断端44cとの接合部が渡り結線接続部となり、第3巻線43の切断端43dと第4巻線44の切断端44dとがそれぞれ中性点(N)および口出し線(O)となる。
同様にして、素線40が巻装されるスロット50aを1つづつずらして6相分の固定子巻線群54が形成されている。そして、図11に示されるように、固定子巻線群54が3相分づつ星型結線されて2組の3相固定子巻線53を形成し、各3相固定子巻線53がそれぞれ整流器12に接続されている。各整流器12の直流出力は並列に接続されて合成される。
【0048】
ここで、第1乃至第4巻線41〜44を構成するそれぞれの素線40は、1つのスロット50aから固定子コア50の端面側に延出し、折り返されて6スロット離れたスロット50aに入るように波巻きに巻装されている。そして、それぞれの素線50は、6スロット毎に、スロット深さ方向(径方向)に関して、内層と外相とを交互に採るように巻装されている。そして、第1巻線41と第2巻線42とは電気角で180°ずれて反転巻装されている。同様に、第3巻線43と第4巻線44とは電気角で180°ずれて反転巻装されている。
固定子コア50の端面側に延出して折り返された素線40のターン部40aがコイルエンドを形成している。そこで、固定子コア50の両端において、ほぼ同一形状に形成されたターン部40aが周方向に、かつ、径方向に互いに離間して、2列となって周方向に整然と配列されてフロント側およびリヤ側のコイルエンド群51f、51rを形成している。
【0049】
ついで、固定子81の組立方法について図12乃至図19を参照しつつ具体的に説明する。
まず、図12に示されるように、12本の長尺の素線40を同時に同一平面上で雷状に折り曲げ形成する。ついで、図13に矢印で示されるように、直角方向に治具にて折り畳んでゆき、図14に示される素線アッセンブリ60Aを作製する。さらに、同様にして、図15に示されるように、渡り結線および口出し線を有する素線アッセンブリ60Bを作製する。
なお、各素線40は、図16に示されるように、ターン部40aで連結された直線部40bが6スロットピッチ(6P)で配列された平面状パターンに折り曲げ形成されている。そして、隣り合う直線部40bが、ターン部40aにより、素線40の幅(W)分ずらされている。素線アッセンブリ60A、60Bは、このようなパターンに形成された2本の素線40を図17に示されるように6スロットピッチずらして直線部40bを重ねて配列された素線対が1スロットピッチづつずらして6対配列されて構成されている。そして、素線40の端部が素線アッセンブリ60A、60Bの両端の両側に6本づつ延出されている。また、コイルエンドを構成するターン部40aが素線アッセンブリ60A、60Bの両側部に整列されて配列されている。
また、台形形状のスロット46aが所定のピッチ(電気角で30°)で形成された磁性材料のSPCC材を所定枚数積層し、その外周部をレーザ溶接して、図18に示されるように、直方体の積層鉄心46を作製する。
【0050】
そして、図19の(a)に示されるように、インシュレータ52が積層鉄心46のスロット46aに装着され、2つの素線アッセンブリ60A、60Bの各直線部を各スロット46a内に重ねて押し入れる。これにより、図19の(b)に示されるように、2つの素線アッセンブリ60A、60Bが積層鉄心46に装着される。この時、素線40の直線部40bは、インシュレータ52により積層鉄心46と絶縁されてスロット46a内に径方向に4本並んで収納されている。そして、2つの素線アッセンブリ60A、60Bは、重なって積層鉄心46に装着されている。
ついで、積層鉄心46を丸め、その端面同士を当接させて溶接し、図19の(c)に示されるように、円筒状の固定子鉄心50を得る。積層鉄心46を丸めることにより、スロット46a(固定子鉄心のスロット50aに相当)は略矩形断面形状となり、その開口部(スロット50aの開口部に相当)は直線部40bのスロット幅方向寸法より小さくなる。そして、図10に示される結線方法に基づいて、各素線40の端部同士を結線して固定子巻線群54を形成する。
その後、このように作製された固定子のコイルエンド群51fを浸漬槽36に貯液されている塗料に所定量浸漬させ、ついでコイルエンド群51rを浸漬槽36に貯液されている塗料に所定量浸漬させた後、引き上げ、乾燥・硬化させることにより、各ターン部40aの頂部の表面を覆い、かつ、径方向に隣り合うターン部40aの頂部間の空間を塞ぐように絶縁性樹脂35を形成し、図9に示される固定子81を得る。
【0051】
このように、この実施の形態6によれば、コイルエンド群51f、51rを構成するコイルエンド、即ちターン部40aの頂部の表面が絶縁性樹脂35により覆われているので、素線40を折り曲げ成形する際にターン部40aの頂部の絶縁被膜が損傷していても、素線40の銅材、即ち電気導体の露出が絶縁性樹脂35により防止される。また、径方向に隣り合うターン部40aの頂部間の空間が絶縁性樹脂35により塞がれているとともに、周方向に隣り合うターン部40a間の空間が確保されている。
従って、この実施の形態6においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0052】
また、この実施の形態6では、固定子コイル51は、1本の素線40が、固定子コア50の端面側のスロット50a外で折り返されて、6スロット毎にスロット50a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装されてなる第1乃至第4巻線41〜44を有している。そして、第1巻線41(第3巻線43)を1スロットピッチで6本配列して構成された第1巻線群と、第1巻線41(第3巻線43)に対して電気角で180°ずれて反転巻装された第2巻線42(第4巻線44)を1スロットピッチで6本配列して構成された第2巻線群との対で構成された2組の巻線アッセンブリ60A、60Bを用いている。そして、2組の巻線アッセンブリ60A、60Bが固定子コア50に径方向に2列に巻装されている。
【0053】
そこで、1本の素線40から1ターンの巻線を形成しているので、多数本のU字状のコイル片30から1ターンの巻線を形成する上記実施の形態1に比べて、接合箇所が著しく削減され、固定子の生産性を向上させることができるとともに、溶接による電気導体の軟化がなく、固定子としての剛性が高くなり、磁気騒音を低減できる。
また、ターン部40aによりコイルエンド群51rを構成しているので、コイル片30の開放端30c同士を接合してコイルエンド群16rを構成する上記実施の形態1に比べて、コイルエンド群51rの固定子コア50の端面からの突出高さを低くできる。これにより、コイルエンド群51rにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に起因する風音を低減でき、さらにコイルの漏れリアクタンスが減少し、出力・効率が向上される。
また、巻線アッセンブリ60A、60Bを固定子コア50に2列に巻装することで、6相分の固定子巻線群54が固定子コア50に巻装されることになり、組立性を著しく向上させることができる。
【0054】
また、ターン部40aが径方向に2列に並んで周方向に配列されているので、コイルエンド群51f、51rを構成するターン部40aがそれぞれ径方向に2列に分散されてコイルエンド群51f、51rの固定子コア50の端面からの延出高さが低くなる。これにより、コイルエンド群51f、51rにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に起因する風音を低減させることができる。
また、各ターン部40aは容易に略同一形状に形成できるので、ともにターン部40aにより構成されているコイルエンド群51f、51rを略同一形状に形成できる。これにより、コイルエンド群51f、51rの内径側端面における周方向の凹凸が少なくなり、回転子7とコイルエンド群51f、51rとの間で発生する風騒音を低減される。また、フロント側およびリヤ側の漏れインダクタンスが等しくなり、安定した出力が得られる。さらに、各ターン部40aにおける放熱性が等しくなり、さらにはコイルエンド群51f、51rにおける放熱性が同等となり、固定子コイル51の冷却性が向上される。
【0055】
なお、上記各実施の形態では、固定子コイルの各相の巻線が4ターンのものについて説明しているが、この発明は各相の巻線が4ターンのものに限定されるものではなく、例えば2ターンでも6ターンでもよい。
また、この発明は、絶縁性樹脂35でコイルエンドの頂部表面を覆うように絶縁性樹脂35を塗布形成しているので、コイルエンド間の距離が狭くなる多スロット数の固定子コアに適用するほど、その効果が大きくなる。
【0056】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】
この発明によれば、軸方向に延びるスロットが周方向に所定ピッチで複数形成された円筒状の固定子コアと、上記固定子コアに巻装された固定子コイルとを備えた交流発電機の固定子において、上記固定子コイルは、複数の巻線を有し、上記複数の巻線のそれぞれは、絶縁被覆された素線が、所定スロット数離れた上記スロット内にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収納され、かつ、所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続して上記固定子コアに巻装されたもので、所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続する接続パターンによって形成されたコイルエンドが周方向に整列して互いに離間して配列されて上記固定子コイルの両コイルエンド群を構成し、上記両コイルエンド群の少なくとも一方のコイルエンド群を構成する各コイルエンドの頂部表面を覆うように絶縁性樹脂が塗布形成され、かつ、周方向に隣り合う上記コイルエンド間に通風空間が確保されているので、コイルエンド群の冷却性を低下させることなく、信頼性および性能を向上させることができる交流発電機の固定子が得られる。
【0058】
また、上記両コイルエンド群は、それぞれ、上記コイルエンドが上記固定子コアに径方向に2列に並んで周方向に配列されて構成されているので、コイルエンド群の軸方向長さを低く抑えることができる。
【0059】
また、上記コイルエンドの頂部が千鳥状に配列されているので、コイルエンドの頂部表面を確実に覆うように絶縁性樹脂を塗布形成できる。
【0060】
また、上記固定子コアの径方向に隣接する上記コイルエンドの頂部間が上記絶縁性樹脂で塞がれているので、コイルエンド群の剛性が高くなり、磁気騒音を低減することができる。
【0061】
また、上記素線が扁平な断面形状に形成されているので、コイルエンドの頂部表面に絶縁性樹脂を均一な膜厚に形成でき、絶縁信頼性を高めることができる。
【0062】
また、上記絶縁性樹脂は、塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されているので、周方向に隣り合うコイルエンド間に通風空間を容易に形成することができる。
【0063】
また、上記絶縁性樹脂は、スプレー塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されているので、塗装設備が簡便となり、絶縁性樹脂を安価に形成できる。
【0064】
また、上記絶縁性樹脂は、流動浸漬方法により上記コイルエンドの頂部に形成されているので、マスキングが不要となり、絶縁性樹脂の塗布作業性が向上される。
【0065】
また、上記絶縁性樹脂は、乾燥および硬化時に、上記コイルエンドの頂部から頂部以外の上記素線の部分に浸透付着しないような所定の粘度を有したエポキシ樹脂を主剤とした樹脂を用いたので、周方向に隣り合うコイルエンド間の通風空間が確保され、冷却性の低下を抑えることができる。
【0066】
また、上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の一液性のものを用いたので、乾燥炉が不要となり、絶縁性樹脂を安価に形成できる。
【0067】
また、上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の二液性のものを用いたので、塗液の保管性がよく、塗装を容易に行えるようになる。
【0068】
上記絶縁性樹脂として、高温硬化型のエポキシ樹脂粉体塗料を用いたので、強度および耐熱性に優れた絶縁性樹脂が得られる。
【0069】
また、上記素線は、絶縁被覆された電気導体が略U字状に成形されたコイル片からなり、上記複数の巻線のそれぞれは、上記コイル片が所定スロット数離れた上記スロット内にそれぞれスロット深さ方向に関して異なる層となるように挿入され、所定スロット数離れたスロットから延出するコイル片の開放端同士が接続されるべく互いに周方向に屈曲されて接合されて構成されているので、円筒状の固定子コアを作製した後、コイル片を固定子コアに挿入して固定子コイルを作製でき、固定子の製造が容易となる。
【0070】
また、上記コイル片は、U字状のターン部が上記固定子コアの一方の端部側から上記スロットに挿入されているので、各コイルエンド群を構成するコイルエンドが略同一形状となり、コイルエンドの配列性が高められる。
【0071】
また、上記素線は、絶縁被覆された電気導体からなる連続線であるので、コイルエンドが連続線のターン部となり、コイルエンド群の軸方向高さを低くすることができる。
【0072】
また、上記複数の巻線は、絶縁被覆された1本の素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装して構成された1ターンの第1巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第1巻線群と、上記素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1巻線と電気角で180°ずらして反転巻装して構成された1ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第2巻線群との対で構成された少なくとも1組の巻線アッセンブリで構成されているので、各相の巻線のターン数が多い固定子コイルにも巻線アッセンブリの組数を増やすことで簡易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る交流発電機の固定子をフロント側から見た部分斜視図である。
【図2】 この車両用交流発電機の固定子をフロント側から見た部分拡大図である。
【図3】 図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る交流発電機の固定子における絶縁性樹脂の塗布方法を説明する模式図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る交流発電機の固定子における絶縁性樹脂の塗装方法を説明する模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る交流発電機の固定子における接合部の配列を説明する要部平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る交流発電機の固定子をフロント側から見た部分斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る交流発電機の固定子をリヤ側から見た部分斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルの1相分の結線状態を説明する平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子の回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する巻線群の製造工程を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する巻線群の製造工程を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する内層側の巻線アッセンブリを示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する外層側の巻線アッセンブリを示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する素線の要部を示す斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コイルを構成する素線の配列を説明する図である。
【図18】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子における固定子コアを構成する積層鉄心を示す斜視図である。
【図19】 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の固定子の製造工程を説明する工程断面図である。
【図20】 従来の車両用交流発電機の構成を示す側面図である。
【図21】 従来の車両用交流発電機の固定子の要部をフロント側から見た斜視図である。
【図22】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工程を説明する工程断面図である。
【図23】 図22に示される従来の固定子の部分拡大図である。
【図24】 図22に示される従来の固定子における固定子コイルの接合部を示す斜視図である。
【符号の説明】
15、50 固定子コア、15a、50a スロット、16、51 固定子コイル、16f、51f フロント側のコイルエンド群、16r、51r リヤ側のコイルエンド群、30 コイル片(素線)、30b ターン部、35 絶縁性樹脂、40 素線、40a ターン部、41 第1の巻線、42 第2の巻線、43 第3の巻線、44 第4の巻線、60A、60B 巻線アッセンブリ、80、81 固定子。

Claims (16)

  1. 軸方向に延びるスロットが周方向に所定ピッチで複数形成された円筒状の固定子コアと、上記固定子コアに巻装された固定子コイルとを備えた交流発電機の固定子において、
    上記固定子コイルは、複数の巻線を有し、
    上記複数の巻線のそれぞれは、絶縁被覆された素線が、所定スロット数離れた上記スロット内にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収納され、かつ、所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続して上記固定子コアに巻装されたもので、
    所定スロット数離れた上記スロット内の異なる層同士をスロット外で直列に接続する接続パターンによって形成されたコイルエンドが周方向に整列して互いに離間して配列されて上記固定子コイルの両コイルエンド群を構成し、
    上記両コイルエンド群の少なくとも一方のコイルエンド群を構成する各コイルエンドの頂部表面を覆うように絶縁性樹脂が塗布形成され、かつ、周方向に隣り合う上記コイルエンド間に通風空間が確保されていることを特徴とする交流発電機の固定子。
  2. 上記両コイルエンド群は、それぞれ、上記コイルエンドが上記固定子コアに径方向に2列に並んで周方向に配列されて構成されていることを特徴とする請求項1記載の交流発電機の固定子。
  3. 上記コイルエンドの頂部が千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項2記載の交流発電機の固定子。
  4. 上記固定子コアの径方向に隣接する上記コイルエンドの頂部間が上記絶縁性樹脂で塞がれていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の交流発電機の固定子。
  5. 上記素線が扁平な断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  6. 上記絶縁性樹脂は、塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  7. 上記絶縁性樹脂は、スプレー塗装により上記コイルエンドの頂部に形成されていることを特徴とする請求項6記載の交流発電機の固定子。
  8. 上記絶縁性樹脂は、流動浸漬方法により上記コイルエンドの頂部に形成されていることを特徴とする請求項6記載の交流発電機の固定子。
  9. 上記絶縁性樹脂は、乾燥および硬化時に、上記コイルエンドの頂部から頂部以外の上記素線の部分に浸透付着しないような所定の粘度を有したエポキシ樹脂を主剤とした樹脂を用いたことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  10. 上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の一液性のものを用いたことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  11. 上記絶縁性樹脂として、常温硬化型の二液性のものを用いたことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  12. 上記絶縁性樹脂として、高温硬化型のエポキシ樹脂粉体塗料を用いたことを特徴とする請求項8記載の交流発電機の固定子。
  13. 上記素線は、絶縁被覆された電気導体が略U字状に成形されたコイル片からなり、上記複数の巻線のそれぞれは、上記コイル片が所定スロット数離れた上記スロット内にそれぞれスロット深さ方向に関して異なる層となるように挿入され、所定スロット数離れたスロットから延出するコイル片の開放端同士が接続されるべく互いに周方向に屈曲されて接合されて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  14. 上記コイル片は、U字状のターン部が上記固定子コアの一方の端部側から上記スロットに挿入されていることを特徴とする請求項13記載の交流発電機の固定子。
  15. 上記素線は、絶縁被覆された電気導体からなる連続線であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  16. 上記複数の巻線は、絶縁被覆された1本の素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装して構成された1ターンの第1巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第1巻線群と、上記素線を、上記固定子コアの端面側の上記スロット外で折り返し、上記所定のスロット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1巻線と電気角で180°ずらして反転巻装して構成された1ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定のスロット数と同じ本数分配列されてなる第2巻線群との対で構成された少なくとも1組の巻線アッセンブリで構成されていることを特徴とする請求項15記載の交流発電機の固定子。
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