JP3636142B2 - 車両用交流発電機の固定子 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用車、トラック等に搭載される車両用交流発電機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用交流発電機に用いられる固定子として、複数の導体セグメントを接合することにより形成された巻線を有するものが従来から知られている。例えば、WO92/06527には、U字状の複数の導体セグメントを固定子鉄心の一方の端面側から挿入した後に、反挿入側の端部同士を接合することにより巻線が形成された固定子が開示されている。この固定子は、連続した導体巻線を巻いて巻線を構成する場合に比べて、規則的に配置された巻線が形成しやすい特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したWO92/06527においては、固定子鉄心の各スロットに挿入された導体は、異なるスロットに収納されたもの同士の端部が接合され、それぞれの接合部が固定子鉄心の形状に沿って円周方向に等間隔に並んで配置されている。例えば、各スロットには4本の導体がスロット入口側に2本、スロット奥側に2本が周方向に並んで収容されており、一のスロットから同じ方向に延びた2本の導体の端部と、他のスロットから同じ方向に延びた2本の導体の端部とがそれぞれ接合され、この2つの接合部が円周方向に沿って一列に配置されている。接合部と反対側に形成されたターン部についても同様であり、同じスロットから延びた2本の導体につながる2つのターン部が円周方向に沿って一列に配置されている。このように、各接合部やターン部が円周方向に沿って一列に配置されているため、出力電力を取り出す端子X等につながる巻線の端部が変形しやすいという問題があった。例えば、内周側で巻線の端部が引き出された場合には内周側に変形しやすく、反対に外周側で巻線の端部が引き出された場合には外周側に変形しやすくなる。このため、製造工程における組み付け作業時にあるいは分解修理時に、巻線の端部が簡単に変形してしまい、その都度手作業で手直しする必要があるため、作業効率の低下につながっていた。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、固定子巻線の端部の変形を防止することができる車両用交流発電機の固定子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車両用交流発電機の固定子は、複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記スロットに装備された固定子巻線とを有する車両用交流発電機の固定子において、前記固定子巻線は、断面が矩形状であって、U字状のターン部を有する複数の導体セグメントが一の前記スロット内で最外層および最内層以外の中層の導線を含むように一列に複数層配置しており、全ての出力用引き出し線を前記中層から取り出すことを特徴としている。
【0006】
固定子巻線が最外層、最内層およびそれら以外の中層の導線を含んで構成されており、固定子巻線の端部としての引き出し線を中層から取り出しているため、引き出し線の外周側に最外層の導体が存在し、反対に内層側に最内層の導体が存在するため、引き出し線がこれらの導体によって挟み込まれており、端部の変形を防止することができる。
【0007】
また、出力用引き出し線は、U字状の導体セグメントのターン部側から取り出すことが望ましい。導体セグメントの端部において、導体セグメント同士および導体セグメントと引き出し線との間の接合が行われるため、ターン部側から引き出し線を取り出すことにより、ターン部を挟んだセグメント導体によって引き出し線を挟み込むことができ、引き出し線の径方向の移動を拘束することができる。
【0008】
また、固定子巻線を構成する三相の巻線がY結線されている場合には、中性点に対応する三相の各端部を最内層から取り出して互いに結線することが望ましい。三相の各端部を最内層から取り出す場合であってもそれらをまとめて結線することにより補強されるため、外力が作用した場合であっても変形しにくく、端部の変形が防止される。また、この中性点の取り出しを最内層から行う場合には、中性点用の結線部分が軸方向に延びた場合であっても、固定子を支持するハウジング等の内壁面を遠ざけることが容易であり、固定子巻線とその他の部品との間の短絡を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、車両用交流発電機の全体構成を示す図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、フレーム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0011】
固定子2は、固定子鉄心22と、固定子巻線を構成する複数の導体セグメント23と、固定子鉄心22と各導体セグメント23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。
【0012】
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した界磁巻線8を、それぞれが6個の爪部を有するポールコア7によって、シャフト6を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、フロント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために軸流式の冷却ファン11が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心式の冷却ファン12が溶接等によって取り付けられている。
【0013】
フレーム4は、固定子2および回転子3を収容しており、回転子3がシャフト6を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコア7の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2が固定されている。また、フレーム4は、固定子鉄心22の軸方向端面から突出した固定子巻線に対向した部分に冷却風の吐出窓42が、軸方向端面に吸入窓41がそれぞれ設けられている。
【0014】
上述した構造を有する車両用交流発電機1は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の界磁巻線8に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア7のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線に3相交流電圧を発生させることができ、整流器5の出力端子からは所定の直流電流が取り出される。
【0015】
次に、固定子2の詳細について説明する。図2は、固定子2の部分的な断面図である。また、図3は固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。
【0016】
固定子鉄心22のスロット25に装備された固定子巻線は複数の電気導体により構成され、各スロット25には偶数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されている。また、一のスロット内の4本の電気導体は、図2に示すように固定子鉄心22の径方向に関して内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列されている。
【0017】
一のスロット25内の内端層の電気導体231aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外端層の電気導体231bと対をなしている。同様に、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外中層の電気導体232bと対をなしている。そして、これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心22の軸方向の一方の端面側において連続線を用いることにより、ターン部231c、232cを経由することで接続される。
【0018】
したがって、固定子鉄心22の一方の端面側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとをターン部232cを経由して接続する連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとをターン部231cを経由して接続する連続線が内包することとなる。このように、固定子鉄心22の一方の端面側においては、対をなす電気導体の接続部としてのターン部232cが、同じスロット25内に収容された他の対をなす電気導体の接続部としてのターン部231cにより囲まれる。外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとの接続により中層コイルエンドが形成され、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとの接続により端層コイルエンドが形成される。
【0019】
一方、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の内端層の電気導体231a’とも対をなしている。同様に、一のスロット25内の外端層の電気導体231b’は、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外中層の電気導体232bとも対をなしている。そして、これらの電気導体は固定子鉄心22の軸方向の他方の端面側において接合により接続される。
【0020】
したがって、固定子鉄心22の他方の端面側においては、外端層の電気導体231b’と外中層の電気導体232bとを接続する外側接合部233bと、内端層の電気導体231a’と内中層の電気導体232aとを接続する内側接合部233aとが、径方向および周方向に互いにずれた状態で配置されている。外端層の電気導体231b’と外中層の電気導体232bとの接続、および内端層の電気導体231a’と内中層の電気導体232aとの接続により、異なる同心円上に配置された2つの隣接層コイルエンドが形成される。
【0021】
さらに、図3に示すように、内端層の電気導体231aと外端層の電気導体231bとが、一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント231により提供される。そして、内中層の電気導体232aと外中層の電気導体232bとが一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる小セグメント232により提供される。基本となるU字状の導体セグメント23は、大セグメント231と小セグメント232によって形成される。各セグメント231、232は、スロット25内に収容されて軸方向に沿って延びる部分を備えるとともに、軸方向に対して所定角度傾斜して延びる斜行部231f、231g、232f、232gを備える。これら斜行部によって、固定子鉄心22から軸方向の両端面に突出するコイルエンドが形成されており、回転子3の軸方向の両端面に取り付けられた冷却ファン11、12を回転させたときに生じる冷却風の通風路は、主にこれら斜行部の間に形成されている。
【0022】
以上の構成を、全てのスロット25の導体セグメント23について繰り返す。そして、反ターン部側のコイルエンド群において、外端層の端部231e’と外中層の端部232e、並びに内中層の端部232dと内端層の端部231d’とがそれぞれ溶接、超音波溶着、アーク溶接、ろう付け等の手段によって接合されて外側接合部233bおよび内側接合部233aが形成され、電気的に接続されている。これらの接合部233b、233aの互いの絶縁と保持のために、絶縁材によるコーティングが行われる。なお、耐振動性、耐環境性を向上するために、複数の接合部の間を架橋するように絶縁材が付着されてもよい。この絶縁材は、接合部233b、233aのみに厚く付着させることが望ましい。
【0023】
図4、図5、図6は、固定子巻線の巻線図であり、Y結線された三相(X相、Y相、Z相)の中のX相に着目した巻線状態が示されている。上述した固定子2は、図2に示したように、1つのスロット25内に4本の導体セグメント23が収容されており、その中の2本の導体セグメント23が図4に示す巻線211用に用いられ、他の2本の導体セグメント23が図5に示す巻線212用に用いられる。そして、それらの一方の端部23nと23mとが異形の導体セグメントを用いることにより結線されて、図4に示す巻線211と図5に示す巻線212が直列接続され、全体として図6に示すX相の巻線が形成されている。なお、これらの図に示すX1は、整流器5に接続されるX相の巻線の一方の端部としての出力用引き出し線を示しており、ターン部231c、232c側から取り出されている。また、X2は、X相の巻線の他方の端部としての中性点用引き出し線を示しており、出力用引き出し線と同様にターン部231c、232c側から取り出される。なお、上述した図4〜図6はX相の巻線について示されているが、Y相の巻線およびZ相の巻線についても同様であり、X相の巻線が収容されるスロット25に隣接するスロット25を用いてY相の巻線が形成され、さらに1つ分隣接するスロット25を用いてZ相の巻線が形成される。
【0024】
図7は、本実施形態の車両用交流発電機1の結線図である。上述したように、図4に示す巻線211と図5に示す巻線212とが直列接続されてX相の巻線が形成されており、その一方端である出力用引き出し線X1が整流器5に接続される。同様に、Y相およびZ相の巻線が形成されており、それぞれの一方端である出力用引き出し線Y1、Y1が整流器5に接続される。また、X、Y、Z相の各巻線の他方端である中性点用引き出し線X2、Y2、Z2が、図8に示すように共通に結線される。
【0025】
図9は、引き出し線を固定子巻線の外部に引き出す様子を示す図であり、固定子2を導体セグメント23のターン部231c、232c側から見た部分的な平面図が示されている。また、図10は図9に示すP方向から見た矢視図であり、X相の出力用引き出し線X1と中性点N近傍の側面図が示されている。
【0026】
3本の出力用引き出し線X1、Y1、Z1のそれぞれは、外中層の電気導体232aとして固定子巻線から取り出されており、それ以外の外端層、内中層、内端層の各電気導体231b、232a、231aによって囲まれて径方向の移動が拘束されている。
【0027】
なお、導体セグメント23のターン部231c、232c側は、図3に示した標準形状の導体セグメント23を用いた場合には、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとが接続され、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとが接続されるが、各種の出力用引き出し線や中性点用引き出し線を取り出すとともに、上述したように図4に示した巻線211の端部23mと図5に示した巻線212の端部23nを接続する必要があるため、出力用引き出し線近傍では異形の導体セグメントが一部使用されている。
【0028】
図11および図12は、出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図であり、図11にはY相の出力用引き出し線Y1近傍で用いられる異形の導体セグメントが、図12にはZ相の出力用引き出し線Z1近傍で用いられる異形の導体セグメントがそれぞれ示されている。
【0029】
図4および図5を用いて説明したX相の巻線と同様に、Y相の巻線も図4に示す巻線211と図5に示す巻線212を直列接続することによって構成されており、それぞれの端部23mと23nを相互に接続するために、図11に示す異形の導体セグメント23yが使用され、外端層の電気導体231bと内中層の電気導体232aとが接続される。
【0030】
また、Z相についても同様であり、Z相の巻線も図4に示す巻線211と図5に示す巻線212を直列接続することによって構成されており、それぞれの端部23mと23nを相互に接続するために、図12に示す異形の導体セグメント23zが使用され、外端層の電気導体231bと内中層の電気導体232aとが接続される。
【0031】
このように、本実施形態の車両用交流発電機1に備わった固定子2は、X、Y、Zの三相の巻線がY結線されて固定子巻線が形成されており、X、Y、Zの各相の出力用引き出し線X1、Y1、Z1のそれぞれが外中層の電気導体232bとして取り出されている。したがって、それぞれの出力用引き出し線は、外端層の電気導体231bや内中層の電気導体232aや内端層の電気導体231aによって挟まれており、径方向の移動が拘束されるため、変形やふらつきを防止することができ、組み付け作業や分解修理等における出力用引き出し線の位置決めが容易となって、作業効率を上げることができる。
【0032】
また、X、Y、Zの各相の出力用引き出し線に対応する中性点用引き出し線X2、Y2、Z2は、全て内端層の電気導体231aとして取り出されるが、これら3つの中性点用引き出し線は共通に接続されて中性点となるため、外力によって移動しにくく、変形やふらつきを防止することができる。また、各中性点用引き出し線は内端層から引き出されるが、この引き出し位置が内周側にいけばいくほど、リヤ側のフレーム4の軸方向の内壁面との距離が大きくなるため、固定子巻線とフレーム4との間の短絡を防止することができる。
【0033】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、図4に示した巻線211と図5に示した巻線212とを直列に接続してX、Y、Zの各相の巻線を形成したが、図4に示した巻線211と図5に示した巻線212とを別々に所定の電気角ずらして配置することにより2組の三相巻線を構成し、図13に示すように、それぞれの出力用引き出し線を2つの整流器に別々に接続するようにしてもよい。この場合には、出力用引き出し線および中性点用引き出し線の本数が2倍となるため、これらの引き出し線の変形やふらつきを防止することにより、作業効率の大幅な向上が可能になる。
【0034】
また、各スロット25内にターン部を有するU字状のセグメントが収容されている場合を説明したが、ターン部を有しない導体セグメントを使用した場合や、連続線を巻回して固定子巻線を形成した場合にも本発明を適用することができる。
【0035】
また、上記実施形態は、三相の巻線がY結線であるが、Δ結線としてもよい。この場合、2本ずつ3箇所結線をするにあたり、一方の引き出し線は中層から取り出されるので、同様に移動が拘束され、変形やふらつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用交流発電機の全体構成を示す図である。
【図2】固定子の部分的な断面図である。
【図3】固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。
【図4】固定子巻線の巻線図である。
【図5】固定子巻線の巻線図である。
【図6】固定子巻線の巻線図である。
【図7】本実施形態の車両用交流発電機の結線図である。
【図8】固定子巻線の中性点の斜視図である。
【図9】引き出し線を固定子巻線の外部に引き出す様子を示す図である。
【図10】図9に示すP方向から見た矢視図である。
【図11】出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図である。
【図12】出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図である。
【図13】2組の三相巻線を有する車両用交流発電機の結線図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
5 整流器
11、12 冷却ファン
22 固定子鉄心
23 導体セグメント
24 インシュレータ
231a、231b、232a、232b 電気導体
231c、232c ターン部
231f、232f 斜行部
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用車、トラック等に搭載される車両用交流発電機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用交流発電機に用いられる固定子として、複数の導体セグメントを接合することにより形成された巻線を有するものが従来から知られている。例えば、WO92/06527には、U字状の複数の導体セグメントを固定子鉄心の一方の端面側から挿入した後に、反挿入側の端部同士を接合することにより巻線が形成された固定子が開示されている。この固定子は、連続した導体巻線を巻いて巻線を構成する場合に比べて、規則的に配置された巻線が形成しやすい特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したWO92/06527においては、固定子鉄心の各スロットに挿入された導体は、異なるスロットに収納されたもの同士の端部が接合され、それぞれの接合部が固定子鉄心の形状に沿って円周方向に等間隔に並んで配置されている。例えば、各スロットには4本の導体がスロット入口側に2本、スロット奥側に2本が周方向に並んで収容されており、一のスロットから同じ方向に延びた2本の導体の端部と、他のスロットから同じ方向に延びた2本の導体の端部とがそれぞれ接合され、この2つの接合部が円周方向に沿って一列に配置されている。接合部と反対側に形成されたターン部についても同様であり、同じスロットから延びた2本の導体につながる2つのターン部が円周方向に沿って一列に配置されている。このように、各接合部やターン部が円周方向に沿って一列に配置されているため、出力電力を取り出す端子X等につながる巻線の端部が変形しやすいという問題があった。例えば、内周側で巻線の端部が引き出された場合には内周側に変形しやすく、反対に外周側で巻線の端部が引き出された場合には外周側に変形しやすくなる。このため、製造工程における組み付け作業時にあるいは分解修理時に、巻線の端部が簡単に変形してしまい、その都度手作業で手直しする必要があるため、作業効率の低下につながっていた。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、固定子巻線の端部の変形を防止することができる車両用交流発電機の固定子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車両用交流発電機の固定子は、複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記スロットに装備された固定子巻線とを有する車両用交流発電機の固定子において、前記固定子巻線は、断面が矩形状であって、U字状のターン部を有する複数の導体セグメントが一の前記スロット内で最外層および最内層以外の中層の導線を含むように一列に複数層配置しており、全ての出力用引き出し線を前記中層から取り出すことを特徴としている。
【0006】
固定子巻線が最外層、最内層およびそれら以外の中層の導線を含んで構成されており、固定子巻線の端部としての引き出し線を中層から取り出しているため、引き出し線の外周側に最外層の導体が存在し、反対に内層側に最内層の導体が存在するため、引き出し線がこれらの導体によって挟み込まれており、端部の変形を防止することができる。
【0007】
また、出力用引き出し線は、U字状の導体セグメントのターン部側から取り出すことが望ましい。導体セグメントの端部において、導体セグメント同士および導体セグメントと引き出し線との間の接合が行われるため、ターン部側から引き出し線を取り出すことにより、ターン部を挟んだセグメント導体によって引き出し線を挟み込むことができ、引き出し線の径方向の移動を拘束することができる。
【0008】
また、固定子巻線を構成する三相の巻線がY結線されている場合には、中性点に対応する三相の各端部を最内層から取り出して互いに結線することが望ましい。三相の各端部を最内層から取り出す場合であってもそれらをまとめて結線することにより補強されるため、外力が作用した場合であっても変形しにくく、端部の変形が防止される。また、この中性点の取り出しを最内層から行う場合には、中性点用の結線部分が軸方向に延びた場合であっても、固定子を支持するハウジング等の内壁面を遠ざけることが容易であり、固定子巻線とその他の部品との間の短絡を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、車両用交流発電機の全体構成を示す図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、フレーム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0011】
固定子2は、固定子鉄心22と、固定子巻線を構成する複数の導体セグメント23と、固定子鉄心22と各導体セグメント23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。
【0012】
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した界磁巻線8を、それぞれが6個の爪部を有するポールコア7によって、シャフト6を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、フロント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために軸流式の冷却ファン11が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心式の冷却ファン12が溶接等によって取り付けられている。
【0013】
フレーム4は、固定子2および回転子3を収容しており、回転子3がシャフト6を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコア7の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2が固定されている。また、フレーム4は、固定子鉄心22の軸方向端面から突出した固定子巻線に対向した部分に冷却風の吐出窓42が、軸方向端面に吸入窓41がそれぞれ設けられている。
【0014】
上述した構造を有する車両用交流発電機1は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の界磁巻線8に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア7のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線に3相交流電圧を発生させることができ、整流器5の出力端子からは所定の直流電流が取り出される。
【0015】
次に、固定子2の詳細について説明する。図2は、固定子2の部分的な断面図である。また、図3は固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。
【0016】
固定子鉄心22のスロット25に装備された固定子巻線は複数の電気導体により構成され、各スロット25には偶数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されている。また、一のスロット内の4本の電気導体は、図2に示すように固定子鉄心22の径方向に関して内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列されている。
【0017】
一のスロット25内の内端層の電気導体231aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外端層の電気導体231bと対をなしている。同様に、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外中層の電気導体232bと対をなしている。そして、これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心22の軸方向の一方の端面側において連続線を用いることにより、ターン部231c、232cを経由することで接続される。
【0018】
したがって、固定子鉄心22の一方の端面側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとをターン部232cを経由して接続する連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとをターン部231cを経由して接続する連続線が内包することとなる。このように、固定子鉄心22の一方の端面側においては、対をなす電気導体の接続部としてのターン部232cが、同じスロット25内に収容された他の対をなす電気導体の接続部としてのターン部231cにより囲まれる。外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとの接続により中層コイルエンドが形成され、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとの接続により端層コイルエンドが形成される。
【0019】
一方、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の内端層の電気導体231a’とも対をなしている。同様に、一のスロット25内の外端層の電気導体231b’は、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外中層の電気導体232bとも対をなしている。そして、これらの電気導体は固定子鉄心22の軸方向の他方の端面側において接合により接続される。
【0020】
したがって、固定子鉄心22の他方の端面側においては、外端層の電気導体231b’と外中層の電気導体232bとを接続する外側接合部233bと、内端層の電気導体231a’と内中層の電気導体232aとを接続する内側接合部233aとが、径方向および周方向に互いにずれた状態で配置されている。外端層の電気導体231b’と外中層の電気導体232bとの接続、および内端層の電気導体231a’と内中層の電気導体232aとの接続により、異なる同心円上に配置された2つの隣接層コイルエンドが形成される。
【0021】
さらに、図3に示すように、内端層の電気導体231aと外端層の電気導体231bとが、一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント231により提供される。そして、内中層の電気導体232aと外中層の電気導体232bとが一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる小セグメント232により提供される。基本となるU字状の導体セグメント23は、大セグメント231と小セグメント232によって形成される。各セグメント231、232は、スロット25内に収容されて軸方向に沿って延びる部分を備えるとともに、軸方向に対して所定角度傾斜して延びる斜行部231f、231g、232f、232gを備える。これら斜行部によって、固定子鉄心22から軸方向の両端面に突出するコイルエンドが形成されており、回転子3の軸方向の両端面に取り付けられた冷却ファン11、12を回転させたときに生じる冷却風の通風路は、主にこれら斜行部の間に形成されている。
【0022】
以上の構成を、全てのスロット25の導体セグメント23について繰り返す。そして、反ターン部側のコイルエンド群において、外端層の端部231e’と外中層の端部232e、並びに内中層の端部232dと内端層の端部231d’とがそれぞれ溶接、超音波溶着、アーク溶接、ろう付け等の手段によって接合されて外側接合部233bおよび内側接合部233aが形成され、電気的に接続されている。これらの接合部233b、233aの互いの絶縁と保持のために、絶縁材によるコーティングが行われる。なお、耐振動性、耐環境性を向上するために、複数の接合部の間を架橋するように絶縁材が付着されてもよい。この絶縁材は、接合部233b、233aのみに厚く付着させることが望ましい。
【0023】
図4、図5、図6は、固定子巻線の巻線図であり、Y結線された三相(X相、Y相、Z相)の中のX相に着目した巻線状態が示されている。上述した固定子2は、図2に示したように、1つのスロット25内に4本の導体セグメント23が収容されており、その中の2本の導体セグメント23が図4に示す巻線211用に用いられ、他の2本の導体セグメント23が図5に示す巻線212用に用いられる。そして、それらの一方の端部23nと23mとが異形の導体セグメントを用いることにより結線されて、図4に示す巻線211と図5に示す巻線212が直列接続され、全体として図6に示すX相の巻線が形成されている。なお、これらの図に示すX1は、整流器5に接続されるX相の巻線の一方の端部としての出力用引き出し線を示しており、ターン部231c、232c側から取り出されている。また、X2は、X相の巻線の他方の端部としての中性点用引き出し線を示しており、出力用引き出し線と同様にターン部231c、232c側から取り出される。なお、上述した図4〜図6はX相の巻線について示されているが、Y相の巻線およびZ相の巻線についても同様であり、X相の巻線が収容されるスロット25に隣接するスロット25を用いてY相の巻線が形成され、さらに1つ分隣接するスロット25を用いてZ相の巻線が形成される。
【0024】
図7は、本実施形態の車両用交流発電機1の結線図である。上述したように、図4に示す巻線211と図5に示す巻線212とが直列接続されてX相の巻線が形成されており、その一方端である出力用引き出し線X1が整流器5に接続される。同様に、Y相およびZ相の巻線が形成されており、それぞれの一方端である出力用引き出し線Y1、Y1が整流器5に接続される。また、X、Y、Z相の各巻線の他方端である中性点用引き出し線X2、Y2、Z2が、図8に示すように共通に結線される。
【0025】
図9は、引き出し線を固定子巻線の外部に引き出す様子を示す図であり、固定子2を導体セグメント23のターン部231c、232c側から見た部分的な平面図が示されている。また、図10は図9に示すP方向から見た矢視図であり、X相の出力用引き出し線X1と中性点N近傍の側面図が示されている。
【0026】
3本の出力用引き出し線X1、Y1、Z1のそれぞれは、外中層の電気導体232aとして固定子巻線から取り出されており、それ以外の外端層、内中層、内端層の各電気導体231b、232a、231aによって囲まれて径方向の移動が拘束されている。
【0027】
なお、導体セグメント23のターン部231c、232c側は、図3に示した標準形状の導体セグメント23を用いた場合には、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとが接続され、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとが接続されるが、各種の出力用引き出し線や中性点用引き出し線を取り出すとともに、上述したように図4に示した巻線211の端部23mと図5に示した巻線212の端部23nを接続する必要があるため、出力用引き出し線近傍では異形の導体セグメントが一部使用されている。
【0028】
図11および図12は、出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図であり、図11にはY相の出力用引き出し線Y1近傍で用いられる異形の導体セグメントが、図12にはZ相の出力用引き出し線Z1近傍で用いられる異形の導体セグメントがそれぞれ示されている。
【0029】
図4および図5を用いて説明したX相の巻線と同様に、Y相の巻線も図4に示す巻線211と図5に示す巻線212を直列接続することによって構成されており、それぞれの端部23mと23nを相互に接続するために、図11に示す異形の導体セグメント23yが使用され、外端層の電気導体231bと内中層の電気導体232aとが接続される。
【0030】
また、Z相についても同様であり、Z相の巻線も図4に示す巻線211と図5に示す巻線212を直列接続することによって構成されており、それぞれの端部23mと23nを相互に接続するために、図12に示す異形の導体セグメント23zが使用され、外端層の電気導体231bと内中層の電気導体232aとが接続される。
【0031】
このように、本実施形態の車両用交流発電機1に備わった固定子2は、X、Y、Zの三相の巻線がY結線されて固定子巻線が形成されており、X、Y、Zの各相の出力用引き出し線X1、Y1、Z1のそれぞれが外中層の電気導体232bとして取り出されている。したがって、それぞれの出力用引き出し線は、外端層の電気導体231bや内中層の電気導体232aや内端層の電気導体231aによって挟まれており、径方向の移動が拘束されるため、変形やふらつきを防止することができ、組み付け作業や分解修理等における出力用引き出し線の位置決めが容易となって、作業効率を上げることができる。
【0032】
また、X、Y、Zの各相の出力用引き出し線に対応する中性点用引き出し線X2、Y2、Z2は、全て内端層の電気導体231aとして取り出されるが、これら3つの中性点用引き出し線は共通に接続されて中性点となるため、外力によって移動しにくく、変形やふらつきを防止することができる。また、各中性点用引き出し線は内端層から引き出されるが、この引き出し位置が内周側にいけばいくほど、リヤ側のフレーム4の軸方向の内壁面との距離が大きくなるため、固定子巻線とフレーム4との間の短絡を防止することができる。
【0033】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、図4に示した巻線211と図5に示した巻線212とを直列に接続してX、Y、Zの各相の巻線を形成したが、図4に示した巻線211と図5に示した巻線212とを別々に所定の電気角ずらして配置することにより2組の三相巻線を構成し、図13に示すように、それぞれの出力用引き出し線を2つの整流器に別々に接続するようにしてもよい。この場合には、出力用引き出し線および中性点用引き出し線の本数が2倍となるため、これらの引き出し線の変形やふらつきを防止することにより、作業効率の大幅な向上が可能になる。
【0034】
また、各スロット25内にターン部を有するU字状のセグメントが収容されている場合を説明したが、ターン部を有しない導体セグメントを使用した場合や、連続線を巻回して固定子巻線を形成した場合にも本発明を適用することができる。
【0035】
また、上記実施形態は、三相の巻線がY結線であるが、Δ結線としてもよい。この場合、2本ずつ3箇所結線をするにあたり、一方の引き出し線は中層から取り出されるので、同様に移動が拘束され、変形やふらつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用交流発電機の全体構成を示す図である。
【図2】固定子の部分的な断面図である。
【図3】固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。
【図4】固定子巻線の巻線図である。
【図5】固定子巻線の巻線図である。
【図6】固定子巻線の巻線図である。
【図7】本実施形態の車両用交流発電機の結線図である。
【図8】固定子巻線の中性点の斜視図である。
【図9】引き出し線を固定子巻線の外部に引き出す様子を示す図である。
【図10】図9に示すP方向から見た矢視図である。
【図11】出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図である。
【図12】出力用引き出し線近傍で使用されている異形の導体セグメントを示す図である。
【図13】2組の三相巻線を有する車両用交流発電機の結線図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
5 整流器
11、12 冷却ファン
22 固定子鉄心
23 導体セグメント
24 インシュレータ
231a、231b、232a、232b 電気導体
231c、232c ターン部
231f、232f 斜行部
Claims (3)
- 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記スロットに装備された固定子巻線とを有する車両用交流発電機の固定子において、
前記固定子巻線は、断面が矩形状であって、U字状のターン部を有する複数の導体セグメントが一の前記スロット内で最外層および最内層以外の中層の導線を含むように一列に複数層配置しており、全ての出力用引き出し線を前記中層から取り出すことを特徴とする車両用交流発電機の固定子。 - 請求項1において、
前記出力用引き出し線は前記U字状の導体セグメントのターン部側から取り出されることを特徴とする車両用交流発電機の固定子。 - 請求項1または2において、
前記固定子巻線は三相の巻線がY結線されており、中性点に対応する前記三相の巻線のそれぞれの端部を前記最内層から取り出して結線することを特徴とするつ車両用交流発電機の固定子。
Priority Applications (1)
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