JP2017112749A - ステータの組立方法およびステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入時のコイルからの荷重に起因して、スペーサが破損するのを防止することが可能なステータの組立方法およびステータを提供する。【解決手段】このステータ100の組立方法は、複数の同芯巻コイル20を内径側から外径側に押し出すことにより、同芯巻コイル20のスロット収容部21がステータコア10のスロット13に挿入された後に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22との間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部41(51)が設けられた径方向に延びる複数のスペーサ30(40、50)を、スペーサ40(50)の溝部41(51)の開口が回転軸方向の外側に向いた状態で挿入する工程と、スペーサ30の溝部41(51)に、同芯巻コイル20のコイルエンド部22を嵌合させる工程とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータの組立方法およびステータに関する。
従来、ステータコアとコイルエンド部との間に設けられるスペーサを備えるステータの組立方法が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1に記載のステータでは、ステータコアの回転軸方向の端面には、ステータコアとコイルとを絶縁するための絶縁部材が周方向の全周において一体的に形成されて配置されている。絶縁部材は、複数のティースのそれぞれの回転軸方向端面を覆う部分を含む。また、絶縁部材のティースを覆う部分は、ステータコアの外径側で接続されている。そして、略U字形状のコイルセグメントを先端側から回転軸方向に沿って移動させることにより、コイルセグメントがステータコアのスロットに挿入される。また、コイルセグメントがステータコアのスロットに挿入された状態で、略U字形状のコイルセグメントの先端が、ステータコア(コイルセグメントが挿入される側とは反対側)から突出する。そして、ステータコアから突出した略U字形状のコイルセグメントの先端同士を溶接などにより結合することにより、コイルが形成される。
また、上記特許文献2では、導体線が巻回されることにより形成されたコイルが、ステータコアの内径側空間から外径側に押し出すことにより変形させながらスロットに挿入される回転電機が開示されている。
特開2003−143791号公報 特開2011−193597号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のステータでは、コイルセグメントがステータコアのスロットに挿入される前に、ステータコアの回転軸方向の端面に絶縁部材が配置されている。このため、上記特許文献1に記載の絶縁部材を用いて、上記特許文献1とは異なる特許文献2のような導体線が巻回されることにより形成されたコイルを、ステータコアの内径側空間から外径側に押し出すことにより変形させながらスロットに挿入する場合には、コイルが絶縁部材と接触し、コイルからの荷重が絶縁部材(スペーサ)に掛かると考えられる。その結果、絶縁部材が破損するという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、挿入時のコイルからの荷重に起因して、スペーサが破損するのを防止することが可能なステータの組立方法およびステータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるステータの組立方法は、同一の導体線で連続して形成され、ステータコアの異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部同士を接続する回転軸方向の一方側のコイルエンド部と、スロット収容部同士を接続する回転軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数のコイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成する工程と、ステータコアの内径側空間に配置されたコイルアッセンブリを形成する複数のコイルを内径側から外径側に押し出すことにより、コイルのスロット収容部をステータコアのスロットに挿入する工程と、コイルのスロット収容部がステータコアのスロットに挿入された後に、ステータコアの端面とコイルエンド部との間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられた径方向に延びる複数のスペーサを、スペーサの溝部の開口が回転軸方向の外側に向いた状態で挿入する工程と、スペーサの溝部に、コイルのコイルエンド部を嵌合させる工程とを備える。
この発明の第1の局面によるステータの組立方法では、上記のように、コイルのスロット収容部がステータコアのスロットに挿入された後に、ステータコアの端面とコイルエンド部との間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられた径方向に延びる複数のスペーサを、スペーサの溝部の開口が回転軸方向の外側に向いた状態で挿入する工程を備える。これにより、スペーサが配置されていない状態で、コイルのスロット収容部がステータコアのスロットに挿入されるので、挿入時のコイルからの荷重に起因して、スペーサが破損するのを防止することできる。また、スペーサの溝部に、コイルのコイルエンド部を嵌合する工程を備えることによって、コイルの挿入後にスペーサが挿入された後に、容易に、スペーサにコイルエンド部を嵌合させることができるので、スペーサがステータコアとコイルエンド部との間から抜けるのを防止することができる。
この発明の第2の局面におけるステータは、スロットを有するステータコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部同士を接続する回転軸方向の一方側のコイルエンド部と、スロット収容部同士を接続する回転軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数のコイルと、ステータコアの端面とコイルエンド部との間に、複数のティースに個別に設けられ、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられた径方向に延びる複数のスペーサとを備え、スペーサは、ステータコアの端面に当接しているとともに、溝部にコイルエンド部が嵌合している。
この発明の第2の局面によるステータでは、上記のように、ステータコアとコイルエンド部との間に、複数のティースに個別に設けられるとともに、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられ、溝部にコイルエンド部が嵌合される複数のスペーサを備える。これにより、スペーサが複数のティース毎に個別に設けられているので、コイルのスロット収容部がステータコアのスロットに挿入された後に、ステータコアとコイルエンド部との間にスペーサを容易に挿入することができる。その結果、挿入時のコイルからの荷重に起因して、スペーサが破損するのを防止することできる。また、スペーサの溝部に、コイルのコイルエンド部を嵌合することによって、スペーサが挿入された後に、スペーサがステータコアとコイルエンド部との間から抜けるのを防止することができる。
本発明によれば、上記のように、挿入時のコイルからの荷重に起因して、スペーサが破損するのを防止することができる。
本発明の一実施形態によるステータの斜視図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルの斜視図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルにZ1方向側のスペーサが嵌合された状態を示す図である。 本発明の一実施形態による同芯巻コイルにZ2方向側のスペーサが嵌合された状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ1方向側に配置されるスペーサの斜視図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ1方向側に配置されるスペーサの平面図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ1方向側に配置されるスペーサの側面図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ2方向側に配置されるスペーサの斜視図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ2方向側に配置されるスペーサの平面図である。 本発明の一実施形態によるステータコアのZ2方向側に配置されるスペーサの側面図である。 コイルアッセンブリを形成する工程を説明するための図である。 コイルアッセンブリに絶縁部材を装着する工程を説明するための図である。 コイルアッセンブリにガイド治具を挿入する工程を説明するための図である。 スロット収容部をスロットに挿入する工程を説明するための図である。 ステータコアとコイルエンド部との間にZ2方向側に配置されるスペーサを挿入する工程を説明するための図である。 ステータコアとコイルエンド部との間にZ2方向側に配置されるスペーサが挿入された状態を示す図である。 Z2方向側に配置されるスペーサにコイルエンド部を嵌合させる工程を説明するための図である。 ステータコアとコイルエンド部との間にZ1方向側に配置されるスペーサを挿入する工程を説明するための図である。 ステータコアとコイルエンド部との間にZ1方向側に配置されるスペーサが挿入された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
(ステータの構造)
図1〜図10を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。
図1に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、同芯巻コイル20とを含む。また、ステータ100は、同芯巻コイル20が通電されることにより、ロータ(図示せず)を回転させる磁界を発生するように構成されている。なお、同芯巻コイル20は、特許請求の範囲の「コイル」の一例である。
また、図1に示すように、ステータコア10は、円環状(中空の円筒状)に形成されている。ステータコア10の内径側(半径方向内側)には、ロータ(図示せず)を収容するための内径側空間1が形成されている。ステータコア10は、たとえば、絶縁コーティングされた複数の電磁鋼板が回転軸方向に積層されることにより形成されている。なお、「回転軸方向」とは、ロータが回転する回転軸に沿った方向を意味する。
ステータコア10は、円環状に形成されるバックヨーク11と、バックヨーク11から半径方向内側に向かって延びる複数のティース12とを含む。複数のティース12は、ステータコア10に周方向に略等角度間隔で設けられている。また、隣接するティース12間には、スロット13が形成されている。
また、ステータコア10には、ステータ100をモータケース(図示せず)に固定するための耳部14が設けられている。
また、図2に示すように、同芯巻コイル20は、断面が略矩形形状の平角導線により形成されている。平角導線は、導電性の高い金属(たとえば、銅やアルミニウムなど)により形成されている。なお、平角導線は、特許請求の範囲の「導体線」の一例である。
また、同芯巻コイル20は、平角導線が複数回巻回されることにより形成されたカセットコイルからなる。同芯巻コイル20は、1本の直線状の平角導線が、巻線形成装置(図示せず)により、複数回巻回された後、成形装置(図示せず)により所定の形状(たとえば、略六角形形状または略八角形形状)に形成されている。
また、図2に示すように、同芯巻コイル20は、異なるスロット13に収容される複数のスロット収容部21と、スロット収容部21同士を接続する回転軸方向の一方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22a)と、スロット収容部21同士を接続する回転軸方向の他方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22b)とを有する。スロット収容部21は、略直線形状を有し、ステータコア10のスロット13に収容される。コイルエンド部22は、ステータコア10の回転軸方向の端面10a(図1参照)から外側に突出する。なお、コイルエンド部22aは、特許請求の範囲の「リード側コイルエンド部」の一例である。また、コイルエンド部22bは、特許請求の範囲の「反リード側コイルエンド部」の一例である。
同芯巻コイル20は、平角導線の断面短辺方向に複数の平角導線が積層されるように構成されている。また、積層された複数の平角導線は、積層方向(半径方向)に互いに所定の間隔を隔てて配置されている。また、スロット収容部21は、スロット収容部21aおよび21bの周方向に沿った間隔が、積層方向に応じて変化するように、内径側から外径側に広がるように形成されている。これにより、同芯巻コイル20をスロット13にスムーズに挿入することが可能になる。また、同芯巻コイル20は、回転軸方向から見て、平角導線の積層方向と、スロット13が延びる方向(半径方向)とが略一致するように、スロット13に装着される。
また、コイルエンド部22(コイルエンド部22aおよび22b)は、ステータコア10の半径方向に階段状に屈曲するクランク状に形成されたクランク部分23と、円環状のステータコア10の円弧に合わせて円弧状に湾曲する湾曲部分24とを含む。また、同芯巻コイル20は、平角導線をエッジワイズ成形(平角導線の短辺を内径面として縦に巻回)することにより形成されている。
また、回転軸方向の一方側のコイルエンド部22aは、同芯巻コイル20に電力を供給するためのリード線部25およびリード線部26を含む。リード線部25は、同芯巻コイル20の最内径側に配置されている。また、リード線部26は、同芯巻コイル20の最外径側に配置されている。そして、コイルエンド部22aは、同芯巻コイル20に電力が供給される側であるリード側(Z1方向側)に配置されている。また、コイルエンド部22aは、平角導線が複数回巻回されることにより、複数設けられている。また、回転軸方向の他方側のコイルエンド部22bは、同芯巻コイル20に電力が供給される側であるリード側とは反対側の反リード側(Z2方向側)に配置されている。また、コイルエンド部22bは、平角導線が複数回巻回されることにより、複数設けられている。
また、図1(および後述する図11)に示すように、同芯巻コイル20が周方向に複数配置されることにより、コイルアッセンブリ2が構成される。コイルアッセンブリ2は、円環状でかつ籠状を有する。なお、各々の同芯巻コイル20は、ステータ100が3相交流モータに適用される場合には、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルのいずれかを構成する。
また、図3および図4に示すように、ステータ100は、同芯巻コイル20とスロット13との間に設けられ、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を備えている。絶縁紙15は、ステータコア10のスロット13の形状に対応する形状(回転軸方向から見て、略U字形状)を有する。また、絶縁紙15は、紙や樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂など)により形成されている。
ここで、本実施形態では、図3および図4に示すように、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22との間には、複数のスペーサ30が配置されている。スペーサ30は、複数のティース12毎に個別に(全てのティース12に対して)設けられている。具体的には、スペーサ30は、複数のティース12の全てにおいて、ティース12の回転軸方向端面12aに当接するように配置されている。また、スペーサ30は、樹脂などの絶縁部材からなる。また、スペーサ30は、コイルエンド部22の位置を固定する機能を有する。
また、本実施形態では、図5〜図7に示すように、スペーサ30は、ステータコア10の回転軸方向のリード側に配置され、内径側に周方向に沿って1つの溝部41が設けられている径方向に延びるスペーサ40を含む。スペーサ40は、外径側から内径側に向かって周方向(R方向)の幅W1(図6参照)が小さくなるテーパ形状を有する。また、スペーサ40の周方向(R方向)の一方側(R1方向側)の角部42aと、他方側(R2方向側)の角部42bとは、面取りされている。なお、スペーサ40は、特許請求の範囲の「第1スペーサ」の一例である。また、溝部41は、特許請求の範囲の「第1溝部」の一例である。
また、溝部41は、周方向(R方向)の一方側(R1方向側)から他方側(R2方向側)に向かって下方に傾斜するように形成されている。また、溝部41は、R1方向側では、スペーサ40の側面43aには達していない一方、R2方向側では、スペーサ40の側面43bまで達している。また、溝部41は、底面部41aと、底面部41aに略直交する一対の側面部41bとを含む。また、溝部41の径方向の幅W2(図6参照)は、平角導線の幅W3(長方形形状の断面を有する平角導線の短辺の幅、図3参照)以上である。
そして、本実施形態では、図3に示すように、溝部41にコイルエンド部22aが嵌合されている。具体的には、スペーサ40の1つの溝部41に、最内径側に配置されるリード線部25が嵌合されている。溝部41にリード線部25が嵌合されている状態で、溝部41の底面部41aと一対の側面部41bとにリード線部25が当接する。これにより、リード線部25の下方への移動が溝部41の底面部41aにより規制される。また、リード線部25の径方向への移動が、溝部41の一対の側面部41bにより規制される。その結果、リード線部25(コイルエンド部22a)の位置が固定される。
また、図5に示すように、スペーサ40は、周方向に所定の幅W4を有する上部44を含む。また、スペーサ40は、上部44の周方向の幅W4よりも小さい周方向の幅W5を有するとともに、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がすための根元部45を含む。また、上部44は、周方向の一方側(R1方向側)と他方側(R2方向側)との両方において、根元部45から周方向に突出するように形成されている。また、根元部45の周方向への突出長さL1は、少なくとも、ステータコア10から突出する絶縁紙15の厚み(絶縁紙15が折り曲げられている場合には折り曲げられた部分の厚みt、図3参照)以上である。
また、本実施形態では、図8〜図10に示すように、スペーサ30は、ステータコア10の回転軸方向の反リード側に配置され、周方向に沿って複数の溝部51が設けられている径方向に延びるスペーサ50を含む。スペーサ50は、外径側から内径側に向かって周方向(R方向)の幅W6(図9参照)が小さくなるテーパ形状を有する。また、スペーサ50の周方向(R方向)の一方側(R1方向側)の角部52aと、他方側(R2方向側)の角部52bとは、面取りされている。なお、スペーサ50は、特許請求の範囲の「第2スペーサ」の一例である。また、溝部51は、特許請求の範囲の「第2溝部」の一例である。
また、溝部51は、周方向(R方向)の一方側(R1方向側)と、他方側(R2方向側)との両方に、それぞれ、複数(たとえば、4個)設けられている。そして、周方向の一方側(R1方向側)に設けられる溝部51aは、R2方向側からR1方向側に向かって下方に傾斜するように形成されている。また、周方向の他方側(R2方向側)に設けられる溝部51bは、R1方向側からR2方向側に向かって下方に傾斜するように形成されている。また、R1方向側に設けられる溝部51aは、スペーサ50の側面53aまで達している。また、R2方向側に設けられる溝部51bは、スペーサ50の側面53bまで達している。R1方向側に設けられる複数の溝部51aと、R2方向側に設けられる複数の溝部51bとは、径方向に交互に(すなわち、周方向に溝部51aと溝部51bとが対向しないように)配置されている。なお、溝部51aおよび51bは、特許請求の範囲の「第2溝部」の一例である。
また、溝部51の径方向の幅W7(図9参照)は、平角導線の幅W3(図3参照)以上である。
そして、本実施形態では、図4に示すように、溝部51にコイルエンド部22bが嵌合されている。具体的には、スペーサ50の複数の溝部51に、複数のコイルエンド部22bが嵌合されている。隣接して配置される2つの同芯巻コイル20の一方の複数のコイルエンド部22bと、他方の複数のコイルエンド部22bとが径方向に沿って交互に配置されている。そして、R1方向側に設けられる複数の溝部51aに、R2方向側に設けられる同芯巻コイル20のコイルエンド部22bが嵌合される。また、R2方向側に設けられる複数の溝部51bに、R1方向側に設けられる同芯巻コイル20のコイルエンド部22bが嵌合される。
また、溝部51にコイルエンド部22bが嵌合されている状態で、溝部51の底面部51cと一対の側面部51dとにコイルエンド部22bが当接する。これにより、コイルエンド部22bの上方への移動が溝部51の底面部51cにより規制される。また、コイルエンド部22bの径方向への移動が、溝部51の一対の側面部51dにより規制される。その結果、コイルエンド部22bの位置が固定される。
また、図8に示すように、スペーサ50は、周方向に所定の幅W8を有する上部54を含む。また、スペーサ50は、上部54の周方向の幅W8よりも小さい周方向の幅W9を有するとともに、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がすための根元部55を含む。また、上部54は、周方向の一方側(R1方向側)と他方側(R2方向側)との両方において、根元部55から周方向に突出するように形成されている。また、根元部55の周方向への突出長さL2は、ステータコア10から突出する絶縁紙15の厚み(絶縁紙15が折り曲げられている場合には折り曲げられた部分の厚みt、図3参照)以上である。
(本実施形態の構造の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22との間に、複数のティース12毎に個別に設けられるとともに、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部41(溝部51)が設けられ、溝部41(溝部51)にコイルエンド部22が嵌合される径方向に延びるスペーサ30を備える。これにより、スペーサ30が複数のティース12毎に個別に設けられているので、同芯巻コイル20のスロット収容部21がステータコア10のスロット13に挿入された後に、ステータコア10とコイルエンド部22との間にスペーサ30を容易に挿入することができる。その結果、挿入時の同芯巻コイル20からの荷重(同芯巻コイル20の変形の荷重)に起因して、スペーサ30が破損するのを防止することできる。また、スペーサ30の溝部41(溝部51)に、同芯巻コイル20のコイルエンド部22を嵌合することによって、スペーサ30が挿入された後に、スペーサ30がステータコア10とコイルエンド部22との間から抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スペーサ30は、ステータコア10の回転軸方向のリード側に配置され、内径側に1つの溝部41が設けられているスペーサ40と、ステータコア10の回転軸方向の反リード側に配置され、複数の溝部51が設けられているスペーサ50とを含む。これにより、ステータコア10の回転軸方向の一方側のコイルエンド部22aと、他方側のコイルエンド部22bとの両方において、コイルエンド部22の位置を固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スペーサ40の1つの溝部41には、最内径側に配置されるリード線部25が嵌合されている。これにより、コイルエンド部22a全体を移動させることなく、リード線部25を周方向に沿って曲げるだけで、スペーサ40がステータコア10とコイルエンド部22aとの間から抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20とスロット13との間に設けられ、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を備える。また、スペーサ40(スペーサ50)は、周方向に所定の幅W4(W8)を有する上部44(上部54)と、上部44(上部54)の周方向の幅W4(W8)よりも小さい周方向の幅W5(W9)を有するとともに、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がすための根元部45(根元部55)とを含む。これにより、スペーサ40(スペーサ50)を挿入する際に、スペーサ40(スペーサ50)と絶縁紙15とが衝突することを根元部45(根元部55)により防止することができる。
(ステータの組立方法)
次に、図3、図4および図11〜図19を参照して、ステータ100の組立方法について説明する。
〈コイルアッセンブリを形成する工程〉
まず、図11に示すように、複数の同芯巻コイル20が円環状に配置されたコイルアッセンブリ2が形成される。具体的には、複数の同芯巻コイル20が、スロット13のピッチ分ずらしながら、互いに周方向に隣接するように配置される。また、互いに周方向に隣接するように配置される同芯巻コイル20同士は、各段の平角導線が積層方向(半径方向)に交互に並ぶように配置される。
〈絶縁紙を装着する工程〉
次に、図12に示すように、同芯巻コイル20のスロット収容部21に、絶縁紙15が装着される。なお、絶縁紙15は、コイルアッセンブリ2の外径側から内径側に移動されることにより、スロット収容部21に装着される。
〈ガイド治具を挿入する工程〉
次に、コイルアッセンブリ2を形成する同芯巻コイル20に複数の第1ガイド治具61bおよび第2ガイド治具62が一斉に挿入される。複数の第1ガイド治具61bおよび第2ガイド治具62は、コイルアッセンブリ2の外径側から内径側に向かって、同芯巻コイル20に挿入される。次に、ステータコア10をコイルアッセンブリ2に対して回転軸方向(Z方向)に沿って相対的に移動させることにより、ステータコア10の内径側空間1にコイルアッセンブリ2が配置される。
次に、複数の第1ガイド治具61aが、コイルアッセンブリ2の外径側から内径側に向かって、同芯巻コイル20に一斉に挿入される。
〈スロット収容部をスロットに挿入する工程〉
次に、図14に示すように、ステータコア10の内径側空間1に配置されたコイルアッセンブリ2を形成する複数の同芯巻コイル20が内径側から外径側に押し出される。これにより、同芯巻コイル20のスロット収容部21が、ステータコア10のスロット13に挿入される。
〈ガイド治具の取り外し工程〉
次に、同芯巻コイル20が装着されたステータ100から、第1ガイド治具61a、61bおよび第2ガイド治具62が取り外される。
〈スペーサ50の挿入工程〉
次に、図15に示すように、同芯巻コイル20のスロット収容部21がステータコア10のスロット13に挿入された後に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22bとの間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部51が設けられた径方向に延びる複数のスペーサ50が挿入される。具体的には、スペーサ50の溝部51の開口が回転軸方向の外側(Z2方向側)に向いた状態で、ステータコア10のティース12の回転軸方向端面12a(図16参照)上とコイルエンド部22bとの間に、スペーサ50が挿入される。これにより、スペーサ50は、ステータコア10とコイルエンド部22bとの間に軽圧入された状態となる。
また、スペーサ50は、外径側から内径側に向かって周方向の幅W6が小さくなるテーパ形状を有するとともに、複数のティース12毎に個別に設けられている。そこで、本実施形態では、テーパ形状を有する複数のスペーサ50が、外径側から挿入される。また、複数のスペーサ50は、一斉に外径側から挿入される。
また、絶縁紙15が、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから下方側(Z2方向側)に突出している。そこで、本実施形態では、スペーサ50は、周方向の幅W7が小さい根元部55により、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がしながら、ステータコア10とコイルエンド部22bとの間に挿入される。また、スペーサ50は、スペーサ50の周方向の一方側と他方側との両方において、絶縁紙15を逃がしながら挿入される。
また、図16に示すように、スペーサ50がステータコア10とコイルエンド部22bとの間に挿入された状態では、スペーサ50の溝部51と、コイルエンド部22bとの間には、隙間が生じている。
〈コイルエンド部22bの嵌合工程〉
次に、本実施形態では、図17(図4)に示すように、スペーサ50の溝部51に、同芯巻コイル20のコイルエンド部22bが嵌合される。なお、回転軸方向のZ2方向側のコイルエンド部22bは、同芯巻コイル20に電力が供給される側であるリード側(Z1方向側)とは反対側の反リード側に配置されている。そして、同芯巻コイル20を、Z1方向側に加圧することにより、同芯巻コイル20を、回転軸方向に沿って、ステータコア10に対して相対的に移動させる(ステータコア10に近づくようにZ1方向に移動させる)ことにより、スペーサ50の溝部51にコイルエンド部22bが嵌合される。これにより、スペーサ50の溝部51と、コイルエンド部22bとが当接して、スペーサ50の径方向への移動が規制(外径側へ抜けることが抑制)される。
また、コイルエンド部22bは、複数設けられている。そして、複数のコイルエンド部22bに対応するように、複数の溝部51が設けられている。そして、本実施形態では、同芯巻コイル20を、回転軸方向に沿って、ステータコア10に対して相対的に移動させることにより、スペーサ50の複数の溝部51に、複数のコイルエンド部22bが嵌合される。また、複数の溝部51は、コイルエンド部22bの周方向の両側に設けられている。また、複数の同芯巻コイル20は、周方向に隣接するように配置されている。これにより、周方向に隣接する2つの同芯巻コイル20のコイルエンド部22bが、同時に、1つのスペーサ50の周方向の両側に設けられている複数の溝部51に嵌合される。
〈スペーサ40の挿入工程〉
次に、本実施形態では、図18に示すように、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22aとの間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部41が設けられた径方向に延びる複数のスペーサ40が挿入される。具体的には、スペーサ40の溝部41の開口が回転軸方向の外側(Z1方向側)に向いた状態で、ステータコア10のティース12の回転軸方向端面12a(図19参照)上とコイルエンド部22aとの間に、スペーサ40が挿入される。これにより、スペーサ40は、ステータコア10とコイルエンド部22aとの間に軽圧入された状態となる。
また、スペーサ40は、外径側から内径側に向かって周方向の幅W1が小さくなるテーパ形状を有するとともに、複数のティース12毎に個別に設けられている。そこで、本実施形態では、テーパ形状を有する複数のスペーサ40が、外径側から挿入される。また、複数のスペーサ40は、一斉に外径側から挿入される。
また、絶縁紙15が、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから上方側(Z1方向側)に突出している。そこで、本実施形態では、スペーサ40は、周方向の幅W5が小さい根元部45により、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がしながら、ステータコア10とコイルエンド部22aとの間に挿入される。また、スペーサ40は、スペーサ40の周方向の一方側と他方側との両方において、絶縁紙15を逃がしながら挿入される。
また、図19に示すように、スペーサ40がステータコア10とコイルエンド部22aとの間に挿入された状態では、スペーサ40の溝部41と、コイルエンド部22aのリード線部25との間には、隙間が生じている。
すなわち、本実施形態では、Z2方向側に配置されるスペーサ50の複数の溝部51に複数のコイルエンド部22bを嵌合させる工程の前に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22bとの間にスペーサ50を挿入される。そして、Z2方向側に配置されるスペーサ50の複数の溝部51に複数のコイルエンド部22bを嵌合させた後に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22aとの間にZ1方向側に配置されるスペーサ40が挿入される。
〈コイルエンド部22aの嵌合工程〉
次に、本実施形態では、図3に示すように、スペーサ40の溝部41に、同芯巻コイル20のコイルエンド部22aが嵌合される。なお、回転軸方向のZ1方向側のコイルエンド部22aは、同芯巻コイル20に電力を供給するためのリード線部25を含む。リード線部25は、ステータコア10の回転軸方向の外側に延びるように配置されている。そして、リード線部25が、周方向に沿って曲げられることにより、スペーサ40の溝部41に嵌合される。これにより、スペーサ40の溝部41と、リード線部25とが当接して、スペーサ40の径方向への移動が規制(外径側へ抜けることが抑制)される。
また、本実施形態では、スペーサ40には、内径側に溝部41が設けられている。溝部41は、1つのスペーサ40に1つ設けられている。そして、最内径側に配置されるリード線部25を、周方向に沿って曲げることにより、スペーサ40の溝部41にリード線部25が嵌合される。また、最内径側に配置されるリード線部25は、このリード線部25が含まれる同芯巻コイル20から離間する方向(図2において、同芯巻コイル20から離間する左側)に、周方向に沿って曲げられる。
また、同芯巻コイル20は、平角導線(導体線)からなる。そして、本実施形態では、平角導線からなる同芯巻コイル20のリード線部25がエッジワイズ曲げされることにより、スペーサ40の溝部41にリード線部25が嵌合される。
〈リード線部の成形工程〉
次に、図1に示すように、リード線部25が外径側に曲げられることにより、ステータ100の組み立てが終了する。
(本実施形態の組立方法の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20のスロット収容部21がステータコア10のスロット13に挿入された後に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22との間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部41(51)が設けられた径方向に延びる複数のスペーサ30(40、50)を挿入する工程を備える。これにより、スペーサ30が配置されていない状態で、同芯巻コイル20のスロット収容部21がステータコア10のスロット13に挿入されるので、同芯巻コイル20の変形の荷重に起因して、スペーサ30が破損するのを防止することできる。また、スペーサ40(スペーサ50)の溝部41(溝部51)に、同芯巻コイル20のコイルエンド部22a(コイルエンド部22b)を嵌合する工程を備えることによって、同芯巻コイル20の挿入後にスペーサ30が挿入された後に、容易に、ススペーサ40(50)にコイルエンド部22a(22b)を嵌合させることができるので、スペーサ30がステータコア10とコイルエンド部22との間から抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スペーサ40(スペーサ50)の溝部41(溝部51)の開口が回転軸方向の外側に向いた状態で、ステータコア10のティース12の回転軸方向端面12a上とコイルエンド部22a(コイルエンド部22b)との間に、スペーサ40(スペーサ50)を挿入する。これにより、スペーサ40(スペーサ50)よりも回転軸方向の外側に配置されるコイルエンド部22を、容易に、スペーサ40(スペーサ50)の溝部41(溝部51)に嵌合させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、回転軸方向の一方側のコイルエンド部22aは、同芯巻コイル20に電力を供給するためのリード線部25を含む。そして、リード線部25を周方向に沿って曲げることにより、スペーサ40の溝部41にリード線部25を嵌合させる。これにより、コイルエンド部22a全体を移動させることなく、リード線部25を周方向に沿って曲げるだけで、スペーサ40がステータコア10とコイルエンド部22aとの間から抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、最内径側に配置されるリード線部25を、周方向に沿って曲げることにより、スペーサ40の溝部41にリード線部25を嵌合する。これにより、スペーサ40の抜け止め用の部材を別途設けることなく、最内径側に配置され外径側に曲げられるリード線部25を利用して、スペーサ40がステータコア10とコイルエンド部22aとの間から抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、平角導線からなる同芯巻コイル20のリード線部25をエッジワイズ曲げすることにより、スペーサ40の溝部41にリード線部25を嵌合させる。これにより、平角導線のうちの幅の狭い部分(断面が長方形形状の平角導線の短辺側)が溝部41に嵌合される。その結果、スペーサ40に設ける溝部41の径方向の幅W2を比較的小さくすることができるので、溝部41を形成することに起因するスペーサ40の強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20を、回転軸方向に沿って、ステータコア10に対して相対的に移動させることにより、スペーサ50の溝部51にコイルエンド部22bを嵌合させる。これにより、スペーサ50の抜け止め用の部材を別途設けることなく、コイルエンド部22bを利用して、スペーサ50がステータコア10とコイルエンド部22bとの間から抜けるのを防止することができる。また、同芯巻コイル20のステータコア10に対する回転軸方向の相対的な位置が移動されるので、ステータ100(モータ)を車両などに搭載する際の搭載場所に合わせて、同芯巻コイル20のステータコア10に対する相対的な位置を最適化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、同芯巻コイル20を、回転軸方向に沿って、ステータコア10に対して相対的に移動させることにより、スペーサ50の複数の溝部51に、複数のコイルエンド部22bを嵌合させる。これにより、スペーサ50の複数の溝部51に、複数のコイルエンド部22bを一斉に嵌合させることができるので、嵌合に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スペーサ50の複数の溝部51に複数のコイルエンド部22bを嵌合させる工程の前に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22bとの間にスペーサ50を挿入する。また、スペーサ50の複数の溝部51に複数のコイルエンド部22bを嵌合させる工程の後に、ステータコア10の端面10aとコイルエンド部22aとの間にスペーサ40を挿入する。これにより、スペーサ50にコイルエンド部22bを嵌合させてスペーサ50を確実に固定した後に、スペーサ40が挿入される。その結果、スペーサ50に対するコイルエンド部22bの嵌合前にスペーサ40が挿入される場合と異なり、スペーサ40の挿入時にスペーサ50が脱落することを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、外径側から内径側に向かって周方向の幅W1(W6)が小さくなるテーパ形状を有するとともに複数のティース12毎に個別に設けられているスペーサ30(40、50)を、外径側から挿入する。これにより、テーパ形状のスペーサ30を、容易に、ステータコア10とコイルエンド部22との間に挿入することができる。
また、本実施形態では、上記のように、周方向の幅W5(W9)が小さい根元部45(根元部55)により、ステータコア10の回転軸方向の端面10aから突出する絶縁紙15を逃がしながら、ステータコア10とコイルエンド部22との間にスペーサ30(40、50)を挿入する。これにより、スペーサ30を挿入する際に、スペーサ30と絶縁紙15とが衝突することを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、スペーサが、ステータコアの回転軸方向の両側に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スペーサを、ステータコアの回転軸方向の片方側にのみ配置してもよい。
また、上記実施形態では、最内径側に配置されるリード線部が周方向に沿って曲げられることにより、スペーサの溝部にリード線部が嵌合される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、最内径側に配置されるリード線部以外のリード線部(最外径側のリード線部など)を、スペーサの溝部に嵌合してもよい。
また、上記実施形態では、同一の導体線が連続して巻回されることにより形成された同芯巻コイルが用いられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同一の導体線で連続して形成された波巻コイルを用いてもよい。
また、上記実施形態では、平角導線からなる導体線が連続して巻回されることにより同芯巻コイルが形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、平角導線以外の導体線が連続して巻回されることによりコイルが形成されていてもよい。具体的には、丸線や、断面が楕円の導体線により、コイルが形成されていてもよい。また、複数の丸線などにより、断面が略矩形の角線が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、スペーサの複数の溝部に、複数の反リード側のコイルエンド部を嵌合させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の反リード側のコイルエンド部のうちの1つのコイルエンド部を、スペーサの溝部に嵌合するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、Z2方向側のスペーサ(スペーサ50)の溝部にコイルエンド部を嵌合させた後、Z1方向側のスペーサ(スペーサ40)の溝部にコイルエンド部を嵌合させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、Z1方向側のスペーサ(スペーサ40)の溝部にコイルエンド部を嵌合させた後、Z2方向側のスペーサ(スペーサ50)の溝部にコイルエンド部を嵌合させてもよい。
また、上記実施形態では、スペーサが、周方向に所定の幅を有する上部と、上部の周方向の幅よりも小さい周方向の幅を有する根元部とを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スペーサの上部と根元部との周方向の幅が同じであってもよい。
また、上記実施形態では、Z1方向側のスペーサ(スペーサ40)に1つの溝部が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、Z1方向側のスペーサ(スペーサ40)に複数の溝部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、スペーサが、外径側から内径側に向かって周方向の幅が小さくなるテーパ形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スペーサが、長方形形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、スペーサが、全てのティースに対して配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、全てのティースに対してスペーサを配置せず、たとえば、1、2個のスペーサを配置してもよい。コイルアッシーとしての剛性が高い場合、全てのティースにスペーサを設けなくても、コイルエンド部とステータコアとの絶縁距離を確保することが可能である。
1 内径側空間
2 コイルアッセンブリ
10 ステータコア
10a (ステータコアの)端面
12 ティース
12a (ティースの)端面
13 スロット
15 絶縁紙
20 同芯巻コイル(コイル)
21、21a、21b スロット収容部
22 コイルエンド部
22a コイルエンド部(リード側コイルエンド部)
22b コイルエンド部(反リード側コイルエンド部)
25 リード線部
30 スペーサ
40 スペーサ(第1スペーサ)
41 溝部(第1溝部)
44 上部
45 根元部
50 スペーサ(第2スペーサ)
51、51a、51b 溝部(第2溝部)
54 上部
55 根元部
100 ステータ

Claims (10)

  1. 同一の導体線で連続して形成され、ステータコアの異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部同士を接続する回転軸方向の一方側のコイルエンド部と、前記スロット収容部同士を接続する回転軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数のコイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成する工程と、
    前記ステータコアの内径側空間に配置された前記コイルアッセンブリを形成する複数の前記コイルを内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルの前記スロット収容部を前記ステータコアの前記スロットに挿入する工程と、
    前記コイルの前記スロット収容部が前記ステータコアの前記スロットに挿入された後に、前記ステータコアの端面と前記コイルエンド部との間に、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられた径方向に延びる複数のスペーサを、前記スペーサの前記溝部の開口が回転軸方向の外側に向いた状態で挿入する工程と、
    前記スペーサの前記溝部に、前記コイルの前記コイルエンド部を嵌合させる工程とを備える、ステータの組立方法。
  2. 前記スペーサは、前記ステータコアの回転軸方向の、前記コイルに電力が供給される側であるリード側に配置され、
    前記回転軸方向の一方側のコイルエンド部は、前記コイルに電力を供給するためのリード線部を含むリード側コイルエンド部であり、
    前記スペーサの前記溝部に前記コイルエンド部を嵌合させる工程は、前記リード線部を周方向に沿って曲げることにより、前記スペーサの前記溝部に前記リード線部を嵌合させる工程である、請求項1に記載のステータの組立方法。
  3. 前記スペーサは、内径側に第1溝部が設けられている第1スペーサを含み、
    前記スペーサの前記溝部に前記リード線部を嵌合させる工程は、最内径側に配置される前記リード線部を、周方向に沿って曲げることにより、前記第1スペーサの前記第1溝部に前記リード線部を嵌合させる工程である、請求項2に記載のステータの組立方法。
  4. 前記回転軸方向の他方側のコイルエンド部は、前記コイルに電力が供給される側であるリード側とは反対側の反リード側コイルエンド部であり、
    前記スペーサの前記溝部に前記コイルエンド部を嵌合させる工程は、前記コイルを、回転軸方向に沿って、前記ステータコアに対して相対的に移動させることにより、前記スペーサの前記溝部に前記反リード側コイルエンド部を嵌合させる工程である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  5. 前記スペーサは、前記ステータコアの回転軸方向の反リード側に配置され、複数の第2溝部が設けられている第2スペーサを含み、
    前記反リード側コイルエンド部は、複数設けられており、
    前記スペーサの前記溝部に前記反リード側コイルエンド部を嵌合させる工程は、前記コイルを、回転軸方向に沿って、前記ステータコアに対して相対的に移動させることにより、前記第2スペーサの複数の前記第2溝部に、複数の前記反リード側コイルエンド部を嵌合させる工程である、請求項4に記載のステータの組立方法。
  6. 前記回転軸方向の一方側のコイルエンド部は、前記コイルに電力を供給するためのリード線部を含むリード側コイルエンド部であり、
    前記スペーサは、前記ステータコアの回転軸方向の、前記コイルに電力が供給される側であるリード側に配置され、内径側に第1溝部が設けられている第1スペーサを含み、
    前記スペーサを挿入する工程は、前記第2スペーサの複数の前記第2溝部に複数の前記反リード側コイルエンド部を嵌合させる工程の前に、前記ステータコアの端面と前記反リード側コイルエンド部との間に前記第2スペーサを挿入する工程と、前記第2スペーサの複数の前記第2溝部に複数の前記反リード側コイルエンド部を嵌合させる工程の後に、前記ステータコアの端面と前記リード側コイルエンド部との間に前記第1スペーサを挿入する工程である、請求項5に記載のステータの組立方法。
  7. 前記スペーサは、外径側から内径側に向かって周方向の幅が小さくなるテーパ形状を有するとともに、複数のティース毎に個別に設けられており、
    前記スペーサを挿入する工程は、外径側から内径側に向かって周方向の幅が小さくなるテーパ形状を有するとともに複数の前記ティース毎に個別に設けられている前記スペーサを、前記外径側から挿入する工程である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  8. スロットを有するステータコアと、
    同一の導体線で連続して形成され、異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部同士を接続する回転軸方向の一方側のコイルエンド部と、前記スロット収容部同士を接続する回転軸方向の他方側のコイルエンド部とを有する複数のコイルと、
    前記ステータコアの端面と前記コイルエンド部との間に、複数のティースに個別に設けられ、絶縁部材からなり、周方向に沿って溝部が設けられた径方向に延びる複数のスペーサとを備え、
    前記スペーサは、前記ステータコアの端面に当接しているとともに、前記溝部に前記コイルエンド部が嵌合している、ステータ。
  9. 前記回転軸方向の一方側のコイルエンド部は、前記コイルに電力を供給するためのリード線部を含むリード側コイルエンド部であり、
    前記回転軸方向の他方側のコイルエンド部は、前記コイルに電力が供給される側であるリード側とは反対側の反リード側コイルエンド部であり、
    前記スペーサは、前記ステータコアの回転軸方向の前記リード側に配置され、内径側に1つの第1溝部が設けられている第1スペーサと、前記ステータコアの回転軸方向の反リード側に配置され、複数の第2溝部が設けられている第2スペーサとを含む、請求項8に記載のステータ。
  10. 前記第1スペーサの1つの前記第1溝部には、最内径側に配置される前記リード線部が嵌合されている、請求項9に記載のステータ。
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