JP6848132B1 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Abstract

実施形態によれば、固定子は、固定子鉄心16と、平角導体であって、互いに対向する一対の直線部を有し、一対の直線部の端部同士が連結された複数のコイルセグメントで構成され、固定子鉄心に装着された固定子コイル18と、を備えている。直線部CSSは、固定子鉄心のスロット20に挿通された挿通部と第2端面側から外方に突出する延出部とを形成し、延出部は、固定子鉄心の軸方向に対し傾斜して延在する傾斜部52bと、傾斜部の端部に形成された先端面dsと、先端面の近傍に設けられた切欠き60と、を有している。傾斜部の端部は、径方向に隣合う他の傾斜部の端部に接合され、傾斜部は、切欠きが径方向に沿って他の傾斜部の切欠きと対向するように、配置されている。

Description

この発明の実施形態は、回転電機の固定子に関する。
回転電機は、筒状の固定子と、固定子に対して回転自在に設けられた回転子とを有している。固定子は、円環状の電磁鋼板を多数枚積層して構成された固定子鉄心と、固定子鉄心に取付けられた固定子コイルと、を有している。コイルは、固定子鉄心の両端面から軸方向に突出するコイルエンドを有している。近年、回転電機は、一層の小型化及び軽量化が望まれている。
特開2006−304507号公報 特開2017−85806号公報
本発明の実施形態の課題は、小型化を図ることのできる回転電機の固定子を提供することにある。
実施形態によれば、固定子は、軸方向において一端に位置する第1端面と、前記軸方向において他端に位置する第2端面と、それぞれ前記軸方向に延在し前記第1端面および前記第2端面に開口する複数のスロットと、を有する固定子鉄心と、平角導体であって、互いに対向する一対の直線部を有し、前記一対の直線部の端部同士が連結された複数のコイルセグメントで構成され、前記固定子鉄心に装着された固定子コイルと、を備えている。前記コイルセグメントの前記直線部は、前記スロットに挿通された挿通部と前記第2端面側から外方に突出する延出部とを形成し、前記延出部は、前記固定子鉄心の軸方向に対し傾斜して延在する傾斜部と、前記傾斜部の端部に形成された先端面と、前記傾斜部の中心軸線に対して前記固定子鉄心と反対の側で前記傾斜部に設けられ前記先端面の近傍に位置する凹所からなる切欠きと、を有し、前記傾斜部の端部は、前記固定子鉄心の径方向に隣合う他の傾斜部の端部に接合され、前記傾斜部は、前記切欠きが前記径方向に沿って他の傾斜部の切欠きと対向するように、配置されている。
図1は、実施形態に係る回転電機を示す縦断面図。 図2は、実施形態に係る回転電機の横断面図。 図3は、前記回転電機の固定子の第2端面側を示す斜視図。 図4は、前記固定子のコイルエンド部分を拡大して示す斜視図。 図5は、前記コイルエンドを模式的に示す斜視図。 図6は、コイルセグメントの傾斜部の配置関係を模式的に示す図。 図7は、固定子の1スロットを拡大して示す断面図。 図8は、コイルセグメントの一例を示す図。 図9は、前記コイルセグメントの直線部の延出端を拡大して示す斜視図。 図10は、円筒状に配列されたコイルセグメントおよび固定子鉄心を示す分解斜視図。 図11は、前記固定子鉄心に円筒状に配列されたコイルセグメントを装着した状態を示す斜視図。 図12は、前記固定子鉄心から突出したコイルセグメントの延出部を示す斜視図。 図13は、コイルセグメント直線部の曲げ成形工程を概略的に示す図。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態)
初めに、実施形態に係る固定子が適用される回転電機の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る回転電機の縦断面図であり、中心軸線C1を中心として片側の半分だけを示している。図2は、回転電機の横断面図である。
図1に示すように、回転電機10は、例えば、永久磁石型の回転電機として構成されている。回転電機10は、環状あるいは円筒状の固定子12と、固定子12の内側に中心軸線C1の回りで回転自在に、かつ固定子12と同軸的に支持された回転子14と、これら固定子12および回転子14を支持するケーシング30と、を備えている。
以下の説明では、中心軸線C1の延在方向を軸方向、中心軸線C1回りに回転する方向を周方向、軸方向および周方向に直交する方向を径方向と称する。
図1および図2に示すように、固定子12は、円筒状の固定子鉄心16と固定子鉄心16に巻き付けられた回転子巻線(コイル)18とを備えている。固定子鉄心16は、磁性材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板17を多数枚、同芯状に積層して構成されている。多数枚の電磁鋼板17は、固定子鉄心16の外周面の複数個所を溶接することにより、互いに積層状態に連結されている。固定子鉄心16は、軸方向一端に位置する第1端面16a、および軸方向他端に位置する第2端面16bを有している。第1端面16aおよび第2端面16bは、中心軸線C1と直交して延在している。
固定子鉄心16の内周部には、複数のスロット20が形成されている。複数のスロット20は、円周方向に等間隔を置いて並んでいる。各スロット20は、固定子鉄心16の内周面に開口し、固定子鉄心の径方向において、その内周面から外周面に向けた方向に延出している。各スロット20は、固定子鉄心16の軸方向の全長に亘って延在している。各スロット20の一端は第1端面16aに開口し、他端は第2端面16bに開口している。なお、スロット20は、固定子鉄心16の内周面に開口していない構成としてもよい。すなわち、スロット20は、固定子鉄心16において軸方向に沿って貫通する貫通孔として形成されてもよい。
複数のスロット20を形成することにより、固定子鉄心16の内周部は、中心軸線C1に向かって突出する複数(例えば、本実施形態では48個)のティース21を構成している。ティース21は、周方向に沿って等間隔を置いて配置されている。このように、固定子鉄心16は、円環状のヨーク部と、ヨーク部の内周面から中心軸線C1に向かって径方向に突出した複数のティース21とを一体に有している。
複数のスロット20にコイル18が埋め込まれ、各ティース21に巻き付けられている。コイル18は、固定子鉄心16の第1端面16aおよび第2端面16bから軸方向外側に向かって延出するコイルエンド18a、18bを有するように設けられている。コイル18に交流電流を流すことにより、固定子12(ティース21)に所定の鎖交磁束が形成される。
図1に示すように、固定子鉄心16の軸方向両端には鉄心押え26が設けられている。
ケーシング30は、ほぼ円筒状の第1ブラケット32aと、お椀形状の第2ブラケット32bと、を有している。第1ブラケット32aは、固定子鉄心16の駆動端側に位置する鉄心押え26に連結されている。第2ブラケット32bは、反駆動端側に位置する鉄心押え26に連結されている。第1および第2ブラケット32a、32bは、例えば、アルミニウム合金等で形成されている。第1ブラケット32aの先端側に、環状のベアリングブラケット34がボルトにて同軸的に締結されている。ベアリングブラケット34の中央部に、例えば、ころ軸受35を内蔵した第1軸受部36が締結されている。第2ブラケット32bの中央部に、例えば玉軸受37を内蔵した第2軸受部38が締結されている。
一方、回転子14は、第1および第2軸受部36、38により、中心軸線C1を中心に回転自在に支持された円柱形状のシャフト(回転軸)42と、シャフト42の軸方向ほぼ中央部に固定された円筒形状の回転子鉄心44と、回転子鉄心44内に埋め込まれた複数の永久磁石46と、を有している。回転子鉄心44は、磁性材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板47を多数枚、同芯状に積層した積層体として構成されている。回転子鉄心44は中心軸線C1と同軸的に形成された内孔48を有している。シャフト42は内孔48に挿通および嵌合され、回転子鉄心44と同軸的に延在している。回転子鉄心44の軸方向両端に、略円板状の磁気遮蔽板54、回転子鉄心押え56が設けられている。
図1および図2に示すように、回転子鉄心44は、固定子鉄心16の内側に僅かな隙間(エアギャップ)を置いて同軸的に配置されている。すなわち、回転子鉄心44の外周面は、僅かな隙間をおいて、固定子鉄心16の内周面(ティース21の先端面)に対向している。
回転子鉄心44には、軸方向に貫通する複数の磁石埋め込み孔が形成されている。各磁石埋め込み孔内に永久磁石46が装填および配置され、例えば、接着剤等により回転子鉄心44に固定されている。各永久磁石46は、回転子鉄心44の全長に亘って延在している。また、複数の永久磁石46は、回転子鉄心44の周方向に所定の間隔を置いて配列されている。
図2に示すように、回転子鉄心44は、それぞれ回転子鉄心44の半径方向あるいは放射方向に延びるd軸、およびd軸に対して電気的に90°離間したq軸を有している。ここでは、隣合う磁極間の境界および中心軸線C1を通って放射方向に延びる軸をq軸とし、q軸に対して電気的に直角な方向をd軸としている。d軸およびq軸は、回転子鉄心44の円周方向に交互に、かつ、所定の位相で設けられている。
回転子鉄心44の円周方向において、各d軸の両側に2つの永久磁石46が配置されている。各永久磁石46は、断面が矩形状の細長い平板状に形成され、回転子鉄心44の軸方向長さとほぼ等しい長さを有している。回転子鉄心44の中心軸線C1と直交する平面でみた場合、永久磁石46は、それぞれd軸に対して傾斜している。2つの永久磁石46は、例えば、ほぼV字状に並んで配置されている。ここでは、永久磁石46の内周側の端はそれぞれd軸に隣接し、僅かな隙間をおいて互いに対向している。永久磁石46の外周側の端は、回転子鉄心44の円周方向に沿ってd軸から離間し、回転子鉄心44の外周面の近傍およびq軸の近傍に位置している。これにより、永久磁石46の外周側の端は、隣合う磁極の永久磁石46の外周側端と、q軸を挟んで隣接対向している。
次に、固定子12の構成およびその製造方法について説明する。
図3は、固定子の第2端面側を示す斜視図、図4は、固定子の第2コイルエンド部分を拡大して示す斜視図、図5は、第2コイルエンドを模式的に示す斜視図、図6はコイルセグメントの傾斜部の配置関係を模式的に示す図、図7は、固定子の1スロットを拡大して示す断面図、図8は、コイルセグメントの一例を示す図、図9は、コイルセグメントの直線部の延出端を拡大して示す斜視図である。
コイル18は、平角導体として、その長さ方向と交差する断面形状が矩形であり銅の平角線からなる複数のコイルセグメントCSを用いて構成され、固定子鉄心16に組みつけられている。図8に示すように、コイルセグメントCSは、平角線を切断および折り曲げることにより、ほぼU字形状に形成されている。すなわち、コイルセグメントCSは、互いに間隔を置いて対向する一対の直線部CSSと、直線部CSSの一端部同士に繋がる架橋部CSBと、を一体に有している。コイルセグメントCSの横断面は、矩形状に形成され、互いに対向する一対の長辺L1および互いに対向する一対の短辺S1(図7参照)を有している。コイルセグメントCSの外面は、エナメル等の絶縁被覆CTで覆われている。各直線部CSSの延出端は、被覆が除去され、導通可能な状態となっている。
図6および図9に示すように、各直線部CSSの端部は先細に形成されている。端部は、直線部CSSの長さ方向に沿った中心軸線C2に対して角度θ(θ<90°)傾斜した先端面dsを有している。先端面dsは、矩形状に形成され、一対の長辺および一対の短辺を有している。先端面dsの一対の長辺は中心軸線C2に対し角度θ傾斜し、一対の短辺は中心軸線C2と直交する方向に延在している。
各直線部CSSの端部に切欠き(凹所)60が設けられている。切欠き60は、先端面dsの近傍に設けられ、中心軸線C2に対して、先端面dsが向いている側と同一の側に向けて開口するように形成されている。一例では、切欠き60はほぼ矩形状を有し、端部の一方の短辺側の側面および一対の長辺側の側面に開口している。切欠き60は、先端面dsの一対の短辺のうち、直線部CSSの基端側に近い短辺、から中心軸線C2と直交する方向に中心軸線C2の近傍まで延びる一側面60a、一側面60aと直交し中心軸線C2とほぼ平行に延在する底面60b、および、底面60bと直交し一側面60aとほぼ平行に対向する他側面60cにより、規定されている。
切欠き60の深さd2は、直線部CSSの長辺方向の幅Wの30〜60%程度に形成されている。切欠き60の軸方向の長さL2は、2〜10mm程度に形成している。更に、切欠き60は、直線部CSSの延出部において、絶縁被覆CTの無い端部から絶縁被覆CTが施された領域に亘って延在している。切欠き60の形状および寸法は、上記一例に限らず、適宜変可能である。例えば、切欠き60は矩形状に限らず、三角形あるいは湾曲形状としてもよい。また、切欠き60は、後述するように、コイルセグメントCSの曲げ成形時に、フックを引っ掛けることができる形状に形成されていることが望ましい。
図3および図4に示すように、複数のコイルセグメントCSは、複数の円筒状に配列され、各コイルセグメントの一対の直線部CSSが、例えば、固定子鉄心16の第1端面16a側からそれぞれ対応する異なるスロット20に差し込まれ、固定子鉄心16の第2端面16bから所定長さだけ突出している。このように、各直線部CSSは、スロット20に挿通される挿通部と、第2端面16bから固定子鉄心16の軸方向外方に延出する延出部とを形成している。図7に示すように、1スロット20に例えば、6つのコイルセグメントCSの直線部CSSが挿通される。スロット20において、6つの直線部CSSは、固定子鉄心16の径方向に並んで配置されている。横断面で見た場合、6つの直線部CSSは、長辺L1同士が平行に向かい合った状態で、スロット20内に配置されている。6つの直線部CSSの外面に絶縁紙Pが巻付けられ、直線部CSSは絶縁紙Pと共にスロット20内に挿入されている。絶縁紙Pは、コイル18を外部から電気的に絶縁し、コイル18を物理的に保護している。
図3に示すように、コイルセグメントCSの架橋部CSBは、固定子鉄心16の第1端面16aに僅かに隙間を置いて対向している。架橋部CSBは、固定子鉄心16のほぼ円周方向に沿って延在し、幾つかの架橋部CSBは、他の架橋部CSBと交差して延在している。これらの架橋部CSBは、第1端面16aから突出するコイルエンド18aを構成している。
図3および図4に示すように、固定子鉄心16の第2端面16b側において、第2端面16bから所定長さ軸方向に延出している直線部CSSの延出部は、固定子鉄心16の円周方向に折り曲げられ、軸方向に対して傾斜して延在している。詳細には、各直線部CSSの延出部は、固定子鉄心16の軸方向から周方向に所定角度折れ曲がる第1曲げ部52aと、第1曲げ部52aから軸方向に対して傾斜して直線的に延在する傾斜部52bとを有している。延出部の先端面dsは、固定子鉄心16の第2端面16bとほぼ平行に位置している。
各スロット20に挿通された6本の直線部CSSの延出部は、交互に一方向および逆方向に折曲げられている。すなわち、最内周に位置する直線部CSSの延出部は、固定子鉄心16の周方向の一方向に折り曲げられ、1つ外側の直線部CSSの延出部は、周方向の他方向(逆方向)に折り曲げられている。更に1つ外側の直線部CSSの延出部は、前記一方向に折り曲げられている。異なる複数のスロット20から延出している6本の直線部CSSの延出部は、先端面dsが、固定子鉄心16の径方向に沿ってほぼ一列に並んで位置するように折曲げられている。これら6つの先端面dsは、ほぼ同一平面に延在している。また、延出部の先端面dsは、第2端面16bに沿って周方向に並んで配置されている。
図5に模式的に示すように、傾斜部52bの端部に設けられた切欠き60は、周方向に隣合う他の傾斜部52bの端部(導電部)に対向し、周方向に隣合う傾斜部52b間の縁面距離を拡張している。また、複数の傾斜部52bは、切欠き60が径方向に沿って他の傾斜部52bの切欠き60と対向するように、配置されている。傾斜部52bの端部に設けられた切欠き60は、径方向に隣合う他の傾斜部52bの端部(導電部)に設けられた切欠き60と径方向に対向し、すなわち、径方向に重なって位置し、径方向に隣合う延出部間の縁面距離を拡張している。
図6に模式的に示すように、直線部CSS(傾斜部52b)の先端部の角度θは、直線部CSSを折り曲げた状態で先端面dsが水平、つまり、第2端面16bと平行となるように、第2端面に対する直線部CSSの曲げ角度θに一致している。そのため、角度θは、周方向に隣合う直線部CSS間の周方向の間隔D、直線部CSSの中心軸線C2と直交する方向の直線部CSS間の隙間a、直線部CSSの線幅Wを用いて下記の通り決められる。
W+a=D・sinθ
θ=sin-1 ((W+a)/D)
図4に示すように、径方向に並んだ各列の6つの直線部CSSの延出端部(先端面dsを含む)は、2つずつ(2本ずつ)互いに接合され電気的に導通している。接合には、例えば、レーザー溶接を用いることができる。2つの先端面dsにレーザビームを照射し導体を部分的に溶融することにより、溶接ビードWBを形成する。径方向に隣合う2つの先端部を溶接により接合している。
これより、径方向に隣合う2つのコイルセグメントCSが電気的かつ機械的に接続され、複数のコイルセグメント全体で3相の電機子コイル18を構成している。また、直線部CSSの延出部は、第2端面16bから突出するコイルエンド18bを構成している。直線部CSSの溶接部あるいは接合部を含む先端部(導電部)は、粉体塗装、ワニス等の図示しない絶縁材料で覆われる。図3に示すように、コイル18の内、3本のコイルに、それぞれU相接続端子TU、V相接続端子TV、、W相接続端子TWが接続されている。
図10ないし図13は、上記のように構成された固定子12の製造工程の一例を模式的に示している。
固定子12の製造工程では、図10に示すように、まず、多数本のU字状のコイルセグメントCSを用意し、これらを円筒状に配列する。図示していないが、それぞれ円筒状に配列された3組のコイルセグメントCSを用意する。続いて、図11および図12に示すように、円筒状に配列されたコイルセグメントCSを、固定子鉄心16の第1端面16a側から対応するスロット20に挿入する。この際、コイルセグメントCSの直線部CSSが対応するスロット20に差し込まれ、固定子鉄心16の第2端面16bから所定長さだけ突出する。1スロット20に、6本の直線部CSSが挿通される。
次いで、図13に示すように、各直線部CSSの延出部を固定子鉄心16の周方向に折曲げ成形する。折曲げ成形は、例えば、延出部の切欠き60にフック72を引っ掛け、このフック72により延出部(直線部CSS)を斜め方向に引っ張りながら、プランジャ70により延出部を軸方向に沿って第2端面16b側に押圧する。これにより、延出部の基端部(固定子鉄心16側の端部)を角度θに曲げ成形する。
曲げ成形後、径方向に隣り合う2つの傾斜部52bの延出端を溶接により接合する。溶接には、レーザー溶接を用いる。径方向に隣り合う2本の延出部の先端面dsにレーザー光を照射し、先端面dsおよび延出端を部分的に溶融し、2つの先端面dsに跨る溶接ビードWBを形成する。これにより、隣合う2本の延出部が機械的かつ電気的に接合される。各列の延出部を上記と同様に溶接および接合することにより、3相のコイル18が形成される。その後、各溶接部あるいは接合部を粉体塗装、あるいは、ワニス等の絶縁材料で覆うことにより、コイル間の電気的絶縁を担保する。以上の工程により、固定子鉄心16にコイル18を装着および接続し、固定子12が構成される。
以上のように構成された固定子およびその製造方法によれば、コイル18を構成するコイルセグメントCSの延出部を固定子鉄心16の周方向に折曲げ、固定子鉄心の軸方向に対して傾斜した傾斜部52bとすることにより、更に、先端面dsを固定子鉄心の端面16bとほぼ平行に位置する傾斜面とすることにより、コイルエンド18bの突出高さ(鉄心端面からの突出高さ)を低く抑えることができる。これにより、固定子12の小型化が可能となる。
直線部CSSの延出端部は溶接のために絶縁被膜が剥かれた状態にあるが、この延出端部に切欠き60を設けることにより、周方向に隣合う先端部間の縁面距離(空間距離)および、径方向に隣合う先端部間の縁面距離(空間距離)を拡張し、先端部間の空間絶縁性を向上することが可能となる。更に、切欠き60を設けることにより、直線部CSSの先端部に対して、ワニス塗布や絶縁塗装等による追加の絶縁対策を取り易くすることができる。また、直線部CSSを曲げ成形する際、フックを掛ける係合部として切欠き60を利用することができる。延出部を引っ張ることにより、直線部CSSの直線部分を残した線材が湾曲するため、第1曲げ部52aの曲げR(曲率半径)を小さくすることができ、コイルエンド18bの突出高さを一層下げることが可能となる。
なお、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、コイルの巻数、コイルセグメントの設置数は、上述した実施形態に限定されることなく、適宜、増減可能である。例えば、1スロットに4本あるいは8本のセグメント直線部が配置されるように構成してもよい。回転子の寸法、材質、形状等は、前述した実施形態に限定されることなく、設計に応じて種々変更可能である。本実施形態に係る回転子および電動機は、永久磁石界磁電動機に限らず、誘導電動機にも適用可能である。

Claims (6)

  1. 軸方向において一端に位置する第1端面と、前記軸方向において他端に位置する第2端面と、それぞれ前記軸方向に延在し前記第1端面および前記第2端面に開口する複数のスロットと、を有する固定子鉄心と、
    平角導体であって、互いに対向する一対の直線部を有し、前記一対の直線部の端部同士が連結された複数のコイルセグメントで構成され、前記固定子鉄心に装着された固定子コイルと、を備え、
    前記コイルセグメントの前記直線部は、前記スロットに挿通された挿通部と前記第2端面側から外方に突出する延出部とを形成し、前記延出部は、前記固定子鉄心の軸方向に対し傾斜して延在する傾斜部と、前記傾斜部の端部に形成された先端面と、前記傾斜部の中心軸線に対して前記固定子鉄心と反対の側で前記傾斜部に設けられ前記先端面の近傍に位置する凹所からなる切欠きと、を有し、前記傾斜部の端部は、前記固定子鉄心の径方向に隣合う他の傾斜部の端部に接合され、前記傾斜部は、前記切欠きが前記径方向に沿って他の傾斜部の切欠きと対向するように、配置されている
    固定子。
  2. 前記傾斜部は、前記固定子鉄心の周方向において、前記切欠きが隣接する他の傾斜部に対向するように配置されている請求項1に記載の固定子。
  3. 前記延出部の先端面は、前記傾斜部の中心軸線に対して斜めに交差し、前記第2端面に沿って前記周方向に並んで配置されている請求項2に記載の固定子。
  4. 前記コイルセグメントの前記直線部は絶縁被覆で覆われ、前記傾斜部の端部は前記絶縁被覆が除去された導電部を構成し、
    前記切欠きは、前記導電部および前記絶縁被覆で覆われた領域に跨って延在している請求項1に記載の固定子。
  5. 前記切欠きは、前記傾斜部の幅の30〜60%の深さを有している請求項1に記載の固定子。
  6. 前記スロットの各々に複数本の直線部が前記固定子鉄心の径方向に並んで挿通され、前記複数本の直線部は断面の長辺が向かい合う向きで前記スロット内に配置され、
    前記径方向に並んだ複数本の直線部の延出部は、前記固定子鉄心の軸方向に対し交互に一方向および逆方向に傾斜している請求項1に記載の固定子。
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