JPWO2016021705A1 - 蛍光体、発光装置、画像表示装置及び照明装置 - Google Patents

蛍光体、発光装置、画像表示装置及び照明装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、内部量子効率の高いSCASN蛍光体、該蛍光体を含む発光装置、並びに該発光装置を含む画像表示装置及び照明装置を提供する。本発明は、下記式[1]で表される蛍光体であって、該蛍光体は、単結晶子が三次元的に結合された蛍光体粒子であり、該蛍光体粒子は結晶粒界三重点を含有し、結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)が、1.0以下である蛍光体に関する。MaSrbCacAldSieNf[1](式[1]中、Mは、付活元素を表し、また、a、b、c、d、e、fは、それぞれ下記の範囲の値である。0<a≦0.15、0.5≦b<1、0<c<0.5、a+b+c=1、0.7≦d≦1.3、0.7≦e≦1.3、2.5≦f≦3.5)

Description

本発明は、蛍光体、発光装置、画像表示装置及び照明装置に存する。
近年、省エネルギーの流れを受け、LEDを用いた照明又はバックライトの需要が増加している。ここで用いられるLEDは、青または近紫外波長の光を発するLEDチップ上に、蛍光体を配置した白色発光LEDである。
このようなタイプの白色発光LEDとしては、青色LEDチップ上に、青色LEDチップからの青色光を励起光として赤色に発光する窒化物蛍光体と緑色に発光する蛍光体を用いたものが近年用いられている。特に、赤色に発光する窒化物蛍光体としては、(Sr,Ca)AlSiNで表される母体に賦活剤を添加した蛍光体(以下、「SCASN蛍光体」と称する場合がある)などが開発されている(特許文献1及び2)。
これらの窒化物蛍光体の発光特性を更に改良する為に、例えば、特許文献3では、Cu含有量を一定値以下にする方法が開示されている。また、例えば、特許文献4では、硫黄又はリンの含有量を一定値以下にする方法など特定の組成領域に制御する方法が開示されている
日本国特開2005−336253号公報 日本国特開2007−291352号公報 日本国特開2013−142134号公報 日本国特開2013−142135号公報
しかしながら、本発明者の検討では、特許文献3及び4に開示されているSCASN蛍光体は、発光特性が不十分であることが分かった。検討を重ねた結果、本願発明者は、SCASN蛍光体において発光特性が不十分である理由について、下記の通り見出した。
SCASN蛍光体は、複数の単結晶子が、粒界を介して三次元的に結合した多結晶の蛍光体粒子である。蛍光体粒子中に結晶粒界三重点を有する場合、その領域には、気孔と呼ばれる非晶質が存在する。
本発明者は、前記非晶質は、後述する式[1]で表される組成比から逸脱した成分であり、これら成分が蛍光体内中に含まれることで蛍光体結晶内において発光が阻害されることを見出した。つまり、SCASN蛍光体粒子に対する結晶粒界三重点の割合と発光特性、より具体的には、内部量子効率とが相関していることを見出したのである。
尚、上記は、Sr含有量が多いSCASN蛍光体の特有の現象であることも見出した。即ち、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、発光特性、特に内部量子効率の高い蛍光体を提供する。更に、該蛍光体を含む発光装置、並びに該発光装置を含む画像表示装置及び照明装置を提供する。
本発明者は鋭意検討を行った結果、SCASN蛍光体粒子に対する結晶粒界三重点の割合を特定値以下とすることで、上記課題を解決しうることを見出して、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は以下である。
1.下記式[1]で表される蛍光体であって、
該蛍光体は、単結晶子が三次元的に結合された蛍光体粒子であり、該蛍光体粒子は結晶粒界三重点を含有し、
結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)が、1.0以下である蛍光体。
SrCaAlSi [1]
(前記式[1]中、
Mは、付活元素を表し、
また、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ下記の範囲の値である。
0<a≦0.15
0.5≦b<1
0<c<0.5
a+b+c=1
0.7≦d≦1.3
0.7≦e≦1.3
2.5≦f≦3.5)
2.更に、酸素を含む前項1に記載の蛍光体。
3.真円度が0.6以上である前項1又は2に記載の蛍光体。
4.第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、
該第2の発光体が、前項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光体の1種以上を、第1の蛍光体として含む発光装置。
5.前項4に記載の発光装置を光源として含む画像表示装置。
6.前項4に記載の発光装置を光源として含む照明装置。
本発明は、発光特性が良好であり、特に内部量子効率の高い蛍光体を提供することが可能となる。更に、該蛍光体を含む高品質な発光装置、並びに該発光装置を含む高品質な画像表示装置及び照明装置を提供することが可能となる。
図1(a)は本発明の実施例2で作成した蛍光体のSEM写真のオリジナル像を示す図であり、図1(b)はそれを二値化した図である。
以下、本発明について実施形態又は例示物を示して説明するが、本発明は以下の実施形態又は例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変形して実施することができる。
<蛍光体について>
[式[1]について]
本発明のSCASN蛍光体は、下記式[1]で表される結晶相を有する蛍光体である。
SrCaAlSi [1]
前記式[1]中、
Mは、付活元素を表し、
また、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ下記の範囲の値である。
0<a≦0.15
0.5≦b<1
0<c<0.5
a+b+c=1
0.7≦d≦1.3
0.7≦e≦1.3
2.5≦f≦3.5
ここで、Mは、付活元素を表す。付活元素としては、ユーロピウム(Eu)、マンガン(Mn)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)及びイッテルビウム(Yb)を含むことが好ましく、少なくともEuを含むことがより好ましい。
さらに、Euに加えて、Ce、Pr、Sm、Tb及びYbよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含んでいてもよく、発光量子効率の点でCeがより好ましい。つまり、Mは、Eu及び/又はCeであることが更に好ましく、特に好ましくは、Eu及び/又は、Eu及びCeである。付活元素全体に対するユーロピウム(Eu)の割合は、50モル%以上が好ましく、70モル%以上がより好ましく、90モル%以上が特に好ましい。
前記式[1]において、「Sr」はストロンチウム元素を表し、「Ca」はカルシウム元素を表す。Sr及びCaは、その他の化学的性質が類似した元素、例えば、バリウム(Ba)又はマグネシウム(Mg)等で一部置換されていてもよい。これら元素、例えば、Baは、原料に不可避的に混入していることや蛍光体の製造でフラックス(融剤)を用いた場合、微量に混入することがあるが、本発明はこれらを除外するものではない。
前記式[1]において、「Al」はアルミニウム元素を表す。Alは、その他の化学的性質が類似した元素、例えば、ホウ素(B)又はガリウム(Ga)等で一部置換されていてもよい。前記式[1]において、「Si」はケイ素元素を表す。Siは、その他の化学的性質が類似した元素、例えば、ゲルマニウム(Ge)等で一部置換されていてもよい。
前記式[1]において、「N」は、窒素である。Nは、一部その他の元素、例えば、酸素(O)又はハロゲン原子[例えば、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)又はヨウ素(I)]等を含有していてもよい。尚、本発明における「元素の含有」には、元素が置換されている形態、元素の置換がされていないで含まれる形態の双方を意味するものである。
酸素は、原料金属中の不純物として混入する場合、粉砕工程又は窒化工程などの製造プロセス時に導入される場合などが考えられ、本発明のSCASN蛍光体においては不可避的に混入してしまうものである。
尚、蛍光体に含まれる酸素の含有量は、蛍光体の発光特性低下が容認できる範囲で通常10質量%以下、好ましくは6質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
ハロゲン原子も酸素と同様に、本発明の蛍光体中に含有していてもよい。蛍光体中に、ハロゲン原子が含まれる場合、原料金属中の不純物として混入される場合、又は粉砕工程若しくは窒化工程などの製造プロセス時に導入される場合などが考えられ、特に、フラックスとしてハロゲン化物を用いる場合、蛍光体中に含まれてしまう場合がある。
混入されるハロゲン元素としては、前記した通り、例えば、フッ素元素、塩素元素、臭素元素及びヨウ素元素などが挙げられる。ハロゲン元素は、蛍光体の発光特性が容認できる点で、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。
式[1]におけるa+b+c、d、e及びfについては、下記の観点により、その元素モル比を設定することが好ましい。式[1]における元素のモル比(a+b+c:d:e:f)は、化学量論組成である1:1:1:3が好ましい。実際には、2価金属若しくは酸素による欠損、又は電荷補償などにより、過不足が生じる。
過不足の許容範囲は、通常3割、好ましくは2割、より好ましくは1割強であり、特に好ましくは1割程度である。いずれも、蛍光体として使用可能であり、かつSCASN蛍光体と同一の結晶構造を有する範囲であればよい。尚、SCASN蛍光体と同一の結晶構造であるとは、例えば、JCPDSカードに記載のSCASNのXRDピークと実質同じであることで確認ができる。
aの範囲は、0<a≦0.15であり、その下限値は好ましくは0.00001、より好ましくは0.001、更に好ましくは0.005、またその上限値は好ましくは0.1、より好ましくは0.05、特に好ましくは0.01である。
bの範囲は、0.5≦b<1であり、その下限値は好ましくは0.6、より好ましくは0.7、更に好ましくは0.8、最も好ましくは0.85であり、またその上限値は、好ましくは0.99999である。
cの範囲は、0<c<0.5であり、その上限値は好ましくは0.4、より好ましくは0.3、更に好ましくは0.2、最も好ましくは0.15である。
a、b及びc相互の関係はa+b+c=1を満足する。
dの範囲は、0.7≦d≦1.3であり、その下限値は好ましくは0.8、より好ましくは0.9、またその上限値は好ましくは1.2、より好ましくは1.1である。
eの範囲は、0.7≦e≦1.3であり、その下限値は好ましくは0.8、より好ましくは0.9、またその上限値は好ましくは1.2、より好ましくは1.1である。
fの範囲は、2.5≦f≦3.5であり、その下限値は好ましくは2.6、更に好ましくは2.8、またその上限値は好ましくは3.3、更に好ましくは3.1である。
<結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)>
本発明の蛍光体は、下記[結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)の測定方法]の項に記載の測定で得られた(A)/(B)が、1.0以下、好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.6以下、特に好ましくは0.5以下である。(A)/(B)が、前記範囲内であると、内部量子効率に優れたSCASN蛍光体が得られやすい点で好ましい。
[用語の説明]
本発明における結晶粒界三重点及び蛍光体粒子について、図1(b)を用いて説明する。尚、図1(b)は、後述の実施例2で得られた蛍光体について、走査型電子顕微鏡法(SEM法)にて得られた画像を、画像処理ソフトImageJを用いて、二値化したコントラスト画像である。
図1(b)において、蛍光体粒子は黒色の画像であり、ここで、結晶粒界三重点は、黒色で囲まれた白色の点(斑点)で表される。黒色で囲まれたとは、背景の白色とつながっていない、独立した白色の点であることを意味する。
尚、SCASN蛍光体粒子は、複数の単結晶子が、粒界を介して三次元的に結合した多結晶である為、SEM法にて測定された二次元の画像において、蛍光体粒子が一つしか確認できなくても、三次元的には蛍光体粒子が結合しているものである。
[結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)の値の測定方法]
本発明における結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)は、蛍光体粒子の二次粒子断面を透過型電子顕微鏡法(TEM法)、及び走査型電子顕微鏡法(SEM法)等で観察する方法によって測定する。
中でも、蛍光体を樹脂に包埋したのちに断面加工を施した測定サンプルをSEM法で観察することが好ましい。尚、測定するにあたって、蛍光体粒子の個数(B)は、通常50個以上となる様に視野範囲を設定する。蛍光体粒子の個数は、100個以上が好ましく、200個以上で測定することが更に好ましい。
SEM法で測定する場合、検出器は、いずれのものを用いてもよく、例えば、二次電子検出器、反射検出器及びカソードルミネッセンス検出器等が挙げられる。尚、本発明においては、走査型電子顕微鏡にUltra55(Carl Zeiss社製)、検出器に反射電子検出器Centaurus(Carl Zeiss社製)を用いて測定するのが好ましい。
SEM及び反射電子検出器を用いる場合、測定条件は、前記蛍光体粒子の個数を設定する以外は、特に限定されないが、例えば、加速電圧は、通常3〜5kV、好ましくは3kVである。また、観測倍率は、蛍光体粒子の個数が50個以上となるように設定を行い、かつ、結晶粒界三重点が測定できる倍率を行う必要がある為、好ましくは500倍以上、1000倍以下で測定を行う。
尚、結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)の値は、前記SEM法により測定された画像を用いて、例えば、画像処理ソフトImageJなどを用いて、コントラスト測定によりカウントする。
コントラスト測定が可能であるのは、次の理由による。結晶粒界三重点が存在する場合、その領域にはアモルファス相が含まれており、結晶粒界三重点の反射強度は、SCASN蛍光体粒子のそれとは異なる。その為、コントラストにより測定することが可能となる。
画像処理ソフトImageJを用いて、コントラスト測定を行う場合、結晶粒界三重点と蛍光体粒子とを二値化するコントラストに設定して、結晶粒界三重点を斑点状に呈する画像に変換する。その後、その斑点の個数を、同ソフトにより自動カウントして求める。蛍光体粒子の個数については、結晶粒界三重点を計測した画像を白黒反転させ、同様に自動カウントする。得られた結果から個数比を試算する。尚、結晶粒界三重点の総個数及び蛍光体粒子の個数が、カウントできれば、上記の方法に限定されるものではない。
<真円度について>
本発明の蛍光体は、下記[真円度の測定方法]で測定した真円度が、好ましくは0.60以上、より好ましくは0.62以上、特に好ましくは0.63以上である。真円度が前記範囲内であると、発光特性、例えば、内部量子効率に優れたSCASN蛍光体が得られやすい点で好ましい。
[真円度の測定方法]
本発明における真円度は、前記[結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)の値の測定方法]の項に記載における走査型電子顕微鏡法(SEM法)と同様にして測定することができる。より具体的には、上記SEM法により測定された画像を画像処理ソフトImageJなどを用いて導くことできる。
画像処理ソフトImageJを用いて真円度測定を行う場合、蛍光体粒子と背景を白と黒の二値化するコントラストに設定して、粒子輪郭を際立たせる画像に変換する。これは前記[結晶粒界三重点の総個数(A)/二次粒子個数(B)の値の測定方法]の項に記載の画像処理と同じでもよい。その後、同画像処理ソフトの粒子解析を通じて得た真円度を個々の粒子毎に自動カウントして求める。
尚、真円度の値は「縦の長さを横の長さで除した値」と「横の長さを縦の長さを除した値」の最少の値を採用する。この値がカウントできれば、上記の方法に限定されるものではない。
<蛍光体の物性について>
[発光色]
本発明の蛍光体の発光色は、化学組成等を調整することにより、波長360nm〜480nmといった近紫外領域〜青色領域の光で励起され、青色、青緑色、緑色、黄緑色、黄色、橙色又は赤色等、所望の発光色とすることができる。
[発光スペクトル]
蛍光体の化学組成又は付活元素の種類によって発光ピーク波長及びその形状は異なるが、例えば、本発明の蛍光体が、Sr含有量が多い蛍光体であり、かつ、付活元素MとしてEuを含有する場合、橙色ないし赤色蛍光体としての用途に鑑みて、ピーク波長455nmの光で励起した場合における発光スペクトルを測定した場合に、以下の特徴を有することが好ましい。
まず、前記蛍光体は、上述の発光スペクトルにおけるピーク波長λp(nm)が、通常590nmより大きく、中でも600nm以上、また、通常650nm以下、中でも640nm以下の範囲であることが好ましい。ピーク波長λp(nm)が前記範囲内であると、橙色ないし赤色光としての発光特性が良好である点で好ましい。
また、前記蛍光体は、上述の発光スペクトルにおける発光ピークの半値幅(full width at half maximum。以下適宜「FWHM」と略称する。)が、通常50nmより大きく、中でも70nm以上、更には75nm以上、また、通常120nm未満、中でも100nm未満、更には90nm未満の範囲であることが好ましい。FWHMが前記範囲内であると、発光装置に適用した場合、該発光装置の演色性と発光効率が共に良好である点で好ましい。
なお、前記蛍光体をピーク波長455nmの光で励起するには、例えば、GaN系発光ダイオードを用いることができる。また、本発明の蛍光体の発光スペクトルの測定は、例えば、励起光源として150Wキセノンランプを、スペクトル測定装置としてマルチチャンネルCCD検出器C7041(浜松フォトニクス社製)を備える蛍光測定装置(日本分光社製)等を用いて行うことができる。発光ピーク波長及び発光ピークの半値幅は、得られる発光スペクトルから算出することができる。
[内部量子効率]
本発明の蛍光体は、その内部量子効率が高いほど好ましい。その値は、通常0.86以上、好ましくは0.88以上、更に好ましくは0.9以上、特に好ましくは0.913以上である。前記範囲内であると、発光効率が高い点で好ましい。
<蛍光体の製造方法について>
本発明の蛍光体の製造方法としては、蛍光体原料用合金を用いる製造方法(合金法)及び原料窒化物を用いる製造方法(窒化物法)などが挙げられる。
蛍光体原料用合金を用いる製造方法としては、例えば、日本国特開2009−132916号公報及び国際公開第2006/106948号などの各公報に記載に準じて製造することが可能である。また、原料窒化物を用いる製造方法としては、例えば、国際公開第2005/052087号などに記載の方法が挙げられる。いずれの製法も、原料を焼成する工程中、1)単結晶子の発生、2)単結晶子が凝集して二次粒子が形成、3)二次粒子の結晶成長、の過程を経る。
ここで、本発明の蛍光体とする製法上の技術思想は、二次粒子あたりに含まれる単結晶子の個数を減らすこと、又は、結晶粒界三重点に含まれる非晶質を分解し、これを原料供給源として、更に結晶成長させること、などが挙げられる。
尚、本発明における結晶粒界三重点に含まれる非晶質は、蛍光体内部に存在する為、洗浄工程などでは除去が極めて困難である。二次粒子あたりに含まれる単結晶子を減らす方法としては、生成される単結晶子の数を少なくするか、単結晶子が集合して、二次粒子を形成するまでの時間を短くする方法が挙げられる。
例えば、窒化物法の場合で、二次粒子あたりに含まれる単結結晶子を減らす方法としては、単結晶子を発生させる温度までの昇温速度を遅くしたり、結晶成長温度範囲の中で、低い温度で成長させたりする方法などが挙げられる。また、例えば、合金法の場合で、単結晶子が凝集する時間を短くする方法としては、単結晶子が発生してから、二次粒子の結晶成長温度にまで、一気に、昇温・昇圧する方法等が挙げられる。
いずれの場合であっても、上記、製法上の技術思想を基に、温度、圧力、昇温時間又は焼成の保持時間など、下記範囲の中で適宜設定することにより、本発明の蛍光体とすることができる。
以下、各々の場合について詳説するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[合金法]
本発明の蛍光体を合金法で製造する場合、例えば、前記式[1]で表される組成を有する蛍光体を製造する場合、下記式[2]の組成となるように、原料である金属又は合金(以下、単に「原料金属」と言う場合がある)を秤量する。次いで、これを融解させて合金化して蛍光体原料用合金を製造し、その後、この蛍光体原料用合金を粉砕して合金粉末を製造し、窒素含有雰囲気中で加熱することにより窒化を行う。
以下にさらに詳しく説明するが、後述するように原料金属を融解する際に、高融点(高沸点)のSi金属及び/又はSiを含む合金を融解させた後、低融点(低沸点)のCa及びSrを融解させることが好ましい。
SrCaAlSi [2]
(但し、M、a、b、c、d及びeは、それぞれ前記式[1]におけると同義である。)
(原料金属の形状)
原料金属の形状に制限は無いが、通常、直径数mmから数十mmの粒状又は塊状のものが用いられる。
本発明の蛍光体が、Srを含む場合、Srは化学的に活性であるため、塊状の原料を用いることが好ましい。
(原料金属の融解)
原料金属を、目的の組成となるように秤量し、これを融解する。原料金属を融解する方法に特に制限はなく、公知の手法が用いられる。また、原料金属の融解は、高融点(高沸点)のSi金属及び/又はSiを含む合金を融解させた後、低融点(低沸点)のアルカリ土類金属(Sr又はCa)を融解させることが好ましい。本発明における原料金属の融解法は、特に制限はないが、通常、抵抗加熱法、電子ビーム法、アーク融解法又は高周波誘導加熱法等が挙げられる。
(溶湯の鋳造)
原料金属の融解により製造された合金溶湯から直接窒素含有合金を製造することもできるが、原料金属の融解により製造された合金溶湯を金型に注入して成型する鋳造工程を経て、凝固体(合金塊)を得ることが好ましい。
(鋳塊の粉砕)
鋳造工程で得られた合金塊は次いで粉砕することにより、所望の粒径、粒度分布を有する合金粉末を調製することができる。粉砕方法としては、例えば、乾式法、及びエチレングリコール、ヘキサン又はアセトン等の有機溶媒を用いる湿式法が挙げられる。
(合金粉末の分級)
粉砕工程で粉砕された合金粉末は、バイブレーティングスクリーン若しくはシフターなどの網目を使用した篩い分け装置、エアセパレータ等の慣性分級装置、又はサイクロン等の遠心分離機を使用して、所望の質量メジアン径D50及び粒度分布に調整される。
後述の一次窒化工程前の合金粉末は、当該合金粉末を構成する金属元素の活性度により粒径を調整する必要があり、その質量メジアン径D50は、通常の場合、100μm以下、好ましくは80μm以下、また、0.1μm以上、好ましくは0.5μm以上である。
(蛍光体の製造)
前記の合金粉末を用いて、窒化反応を行う。合金粉末の窒化処理は、まず、合金粉末をるつぼ又はトレイに充填する。ここで使用するるつぼ或いはトレイの材質としては、例えば、窒化ホウ素、窒化珪素、窒化アルミニウム、モリブデン及びタングステン等が挙げられる。
この合金粉末を充填したるつぼ又はトレイを、雰囲気制御が可能な加熱炉に納めた後、窒素含有ガスを流通して系内を十分に該窒素含有ガスで置換する。必要に応じて、系内を真空排気した後、窒素含有ガスを流通してもよい。窒化処理の際に使用する窒素含有ガスとしては、窒素を含むガス、例えば、窒素、アンモニア並びに窒素及び水素の混合気体等が挙げられる。
窒化処理は、窒素含有ガスを充填した状態或いは流通させた状態で加熱することにより行うが、その圧力は大気圧よりも幾分減圧、大気圧又は加圧の何れの状態でもよい。大気中の酸素の混入を防ぐためには大気圧以上とするのが好ましい。
大気圧以上にすると、加熱炉の密閉性が悪い場合に多量の酸素が混入して、得られる蛍光体の特性が低下するのを防ぐことができる。窒素含有ガスの圧力は少なくともゲージ圧で30MPa以上が好ましく、60MPaから120MPaが最も好ましい。
合金粉末の加熱は、通常800℃以上、好ましくは1200℃以上、更に好ましくは1500℃以上、通常2200℃以下、好ましくは2100℃以下、更に好ましくは2000℃以下の温度で実施する。加熱温度を800℃以上とすることにより、窒化処理に要する時間が長くなるのを防ぐことができる。一方、加熱温度を2200℃以下とすることにより、生成する窒化物が揮発又は分解するのを防ぎ、所望の組成を有する蛍光体が得られ易くなる。
窒化処理時の加熱時間(最高温度での保持時間)は、合金粉末と窒素との反応に必要な時間でよいが、通常1分以上、好ましくは10分以上、より好ましくは30分以上、更に好ましくは60分以上とする。加熱時間を1分以上とすることにより、窒化反応が充分に進行し特性の高い蛍光体が得られ易い。加熱時間の上限は生産効率の面から、通常24時間以下であることが好ましい。
合金の窒化処理後、得られた蛍光体について粉砕、分級処理を行なうことが好ましい。例えば、得られた蛍光体粒子の90%以上が5μm以上、20μm以下の粒子となるように粉砕、分級処理を行うことが好ましい。尚、前記窒化処理後、洗浄及び乾燥工程などの後処理工程を含んでいてもよい。
[窒化物法]
本発明の蛍光体を窒化物法で製造する場合、各蛍光体原料を混合し、得られた蛍光体原料混合物を焼成することにより製造する。特に、本発明の蛍光体とするには、結晶核を発生させる工程と、結晶を成長させる工程とに分けるという製造上の技術思想を基に、適宜条件を設定すればよい。これらの方法は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせてもよい。
以下に、本発明における製造方法について具体的に説明するが、前記に基づいて、適宜調整することで、本発明の蛍光体とすることができる。
蛍光体原料としては、例えば、金属化合物及び金属などが挙げられる。例えば、上記式[1]で表わされる結晶相の組成を有する蛍光体を製造する場合、Sr元素の原料(以下適宜「Sr源」という)、Ca元素の原料(以下適宜「Ca源」という)、Al元素の原料(以下適宜「Al源」という)、Si元素の原料(以下適宜「Si源」という)、N元素の原料(以下適宜「N源」という)、M元素の原料(以下適宜「M源」という)から必要な組み合わせを混合し(混合工程)、得られた混合物を焼成し(焼成工程)、得られた焼成物を、必要に応じて、解砕・粉砕又は洗浄する(後処理工程)ことにより製造することができる。
(蛍光体原料)
使用される蛍光体原料としては、公知のものを用いることができる。前記M源のうち、Eu源の具体例としては、Eu、Eu(SO、Eu(C・10HO、EuF、EuF、EuCl、EuCl、Eu(NO・6HO、EuN及びEuNH等が挙げられる。中でも窒化物、酸化物又はハロゲン化物が好ましく、より好ましくはEuNである。また、使用するEu源の純度はより高い方が好ましく、通常、98%以上、好ましくは99%以上である。
また、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYb等のその他の付活元素の原料の具体例としては、Eu源の具体例として挙げた各化合物において、EuをそれぞれMn、Ce、Pr、Nd、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbに置き換えた化合物が挙げられる。
前記Sr源の具体例としては、SrO、Sr(OH)・8HO、SrCO、Sr(NO、SrSO、Sr(C)・HO、Sr(OCOCH・0.5HO、SrF、SrCl、Sr、Sr及びSrNH等が挙げられる。中でも、SrO、SrCO、SrN及びSrが好ましく、SrN、Srが更に好ましい。
前記Ca源の具体例としては、CaO、Ca(OH)、CaCO、Ca(NO・4HO、CaSO・2HO、Ca(C)・HO、Ca(OCOCH・HO、CaF、CaCl、Ca及びCaNH等が挙げられる。中でも、CaO、CaCO、CaN及びCaが好ましい。
前記Al源の具体例としては、AlNを用いるのが好ましい。前記Si源の具体例としては、SiO又はSiを用いるのが好ましい。また、反応中にSiOとなる化合物を用いることもできる。このような化合物としては、具体的には、例えば、SiO、HSiO及びSi(OCOCH等が挙げられる。
(混合工程)
目的組成が得られるように蛍光体原料を秤量し、ボールミル等を用いて十分混合し、蛍光体原料混合物を得る(混合工程)。前記混合手法としては、特に限定はされず、公知の手法を用いることが可能である。
(焼成工程)
続いて、混合工程で得られた蛍光体原料混合物を焼成する(焼成工程)。上述の蛍光体原料混合物を、必要に応じて乾燥後、坩堝等の容器内に充填し、焼成炉、加圧炉等を用いて焼成を行う。焼成温度は、圧力など、その他の条件によっても異なるが、通常1400℃以上、1800℃以下の温度範囲で焼成を行なうことができる。焼成工程における最高到達温度としては、通常1400℃以上、好ましくは1500℃以上、また、通常1800℃以下、好ましくは1700℃以下、より好ましくは1600℃以下である。
焼成時の圧力は、焼成温度等によっても異なるが、通常0.2MPa以上、好ましくは0.4MPa以上であり、また、通常10MPa以下、好ましくは5MPa以下、より好ましくは2MPa以下である。昇温速度は、通常2℃/分以上、好ましくは5℃/分以上であり、また、通常30℃/分以下、好ましくは25℃/分以下である。
尚、焼成雰囲気は、本発明の蛍光体が得られる限り任意であるが、窒素含有雰囲気とすることが好ましい。また、アルカリ土類金属元素、例えば、ストロンチウムを含む雰囲気とすることも、本発明の蛍光体とする上では好ましい。焼成時間は、焼成時の温度又は圧力等によっても異なるが、通常10分間以上、好ましくは30分間以上、また、通常72時間以下、好ましくは12時間以下である。尚、本発明においては、昇温速度を遅くし、最高到達温度を低くして、且つ焼成時間を長くするなど、緩和な条件で蛍光体を製造するのが好ましい。
(後処理工程)
上記により得られた焼成物について、分級工程、洗浄工程又は乾燥工程など、後処理工程を含んでいてもよい。
<蛍光体含有組成物>
本発明の蛍光体は、液体媒体と混合して用いることもできる。特に、本発明の蛍光体を発光装置等の用途に使用する場合には、これを液体媒体中に分散させた形態で用いることが好ましい。本発明の蛍光体を液体媒体中に分散させたものを、適宜「本発明の蛍光体含有組成物」と呼ぶものとする。
[蛍光体]
本発明の蛍光体含有組成物に含有させる本発明の蛍光体の種類に制限は無く、上述したものから任意に選択することができる。また、本発明の蛍光体含有組成物に含有させる本発明の蛍光体は、1種のみであってもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。更に、本発明の蛍光体含有組成物には、本発明の効果を著しく損なわない限り、本発明の蛍光体以外の蛍光体を含有させてもよい。
[液体媒体]
本発明の蛍光体含有組成物に使用される液体媒体としては、該蛍光体の性能を目的の範囲で損なわない限りにおいて特に限定されない。例えば、所望の使用条件下において液状の性質を示し、本発明の蛍光体を好適に分散させるとともに、好ましくない反応を生じないものであれば、任意の無機系材料及び/又は有機系材料が使用でき、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びポリイミドシリコーン樹脂などが挙げられる。
[液体媒体及び蛍光体の含有率]
本発明の蛍光体含有組成物中の蛍光体及び液体媒体の含有率は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、液体媒体については、本発明の蛍光体含有組成物全体に対して、通常50質量%以上、好ましくは75質量%以上であり、通常99質量%以下、好ましくは95質量%以下である。
[その他の成分]
なお、本発明の蛍光体含有組成物には、本発明の効果を著しく損なわない限り、蛍光体及び液体媒体以外に、その他の成分を含有させてもよい。また、その他の成分は、1種のみを用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
<発光装置>
本発明の発光装置(以下、適宜「発光装置」という)は、第1の発光体(励起光源)と、当該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備える発光装置であって、該第2の発光体は本発明の蛍光体の1種以上を、第1の蛍光体として含有するものである。ここで、本発明の蛍光体は、何れか1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本発明の蛍光体としては、例えば、励起光源からの光の照射下において、黄色ないし赤色領域の蛍光を発する蛍光体を使用する。具体的には、発光装置を構成する場合、本発明の黄色蛍光体としては、550nm〜600nmの波長範囲に発光ピークを有するものが好ましく、本発明の橙色ないし赤色蛍光体としては、600nm〜680nmの波長範囲に発光ピークを有するものが好ましい。尚、励起光源については、420nm未満の波長範囲に発光ピークを有するものを用いてもよい。
以下、本発明の蛍光体が、600〜680nmの波長範囲に発光ピークを有し、且つ第1の発光体が420nm以上500nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものを用いる場合の、発光装置の態様について記載するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
前記の場合、本発明の発光装置は、例えば、次の(A)又は(B)の態様とすることができる。
(A)第1の発光体として、420nm以上500nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものを用い、第2の発光体の第2の蛍光体として、560nm以上600nm未満の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも1種の蛍光体(黄色蛍光体)、及び第1の蛍光体として本発明の蛍光体を用いる態様。
(B)第1の発光体として、420nm以上500nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものを用い、第2の発光体の第2の蛍光体として、500nm以上560nm未満の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも1種の蛍光体(緑色蛍光体)、及び第1の蛍光体として本発明の蛍光体を用いる態様。
(黄色蛍光体)
前記(A)の態様における黄色蛍光体としては、例えば、下記の蛍光体が好ましい。
ガーネット系蛍光体としては、例えば、(Y,Gd,Lu,Tb,La)(Al、Ga)12:(Ce,Eu,Nd)が挙げられる。オルソシリケートとしては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:(Eu,Ce)が挙げられる。
(酸)窒化物蛍光体としては、例えば、(Ba,Ca,Mg)Si:Eu(SION系蛍光体)、(Li,Ca)(Si,Al)12(O,N)16:(Ce,Eu)(α−サイアロン蛍光体)、(Ca,Sr)AlSi(O,N):(Ce,Eu)(1147蛍光体)などが挙げられる。
尚、前記蛍光体においては、ガーネット系蛍光体が好ましく、中でも、YAl12:Ceで表されるYAG系蛍光体が最も好ましい。
(緑色蛍光体)
前記(B)の態様における緑色蛍光体としては、例えば、下記の蛍光体が好ましい。
ガーネット系蛍光体としては、例えば、(Y,Gd,Lu,Tb,La)(Al、Ga)12:(Ce,Eu,Nd)及びCa(Sc,Mg)Si12:(Ce,Eu)(CSMS)が挙げられる。シリケート系蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO10:(Eu,Ce)及び(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:(Ce,Eu)(BSS蛍光体)が挙げられる。
酸化物蛍光体としては、例えば、(Ca,Sr,Ba,Mg)(Sc,Zn):(Ce,Eu)(CASO蛍光体)が挙げられる。(酸)窒化物蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)Si:(Eu,Ce)、Si6−zAl8−Z:(Eu,Ce)(β−サイアロン蛍光体)、(Ba,Sr,Ca,Mg,La)(Si,Al)12:(Eu,Ce)(BSON蛍光体)が挙げられる。アルミネート蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)Al1017:(Eu,Mn)(GBAM系蛍光体)が挙げられる。
[発光装置の構成]
本発明の発光装置は、第1の発光体(励起光源)を有し、且つ、第2の発光体として少なくとも本発明の蛍光体を使用している他は、その構成は制限されず、公知の装置構成を任意にとることが可能である。装置構成及び発光装置の実施形態としては、例えば、日本国特開2007−291352号公報に記載のものが挙げられる。その他、発光装置の形態としては、例えば、砲弾型、カップ型、チップオンボード及びリモートフォスファー等が挙げられる。
<発光装置の用途>
本発明の発光装置の用途は特に制限されず、通常の発光装置が用いられる各種の分野に使用することが可能であるが、色再現範囲が広く、且つ、演色性も高いことから、中でも照明装置又は画像表示装置の光源として、とりわけ好ましく用いられる。
[照明装置]
本発明の発光装置を照明装置に適用する場合には、前述のような発光装置を公知の照明装置に適宜組み込んで用いればよい。例えば、保持ケースの底面に多数の発光装置を並べた面発光照明装置等を挙げることができる。
[画像表示装置]
本発明の発光装置を画像表示装置の光源として用いる場合には、その画像表示装置の具体的構成に制限は無いが、カラーフィルターとともに用いることが好ましい。例えば、画像表示装置として、カラー液晶表示素子を利用したカラー画像表示装置とする場合は、上記発光装置をバックライトとし、液晶を利用した光シャッターと赤、緑及び青の画素を有するカラーフィルターとを組み合わせることにより画像表示装置を形成することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、下記の実施例に限定されるものではない。
<測定方法>
[色度測定]
発光スペクトルを、室温(25℃)において、励起光源として150Wキセノンランプを、スペクトル測定装置としてマルチチャンネルCCD検出器C7041(浜松フォトニクス社製)を備える蛍光測定装置FP6500(日本分光社製)を用いて測定した。
x、y表色系(CIE 1931表色系)の色度座標は、上述の方法で得られた発光スペクトルの480nm〜780nmの波長領域のデータから、JIS Z8724(1997年)に準じた方法で、JIS Z8701(1999年)で規定されるXYZ表色系における色度座標xとyとして算出した。
[内部量子効率測定]
透明樹脂に対して一定質量分率で均一に蛍光体粉体を封止したサンプルを準備し、積分球LMS−200(Labsphare社製)の中で455nmの励起光を照射し、分光器Solid Lambda(スペクトラコープ社製)を用いて変換光分光放射束を測定した。測定した変換光分光放射束とあらかじめ測定しておいた励起光分光放射束から内部量子効率を計算した。
[結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)の値の測定方法]
測定に際しては、走査型電子顕微鏡にUltra55(Carl Zeiss社製)、検出器に反射電子検出器Centaurus(Carl Zeiss社製)を用いて行った。視野範囲は、蛍光体粒子(二次粒子)の個数(B)が50個以上となるように設定した。尚、結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)のカウントは、画像処理ソフトImageJを用いて、コントラスト測定を行った。
結晶粒界三重点と蛍光体粒子とを二値化するコントラストに設定して、結晶粒界三重点を斑点状に呈する画像に変換した。その後、その斑点の個数を、同ソフトにより自動カウントして求めた。蛍光体粒子の個数については、結晶粒界三重点を計測した画像を白黒反転させ、同様に自動カウントした。得られた結果から個数比を試算した。
[真円度の測定方法]
前記結晶粒界三重点の総個数(A)及び二次粒子個数(B)のカウントにより結晶粒界三重点の総個数(A)/二次粒子個数(B)の値を算出した画像から真円度の値を求めた。測定は画像処理ソフトImageJを用いた。
<蛍光体の作成>
(実施例1)
蛍光体の各原料の仕込み組成が、Sr0.874Ca0.119Eu0.007AlSiNとなるように、Srを0.9441g、Caを0.0656g、EuFを0.0163g、AlNを0.4567g、Siを0.5210gを窒素グローブボックス内でそれぞれ秤量し十分に攪拌混合を行った後、モリブデン坩堝に密充填した。これを温度調節器つき抵抗加熱式電気炉内に置き、Sr蒸気を含む窒素雰囲気ゲージ圧0.85MPa下で、20℃/分で、1550℃まで昇温・加熱した後、48時間保持し、その後室温まで放冷し、乳鉢粉砕処理、篩処理により蛍光体(1)を得た。
得られた蛍光体について、ICP発光分光分析を行った結果及び酸素窒素分析計(LECO社製)により分析を行った結果を、表1に示す。また、得られた蛍光体に関し、結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)、真円度、並びに色度測定及び内部量子効率測定を行った結果を表3に示す。
(実施例2)
金属元素組成比がAl:Si=1:1(モル比)となるように各金属を秤量し、黒鉛ルツボを用い、アルゴン雰囲気で高周波誘導式溶融炉を用いて原料金属を溶融した後、ルツボから金型へ注湯して凝固させ、金属元素組成比がAl:Si=1:1(モル比)である合金(母合金)を得た。
金属元素組成比がEu:Sr:Ca:Al:Si=0.006:0.890:0.104:1:1(モル比)となるよう母合金、その他の原料金属を秤量した。炉内を5×10−2Paまで真空排気した後、排気を中止し、炉内にアルゴンを所定圧まで充填した。この炉内でカルシアルツボ内の母合金を溶解し、次いでSr、Eu、Caを加えて、全成分が融解した溶湯が誘導電流により撹拌されるのを確認後、ルツボから水冷された銅製の金型(厚さ40mmの板状)へ溶湯を注湯して凝固させた。
得られた合金はSr(Si0.5Al0.5と類似した粉末X線回折パターンを示し、AlB型のアルカリ土類シリサイドと呼ばれる金属間化合物と同定された。この板状合金塊を、窒素気流中で質量メジアン径10.0μmに粉砕して得た合金粉末160gにEuを1.37g混合して得られた調合粉を、ホウ素製トレイに充填し、熱間等方加圧装置(HIP装置)内にセットした。
装置内を5×10−1Paまで真空排気した後、300℃に加熱し、300℃で真空排気を1時間継続した。その後、窒素を1MPa充填し、冷却後に0.1MPaまで放圧し、再び1MPaまで窒素を充填する操作を2回繰り返した。加熱開始前に45MPaまで窒素を充填し、600℃/時で試料温度1650℃まで昇温し、それと同時に内圧を平均45MPa/時で85MPaまで昇圧し、4時間保持した。その後装置内圧を100MPaまで昇圧しながら1950℃まで加熱し、この温度で2時間保持して、仕込み組成がSr0.88Ca0.11AlSiN:Eu0.013である蛍光体を得た。
得られた蛍光体に関し、ICP発光分光分析を行った結果を表2に示す。また、得られた蛍光体に関し、結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)、真円度、並びに色度測定及び内部量子効率測定を行った結果を表3に示す。
(比較例1)
日本国特開2007−291352号公報の実施例1と同様の方法により、比較蛍光体(1)を得た。
また、得られた蛍光体に関し、結晶粒界三重点の総個数(A)及び蛍光体粒子の個数(B)、並びに色度測定及び内部量子効率測定を行った結果を表3に示す。
Figure 2016021705
Figure 2016021705
Figure 2016021705
表3に示すように、本発明のSCASN蛍光体は、内部量子効率が高いことが判った。
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本発明の意図と範囲を離れることなく様々な変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかである。なお本出願は、2014年8月7日付で出願された日本特許出願(特願2014−161721)に基づいており、その全体が引用により援用される。

Claims (6)

  1. 下記式[1]で表される蛍光体であって、
    該蛍光体は、単結晶子が三次元的に結合された蛍光体粒子であり、該蛍光体粒子は結晶粒界三重点を含有し、
    結晶粒界三重点の総個数(A)/蛍光体粒子の個数(B)が、1.0以下である蛍光体。
    SrCaAlSi [1]
    (前記式[1]中、
    Mは、付活元素を表し、
    また、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ下記の範囲の値である。
    0<a≦0.15
    0.5≦b<1
    0<c<0.5
    a+b+c=1
    0.7≦d≦1.3
    0.7≦e≦1.3
    2.5≦f≦3.5)
  2. 更に、酸素を含む請求項1に記載の蛍光体。
  3. 真円度が0.6以上である請求項1又は2に記載の蛍光体。
  4. 第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、
    該第2の発光体が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光体の1種以上を、第1の蛍光体として含む発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置を光源として含む画像表示装置。
  6. 請求項4に記載の発光装置を光源として含む照明装置。
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