JPWO2015190027A1 - 空気入りタイヤ及びタイヤ加硫用金型 - Google Patents

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Abstract

本発明の空気入りタイヤは、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下であり、比d1/L1が、0.15以下であることを特徴とするものである。また、本発明のタイヤ加硫用金型は、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である空気入りタイヤの製造に用いるものであり、クラウン部成形部と、該クラウン部成形部と分離したサイド部成形部と、を有し、前記サイド部成形部は、生タイヤと当接可能な湾曲部分を有し、比d2/L2が、0.15以下であることを特徴とするものである。さらに、本発明の空気入りタイヤは、該タイヤ加硫用金型用いて製造することができる。

Description

本発明は、空気入りタイヤ及びタイヤ加硫用金型に関するものであり、特に、扁平率が60%以下の扁平タイヤ及び該扁平タイヤの製造に用いるタイヤ加硫用金型に関するものである。
近年、車両の高性能化に伴い、タイヤの扁平化が進む(扁平率が低くなる)傾向がある。扁平率が低くなるとタイヤのセクションハイトが低くなるため、同じ荷重を支える場合には、タイヤの耐久面では不利になる。このため、扁平タイヤにおいては、タイヤの耐久性を確保するために、タイヤのサイド部やビード部のゲージを厚くしている。
ところで、タイヤを製造する際には、加硫前の状態のタイヤ(以下、生タイヤと称する)を、タイヤ加硫用金型を用いて加硫するが、このようなタイヤ加硫用金型として、サイド部成型用の部分とクラウン部成形用の部分とが分離したものがある(特許文献1参照)。
特開平6−023864号公報
ここで、上記のような扁平タイヤにおいては、生タイヤのタイヤ幅方向中央位置と、タイヤ加硫用モールドの幅方向中央位置とがずれた状態で、生タイヤが加硫され、完成品としての空気入りタイヤのトレッド部のタイヤ幅方向中央位置がずれる(以下、センターずれとも称する)現象が生じることが判明した。
本発明は、トレッド部のタイヤ幅方向中央位置が適正な位置にある空気入りタイヤ及び該空気入りタイヤを製造するためのタイヤ加硫用金型を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、上記のセンターずれが以下のような原因により発生することを新たに突き止めた。すなわち、サイド部やビード部のゲージが厚いタイヤを製造するためには、生タイヤのサイド部やビード部のゲージも厚くする必要がある。ここで、生タイヤにおいて、サイド部やビード部のゲージを厚くすると、サイド部の剛性が高くなり、生タイヤの幅方向断面で見た際に、生タイヤの形状が矩形に近い形状となる。
一方で、タイヤ加硫用金型は、一般に曲率を有する形状であるため、断面矩形状の生タイヤが加硫時に金型の形状に追従せず、生タイヤと金型との間に隙間が生じ、熱により柔らかくなった生タイヤがその隙間を埋めるようにサイド部成形用の金型の方へとずれていってしまう。
本発明者は、このことが原因となって、生タイヤとタイヤ加硫用金型とのセンター位置がずれてしまい、完成品である空気入りタイヤのトレッド部のセンターずれが生じてしまうことを新たに見出した。
そして、本発明者は、扁平率の低いタイヤにおいては、タイヤ加硫用金型のサイド部成形用の部分の形状を工夫することにより、空気入りタイヤのサイド部の形状を所定の形状に制御して、上記の問題を解決することができるという新規知見を得て、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その要旨構成は、以下の通りである。
本発明の空気入りタイヤは、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下であり、
リム組み前の状態のタイヤ幅方向断面において、ビードベース面の延長線m1とビード背面の延長線m2との交点をビードヒールTとし、前記空気入りタイヤの割り位置対応位置P1とビードヒールTとを結んだ線分A1の中点をM1とし、前記線分A1の長さをL1(mm)とし、前記中点M1と該中点M1を通る線分L1の法線B1とタイヤ外表面との交点との距離をd1(mm)とするとき、比d1/L1は、0.15以下であることを特徴とするものである。
ここで、「ビードベース面の延長線m1」とは、図1にビード部1を拡大したタイヤ幅方向部分断面図を示すように、ビードコア1aの重心位置Gからタイヤ径方向に沿ってタイヤ径方向内側におろした直線とビードベース面との交点Q1での接線をいうものとする。
また、「ビード背面の延長線m2」とは、図1に示すように、ビードコア1aのタイヤ径方向最内側点を通りタイヤ幅方向に平行な直線とビード背面との交点をQ2とするとき、タイヤ幅方向断面において、点Q2を通りタイヤ幅方向に対して垂直な直線をいうものとする。
ここで、「リム組み前」とは、タイヤを適用リムに装着する前の状態をいい、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定された標準リムをいうものとする。
さらに、「割り位置対応位置」とは、上記空気入りタイヤを製造するのに用いるタイヤ加硫用金型の割り位置に対応する位置であって、加硫時に流れ込んだゴムによりリッジが形成された部分をいうものとする。
さらに、本発明のタイヤ加硫用金型は、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である空気入りタイヤの製造に用いるタイヤ加硫用金型であって、
前記空気入りタイヤのクラウン部を成形するクラウン部成形部と、該クラウン部成形部と分離した前記空気入りタイヤのサイド部を成形するサイド部成形部と、を有し、
前記サイド部成形部は、生タイヤと当接可能な湾曲部分を有し、
前記タイヤ加硫用金型の割り位置P2と前記湾曲部分の径方向最内側点Sとを結んだ線分A2の中点をM2とし、前記線分A2の長さをL2(mm)とし、前記中点M2と該中点M2を通る線分L2の法線B2と前記湾曲部分との交点との距離をd2(mm)とするとき、比d2/L2は、0.15以下であることを特徴とするものである。
なお、「径方向内側」とは、生タイヤ及び加硫後の空気入りタイヤの径方向内側に対応する側をいう。
また、「割り位置」とは、生タイヤの加硫時にクラウン部成形部とサイド部成形部との境界となる位置をいう。
本発明によれば、トレッド部のタイヤ幅方向中央位置が適正な位置にある空気入りタイヤ及び該空気入りタイヤを製造するためのタイヤ加硫用金型を提供することができる。
ビード部を拡大して示す、タイヤ幅方向部分断面図である。 本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 本発明の一実施形態にかかるタイヤ加硫用金型の幅方向断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
<空気入りタイヤ>
図2は、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤ(以下、単にタイヤとも称する)のタイヤ幅方向断面図である。図2においては、タイヤ赤道面CLを中心とする一方のタイヤ幅方向半部のみを図示しているが、他方のタイヤ幅方向半部も同様の構成である。
図2に示すように、本実施形態のタイヤは、一対のビード部1(図1では片側のみ示している)にトロイダル状に跨る1枚以上の(図示例では1枚の)カーカスプライからなるカーカス2を備えている。このタイヤは、いわゆるWINDビード構造となっており、カーカス2は、ビードコア1aに巻き付けられて、カーカス2のプライ端の歪みが抑制されると共に、ビード部1の剛性を適度に低下させている。カーカス2のコードの材質は、例えば、スチールや有機繊維等を用いることができる。
また、図2に示すように、カーカス2のクラウン部のタイヤ径方向には、1層以上の(図示例では4層の)ベルト層3a〜3dからなるベルト3とトレッド4とを順に有している。
図示例では、ベルト層3a、3bは、略タイヤ周方向に延びるコードからなる周方向ベルト層であり、ベルト層3c、3dは、層間で互いに交差して延びるコードからなる傾斜ベルト層である。
図示例では、タイヤ径方向内側から3番目のベルト層3cのタイヤ幅方向の幅が最も広く、以下、タイヤ径方向内側から2番目のベルト層3b、タイヤ径方向内側から4番目のベルト層3d、タイヤ径方向最内側のベルト層3aの順にタイヤ幅方向の幅が広い。また、ベルト層のコードは、例えばスチールコードや有機繊維コードを用いることができる。
なお、本発明の空気入りタイヤにおいては、ベルト構造は、特に限定されるものではなく、例えばベルト層の層数、各ベルト層の幅、材質等は、適宜決定することができる。
さらに、図2に示すように、カーカス2の外周側には、補強部材として、1層のスチールチェーファ5が配置されており、このスチールチェーファ5は、カーカス2の本体部に沿って延び、ビードコア1aの周りで折り返されて、タイヤ径方向外側に向かって延びている。
さらにまた、ビードコア1aのタイヤ径方向外側には、ビードフィラ6が配置されている。ビードフィラ6は、断面三角形状であり、タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に向かってタイヤ幅方向の幅が狭くなる、先細りの形状をなしている。
なお、本発明の空気入りタイヤにおいては、ビードフィラ6は、必須の構成要件ではなく、ビードフィラ6を有する場合、その構成は上記の例には限定されない。
さらに、図2に示すように、この実施形態のタイヤは、2層のクッションゴム7を有しており、傾斜ベルト3c、3dのタイヤ幅方向外側に配置されたクッションゴム7aと、周方向ベルト3a、3bのタイヤ幅方向外側、且つ、傾斜ベルト層3cのタイヤ径方向内側に配置されたクッションゴム7bとを有している。
また、本実施形態のタイヤは、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である。
さて、本実施形態のタイヤは、図1、図2に示すように、リム組み前の状態のタイヤ幅方向断面において、ビードベース面の延長線m1とビード背面の延長線m2との交点をビードヒールTとし、割り位置対応位置P1とビードヒールTとを結んだ線分A1の中点をM1とし、線分A1の長さをL1(mm)とし、中点M1と該中点M1を通る線分L1の法線B1とタイヤ外表面との交点との距離をd1(mm)とするとき、比d1/L1は、0.15以下であることを特徴とするものである。
なお、上記比d1/L1は、タイヤを適用リムに装着した際のビードヒールT間のタイヤ幅方向距離を「ビード足幅」としたとき、リム組み前の状態において、ビードヒールT間のタイヤ幅方向の距離を上記「ビード足幅」に合わせて測定した値であるものとする。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤによれば、上記比d1/L1を15%以下とすることにより、加硫時において、生タイヤのビードヒール付近がタイヤ加硫用金型のサイド部成形部に確実に当接するようになり、サイド部成形部の生タイヤと当接可能な湾曲部分(タイヤ加硫用金型の割り位置から当該湾曲部分の径方向最内側点まで)で生タイヤを確実に支えることが可能となり、生タイヤとタイヤ成形用金型との間の隙間をつくらないようにして、生タイヤが加硫中にタイヤ成形用金型内でずれてしまうのを抑制することができる。また、タイヤサイズが大きくなると、上記L1、d1共に大きくなるため、上記の比d1/L1を満たすことにより、様々なタイヤサイズで上記の効果を得ることができる。
よって、本実施形態のタイヤによれば、トレッド部のタイヤ幅方向中央位置を適正化することができる。
特に、本実施形態のタイヤでは、WINDビード構造を有しているため、比d1/L1を15%以下に設定しても、ビード部の耐久性を高く保つことができる。
ここで、本発明の空気入りタイヤにあっては、スチールコードからなる1枚以上のカーカスプライからなるカーカスを備えることが好ましい。
スチールコードからなるカーカスを有するタイヤは、サイド部の剛性が高く、特にセンターずれの問題が生じやすいが、かかるタイヤにおいてもトレッド部のタイヤ幅方向中央位置を適正化することができるからである。
また、本発明の空気入りタイヤは、扁平率が50%以下であることが好ましく、リム径は、22.5インチ以上であることが好ましい。このようなタイヤは、特にセンターずれの問題が生じやすいが、かかるタイヤにおいてもトレッド部のタイヤ幅方向中央位置を適正化することができるからである。
さらに、上述したのと同様の理由により、本発明の空気入りタイヤでは、上記比d1/L1は、0.12以下であることがより好ましく、0.10以下であることが特に好ましい。
<タイヤ加硫用金型>
次に、本発明の一実施形態にかかるタイヤ加硫用金型について説明する。図3は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ加硫用金型の幅方向断面図である。図3においては、タイヤ加硫用金型の幅方向中心位置CLを境界とする幅方向半部のみを示しているが、他方の幅方向半部についても同様の構成である。
まず、本実施形態のタイヤ加硫用金型は、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下であるタイヤの製造に用いるものである。上述したように、特に、扁平率が50%以下であるタイヤの製造に用いるものであることが好ましく、リム径が22.5インチ以上であるタイヤの製造に用いるものであることが好ましい。
図3に示すように、このタイヤ加硫用金型は、タイヤのクラウン部を成形するクラウン部成形部8と、タイヤのサイド部を成形するサイド部成形部9と、を有し、クラウン部成形部8とサイド部成形部9とは、互いに分離している。
なお、本実施形態のタイヤ加硫用金型では、サイド部成形部9は、上側サイド部成形部9aと下側サイド部成形部9bとにさらに分離しているが、本発明のタイヤ加硫用金型では、サイド部成形部9は、一体であるものを用いても良い。
ここで、図3に示すように、サイド部成形部9は、生タイヤと当接可能な湾曲部分10を有している。
図3に示すように、タイヤ加硫用金型の割り位置P2と湾曲部分10の径方向最内側点Sとを結んだ線分A2の中点をM2とし、線分A2の長さをL2(mm)とし、中点M2と該中点M2を通る線分L2の法線B2と湾曲部分10との交点との距離をd2(mm)とする。
このとき、本実施形態のタイヤ加硫用金型は、比d2/L2が、0.15以下であることを特徴とするものである。
以下、本実施形態のタイヤ加硫用金型の作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤ加硫用金型によれば、まず、上記比d2/L2を0.15以下とすることにより、生タイヤのビードヒール付近がタイヤ加硫用金型のサイド部成形部9に確実に当接するようになり、サイド部成形部9の生タイヤと当接可能な湾曲部分10(タイヤ加硫用金型の割り位置から当該湾曲部分の径方向最内側点Sまで)で生タイヤを確実に支えることが可能となり、生タイヤとタイヤ成形用金型との間の隙間をつくらないようにして、生タイヤが加硫中にタイヤ成形用金型内でずれてしまうのを抑制することができる。また、タイヤサイズが大きくなると、それに対応して上記L2、d2共に大きくなるため、上記の比d2/L2を満たすことにより、様々なタイヤサイズ用の金型で上記の効果を得ることができる。
よって、本実施形態のタイヤ加硫用金型によれば、トレッド部のタイヤ幅方向中央位置を適正化したタイヤを製造することができる。
本発明のタイヤ加硫用金型にあっては、上記比d2/L2は、0.12以下であることがより好ましく、0.10以下であることが特に好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
本発明の効果を確かめるため、発明例1〜3、および、発明例4〜6にかかるタイヤ加硫用金型、及び該金型を用いて製造されたタイヤと、比較例1、2にかかるタイヤ加硫用金型、及び該金型を用いて製造されたタイヤとを試作して、センターずれを評価する試験を行った。各タイヤは、タイヤサイズ315/45R225、および、265/60R22.5である。各タイヤ加硫用金型及びタイヤの諸元は、以下の表1、表2に示している。
なお、各タイヤ加硫用金型を用いたタイヤの製造は、一般的な加硫方法により行った。
また、各タイヤ加硫用金型は、図3に示すように、リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である空気入りタイヤの製造に用いるものであり、クラウン部成形部8と、該クラウン部成形部8と分離したサイド部成形部9と、を有し、サイド部成形部9は、生タイヤと当接可能な湾曲部分10を有するものである。
さらに、各空気入りタイヤは、図1に示す構造を有するものである。
上記各タイヤは、タイヤ赤道面上を延びる周方向溝を有するものであり、センターずれがない場合、該周方向溝の溝中心線(溝幅の中点を結んでなる線)は、トレッド端間のタイヤ幅方向の中心線に一致するものである。
上記各タイヤについて、リム組み前の状態において、上記溝中心線とトレッド端間のタイヤ幅方向の中心線とのタイヤ幅方向のずれを計測した。
なお、上述したように、表1において、比d1/L1は、タイヤを適用リムに装着した際のビードヒールT間のタイヤ幅方向距離を「ビード足幅」としたとき、リム組み前の状態において、ビードヒールT間のタイヤ幅方向の距離を上記「ビード足幅」に合わせて測定した値である。
以下の表1に、金型及びタイヤの諸元と共に計測結果を示している。
なお、計測結果としては、センターずれが3mm以下であれば、製品として良好である。
Figure 2015190027
Figure 2015190027
表1に示すように、発明例1〜3にかかるタイヤは、比較例1にかかるタイヤと比較してセンターずれ量が低減していることがわかる。また、発明例4〜6にかかるタイヤは、比較例2にかかるタイヤと比較してセンターずれ量が低減していることがわかる。
特に、比d1/L2、及び、比d2/L2を好適化した、発明例2、5は、それぞれ、発明例1、4よりセンターずれ量がさらに低減し、発明例3、5、6は、センターずれ量がほぼ発生しなかったことがわかる。
1 ビード部
1a ビードコア
2 カーカス
3 ベルト
3a、3b 周方向ベルト層
3c、3d 傾斜ベルト層
4 トレッド
5 チェーファ
6 ビードフィラ
7、7a、7b クッションゴム
8 クラウン部成形部
9 サイド部成形部
9a 上側サイド部成形部
9b 下側サイド部成形部
10 湾曲部分

Claims (4)

  1. リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である空気入りタイヤであって、
    リム組み前の状態のタイヤ幅方向断面において、ビードベース面の延長線m1とビード背面の延長線m2との交点をビードヒールTとし、前記空気入りタイヤの割り位置対応位置P1とビードヒールTとを結んだ線分A1の中点をM1とし、前記線分A1の長さをL1(mm)とし、前記中点M1と該中点M1を通る線分L1の法線B1とタイヤ外表面との交点との距離をd1(mm)とするとき、比d1/L1は、0.15以下であることを特徴とする、空気入りタイヤ。
  2. 前記空気入りタイヤは、スチールコードからなる1枚以上のカーカスプライからなるカーカスを備える、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. リム径が20インチ以上であり、扁平率が60%以下である空気入りタイヤの製造に用いるタイヤ加硫用金型であって、
    前記空気入りタイヤのクラウン部を成形するクラウン部成形部と、該クラウン部成形部と分離した前記空気入りタイヤのサイド部を成形するサイド部成形部と、を有し、
    前記サイド部成形部は、生タイヤと当接可能な湾曲部分を有し、
    前記タイヤ加硫用金型の割り位置P2と前記湾曲部分の径方向最内側点Sとを結んだ線分A2の中点をM2とし、前記線分A2の長さをL2(mm)とし、前記中点M2と該中点M2を通る線分L2の法線B2と前記湾曲部分との交点との距離をd2(mm)とするとき、比d2/L2は、0.15以下であることを特徴とする、タイヤ加硫用金型。
  4. 請求項3に記載のタイヤ加硫用金型を用いて製造されたことを特徴とする、空気入りタイヤ。
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