JPH07228104A - 空気入りタイヤおよびその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤおよびその製造方法

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JPH07228104A
JPH07228104A JP6015400A JP1540094A JPH07228104A JP H07228104 A JPH07228104 A JP H07228104A JP 6015400 A JP6015400 A JP 6015400A JP 1540094 A JP1540094 A JP 1540094A JP H07228104 A JPH07228104 A JP H07228104A
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bead
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JP6015400A
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Masahide Nishihata
雅英 西畑
Takao Fukui
崇雄 福井
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気入りタイヤの製造上の加硫工程に起因す
るタイヤ故障やユニフォミティ低下を防止する。 【構成】 両端部がそれぞれ左右のビードコア2の周り
に内側から外側に向って巻上げられた少なくとも1層の
カーカスプライ1を有する、扁平率55%以下の空気入
りタイヤにおいて、その加硫タイヤのビード間隔を、該
タイヤを装着する標準リム幅に対して10〜50%大き
くし、タイヤ内周面の最大幅(Wa )と両側ビード部内
面間の間隔(Wb )との差(Wc )の1/2のタイヤ断
面の最大高さ(h)に対する比率(0.5Wc /h)を
0.20以下とする。ビードコア2にケーブルビードを
用い、ビード部3の断面形状を、標準リムへの装着状態
に対して角度αを10〜30度取り外側へ回転させたビ
ード部3の断面形状をなすように加硫して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扁平率55%以下の比
較的扁平な空気入りタイヤとその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に空気入りタイヤ、例えばラジアル
タイヤは、図5に示すように、ビードコア(2)を備え
る両側のビード部(3)において、両端部がビードフィ
ラー(4)付きのビードコア(2)で折返されたラジア
ル方向のコード配列よりなる少なくとも1層のカーカス
プライ(1)と、トレッド部(5)のカーカスプライ
(1)の外側に配された1もしくは複数層のベルト層
(6)とを備えており、これらカーカス層(1)および
ベルト層(6)の外側にサイドウォール(7)およびト
レッドゴム(8)等のゴム層が付着成型されて一体化さ
れている。
【0003】前記のベルト層(6)の外側にキャッププ
ライあるいはエッジプライと称するコード補強層が配さ
れる場合があり、さらにビード部(3)の外側にも補強
プライが配される場合がある。
【0004】しかして、このようなラジアルタイヤの成
型は、通常、2段階成型で行なわれている。
【0005】すなわち、第1ステージにおいて、1次成
型ドラム上に、少なくとも1層のカーカスプライを筒状
に巻付け、このカーカスプライの両端部に、予めビード
コアにビードフィラーを付着成形して部品化したビード
部品を打ち込んでから、これを包み込むようにカーカス
プライの両端部をタイヤ外側に向けて巻き返し、さらに
帯状のサイドウォールを巻付け、1次グリーンタイヤを
成型する。
【0006】カーカス構造が1アップ1ダウン構造の場
合は、1枚目のカーカスプライを1次成型ドラム上に巻
付け、その両端部にビード部品が打ち込まれた後、該カ
ーカスプライの両端部をタイヤ外側に巻き返して、ビー
ドフィラーを1次成型ドラム上に沿わせた後、その上に
2枚目のカーカスプライを筒状に巻付け、その両端部を
タイヤ内側に巻き込んで、1次グリーンタイヤを成型す
る。
【0007】次に、第2ステージにおいて、前記の1次
グリーンタイヤを2次成型ドラムに移し替え、左右のビ
ード間隔を狭めつつ、中央部を径方向に膨脹させてか
ら、帯状のベルト層およびトレッドゴムを巻付けて、ビ
ード部が裾開き状の2次グリーンタイヤを成型する。
【0008】この2次グリーンタイヤを加硫用金型に装
入して加硫することにより、図5のような完成タイヤ
(加硫タイヤ)を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造工程におい
て、図6に示すように、ビード部は、1次グリーンタイ
ヤのビード間隔(W1 )から、2次成型において2次グ
リーンタイヤのビード間隔(W2 )まで狭められ、さら
に加硫用金型内において標準リム幅に略対応したビード
間隔(W3 )まで狭められる。すなわち、ビードコア
(2)より外側に位置するビードフィラー(4)、補強
プライ、カーカスプライの巻上げ部、サイドウォール等
の構成部材は、1次成型ドラムに沿う状態から、2次成
型時の膨脹により起され、さらに加硫用金型内で裾開き
状からタイヤ外側に反転させた状態に変化する。
【0010】この際、加硫時のビード間隔の変化がかな
り大きいこともあって、ビード端部がタイヤ外側に向け
て反り返るようになる。特に扁平率が55%以下の扁平
なタイヤほど、その反り返りが大きくなる。そのため、
図7のごとく、ビード部(3)の外側、特にビードフィ
ラー(4)の外側部分(タイヤ幅方向外側)が上下方向
から圧縮されて、歪みや皺(イ)が生じたり、ゴム層表
面にのめり込み(ロ)が生じたりする。その結果、工程
不良が生じ、また応力・歪が集中してクラックが発生す
る等のタイヤ故障が生じることがあり、さらにタイヤユ
ニフォミティも低下することになる。
【0011】また、カーカス構造が1アップ1ダウン構
造の場合は、巻上げプライの巻き上げ部では、成型〜加
硫の工程中、引張り状態となるが、巻き込みプライの巻
き込み部は、成型〜加硫工程、特に加硫時において前記
構成部材が起きることによって、該巻き込みプライのタ
イヤ幅方向長さがたるむ方向となり、巻き上げプライの
みのカーカス構造の場合と同様に、ビード部外側で皺が
生じて工程不良の原因となり、また応力・歪が集中し、
タイヤ故障やユニフォミティ低下が生じることになる。
【0012】さらに加硫時にタイヤを内側から加圧、加
熱するブラダー(B)は、図7のように、扁平タイヤの
形状のために、トレッド中央部内面およびビード部内面
に強く当接することになり、タイヤ内面全体に均一に当
接せず、加硫用金型への当接不良による加硫不足や当接
圧力の過多による構成部材圧縮のために、タイヤ目標厚
みに対しズレが生じる等の原因となる。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、上記の製造工程、特に加硫工程に起因するタイヤ故
障やユニフォミティ低下を防止することができる空気入
りタイヤとその製造方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、両端部がそれぞれ左右のビードコアの周りに内
側から外側に向って巻上げられた少なくとも1層のカー
カスプライを有する、扁平率55%以下の空気入りタイ
ヤであって、加硫タイヤ形状において、該タイヤを装着
する標準リム幅に対して10〜50%大きいビード間隔
を有するとともに、タイヤ内周面の最大幅(Wa )と両
側ビード部内面間の間隔(Wb )との差(Wc )の1/
2のタイヤ断面の最大高さ(h)に対する比率(0.5
Wc /h)が0.20以下であることを特徴とするもの
である。
【0015】前記において、ビードコアがケーブルビー
ドからなり、タイヤ断面形状において標準リムへの装着
状態におけるビード部断面形状に対して角度(α)を1
0〜30度取り外側へ回転させたビード部断面形状をな
すものが特に好適である。
【0016】また本発明の空気入りタイヤの製造方法
は、タイヤを装着する標準リム幅に対して10〜50%
広いビード間隔を有し、タイヤ内周面の最大幅(Wa )
と両ビード部内面間の間隔(Wb )との差(Wc )の1
/2のタイヤ断面の最大高さ(h)に対する比率(0.
5Wc/h)が0.20以下となる加硫用金型を用い、
この金型内に2次成型されたグリーンタイヤを装入して
加硫することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の本発明の空気入りタイヤは、扁平率が5
5%以下の扁平なタイヤであるが、その断面形状は、標
準リム幅に対し10〜50%大きいビード間隔を有し、
しかもタイヤ内周面の最大幅(Wa )と両側ビード部内
面間の間隔(Wb )との差(Wc )の1/2が、タイヤ
断面の最大高さ(h)に対し0.20以下に設定され、
従来品に比してビード部が裾開き状になっている。
【0018】そのため、加硫時における2次グリーンタ
イヤからの変化量が従来品に比して小さく、2次グリー
ンタイヤに近い状態で加硫されることとなり、ビード部
外側、特にビードフィラーよりタイヤ幅方向外側での屈
曲が少なくなり、この部分での皺の発生を抑制でき、さ
らには応力・歪の集中を防止でき、またユニフォミティ
が低下することもない。
【0019】また前記の断面形状で加硫することによ
り、タイヤを内側から加圧し加熱するブラダーがタイヤ
内面に沿い易く、略均等な圧力で当接することになり、
加硫の均一化および厚みの均一化を図ることができる。
【0020】特に前記タイヤのビードコアとしてケーブ
ルビードを用い、標準リムへの装着状態におけるビード
部断面形状に対し角度(α)を10〜30度取り外側へ
回転させたビード部断面形状をなすものとした場合、加
硫時のビード間隔の変化がさらに少なくなってさらに応
力・歪の集中が生じ難くなる。また加硫タイヤをビード
間隔を狭めるようにしてリムに装着する場合、ケーブル
ビードによるビードコアがビード部の回転を許容して、
ビード部が無理なく平行移動でき、リム形状に対応した
状態で容易に装着でき、ビードコア周りでの応力・歪の
集中を防止できる。
【0021】上記のような空気入りタイヤは、標準リム
幅に対して10〜50%大きいビード間隔を有し、タイ
ヤ内周面の最大幅(Wa )と両ビード部内面間の間隔
(Wb)との差(Wc )の1/2がタイヤ断面の最大高
さ(h)に対し0.20以下となる加硫用金型を用いて
加硫することにより製造することができる。
【0022】
【実施例】次本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0023】図1は本発明の1実施例に係る空気入りタ
イヤ(ラジアルタイヤ)の概略を示す半部断面図、図2
は同上の加硫時の半部断面図を示している。図3は他の
実施例の空気入りタイヤの半部断面図、図4は同上の加
硫時の半部断面図を示している。
【0024】タイヤ構造は、基本的には従来技術の説明
で述べたとおりであり、図における(1)はカーカスプ
ライ、(2)はビードコア、(3)はビード部、(4)
はビードフィラー、(5)はトレッド部、(6)はベル
ト層を示し、ベルト層の外側およびビード部の外側には
必要に応じてコード補強層、補強プライが配される。
【0025】カーカスプライ(1)は、コードをタイヤ
幅方向センター(赤道)に対して約80〜90度の角度
で配列したコード配列層からなり、コードとしては、レ
ーヨン、ポリエステル、アラミド繊維等の繊維コードあ
るいはスチールコードが用いられる。
【0026】このカーカスプライ(1)は、両端部をビ
ードコア(2)の周りに内側から外側に向って巻上げた
少なくとも1層の巻上げプライ(1a)を有している。
図1の実施例は、2層の巻上げプライ(1a)よりなる
場合を示し、図3の実施例は1層の巻上げプライ(1
a)と、ビードコア(2)の周りに外側から内側に向っ
て巻込んだ巻込みプライ(1b)とによる1アップ1ダ
ウン構造の場合を示している。それぞれ(11a)はそ
の巻上げ部、(11b)は巻込み部を示す。
【0027】またベルト層(6)は、スチールコードや
高張力を有する繊維コードをタイヤセンターに対し比較
的小さい角度で配列したコード層よりなる。
【0028】(7)はサイドウォール、(8)はトレッ
ドゴム、(9)はリムストリップと称するゴム層で、こ
のゴム層(9)は、通常、サイドウォールよりやや硬い
ゴム層よりなる。
【0029】またこのタイヤは、リム(10)に組み込
んで所定の標準内圧を充填した状態におけるノミナル径
位置(L)から、トレッド部(5)の上表面であるタイ
ヤトレッド面までの最大高さ(h)のタイヤ最大幅
(W)に対する比(h/W)が0.55以下、すなわち
扁平率55%以下のタイヤである。
【0030】そして、上記のタイヤは、該タイヤを装着
する標準リム幅に対し10〜50%大きいビード間隔を
有しており、さらにタイヤ内周面の最大幅(Wa )と両
ビード部(3)内面間の間隔(Wb )との差(Wc )の
1/2のタイヤ断面の最大高さ(h)に対する比率
(0.5Wc/h)が0.20以下となるように加硫成
形されており、そのため完成品である加硫タイヤとして
は、従来品よりもビード部(3)が裾開き状をなしてい
る。このタイヤはビード間隔を狭めるようにして、リム
に装着されることになる。
【0031】このようなタイヤは、標準リム幅に対して
10〜50%大きいビード間隔を有し、タイヤ内周面の
最大幅(Wa )と両ビード部内面間の間隔(Wb )との
差(Wc )の1/2がタイヤ断面の最大高さ(h)に対
し0.20以下となるように形成された加硫用金型を用
い、この金型内に、従来と同様に2段階成型により成型
された2次グリーンタイヤを装入して加硫することによ
り、製造することができる。
【0032】この際、加硫時における2次グリーンタイ
ヤからの変化量が従来品に比して小さくなり、ビード部
外側での皺の発生、さらには応力・歪の集中を防止でき
る。また、加硫時にタイヤを内側から加圧し加熱するブ
ラダー(B)が、タイヤ内面に沿い易く、タイヤ内周面
の全面に略均一に当接して、その圧力も均一化すること
になり、加硫の均一化および厚みの均一化を図ることが
できる。
【0033】例えば、図5のような従来の扁平率55%
以下のタイヤの場合、ビード間隔は標準リム幅と略同じ
で、タイヤ内周面の最大幅(Wa )と両側ビード部内面
間の間隔(Wb )との差(Wc )の1/2のタイヤ断面
の最大高さ(h)に対する比率(0.5Wc /h)が
0.25〜0.30となっており、そのため従来技術の
説明で記載したように製造工程に起因する問題が生じる
のであるが、本発明のタイヤの場合は、前記のように製
造工程に起因する問題の解決を図ることができる。
【0034】また図3の実施例の場合は、前記と同様の
タイヤにおいて、ビードコア(2)として、特に外周層
のコードが撚合せられてなる断面略円形の所謂ケーブル
ビードを用い、さらに標準リムへの装着状態におけるビ
ード部断面形状に対して角度(α)を10〜30度取り
外側へ回転させたビード部断面形状をなす場合を示して
いる。
【0035】すなわち、リムへの装着状態においてノミ
ナル径位置(L)に対し垂直のリムフランジに対設する
ビード部(3)の外面が、ノミナル径位置(L)に垂直
の線に対する角度(α)が、10〜30度の範囲にある
ように設定されている。
【0036】なお、前記のビードコア(2)に用いるケ
ーブルビードとしては、単なる1層撚のケーブルコード
であってもよいが、図に示すように、1本もしくは複数
本の断面略円形の線材を芯(2a)にして、その外側に
複数本のコード(2b)を巻回した複層撚のケーブルコ
ードが、ビード部の角度変化に対する抵抗が小さく、特
に好ましく用いられる。
【0037】このようなタイヤの製造は、上記と同様の
加硫用金型において、特に標準リムへの装着状態におけ
るビード部断面形状に対して角度(α)を10〜30度
取り外側へ回転させたビードリングを持つ金型を用い、
該金型内に、ビードコアにケーブルビードを用いて成型
された2次グリーンタイヤを装入して加硫することによ
り、製造することができる。
【0038】このタイヤの場合、加硫時のビード間隔の
変化がさらに少なくなって、さらに応力・歪の集中が生
じ難いものとなる上、加硫タイヤをビード間隔を狭める
ようにしてリムに装着する場合、ケーブルビードによる
ビードコアがビード部の回転を許容して、ビード部がタ
イヤ内方側へ無理なく平行移動でき、ビード部がリム形
状に対応した状態で容易に装着でき、ビードコア周りで
ストレスが生じ難く、応力・歪の集中を防止できる。
【0039】すなわち、ビードコア(2)が図1のよう
な角形ビードであると、リムへの装着時のビード部の平
行移動に対する抵抗となり、ビードコア回りにストレス
が生じることになるが、前記のようなケーブルビードで
あれば、ビード部の平行移動に対する抵抗が小さく、コ
ア周り及びサイド部にストレスが生じることがない。
【0040】なお、上記の各実施例において、ビード間
隔の標準リム幅に対する拡大比率が10%未満になる
と、従来品とそれほど差がなく、また50%を越える
と、標準リムへの組込みが困難になるのて好ましくな
い。また比率(0.5Wc/h)が0.20を越える
と、従来品とそれほど差がなく、期待する効果が得られ
なくなる。
【0041】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、扁平率
が55%以下のタイヤにおいて、そのビード間隔を標準
リム幅に対し10〜50%大きくし、さらにタイヤ内周
面の最大幅とビード部内面間の間隔との差の1/2をタ
イヤ断面の最大高に対し0.2以下にしたことにより、
その製造工程、特に加硫工程における2次グリーンタイ
ヤからのビード部の変化量が従来品に比して小さくて、
2次グリーンタイヤに近い状態で加硫されるため、ビー
ド部外側での屈曲が少なくなり、この部分での皺の発
生、さらには応力・歪の集中を防止でき、製造工程に起
因するタイヤ故障、ユニフォミティの低下を防止でき
る。
【0042】しかも、加硫時にブラダーがタイヤ内面に
略均一に当接でき、加硫の均一化および厚みの均一化を
図ることができ、良好なタイヤを製造できる上、特にタ
イヤ内面に対しする当接圧力が略均一化することによ
り、インナーライナー層を薄肉化することも可能で、タ
イヤの軽量化も図ることができる。
【0043】さらに、ビードコアとしてケーブルビード
を用いて、かつビード部断面形状を角度(α)を10〜
30度取って外側へ回転させた場合、さらに応力・歪の
集中が生じ難くなる上、リムに対し容易に無理なく装着
できて、ビードコア周りでストレスが生じたり、応力・
歪が集中することもなく、さらに故障が少なく、かつユ
ニフォミティの良好なタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本発明の1実施例を示すタイヤの半部断面
図である。
【図2】同上の加硫時の略示半部断面図である。
【図3】他の実施例タイヤの半部断面図である。
【図4】同上の加硫時の略示半部断面図である。
【図5】従来タイヤの半部断面図である。
【図6】従来タイヤの製造工程におけるビード間隔の変
化を示す略示図である。
【図7】従来タイヤの加硫時の略示半部断面図である。
【符号の説明】
(1) カーカスプライ (2) ビードコア (3) ビード部 (4) ビードフィラー (5) トレッド部 (6) ベルト層 (7) サイドウォール (8) トレッドゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部がそれぞれ左右のビードコアの周り
    に内側から外側に向って巻上げられた少なくとも1層の
    カーカスプライを有する、扁平率55%以下の空気入り
    タイヤであって、 加硫タイヤ形状が、該タイヤを装着する標準リム幅に対
    して10〜50%大きいビード間隔を有するとともに、
    タイヤ内周面の最大幅(Wa )と両側ビード部内面間の
    間隔(Wb )との差(Wc )の1/2のタイヤ断面の最
    大高さ(h)に対する比率(0.5Wc /h)が0.2
    0以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】ビードコアがケーブルビードからなり、タ
    イヤ断面形状において標準リムへの装着状態におけるビ
    ード部断面形状に対して角度(α)を10〜30度取り
    外側へ回転させたビード部断面形状をなすことを特徴と
    する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】タイヤを装着する標準リム幅に対して10
    〜50%広いビード間隔を有し、タイヤ内周面の最大幅
    (Wa )と両ビード部内面間の間隔(Wb )との差(W
    c )の1/2とタイヤ断面の最大高さ(h)との比率
    (0.5Wc/h)が0.20以下となる加硫用金型を
    用い、この金型内に2次成型されたグリーンタイヤを装
    入して加硫することを特徴とする空気入りタイヤの製造
    方法。
JP6015400A 1993-12-24 1994-02-09 空気入りタイヤおよびその製造方法 Withdrawn JPH07228104A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0968846A2 (en) * 1998-06-29 2000-01-05 Sumitomo Rubber Industries Ltd. Pneumatic tyre, producing method thereof and tyre vulcanising mould used for producing method of pneumatic tyres
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