JP6052762B2 - ライトトラック用空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、ライトトラックに装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのビードの近傍の改良に関する。
ライトトラックの質量は、8トンに近い。ライトトラックの最大積載量は、3.5トンである。ライトトラック用空気入りタイヤには、大きな荷重がかかる。大きな荷重がかかることにより、このタイヤのビードの近傍において、損傷が生じることがある。典型的な損傷は、ビードエイペックスからのカーカスの剥離である。この現象は、プライルースと称されている。プライルースは、エイペックスとカーカスとの境界におけるせん断応力によって発生する。
過剰な荷重がかかることにより、リムフランジによってクリンチ部が傷つけられることもある。クリンチ部の耐久性向上のための工夫が、特開平11−245634号公報に開示されている。
タイヤの、最大幅点よりも半径方向内側の部位において、カーカスラインの形状に工夫が施されることにより、前述の損傷が抑制されうる。具体的には、この部位に存在するカーカスの、軸方向距離Wに対する半径方向距離H1の比(H1/W)が、小さく設定される。
タイヤの加硫工程では、ブラダーが徐々に膨張することにより、ローカバーが金型のキャビティ面に押し付けられる。この押し付けにより、ローカバーは変形する。上記比(H1/W)が小さく設定されたタイヤの加硫工程では、ローカバーが大きく変形させられる。この加硫工程では、クリンチ部の未架橋ゴムが金型で押圧され、流動する。この流動に起因して、クリンチ部においてゴムのボリュームが不足する。従って、出来上がったタイヤのクリンチ部の厚みは、小さくなる。
タイヤに荷重がかかったとき、ビードの近傍には、引張り応力と圧縮応力とが発生する。引張り応力は、軸方向内側の部分で生じる。圧縮応力は、軸方向外側の部分で生じる。軸方向中央部分では、応力はほとんど発生しない。この部分は、ニュートラルゾーンと称されている。
クリンチ部の厚みが小さなタイヤでは、カーカスの、エイペックスよりも軸方向外側の部分が、ニュートラルゾーンから大きく離れて位置する。具体的には、ニュートラルゾーンよりも軸方向外側に、カーカスが位置する。カーカスのこの部分には、圧縮応力がかかる。圧縮応力が繰り返しかかることにより、カーカスコードが疲労する。
クリンチ部とカーカスとの間に、フィラーが設けられることがある。このフィラーは、ナイロン等からなるコードを含んでいる。このフィラーにより、カーカスがニュートラルゾーンの近くに位置させられる。このフィラーは、カーカスのコードの損傷を抑制しうる。
特開平11−245634号公報
フィラーは、タイヤの製造コストを押し上げる。さらに、フィラーを有するタイヤの質量は、大きい。質量の大きなタイヤは、燃費の観点から好ましくない。
本発明の目的は、低コストで製造され、軽量で、しかも耐久性に優れたライトトラック用空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係るライトトラック用空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置しておりコアを有する一対のビードと、それぞれがビードの軸方向外側に位置する一対のクリンチ部と、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備える。このタイヤでは、下記第一点と下記第二点との、軸方向距離Wに対する半径方向距離H1の比(H1/W)は、4.0以下である。クリンチ部の表面は、その断面形状が実質的に円弧である湾曲面を備える。この円弧の曲率半径Rは、10.5mmより大きい。湾曲面の半径方向内側端とタイヤのビードベースラインとの半径方向距離H2は、10.5mmより小さい。第一点は、タイヤの最大幅点を通過し軸方向に延びる直線と、カーカスの軸方向外側の輪郭との交点である。第二点は、コアの中心点を通過し軸方向に延びる直線と、カーカスの軸方向外側の輪郭との交点である。
好ましくは、この比(H1/W)は、2.5以下である。好ましくは、曲率半径Rは、11.5mm以上である。好ましくは、距離H2は、8.6mm以下である。
好ましくは、下記第三点におけるクリンチ部の厚みGは、5.0mm以上である。第三点とは、タイヤが装着されるリムのフランジの、半径方向における最も外側の点を通過し、軸方向に延びる直線と、クリンチ部の軸方向外側の輪郭との交点である。
本発明に係るライトトラック用空気入りタイヤは、比(H1/W)が小さいので、プライルース及びクリンチ部の傷付きが生じにくい。このタイヤでは、曲率半径Rが大きく、かつ距離H2が小さいので、比(H1/W)が小さいにもかかわらず、クリンチ部が十分な厚みを有しうる。このタイヤでは、カーカスがニュートラルゾーンの近くに位置するので、カーカスコードの疲労が生じにくい。このタイヤでは、コードを有するフィラーは不要である。このタイヤは低コストで得られ、かつ軽量である。
図1は、本発明の一実施形態に係るライトトラック用空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部がリムのフランジと共に示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2には、ライトトラック用空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。このタイヤ2の軸方向の幅は、150mm以上である。このタイヤ2のリム径は、15インチ以上である。このタイヤ2のプライレーティングは、6以上12以下である。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、クリンチ部8、ビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、インナーライナー18及びチェーファー20を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面を形成する。トレッド面には、溝22が刻まれている。この溝22により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層24とキャップ層26とを有している。キャップ層26は、ベース層24の半径方向外側に位置している。キャップ層26は、ベース層24に積層されている。ベース層24は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層24の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層26は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側端は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ部8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
クリンチ部8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ部8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ部8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。図2に示されるように、クリンチ部8は、リムのフランジ28と当接する。
ビード10は、サイドウォール6の半径方向内側に位置している。ビード10は、コア30と、このコア30から半径方向外向きに延びるエイペックス32とを備えている。コア30はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス32は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス32は、高硬度な架橋ゴムからなる。
図2に示されるように、カーカス12は、第一プライ34、第二プライ36及び第三プライ38からなる。第一プライ34、第二プライ36及び第三プライ38は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ34は、コア30の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ34には折り返し部40が形成されている。第二プライ36は、コア30の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二プライ36にも折り返し部42が形成されている。第一プライ34の折り返し部の端44は、半径方向において、第二プライ36の折り返し部の端46よりも外側に位置している。第三プライ38は、コア30の周りを巻かれてはいない。第三プライ38の端48の近傍は、エイペックス32よりも軸方向外側に位置している。
それぞれのカーカスプライ34、36、38は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、45°から90°が好ましく、75°から90°が特に好ましい。このカーカス12は、ラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト14は、カーカス12の半径方向外側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層50及び外側層52からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層50の幅は外側層52の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層50及び外側層52のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層50のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層52のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。図示されていないが、このバンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト14及びバンド16は、補強層を構成している。ベルト14のみから、補強層が構成されてもよい。バンド16のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー18は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー18は、架橋ゴムからなる。インナーライナー18には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
チェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がフランジ28と当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。チェーファー20は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。
図1には、第一点P1が示されている。この第一点P1は、タイヤ2の最大幅点Pmを通過し軸方向に延びる直線Lmと、カーカス12の軸方向外側の輪郭との交点である。図1には、第二点P2も示されている。この第二点P2は、コア30の中心点Pcを通過し軸方向に延びる直線Lcと、カーカス12の軸方向外側の輪郭との交点である。
図1において矢印H1で示されているのは、第一点P1と第二点P2との半径方向の距離である。図1において矢印Wで示されているのは、第一点P1と第二点P2との軸方向の距離である。距離H1及びWは、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
距離Wに対する距離H1の比(H1/W)は、4.0以下である。この比(H1/W)は、小さい。この比(H1/W)が小さなタイヤ2では、荷重が負荷されることによって生じるカーカス12及びエイペックス32の形状の変化が小さい。このタイヤでは、カーカス12とエイペックス32との境界におけるせん断応力が小さい。このタイヤ2では、プライルースが生じにくい。この比(H1/W)が小さなタイヤ2では、荷重が負荷されることによって生じるクリンチ部8のプロファイルの変化が小さい。このタイヤ2では、フランジ28によるクリンチ部8の損傷が生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。耐久性の観点から、比(H1/W)は3.0以下がより好ましく、2.5以下が特に好ましい。クリンチ部8において十分に大きな厚みが達成され、カーカス12コードの疲労が抑制されるとの観点から、比(H1/W)は2.0以上が好ましい。
距離H1は、一般的には、50mm以上150mm以下である。距離Wは、一般的には、10mm以上50mm以下である。
図2には、第三点P3が示されている。この第三点P3は、正規リムのフランジ28の、半径方向における最も外側の点Pfを通過し、軸方向に延びる直線Lfと、クリンチ部8の軸方向外側の輪郭との交点である。
図2において矢印Gで示されるのは、第三点P3におけるクリンチ部8の厚みである。厚みは、第三点P3における法線方向において測定される。厚みGは、5.0mm以上が好ましい。厚みGが5.0mm以上であるタイヤ2では、エイペックス32よりも軸方向外側に位置するカーカス12が、ニュートラルゾーンの近くに位置する。このカーカス12では、コードの疲労が生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。耐久性の観点から、厚みGは10.5mm以上が特に好ましい。厚みGは、15.0mm以下が好ましい。厚みGは、タイヤ2がリムに組み込まれない状態で測定される。
クリンチ部8の表面は、湾曲面54を備えている。図1に示された断面において、湾曲面54の形状は、実質的に円弧である。この円弧は、軸方向内向きに凸である。図1において符号Rで示されているのは、この円弧の曲率半径である。曲率半径Rは、10.5mmより大きい。このタイヤ2の加硫工程では、クリンチ部8を金型が過剰に押圧しない。従って、クリンチ部8の未加硫ゴムの過剰な流動が生じない。曲率半径Rが10.5mmより大きいタイヤ2では、クリンチ部8が十分な厚みGを有しうる。前述の通り、厚みGが大きなタイヤ2では、カーカスコードの疲労が生じにくい。この観点から、曲率半径Rは11.5mm以上が特に好ましい。曲率半径Rは、20.0mm以下が好ましい。曲率半径Rは、タイヤ2がリムに組み込まれない状態で測定される。
図1において符号Piで示されているのは、湾曲面54の半径方向内側端である。この端Piよりも半径方向内側では、クリンチ部の表面は、平坦であって実質的に半径方向に延在している。図1において矢印H2で示されているのは、この端PiとビードベースラインBBLとの半径方向距離である。距離H2は、10.5mmより小さい。このタイヤ2の加硫工程では、クリンチ部8を金型が過剰に押圧しない。従って、クリンチ部8の未加硫ゴムの過剰な流動が生じない。距離H2が10.5mmより小さいタイヤ2では、クリンチ部8が十分な厚みGを有しうる。前述の通り、厚みGが大きなタイヤ2では、カーカスコードの疲労が生じにくい。この観点から、距離H2は9.5mm以下がより好ましく、8.6mm以下が特に好ましい。距離H2は、タイヤ2がリムに組み込まれない状態で測定される。ビードベースラインBBLは、リム径を規定する線である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び2に示された構造を有するライトトラック用空気入りタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、「LT265/75R16 123/120Q」である。このタイヤの、比(H1/W)は2.5であり、曲率半径Rは11.5mmであり、高さH2は8.6mmである。このタイヤは、カーカスとクリンチ部との間にフィラーを備えていない。このタイヤのクリンチ部の厚みGは、10.5mmである。
[実施例2]
曲率半径Rを11.0mmとし、高さH2を10.0mmとした他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
[実施例3及び4]
比(H1/W)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3及び4のタイヤを得た。
[比較例1]
比(H1/W)を6.1とし、曲率半径Rを10.5mmとし、高さH2を10.5mmとし、カーカスとクリンチ部との間にフィラーを設けた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。このタイヤのクリンチ部の厚みGは、10.5mmである。
[比較例2]
カーカスとクリンチ部との間にフィラーを設けなかった他は比較例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3]
比(H1/W)を2.5とし、カーカスとクリンチ部との間にフィラーを設けなかった他は比較例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を550kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、18.5kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、指数として、下記の表1及び2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
[コスト]
タイヤの製作に要するコストを算出した。この結果が、指数として、下記の表1及び2に示されている。数値が小さいほど、好ましい。
[質量]
タイヤの質量を測定した。この結果が、指数として、下記の表1及び2に示されている。数値が小さいほど、好ましい。
Figure 0006052762
Figure 0006052762
表1及び2に示されるように、各実施例に係るタイヤは、諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、様々なライトトラックに装着されうる。
2・・・ライトトラック用空気入りタイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ部
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・バンド
30・・・コア
32・・・エイペックス
54・・・湾曲部
P1・・・第一点
P2・・・第二点
P3・・・第三点

Claims (4)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置しておりコアを有する一対のビードと、それぞれがビードの軸方向外側に位置する一対のクリンチ部と、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備えたライトトラック用空気入りタイヤであって、
    下記第一点と下記第二点との、軸方向距離Wに対する半径方向距離H1の比(H1/W)が4.0以下であり、
    上記クリンチ部の表面が、その断面形状が実質的に円弧である湾曲面を備えており、
    上記円弧の曲率半径Rが10.5mmより大きく、
    上記湾曲面の半径方向内側端と上記タイヤのビードベースラインとの半径方向距離H2が10.5mmより小さく、かつ上記コアの中心と上記タイヤのビードベースラインとの距離よりも大きく、
    上記クリンチ部の側面のうち、上記湾曲面の半径方向内側端Piと上記サイドウォールとの間の部分が、軸方向内向きに凸であり、
    上記クリンチ部の側面のうち、半径方向において上記湾曲面の内側端Piよりも内側の部分が、平坦であってかつ実質的に半径方向に延在しており、
    下記第三点における上記クリンチ部の厚みGが5.0mm以上であるタイヤ。
    第一点:上記タイヤの最大幅点を通過し軸方向に延びる直線と、上記カーカスの軸方向外側の輪郭との交点
    第二点:上記コアの中心点を通過し軸方向に延びる直線と、上記カーカスの軸方向外側の輪郭との交点
    第三点:上記タイヤが装着されるリムのフランジの、半径方向における最も外側の点を通過し、軸方向に延びる直線と、クリンチ部の軸方向外側の輪郭との交点
  2. 上記比(H1/W)が2.5以下である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記曲率半径Rが11.5mm以上である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記距離H2が8.6mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
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