JPWO2015118649A1 - タイヤ支持装置、タイヤ冷却システム - Google Patents
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Abstract
Description
タイヤ把持手段は、搬入された未冷却タイヤの一方のビードに嵌め込まれる第一リムと、他方のビードに嵌め込まれる第二リムとを備える。
この発明は、部品点数を低減できるとともに、組立やメンテナンスに掛かる工数を低減することのできるタイヤ支持装置、タイヤ冷却システムを提供することを目的とする。
図1に示すように、PCI装置(タイヤ冷却システム)10は、タイヤ支持装置11と、冷却流体供給部(流体供給部)12と、を備える。
タイヤ支持装置11は、加硫済みのタイヤTを支持する。
冷却流体供給部12は、タイヤ支持装置11に支持された加硫済みのタイヤTの内部に空気等の流体を供給(注入)し、タイヤTを冷却する。
ここで、図2に示すように、タイヤ支持装置11は、タイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40を、前工程の加硫機と支柱15の中心とを結ぶ中心軸CLを挟んで二組が線対称に設けられている。
以下においては、一方の組のタイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40について説明を行うが、他方の組のタイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40についても同様の構成である。
タイヤ把持部20は、搬入されたタイヤTのビードに装着される第一リム21と、他方のビードに装着される第二リム22とを備える。
第一リム21は、中央部にタイヤTのビードの内方の空間に突出する筒状部21tを備えている。第一リム21は、支柱15に固定された第一リム支持部23に取り付けられている。
ガイドブロック41は、駆動シリンダ(駆動部)44によりガイドレール16に沿って昇降駆動される。駆動シリンダ44は、シリンダ本体44aが支柱15の固定されている。駆動シリンダ44は、シリンダ本体44aから鉛直下方に向けて伸縮する伸縮ロッド44bを備えている。伸縮ロッド44bの先端は、ブラケット46を介してガイドブロック41に連結されている。
図3、図4に示すように、タイヤ支持装置11は、さらに、係合機構50と、支持受部58と、連結機構60と、を備える。
進退シリンダ53は、エアシリンダ等からなり、支持プレート56を介してガイドブロック31に支持されている。進退シリンダ53は、係合部材51を、ガイドブロック31と支柱15とを結ぶ方向(例えば、水平方向)に進退させる。この係合部材51は、プレート状をなしている。
図5、図6に示すように、このような係合機構50においては、係合部材51が、進退シリンダ53により、支柱15に設けられた係合部52に向けて進出すると、係合部52に係合される。これにより、リム昇降部30は、第一リム支持部23から離間した退避位置で支柱15に対して係合される。
このキー部54がキー係合部55に噛み合うと、係合部材51が係合部52から不用意に離脱するのを防ぐことができる。
ここで、図1に示すように、PCI装置10は、冷却中のタイヤTが、タイヤ把持部20において下側に位置する第一リム21と第二リム22とに把持されているものとする。
このようにして係合部材51が係合部52に係合されると、係合部材51に形成された貫通孔57の第二孔部57bが、固定部材62の位置に移動する。そのため、連結機構60において、リム昇降部30とアンローダ40との連結が解除される。
図7に示すように、支柱15に係合されたまま留置されたリム昇降部30においては、係合部52に係合された係合部材51のキー部54が、リム昇降部30の自重により下方に向けて押圧され、キー係合部55に噛み合う。
さらに、駆動シリンダ44の下方への伸長により、タイヤ保持部43を下降させる。保持爪43aが冷却済のタイヤTと同レベルまで下降したら、駆動シリンダ44の伸長を停止させ、保持爪43aで冷却済のタイヤTを保持する。
次に、駆動シリンダ44を伸ばし、タイヤ保持部43で保持した冷却済のタイヤTを下降させ、搬送コンベア17上に載せる。冷却済のタイヤTは、搬送コンベア17によってPCI装置10から搬出されていく。
このような構成によれば、係合機構50により、リム昇降部30を、第一リム支持部23から離間した退避位置で支柱15に対して係合すれば、駆動シリンダ44により、アンローダ40のみをガイドレール16に沿って移動させることができる。また、係合機構50による係合が解除された状態では、駆動シリンダ44を作動させると、支持受部58により支持したリム昇降部30をアンローダ40と一体にガイドレール16に沿って移動させることができる。
このようにして、リム昇降部30とアンローダ40とを、一組の支柱15のガイドレール16に設けつつ、リム昇降部30およびアンローダ40のそれぞれで、所要の動作を行うことができる。これにより、タイヤ支持装置11、PCI装置10の部品点数を減少させることができる。その結果、組立やメンテナンスに掛かる工数を低減することが可能となる。
さらに、リム昇降部30において、第二リム22をタイヤTのビードに嵌め込む際、連結機構60によってリム昇降部30にアンローダ40が連結されているため、リム昇降部30の自重に加えてアンローダ40の自重、及び駆動シリンダ44の推力も利用することができる。これにより、第二リム22のタイヤTのビードへの嵌め込みを、より確実に行うことができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、設計変更可能である。
(第1変形例)
例えば、上記実施形態では、下方に配置したタイヤ把持部20の第一リム21に対し、リム昇降部30およびアンローダ40を上方に配置する構成としたが、これに限るものではない。
図13は、この発明の実施形態におけるPCI装置の第一変形例を示す側面図である。
図13に示すように、タイヤ把持部20の第一リム21を上方に配置し、リム昇降部30およびアンローダ40を下方に配置しても良い。この場合、リム昇降部30およびアンローダ40は、上方に向けて伸縮する駆動シリンダ44により上下方向に移動する。また、リム昇降部30は、上記実施形態と同様にして、係合機構50により支柱15に係合、および、離脱が可能とされている。さらに、リム昇降部30とアンローダ40は、連結機構60により連結可能であるのも上記実施形態と同様である。
また、上記実施形態では、タイヤ支持装置11、PCI装置10から、冷却済のタイヤTを搬出するアンローダ40を備えるようにしたが、これに限るものではない。アンローダ40に代えて、加硫機からタイヤ支持装置11、PCI装置10に未冷却のタイヤTを搬入するローダを備えるようにしても良い。
さらには、支持アーム42の揺動範囲を拡大し、加硫機からタイヤ支持装置11、PCI装置10に未冷却のタイヤTを搬入するローダの機能と、冷却済のタイヤTを搬出するアンローダの機能と、を兼ね備える構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、アンローダ40は、第一リム21が嵌め込まれたタイヤTの鉛直上方位置と、搬送コンベア17にタイヤTを載置する位置との間で、支持アーム42を揺動させるようにしたが、これに限らない。
図14は、この発明の実施形態におけるPCI装置の第4変形例を示す図であって、アンローダの支持アームを3段階に旋回させる構成を示す平面図である。図15は、この発明の実施形態におけるPCI装置の第4変形例を示す図であって、アンローダの支持アームを図14と異なる位置に旋回させた状態を示す平面図である。図16は、この発明の実施形態におけるPCI装置の第4変形例を示す図であって、アンローダの支持アームを図14、図15と異なる位置に旋回させた状態を示す平面図である。
例えば、図14〜図16に示すように、支持アーム42を、二つのエアシリンダ71,72で揺動させる構成とすることもできる。この構成では、ガイドブロック41に、エアシリンダ71の第一端部71aを水平面内で回動自在に連結する。エアシリンダ71の第二端部71bは、リンクプレート73の中間部に回動自在に連結する。このリンクプレート73は、第三端部73aをガイドブロック41に回動自在に連結する。さらに、リンクプレート73の第四端部73b側に、エアシリンダ72の本体72aを回動自在に連結する。また、エアシリンダ72の伸縮ロッド72bを、支持アーム42の中間部に回動自在に連結する。
また、3つの位置P1,P2,P3のうちの1つを、駆動シリンダ44によるアンローダ40の移動範囲において、アンローダ40がPCI装置10及び搬送コンベア17と干渉しない位置に設定することによって、搬送コンベア17の配置高さの制限をなくすことができる。
上記実施形態では、係合機構50、連結機構60について具体的な構成を示したが、これに限らない。
図17は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す側面図である。図18は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す図であり、図17の左側から見た図である。図19は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す図であり、リム昇降部とアンローダとを連結させた状態を示す側面図である。
図17〜図19に示すように、連結機構60の固定部材62Aは、係合部材51の後端部51bが挿入可能な孔80を備えるようにしても良い。
このような構成では、図19に示すように、係合部材51が支柱15側から後退し、係合部材51が係合部52に係合されていない状態では、後端部51bが、固定部材62Aの孔80に挿入される。これにより、リム昇降部30とアンローダ40とが一体に連結される。
また、図17に示すように、係合部材51を支柱15側に進出させ、係合部52に係合させると、係合部材51の後端部51bが孔80から離脱する。これにより、リム昇降部30とアンローダ40との連結が解除される。
図20は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す図であり、リム昇降部とアンローダとの連結が解除された状態を示す側面図である。図21は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す図であり、リム昇降部とアンローダとを連結する途中の状態を示す図である。図22は、この発明の実施形態における係合機構、連結機構の変形例を示す図であり、リム昇降部とアンローダとが連結された状態を示す側面図である。
図20〜図22に示すように、係合機構50、連結機構60として、支柱15側に設けられた係合部材90と、リム昇降部30のガイドブロック31の下面に設けられ、下方に延びる被係合部材91と、連結ピン92と、を備えるようにしても良い。
このとき、図21に示すように、挿入孔91hに挿入された係合片90bにより、挿入孔91h内の連結ピン92が押し出される。これにより、リム昇降部30とアンローダ40との連結が解除される。
上記実施形態および各変形例では、タイヤ支持装置11は、タイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40を、前工程の加硫機と支柱15の中心とを結ぶ中心軸CLを挟んで二組を線対称に設けるようにしたが、これに限らない。
例えば、タイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40を、一組のみ設けても良い。また、タイヤ把持部20、リム昇降部30、アンローダ40を複数本の支柱15にそれぞれ設けることによって、複数のPCI装置10を並設するようにしても良い。
11 タイヤ支持装置
12 冷却流体供給部(流体供給部)
15 支柱(フレーム)
16 ガイドレール(ガイド)
17 搬送コンベア
20 タイヤ把持部
21 第一リム
21t 筒状部
22 第二リム
22t 筒状部
23 第一リム支持部
24 支持軸
30 リム昇降部(第二リム支持部)
31 ガイドブロック
32 支持アーム
32a 基端部
32b 先端部
33 リム支持ブラケット
40 アンローダ(搬送部)
41 ガイドブロック
42 支持アーム
42a 基端部
42b 先端部
43 タイヤ保持部
43a 保持爪
44 駆動シリンダ(駆動部)
44a シリンダ本体
44b 伸縮ロッド
45 エアシリンダ
46 ブラケット
50 係合機構
51 係合部材(移動部材)
51b 後端部
52 係合部
53 進退シリンダ(進退部)
54 キー部
55 キー係合部
56 支持プレート
57 貫通孔
57a 第一孔部
57b 第二孔部
58 支持受部
60 連結機構
62 固定部材
62A 固定部材
62a 第一軸部
62b 第二軸部
71,72 エアシリンダ
71a 第一端部
71b 第二端部
72a 本体
72b 伸縮ロッド
73 リンクプレート
73a 第三端部
73b 第四端部
80 孔
90 係合部材
90a エアシリンダ
90b 係合片
91 被係合部材
91h 挿入孔
91s 傾斜面
92 連結ピン
93 付勢部材
94 ローラ
T タイヤ
この発明は、部品点数を低減できるとともに、組立やメンテナンスに掛かる工数を低減することのできるタイヤ支持装置、タイヤ冷却システムを提供することを目的とする。
ガイドブロック41は、駆動シリンダ(駆動部)44によりガイドレール16に沿って昇降駆動される。駆動シリンダ44は、シリンダ本体44aが支柱15に固定されている。駆動シリンダ44は、シリンダ本体44aから鉛直下方に向けて伸縮する伸縮ロッド44bを備えている。伸縮ロッド44bの先端は、ブラケット46を介してガイドブロック41に連結されている。
進退シリンダ53は、エアシリンダ等からなり、支持プレート56を介してガイドブロック31に支持されている。進退シリンダ53は、係合部材51を、ガイドブロック31と支柱15とを結ぶ方向(例えば、水平方向)に進退させる。この係合部材51は、プレート状をなしている。
Claims (6)
- タイヤに装着される第一リムを支持する第一リム支持部と、
前記第一リム支持部に対向して設けられ、前記タイヤに装着される第二リムを支持する第二リム支持部と、
前記第二リム支持部を前記第一リム支持部に対して接近する方向、および、離間する方向に移動可能に案内するガイドを有するフレームと、
前記ガイドに沿って移動可能に取り付けられ、前記第一リム支持部に支持された前記タイヤの取り出しと、前記第一リム支持部への前記タイヤの取り付けとの少なくとも一方を行う搬送部と、
前記搬送部を前記ガイドに沿って移動させる駆動部と、
前記第二リム支持部を、前記第一リム支持部から離間した退避位置で前記フレームに対して係合可能な係合機構と、
前記係合機構による係合が解除された状態で、前記第二リム支持部を前記搬送部と一体に前記ガイドに沿って移動可能に支持する支持受部と、
を備えるタイヤ支持装置。 - 前記係合機構は、前記第二リム支持部および前記フレームの一方に設けられ、前記第二リム支持部と前記フレームとを結ぶ方向に進退可能な係合部材と、
前記第二リム支持部および前記フレームの他方に設けられ、進出した前記係合部材が係合される係合部と、
前記係合部材を進退させる進退部と、
を備える請求項1に記載のタイヤ支持装置。 - 前記係合部材に、下方に突出するキー部が形成され、
前記係合部に、前記係合部材が係合された状態で前記キー部が噛み合うキー係合部が形成されている
請求項2に記載のタイヤ支持装置。 - 前記第二リム支持部と前記搬送部とを一体に連結させる連結機構をさらに備える
請求項1から3の何れか一項に記載のタイヤ支持装置。 - 前記連結機構は、
前記第二リム支持部および前記搬送部の一方に設けられ、前記係合機構の係合動作、および、離脱動作により移動する移動部材と、
前記第二リム支持部および前記搬送部の他方に設けられた固定部材と、を備え、
前記移動部材の移動により、前記固定部材と前記移動部材とが互いに係合した状態と、前記固定部材と前記移動部材との係合が解除された状態とが切替可能である請求項4に記載のタイヤ支持装置。 - 請求項1から5の何れか一項に記載のタイヤ支持装置と、
前記第一リム及び前記第二リムが装着された前記タイヤの内部に注入するための流体を供給可能な流体供給部と、
を備えるタイヤ冷却システム。
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