JP6485987B2 - タイヤ保持装置 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、長期間使用下においてもタイヤの品質を維持できるタイヤ保持装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
タイヤ冷却装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、タイヤ冷却装置1は、タイヤ保持装置10を備える。
タイヤ冷却装置1は、前工程において高温高圧下で加硫処理されたタイヤTRを、タイヤTR内部に圧縮空気を充填した状態で、タイヤ保持装置10で保持して冷却する。タイヤ冷却装置1は、タイヤ保持装置10で保持されたタイヤTRを自然空冷によりタイヤTRを冷却する。すなわち、本実施形態では、タイヤ保持装置10に保持されたタイヤTRは自然空冷されている。言い換えると、本実施形態のタイヤ保持装置10は、そのままタイヤ冷却装置1として機能する。
フレーム95は、基部93上に支柱94を介して固定され、タイヤ把持部40を支持する。
基部93上には、下リム20が配置されている。
図1において、タイヤTR、下リム20、嵌合部60及び基部93は、駆動軸42の軸線Axに平行であって、当該軸線を含む断面図で示されている。
(タイヤ把持部)
タイヤ把持部40は、駆動軸42及びシリンダ41と、を有する。タイヤ把持部40は、下リム20に対して、上リム30を、離間させた位置から近接させた位置に軸線Axに沿って移動させて、タイヤTRを把持する。
駆動軸42は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。駆動軸42の下端には上リム30が取り付けられている。
シリンダ41は、流体圧で駆動軸42を軸方向Daに進退させる。本実施形態では、駆動軸42を油圧で駆動軸42を進退させている。
図2に示すように、保持軸50は、上リム30に設けられ、下リム20に向けて突出している。本実施形態では、保持軸50は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。保持軸50は、円柱形状の円柱軸が軸線Axに一致する位置に設けられる。
図2に示すように、嵌合部60は、下リム20に設けられ、保持軸50を挿脱可能に嵌合する凹部60aを有する。
本実施形態では、嵌合部60は、上リム30に向けて突出し、軸線Axに沿って延びた内周面60bを有する円筒部61を備え、内周面60bが凹部60aを画成する。円筒部61は、円筒軸が軸線Axに一致する位置に設けられる。
このため、図3に示すように、上リム30を下リム20に対して近接させると、タイヤ保持装置10は、保持軸50と凹部60aとが嵌合するように構成されている。
図4及び図5に示すように、本実施形態の規制部70は、周方向Dcに分割されて並んでいる複数の爪部71aを有する上部ケース71と、下部ケース72と、昇降部材73とを備える。各爪部71aは、それぞれ駆動軸42の外周面に沿って対向し、軸方向Daに延びた内周面71sを有している。上部ケース71、下部ケース72及び昇降部材73は、それぞれ軸線Axを回転軸とした略回転体形状を有する。規制部70は、上部ケース71、下部ケース72及び昇降部材73の各回転軸を駆動軸42が貫通するように、駆動軸42に設けられる。規制部70は、フレーム95に固定されている。
昇降部材73は、下に向かって径が小さくなるテーパ形状の内周面を有するテーパ部73aを上部に有する。
下部ケース72は、貫通している駆動軸42との間にシール部72cを備える。昇降部材73は、貫通している駆動軸42との間にシール部73bと、昇降部材73外周面と下部ケース72内周面との間にシール部73cと、を備える。これにより、下部ケース72内部の空洞には、昇降部材73の下方に、気密部72bが形成される。これにより、駆動軸42に対し、上部ケース71及び下部ケース72と、昇降部材73とを、それぞれ別々に軸方向Daに摺動可能としながら、規制部70は、気密部72bの気密性を維持できる。
本実施形態のタイヤ保持装置10から導かれる作用(メカニズム)を説明する。
基部93上の下リム20にタイヤTRが同芯に配置されると、タイヤ保持装置10は、シリンダ41で駆動軸42を軸方向Da下向きに移動させ、上リム30を下リム20に対して近接させ、保持軸50と凹部60aとを嵌合させる。
このとき、保持軸50は、内周面60bにガイドされながら、凹部60aに嵌合する。このため、タイヤ保持装置10は、上リム30を、下リム20及びタイヤTRに対して同芯度を確保しながら、近接させることができる。
駆動軸42の軸方向Daの移動を規制した後、タイヤ保持装置10は、圧縮空気を下リム20及び上リム30の間に配置されたタイヤTRの内部に送り込みタイヤTRの内部に圧縮空気を充填する。
このとき、タイヤTRの内部の圧縮空気の圧力によって、軸方向Da上向きの力が上リム30に加わる。
タイヤ保持装置10は、経年使用によってパッキン劣化等が発生するとシリンダ41の内部リークが発生する。内部リークが発生すると、軸方向Da上向きの力に対して、所定位置で保持されるべき駆動軸42の軸方向Daの移動が発生し、設定値からリム幅が広がってしまうことによる、タイヤTRの品質不良を招く恐れがある。
更に、シリンダ41内部は、駆動軸42のガイドを有するが、このガイドは経年的な摺動摩擦やラジアル方向反力による摩耗が発生することにより、駆動軸42の芯ずれを発生させ、上リム30と下リム20との経年的な同芯度を担保できない。
本実施形態では、タイヤ保持装置10は、規制部70によって、駆動軸42の軸方向Daの移動を規制しているため、設定値からのリム幅の広がりを抑制することにより、リム幅寸法に関するタイヤTRの品質不良を防止することができる。
タイヤ保持装置10は、下リム20及び上リム30との間にタイヤTRを保持したとき、保持軸50と嵌合部60の凹部60aとを嵌合させるため、タイヤ保持装置10は、経年使用下での下リム20と上リム30との芯ずれを抑制し、下リム20と上リム30との機械的な同芯度を確保することができる。したがって、長期間使用下においても、タイヤ保持装置10は、保持されたタイヤTRの同芯度不良を抑制し、タイヤTRの品質を維持することができる。
<第二実施形態>
本発明に係る第二実施形態について、図8を参照して説明する。
保持軸150は、下リム20に設けられ、上リム30に向けて突出している。本実施形態では、保持軸150は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。保持軸150は、円柱形状の円柱軸が軸線Axに対し、一致する位置に設けられる。
このため、上リム30を下リム20に対して近接させると、タイヤ保持装置110は、凹部160aと保持軸150とが嵌合するように構成されている。
本発明に係る第三実施形態について、図9を参照して説明する。
保持軸250は、上リム30に設けられ、下リム20に向けて突出している。本実施形態では、保持軸250は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。保持軸250は、円柱形状の円柱軸が軸線Axに対し、径方向Drにずれた位置に設けられる。
このため、上リム30を下リム20に対して近接させると、タイヤ保持装置210は、保持軸250と凹部260aとが嵌合するように構成されている。
本発明に係る第四実施形態について、図10を参照して説明する。
各保持軸350は、上リム30に設けられ、下リム20に向けて突出している。本実施形態では、各保持軸350は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。各保持軸350は、円柱形状の円柱軸が軸線Axに対し、互いに径方向Dr反対側にずれた位置に設けられる。
このため、上リム30を下リム20に対して近接させると、タイヤ保持装置310は、各保持軸350とそれぞれ対向する凹部360aとが嵌合するように構成されている。
本発明に係る第五実施形態について、図11を参照して説明する。
保持軸450は、上リム30に設けられ、下リム20に向けて突出している。本実施形態では、保持軸450は、軸線Axに沿って延びた円柱形状を有する。保持軸450は、円柱形状の円柱軸が軸線Axに対し、一致する位置に設けられる。
このため、上リム30を下リム20に対して近接させると、タイヤ保持装置410は、保持軸450と凹部460aとが嵌合するように構成されている。
本発明に係る第六実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。
本発明に係る第七実施形態について、図14を参照して説明する。
本発明に係る第八実施形態について、図15を参照して説明する。
例えば、タイヤ冷却装置は、基部にベアリング等を用いた回転可動部及び高速回転モータを備えてもよい。この場合、タイヤ冷却装置は、タイヤ保持装置に保持されたタイヤTRをタイヤTRの軸を中心に高速回転させて強制空冷を行うことができる。
また、タイヤ冷却装置は、コンプレッサや送風機などの空気吹付部を備えてもよい。この場合、タイヤ冷却装置は、タイヤ保持装置に保持されたタイヤTRに空気を吹き付けて強制空冷を行うことができる。
10 タイヤ保持装置
20 下リム
20a 貫通孔
30 上リム
40 タイヤ把持部
41 シリンダ
42 駆動軸
50 保持軸
60 嵌合部
60a 凹部
60b 内周面
61 円筒部
70 規制部
71 上部ケース
71a 爪部
71s 内周面
72 下部ケース
72a 空気供給孔
72b 気密部
72c シール部
73 昇降部材
73a テーパ部
73b シール部
73c シール部
92 空気供給管
93 基部
93a 貫通孔
94 支柱
95 フレーム
110 タイヤ保持装置
150 保持軸
160 嵌合部
160a 凹部
161 円筒部
170 規制部
171 上部ケース
171a 空気供給孔
171b 気密部
172 下部ケース
172a テーパ部
173 昇降部材
173a 爪部
193 基部
193a 貫通孔
210 タイヤ保持装置
250 保持軸
260 嵌合部
260a 凹部
261 円筒部
293 基部
293a 貫通孔
310 タイヤ保持装置
350 保持軸
360 嵌合部
360a 凹部
361 円筒部
393 基部
393a 貫通孔
410 タイヤ保持装置
450 保持軸
460 嵌合部
460a 凹部
493 基部
493a 貫通孔
510 タイヤ保持装置
610 タイヤ保持装置
710 タイヤ保持装置
COM1 コンプレッサ
COM2 コンプレッサ
COM3 コンプレッサ
TR タイヤ
Claims (3)
- タイヤの幅方向の一方側を支持可能な第一のリムと、
前記タイヤの前記幅方向の他方側を支持可能な第二のリムと、
前記第二のリムに取り付けられた駆動軸及び前記駆動軸を流体圧で進退させるシリンダと、を有して、前記第二のリムを前記第一のリムに対して近接、離間させて前記タイヤを把持するタイヤ把持部と、
前記第一のリム及び前記第二のリムの一方のリムに設けられ、他方のリムに向けて突出する保持軸と、
前記他方のリムに設けられ、前記保持軸を挿脱可能に嵌合する凹部を有する嵌合部と、
前記第二のリムの軸方向の移動を規制可能な規制部と、を備え、
前記規制部が、前記駆動軸の外周を挟持して前記駆動軸の軸方向の移動を規制する
タイヤ保持装置。 - 前記保持軸が、前記駆動軸の軸線に沿って延びた形状を有し、
前記嵌合部が、前記一方のリムに向けて突出し、前記軸線に沿って延びた内周面を有する筒部を備え、前記内周面が前記凹部を画成する請求項1に記載のタイヤ保持装置。 - タイヤの幅方向の一方側を支持可能な第一のリムと、
前記タイヤの前記幅方向の他方側を支持可能な第二のリムと、
前記第二のリムに取り付けられた駆動軸及び前記駆動軸を流体圧で進退させるシリンダと、を有して、前記第二のリムを前記第一のリムに対して近接、離間させて前記タイヤを把持するタイヤ把持部と、
第二のリムの軸方向の移動を規制可能な規制部と、を備え、
前記規制部が、前記駆動軸の外周を挟持して前記駆動軸の軸方向の移動を規制する
タイヤ保持装置。
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