JP2799256B2 - ポストキュアインフレータ及びそれへの搬入装置 - Google Patents
ポストキュアインフレータ及びそれへの搬入装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加硫済みタイヤの膨張
冷却を行うポストキュアインフレータ及びその搬入装置
に関し、特に、加硫済みタイヤと下リムのセンタリング
が確実であるものに関する。
冷却を行うポストキュアインフレータ及びその搬入装置
に関し、特に、加硫済みタイヤと下リムのセンタリング
が確実であるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のポストキュアインフレータとし
て、膨張済みタイヤの膨張冷却時間をタイヤ加硫機の1
サイクル時間以上とするため、タイヤ加硫機の1キャビ
ティに対してタイヤを挟持する上下リムを2セット有
し、ターンオンバー式と称する上下反転式のポストキュ
アインフレータが広く用いられている。
て、膨張済みタイヤの膨張冷却時間をタイヤ加硫機の1
サイクル時間以上とするため、タイヤ加硫機の1キャビ
ティに対してタイヤを挟持する上下リムを2セット有
し、ターンオンバー式と称する上下反転式のポストキュ
アインフレータが広く用いられている。
【0003】ところで、近年のラジアルタイヤのように
高い精度が要求されるタイヤの膨張冷却に対しては、タ
イヤ加硫機からの加硫済みタイヤをポストキュアインフ
レータの下リム上に正しく位置づける確実なセンタリグ
が行える搬入装置が求められるようになった。しかし、
上下反転式のポストキュアインフレータは、上下リムの
2セットが回転するため、センタリングのための機構を
装備するための空間的制限があり、種々の搬送装置が提
案されている。例えば、タイヤ加硫機から加硫済みタイ
ヤの下面を支えて、タイヤ加硫機とポストキュアインフ
レータ間のベルトコンベアに乗せ、下リムの上部まで運
んだ後、センタリングを行って下リムを上昇させる搬送
装置(実公昭63−12971号公報参照)や、タイヤ
加硫機から取り出しアームで加硫済みタイヤの下面を支
え、タイヤ加硫機とポストキュアインフレータ間の中間
位置まで運び、そこからポストキュアインフレータの引
き込みアームに乗せて下リムの上部まで運んだ後、下リ
ムを上昇させる搬送装置がある(実開昭60−1821
16号公報参照)。また、加硫済みタイヤの上ビードを
把持するチャックを有し、タイヤ加硫機の中心から中間
位置まで旋回自在であると共に、昇降自在な搬送アーム
により、タイヤ加硫機中心からポストキュアインフレー
タ中心の下リムまでタイヤを運ぶ搬送装置がある(特開
昭59−14933号公報参照)。
高い精度が要求されるタイヤの膨張冷却に対しては、タ
イヤ加硫機からの加硫済みタイヤをポストキュアインフ
レータの下リム上に正しく位置づける確実なセンタリグ
が行える搬入装置が求められるようになった。しかし、
上下反転式のポストキュアインフレータは、上下リムの
2セットが回転するため、センタリングのための機構を
装備するための空間的制限があり、種々の搬送装置が提
案されている。例えば、タイヤ加硫機から加硫済みタイ
ヤの下面を支えて、タイヤ加硫機とポストキュアインフ
レータ間のベルトコンベアに乗せ、下リムの上部まで運
んだ後、センタリングを行って下リムを上昇させる搬送
装置(実公昭63−12971号公報参照)や、タイヤ
加硫機から取り出しアームで加硫済みタイヤの下面を支
え、タイヤ加硫機とポストキュアインフレータ間の中間
位置まで運び、そこからポストキュアインフレータの引
き込みアームに乗せて下リムの上部まで運んだ後、下リ
ムを上昇させる搬送装置がある(実開昭60−1821
16号公報参照)。また、加硫済みタイヤの上ビードを
把持するチャックを有し、タイヤ加硫機の中心から中間
位置まで旋回自在であると共に、昇降自在な搬送アーム
により、タイヤ加硫機中心からポストキュアインフレー
タ中心の下リムまでタイヤを運ぶ搬送装置がある(特開
昭59−14933号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトコンベ
アや引き込みアームを使用する搬送装置では、機構が複
雑となる反面、センタリングが期待通りのものにならな
いという問題点がある。また、旋回自在且つ昇降自在な
搬送アームによりポストキュアインフレータ中心の下リ
ムまでタイヤを運ぶ搬送装置では、上下リム間に搬送装
置が侵入するため、接離自在な上下リム間隔が長くな
り、ポストキュアインフレータが大型化するという問題
点がある。
アや引き込みアームを使用する搬送装置では、機構が複
雑となる反面、センタリングが期待通りのものにならな
いという問題点がある。また、旋回自在且つ昇降自在な
搬送アームによりポストキュアインフレータ中心の下リ
ムまでタイヤを運ぶ搬送装置では、上下リム間に搬送装
置が侵入するため、接離自在な上下リム間隔が長くな
り、ポストキュアインフレータが大型化するという問題
点がある。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、タイヤの下リムへのセンタリングが確実に行え
ると共に、ポストキュアインフレータの大型化も防げる
ポストキュアインフレータ及びそれへの搬送装置を提供
せんとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、タイヤの下リムへのセンタリングが確実に行え
ると共に、ポストキュアインフレータの大型化も防げる
ポストキュアインフレータ及びそれへの搬送装置を提供
せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のポストキュアインフレータは、加硫機から
の加硫済みタイヤを、接離自在な上下リム間に挟持し、
高圧エアをタイヤ内に封入して膨張冷却を行うポストキ
ュアインフレータにおいて、下リムを上リムの下方位置
から加硫機側の中間位置まで往復動させるスライド装置
を設けたものである。
に、本発明のポストキュアインフレータは、加硫機から
の加硫済みタイヤを、接離自在な上下リム間に挟持し、
高圧エアをタイヤ内に封入して膨張冷却を行うポストキ
ュアインフレータにおいて、下リムを上リムの下方位置
から加硫機側の中間位置まで往復動させるスライド装置
を設けたものである。
【0007】また、本発明のポストキュアインフレータ
への搬送装置は、タイヤ加硫機から請求項1記載のポス
トキュアインフレータにおけるスライド装置の中間位置
にある下リムまでの加硫済みタイヤの搬送を、タイヤの
上ビードを把持するチャックを有し、タイヤ加硫機の中
心から中間位置まで旋回自在であると共に、昇降自在な
搬送アームにより行うものである。
への搬送装置は、タイヤ加硫機から請求項1記載のポス
トキュアインフレータにおけるスライド装置の中間位置
にある下リムまでの加硫済みタイヤの搬送を、タイヤの
上ビードを把持するチャックを有し、タイヤ加硫機の中
心から中間位置まで旋回自在であると共に、昇降自在な
搬送アームにより行うものである。
【0008】
【作用】下リムそのものをスライド装置で中間位置へと
往復動可能とすると、上方の空間的制限を受けず、加硫
済みタイヤを中間位置にある下リムに乗せることができ
る。
往復動可能とすると、上方の空間的制限を受けず、加硫
済みタイヤを中間位置にある下リムに乗せることができ
る。
【0009】チャックを有し、旋回且つ昇降自在な搬送
アームによれば、タイヤ加硫機からの加硫済みタイヤを
中間位置にある下リムに高いセンタリング精度で乗せる
ことができる。
アームによれば、タイヤ加硫機からの加硫済みタイヤを
中間位置にある下リムに高いセンタリング精度で乗せる
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のポストキュアインフレータ及び
搬送装置の側面図であり、図2は本発明のポストキュア
インフレータ及び搬送装置の上面図である。
明する。図1は本発明のポストキュアインフレータ及び
搬送装置の側面図であり、図2は本発明のポストキュア
インフレータ及び搬送装置の上面図である。
【0011】図1及び図2において、1はタイヤ加硫
機、2は搬送装置、3はスライド装置、4はポストキュ
アインフレータである。
機、2は搬送装置、3はスライド装置、4はポストキュ
アインフレータである。
【0012】タイヤ加硫機1は、図示されない昇降装置
により開閉可能であると共に、図示されない締付シリン
ダで締付状態となる上金型及び下金型11を有し、上下
金型の中心に例えばスタンディングポスト式の中心機構
12を備えてなるものである。図示例では、上下金型は
開状態にあり、加硫済みタイヤTが中心機構12によっ
て下金型11から引き剥がされたの位置にある。
により開閉可能であると共に、図示されない締付シリン
ダで締付状態となる上金型及び下金型11を有し、上下
金型の中心に例えばスタンディングポスト式の中心機構
12を備えてなるものである。図示例では、上下金型は
開状態にあり、加硫済みタイヤTが中心機構12によっ
て下金型11から引き剥がされたの位置にある。
【0013】搬送装置2はタイヤ加硫機1のフレーム1
3の適所に取り付けらており、垂直な支柱14と、支柱
14に対して図示されない複数のシリンダ装置により昇
降自在且つ旋回自在な搬送アーム15と、搬送アーム先
端のチャック16とからなるものである。チャック16
は3本以上の爪16aが周方向等間隔に配置されたもの
であり、図示されないシリンダ装置によりこの爪16a
は放射方向に一斉に拡径又は縮径するようになってい
る。タイヤTに縮径状態の爪16aが差し込まれ、爪1
6aが拡径すると上ビードUBでタイヤTが把持され、
所定位置で爪16aが縮径するとタイヤTを開放する。
図2に示されるように、このチャックは旋回中心O3を
有し、タイヤ加硫機1の中心O1と次に述べるスライド
装置2の第1ポジションP1との間を往復旋回するよう
になっている。そして、図1に戻り、タイヤTを位置
に上昇させた後、位置へと旋回させ、更に位置へと
下降させることができる。そして、この位置のタイヤ
Tがスライド装置3によりポストキュアインフレータ4
から第1ポジションP1へと移動している下リム31上
に乗せられる点が従来と異なる特徴点である。
3の適所に取り付けらており、垂直な支柱14と、支柱
14に対して図示されない複数のシリンダ装置により昇
降自在且つ旋回自在な搬送アーム15と、搬送アーム先
端のチャック16とからなるものである。チャック16
は3本以上の爪16aが周方向等間隔に配置されたもの
であり、図示されないシリンダ装置によりこの爪16a
は放射方向に一斉に拡径又は縮径するようになってい
る。タイヤTに縮径状態の爪16aが差し込まれ、爪1
6aが拡径すると上ビードUBでタイヤTが把持され、
所定位置で爪16aが縮径するとタイヤTを開放する。
図2に示されるように、このチャックは旋回中心O3を
有し、タイヤ加硫機1の中心O1と次に述べるスライド
装置2の第1ポジションP1との間を往復旋回するよう
になっている。そして、図1に戻り、タイヤTを位置
に上昇させた後、位置へと旋回させ、更に位置へと
下降させることができる。そして、この位置のタイヤ
Tがスライド装置3によりポストキュアインフレータ4
から第1ポジションP1へと移動している下リム31上
に乗せられる点が従来と異なる特徴点である。
【0014】スライド装置3は、水平面内で対向配置さ
れたみぞ型レール17,18と、該レール17,18に
沿って走行自在なキャリア19と、キャリア19に連結
されたシリンダ装置20とからなっている。図2に示さ
れるように、キャリア19は下リム31を嵌入載置した
まま第1ポジションP1と第2ポジションP2間を往復
動自在であり、位置のタイヤTを位置までスライド
させる。さらに、図3によりスライド装置3の詳細構造
を説明する。キャリア19はレール17,18のミゾ内
を走行するローラフォロア19aとレール17,18側
面に当接しつつ走行するローラフォロア19bにより位
置決めされている。そして、シリンダ装置20のロッド
20aがブラケット19cを介してキャリア19に連結
され、ロッド20aの伸縮によりキャリア19が往復動
する。また、キャリア19には、下リムが嵌入載置され
る円周壁19dと、次に述べるポストキュアインフレー
タの昇降装置が通過する三連孔19eとが設けられてい
る。
れたみぞ型レール17,18と、該レール17,18に
沿って走行自在なキャリア19と、キャリア19に連結
されたシリンダ装置20とからなっている。図2に示さ
れるように、キャリア19は下リム31を嵌入載置した
まま第1ポジションP1と第2ポジションP2間を往復
動自在であり、位置のタイヤTを位置までスライド
させる。さらに、図3によりスライド装置3の詳細構造
を説明する。キャリア19はレール17,18のミゾ内
を走行するローラフォロア19aとレール17,18側
面に当接しつつ走行するローラフォロア19bにより位
置決めされている。そして、シリンダ装置20のロッド
20aがブラケット19cを介してキャリア19に連結
され、ロッド20aの伸縮によりキャリア19が往復動
する。また、キャリア19には、下リムが嵌入載置され
る円周壁19dと、次に述べるポストキュアインフレー
タの昇降装置が通過する三連孔19eとが設けられてい
る。
【0015】図1において、ポストキュアインフレータ
4は接離自在な上下リム31,32の2セットを中心O
2に対して上下反転可能に配設したものであり、第2ポ
ジションP2に位置する下リム31を上リム32に対し
て接離自在とするための昇降装置33を有するものであ
る。その概略全体構成は以下の通りである。回転枠34
に台座35が取り付けられ、その台座35の下部に図示
されていないシリンダ装置で台座35に対して上下動で
きる可動部35aが取付けられている。この台座35に
シリンダ装置37で所定角度回転可能なロッキングシャ
フト36が支持されている。このロッキングシャフト3
6の先端は雄型係止凹凸36aとなっており、この係止
凹凸36aが下リム31の雌型係止凹凸31aを通過
し、空間31bで所定角度回転することにより、上下リ
ム31,32が一体化される。また、昇降装置33によ
り、ロッキングシャフト36から開放された下リム31
がスライド装置3のキャリア19との間を接離自在とな
っている。そして、位置のタイヤTは図4の如く高圧
エアが封入された膨張冷却状態の位置となり、更に図
1の如く反転した位置となる。
4は接離自在な上下リム31,32の2セットを中心O
2に対して上下反転可能に配設したものであり、第2ポ
ジションP2に位置する下リム31を上リム32に対し
て接離自在とするための昇降装置33を有するものであ
る。その概略全体構成は以下の通りである。回転枠34
に台座35が取り付けられ、その台座35の下部に図示
されていないシリンダ装置で台座35に対して上下動で
きる可動部35aが取付けられている。この台座35に
シリンダ装置37で所定角度回転可能なロッキングシャ
フト36が支持されている。このロッキングシャフト3
6の先端は雄型係止凹凸36aとなっており、この係止
凹凸36aが下リム31の雌型係止凹凸31aを通過
し、空間31bで所定角度回転することにより、上下リ
ム31,32が一体化される。また、昇降装置33によ
り、ロッキングシャフト36から開放された下リム31
がスライド装置3のキャリア19との間を接離自在とな
っている。そして、位置のタイヤTは図4の如く高圧
エアが封入された膨張冷却状態の位置となり、更に図
1の如く反転した位置となる。
【0016】さらに、ポストキュアインフレータの要部
を図4により説明する。キャリア19に挿入載置された
下リム31に示されるように、下リム31は係止ピン3
1dが立設された孔31cを有している。一方、昇降装
置33の先端は開閉自在なコレットチャック33bを内
蔵した円柱部33aを有している。また、下リム31の
側面に位置決め用リング31eが取り付けられ、回転枠
34に立設されたガイド34aにこのリング31eが挿
入状態となることによって、下リム31の脱落が防止さ
れる。また、昇降装置33の円柱部33aが下リム31
の孔31cに挿入された状態では、係止ピン31dがコ
レットチャック33bで引き下げられるように固定さ
れ、タイヤTと上リム32の付着力に打ち勝って下リム
31とタイヤTを引き下げることができるようになって
いる。なお、38は回転枠34を180°反転させるた
めのラック・ピニオン装置、39は上リム32を台座3
5に対して脱着自在とするロック装置、40は上下リム
31、32の間隔を変更する場合に用いられるスペーサ
である。上下リムの間隔を変更する機構として本図示の
スペーサを用いる方法の他に、ネジを用いる方法もあ
る。
を図4により説明する。キャリア19に挿入載置された
下リム31に示されるように、下リム31は係止ピン3
1dが立設された孔31cを有している。一方、昇降装
置33の先端は開閉自在なコレットチャック33bを内
蔵した円柱部33aを有している。また、下リム31の
側面に位置決め用リング31eが取り付けられ、回転枠
34に立設されたガイド34aにこのリング31eが挿
入状態となることによって、下リム31の脱落が防止さ
れる。また、昇降装置33の円柱部33aが下リム31
の孔31cに挿入された状態では、係止ピン31dがコ
レットチャック33bで引き下げられるように固定さ
れ、タイヤTと上リム32の付着力に打ち勝って下リム
31とタイヤTを引き下げることができるようになって
いる。なお、38は回転枠34を180°反転させるた
めのラック・ピニオン装置、39は上リム32を台座3
5に対して脱着自在とするロック装置、40は上下リム
31、32の間隔を変更する場合に用いられるスペーサ
である。上下リムの間隔を変更する機構として本図示の
スペーサを用いる方法の他に、ネジを用いる方法もあ
る。
【0017】つぎに、上述したポストキュアインフレー
タ及びそれへの搬送装置の作動を説明する。図1におい
て、先ず下リム31が昇降装置33で膨張冷却後のタイ
ヤと共に引き下げられ、図示されない搬送アームにより
膨張冷却後のタイヤが矢印41の方向に放出される。そ
して、加硫済みタイヤTが位置から位置へと順次移
動する。すなわち、搬送装置2により、タイヤ加硫機1
における位置の加硫済みタイヤTが上昇して位置と
なり、旋回して位置となり、下降して位置となる。
タイヤTの位置では、スライド装置3の第1ポジショ
ンP1に下リム31が待っており、タイヤTが下リム3
1上に乗る。図2に示されるように、搬送装置の旋回中
心がO3にあって、タイヤ加硫機1の中心O1にあるタ
イヤを第1ポジションP1に旋回運動で運ぶので、コン
ベア等を使う搬送装置に比較し、簡単な搬送装置で下リ
ム31に対するタイヤのセンタリングが正確に行うこと
ができる。また、この第1ポジションP1はタイヤ加硫
機1とポストキュアインフレータ4の中間位置にあっ
て、メンテナンススペースに隣接している。したがっ
て、下リム31に対するタイヤのセンタリング異常の有
無を作業員が容易に目視確認できる。
タ及びそれへの搬送装置の作動を説明する。図1におい
て、先ず下リム31が昇降装置33で膨張冷却後のタイ
ヤと共に引き下げられ、図示されない搬送アームにより
膨張冷却後のタイヤが矢印41の方向に放出される。そ
して、加硫済みタイヤTが位置から位置へと順次移
動する。すなわち、搬送装置2により、タイヤ加硫機1
における位置の加硫済みタイヤTが上昇して位置と
なり、旋回して位置となり、下降して位置となる。
タイヤTの位置では、スライド装置3の第1ポジショ
ンP1に下リム31が待っており、タイヤTが下リム3
1上に乗る。図2に示されるように、搬送装置の旋回中
心がO3にあって、タイヤ加硫機1の中心O1にあるタ
イヤを第1ポジションP1に旋回運動で運ぶので、コン
ベア等を使う搬送装置に比較し、簡単な搬送装置で下リ
ム31に対するタイヤのセンタリングが正確に行うこと
ができる。また、この第1ポジションP1はタイヤ加硫
機1とポストキュアインフレータ4の中間位置にあっ
て、メンテナンススペースに隣接している。したがっ
て、下リム31に対するタイヤのセンタリング異常の有
無を作業員が容易に目視確認できる。
【0018】そして、下リム31に乗った位置のタイ
ヤTは、キャリア19の移動により位置となる。下リ
ム31と共に移動するので、タイヤTの下リム31に対
するタイヤのセンタリングがそのまま保持される。そし
て、昇降装置33により下リム31が上リム32に接近
し、タイヤTは上下リム31,32で挟持され、ロッキ
ングシャフト36がシリンダ装置37で回転して挟持状
態が固定され、高圧エアが封入され膨張冷却状態とな
る。そして、回転枠34がO2を中心にして180°反
転し、位置の待機状態となる。ところで、位置から
位置への横移動は下リム31と共に行われるので、ロ
ッキングシャフト36下端とタイヤTとの間隔Hはタイ
ヤサイズの大小に対応できる最小限でよく、ポストキュ
アインフレータ4の高さが従来のものと同程度又はそれ
以下にできる。
ヤTは、キャリア19の移動により位置となる。下リ
ム31と共に移動するので、タイヤTの下リム31に対
するタイヤのセンタリングがそのまま保持される。そし
て、昇降装置33により下リム31が上リム32に接近
し、タイヤTは上下リム31,32で挟持され、ロッキ
ングシャフト36がシリンダ装置37で回転して挟持状
態が固定され、高圧エアが封入され膨張冷却状態とな
る。そして、回転枠34がO2を中心にして180°反
転し、位置の待機状態となる。ところで、位置から
位置への横移動は下リム31と共に行われるので、ロ
ッキングシャフト36下端とタイヤTとの間隔Hはタイ
ヤサイズの大小に対応できる最小限でよく、ポストキュ
アインフレータ4の高さが従来のものと同程度又はそれ
以下にできる。
【0019】なお、スライド装置3を活用すると、上下
リム31,32の交換作業が容易にできるので、新たな
上下リムを取り付ける手順を例にして説明する。図2に
おいて、メンテナンススペースから第1ポジションP1
にあるキャリア19に上下リム31,32のセットを乗
せる。そして、スライド装置3により、第2ポジション
P2に横移動させる。図4において、昇降装置33によ
り、上下リム31,32のセットを上昇させると上リム
32上面が台座35の可動部35aに当接状態となるの
で、ロック装置39により上リム32を可動部35aに
固定する。そして、下リム31をキャリア19まで下降
させ、図2の第1ポジションP1まで横移動させればよ
い。また、上下リムの取り外しは以上の手順の逆により
簡単に行える。このように、充分なスペース的余裕のあ
るメンテナンススペースで上下リム31,32をキャリ
ア19に乗せるだけの作業だけで、上下リム31,32
を交換することができる。すなわち、重たい上リムを狭
い所で装着する困難な作業から解放され、安全性も向上
する。
リム31,32の交換作業が容易にできるので、新たな
上下リムを取り付ける手順を例にして説明する。図2に
おいて、メンテナンススペースから第1ポジションP1
にあるキャリア19に上下リム31,32のセットを乗
せる。そして、スライド装置3により、第2ポジション
P2に横移動させる。図4において、昇降装置33によ
り、上下リム31,32のセットを上昇させると上リム
32上面が台座35の可動部35aに当接状態となるの
で、ロック装置39により上リム32を可動部35aに
固定する。そして、下リム31をキャリア19まで下降
させ、図2の第1ポジションP1まで横移動させればよ
い。また、上下リムの取り外しは以上の手順の逆により
簡単に行える。このように、充分なスペース的余裕のあ
るメンテナンススペースで上下リム31,32をキャリ
ア19に乗せるだけの作業だけで、上下リム31,32
を交換することができる。すなわち、重たい上リムを狭
い所で装着する困難な作業から解放され、安全性も向上
する。
【0020】
【発明の効果】本発明ポストキュアインフレータは、下
リムを上リムの下方位置から加硫機側の中間位置まで往
復動させるスライド装置を設けたものであり、上方の空
間的制限を受けずに、加硫済みタイヤが下リムに直接乗
せられるようにしたので、簡単な機構の搬入装置で加硫
済みタイヤのポストキュアインフレータへのセンタリン
グを確実に行うことができる。また、この中間位置を利
用すると、タイヤサイズ変更時の上下リムの交換を容易
に行うことができる。さらに、メンテナンススペースに
隣接した中間位置で下リムに乗せるので、加硫済みタイ
ヤのセンタリング異常の目視確認がし易い。
リムを上リムの下方位置から加硫機側の中間位置まで往
復動させるスライド装置を設けたものであり、上方の空
間的制限を受けずに、加硫済みタイヤが下リムに直接乗
せられるようにしたので、簡単な機構の搬入装置で加硫
済みタイヤのポストキュアインフレータへのセンタリン
グを確実に行うことができる。また、この中間位置を利
用すると、タイヤサイズ変更時の上下リムの交換を容易
に行うことができる。さらに、メンテナンススペースに
隣接した中間位置で下リムに乗せるので、加硫済みタイ
ヤのセンタリング異常の目視確認がし易い。
【0021】本発明のポストキュアインフレータへの搬
送装置は、スライド装置の中間位置にある下リムまでの
加硫済みタイヤの搬送を、タイヤの上ビードを把持する
チャックを有し、タイヤ加硫機の中心から中間位置まで
旋回自在であると共に、昇降自在な搬送アームにより行
うものであり、タイヤ加硫機からの加硫済みタイヤが精
度良く中間位置にある下リムに乗せられるので、本発明
のスライド装置付ポストキュアインフレータに対する搬
入装置として最適である。
送装置は、スライド装置の中間位置にある下リムまでの
加硫済みタイヤの搬送を、タイヤの上ビードを把持する
チャックを有し、タイヤ加硫機の中心から中間位置まで
旋回自在であると共に、昇降自在な搬送アームにより行
うものであり、タイヤ加硫機からの加硫済みタイヤが精
度良く中間位置にある下リムに乗せられるので、本発明
のスライド装置付ポストキュアインフレータに対する搬
入装置として最適である。
【図1】図1は本発明のポストキュアインフレータ及び
搬送装置の側面図である。
搬送装置の側面図である。
【図2】図2は本発明のポストキュアインフレータ及び
搬送装置の上面図である。
搬送装置の上面図である。
【図3】図3はスライド装置の詳細図である。
【図4】図4は図2のX−X断面図であってポストキュ
アインフレータの要部を示す断面図である。
アインフレータの要部を示す断面図である。
1 タイヤ加硫機 2 搬送装置 3 スライド装置 4 ポストキュアインフレータ 15 搬送アーム 16 チャック 31 下リム 32 上リム P1 第1ポジション(中間位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 35/16 B29C 31/08 B29K 21:00 B29K 105:24 B29L 30:00
Claims (2)
- 【請求項1】 加硫機からの加硫済みタイヤを、下側位
置で接離自在な上下リム間に挟持し、高圧エアをタイヤ
内に封入して膨張冷却を行うものであり、前記上下リム
を対向位置に2セット且つ上下反転可能に備えたポスト
キュアインフレータにおいて、 下側位置で下リムを上リムの下方位置から加硫機側の中
間位置まで往復動させるスライド装置を設けたことを特
徴とするポストキュアインフレータ。 - 【請求項2】 加硫機の中心から請求項1記載のポスト
キュアインフレータにおけるスライド装置により前記加
硫機側の中間位置に移動された下リムまで加硫済みタイ
ヤの搬送を行うポストキュアインフレータへの搬入装置
であって、 前記加硫機の中心から前記中間位置までの間を旋回自在
であると共に、昇降自在な搬送アームと、 前記搬送アームの先端に設けられ、前記加硫済みタイヤ
の上ビードを把持するチャックとを有する ことを特徴と
するポストキュアインフレータへの搬入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176178A JP2799256B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ポストキュアインフレータ及びそれへの搬入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176178A JP2799256B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ポストキュアインフレータ及びそれへの搬入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04371811A JPH04371811A (ja) | 1992-12-24 |
JP2799256B2 true JP2799256B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=16009024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3176178A Expired - Fee Related JP2799256B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ポストキュアインフレータ及びそれへの搬入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799256B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143029A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Kobe Steel Ltd | ポストキュアインフレータおよびそのリム交換方法並びにリム |
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JP5546173B2 (ja) * | 2009-07-16 | 2014-07-09 | 株式会社ブリヂストン | タイヤの製造方法 |
JP5366701B2 (ja) * | 2009-08-19 | 2013-12-11 | 株式会社ブリヂストン | ポストキュアインフレータのリム交換方法および装置 |
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---|---|---|---|---|
JPS57199640A (en) * | 1981-06-01 | 1982-12-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Postcure inflater mechanism of tyre vulcanizer |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP3176178A patent/JP2799256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143029A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Kobe Steel Ltd | ポストキュアインフレータおよびそのリム交換方法並びにリム |
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Publication number | Publication date |
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JPH04371811A (ja) | 1992-12-24 |
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