JP3340560B2 - 加硫済タイヤの搬送方法 - Google Patents

加硫済タイヤの搬送方法

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JP3340560B2
JP3340560B2 JP14382594A JP14382594A JP3340560B2 JP 3340560 B2 JP3340560 B2 JP 3340560B2 JP 14382594 A JP14382594 A JP 14382594A JP 14382594 A JP14382594 A JP 14382594A JP 3340560 B2 JP3340560 B2 JP 3340560B2
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vulcanized tire
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弘行 竹林
久 三田村
浩太郎 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫機からポス
トキュアインフレータを介して搬出するまでの加硫済タ
イヤの搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ加硫機の加硫成形部にお
いて加硫成形された加硫済タイヤは、加硫成形部から取
り出されてポストキュアインフレータの膨張冷却部に搬
送され、膨張冷却された後、膨張冷却部から取り出され
て搬出されるようになっている。この際、ポストキュア
インフレータは、膨張冷却が加硫成形よりも長い時間を
要するため、膨張冷却による加硫成形の待ち時間を解消
してタイヤ加硫機の生産性を向上させるように、一つの
加硫成形部に対して二つ以上の膨張冷却部を備えるよう
になっている。
【0003】従って、従来、タイヤ加硫機からポストキ
ュアインフレータを介して搬出するまでの加硫済タイヤ
の搬送方法は、例えば図4に示すように、二つの膨張冷
却部104・104を回動可能に備えた上下反転式(タ
ーンオーバ式)のポストキュアインフレータ103をタ
イヤ加硫機100の後工程に配設すると共に、ポストキ
ュアインフレータ103の下方にローラコンベア105
を配設し、膨張冷却部104・104を回動させること
によって、加硫成形部101から取り出された加硫済タ
イヤを所定位置で膨張冷却部104・104に保持させ
るようになっていると共に、膨張冷却の完了した加硫済
タイヤを膨張冷却部104・104からローラコンベア
105に移載して搬出させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加硫済タイヤの搬送方法では、加硫済タイヤをポス
トキュアインフレータ103の膨張冷却部104・10
4に保持させる際に、膨張冷却部104・104を回動
させるようになっているため、タイヤ加硫機100とポ
ストキュアインフレータ103との隙間を膨張冷却部1
04・104の回動半径よりも大きな距離に設定する必
要があり、装置全体の大型化を招来するという問題があ
る。
【0005】また、膨張冷却部104・104に加硫済
タイヤを保持させる際には、膨張冷却部104・104
を回動させて所定位置に停止させる動作と、加硫済タイ
ヤを加硫成形部101から所定位置に搬送する動作とを
行う必要がある。従って、二つの動作により位置決め精
度が低下し易いため、膨張冷却部104・104が加硫
済タイヤを保持できないことがあるという問題がある。
特に、膨張冷却部104・104を回動させて所定位置
に停止させる動作は、膨張冷却部104・104の回動
重心が加硫済タイヤの有無により変化するため、位置決
め精度を低下させる大きな要因となっている。
【0006】さらに、膨張冷却部104・104を回動
させる機構およびローラコンベア105に移載する機構
をポストキュアインフレータ103に備えさせることが
必要となるため、ポストキュアインフレータ103が複
雑化および大型化するという問題もある。
【0007】従って、本発明は、ポストキュアインフレ
ータ103の簡単化および小型化を可能にすると共に、
膨張冷却部104・104による加硫済タイヤの保持を
高い信頼性で可能にし、さらに、タイヤ加硫機100お
よびポストキュアインフレータ103からなる装置全体
の小型化を可能にする加硫済タイヤの搬送方法を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1の加硫済タイヤの搬送方法は、グリーンタ
イヤを加硫成形するタイヤ加硫機の加硫成形部で加硫成
形された加硫済タイヤを該加硫成形部から取り出す工程
と、複数の膨張冷却部を固定した状態で備えたポストキ
ュアインフレータにおける各膨張冷却部に上記加硫済タ
イヤを搬送して保持させる工程と、上記膨張冷却部で膨
張冷却された加硫済タイヤを該膨張冷却部から取り出し
て搬出する工程とを有しており、上記各膨張冷却部の高
さ位置に到達するように昇降可能および上記各膨張冷却
部に対して旋回可能なアンローダ手段により加硫済タイ
ヤを保持して搬送することによって、上記各工程を実行
することを特徴としている。請求項2の加硫済タイヤの
搬送方法は、グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加硫
機の加硫成形部で加硫成形された加硫済タイヤを該加硫
成形部から取り出す工程と、上部膨張冷却部と下部膨張
冷却部を上下に固定した状態で備えたポストキュアイン
フレータにおける上部膨張冷却部あるいは下部膨張冷却
部に上記加硫済タイヤを搬送して保持させる工程と、膨
張冷却された加硫済タイヤを上部膨張冷却部あるいは下
部膨張冷却部から取り出して搬出する工程とを有してい
ることを特徴としている。 請求項3の加硫済タイヤの搬
送方法は、請求項2記載の加硫済タイヤの搬送方法であ
って、上記上部膨張冷却部および下部膨張冷却部の高さ
位置に到達するように昇降可能および上記上部膨張冷却
部および下部膨張冷却部に対して旋回可能なアンローダ
手段により加硫済タイヤを保持して搬送することによっ
て、上記各工程を実行することを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、加硫済タイヤをポストキ
ュアインフレータの複数の固定された膨張冷却部に搬送
して保持させるようになっているため、膨張冷却部を回
動させて保持させる場合よりも、タイヤ加硫機とポスト
キュアインフレータとの隙間を小さな距離に設定するこ
とが可能になり、結果として装置全体を小型化させるこ
とが可能になっている。
【0010】また、位置決めの容易な加硫済タイヤを移
動させる一つの動作だけで、膨張冷却部に加硫済タイヤ
を搬送して保持させるようになっているため、位置決め
精度が向上し、膨張冷却部が加硫済タイヤを保持する際
の信頼性を向上させることが可能になっている。さら
に、膨張冷却部を回動させる機構等をポストキュアイン
フレータに備えさせることが不要になるため、ポストキ
ュアインフレータを簡単化および小型化させることが可
能になっている。また、膨張冷却の完了した加硫済タイ
ヤを膨張冷却部からローラコンベア等の搬出装置部へ移
載する機構が不要となるため、ポストキュアインフレー
タを簡単化および小型化させることが可能になってい
る。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3を用いて
説明する。本実施例に係る加硫済タイヤの搬送方法は、
例えば図1の構成を有するタイヤ加硫機およびポストキ
ュアインフレータ28を備えた装置において実行される
ようになっている。即ち、タイヤ加硫機は、図2に示す
ように、フロア面に固定されたベースフレーム1を有し
ている。ベースフレーム1の中心部には、円柱形状のタ
イロッド3が立設されており、タイロッド3は、ベース
フレーム1の上方に位置するトップフレーム5の中心部
に移動自在に嵌挿されるようになっている。
【0012】上記のタイロッド3は、ベースフレーム1
に貫設されて固定された基底部3aと、ベースフレーム
1から立ち上げられた中間部3bと、最上部に位置する
頭部3cとを有しており、頭部3cと中間部3bとの間
には、頭部3cおよび中間部3bの径よりも小さな径に
設定された周溝部3dが形成されている。そして、周溝
部3dには、一対のハーフブロック4・4が取り付けら
れるようになっており、ハーフブロック4・4は、型締
時にタイロッド3の頭部3cおよびトップフレーム5の
上面に当接することによって、トップフレーム5とベー
スフレーム1とをタイロッド3を介して固定させるよう
になっている。
【0013】上記のトップフレーム5には、タイロッド
3が中心位置となるように左右対象に配置された一対の
加硫成形部39・39が設けられている。これらの加硫
成形部39・39は、モールド締付機構およびモールド
高さ調整機構とが一体化された締付機構8・8を有して
おり、締付機構8・8の下端には、加熱源を内蔵した上
プラテン15が固設されている。
【0014】上記の上プラテン15の下面には、上モー
ルド16が設けられており、上モールド16は、加硫成
形時に上プラテン15の加熱源により加熱されるように
なっている。上モールド16の下方には、下モールド1
7が配置されており、下モールド17と上モールド16
との型締時に形成されるキャビティーに加硫成形前のグ
リーンタイヤ7aが装填されるようになっている。
【0015】上記の下モールド17は、上プラテン15
と同様に加熱源を内蔵した下プラテン18を介してベー
スフレーム1に固設されており、下モールド17の中心
部には、中心機構19の昇降ロッド20が貫設されてい
る。そして、昇降ロッド20は、ブラダ21を支持して
おり、ブラダ21は、キャビティーに装填されたグリー
ンタイヤ7aの内面を外方向に付勢するようになってい
る。
【0016】上記の上モールド16を上プラテン15お
よびモールド締付手段8を介して支持するトップフレー
ム5は、図1に示すように、ベースフレーム1に固設さ
れたフレーム昇降シリンダ6により支持されている。フ
レーム昇降シリンダ6は、タイロッド3に沿って配置さ
れており、シリンダロッド6aの先端がトップフレーム
5の下面に固設されている。
【0017】また、トップフレーム5の背面(図中右側
面)には、フレームガイド部材29・29が設けられて
いる。これらのフレームガイド部材29・29は、タイ
ロッド3の軸芯に平行に立設されたフレームガイドレー
ル30に移動自在に係合されている。そして、トップフ
レーム5は、フレーム昇降シリンダ6がシリンダロッド
6aを押し出すことによりフレームガイドレール30に
沿って上昇し、タイロッド3から抜脱されて図示2点鎖
線で示す最高位置に到達可能になっている一方、フレー
ム昇降シリンダ6がシリンダロッド6aを引き込むこと
によりフレームガイドレール30に沿って下降し、タイ
ロッド3を嵌挿して図示実線で示す最低位置に到達可能
になっている。
【0018】また、トップフレーム5の前面(図中左側
面)には、未加硫タイヤ載置位置のタイヤ載置台40に
載置されたグリーンタイヤ7aを上モールド16および
下モールド17間の型締位置に搬送するローダ手段27
が設けられている。ローダ手段27は、フレーム昇降シ
リンダ6によりトップフレーム5と共に昇降するように
なっており、トップフレーム5の前面に設けられたロー
ダガイドレール22と、ローダガイドレール22に移動
自在に係合されたローダガイド部材23と、ローダガイ
ド部材23に設けられた旋回手段25と、旋回手段25
に設けられたローダチャック26とを有している。
【0019】上記の旋回手段25は、支持部材24を介
してローダガイド部材23に固設されており、回動部材
25aと、この回動部材25aの回動中心に設けられた
回動軸25bと、回動軸25bの下端部に設けられ、先
端部が回動軸25bの軸芯から離れた位置となるように
形成された旋回部材25cとからなっている。そして、
このような構成を有したローダ手段27は、図3に示す
ように、加硫成形部39・39に対応して左右一対に配
置されており、回動部材25aを回動させることにより
旋回部材25cを介してローダチャック26を旋回させ
ることによって、グリーンタイヤ7aをタイヤ載置台4
から加硫成形部39の型締位置に水平移動させるように
なっている。
【0020】一方、図1に示すように、トップフレーム
5の背面側(図中右側)には、アンローダ手段31が配
置されている。アンローダ手段31は、フレームガイド
レール30およびフロア面に両端が固定された垂直フレ
ーム32により支持されており、図3に示すように、上
モールド16等を備えた各加硫成形部39・39に対応
するように左右一対に設けられている。
【0021】上記のアンローダ手段31は、図1に示す
ように、タイロッド3の軸芯に平行な軸芯を有するよう
に垂直フレーム32に固設されたアンローダ昇降シリン
ダ33およびガイドシャフト34と、ガイドシャフト3
4が移動自在に嵌挿され、アンローダ昇降シリンダ33
のシリンダロッド33aの先端が固設されたアンローダ
ガイド部材35と、アンローダガイド部材35の側方に
設けられた旋回部材36と、旋回部材36の先端に設け
られたアンローダチャック37とを有している。
【0022】また、アンローダ手段31を支持する垂直
フレーム32は、ポストキュアインフレータ28も支持
している。ポストキュアインフレータ28は、上部タイ
ヤ保持部28a(膨張冷却部)と下部タイヤ保持部28
b(膨張冷却部)とを上下に固定した状態で備えてお
り、これらのタイヤ保持部28a・28bは、加硫成形
されたグリーンタイヤ(以下、加硫済タイヤ7bと称す
る)を保持したときに、高圧エアにより加硫済タイヤ7
bを膨張冷却させるようになっている。
【0023】また、アンローダ昇降シリンダ33は、シ
リンダロッド33aを押し出すことによりアンローダガ
イド部材35をガイドシャフト34に沿わせて下降させ
るようになっていると共に、シリンダロッド33aを引
き込むことによりアンローダガイド部材35をガイドシ
ャフト34に沿わせて上昇させるようになっている。ア
ンローダガイド部材35の最高到達位置は、アンローダ
チャック37に保持された加硫済タイヤ7bが上部タイ
ヤ保持部28aよりも上方に位置するように設定されて
いる。一方、アンローダガイド部材35の最低到達位置
は、アンローダチャック37に保持された加硫済タイヤ
7bがローラコンベア等の搬送台38よりも上方に位置
するように設定されている。
【0024】上記の搬送台38は、図3に示すように、
ポストキュアインフレータ28と加硫成形部39との間
に配設されており、加硫済タイヤ7bが載置されたとき
に、コンベアを作動させて次工程に搬出させるようにな
っている。これにより、アンローダ手段31は、旋回角
度を3段階に設定することによって、加硫済タイヤ7b
を加硫成形部39から取り出す工程と、ポストキュアイ
ンフレータ28の固定された上部タイヤ保持部28aお
よび下部タイヤ保持部28bに加硫済タイヤ7bを搬送
して保持させる工程と、膨張冷却後の加硫済タイヤ7b
を上部タイヤ保持部28aおよび下部タイヤ保持部28
bから搬送台38に移載して搬出させる工程とを実行す
るようになっている。
【0025】上記の構成において、加硫済タイヤの搬送
方法について説明する。先ず、加硫済タイヤ7bを加硫
成形部39から取り出す第1の工程が実行されることに
なる。即ち、図1に示すように、上モールド16と下モ
ールド17との型締により形成されたキャビティーにお
いてグリーンタイヤ7aが加硫成形されると、ハーフブ
ロック4・4が離反された後、トップフレーム5がフレ
ーム昇降シリンダ6により上昇されることによって、上
モールド16が下モールド17から離反されることにな
る。この後、アンローダガイド部材35がアンローダ昇
降シリンダ33により上モールド16と下モールド17
との中間位置に移動され、アンローダチャック37が下
モールド17の上方に位置するように旋回されることに
よって、加硫済タイヤ7bがアンローダチャック37に
保持されて下モールド17から取り出されることにな
る。
【0026】次に、ポストキュアインフレータ28の上
部タイヤ保持部28aまたは下部タイヤ保持部28bに
加硫済タイヤ7bを搬送して保持させる第2の工程が実
行されることになる。即ち、グリーンタイヤ7を取り出
したアンローダチャック37は、加硫成形部39とポス
トキュアインフレータ28との中間位置まで旋回される
ことになる。そして、ポストキュアインフレータ28の
上部タイヤ保持部28aまたは下部タイヤ保持部28b
に対応する高さ位置に到達するように、アンローダチャ
ック37がアンローダ昇降シリンダ33により上昇され
ることになる。この後、アンローダチャック37がポス
トキュアインフレータ28方向へ旋回されることによっ
て、グリーンタイヤ7がポストキュアインフレータ28
の上部タイヤ保持部28aまたは下部タイヤ保持部28
bに移動されて保持されることになる。
【0027】また、上部タイヤ保持部28aまたは下部
タイヤ保持部28bにおける加硫済タイヤ7bの膨張冷
却が完了すると、膨張冷却された加硫済タイヤ7bを取
り出して搬出させる第3の工程が実行されることにな
る。即ち、加硫済タイヤ7bの膨張冷却が終了すると、
膨張冷却された加硫済タイヤ7bを保持する上部タイヤ
保持部28aまたは下部タイヤ保持部28bに対応する
高さ位置となるように、アンローダチャック37が加硫
成形部39とポストキュアインフレータ28との中間位
置でアンローダ昇降シリンダ33により昇降されること
になる。
【0028】この後、アンローダチャック37がポスト
キュアインフレータ28方向へ旋回されることによっ
て、加硫済タイヤ7bが上部タイヤ保持部28aまたは
下部タイヤ保持部28bから取り出されることになる。
そして、加硫済タイヤ7bを保持したアンローダチャッ
ク37が加硫成形部39とポストキュアインフレータ2
8との中間位置に旋回された後、下降されることによっ
て、膨張冷却された加硫済タイヤ7bが搬送台38に移
載されて搬出されることになる。
【0029】尚、上記の加硫済タイヤ7bを取り出す第
1の工程と各保持部28a・28bに搬送して保持させ
る第2の工程とは、加硫成形が終了する毎に、加硫済タ
イヤ7bを取り出して搬出する第3の工程よりも優先し
て実行されることによって、膨張冷却による加硫成形の
待ち時間を解消させるようになっている。
【0030】このように、本実施例の加硫済タイヤの搬
送方法は、加硫済タイヤ7bを加硫成形部39から取り
出す工程と、ポストキュアインフレータ28における複
数の固定された膨張冷却部(上部タイヤ保持部28a、
下部タイヤ保持部28b)に加硫済タイヤ7bを搬送し
て保持させる工程と、膨張冷却された加硫済タイヤ7b
を上記の膨張冷却部から取り出して搬出させる工程とを
有している。
【0031】これにより、加硫済タイヤ7bをポストキ
ュアインフレータ28の複数の固定された膨張冷却部に
搬送して保持させるようになっているため、膨張冷却部
を回動させて保持させる場合よりも、タイヤ加硫機とポ
ストキュアインフレータ28との隙間を小さな距離に設
定することが可能になり、結果として装置全体を小型化
させることが可能になっている。
【0032】また、位置決めの容易な加硫済タイヤ7b
を移動させる一つの動作だけで、膨張冷却部に加硫済タ
イヤ7bを搬送して保持させるようになっているため、
位置決め精度が向上し、膨張冷却部が加硫済タイヤ7b
を保持する際の信頼性を向上させることが可能になって
いる。さらに、膨張冷却部を回動させる機構および搬送
台38に移載する機構をポストキュアインフレータ28
に備えさせることが不要になるため、ポストキュアイン
フレータ28を簡単化および小型化させることが可能に
なっている。これにより、本実施例の方法によれば、加
硫済タイヤ7bを搬送する機構が簡単化するため、部品
点数の削減による保守作業の容易化およびコストの低減
化が可能になっている。尚、本実施例においては、アン
ローダ手段31がアンローダ昇降シリンダ33により昇
降されるようになっているが、これに限定されることは
なく、トップフレーム5にアンローダガイド部材35が
接続され、フレーム昇降シリンダ6によりトップフレー
ム5と共に昇降されるようになっていても良い。そし
て、この構成の場合には、フレーム昇降シリンダ6がト
ップフレーム5の昇降とアンローダ手段31の昇降とに
共用されることになるため、アンローダ昇降シリンダ3
3を削減して部品点数を一層削減することが可能にな
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1の加硫済タイヤの搬送方法は、
以上のように、グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加
硫機の加硫成形部で加硫成形された加硫済タイヤを該加
硫成形部から取り出す工程と、複数の膨張冷却部を固定
した状態で備えたポストキュアインフレータにおける各
膨張冷却部に上記加硫済タイヤを搬送して保持させる工
程と、上記膨張冷却部で膨張冷却された加硫済タイヤを
該膨張冷却部から取り出して搬出する工程とを有して
り、上記各膨張冷却部の高さ位置に到達するように昇降
可能および上記各膨張冷却部に対して旋回可能なアンロ
ーダ手段により加硫済タイヤを保持して搬送することに
よって、上記各工程を実行する構成である。請求項2の
加硫済タイヤの搬送方法は、グリーンタイヤを加硫成形
するタイヤ加硫機の加硫成形部で加硫成形された加硫済
タイヤを該加硫成形部から取り出す工程と、上部膨張冷
却部と下部膨張冷却部を上下に固定した状態で備えたポ
ストキュアインフレータにおける上部膨張冷却部あるい
は下部膨張冷却部に上記加硫済タイヤを搬送して保持さ
せる工程と、膨張冷却された加硫済タイヤを上部膨張冷
却部あるいは下部膨張冷却部から取り出して搬出する工
程とを有した構成である。 請求項3の加硫済タイヤの搬
送方法は、請求項2記載の加硫済タイヤの搬送方法であ
って、上記上部膨張冷却部および下部膨張冷却部の高さ
位置に到達するように昇降可能および上記上部膨張冷却
部および下部膨張冷却部に対して旋回可能なアンローダ
手段により加硫済タイヤを保持して搬送することによっ
て、上記各工程を実行する構成である。
【0034】これにより、加硫済タイヤをポストキュア
インフレータの複数の固定された膨張冷却部に搬送して
保持させるようになっているため、膨張冷却部を回動さ
せて保持させる場合よりも、タイヤ加硫機とポストキュ
アインフレータとの隙間を小さな距離に設定することが
可能になり、結果として装置全体を小型化させることが
可能である。また、位置決めの容易な加硫済タイヤを移
動させる一つの動作だけで、膨張冷却部に加硫済タイヤ
を搬送して保持させるようになっているため、位置決め
精度が向上し、膨張冷却部が加硫済タイヤを保持する際
の信頼性を向上させることが可能である。さらに、膨張
冷却部を回動させる機構および膨張冷却の完了した加硫
済タイヤを膨張冷却部から搬送台へ移載する機構をポス
トキュアインフレータに備えさせることが不要になるた
め、ポストキュアインフレータを簡単化および小型化さ
せることが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ加硫機が型締した状態を側面視した説明
図である。
【図2】タイヤ加硫機が型締した状態を正面視した説明
図である。
【図3】タイヤ加硫機に設けられたアンローダ手段の動
作を示す説明図である。
【図4】ポストキュアインフレータの動作を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 3 タイロッド 4 ハーフブロック 5 トップフレーム 6 フレーム昇降シリンダ 7a グリーンタイヤ 7b 加硫済タイヤ 8 モールド締付手段 16 上モールド 17 下モールド 25 旋回手段 26 ローダチャック 27 ローダ手段 28 ポストキュアインフレータ 31 アンローダ手段 32 垂直フレーム 33 アンローダ昇降シリンダ 36 旋回部材 37 アンローダチャック 38 搬送台 39 加硫成形部 40 タイヤ載置台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 浩太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (56)参考文献 特開 昭57−70631(JP,A) 特開 昭58−5242(JP,A) 特開 昭58−102740(JP,A) 特開 昭63−143111(JP,A) 特開 平4−288206(JP,A) 特開 平5−131462(JP,A) 特公 昭45−24018(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 35/16 B29C 33/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加
    硫機の加硫成形部で加硫成形された加硫済タイヤを該加
    硫成形部から取り出す工程と、複数の膨張冷却部を固定した状態で備えたポストキュア
    インフレータにおける各 膨張冷却部に上記加硫済タイヤ
    を搬送して保持させる工程と、 上記膨張冷却部で膨張冷却された加硫済タイヤを該膨張
    冷却部から取り出して搬出する工程とを有しており、 上記各膨張冷却部の高さ位置に到達するように昇降可能
    および上記各膨張冷却部に対して旋回可能なアンローダ
    手段により加硫済タイヤを保持して搬送することによっ
    て、上記各工程を実行する ことを特徴とする加硫済タイ
    ヤの搬送方法。
  2. 【請求項2】 グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加
    硫機の加硫成形部で加硫成形された加硫済タイヤを該加
    硫成形部から取り出す工程と、 上部膨張冷却部と下部膨張冷却部を上下に固定した状態
    で備えたポストキュアインフレータにおける上部膨張冷
    却部あるいは下部膨張冷却部に上記加硫済タイヤを搬送
    して保持させる工程と、 膨張冷却された加硫済タイヤを上部膨張冷却部あるいは
    下部膨張冷却部から取り出して搬出する工程とを有して
    いることを特徴とする加硫済タイヤの搬送方法。
  3. 【請求項3】 上記上部膨張冷却部および下部膨張冷却
    部の高さ位置に到達するように昇降可能および上記上部
    膨張冷却部および下部膨張冷却部に対して旋回可能なア
    ンローダ手段により加硫済タイヤを保持して搬送するこ
    とによって、上記各工程を実行することを特徴とする請
    求項2記載の加硫済タイヤの搬送方法。
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