JP6063949B2 - タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6063949B2
JP6063949B2 JP2014539657A JP2014539657A JP6063949B2 JP 6063949 B2 JP6063949 B2 JP 6063949B2 JP 2014539657 A JP2014539657 A JP 2014539657A JP 2014539657 A JP2014539657 A JP 2014539657A JP 6063949 B2 JP6063949 B2 JP 6063949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
core
chamber
temperature fluid
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014539657A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014054416A1 (ja
Inventor
博幸 鬼松
博幸 鬼松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Publication of JPWO2014054416A1 publication Critical patent/JPWO2014054416A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6063949B2 publication Critical patent/JP6063949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0662Accessories, details or auxiliary operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/0005Pretreatment of tyres or parts thereof, e.g. preheating, irradiation, precuring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0603Loading or unloading the presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0633After-treatment specially adapted for vulcanising tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/10Building tyres on round cores, i.e. the shape of the core is approximately identical with the shape of the completed tyre
    • B29D30/12Cores
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0662Accessories, details or auxiliary operations
    • B29D2030/0666Heating by using fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

本発明は、生タイヤを効率良く加硫することができるタイヤの加硫方法に関する。
近年、タイヤの形成精度を高めるために、タイヤ内面形状を有する外表面を具えた中子が用いられている。このような中子を用いた製造方法では、先ず、生タイヤを形成する工程が行われる。この工程では、カーカスプライ等のタイヤ構成部材が、中子の外表面に順次貼り付けられる。次に、生タイヤ付き中子を加硫金型内に投入して、生タイヤを加硫する加硫工程が行われる。
加硫工程では、生タイヤ付き中子を加硫金型内に投入した後に、中子、及び、加硫金型を加熱する加熱工程が行われる。また、加硫後は、加硫されたタイヤから中子を取り外すために、タイヤ付き中子を加硫金型内で冷却する冷却工程が行われる。関連する技術としては、次のものがある。
特開2006−160236号公報
タイヤの連続生産ラインでは、前回のサイクルの加硫時の熱が、加硫金型に蓄えられている。このため、生タイヤ付き中子を加硫金型内に投入した直後において、中子の温度は、加硫金型の温度に比べて低いことが多い。従って、加熱工程では、中子を加熱するのに多くの時間が必要になるという問題があった。
一方、冷却工程では、加硫金型の熱の影響を受けるため、タイヤ付き中子を効率良く冷却できない。このため、タイヤ付き中子を冷却するのに多くの時間が必要になるという問題があった。
このように、上記のような製造方法では、加熱工程、及び、冷却工程において、多くの時間が必要となるため、生タイヤを効率良く加硫することが難しいという問題があった。さらに、加硫金型が長時間に亘って占有されるため、サイクルタイムが増加するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、加硫に先立ち、加硫金型に隣接する予熱装置を用いて、生タイヤ付き中子を予め加熱し、かつ、加硫後に、加硫金型に隣接する冷却装置を用いて、タイヤ付き中子を冷却することを基本として、生タイヤを効率良く加硫することができるタイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、剛性を有する中子の外表面上に、生タイヤが形成された生タイヤ付き中子を、加硫金型内に投入して加硫するタイヤの加硫方法であって、前記加硫に先立ち、前記加硫金型に隣接する予熱装置を用いて、前記生タイヤ付き中子を予め加熱する予熱工程、予熱された前記生タイヤ付き中子を、前記予熱装置から、前記加硫金型に移動する第1移動工程、予熱された前記生タイヤ付き中子を、前記加硫金型を用いて加硫する加硫工程、前記生タイヤが加硫されたタイヤを具えるタイヤ付き中子を、前記加硫金型から、該加硫金型に隣接する冷却装置に移動する第2移動工程、及び、前記冷却装置を用いて、前記タイヤ付き中子を冷却する冷却工程を含み、前記中子は、タイヤ周方向に分割された複数のセグメントからなり、前記各セグメントの内部には、気密なチャンバー室が独立して設けられ、前記予熱工程は、前記各チャンバー室に、高温の流体を供給する高温流体供給工程を含むことを特徴とするタイヤの加硫方法。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記中子は、前記各チャンバー室内に前記高温の流体を案内する供給流路を具え、前記予熱装置は、前記供給流路に着脱自在に連結し、かつ、前記高温の流体を供給する供給口を具え、前記予熱工程は、前記高温流体供給工程に先立ち、前記生タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記予熱装置の前記供給口とを連結する工程をさらに含むのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記生タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記予熱装置の前記供給口とは、前記生タイヤ付き中子を上昇又は下降させることによって、接続又は離脱するのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において前記冷却工程は、前記チャンバー室に、低温の流体を供給する低温流体供給工程を含むのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記中子は、前記チャンバー室内に前記低温の流体を案内する供給流路を具え、前記冷却装置は、前記供給流路に着脱自在に連結し、かつ、前記低温の流体を供給する供給口を具え、前記冷却工程は、前記低温流体供給工程に先立ち、前記タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記冷却装置の前記供給口とを連結する工程とをさらに含むのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記低温の流体は、液体であり、前記冷却工程は、前記低温流体供給工程後に、前記チャンバー室内の前記液体を排出する工程をさらに含むのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記各チャンバー室内の前記液体を排出する工程は、前記各チャンバー室内に、高圧空気を循環させるのが望ましい。
また、前記タイヤの加硫方法において、前記第1移動工程、及び、前記第2移動工程は、前記加硫金型、前記予熱装置、及び、前記冷却装置に隣接し、かつ、前記中子を把持する把持手段が用いられ、前記把持手段、前記加硫金型、前記予熱装置、及び、前記冷却装置は、前記中子と着脱自在に自動連結する連結手段を具えるのが望ましい。
本発明のタイヤの製造方法は、剛性を有する中子の外表面上に、生タイヤを形成する工程と、請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤの加硫方法によって、前記生タイヤを加硫する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のタイヤの加硫方法では、加硫に先立ち、加硫金型に隣接する予熱装置を用いて、中子の外表面上に生タイヤが形成された生タイヤ付き中子を、予め加熱する予熱工程が行われる。このような予熱工程は、生タイヤ付き中子を加硫金型内に投入した直後において、加硫金型と中子との温度差を小さくすることができる。従って、本発明では、加硫工程において、中子の加熱時間を効果的に小さくすることができる。
さらに、本発明では、加硫金型に隣接する冷却装置を用いて、生タイヤが加硫されたタイヤを具えるタイヤ付き中子を冷却する冷却工程が行われる。これにより、タイヤ付き中子は、加硫金型の熱の影響を受けることなく、効果的に冷却することができるため、過加硫によるタイヤの品質低下を防ぐことができる。
このように、本発明のタイヤの加硫方法では、加硫工程において、加熱時間、及び、冷却時間を効果的に小さくできるため、生タイヤを効率良く加硫することができる。
また、予熱工程、及び、冷却工程は、加硫金型に隣接する予熱装置、及び、冷却装置で行われる。これにより、生タイヤ付き中子、及び、タイヤ付き中子が、加硫金型を占有する時間を小さくすることができる。さらに、予熱工程、加硫工程、及び、冷却工程を、並行して実施することができる。従って、本発明のタイヤの加硫方法は、サイクルタイムを効果的に小さくすることができる。
本実施形態の中子の一例を示す分解斜視図である。 生タイヤ付き中子の断面図である。 中子本体をコアとともに示す軸心方向から見た底面図である。 図2の部分拡大図である。 連結手段を説明する断面図である。 本実施形態のタイヤの加硫方法で用いられる装置の平面図である。 加硫中の生タイヤ付き中子を加硫金型とともに示す断面図である。 予熱装置(冷却装置)の一例を示す側面図である。 図8の平面図である。 予熱装置(冷却装置)の昇降状態を説明する側面図である。 把持手段、及び、搬送装置の一例を示す側面図である。 (a)は、実施例の予熱工程の作業時間と、中子の温度との関係を示すグラフ、(b)は、実施例の加硫工程の作業時間と、中子の温度との関係を示すグラフ、(c)は、実施例の冷却工程の作業時間と、中子の温度との関係を示すグラフである。 比較例の加硫開始から終了までの作業時間と、中子の温度との関係を示すグラフである。
3A 生タイヤ付き中子
3B タイヤ付き中子
4 加硫金型
5 予熱装置
6 冷却装置
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本発明のタイヤの製造方法(以下、単に「製造方法」ということがある)は、剛性を有する中子の外表面上に、生タイヤを形成する生タイヤ成形工程と、生タイヤが形成された生タイヤ付き中子を、後述する加硫方法(以下、単に「加硫方法」ということがある)によって、加硫金型内に投入して加硫する工程とを含んでいる。
図1及び図2に示されるように、中子1は、外表面11sにタイヤ成形面を有する環状の中子本体11と、この中子本体11の中心孔11hに内挿されるコア12と、中子本体11の軸心方向の両側に配される一対の側壁体13L、13Uとが設けられている。
図3に示されるように、中子本体11は、タイヤ周方向に分割された複数のセグメント14から構成されている。セグメント14は、第1セグメント14Aと、第2セグメント14Bとを含んで構成されている。第1セグメント14Aは、周方向長さL1が、半径方向内方に向かって漸減している。一方、第2セグメント14Bは、周方向長さL2が、半径方向内方に向かって漸増している。第1セグメント14A及び第2セグメント14Bは、タイヤ周方向に交互に配置されている。
図3及び図4に示されるように、本実施形態の各セグメント14は、半径方向外側の外セグメント部16と、その半径方向内側に隣接される内セグメント部17とから構成されている。これらの外セグメント部16、及び、内セグメント部17は、一体に連結されている。
図1及び図2に示されるように、コア12は、円筒状に形成されている。このコア12は、中子本体11の中心孔11hに内挿されている。図1に示されるように、コア12の外周面及びセグメント14の内周面には、軸心方向にのび、かつ、互いに係合する蟻溝19a、又は、蟻ほぞ19bがそれぞれ形成されている。これにより、コア12及びセグメント14は、軸心方向にのみ相対移動可能に連結されている。また、コア12の軸心方向の一方側(下側)T1の端部は、一方の側壁体13Lが固着されている。さらに、図1及び図2に示されるように、コア12の軸心方向の他方側(上側)T2の端部は、他方の側壁体13Uが固着されている。この他方側の側壁体13Uは、コア12の中心孔12hに設けられる内ネジ部21を介して、着脱自在に螺合されている。
本実施形態の側壁体13L、13Uには、各外側面に、軸心方向の外側に突出する支持軸部22が設けられている。この支持軸部22は、軸心方向の一方側(下側)T1に配される一方の支持軸部22Lと、軸心方向の他方側(上側)T2に配される他方の支持軸部22Uとが含まれる。また、各支持軸部22L、22Uは、その各外端部に同心に凹設された連結孔部23と、該連結孔部23の内周面に沿ってのびる周溝23Aとが設けられている。このような支持軸部22L、22Uは、加硫金型4、予熱装置5、冷却装置6、搬送装置7及び把持手段8に設けられるチャック部24に、連結手段25を介して着脱自在に自動連結される。
図5に拡大して示されるように、チャック部24は、連結孔部23に挿入される連結筒部27と、該連結筒部27の内方に配置されるシリンダ室28とが設けられている。連結筒部27とシリンダ室28とは、中子1(図1に示す)の軸心方向で連通している。
連結手段25は、支持軸部22の連結孔部23、チャック部24の連結筒部27、及び、連結孔部23と連結筒部27との間をロックするボールロック手段29を含んで構成されている。このボールロック手段29は、連結筒部27を内外に貫通する複数の貫通孔32と、該各貫通孔32に保持されるボール33と、シリンダ室28内に収納されるピストン片34と、連結筒部27の中心孔27h内に収納されるプランジャ35とを含んで構成されている。ピストン片34及びプランジャ35は、連結されている。ピストン片34及びプランジャ35は、高圧空気がシリンダ室28に給排されることにより、一体移動することができる。また、プランジャ35の外周面は、軸心方向の外側に向かって先細状となるコーン面を有している。
このような連結手段25は、先ず、チャック部24の連結筒部27が、支持軸部22の連結孔部23に挿入された状態において、プランジャ35を外側へ移動させる。このプランジャ35の移動により、ボール33は外方へ押し出され、連結孔部23の周溝23Aに押し付けられる。これにより、連結手段25は、支持軸部22とチャック部24とを連結することができる。また、連結手段25は、プランジャ35を内側へ移動させることにより、ボール33の外方への押し出しが解除される。これにより、連結手段25は、支持軸部22とチャック部24との連結を解除して、支持軸部22から取り外すことができる。
図3及び図4に示されるように、本実施形態の中子1には、各セグメント14の内部に配置されるチャンバー室38と、該チャンバー室38に連通する供給流路39と、該チャンバー室38に連通する排出流路40とが設けられている。
チャンバー室38は、外セグメント部16の半径方向内面に設けられた中空部16aから構成されている。本実施形態では、外セグメント部16と内セグメント部17とが、シーリング18を介して連結されている。これにより、チャンバー室38は、気密が維持される。また、供給流路39及び排出流路40は、内セグメント部17に設けられている。さらに、供給流路39及び排出流路40は、中子1の周方向に離間して夫々配置されている。
図4に示されるように、供給流路39には、セグメント14の軸心方向の一方側(下側)T1で開口する接続口39aと、チャンバー室38内で開口する開口部39bとが設けられる。この接続口39aには、供給流路39に流体を供給する供給口45が着脱自在に接続される。これにより、供給流路39は、供給口45から供給される流体を、チャンバー室38内に案内することができる。
排出流路40には、供給流路39と同様に、接続口40aと、開口部40bとが設けられている。この接続口40aには、チャンバー室38内の流体を排出する排出口46が、着脱自在に接続される。これにより、チャンバー室38は、供給流路39及び排出流路40を介して、流体を循環させることができる。なお、供給流路39の接続口39aと供給口45との接続、及び、排出流路40の接続口40aと排出口46との接続には、互いに自動脱着可能な安全弁を有する自動脱着コネクタ対が採用されるのが望ましい。このような自動脱着コネクタ対は、接続時にのみ流体を供給又は排出することができるため、安全性を向上することができる。
本実施形態では、排出流路40の開口部40bが、供給流路39の開口部39bよりも軸心方向の一方側(下側)T1に配置されている。これは、チャンバー室38内の流体を、円滑に排出するのに役立つ。また、排出口46には、温度計(図示省略)が配置されるのが望ましい。このような温度計は、チャンバー室38から排出される直前の流体の温度を測定することができるため、生タイヤ付き中子3Aの加熱状態、又は、冷却状態を正確に把握するのに役立つ。
図3に示されるように、内セグメント部17の半径方向外面には、隔壁板48が取り付けられている。この隔壁板48は、供給流路39に通じる第1チャンバー室38aと、排出流路40に通じる第2チャンバー室38bとに、チャンバー室38を連通可能に区画する。このような隔壁板48は、第1チャンバー室38a、及び、第2チャンバー室38bに、流体を万遍なく循環させるのに役立つ。
そして、生タイヤ成形工程では、図2に示されるように、従来の方法に従って、上述した中子1の外表面11s上に、インナーライナ及びカーカスプライ等のタイヤ構成部材が順次貼り付けられる。これにより、生タイヤ2Aが形成される。
図1及び図6に示されるように、本実施形態の加硫方法では、前記中子1、加硫金型4、及び、生タイヤ付き中子3Aを加熱する予熱装置5が用いられる。さらに、加硫方法では、生タイヤ2A(図2に示す)が加硫されたタイヤ2B(図7に示す)を具えるタイヤ付き中子3Bを冷却する冷却装置6が用いられる。予熱装置5及び冷却装置6は、加硫金型4に隣接して配置されている。さらに、本実施形態の加硫方法では、生タイヤ付き中子3A(タイヤ付き中子3B)を搬送する搬送装置7、及び、生タイヤ付き中子3A(タイヤ付き中子3B)を把持する把持手段8が用いられる。把持手段8も、加硫金型4に隣接して配置されている。
図7に示されるように、加硫金型4は、チャック部24を有する点を除いて、周知の構造を有している。この加硫金型4は、水平にのびる支持板50aを有する基台50に配置されている。
加硫金型4は、セグメント14の軸心方向の一方側(下側)T1において、生タイヤ2Aのサイドウォール部等を形成する下金型4Aと、セグメント14の軸心方向の他方側(上側)T2のサイドウォール部やトレッド部を形成する上金型4Bとを含んで構成されている。このような加硫金型4は、下金型4A及び上金型4Bを組み付けた閉状態(図7に示す)、並びに、下金型4A及び上金型4Bを上下方向に離間させた開状態(図示省略)の間で開閉することができる。これにより、加硫金型4は、開状態において、生タイヤ付き中子3A(タイヤ付き中子3B)の出し入れを容易に行うことができる。
図8及び図9に示されるように、予熱装置5は、加硫に先立って生タイヤ付き中子3Aを予め加熱する装置である。予熱装置5は、基台52、支持台53、昇降手段54、及び、高温流体供給手段55を含んで構成されている。
基台52は、水平にのびる上板52aと、該上板52aを支持する支脚部52bとを含んで構成されている。この支脚部52bは、フレーム材からなる縦材52cと、横材52dとから構成されている。
支持台53は、基台52の上方で生タイヤ付き中子3Aを支持するためのものである。本実施形態の支持台53は、昇降手段54に支持されて水平にのびる支持板53aと、該支持板53aの上面に固着されるチャック部24とを含んで構成されている。支持板53aは、平面視略矩形状に形成されている。
昇降手段54は、支持台53を昇降可能に支持するためのものである。本実施形態の昇降手段54は、基台52の上板52aから上方へのびる直動軸受54a、該直動軸受54aに垂直方向に軸受されるロッド部54b、支持台53の支持板53aに固着される電動機54c、該電動機54cから下方へのびるネジ軸54d、及び、該ネジ軸54dに螺合されるボールナット54eを含んで構成されている。ロッド部54bは、その上端が、支持板53aの四隅にそれぞれ固着されている。ボールナット54eは、上板52aの略中央に固着されている。
図10に示されるように、昇降手段54は、ネジ軸54dが、電動機54cによって正転又は逆転されることにより、支持台53の支持板53aを、ボールナット54eを介して昇降させることができる。また、ロッド部54bは、直動軸受54aに支持されるため、支持台53を安定して昇降させることができる。
図8及び図9に示されるように、高温流体供給手段55は、生タイヤ付き中子3Aのチャンバー室38に高温の流体を供給するためのものである。本実施形態の高温流体供給手段55は、基台52の上板52aから上方にのびる延長部55aが含まれる。この延長部55aには、供給口45及び排出口46が支持される。さらに、高温流体供給手段55は、供給口45を介して高温の流体を供給する高温流体供給機(図示省略)が含まれる。
供給口45及び排出口46は、中子1の供給流路39の接続口39a及び排出流路40の接続口40aと、水平方向で位置合わせされている。なお、このような位置合わせは、生タイヤ付き中子3Aがチャック部24に固定される際に、センサー等(図示省略)を用いて調整されるのが望ましい。
図10に示されるように、予熱装置5は、生タイヤ付き中子3Aを、昇降手段54によって下降させることにより、供給流路39、及び、排出流路40の各接続口39a、40aの双方を、供給口45、及び、排出口46に接続させることができる。また、予熱装置5は、生タイヤ付き中子3Aを、昇降手段54によって上昇させることにより、供給流路39、及び、排出流路40の各接続口39a、40aの双方を、供給口45及び排出口46から離脱させることができる。
このように、本実施形態の予熱装置5は、生タイヤ付き中子3Aを昇降させるだけで、各接続口39a、40aの双方を、供給口45、及び、排出口46に着脱することができる。このため、本実施形態のように、各接続口39a、40aがセグメント14毎に設けられても、供給口45及び排出口46との着脱を容易にすることができる。
図8に示されるように、供給口45及び排出口46には、流体を案内するホース55c、55dの一端がそれぞれ接続されている。さらに、ホース55c、55dの他端には、高温流体供給機(図示省略)が接続されている。高温流体供給機は、高温の流体を、ホース55cを介して供給口45に供給する。さらに、高温流体供給機は、排出口46から排出された高温の流体を、ホース55dを介して回収する。これにより、高温流体供給手段55は、生タイヤ付き中子3Aのチャンバー室38に、高温の流体を循環させることができる。
冷却装置6は、加硫後のタイヤ付き中子3Bを冷却する装置である。図6に示されるように、冷却装置6は、予熱装置5よりも加硫金型4から離間して配置される。これにより、加硫金型4の熱の影響を小さくすることができる。
本実施形態の冷却装置6は、予熱装置5の高温流体供給機(図示省略)を除いて、予熱装置5と同一の構造を有している。この冷却装置6は、高温流体供給機に代えて、低温の流体を供給及び回収する低温流体供給機(図示省略)が設けられている。さらに、冷却装置6には、高圧空気を供給及び回収する高圧空気供給機(図示省略)が設けられている。また、ホース55c、55dには、低温流体の供給及び回収、並びに、高圧空気の供給及び回収を切り替え可能な分岐手段(図示省略)が設けられている。これにより、冷却装置6は、生タイヤ付き中子3Aのチャンバー室38に、低温の流体及び高圧空気を切り替えて、循環させることができる。
図6及び図11に示されるように、搬送装置7は、生タイヤ付き中子3A及びタイヤ付き中子3Bの受け渡しを行うものである。この搬送装置7は、チャック部24を有する点を除いて、周知の構造を有するものを採用することができる。本実施形態の搬送装置7の停車位置は、後述する把持手段8の旋回軌跡61(図6に示す)において、加硫金型4と予熱装置5との間に設けられている。
把持手段8は、加硫金型4、予熱装置5、冷却装置6及び搬送装置7の間で、生タイヤ付き中子3A及びタイヤ付き中子3Bを移動させるためのものである。本実施形態の把持手段8は、加硫金型4の基台50に固着されている。また、把持手段8は、基台50の支持板50aから上方にのびるベース58と、一端がベース58に支持されて水平にのびるアーム59と、該アーム59の他端に固着されるチャック部24とを含んで構成されている。また、ベース58には、アーム59を垂直方向に案内する直線駆動装置(図示省略)が設けられている。
このような把持手段8は、先ず、そのチャック部24と、生タイヤ付き中子3Aの他方の支持軸部22U(上側)とを、連結手段25を介して連結する。次に、把持手段8は、搬送装置7等のチャック部24と、生タイヤ付き中子3Aの一方の支持軸部22L(下側)との連結を解除する。そして、把持手段8は、アーム59を上下移動させることにより、生タイヤ付き中子3Aを把持して昇降させることができる。
また、把持手段8によるタイヤ付き中子3Aの把持を解除するには、先ず、アーム59を下降させて、搬送装置7等のチャック部24と、生タイヤ付き中子3Aの一方の支持軸部22L(下側)とを連結する。次に、把持手段8のチャック部24と、生タイヤ付き中子3Aの他方の支持軸部22U(上側)との連結を解除する。これにより、把持手段8は、タイヤ付き中子3Aの把持を解除することができる。
さらに、把持手段8は、ベース58と支持板50aとの間に、該ベース58を垂直軸回りに回転可能に支持する回転盤60が配置されている。さらに、図6に示されるように、加硫金型4、予熱装置5、冷却装置6及び搬送装置7に配置される生タイヤ付き中子3A(タイヤ付き中子3B)の支持軸部22が、把持手段8のチャック部24の旋回軌跡61の上に配置されている。これにより、把持手段8は、アーム59を水平方向に伸縮させることなく、生タイヤ付き中子3Aを、加硫金型4、予熱装置5、冷却装置6及び搬送装置7の間で移動させることができる。
次に、本実施形態の加硫方法について説明する。
図6に示されるように、本実施形態の加硫方法では、先ず、加硫に先立ち、予熱装置5を用いて、生タイヤ付き中子3Aを予め加熱する予熱工程S1が行われる。
予熱工程S1では、先ず、生タイヤ付き中子3Aを予熱装置5に配置する配置工程S11が行われる。この配置工程S11では、図6及び図11に示されるように、把持手段8を用いて、搬送装置7で搬送された生タイヤ付き中子3Aを、搬送装置7から予熱装置5に移動させる。これにより、図8に示されるように、生タイヤ付き中子3Aが、予熱装置5に配置される。このとき、接続口39aと供給口45とが、水平方向で位置合わせされる。さらに、接続口40aと排出口46とが、水平方向で位置合わせされる。
配置工程S11後に、生タイヤ付き中子3Aの供給流路39と、予熱装置5の供給口45とを連結する工程S12が行われる。この工程S12では、予熱装置5の昇降手段54によって、生タイヤ付き中子3Aを下降させる。これにより、図10に示されるように、供給流路39の接続口39aと、予熱装置5の供給口45とが連結される。同時に、生タイヤ付き中子3Aの排出流路40の接続口40aと、予熱装置5の排出口46とが連結される。
次に、生タイヤ付き中子3Aのチャンバー室38に、高温の流体を供給する高温流体供給工程S13が行われる。この高温流体供給工程S13では、高温の流体が供給流路39に供給される。さらに、チャンバー室38内の高温の流体が、排出流路40を介して回収される。これにより、予熱装置5は、チャンバー室38内に高温の流体を循環させて、生タイヤ付き中子3Aを加熱することができる。
高温の流体としては、特に限定されないが、取り扱いが容易なスチームが望ましい。また、生タイヤ付き中子3Aへの加熱は、予熱装置5の温度計(図示省略)が、例えば、80〜120℃程度になるまで行われるのが望ましい。なお、温度が高くなりすぎると、生タイヤの加硫が始まるおそれがある。
次に、高温流体供給工程S13後に、生タイヤ付き中子3Aの供給流路39と、予熱装置5の供給口45との連結を解除する工程S14が行われる。この工程S14では、図8及び図10に示されるように、予熱装置5の昇降手段54によって、生タイヤ付き中子3Aを上昇させる。これにより、供給流路39の接続口39aと、予熱装置5の供給口45との連結が解除される。さらに、工程S14では、生タイヤ付き中子3Aの排出流路40と、予熱装置5の排出口46との連結も同時に解除される。これらの解除により、チャンバー室38への流体の供給が停止され、生タイヤ付き中子3Aの加熱が終了する。
次に、予熱された生タイヤ付き中子3Aを、予熱装置5から加硫金型4に移動する第1移動工程S2が行われる。この第1移動工程S2では、図6及び図11に示したように、把持手段8を用いて、生タイヤ付き中子3Aを、予熱装置5から開状態の加硫金型4に移動させる。しかる後、図7に示したように、下金型4Aと上金型4Bとを組み付ける。これにより、生タイヤ付き中子3Aが、加硫金型4に配置される。
次に、予熱された生タイヤ付き中子3Aを、加硫金型4を用いて加硫する加硫工程S3が行われる。加硫工程S3では、従来と同様に、加硫金型4と、中子1との間で、生タイヤ2Aが加熱加硫される。
タイヤの連続生産ラインでは、前回のサイクルの加硫時の熱が、加硫金型4に蓄えられている。本実施形態では、予熱工程S1において、生タイヤ付き中子3Aが予め加熱されているため、生タイヤ付き中子3Aを加硫金型4内に投入した直後において、加硫金型4と中子1との温度差を小さくすることができる。従って、本発明では、加硫工程S3において、中子1の加熱時間を効果的に小さくすることができる。
次に、生タイヤ2Aが加硫されたタイヤ2Bを具えるタイヤ付き中子3Bを、加硫金型4から冷却装置6に移動する第2移動工程S4が行われる。図6及び図11に示されるように、第2移動工程Sでは、把持手段8を用いて、開状態の加硫金型4から、タイヤ付き中子3Bを冷却装置6に移動させる。これにより、図8に示されるように、タイヤ付き中子3Bが、冷却装置6に配置される。
次に、冷却装置6を用いて、タイヤ付き中子3Bを冷却する冷却工程S5が行われる。この冷却工程S5では、先ず、図8及び図10に示したように、タイヤ付き中子3Bの供給流路39と、冷却装置6の供給口45とを連結する工程S51が行われる。同時に、タイヤ付き中子3Bの排出流路40と、冷却装置6の排出口46とが連結される。
次に、チャンバー室38に、低温の流体を供給する低温流体供給工程S52が行われる。この低温流体供給工程S52では、低温の流体が、供給流路39に供給される。さらに、チャンバー室38内の低温の流体が、排出流路40を介して回収される。これにより、冷却装置6は、チャンバー室38内に低温の流体を循環させて、タイヤ付き中子3Bを冷却することができる。
このように、本実施形態では、タイヤ付き中子3Bが、加硫金型4に隣接する冷却装置6によって冷却されるため、加硫金型4の熱の影響を受けることなく、該タイヤ付き中子3Bを効果的に冷却することができる。これにより、過加硫によるタイヤ2Bの品質低下を防ぎつつ、サイクルタイムを大幅に小さくすることができる。
低温の流体としては、特に限定されないが、液体、とりわけ取り扱いが容易な水が望ましい。また、タイヤ付き中子3Bへの冷却は、冷却装置6の温度計(図示省略)が、例えば、35〜45℃程度になるまで行われるのが望ましい。これにより、中子1からタイヤ2Bの取り外しを迅速に行うことができる。
次に、低温流体供給工程S52後に、チャンバー室38内の液体を排出する工程S53が行われる。この工程S53は、低温流体供給工程S52に引き続き、供給流路39と供給口45との間、及び、排出流路40と排出口46との間が連結された状態で実施される。
工程S53では、先ず、分岐手段(図示省略)によって、低温流体供給機(図示省略)による低温流体の供給及び回収から、高圧空気供給機(図示省略)による高圧空気の供給及び回収に切り替えられる。これにより、冷却装置6は、チャンバー室38内に、高圧空気を循環させることができる。従って、冷却装置6は、チャンバー室38内の液体を効果的に排出することができ、漏電等を防ぐことができる。
次に、タイヤ付き中子3Bの供給流路39と、冷却装置6の供給口45との連結を解除する工程S54が行われる。この工程S54では、図8及び図10に示されるように、冷却装置6の昇降手段54によって、生タイヤ付き中子3Aを上昇させる。これにより、供給流路39の接続口39aと、冷却装置6の供給口45との連結が解除される。同時に、タイヤ付き中子3Bの排出流路40と、冷却装置6の排出口46との連結も同時に解除される。これらの解除により、チャンバー室38への高圧空気の供給が停止される。
次に、タイヤ付き中子3Bを、冷却装置6から搬送装置7に移動する工程S6が行われる。図6及び図11に示されるように、工程S6では、先ず、把持手段8を用いて、タイヤ付き中子3Bを、冷却装置6から搬送装置7に移動させる。これにより、タイヤ付き中子3Bが、搬送装置7に配置される。
しかる後、搬送装置7が、タイヤ付き中子3Bを所定の場所に移動して、中子1からタイヤ2Bが取り外される。これにより、タイヤ2Bが製造される。
このように、本実施形態の加硫方法では、加硫工程S3において、生タイヤ付き中子3Aの加熱時間、及び、タイヤ付き中子3Bの冷却時間を効果的に小さくすることができる。これにより、本実施形態の加硫方法では、生タイヤ付き中子3A及びタイヤ付き中子3Bが、加硫金型4を占有する時間を小さくすることができる。さらに、予熱工程S1、加硫工程S3及び冷却工程S5が、予熱装置5、加硫金型4及び冷却装置6のそれぞれにおいて実施されるため、各工程を平行して実施することができる。従って、本実施形態の加硫方法では、サイクルタイムを効果的に小さくすることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図6に示す予熱装置、加硫装置、冷却装置、搬送装置及び把持手段を用いて、図2に示す基本構造を有する生タイヤ付き中子が加硫された(実施例)。そして、予熱工程、加硫工程及び冷却工程において、各作業時間及び中子の温度がそれぞれ測定された。結果を、図12(a)〜(c)に示す。
また、比較のために、加硫装置のみを用いて、図2に示す基本構造を有する生タイヤ付き中子が加硫された(比較例)。そして、生タイヤ付き中子への加硫開始から冷却終了までの作業時間及び中子の温度が測定された。結果を、図13に示す。
テストの結果、実施例の加硫開始から冷却終了までのトータル時間(35分)は、比較例のトータル時間(100分)よりも小さくできることを確認できた。しかも、実施例は、予熱工程、加硫工程及び冷却工程が、予熱装置、加硫装置及び冷却装置で行われるため、加硫金型の占有時間が15分であった。従って、実施例は、加硫金型の占有時間を、比較例(100分)に比べて大幅に小さくすることができた。
また、実施例では、予熱工程、加硫工程及び冷却工程を平行して実施することができるため、サイクルタイムが15分であった。従って、実施例のサイクルタイムは、比較例(100分)に比べて大幅に小さくすることができた。

Claims (9)

  1. 剛性を有する中子の外表面上に、生タイヤが形成された生タイヤ付き中子を、加硫金型内に投入して加硫するタイヤの加硫方法であって、
    前記加硫に先立ち、前記加硫金型に隣接する予熱装置を用いて、前記生タイヤ付き中子を予め加熱する予熱工程、
    予熱された前記生タイヤ付き中子を、前記予熱装置から、前記加硫金型に移動する第1移動工程、
    予熱された前記生タイヤ付き中子を、前記加硫金型を用いて加硫する加硫工程、
    前記生タイヤが加硫されたタイヤを具えるタイヤ付き中子を、前記加硫金型から、該加硫金型に隣接する冷却装置に移動する第2移動工程、及び、
    前記冷却装置を用いて、前記タイヤ付き中子を冷却する冷却工程を含み、
    前記中子は、タイヤ周方向に分割された複数のセグメントからなり、
    前記各セグメントの内部には、気密なチャンバー室が独立して設けられ、
    前記予熱工程は、前記各チャンバー室に、高温の流体を供給する高温流体供給工程を含むことを特徴とするタイヤの加硫方法。
  2. 前記中子は、前記各チャンバー室内に前記高温の流体を案内する供給流路を具え、
    前記予熱装置は、前記供給流路に着脱自在に連結し、かつ、前記高温の流体を供給する供給口を具え、
    前記予熱工程は、前記高温流体供給工程に先立ち、前記生タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記予熱装置の前記供給口とを連結する工程をさらに含む請求項1に記載のタイヤの加硫方法。
  3. 前記生タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記予熱装置の前記供給口とは、前記生タイヤ付き中子を上昇又は下降させることによって、接続又は離脱する請求項2記載のタイヤの加硫方法。
  4. 前記冷却工程は、前記各チャンバー室に、低温の流体を供給する低温流体供給工程を含む請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤの加硫方法。
  5. 前記中子は、前記チャンバー室内に前記低温の流体を案内する供給流路を具え、
    前記冷却装置は、前記供給流路に着脱自在に連結し、かつ、前記低温の流体を供給する供給口を具え、
    前記冷却工程は、前記低温流体供給工程に先立ち、前記タイヤ付き中子の前記供給流路と、前記冷却装置の前記供給口とを連結する工程とをさらに含む請求項4に記載のタイヤの加硫方法。
  6. 前記低温の流体は、液体であり、
    前記冷却工程は、前記低温流体供給工程後に、前記チャンバー室内の前記液体を排出する工程をさらに含む請求項4又は5記載のタイヤの加硫方法。
  7. 前記各チャンバー室内の前記液体を排出する工程は、前記各チャンバー室内に、高圧空気を循環させる請求項6記載のタイヤの加硫方法。
  8. 前記第1移動工程、及び、前記第2移動工程は、前記加硫金型、前記予熱装置、及び、前記冷却装置に隣接し、かつ、前記中子を把持する把持手段が用いられ、
    前記把持手段、前記加硫金型、前記予熱装置、及び、前記冷却装置は、前記中子と着脱自在に自動連結する連結手段を具える請求項1乃至7のいずれかに記載のタイヤの加硫方法。
  9. 剛性を有する中子の外表面上に、生タイヤを形成する工程と、
    請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤの加硫方法によって、前記生タイヤを加硫する工程とを含むことを特徴とするタイヤの製造方法。
JP2014539657A 2012-10-02 2013-09-17 タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法 Active JP6063949B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220604 2012-10-02
JP2012220604 2012-10-02
PCT/JP2013/075041 WO2014054416A1 (ja) 2012-10-02 2013-09-17 タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014054416A1 JPWO2014054416A1 (ja) 2016-08-25
JP6063949B2 true JP6063949B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=50434746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014539657A Active JP6063949B2 (ja) 2012-10-02 2013-09-17 タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9931798B2 (ja)
EP (1) EP2905115B1 (ja)
JP (1) JP6063949B2 (ja)
CN (1) CN104661800B (ja)
WO (1) WO2014054416A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2689273T3 (es) * 2013-09-24 2018-11-13 Chengdu Youyang Electromechanical Product Design Co. Ltd. Neumático multicámara
JP6185828B2 (ja) * 2013-12-02 2017-08-23 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫機、及びそれを用いたタイヤ製造方法
JP6694267B2 (ja) * 2015-12-22 2020-05-13 株式会社ブリヂストン タイヤ製造装置
JP6988448B2 (ja) * 2017-12-21 2022-01-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫装置
CN115091799B (zh) * 2022-06-20 2023-11-07 青岛森麒麟轮胎股份有限公司 轮胎硫化系统及硫化方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4075054A (en) * 1976-10-27 1978-02-21 Caterpillar Tractor Co. Apparatus for forming beaded radial ply tire
JPS59220322A (ja) * 1983-05-30 1984-12-11 Kazumasa Sarumaru グリ−ンタイヤ予熱方法
FR2597783B1 (fr) * 1986-04-25 1988-08-26 Michelin & Cie Moule rigide pour le moulage et la vulcanisation de pneumatiques
IT1240509B (it) * 1990-07-27 1993-12-17 Firestone Int Dev Spa Metodo di preriscaldamento, vulcanizzazione e stabilizzazione di pneumatici di veicoli
FR2715602A1 (fr) * 1994-02-02 1995-08-04 Sedepro Assemblage et vulcanisation de pneumatiques.
JP3860345B2 (ja) * 1998-09-16 2006-12-20 株式会社ブリヂストン タイヤの加硫成形方法および加硫金型の加熱装置
JP4493203B2 (ja) * 2000-12-12 2010-06-30 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤの製造方法
JP4056290B2 (ja) * 2002-04-30 2008-03-05 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤの製造方法および装置
JP2003340824A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Bridgestone Corp タイヤの加硫成型方法およびタイヤ成形用金型
JP4695429B2 (ja) 2004-11-11 2011-06-08 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2006297778A (ja) 2005-04-21 2006-11-02 Bridgestone Corp タイヤの製造方法、および、それに用いるタイヤ製造システム
ATE424290T1 (de) * 2005-07-29 2009-03-15 Pirelli Verfahren und vorrichtung zur vulkanisierung von reifen für fahrzeugräder
JP4234160B2 (ja) 2006-08-14 2009-03-04 株式会社ブリヂストン タイヤ加硫金型の加熱装置
JP4297290B2 (ja) * 2007-12-21 2009-07-15 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの製造方法
JP2009208400A (ja) 2008-03-05 2009-09-17 Bridgestone Corp タイヤの製造方法及び製造装置
JP5753522B2 (ja) 2012-09-03 2015-07-22 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2905115A1 (en) 2015-08-12
US20150246494A1 (en) 2015-09-03
WO2014054416A1 (ja) 2014-04-10
US9931798B2 (en) 2018-04-03
EP2905115A4 (en) 2016-05-25
EP2905115B1 (en) 2020-02-26
CN104661800B (zh) 2017-12-22
CN104661800A (zh) 2015-05-27
JPWO2014054416A1 (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6063949B2 (ja) タイヤの加硫方法及びタイヤの製造方法
US8337187B2 (en) Tire holding mechanism and post cure inflator
JP4436712B2 (ja) タイヤの加硫方法
CN102666051A (zh) 轮胎硫化设备
JP2002178333A (ja) 空気入りタイヤの製造方法および装置
US9757914B2 (en) Tire vulcanizing apparatus
US8821782B2 (en) Method and apparatus for manufacturing tire
JP2002172624A (ja) 大型タイヤ加硫装置及び加硫方法
JP4998992B2 (ja) タイヤ製造方法
JP5036419B2 (ja) タイヤ加硫モールドの予熱装置及びタイヤ製造装置
JPH04226306A (ja) 車両のタイヤのローデイング−アンローデイングおよび安定化装置
JP5078435B2 (ja) 空気嚢の加硫方法および空気嚢加硫システム
JP6809104B2 (ja) タイヤ加硫装置、及びタイヤ加硫方法
JP2014073617A (ja) 剛性中子及びタイヤの製造方法
KR100721415B1 (ko) 타이어의 가황 방법 및 이 방법을 실시하기 위한 가황기
JP3865503B2 (ja) タイヤ加硫装置およびタイヤ加硫装置の金型交換方法並びにタイヤ加硫方法
JP5546173B2 (ja) タイヤの製造方法
JP7113131B2 (ja) タイヤ加硫システム、加硫済みタイヤの製造方法及びタイヤ搬送装置
JP2006027208A (ja) タイヤの加硫方法、およびタイヤ加硫プロセスの設定方法、ならびに、タイヤ加硫用ブラダ
JP7079891B2 (ja) タイヤ加硫システム及び加硫済みタイヤの製造方法
JP6694267B2 (ja) タイヤ製造装置
JP4623882B2 (ja) タイヤ加硫システム
JP2016179641A (ja) タイヤ加硫用モールドの予熱方法および装置
JP2003053733A (ja) タイヤ加硫システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6063949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250