JPWO2014128966A1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

トレッド部(10)に溝(12、16)によって形成された非対称パターンが形成されている空気入りタイヤ(1)に関する。空気入りタイヤの総幅SWと外径ODとの比であるSW/ODが、「SW/OD ≦ 0.3」を満たす。トレッド部における接地領域(G)での溝面積比率をGRとし、車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線(CL)から車両側に位置する範囲をタイヤ内側領域Aiとし、タイヤ内側領域Aiにおける溝面積比率をGRiとし、車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側とは反対側に位置する範囲をタイヤ外側領域Aoとし、タイヤ外側領域Aoにおける溝面積比率をGRoとしたときに、前記接地領域は、「10[%] ≦ GR ≦ 25[%]」、「GRo < GRi」及び「0.1 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.6」を満たして形成されている。

Description

本発明は、乗用車用の省燃費性を向上させた空気入りタイヤに関する。
従来、特にハイブリット自動車(HV)や電気自動車(EV)などの自動車の低燃費性に貢献するために、転がり抵抗を低減する空気入りタイヤが提案されてきた。近年はさらに、環境への配慮が高まるにつれ、自動車の低燃費化に対する貢献度がより高い空気入りタイヤが求められている。
空気入りタイヤの転がり抵抗を低減する手法としては、空気入りタイヤの総幅(SW)を狭くして前方投影面積を小さくすることによって、タイヤ周辺の空気抵抗を低減させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2011/135774号
しかしながら、上述の手法では、空気入りタイヤの総幅が狭くなることに伴って接地幅も狭くなることから、一定の負荷能力を維持するために外径(OD)を大きくすることが必要となる。そのため、空気入りタイヤの接地長が比較的長くなることになる。
空気入りタイヤの接地長が長くなると、排水性(WET性能)が大きく向上する。その一方で、接地幅が狭くなることによって、コーナリングフォース(CF)が低下し、ひいては操縦安定性が低下するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、転がり抵抗を低減しつつ、それにより悪化した操縦安定性能を改善することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、
トレッド部に溝によって形成された非対称パターンが形成されている空気入りタイヤであって、
前記空気入りタイヤの総幅SWと外径ODとの比であるSW/ODが、
SW/OD ≦ 0.3
を満たし、
前記トレッド部における接地領域での溝面積比率をGRとし、
車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側に位置する範囲をタイヤ内側領域Aiとし、前記タイヤ内側領域Aiにおける溝面積比率をGRiとし、車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側とは反対側に位置する範囲をタイヤ外側領域Aoとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける溝面積比率をGRoとしたときに、前記接地領域は、
10[%] ≦ GR ≦ 25[%]
GRo < GRi
0.1 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.6
を満たして形成されていることを特徴とする、
空気入りタイヤが提供される。
本発明の空気入りタイヤによれば、転がり抵抗を低減しつつ、それにより悪化した操縦安定性能を改善することができる。
以下、添付図面と本発明の好適な実施形態の記載から、本発明を一層十分に理解できるであろう。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面図。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面展開図。 本発明の実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面展開図。 従来例の空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面展開図。
(実施形態)
これより、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態の空気入りタイヤ1の子午断面図である。なお、本実施形態の空気入りタイヤ1は、従来の空気入りタイヤと同様の子午断面形状を有する。ここで、空気入りタイヤの子午断面形状とは、タイヤ赤道面CLと垂直な平面上に現れる空気入りタイヤの断面形状をいう。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸AXと直交する方向をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸AXを中心として回転する方向をいう(図2参照)。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸AXと平行な方向をいう。タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の回転軸AXに直交するとともに、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。本明細書及び図面では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、タイヤ子午断面視で、一対のビード部2と、ビード部に連なるサイドウォール部3と、サイドウォール部同士を連結するトレッド部10とを備える。
なお、本発明では、空気入りタイヤの内部構造は特に限定されない。空気入りタイヤの内部構造は、その空気入りタイヤに要求される性能やデザインなどによって異なるべきものであり、例えば実験やシミュレーションなどにより様々な要求を満足するように決定することが好ましい。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、その総幅SWと外径ODとの比が、
SW/OD ≦ 0.3 ・・・<1>
の関係を満たすように形成されている。
なお、本発明では、総幅SWは、空気入りタイヤ1をリム組みし、空気入りタイヤ1の寸法を規定するために230[kPa](任意に設定した内圧)で内圧を充填したときの無負荷状態における、サイドウォール上のデザインを含んだサイドウォール同士の間の間隔であり、外径ODは、このときのタイヤの外径である。なお、上述のように230[kPa]という内圧は、空気入りタイヤの寸法を規定するために選択されたものである。したがって、本発明に係る空気入りタイヤ1は、通常に使用される範囲の内圧が充填されているものであれば、本発明の効果を発揮するものであり、230[kPa]の内圧が充填されていることが本発明を実施する上で必須ではないことに留意されたい。
ここで、本発明において使用されるリムは、空気入りタイヤ1の内径に適合したリム径を有し、かつISO4000−1:2001に準拠して、タイヤ断面幅の呼びSnと、リム組みされるタイヤの偏平比により表1の対応表によって定められる係数K1との積で求めた値(Rm=K1×Sn)に最も近い、表2に示されている規定リム幅Rm[mm]に対応するリム幅の呼びを有するリムである。
Figure 2014128966
Figure 2014128966
図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド部10の一部を示す平面展開図である。図2では、タイヤ赤道線CLよりも右側が車両装着時の車両側であり、タイヤ赤道線CLよりも左側が車両装着時の車両側とは反対側であるものとして説明する。つまり、本明細書及び図面では、この空気入りタイヤ1は、車両の左側に装着されているものとして説明される。
本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部10には、タイヤ周方向に延びる4つの周方向溝12A、12B、12C、12Dと、各周方向溝12A、12B、12C、12Dによって区画された陸部14A、14B、14C、14D、14Eとが形成されている。陸部14A、14B、14C、14D、14Eにはそれぞれ、周方向溝12A、12B、12C、12D以外のトレッド部10に配置された溝12、16である、タイヤ周方向を横断する方向に延びる複数の幅方向溝16A、16B、16C、16D、16Eが形成されている。なお、本明細書では、周方向溝12及び幅方向溝16を総称して溝12、16と呼び、本発明では、幅方向溝16は1.5〜8mmの溝幅を有するものとする。図2に示されているように、溝12、16及び陸部14の構成によって、トレッド部10には、非対称パターンが形成されている。
本実施形態の空気入りタイヤ1におけるトレッド部10の接地領域Gにおいて、接地面積に対する溝面積比率GR、タイヤ内側領域Aiにおける接地溝面積比率GRi、及びタイヤ外側領域Aoにおける接地溝面積比率GRoが、以下の関係を満たすように形成されている。
10[%] ≦ GR ≦ 25[%] ・・・<2>
GRo < GRi ・・・<3>
0.1 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.6 ・・・<4>
本発明では、接地領域Gとは、空気入りタイヤ1を上述したリムにリム組みし、230[kPa]で内圧を充填し、負荷能力の80%に相当する荷重をかけて平面に接地させたときの接地面の領域である。接地幅Wとは、接地領域内のタイヤ幅方向の最大幅である。接地長Lとは、接地領域内のタイヤ周方向の最大長さである。また、本発明では、負荷能力は、ISO4000−1:1994に基づいて負荷能力が決定される。しかしながら、当該ISO規格において負荷能力指数が設定されていないサイズについては、個別で算出して諸外国の規格との整合を考慮して決定するとの記載があり、この場合では、負荷能力については各国の規格に基づいて算出される。したがって、本発明では実際には、JIS規格で採用している負荷能力算出式を利用したJIS D4202−1994解説の「負荷能力の算定」に記載されている、下記の算定式(c)から各タイヤサイズの負荷能力が算出されている。
X=K×2.735×10−5×P0.585×Sd1.39×(D−12.7+Sd)
但し、X=負荷能力[kg]
K=1.36
P=230(=空気圧[kPa])
Sd=0.93×S.75−0.637d
.75=S×((180°−Sin−1((Rm/S))/131.4°)
S=設計断面幅[mm]
=設計断面幅に対応したリム幅[mm]
d=(0.9−偏平比[−])×S.75−6.35
=リム径の基準値[mm]
そして、溝面積比率GRとは、接地領域G内の陸部面積と溝面積との総和(=接地面積)に対する溝面積の比率である。
さらに、図2に示すように、タイヤ内側領域Aiとは、車両装着時に、接地領域Gにおいてタイヤ赤道線CLから車両側に位置すると共に接地幅Wの半分の幅を有する範囲であり、タイヤ外側領域Aoとは、車両装着時に、接地領域においてタイヤ赤道線CLから車両側とは反対側に位置すると共に接地幅Wの半分の幅を有する範囲である。そして、タイヤ内側領域Aiでの接地溝面積比率をGRiは、前記タイヤ内側領域Aiにおける陸部面積と溝面積との総和に対する溝面積の比率であり、タイヤ外側領域Aoでの接地溝面積比率をGRoは、タイヤ外側領域Aoにおける陸部面積と溝面積との総和に対する溝面積の比率である。
本実施形態に係る空気タイヤ1によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1) 本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、その総幅SWと外径ODとの比が、上述の式<1>の関係を満たすように形成されている。それにより、一般的なサイズ(
例えば205/55R16(SW/OD=0.32))の空気入りタイヤと比較すると、外径ODに対して総幅SWが狭くなる。その結果、空気入りタイヤ1の前方投影面積が小さく、タイヤ周辺の空気抵抗が低減され、ひいては空気入りタイヤ1の転がり抵抗を低減することができる。その一方で、単に総幅SWを狭くすると空気入りタイヤ1の負荷能力が低下するが、式<1>を満たすことにより外径ODが総幅SWに対して相対的に大きいので、負荷能力の低下を抑制することができる。
(2) 本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、接地面積に対する溝面積比率GRが、上述の式<2>に示された範囲の値を取るように形成されている。この溝面積比率GRの範囲は、一般的な空気入りタイヤと比較して、低く設定されている。それにより、陸部14が接地する面積が増大することよってトレッド部10の剛性が高くなり、操縦安定性を向上させることができる。なお、溝面積比率GRが25%よりも高くなると、トレッド部10の剛性が低下してしまい、コーナリングフォースを十分に得ることができず操縦安定性を向上させることが困難になる。そして、上述のように総幅SWが狭いと排水性が向上するが、溝面積比率GRが10%よりも低くなると、トレッド部10に設けられる溝12、16が少なくなり接地領域Gにおいて十分に排水することができず、総合的に排水性を維持することが困難になってしまう。
(3) 本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、接地領域Gにおける溝面積比率GRと、タイヤ外側領域Aoにおける接地溝面積比率GRoと、タイヤ内側領域Aiにおける接地溝面積比率GRiとが、上述の式<3>及び<4>の関係を満たすように形成されている、それにより、タイヤ内側領域Aiよりも、タイヤ外側領域Aoに設けられる溝が少なくなる。これにより、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、(2)において説明したように溝面積比率GRが比較的低いことによる排水性の低下を、タイヤ内側領域Aiの溝面積比率GRiをタイヤ外側領域Aoの溝面積比率GRoよりも大きくすることによって抑制することができる。さらに、タイヤ外側領域Aoに位置する陸部14が接地する面積が、タイヤ内側領域Aiに比べて大きいので、タイヤ外側領域Aoにおけるトレッド部10の剛性が高い。それにより、十分なコーナリングフォースを得ることができ、ひいては操縦安定性を向上させることができる。なお、式<4>に関連して、一方では、「(GRi−GRo)/GR」が0.1よりも小さいと、排水性の悪化を充分に抑制することができない。他方では、「(GRi−GRo)/GR」が0.6よりも大きいと、タイヤ内側領域Aiにおいてトレッド部10のブロック剛性が低下しすぎてしまい、操縦安定性の低下を引き起こす場合がある。
(4) (1)において説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、一般的なサイズの空気入りタイヤと比較すると、相対的に外径ODが大きく総幅SWが狭い。したがって、自動車の省スペース化、意匠性の向上などを見込むことができる。
また、溝面積比率GR、GRi、GRoが、
15[%] ≦ GR ≦ 22[%]、及び/又は、
0.2 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.4
の関係を満たすとさらに好ましい。さらに高度に、排水性の悪化を抑制しつつ、タイヤ外側領域Aoにおけるトレッド部10の剛性が高くなり、ひいては操縦安定性を向上させることができるからである。
ここで、図2に示されているように、トレッド部10には複数の幅方向溝16が配置されている。これら幅方向溝16の溝面積比率GRL(接地領域G内の陸部面積と溝面積との総和(=接地面積)に対する幅方向溝16の溝面積の比率)に関し、タイヤ外側領域Aoにおける幅方向溝16の溝面積比率GRLoと、タイヤ内側領域Aiにおける幅方向溝16の溝面積比率GRLiとの関係が、
1.1 ≦ GRLi/GRLo ≦ 1.9 ・・・<5>
を満たすと好ましい。排水性の悪化抑制と、ブロック剛性及び接地面積の増加による操縦安定性の向上とをさらに、高度に両立させることができるからである。なお、一方では「GRLi/GRLo」が1.1よりも小さいと、排水性の悪化を抑制する効果が充分ではなくなる。他方では、「GRLi/GRLo」が1.9よりも大きいと、タイヤ内側領域Aiにおけるトレッド部10のブロック剛性の低下が顕著となり、操縦安定性が低下してしまうおそれがある。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1におけるトレッド部10の全周にわたって、周方向に間隔をもって配置されている幅方向溝16のうちの、タイヤ外側領域Aoに配置された幅方向溝16A、16Bの本数Piと、タイヤ内側領域Aiに配置された幅方向溝16C、16D、16Eの本数Poとの関係が、
1 < Pi/Po ≦ 2 ・・・<6>
を満たすとさらに好ましい。タイヤ外側領域Aoよりもタイヤ内側領域Aiにより多くの幅方向溝16を配置することによって、排水性の向上が見込め、さらに、排水性の悪化抑制と、ブロック剛性及び接地面積の増加による操縦安定性の向上とを、より一層高度に両立させることができるからである。
さらに、式<6>と同じ趣旨で、タイヤ内側領域Aiに位置する幅方向溝16C、16D、16Eの本数が、40〜80本であると好ましい。なお、幅方向溝16C、16D、16Eの本数は、タイヤ周方向に整列しかつ互いに隣接するそれぞれの幅方向溝16C、16D、16E同士の間隔が最も広い幅方向溝16C、幅方向溝16D及び幅方向溝16Eのいずれかの、タイヤ全周にわたった総本数をいう。
さらに、図2を参照すると、トレッド部10には、上述のように、タイヤ内側領域Aiに周方向溝12C、12D(内側周方向溝に相当)と、タイヤ外側領域Aoに周方向溝12A、12B(外側周方向溝に相当)とが設けられている。このときの、タイヤ内側領域Aiに位置する周方向溝12C、12Dの溝面積比率GRBiと、タイヤ外側領域Aoに位置する周方向溝12A、12Bの溝面積比率GRBoiとの関係が、
1 ≦GRBi/GRBoi ≦ 2 ・・・<7>
を満たすと好ましい。タイヤ内側領域Aiに位置する周方向溝12C、12Dの溝面積比率GRBiを大きくすることによって、排水性の悪化をさらに抑制することができるからである。
上述のように、本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部10には、周方向溝12及び幅方向溝16の両方が設けられている。しかしながら、本発明では、空気入りタイヤ1のトレッド部10には溝12,16が設けられており、この空気入りタイヤ1の接地領域Gにおいて、少なくとも式<2>〜<4>が満たされていればよい。言い換えれば、本発明の空気入りタイヤ1のトレッド部10には、少なくとも式<2>〜<4>を満たすように、周方向溝12又は幅方向溝16のいずれか一方が設けられていればよい。
(変形例)
図3は、本発明の実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面展開図である。ここで、図3を参照しつつ、タイヤ外内側領域Aoi及びタイヤ外外側領域Aooを定義する。タイヤ外内側領域Aoiは、タイヤ外側領域Aoのうちのタイヤ赤道線CL側に位置する、接地幅Wの25%の幅を有する範囲である。そして、タイヤ外外側領域Aooは、タイヤ外側領域Aoのうちの、タイヤ外内側領域Aoi以外の、タイヤ幅方向の接地端側に位置する、接地幅Wの25%の幅を有する範囲である。
ここで、図3に示されているように、タイヤ外内側領域Aoiにおいてタイヤ周方向に延びる周方向溝12Aが設けられているが、タイヤ外外側領域Aooには周方向溝12が設けられていないと好ましい。タイヤ外側領域Aoにおいて、接地幅端部GEから周方向溝12Aまでのタイヤ幅方向距離を確保して、それによりトレッド部10のタイヤ幅方向剛性を高くすることができ、ひいてはコーナリング時において、操縦安定性を向上させることができるからである。
本実施例では、様々な条件を有する空気入りタイヤについて、RRC指数、燃費指数、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性能(排水性)に関するタイヤ性能試験が行われた。
これらの性能試験では、各テストタイヤに適合する上述したサイズのリムを組付け、実車試験に関しては、各々に230[kPa]の内圧を充填して行われた。
これより、テストタイヤについて行われた性能試験の試験方法について説明する。
(RRC指数)
ISO28580に準拠して、ドラム径1707.6[mm]のドラム試験機を用い、空気圧210[kPa]、速度80[km/h]の条件で転がり抵抗を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が小さいほど転がり抵抗が低いことを意味する。
(燃費性能)
テストタイヤを排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、全長2kmのテストコースを時速100km/hにて50周走行し、従来例の燃料消費率を100としたときの燃費改善率を測定した。指数が大きいほど燃費が良いことを表している。
(操縦安定性)
テストタイヤを標準リムにリム組みして乗用車(排気量1800cc)に装着し、1周2kmのテストコースをレーンチェンジしながら3周走行したときのフィーリングを3人の専門ドライバーにより評価した。評価結果は、比較例1のフィーリング評価点の平均値を100としたときの、各テストタイヤの評価点の平均値を指数で表示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを示す。
(耐ハイドロプレーニング性能)
直線ハイドロプレーニング試験を行い、ハイドロプレーニングが発生した速度を計測して評価した。この直線ハイドロプレーニング試験は、水深10mmのプールを、速度を上げながら進入し、そのときの空気入りタイヤのスリップ率を測定する。このときのスリップ率が10%となったときをハイドロプレーニング発生速度とする。この試験では従来例での計測結果を100として他の例の計測結果を指数化した。本実施例では、指数の値が大きいほど耐ハイドロプレーニング性能が優れていることを示す。
これより、各テストタイヤ及びその性能試験結果について説明する。
(従来例)
従来例に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが205/55R16であり、その「SW/OD」の値が0.32であり、すなわち式<1>を満たさない。従来例に係る空気入りタイヤのトレッド部には、図4に示されているトレッドパターンが設けられている。
(実施例1〜14)
実施例1〜14に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズがそれぞれ異なり、「SW/OD」が0.30〜0.21の範囲の値を取り、すなわち式<1>を満たす。実施例1〜14に係る空気入りタイヤのトレッド部10には、図4に示されているトレッドパターンを基礎として各タイヤサイズに適合するように変更されたトレッドパターンが設けられている。
従来例及び実施例1〜14に係る空気入りタイヤについて、RRC指数及び燃費指数に関する性能試験が行われた。表3には、各テストタイヤの寸法に関する数値と、性能試験結果とが示されている。
Figure 2014128966
表3の性能試験結果によれば、式<1>を満たす実施例1〜14に係るテストタイヤは、従来例よりも燃費指数において優れている。この性能試験結果により、試験されたタイヤサイズのうちでは、タイヤサイズ165/55R20(実施例11)であれば、タイヤサイズ205/55R16に対して燃費が十分に改善されることが確認された。したがって、以後のトレッドパターンに関する試験については、このタイヤサイズが使用される。
(実施例15〜17、比較例1〜3)
実施例15〜17及び比較例1〜3に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20である。比較例1に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズのみが従来例から変更されたテストタイヤである。そして、実施例15〜17及び比較例2〜3に係る空気入りタイヤは、「(GRi−GRo)/GR」が0.4でありかつ溝面積比率GRが8〜30%の範囲で振り分けられたテストタイヤである。ここで、実施例15〜17は式<1>〜<4>の関係の全てを満たしているが、比較例1〜3は式<2>の関係を満たさない。
比較例1は、上述のように操縦安定性の基準タイヤとなっている。つまり、本発明では、操縦安定性では、転がり抵抗が幅狭大径のタイヤサイズに変更され、操縦安定性が低下した状態を基準としている。そして、実施例に係る空気入りタイヤは、操縦安定性が比較例1からどの程度改善したかについて評価されるものとする。
ここで、実施例及び比較例に係る空気入りタイヤのトレッド部には、従来例のトレッドパターン、つまり図4のトレッドパターンを基礎として、各テストタイヤに設定されている溝面積比率GRなどの各寸法パラメータに適合するように変更されたトレッドパターンが設けられている。ここで一例として、実施例16に係る空気入りタイヤのトレッド部には、図2に示されているトレッドパターンが設けられている。同様に、実施例及び比較例に係る空気入りタイヤでは、図2に示されたトレッドパターンのように、図4のトレッドパターンを基礎として、周方向溝12及び幅方向溝16の溝面積や、周方向溝12の数及びタイヤ幅方向位置などを変更することによって、各テストタイヤの各寸法パラメータに適合させている。
従来例、比較例1〜3及び実施例15〜17に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能(表4では「ハイドロ性能」と記載する。表5〜9において同じ。)に関する性能試験が行われた。表4には、各テストタイヤの寸法に関する数値と、性能試験結果が示されている。
Figure 2014128966
表4の性能試験結果によれば、式<1>〜式<4>の関係を満たす実施例15〜17に係るテストタイヤは、燃費指数において従来例を上回り、操縦安定性において比較例1を上回る。つまり、これらテストタイヤは、転がり抵抗を低減しつつ、それにより悪化した操縦安定性能を改善することができる。
なお、比較例2に係る空気入りタイヤは、溝面積比率GRが低過ぎてしまい(GR=8[%])、操縦安定性は良いものの、耐ハイドロプレーニング性能が極端に低下してしまい、好ましくない。
(実施例16、18、19、比較例4〜6)
実施例16、18、19及び比較例4〜6に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20であり、溝面積比率GRが20[%]であり、「(GRi−GRo)/GR」が−0.4〜0.8の範囲で振り分けられたテストタイヤである。上述のように、これら実施例及び比較例に係る空気入りタイヤのトレッド部には、図4に示されたトレッドパターンを基礎として変更されたトレッドパターンが設けられている。ここで、実施例16、18、19に係る空気入りタイヤは式<1>〜<4>の関係を満たしている。その一方で、比較例4〜6に係る空気入りタイヤは式<4>の関係を満たさず、さらに比較例4、5に係る空気入りタイヤは、式<3>の関係も満たさない。
従来例、比較例1、4〜6及び実施例16、18、19に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能に関する性能試験が行われた。表5には、各テストタイヤの寸法に関する数値及び条件と、性能試験結果とが示されている。
Figure 2014128966
表5の性能試験結果によれば、式<1>〜<4>の関係を満たす、実施例16、18、19に係る空気入りタイヤは、燃費指数において従来例を上回り、操縦安定性において比較例1を上回る。さらに、実施例16、18、19に係る空気入りタイヤは、比較例4〜6に係る空気入りタイヤよりも、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能のバランスの点で優れている。
(実施例20〜24)
実施例20〜24に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20であり、上述のように、これらのトレッド部には、図4に示されているトレッドパターンを基礎として変更されたトレッドパターンが設けられている。ここで、実施例21〜23に係る空気入りタイヤは、式<1>〜<4>に加えて、式<5>の関係を満たすが、実施例20、24に係る空気入りタイヤは式<5>の関係を満たさない。
従来例、比較例1及び実施例20〜24に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能に関する性能試験が行われた。表6には、各テストタイヤの寸法に関する数値及び条件と、性能試験結果とが示されている。
Figure 2014128966
表6の性能試験結果によれば、式<5>の関係を満たす、実施例21〜23に係る空気入りタイヤは、比較例1及び実施例20、24と比較して、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能がより高度に両立されている。
(実施例25〜28)
実施例25〜28に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20であり、上述のように、これらのトレッド部には、図4に示されているトレッドパターンを基礎として変更されたトレッドパターンが設けられている。ここで、実施例25〜27に係る空気入りタイヤは、式<1>〜<5>に加えて、式<6>の関係を満たすが、実施例28に係る空気入りタイヤは式<6>の関係を満たさない。
従来例、比較例1及び実施例25〜28に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能に関する性能試験が行われた。表7には、各テストタイヤの寸法に関する数値及び条件と、性能試験結果とが示されている。
Figure 2014128966
表7の性能試験結果によれば、式<6>の関係を満たす、実施例25〜28に係る空気入りタイヤは、比較例1及び実施例28と比較して、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能がより高度に両立されている。
(実施例29、30)
実施例29、30に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20であり、上述のように、これらのトレッド部には、図4を基礎として変更されたトレッドパターンが設けられている。なお、実施例30に係る空気入りタイヤのトレッド部には、図3に示されているトレッドパターンが設けられている。一方では、実施例29に係る空気入りタイヤには、タイヤ外外側領域Aooに周方向溝が設けられている一方で、タイヤ外内側領域Aoiには周方向溝が設けられてはいない。他方では、実施例30に係る空気入りタイヤには、タイヤ外内領域Aoiに周方向溝12A(図3)が設けられている一方で、タイヤ外外側領域Aooには周方向溝が設けられてはいない。
従来例、比較例1及び実施例29、30に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能に関する性能試験が行われた。表8には、各テストタイヤの寸法に関する数値及び条件と、性能試験結果とが示されている。なお、表8の「外側周方向溝位置」の項目において、「Aoi」はタイヤ外内側領域Aoiに、「Aoo」はタイヤ外外側領域Aooに、そして「Aoi,Aoo」はタイヤ外内側領域Aoiとタイヤ外外側領域Aooとの両方に、周方向溝12が設けられていることを示している。
Figure 2014128966
表8の性能試験によれば、タイヤ外内領域Aoiに周方向溝が設けられている実施例30に係る空気入りタイヤは、タイヤ外内側領域Aoiに周方向溝が設けられていない実施例29に係る空気入りタイヤよりも、操縦安定性能及び耐ハイドロプレーニング性能において上回っている。
(実施例30〜34)
実施例30〜34に係る空気入りタイヤは、タイヤサイズが165/55R20であり、タイヤ外内領域Aoiに周方向溝12が設けられている一方で、タイヤ外外側領域Aooには周方向溝12が設けられておらず、なおかつ「GRBi/GRBo」が0.9〜2.1の範囲で振り分けられたテストタイヤである。上述のように、これら実施例に係る空気入りタイヤのトレッド部には、図4を基礎として変更されたトレッドパターンが設けられている。ここで、実施例30、32、33に係る空気入りタイヤは、式<7>の関係を満たしている一方で、実施例31、34に係る空気入りタイヤは、式<7>の関係を満たしていない。
従来例、比較例1及び実施例30〜34に係る空気入りタイヤについて、燃費指数、操縦安定性及び耐ハイドロプレーニング性能に関する性能試験が行われた。表9には、各テストタイヤの寸法に関する数値及び条件と、性能試験結果とが示されている。
Figure 2014128966
表9の性能試験結果によれば、式<7>の関係を満たす、実施例30、32、33に係る空気入りタイヤは、比較例1及び実施例31、34と比較して、耐ハイドロプレーニング性能において上回る。
なお、本発明について特定の実施形態に基づいて詳述しているが、当業者であれば、本発明の請求の範囲及び思想から逸脱することなく様々な変更、修正等が可能である。
本発明は、以下のように規定される。
(1) トレッド部に溝によって形成された非対称パターンが形成されている空気入りタイヤであって、
前記空気入りタイヤの総幅SWと外径ODとの比であるSW/ODが、
SW/OD ≦ 0.3
を満たし、
前記トレッド部における接地領域での溝面積比率をGRとし、
車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側に位置する範囲をタイヤ内側領域Aiとし、前記タイヤ内側領域Aiにおける溝面積比率をGRiとし、車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側とは反対側に位置する範囲をタイヤ外側領域Aoとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける溝面積比率をGRoとしたときに、前記接地領域は、
10[%] ≦ GR ≦ 25[%]
GRo < GRi
0.1 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.6
を満たして形成されていることを特徴とする、
空気入りタイヤ。
(2) 前記トレッド部には、タイヤ周方向を横断する方向に延びる複数の幅方向溝が設けられ、
前記接地領域での前記幅方向溝の溝面積比率をGRLとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける幅方向溝の溝面積比率をGRLoとし、前記タイヤ内側領域Aiにおける幅方向溝の溝面積比率をGRLiとしたときに、
1.1 ≦ GRLi/GRLo ≦ 1.9
を満たすこと特徴とする、
(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3) 前記幅方向溝は、タイヤ周方向に間隔をもって配置されており、
前記空気入りタイヤの前記トレッド部の全周において、前記タイヤ内側領域Aiに配置された幅方向溝の本数をPiとし、前記タイヤ外側領域Aoに配置された幅方向溝の本数をPoとしたときに、
1 < Pi/Po ≦ 2
を満たすことを特徴とする、
(2)に記載の空気入りタイヤ。
(4) 前記タイヤ外側領域Aoのうちのタイヤ赤道線側に位置する、接地幅の25%の幅を有する範囲をタイヤ外内側領域Aoiとし、前記タイヤ外側領域Aoのうちの前記タイヤ外内側領域Aoi以外の範囲をタイヤ外外側領域Aooとしたときに、
タイヤ周方向に延びる周方向溝が、前記タイヤ外内側領域Aoiには設けられているが、前記タイヤ外外側領域Aooには設けられていないことを特徴とする、
(1)〜(3)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(5) 前記タイヤ内側領域Aiにおいてタイヤ周方向に延びる周方向溝である内側周方向溝と、前記タイヤ外側領域Aoにおいてタイヤ周方向に延びる周方向溝である外側周方向溝とが設けられており、
前記タイヤ内側領域Aiにおける前記内側周方向溝の溝面積比率をGRBiとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける前記外側周方向溝の溝面積比率をGRBoとしたとき、
1 ≦GRBi/GRBo ≦ 2
を満たすことを特徴とする、
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
1 空気入りタイヤ
10 トレッド部
12 周方向溝(溝)
16 幅方向溝(溝)
Ai タイヤ内側領域
Ao タイヤ外側領域
G 接地領域
GR 溝面積比率
GRi タイヤ内側領域における溝面積比率
GRo タイヤ外側領域における溝面積比率
OD 外径
SW 総幅

Claims (5)

  1. トレッド部に溝によって形成された非対称パターンが形成されている空気入りタイヤであって、
    前記空気入りタイヤの総幅SWと外径ODとの比であるSW/ODが、
    SW/OD ≦ 0.3
    を満たし、
    前記トレッド部における接地領域での溝面積比率をGRとし、
    車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側に位置する範囲をタイヤ内側領域Aiとし、前記タイヤ内側領域Aiにおける溝面積比率をGRiとし、車両装着時において、接地領域におけるタイヤ赤道線から車両側とは反対側に位置する範囲をタイヤ外側領域Aoとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける溝面積比率をGRoとしたときに、前記接地領域は、
    10[%] ≦ GR ≦ 25[%]
    GRo < GRi
    0.1 ≦ (GRi−GRo)/GR ≦ 0.6
    を満たして形成されていることを特徴とする、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部には、タイヤ周方向を横断する方向に延びる複数の幅方向溝が設けられ、
    前記接地領域での前記幅方向溝の溝面積比率をGRLとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける幅方向溝の溝面積比率をGRLoとし、前記タイヤ内側領域Aiにおける幅方向溝の溝面積比率をGRLiとしたときに、
    1.1 ≦ GRLi/GRLo ≦ 1.9
    を満たすこと特徴とする、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記幅方向溝は、タイヤ周方向に間隔をもって配置されており、
    前記空気入りタイヤの前記トレッド部の全周において、前記タイヤ内側領域Aiに配置された幅方向溝の本数をPiとし、前記タイヤ外側領域Aoに配置された幅方向溝の本数をPoとしたときに、
    1 < Pi/Po ≦ 2
    を満たすことを特徴とする、
    請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記タイヤ外側領域Aoのうちのタイヤ赤道線側に位置する、接地幅の25%の幅を有する範囲をタイヤ外内側領域Aoiとし、前記タイヤ外側領域Aoのうちの前記タイヤ外内側領域Aoi以外の範囲をタイヤ外外側領域Aooとしたときに、
    タイヤ周方向に延びる周方向溝が、前記タイヤ外内側領域Aoiには設けられているが、前記タイヤ外外側領域Aooには設けられていないことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記タイヤ内側領域Aiにおいてタイヤ周方向に延びる周方向溝である内側周方向溝と、前記タイヤ外側領域Aoにおいてタイヤ周方向に延びる周方向溝である外側周方向溝とが設けられており、
    前記タイヤ内側領域Aiにおける前記内側周方向溝の溝面積比率をGRBiとし、前記タイヤ外側領域Aoにおける前記外側周方向溝の溝面積比率をGRBoとしたとき、
    1 ≦GRBi/GRBo ≦ 2
    を満たすことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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