JP6575254B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性をバランス良く向上させた空気入りタイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、公道走行及びサーキット走行に併用される空気入りタイヤが提案されている。前記空気入りタイヤは、公道走行時のウェット性能を確保するために、タイヤ赤道と外側トレッド端の間の外側トレッド部に、外側トレッド端又はタイヤ赤道に接続する傾斜溝が設けられている。
しかしながら、このような傾斜溝は、外側トレッド部の剛性を小さくし、ひいては耐摩耗性能及び操縦安定性を低下させるおそれがあった。このため、特許文献1の空気入りタイヤは、ウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性の向上について、さらなる改善の余地があった。
特開2004−338628号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、内側トレッド部に設けられた主溝の配置、及び、外側トレッド部に設けられたスロットの配置等を改善することを基本として、ウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性をバランス良く向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されることにより、内側トレッド端と、外側トレッド端とが定められたトレッド部を有する空気入りタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間の内側トレッド部と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間の外側トレッド部とを含み、前記内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる第1主溝が設けられ、前記第1主溝は、タイヤ赤道から前記内側トレッド部の幅の0.20〜0.70倍のタイヤ軸方向の距離を隔てた位置に設けられており、前記外側トレッド部には、溝縁がタイヤ赤道及び前記外側トレッド端のいずれにも接続されていない複数のスロットと、前記外側トレッド端に沿ってタイヤ周方向に連続するショルダー陸部とが形成されていることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記内側トレッド部には、タイヤ赤道と前記第1主溝との間に、タイヤ周方向に連続してのびる第2主溝が設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記外側トレッド部は、前記スロットのみが設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記スロットは、長手方向がタイヤ軸方向に対して0〜45°の角度でのびる長円状のものを含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記内側トレッド部には、タイヤ赤道と前記第1主溝との間でタイヤ周方向に連続してのびる第2主溝と、前記内側トレッド端と前記第1主溝との間の第1陸部と、タイヤ赤道と前記第2主溝との間の第2陸部と、前記第1主溝と前記第2主溝との間の第3陸部とが設けられ、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、前記第1陸部、前記第2陸部、及び、前記第3陸部は、それぞれ、踏面と前記第1主溝又は前記第2主溝の溝壁面との間のコーナ部に、前記踏面に対して斜めに連なる面取り部を有しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1陸部、前記第2陸部、及び、前記第3陸部は、それぞれ、溝及びサイプのいずれもが設けられていないスリック状であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1陸部及び前記第2陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、前記第3陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度よりも大きいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1陸部及び前記第2陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、60〜75°であり、前記第3陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、45〜55°であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記スロットは、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロットのみからなるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記スロットは、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロットと、タイヤ軸方向に対して斜めにのびる斜めスロットとを含み、これらがタイヤ周方向に交互に配置されているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる第1主溝が設けられている。第1主溝は、タイヤ赤道から内側トレッド部の幅の0.20〜0.70倍のタイヤ軸方向の距離を隔てた位置に設けられている。これにより、第1主溝の位置が最適化され、タイヤ赤道付近のパターン剛性と、内側トレッド端付近のパターン剛性とがバランス良く確保される。従って、優れた耐摩耗性能及び操縦安定性が発揮される。
外側トレッド部には、溝縁がタイヤ赤道及び外側トレッド端のいずれにも接続されていない複数のスロットが形成されている。このようなスロットは、外側トレッド部の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
しかも、外側トレッド部には、外側トレッド端に沿ってタイヤ周方向に連続するショルダー陸部が形成されている。このようなショルダー陸部は、コーナリング時に大きな接地圧が作用する外側トレッド端付近の剛性を高めることができ、ひいては優れた操縦安定性が発揮される。
以上のように、本発明の空気入りタイヤは、ウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性をバランス良く向上させることができる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の内側トレッド部の拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図1の外側トレッド部の拡大図である。 本発明の他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 本発明の他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 比較例の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用として使用され、とりわけ公道走行と、サーキット走行との両方での使用を前提とした高性能タイヤとして好適に使用される。
トレッド部2は、車両への装着の向きが指定されたトレッドパターンを具えている。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)等に文字やマークで表示されている。図1において、タイヤ1が車両に装着された場合、図1の右側が車両内側に対応し、図1の左側が車両外側に対応している。
車両への装着の向きが指定されることにより、トレッド部2は、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端Te1と、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端Te2とを有している。
各トレッド端Te1、Te2は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Te1との間の内側トレッド部5と、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Te2との間の外側トレッド部6とを含んでいる。
図2には、図1の内側トレッド部5の拡大図が示されている。図2に示されるように、内側トレッド部5には、タイヤ周方向に連続してのびる主溝10が設けられている。本実施形態の主溝10は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状にのびている。しかも、本実施形態の主溝10は、例えば、一定の溝幅でのびている。但し、主溝10は、このような態様に限定されるものではなく、ジグザグ状又は波状にのびる態様、若しくは、溝幅が増減しながらのびる態様でも良い。
主溝10は、第1主溝11と、第1主溝11とタイヤ赤道Cとの間に設けられた第2主溝12とを含んでいる。このような第1主溝11及び第2主溝12は、ウェット走行時、内側トレッド部5と路面との間の水膜を効果的にタイヤ外方に排出し、優れたウェット性能を発揮する。
第1主溝11は、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向の距離L1を隔てた位置に設けられている。前記距離L1は、内側トレッド部5の幅W1の0.20〜0.70倍である。これにより、第1主溝11の位置が最適化され、タイヤ赤道C付近のパターン剛性と、内側トレッド端Te1付近のパターン剛性とがバランス良く確保される。従って、優れた耐摩耗性能及び操縦安定性が発揮される。
上述の効果をさらに発揮させるために、前記距離L1は、好ましくは内側トレッド部5の幅W1の0.35倍以上、より好ましくは0.40倍以上であり、好ましくは0.55倍以下、より好ましくは0.50倍以下である。
第2主溝12は、例えば、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向の距離L2を隔てた位置に設けられている。前記距離L2は、例えば、内側トレッド部5の幅W1の0.10〜0.20倍であるのが望ましい。このような第2主溝12は、タイヤ赤道C付近のパターン剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
ウェット性能と耐摩耗性能とを両立させるために、各主溝10の溝幅W3は、例えば、9.0〜15.0mmであるのが望ましい。各主溝10の溝深さは、例えば、5.0〜6.0mmが望ましい。但し、各主溝10の溝幅W3及び溝深さは、このような範囲に限定されるものではない。
本実施形態では、内側トレッド部5に、上述した第1主溝11及び第2主溝12が設けられることにより、第1陸部16、第2陸部17、及び、第3陸部18が区分されている。第1陸部16は、内側トレッド端Te1と第1主溝11との間に設けられている。第2陸部17は、タイヤ赤道Cと第2主溝12との間に設けられている。第3陸部18は、第1主溝11と第2主溝12との間に設けられている。
第1陸部16、第2陸部17、及び、第3陸部18は、それぞれ、溝及びサイプのいずれもが設けられていないスリック状であるのが望ましい。このような各陸部16、17、18は、内側トレッド部5の剛性を高め、耐摩耗性能及び操縦安定性を効果的に高めることができる。
図3には、図2のA−A線断面図が示されている。なお、図3は、タイヤ回転軸を含む子午線断面を示す図である。図3に示されるように、本実施形態の第1陸部16、第2陸部17、及び、第3陸部18は、それぞれ、踏面2sと第1主溝11又は第2主溝12の溝壁面13との間のコーナ部19に、踏面2sに対して斜めに連なる面取り部20を有しているのが望ましい。このような面取り部20は、各陸部の端縁の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
第1陸部16の面取り部20aのタイヤ半径方向に対する角度θ1、及び、第2陸部17の面取り部20bのタイヤ半径方向に対する角度θ2は、例えば、第3陸部18の面取り部20cのタイヤ半径方向に対する角度θ3よりも大きいのが望ましい。これにより、主溝11、12の間の第3陸部18の剛性が高められ、各陸部の剛性差が小さくなる。これにより、各陸部が均一に摩耗するため、耐摩耗性能が高められる。
第1陸部16の面取り部20aの前記角度θ1、及び、第2陸部17の面取り部20bの前記角度θ2は、好ましくは60°以上、より好ましくは65°以上であり、好ましくは75°以下、より好ましくは70°以下である。このような面取り部20a、20bは、各陸部の端縁の偏摩耗を抑制しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
第3陸部18の面取り部20cの前記角度θ3は、好ましくは45°以上、より好ましくは48°以上であり、好ましくは55°以下、より好ましくは52°以下である。このような面取り部20cは、第3陸部18の剛性を維持し、ひいては第1陸部16及び第2陸部17と第3陸部18との剛性差を小さくすることができる。
図4には、外側トレッド部6の拡大図が示されている。図4に示されるように、外側トレッド部6には、複数のスロット25が設けられている。スロット25は、溝縁26がタイヤ赤道C及び外側トレッド端Te2のいずれにも接続されていない。このようなスロット25は、外側トレッド部6の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
上述のようなスロット25の配置により、外側トレッド部6には、外側トレッド端Te2に沿ってタイヤ周方向に連続するショルダー陸部24が形成されている。このようなショルダー陸部24は、コーナリング時に大きな接地圧が作用する外側トレッド端Te2付近の剛性を高めることができ、ひいては優れた操縦安定性が発揮される。
上述の効果をさらに発揮させるために、ショルダー陸部24の幅W4は、好ましくは外側トレッド端Te2の幅W2の0.15倍以上、より好ましくは0.18倍以上であり、好ましくは0.25倍以下、より好ましくは0.22倍以下である。なお、ショルダー陸部24の幅W4とは、最も外側トレッド端Te2側に設けられたスロット25の溝縁26から外側トレッド端Te2までの距離を意味する。
スロット25は、例えば、長円状のものを含むのが望ましい。スロット25は、例えば、その長手方向がタイヤ軸方向に対して0〜45°の角度θ4(図示省略)でのびるのが望ましい。さらに望ましい態様として、本実施形態のスロット25は、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロット27のみで形成されている。このようなスロット25の配置は、外側トレッド部6のタイヤ軸方向の剛性を維持し、ひいては優れた操縦安定性が得られる。
本実施形態では、横スロット27がタイヤ軸方向に2つ並べられた横スロット対30がタイヤ周方向に複数設けられている。しかも、タイヤ周方向で隣り合う横スロット対30、30の間には、1つの横スロット27が設けられている。しかも、この横スロット27は、例えば、外側トレッド部6のタイヤ軸方向の中央部に設けられているのが望ましい。このような横スロット27の配置は、ウェット性能を高め、しかも、外側トレッド部6の放熱性も高めることができる。
さらに望ましい態様として、本実施形態の外側トレッド部6は、スロット25のみが設けられており、他の溝が設けられていない。このような外側トレッド部6は、他の溝による剛性の低下が抑制され、優れた耐摩耗性能及び操縦安定性を発揮することができる。
図5及び図6には、それぞれ、本発明の他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部2の展開図が示されている。図5及び図6において、上述した実施形態と共通する構成には、同一の符号が付されている。
図5に示された実施形態では、外側トレッド部6に配されたスロット25が、タイヤ周方向に沿ってのびる縦スロット28のみで形成されている。このような縦スロット28は、ウェット走行時、スロット内の水をタイヤ周方向に沿って排出するため、上述した横スロットに比べ、高い排水性を提供することができる。
図6に示された実施形態では、外側トレッド部6に配されたスロット25が、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロット27と、タイヤ軸方向に対して斜めにのびる斜めスロット29とを含んでいる。このような斜めスロット29は、外側トレッド部6の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
横スロット27と斜めスロット29は、タイヤ周方向に交互に配置されているのが望ましい。さらに望ましい態様として、本実施形態では、横スロット27がタイヤ軸方向に2つ並べられた横スロット対30と、斜めスロット29とが、タイヤ周方向に交互に設けられている。このようなスロット25の配置は、斜めスロット29による外側トレッド部6のタイヤ軸方向の剛性の低下を最小限に抑制することができ、ウェット性能と操縦安定性とがバランス良く高められる。
以上、本発明の一実施形態の空気入りタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1、図5及び図6のいずれかの基本トレッドパターンを有するサイズ205/55R16の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例1として、図7に示されるタイヤが試作された。比較例1のタイヤは、タイヤ赤道から第1主溝までの距離が、内側トレッド部の幅の0.78倍であり、しかも、外側トレッド端Te2に接続するスリットが設けられている。比較例2として、図1の基本トレッドパターンを有し、タイヤ赤道から第1主溝までの距離が、内側トレッド部の幅の0.78倍であるタイヤが試作された。比較例3として、図1の基本トレッドパターンを有し、タイヤ赤道から第1主溝までの距離が、内側トレッド部の幅の0.15倍であり、しかも、第2主溝がタイヤ赤道上に設けられたタイヤが試作された。各テストタイヤのウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
リム:16×7.0JJ
タイヤ内圧:200kPa
<ウェット性能>
インサイドドラム試験機が用いられ、各テストタイヤが下記の条件で水深5.0mmのドラム面上を走行したときのハイドロプレーニング現象の発生速度が測定された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が大きい程、前記発生速度が高く、ウェット性能が優れていることを示す。
スリップ角:1.0°
縦荷重:4.2kN
<耐摩耗性能>
上記テスト車両で一定距離走行後、タイヤ赤道での陸部の摩耗量と、外側トレッド端での陸部の摩耗量との差が測定された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が小さい程、タイヤ赤道及び外側トレッド端での摩耗量が均一であり、耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
<操縦安定性>
上記テストタイヤを全輪に装着した排気量2000ccのFR車両でアスファルトの周回コースを走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006575254
Figure 0006575254
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、ウェット性能、耐摩耗性能、及び、操縦安定性がバランス良く向上していることが確認できた。
2 トレッド部
5 内側トレッド部
6 外側トレッド部
11 第1主溝
24 ショルダー陸部
25 スロット
26 溝縁
Te1 内側トレッド端
Te2 外側トレッド端

Claims (9)

  1. 車両への装着の向きが指定されることにより、内側トレッド端と、外側トレッド端とが定められたトレッド部を有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間の内側トレッド部と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間の外側トレッド部とを含み、
    前記内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる第1主溝と、タイヤ赤道と前記第1主溝との間でタイヤ周方向に連続してのびる第2主溝が設けられ、
    前記第1主溝は、タイヤ赤道から前記内側トレッド部の幅の0.20〜0.70倍のタイヤ軸方向の距離を隔てた位置に設けられており、
    前記外側トレッド部には、溝縁がタイヤ赤道及び前記外側トレッド端のいずれにも接続されていない複数のスロットと、前記外側トレッド端に沿ってタイヤ周方向に連続するショルダー陸部とが形成され、
    前記内側トレッド部には、前記第1主溝と前記第2主溝との間の第3陸部が設けられ、
    前記第3陸部は、溝及びサイプのいずれもが設けられていないスリック状であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記外側トレッド部は、前記スロットのみが設けられている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記スロットは、長手方向がタイヤ軸方向に対して0〜45°の角度でのびる長円状のものを含む請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記内側トレッド部には、前記内側トレッド端と前記第1主溝との間の第1陸部と、タイヤ赤道と前記第2主溝との間の第2陸部が設けられ、
    タイヤ回転軸を含む子午線断面において、
    前記第1陸部、前記第2陸部、及び、前記第3陸部は、それぞれ、踏面と前記第1主溝又は前記第2主溝の溝壁面との間のコーナ部に、前記踏面に対して斜めに連なる面取り部を有している請求項1乃至3いずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1陸部及び前記第2陸部は、それぞれ、溝及びサイプのいずれもが設けられていないスリック状である請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1陸部及び前記第2陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、前記第3陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度よりも大きい請求項4又は5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1陸部及び前記第2陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、60〜75°であり、
    前記第3陸部の前記面取り部のタイヤ半径方向に対する角度は、45〜55°である請求項6記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記スロットは、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロットのみからなる請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 車両への装着の向きが指定されることにより、内側トレッド端と、外側トレッド端とが定められたトレッド部を有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間の内側トレッド部と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間の外側トレッド部とを含み、
    前記内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる第1主溝と、タイヤ赤道と前記第1主溝との間でタイヤ周方向に連続してのびる第2主溝が設けられ、
    前記第1主溝は、タイヤ赤道から前記内側トレッド部の幅の0.20〜0.70倍のタイヤ軸方向の距離を隔てた位置に設けられており
    前記外側トレッド部には、溝縁がタイヤ赤道及び前記外側トレッド端のいずれにも接続されていない複数のスロットと、前記外側トレッド端に沿ってタイヤ周方向に連続するショルダー陸部とが形成され、
    前記スロットは、タイヤ軸方向に沿ってのびる横スロットと、タイヤ軸方向に対して斜めにのびる斜めスロットとを含み、これらがタイヤ周方向に交互に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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