JPWO2013186877A1 - 車両用通信装置のアンテナ配置構造 - Google Patents

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Abstract

車室(11)の内部に存在している携帯端末機(22)と無線通信をするための室内用アンテナ(29,29)が該車室内に配置されている車両用通信装置(21)である。該室内用アンテナは、高周波帯の電波を車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成されている。該左右の漏洩同軸ケーブルは、該車室の下部に且つ左右のドアインナパネル(72)よりも車幅方向内側において、左右のサイドシル(51)よりも上と、フロアパネル(57)の上における車幅方向の両端部と、のいずれか一方に位置し、車両前後方向に延びている。

Description

本発明は、車室の内部に存在している携帯端末機と無線通信をするためのアンテナが車室内に配置されている車両用通信装置に関する。本発明は、特に該アンテナから送信された高周波帯の電波が、車室から車外への漏洩を抑制できるアンテナ配置構造に関する。本発明において、高周波帯とは、少なくとも150MHzの周波数のことをいう。
車両に構築される無線通信システムには、携帯端末機に対して無線通信をするためのアンテナが車室内に配置されているシステム、例えば車両用電子キーシステムがある。該車両用電子キーシステムは、機械的な鍵を使用せずに、携帯式電子キーを用いた無線通信によって、車両のドアの施錠及び解錠を行うシステムであり、一般にスマートエントリシステムといわれている。該電子キーは、認証機能を組み込んだ携帯端末機、つまりキーフォブ(key fob)の一種である。該車両用電子キーシステムは、周波数125kHzという低周波帯の電波を使用して、電子キーが車室の内部に存在しているか否かを検知している。
該車両用電子キーシステムの通信に、低周波帯を採用している理由は、次の通りである。一般に、電波は、自己の波長の1/10以下の開口を有した導体製メッシュ(網)によって反射されるという、特性を有していることが知られている。車両用電子キーシステムは、この特性を利用したものである。つまり、低周波帯の電波の波長は2000m以上である。該低周波帯の電波は、縦横2m角(縦2m×横2m)以下の導体製メッシュには反射されてしまう。
一般的な車両の窓の大きさは2m角よりも小さい。該窓のことを2m角の開口、つまり導体製メッシュと考えることができる。車室内に配置されているアンテナから送信された低周波帯の電波は、1m角乃至2m角程度の大きさの窓から車外へ漏洩しない。このように、車室内から低周波帯の電波を送信している場合には、車両のことを金属製(導体製)のボックスとみなすことができる。低周波帯の電波は、車室の内部において反射を繰り返す。
この特性を利用した車両用電子キーシステムは、携帯式電子キーを車室の内部に置き忘れた状態において、ドアをロックスイッチによって施錠をしようとした場合に、車室内に配置されているアンテナから低周波帯の電波を送信して、該携帯式電子キーを検知する。該携帯式電子キーから応答があった場合には、携帯式電子キーが車室内に有ることを検知できる。従って、車室内に携帯式電子キーを放置したまま、ドアの施錠をすることがない。
運転者の携帯性を考えると、該携帯式電子キーはできるだけ小型であることが好ましい。しかし、低周波帯を採用しているので、該携帯式電子キーに備えているアンテナを小型化するには、限界がある。そこで本発明者は、近年、携帯電話機や携帯式情報端末機(スマートフォン)を含む各種の携帯端末機が著しく普及していることに着目した。該携帯端末機を携帯式電子キーの代わりに使用することができれば、車両の運転者にとって、極めて便利である。それには、携帯式電子キーの機能を、携帯端末機に組み込めばよい。
しかし、一般的な携帯端末機に、更に低周波帯用アンテナを搭載するためのスペースを確保することは、該携帯端末機の汎用性や商品性を高めるとともに低価格化を図る上で、不利である。ここで、一般的な携帯端末機には、公衆回線網の基地局との通信以外の近距離通信用として、Bluetooth(登録商標)(ブルートゥース)やWi-Fi(登録商標)(ワイファイ)の規格の通信方式が、標準として採用されることが多い。従って、携帯式電子キーの機能を備えた該携帯端末機の通信方式においても、価格や汎用性の観点から、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格に準じた方式を、採用することが好ましい。
しかし、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格は、周波数2.4GHzという高周波帯の電波を使用している。周波数2.4GHzの電波の波長は12.5cm程度であり、極めて短い。
上述した電波の波長と該電波の反射との関係によれば、周波数2.4GHzを採用した場合に、波長が短い。該電波のほとんど全てが車両の窓によって反射することなく、そのまま窓から車外へ漏洩してしまう。これでは、該携帯端末機を車内に置き忘れた状態において、車室内に配置されたアンテナから電波を送信しても、該該携帯端末機が車室の内部に存在していることを検知することはできない。
近年、車両に搭載された複数の機器同士で行われる制御信号の通信を無線によって行う、車両用無線通信システムの開発が進められている。このような車両用無線通信システムは、特許文献1によって知られている。
特許文献1で知られている車両用無線通信システムは、第1のアンテナ及び漏洩同軸ケーブル(LCX;Leaky Coaxial Cable)を備えた1つの基地局と、該基地局に対して無線通信を行う複数の端末局と、を含む。
該漏洩同軸ケーブルは、車両の内部において、該第1のアンテナから送信される信号が直接に届かないエリアに設置され、第2のアンテナとして機能する。該複数の端末局のなかの、該第1のアンテナから送信された信号が直接に届かないエリアに位置している一部の端末局は、漏洩同軸ケーブルからの信号を受信する。
しかし、車両の内部において、該第1のアンテナから送信される信号が直接に届かないエリアに、単に該漏洩同軸ケーブルを配置しただけでは、該漏洩同軸ケーブルから送信された高周波帯の電波が、窓から車外へ漏洩してしまう。このような該漏洩同軸ケーブルを、例えば上記車両用電子キーシステムのアンテナに、そのまま採用しても、高周波帯の電波が窓から車外へ漏洩してしまうので、該該携帯端末機が車室の内部に存在していることを検知することはできない。
特開2007−318540号公報
本発明は、車室内に配置されているアンテナから送信された高周波帯の電波が、車室から車外への漏洩を抑制できる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、電磁波を反射する材料によって構成されている、左右のサイドシルと、該左右のサイドシル間に張られたフロアパネルと、前記左右のサイドシルの近傍に位置する左右のドアの各ドアインナパネルと、を含む車体によって囲われた車室の内部に、室内用アンテナが配置され、該室内用アンテナは、前記車室の内部に存在している携帯端末機に対して無線通信をすることが可能である、車両用通信装置のアンテナ配置構造において、前記室内用アンテナは、信号生成装置によって生成された少なくとも周波数150MHzの高周波帯の電波を前記車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成され、該左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記車室の下部且つ前記左右のサイドシルの上と、前記車室の下部且つ前記フロアパネルの車幅方向の両端部の上と、のいずれか一方に位置し、車両前後方向に延びていることを特徴とする車両用通信装置のアンテナ配置構造が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシル及び前記フロアパネルの、少なくとも一部を覆うためのサイドシルカバーによって覆われている。
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、前記左右のサイドシルカバーによって覆われた左右のコルゲートチューブを、更に有し、該左右のコルゲートチューブには、車載用機器に接続されるワイヤハーネスと共に、前記左右の漏洩同軸ケーブルが通され、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のコルゲートチューブの内部において、前記ワイヤハーネスよりも前記車室側に位置している。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記電波を通過する複数のスロットを有し、該複数のスロットは、前記車室に対して反対向きとなる車外方向を向いている。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルのなかの、前記信号生成装置に接続される接続端は、車両の前部に位置している。
請求項6に記載のごとく、より好ましくは、前記複数のスロットのなかの、前記車両の前部に位置する一部は、接地された導体によって覆われている。
請求項7に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルよりも車幅方向内側に位置している。
請求項8に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルの車体前後方向の略中央から起立している左右のセンタピラーを、車体前後方向に貫通している。
請求項9に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアによって開閉される左右のドア開口の下縁における、少なくとも前端から後端にわたって位置している。
請求項10に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、少なくとも、前記左右のドアインナパネルと、該左右のドアインナパネルの車幅方向の内面を覆っている左右のドアライニングと、の間に位置している。
請求項1に係る発明では、室内用アンテナを構成するための左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の下部に且つ左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、左右のサイドシルの上と、フロアパネルの上における車幅方向の端部と、のいずれか一方に位置している。つまり、該左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の左下コーナ及び右下コーナに位置するとともに、車両前後方向に延びている。該各下コーナの壁面は、電磁波を反射する材料によって構成されている。左右の漏洩同軸ケーブルから車室の内部へ送信された、高周波帯の電波は、車室の左右の下コーナに当たると、該各下コーナの壁面に反射して、車室内へ戻る。左右の漏洩同軸ケーブルから、電磁波を透過しやすい窓までの、距離は比較的長い。
しかも、左右の漏洩同軸ケーブルから送信される高周波帯の電波の送信出力を、適宜に調整する(例えば出力調整器によって調整する)ことによって、該電波が車室から窓を透過して車外へ漏洩しないように、抑制することができる。つまり、車両用通信装置に高周波帯の電波を用いる場合であっても、該電波の送信出力を調整することのみによって、該電波の送信範囲が車室内のみとなるように調整することができる。例えば、携帯端末機に標準搭載のBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式を用いた、車両用電子キーシステムの構築が可能となる。このように、車両用通信装置の通信方式には、携帯端末機に標準として採用されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)といった規格の、より汎用性の高い通信方式を適用することができる。
請求項2に係る発明では、漏洩同軸ケーブルは、サイドシル及びフロアパネルの少なくとも一部を覆うためのサイドシルカバーによって覆われている。このため、通信範囲の制御の観点から適切な場所に、漏洩同軸ケーブルを配置することができる。しかも、漏洩同軸ケーブルは、サイドシルカバーによって覆われているので、乗員から直接に見えない。従って、車室の外観性を高めることができる。また、サイドシルカバーの内部空間を有効利用して、漏洩同軸ケーブルを通している。車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
請求項3に係る発明では、ワイヤハーネスを通したコルゲートチューブを有効利用して、チューブ内に漏洩同軸ケーブルを通している。このため、新たな保護部材を用いることなく、漏洩同軸ケーブルを保護することができる。しかも、車両の振動に起因して、漏洩同軸ケーブルが隣接している他の部材に接触することによる、摩擦や異音の発生を防止することができる。さらには、漏洩同軸ケーブルは、コルゲートチューブの内部において、ワイヤハーネスよりも車室側に位置している。このため、コルゲートチューブに対して、コルゲートチューブをワイヤハーネスと共に通しているにもかかわらず、ワイヤハーネスによって信号が遮られることなく、所望の通信性能を確保することができる。
請求項4に係る発明では、漏洩同軸ケーブルに有している複数のスロットは、車室に対して反対向きとなる、車外方向を向いている。このため、車体のなかの、電波を反射する部材によって信号が反射されて拡散する。従って、車室内に放射される電界の均一化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルのなかの、信号生成装置に接続される接続端(信号の入力端)は、車両の前部に位置している。一般に、漏洩同軸ケーブルは、信号の入力端(接続端)に近い方が電界強度が強くなる傾向にある。車両の前部において、信号生成装置に接続端が接続されることにより、運転者が着座する前席の領域における通信の信頼性を、特に高めることができる。運転者が一人だけ乗車している場合を含めると、携帯端末機は、運転者によって携帯されていることが多い。従って、前席に着座している運転者にとって、通信の信頼性を、特に高めることができる。
請求項6に係る発明では、複数のスロットのなかの、車両の前部に位置する一部は、接地された導体によって覆われている。このため、漏洩同軸ケーブルにおける接続端(信号の入力端)が、車両の前部に位置しているにもかかわらず、前席側と後席側とで、電界強度を均一化させることができる。例えば、車室への携帯端末機の置き忘れを検知する場合の検知精度を、車室の全体にわたって均一化することができる。
請求項7に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のサイドシルよりも車幅方向内側に位置している。このため、車両の前後方向に延びている該漏洩同軸ケーブルは、例えば、サイドシルの前後方向の略中央に位置しているセンタピラーによって、遮られることがない。このため、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前部から後部にわたって、左右のセンタピラーを迂回することなく直線状に延ばすことができる。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前後方向に分割する必要もない。
請求項8に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のセンタピラーを車体前後方向に貫通している。このため、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前部から後部にわたって、左右のセンタピラーを迂回することなく直線状に延ばすことができる。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前後方向に分割する必要もない。
請求項9に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のドア開口の下縁における少なくとも前端から後端にわたって位置している。左右のドア開口の下縁のスペースを有効利用して、左右の漏洩同軸ケーブルを通しているので、車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
請求項10に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、少なくとも、左右のドアインナパネルと、該左右のドアインナパネルの車幅方向の内面を覆っている左右のドアライニングと、の間に位置している。左右のドアインナパネルと左右のドアライニングとの間の空きスペースを有効利用して、左右の漏洩同軸ケーブルを通しているので、車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
本発明の実施例1に係る車両用通信装置を搭載した車両を模式的に表した平面図である。 図1に示された車両の斜視図である。 図2に示された車両に対する漏洩同軸ケーブルの配置を説明する説明図である。 図2の4−4線に沿った断面図である。 図4に示された漏洩同軸ケーブルが車室内に通されている構成を車室内から見た斜視図である。 図1に示された漏洩同軸ケーブルの一部が導体によって覆われている構成の平面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 図1に示された車室に対する漏洩同軸ケーブルの配置と該漏洩同軸ケーブルから車室の内部へ送信された電波の送信エリアの関係を説明する説明図である。 図1に示された各アンテナの各通信エリアと携帯端末機の位置との関係を説明する説明図である。 本発明の実施例2に係る車両用通信装置の漏洩同軸ケーブルの配置構造を説明する説明図である。 図10に示された漏洩同軸ケーブルを拡大した断面図である。 本発明の実施例3に係る車両用通信装置の漏洩同軸ケーブルの配置構造を説明する説明図である。 図12に示された漏洩同軸ケーブルが車室内に通されている構成を車室内から見た斜視図である。 図13の14−14線に沿った断面図である。 本発明の実施例4に係る車両用通信装置の漏洩同軸ケーブルの配置構造を説明する説明図である。 本発明の実施例5に係る車両用通信装置の漏洩同軸ケーブルの配置構造を説明する説明図である。 図16に示された漏洩同軸ケーブルが前ドアに配置されている構成を表した斜視図である。 図16に示された漏洩同軸ケーブルが前ドアと後ドアとに配置されている構成を車室内から見た斜視図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る車両用通信装置のアンテナ配置構造について、図1乃至図9に基づいて説明する。図1に示されるように、車両10には車両用通信装置21が搭載されている。該車両用通信装置21は、携帯端末機22に対して無線通信をすることが可能である。該車両用通信装置21と該携帯端末機22とによって、例えば車両用電子キーシステム20が構成されている。該車両用電子キーシステム20は、機械的な鍵を使用せずに、該携帯端末機22を用いた無線通信によって、車両10のドア41,41,42,42の施錠及び解錠を行うシステムであり、一般にスマートエントリシステムといわれている。
該携帯端末機22は、認証機能が組み込まれている、いわゆるキーフォブ(key fob)の一種であり、携帯式電話端末機や高機能携帯式電話端末機(スマートフォン)を含む。該携帯端末機22は、車両用電子キーシステム20の携帯式電子キーの機能が組み込まれている。該携帯端末機22の通信方式には、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式が、採用されている。Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格は、周波数2.4GHzという高周波帯の電波を使用している。
該車両用通信装置21は、該携帯端末機22と通信するための通信用集積回路23を内蔵した制御部24と、該制御部24が発した信号を分配する信号分配器25と、該信号分配器25に接続された近傍用アンテナ26及び広域用アンテナ27と、該信号分配器25から出力された信号の送信出力を適宜に調整する2つの出力調整器28,28と、該出力調整器28,28に接続された2つの漏洩同軸ケーブル29,29と、を含む。
該制御部24は、複数種の周波数の信号(電波)を生成する、いわゆる信号生成装置である。該通信用集積回路23は、例えばBluetooth(登録商標)の通信方式を採用するので、Bluetooth(登録商標) ICによって構成される。該制御部24、信号分配器25及び2つの出力調整器28,28は、車両10の前部、例えばインストルメントパネルの内部やエンジンルームに位置している。該信号分配器25は、制御部24に対して近傍用アンテナ26と広域用アンテナ27と右の漏洩同軸ケーブル29と左の漏洩同軸ケーブル29の接続状態を、一定時間毎に順次切り替える。
図1及び図2に示されるように、該近傍用アンテナ26は、車両10の周囲の近傍に位置している携帯端末機22と通信をすることが可能な通信エリアのアンテナであって、車両10のルーフ56の内面に配置されている。
該広域用アンテナ27は、該近傍用アンテナ26の通信エリアの外周囲に位置している携帯端末機22と通信をすることが可能な通信エリアのアンテナであって、車両10のルーフ56の外面に配置されている。
該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の内部に存在している携帯端末機22に対して無線通信をすることが可能な室内用アンテナを構成している。つまり、該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、制御部24(信号生成装置24)によって生成された、少なくとも周波数150MHz(好ましくは2.4GHz)の高周波帯の電波を車室11の内部に送信可能である。該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の下部に且つ左右に1つずつ配置されている。つまり、1つの漏洩同軸ケーブル29は、車室11のなかの運転席12側に配置されて、車両前後方向に延びている。他の1つの漏洩同軸ケーブル29は、車室11のなかの助手席13側に配置されて、車両前後方向に延びている。
該車両10は、例えば、右側に位置したステアリングホイール14を運転する、いわゆる右ハンドル車である。以下、右ハンドル車を例示して説明を続ける。運転席12側に配置されている漏洩同軸ケーブル29のことを、以下、適宜「右の漏洩同軸ケーブル29」という。助手席13側に配置されている漏洩同軸ケーブル29のことを、以下、適宜「左の漏洩同軸ケーブル29」という。
図3に示されるように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、通信信号(電波)を通す中心の中心導体31と、該中心導体31を被覆する電気絶縁性の絶縁被膜32と、該絶縁被膜32を被覆する導電性の外部導体被膜33と、該外部導体被膜33を被覆する表皮34と、から成る同軸ケーブルの一種であり、自由に折り曲げ可能である。
該外部導体被膜33には、ケーブル長手方向に所定の間隔を有して1列に配列した、複数の小さい孔35(スロット35)が開けられている。該複数のスロット35は、電波を通過する、つまりケーブル径方向の内外に電波の通過が可能である。このような左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、隣接する複数のスロット35が、相互に作用して送受信アンテナとして機能する、いわゆるスロットアレイアンテナに近い構成である。中心導体31を伝送される通信信号が、複数のスロット35から電波として外部へ漏洩することにより、左右の漏洩同軸ケーブル29,29の周囲には、通信エリアが形成される。
個々のスロット35の大きさ、スロット35間の間隔、ケーブル単位面積当たりのスロット35の数量(スロット密度)は、室内用アンテナとして最適なように設定される。例えば、スロット35の大きさが大きいほど、又は、スロット密度が大きいほど、左右の漏洩同軸ケーブル29,29から車室11へ多量の電波が放射される。
図1及び図2に示されるように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、車両前後方向に延びており、後端に終端抵抗36,36が設けられている。該左右の漏洩同軸ケーブル29,29の後端は、車室11の後端に位置している。該左右の漏洩同軸ケーブル29,29の前端37,37、つまり左右の接続端37,37は車両10の前部、例えば車室11の前端、インストルメントパネルの内部又はエンジンルームに位置している。該左右の接続端37,37は、通信線38,38により、2つの出力調整器28,28と信号分配器25とを介して、制御部24(信号生成装置24)に接続されている。
以下、車両10の車体40の概要について説明する。図1及び図2に示されるように、車両10は、車体40に左右の前ドア41,41と左右の後ドア42,42とを備えた、いわゆる4ドアタイプの乗用車であり、車体40の中央部の内側に車室11が形成されている。該車体40は、モノコックボディから成り、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線に対し左右対称形に形成されている。該左右の前ドア41,41及び該左右の後ドア42,42は、車幅方向の外側へ開くスイングドアである。
図2、図4及び図5に示されるように、車体40は、左右のサイドシル51と左右のフロントピラー52と左右のセンタピラー53と左右のリアピラー54と左右のルーフレール55とルーフ56とフロアパネル57とを含む。
左右のサイドシル51は、車体前後方向の中央の下部において左右の側部に位置し、車体40の前後方向に延びている。図4に示されるように、該左右のサイドシル51は、車体40の前後方向に均一な略矩形の閉断面形状に形成されている。つまり、サイドシル51は、車幅方向の内側に位置するサイドシルインナ61と、車幅方向の外側に位置するサイドシルアウタ62と、から成る閉断面体である。
図2及び図5に示されるように、左右のフロントピラー52は、左右のサイドシル51の前端部から上に延びている。左右のセンタピラー53は、左右のサイドシル51の長手途中の部位から上に延びている。左右のリアピラー54は、左右のサイドシル51の後端部から上に延びている。
左右のルーフレール55は、左右のフロントピラー52の上端と、左右のセンタピラー53の上端と、左右のリアピラー54の上端との間に掛け渡されている。ルーフ56は、左右のルーフレール55間に掛け渡されている。
図4及び図5に示されるように、フロアパネル57は、左右のサイドシル51間に張られており、上面にはフロアカーペット63が敷かれている。該フロアパネル57の下面は、左右のサイドシル51間に掛け渡されたクロスメンバ58によって支持されている。
図2及び図5に示されるように、該車体40の左右の側面には、前側に位置する左右のドア開口43と、後側に位置する左右のドア開口44と、が形成されている。
前側に位置する該左右のドア開口43は、左右の前ドア41,41によって開閉されるものであり、左右のサイドシル51と左右のフロントピラー52と左右のセンタピラー53と左右のルーフレール55とによって囲まれている。
後側に位置する該左右のドア開口44は、左右の後ドア42,42によって開閉されるものであり、左右のサイドシル51と左右のセンタピラー53と左右のリアピラー54と左右のルーフレール55とによって囲まれている。
図4に示されるように、該左右のドア開口43の下側の縁は、該左右のサイドシル51の上縁51aによって構成されている。該左右のドア開口43の縁には、開口用シール部材45(ドアオープニングシール45)が設けられている。該左右のサイドシル51の少なくとも車幅方向の外面は、左右のサイドシルガーニッシュ64によって覆われている。該左右のサイドシルガーニッシュ64は、左右のサイドシル51の外面の外観性を高めるための化粧カバーの一種である。
さらに、左右のサイドシル51及びフロアパネル57の、少なくとも一部は、左右のサイドシルカバー65によって覆われている。詳しく述べると、該左右のサイドシルカバー65は、サイドシル51の車幅方向の内側の面及び上面と、フロアパネル57の車幅方向の端部の上面と、を覆っている。左右のサイドシル51の車幅方向の内側の面と左右のサイドシルカバー65との間には、所定の間隔の第1の空間部66を有している。
該第1の空間部66は、左右のサイドシル51とフロアパネル57の車幅方向両端部57aと左右のサイドシルカバー65とによって囲まれており、該左右のサイドシル51に沿って車体前後方向に貫通している。該第1の空間部66には、図示せぬ車載用機器に接続される複数のワイヤハーネス67が通される。該複数のワイヤハーネス67は、例えばコルゲートチューブ(corrugated tube)等の、保護用チューブ68にまとめて通されることにより、保護されている。以下、該保護用チューブ68のことを、適宜「コルゲートチューブ68」と言い換える。
該左右の前ドア41は、車幅方向外側のドアアウタパネル71と車幅方向内側のドアインナパネル72とから成る、中空状の部材である。該左右の後ドア42(図2参照)は、該左右の前ドア41と同様の構成である。ドアアウタパネル71の縁とドアインナパネル72との縁とが結合されることによって、ドア41の周縁部73が形成されている。
該ドア41の周縁部73には、内外二重のドア用シール部材74,75が設けられている。該ドア用シール部材74,75は、前側に位置するドア開口43が前ドア41によって閉じられた状態において、該ドア開口43のシール接触部、つまり左右のサイドシルガーニッシュ64に接触してシールするための弾性部材である。該ドア開口43が前ドア41によって閉じられた状態において、該ドア開口43の周縁は、ドア用シール部材74,75によってシールされる。
ドアインナパネル72の車幅方向の内面72aは、ドアライニング76により覆われている。該ドアインナパネル72と該ドアライニング76との間には、所定の間隔の第2の空間部77が形成されている。該左右のドアライニング76及び該第2の空間部77は、該左右のサイドシル51の真上に位置するとともに、該左右のサイドシル51に対して車幅方向にオーバーラップしている。
図2及び図4に示されるように、該車室11は、少なくとも左右のサイドシル51とフロアパネル57と左右のドア41,41,42,42の各ドアインナパネル72とを含む車体40によって、囲われた空間である。より詳しく述べると、該車室11は、車体40の左右の側部とフロアパネル57とルーフ56と左右のドア41,41,42,42とダッシュボード(図示せず)とによって囲われている。
少なくとも車室11を形成する各部材、例えば車体40の左右の側部(左右のサイドシル51を含む)と、ルーフ56と、フロアパネル57と、左右のドア41,41,42,42のドアアウタパネル71及びドアインナパネル72とは、電磁波を反射する材料によって構成されている。電磁波を反射する材料には、例えばアルミニウム材(アルミニウム合金を含む)がある。さらには、電磁波を反射する材料には、板材のプレス成型品、鋳造品、鍛造品を含む。
以下、車体40に対する右の漏洩同軸ケーブル29の配置について、詳しく説明する。左の漏洩同軸ケーブル29の配置構造については、右の漏洩同軸ケーブル29の配置構造に対して左右対称である他には、同じ構成なので、説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、車室11の内部には、右の漏洩同軸ケーブル29(室内用アンテナ29)が配置されている。該右の漏洩同軸ケーブル29は、左右のドアインナパネル72よりも車幅方向内側において、車室11の下部に且つフロアパネル57の車幅方向の両端部57aの上に位置している。
より詳しく述べると、該右の漏洩同軸ケーブル29は、サイドシル51とフロアパネル57の端部57aとのコーナに位置する。つまり、該漏洩同軸ケーブル29は、サイドシル51よりも車幅方向内側に位置するとともに、該サイドシル51に沿って前後方向へ延びている。このため、該漏洩同軸ケーブル29は、サイドシル51の前後方向の略中央に位置しているセンタピラー53に遮られることがない。従って、該漏洩同軸ケーブル29を車室11の前後方向に分割する必要はない。
該右の漏洩同軸ケーブル29は、第1の空間部66の内部に通されている。この結果、該右の漏洩同軸ケーブル29は、右のサイドシル51とフロアパネル57の車幅方向の端部57aと右のサイドシルカバー65とによって、囲まれている。
このように、漏洩同軸ケーブル29は、サイドシルカバー65によって覆われている。このため、通信範囲の制御の観点から適切な場所に、漏洩同軸ケーブル29を配置することができる。しかも、漏洩同軸ケーブル29は、サイドシルカバー65によって覆われているので、乗員から直接に見えない。従って、車室11の外観性を高めることができる。また、サイドシルカバー65の内部空間66(第1の空間部66)を有効利用して、漏洩同軸ケーブル29を通している。車室11には、漏洩同軸ケーブル29を通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室11の空間を従来と同等に確保することができる。
図1に示されるように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29のなかの、信号生成装置24に接続される接続端37,37(信号の入力端37,37)は、車両10の前部に位置している。一般に、漏洩同軸ケーブル29,29は、信号の入力端37,37(接続端37,37)に近い方が電界強度が強くなる傾向にある。車両10の前部において、信号生成装置24に接続端37,37が接続されることにより、運転者が着座する前席12の領域における通信の信頼性を、特に高めることができる。運転者が一人だけ乗車している場合を含めると、携帯端末機22は、運転者によって携帯されていることが多い。従って、前席12に着座している運転者にとって、通信の信頼性を、特に高めることができる。
図4及び図6に示されるように、該漏洩同軸ケーブル29に有している複数のスロット35は、車室11に対して反対向きとなる車外方向を向いている。例えば、該複数のスロット35は、フロアパネル57の車幅方向両端部57a、又は左右のサイドシル51に向いている。このため、車体40のなかの、電波を反射する部材によって信号が反射されて拡散する。従って、車室11内に放射される電界の均一化を図ることができる。漏洩同軸ケーブル29から送信された電波が、車体40のなかの、電波を反射する部材(反射部材)によって効果的に反射されるためには、該反射部材から漏洩同軸ケーブル29までの距離は、小さいことが好ましい。該距離は、例えば最大150mmに設定される。
図6及び図7に示されるように、複数のスロット35のなかの、車両10(図1参照)の前部に位置する一部は、接地(アース)されている導体81によって覆われている。より詳しく述べると、該導体81は導電性材料、例えば金属製板材のカバーにより構成されて、車体40に電気的に接続される。該導体81は、例えば、サイドシル51とフロアパネル57の端部57aとのコーナに位置し、該サイドシル51及び該フロアパネル57に導電性の少なくとも1つのボルト82によって取り付けられる。該サイドシル51及び該フロアパネル57は、導電性を有している材料によって構成されている。
このように、複数のスロット35のなかの、車両10の前部に位置する一部は、接地(アース)されている導体81によって覆われている。このため、漏洩同軸ケーブル29における接続端37(信号の入力端37)が、車両10の前部に位置しているにもかかわらず、前席12側と後席15側とで、電界強度を均一化させることができる。例えば、車室11への携帯端末機22の置き忘れを検知する場合の検知精度を、車室11の全体にわたって均一化することができる。
次に、図8(a)、図8(b)及び図8(c)に基づいて漏洩同軸ケーブル29,29の配置と通信エリアとの関係を説明する。該漏洩同軸ケーブル29,29から送信される電波の周波数は、少なくとも周波数150MHzの高周波帯である。
図8(a)は、車室11の車幅中央に且つフロアパネル57の上に、1つの漏洩同軸ケーブル29が配置された場合において、該漏洩同軸ケーブル29から車室11の内部へ送信された電波の送信エリアAr1を示している。この場合には、該電波の一部は、車室11からドア41,42の窓41a,42aを透過して車外へ、かなり漏洩してしまう。しかも、車室11の内部には、該漏洩同軸ケーブル29から送信された該電波の届かないエリアAr11が多い。
図8(b)は、車室11内において、左のサイドシル51とフロアパネル57の左端部57aとのコーナに、1つの漏洩同軸ケーブル29が配置された場合において、該漏洩同軸ケーブル29から車室11の内部へ送信された電波の送信エリアAr2を示している。この場合には、該電波の一部は、車室11からドア41,42の窓41a,42aを透過して車外へ、漏洩する範囲が小さい。しかし、車室11の内部には、該漏洩同軸ケーブル29から送信された該電波の届かないエリアAr21が多い。
図8(c)は、車室11内において、左右のサイドシル51,51とフロアパネル57の左右の端部57a,57aとの各コーナに、2つの漏洩同軸ケーブル29,29が配置された場合において、該漏洩同軸ケーブル29,29から車室11の内部へ送信された電波の送信エリアAr3,Ar3を示している。該左右の送信エリアAr3,Ar3は、車幅中央において、互いにオーバーラップしている。しかも、車室11の内部において、該漏洩同軸ケーブル29,29から送信された該電波の届かないエリアAr31が、極めて僅かである。以上の結果、図8(c)に示されるように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の左下コーナ及び右下コーナに位置することが、好ましい。
このように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の下部に且つ左右のドアインナパネル72,72よりも車幅方向内側において、フロアパネル57の上における車幅方向の両端部57a,57aに位置している。つまり、該左右の漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の左下コーナ及び右下コーナに位置するとともに、車両前後方向に延びている。該各下コーナの壁面は、電磁波を反射する材料によって構成されている。左右の漏洩同軸ケーブル29,29から車室11の内部へ送信された、高周波帯の電波は、車室11の左右の下コーナに当たると、該各下コーナの壁面に反射して、車室11内へ戻る。左右の漏洩同軸ケーブル29,29から、電磁波を透過しやすい窓41a,42aまでの、距離は比較的長い。
しかも、該左右の漏洩同軸ケーブル29,29から送信される、高周波帯の電波の送信出力を適宜に調整する(例えば、出力調整器28,28によって調整する)ことによって、該電波が、車室11から窓41a,42aを透過して車外へ漏洩しないように、抑制することができる。つまり、車両用通信装置21に高周波帯の電波を用いる場合であっても、該電波の送信出力を調整することのみによって、該電波の送信範囲が車室11内のみとなるように調整することができる。例えば、携帯端末機22に標準搭載のBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式を用いた、車両用電子キーシステム20の構築が可能となる。このように、車両用通信装置21の通信方式には、携帯端末機22に標準として採用されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)といった規格の、より汎用性の高い通信方式を適用することができる。
さらには、車室11の内部において、該漏洩同軸ケーブル29,29から送信された該電波の届かないエリアAr31を極力少なくすることができるので、該車室11の概ね全範囲にわたって、電波の送信エリアAr3,Ar3とすることができる。このため、車両用通信装置21は、電子キーの機能を有している携帯端末機22が、車室11の内部に存在しているか否かを、確実に且つ迅速に検知することができる。例えば、車室11の内部に該携帯端末機22を置き忘れた状態において、ドア41,42をロックスイッチによって施錠をしようとした場合に、車室11内に該携帯端末機22を放置したまま、ドア41,42の施錠をすることがない。
しかも、車室11の内部に存在する携帯端末機22を使い、少なくとも周波数150MHzの高周波帯の電波により、制御部24に対してローカル通信をすることが可能である。該ローカル通信により、携帯端末機22と車両10の各部との間で、制御部24を介して各種のデータを転送し合うことができる。例えば、車両10の各種の情報を携帯端末機22へ転送し、該情報を該携帯端末機22の表示部に表示することによって、乗員に情報提供をすることができる。
次に、図1に示される各アンテナ26,27,29,29が、携帯端末機22と個別に通信可能な通信エリアの概念について説明する。図1に示されるように、信号分配器25は、制御部24からの切り替え指令に従って、該制御部24に対する各アンテナ26,27,29,29の接続経路を、所定の一定の「切り替え時間」毎に順次切り替える。該切り替え時間は微小であって、例えば数十msである。該制御部24は、接続経路が切り替わる毎に所定の周波数の信号(応答要求信号)を生成して、各アンテナ26,27,29,29のなかの接続された1つへ送信する。該各アンテナ26,27,29,29は、個別に制御部24から受けた該応答要求信号に従い、順次電波を発信する。
携帯端末機22は、各アンテナ26,27,29,29のなかの、該応答要求の電波を発信した1つ(特定アンテナ)に対して、通信可能な通信エリアに存在している場合には、該応答要求の電波に対して応答信号(電波)を発する。該特定アンテナは、携帯端末機22から受けた応答信号を、信号分配器25を介して制御部24へ伝達する。
該制御部24は、該応答要求の電波を発信した時点から微小な一定の「応答時間」以内に、携帯端末機22から特定アンテナを介して応答信号を受けた場合に、「応答有り」と判断する。つまり、該制御部24は、「該特定アンテナに対して通信可能な通信エリア(応答エリア)に、携帯端末機22が存在している」と判断する。
一方、該制御部24は、応答時間以内に、携帯端末機22から特定アンテナを介して応答信号を受けなかった場合に、「応答無し」と判断する。つまり、該制御部24は、「該特定アンテナに対して通信可能な通信エリアに、携帯端末機22が存在していない」と判断する。なお、該応答時間は、該切り替え時間よりも小さく設定されている。
図9に示されるように、左右の漏洩同軸ケーブル29,29から送信された電波が届く応答エリアAcは、実質的に車室11内のみである。該応答エリアAcのことを「車室内エリアAc」という。
近傍用アンテナ26から送信された電波が届く応答エリアAnは、該近傍用アンテナ26から車両10の外周囲の近傍(第1基準線L1)までの範囲である。該近傍エリアAn(車両の近傍エリアAn)の広さは、例えば車両10の周囲2m程度までの範囲に設定される。
広域用アンテナ27から送信された電波が届く応答エリアAiは、該広域用アンテナ27から第2基準線L2までの範囲である。該第2基準線L2によって囲まれている該応答エリアAi(通信圏内エリアAi)は、車両の近傍エリアAnよりも広範囲である。
該通信圏内エリアAiよりも外側のエリアAo(通信圏外エリアAo)は、該第2基準線L2を包囲している全範囲である。
携帯端末機22の応答信号を各アンテナ26,27,29,29によって受信した受信結果と、該受信結果に応じて制御部24が判定する応答エリアとの、関係についてまとめると、表1の通りである。
Figure 2013186877
該表1において、○印は、携帯端末機22の応答信号を各アンテナ26,27,29,29によって個別に受信した場合を示す。×印は、該応答信号を受信しなかった場合を示す。
図9及び表1に示されるように、携帯端末機22からの応答信号を、全てのアンテナ26,27,29,29が受信しない場合には、制御部24は、「携帯端末機22が通信圏外エリアAoに存在している」と判断する。
携帯端末機22からの応答信号を、広域用アンテナ27だけが受信した場合には、制御部24は、「携帯端末機22が通信圏内エリアAiに存在している」と判断する。
携帯端末機22からの応答信号を、近傍用アンテナ26が受信するとともに、左右の室内用アンテナ29,29が受信しない場合には、制御部24は、「携帯端末機22が車両の近傍エリアAnに存在している」と判断する。この場合には、広域用アンテナ27が応答信号を受信したか否かは無関係である。
携帯端末機22からの応答信号を、左の室内用アンテナ29が受信した場合には、制御部24は、「携帯端末機22が車室内エリアAcに存在している」と判断する。この場合には、近傍用アンテナ26、広域用アンテナ27、及び右の室内用アンテナ29が応答信号を受信したか否かは無関係である。
携帯端末機22からの応答信号を、右の室内用アンテナ29が受信した場合には、制御部24は、「携帯端末機22が車室内エリアAcに存在している」と判断する。この場合には、近傍用アンテナ26、広域用アンテナ27、及び左の室内用アンテナ29が応答信号を受信したか否かは無関係である。
実施例2に係る車両用通信装置のアンテナ配置構造について、図10及び図11に基づいて説明する。図10は上記図4に対応させて表している。実施例2の車両用通信装置21Aは、上記図1乃至図9に示されている実施例1の左右の室内用アンテナ29,29(左右の漏洩同軸ケーブル29,29)の配置構造を、図10及び図11に示される配置構造に変更したことを特徴とし、他の構成については上記図1乃至図9に示される実施例1と同じなので、説明を省略する。
以下、右の室内用アンテナ29(右の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造について説明する。左の室内用アンテナ29(左の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造については、右の室内用アンテナ29の配置構造に対して左右対称である他には同様の構成なので、説明を省略する。
より具体的に述べると、車両用通信装置21Aは、前記右のコルゲートチューブ68(保護用チューブ68)に、車載用機器に接続される複数のワイヤハーネス67と共に、右の漏洩同軸ケーブル29が通されている。該右のコルゲートチューブ68は、右のサイドシルカバー65によって覆われることにより、第1の空間部66の内部を車体前後方向に延びている。
このように、該右の漏洩同軸ケーブル29及び該右のコルゲートチューブ68は、第1の空間部66の内部において、右のサイドシル51の上部の近傍に位置している。つまり、該右の漏洩同軸ケーブル29は、右のドアインナパネル72よりも車幅方向内側において、車室11の下部に且つフロアパネル57の上における車幅方向の端部57aに位置し、しかも、車両前後方向に延びている。
該右の漏洩同軸ケーブル29は、右のコルゲートチューブ68の内部において、複数のワイヤハーネス67よりも車室11側に位置している。該右の漏洩同軸ケーブル29に有している複数のスロット35は、車室11に対して反対向きとなる車外方向を向いている。例えば、該複数のスロット35は、フロアパネル57の車幅方向両端部57a、又は右のサイドシル51に向いている。
実施例2によれば、上記実施例1の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。さらに実施例2では、複数のワイヤハーネス67を通した左右のコルゲートチューブ68を有効利用して、左右のコルゲートチューブ68内に左右の漏洩同軸ケーブル29を通している。このため、新たな保護部材を用いることなく、左右の漏洩同軸ケーブル29を保護することができる。しかも、車両10の振動に起因して、左右の漏洩同軸ケーブル29が隣接している他の部材に接触することによる、摩擦や異音の発生を防止することができる。
さらに実施例2では、左右の漏洩同軸ケーブル29は、左右のコルゲートチューブ68の内部において、複数のワイヤハーネス67よりも車室11側に位置している。このため、左右のコルゲートチューブ68に対して、該左右のコルゲートチューブ68を複数のワイヤハーネス67と共に通しているにもかかわらず、該ワイヤハーネス67によって信号が遮られることなく、所望の通信性能を確保することができる。
実施例3に係る車両用通信装置のアンテナ配置構造について、図12乃至図14に基づいて説明する。図12は上記図4に対応させて表している。実施例3の車両用通信装置21Bは、上記図1乃至図9に示されている実施例1の左右の室内用アンテナ29,29の配置構造を、図12乃至図14に示される配置構造に変更したことを特徴とし、他の構成については上記図1乃至図9に示される実施例1と同じなので、説明を省略する。
以下、右の室内用アンテナ29(右の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造について説明する。左の室内用アンテナ29(左の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造については、右の室内用アンテナ29の配置構造に対して左右対称である他には同様の構成なので、説明を省略する。
より具体的に述べると、車両用通信装置21Bの右の漏洩同軸ケーブル29は、右のサイドシル51の上を車体前後方向に延びるとともに、右のセンタピラー53を車体前後方向に貫通している。つまり、該右のセンタピラー53には、前後貫通した貫通孔53aが形成されている。該右の漏洩同軸ケーブル29は、貫通孔53aを貫通している。
さらには、前のドア開口43及び後のドア開口44の部位においては、該右のコルゲートチューブ68は、右のサイドシルカバー65(図12参照)によって覆われることにより、第1の空間部66の内部を車体前後方向に延びている。
このように、該右の漏洩同軸ケーブル29は、右のドアインナパネル72よりも車幅方向内側において、車室11の下部に且つ右のサイドシル51の上に位置し、しかも、車両前後方向に延びている。
該右の漏洩同軸ケーブル29に有している複数のスロット35は、車室11に対して反対向きとなる車外方向を向いている。例えば、該複数のスロット35は、センタピラー53及びドアインナパネル72、又はサイドシル51に向いている。
実施例3によれば、上記実施例1の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。さらに実施例3では、上記実施例2と同様に、複数のワイヤハーネス67を通した左右のコルゲートチューブ68を有効利用して、左右のコルゲートチューブ68内に左右の漏洩同軸ケーブル29を通すことが、より好ましい。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブル29は、左右のコルゲートチューブ68の内部において、複数のワイヤハーネス67よりも車室11側に位置することが好ましい。このような構成とすることによって、上記実施例2の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。
さらに実施例3では、左右の漏洩同軸ケーブル29は、左右のセンタピラー53を車体前後方向に貫通している。このため、該左右の漏洩同軸ケーブル29を、車室11の前部から後部にわたって、左右のセンタピラー53を迂回することなく直線状に延ばすことができる。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブル29を、車室11の前後方向に分割する必要もない。
実施例4に係る車両用通信装置のアンテナ配置構造について、図15に基づいて説明する。図15は上記図13に対応させて表している。実施例4の車両用通信装置21Cは、上記図12乃至図14に示される実施例3の左右の室内用アンテナ29(左右の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造を、図15に示される配置構造に変更したことを特徴とし、他の構成については上記実施例1乃至実施例3と同じなので、説明を省略する。
以下、右の室内用アンテナ29(右の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造について説明する。左の室内用アンテナ29(左の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造については、右の室内用アンテナ29の配置構造に対して左右対称である他には同様の構成なので、説明を省略する。
より具体的に述べると、車両用通信装置21Cの右の漏洩同軸ケーブル29は、前側の左右のドア開口43の下縁における少なくとも前端から後端にわたって位置するとともに、後側の左右のドア開口44の下縁における少なくとも前端から後端にわたって位置している。さらに右の漏洩同軸ケーブル29は、車体前後方向に延びている。
言い換えると、該右の漏洩同軸ケーブル29は、前側のドア開口43の部位と、後側の左右のドア開口44の部位とに、前後二分割されている。つまり、該右の漏洩同軸ケーブル29は、前側の漏洩同軸ケーブル29aと後側の漏洩同軸ケーブル29bとによって構成されている。該前側の漏洩同軸ケーブル29aと該後側の漏洩同軸ケーブル29bとは、互いに同じ構成であって、それぞれの後端に終端抵抗36,36が設けられる。該前側の漏洩同軸ケーブル29aの前端の接続端37と、該後側の漏洩同軸ケ−ブル29bの前端の接続端37とは、信号分配器91を介して出力調整器28に接続されている。該信号分配器91は、制御部24に対して、前後の漏洩同軸ケーブル29a,29bを同時に接続する。制御部24(図1参照)の信号は、出力調整器28を介して、信号分配器91から前後の漏洩同軸ケーブル29a,29bへ同時に送られる。なお、該信号分配器91の有無は任意である。該信号分配器91を廃止した場合には、制御部24から前後の漏洩同軸ケーブル29a,29bへ同期して信号が送られる。
該左右の漏洩同軸ケーブル29に有している複数のスロット35(図14参照)は、車室11に対して反対向きとなる車外方向を向いている。例えば、該複数のスロット35はドアインナパネル72又はサイドシル51に向いている。
実施例4によれば、上記実施例1乃至実施例3の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。さらに実施例4では、各ドア開口43,44の下縁のスペースを有効利用して、左右の漏洩同軸ケーブル29を通しているので、車室11には、該漏洩同軸ケーブル29を通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室11の空間を従来と同等に確保することができる。
実施例5に係る車両用通信装置のアンテナ配置構造について、図16乃至図18に基づいて説明する。図16は上記図4に対応させて表している。実施例5の車両用通信装置21Dは、上記図1乃至図9に示される実施例1の左右の室内用アンテナ29,29(左右の漏洩同軸ケーブル29,29)の配置構造を、図16乃至図18に示される配置構造に変更したことを特徴とし、他の構成については上記実施例1乃至実施例3と同じなので、説明を省略する。
以下、右の室内用アンテナ29(右の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造について説明する。左の室内用アンテナ29(左の漏洩同軸ケーブル29)の配置構造については、右の室内用アンテナ29の配置構造に対して左右対称である他には同様の構成なので、説明を省略する。
より具体的に述べると、車両用通信装置21Dの右の漏洩同軸ケーブル29は、少なくとも第2の空間部77の内部の下部に位置している。上述のように、該第2の空間部77は、ドアインナパネル72とドアライニング76とによって囲まれた空間である。このように、該右の漏洩同軸ケーブル29は、右のドアインナパネル72よりも車幅方向内側において、車室11の下部に且つ右のサイドシル51の上に位置し、しかも、車両前後方向に延びている。
言い換えると、該右の漏洩同軸ケーブル29は、少なくとも、前ドア41の第2の空間部77の内部と、後ドア42の第2の空間部77の内部とに、前後二分割されている。つまり、該右の漏洩同軸ケーブル29は、前ドア41に位置する前側の漏洩同軸ケーブル29cと、後ドア42に位置する後側の漏洩同軸ケーブル29dと、によって構成されている。
該前側の漏洩同軸ケーブル29cと該後側の漏洩同軸ケーブル29dとは、互いに同じ構成であって、それぞれの後端に終端抵抗36,36が設けられる。該前側の漏洩同軸ケーブル29cの前端の接続端37と、該後側の漏洩同軸ケ−ブル29dの前端の接続端37とは、信号分配器91を介して出力調整器28に接続されている。該信号分配器91は、制御部24に対して、前後の漏洩同軸ケーブル29c,29dを同時に接続する。制御部24(図1参照)の信号は、出力調整器28を介して、信号分配器91から前後の漏洩同軸ケーブル29c,29dへ同時に送られる。なお、該信号分配器91の有無は任意である。該信号分配器91を廃止した場合には、制御部24から前後の漏洩同軸ケーブル29c,29dへ同期して信号が送られる。
該右の漏洩同軸ケーブル29に有している複数のスロット35は、車室11に対して反対向きとなる車外方向を向いている。例えば、該複数のスロット35は、ドアインナパネル72又はサイドシル51に向いている。
実施例5によれば、上記実施例1乃至実施例3の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。さらに実施例5では、右のドアインナパネル72と右のドアライニング76との間の空きスペース(第2の空間部77)を有効利用して、右の漏洩同軸ケーブル29を通しているので、車室11には、漏洩同軸ケーブル29を通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室11の空間を従来と同等に確保することができる。
なお、本発明のアンテナ配置構造によれば、スマートエントリシステムにおいて一般に採用されている、周波数315MHzの高周波帯の電波により、左右の漏洩同軸ケーブル29,29を使用して通信をする場合であっても有効である。
本発明に係る車両用通信装置21のアンテナ配置構造は、車両用電子キーシステムに採用するのに好適である。
10…車両、11…車室、20…車両用電子キーシステム、21,21A,21B,21C,21D…車両用通信装置、22…携帯端末機、24…信号生成装置(制御部)、29…室内用アンテナ(左右の漏洩同軸ケーブル)、35…スロット、37…接続端、40…車体、41…ドア(前ドア)、42…ドア(後ドア)、43…ドア開口、44…ドア開口、51…サイドシル、53…センタピラー、53a…貫通孔、57…フロアパネル、57a…端部、65…サイドシルカバー、67…ワイヤハーネス、68…コルゲートチューブ、72…ドアインナパネル、76…ドアライニング、81…導体(カバー)。
請求項1に係る発明によれば、電磁波を反射する材料によって構成されている、左右のサイドシルと、該左右のサイドシル間に張られたフロアパネルと、前記左右のサイドシルの近傍に位置する左右のドアの各ドアインナパネルと、を含む車体によって囲われた車室の内部に、室内用アンテナが配置され、該室内用アンテナは、前記車室の内部に存在している携帯端末機に対して無線通信をすることが可能である、車両用通信装置のアンテナ配置構造において、前記室内用アンテナは、信号生成装置によって生成された周波数150MHzの高周波帯の電波又は周波数150MHzよりも高い高周波帯の電波を前記車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成され、該左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記車室の下部且つ前記左右のサイドシルの上と、前記車室の下部且つ前記フロアパネルの車幅方向の両端部の上と、のいずれか一方に位置し、車両前後方向に延びており、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシル及び前記フロアパネルの、少なくとも一部を覆うための左右のサイドシルカバーによって覆われていることを特徴とする車両用通信装置のアンテナ配置構造が提供される。
請求項2に係る発明によれば、電磁波を反射する材料によって構成されている、左右のサイドシルと、該左右のサイドシル間に張られたフロアパネルと、前記左右のサイドシルの近傍に位置する左右のドアの各ドアインナパネルと、を含む車体によって囲われた車室の内部に、室内用アンテナが配置され、該室内用アンテナは、前記車室の内部に存在している携帯端末機に対して無線通信をすることが可能である、車両用通信装置のアンテナ配置構造において、前記室内用アンテナは、信号生成装置によって生成された周波数150MHzの高周波帯の電波又は周波数150MHzよりも高い高周波帯の電波を前記車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成され、該左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記車室の下部且つ前記左右のサイドシルの上と、前記車室の下部且つ前記フロアパネルの車幅方向の両端部の上と、のいずれか一方に位置し、車両前後方向に延びており、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記電波を通過する複数のスロットを有し、該複数のスロットは、前記車室に対して反対向きとなる車外方向を向いていることを特徴とする車両用通信装置のアンテナ配置構造が提供される。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルのなかの、前記信号生成装置に接続される接続端は、車両の前部に位置している。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、前記複数のスロットのなかの、前記車両の前部に位置する一部は、接地された導体によって覆われている。
請求項6に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルよりも車幅方向内側に位置している。
請求項7に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルの車体前後方向の略中央から起立している左右のセンタピラーを、車体前後方向に貫通している。
請求項8に記載のごとく、より好ましくは、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアによって開閉される左右のドア開口の下縁における、少なくとも前端から後端にわたって位置している。
請求項9に係る発明によれば、電磁波を反射する材料によって構成されている、左右のサイドシルと、該左右のサイドシル間に張られたフロアパネルと、前記左右のサイドシルの近傍に位置する左右のドアの各ドアインナパネルと、を含む車体によって囲われた車室の内部に、室内用アンテナが配置され、該室内用アンテナは、前記車室の内部に存在している携帯端末機に対して無線通信をすることが可能である、車両用通信装置のアンテナ配置構造において、前記室内用アンテナは、信号生成装置によって生成された周波数150MHzの高周波帯の電波又は周波数150MHzよりも高い高周波帯の電波を前記車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成され、該左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記車室の下部且つ前記左右のサイドシルの上に位置し、車両前後方向に延びており、前記左右の漏洩同軸ケーブルは、少なくとも、前記左右のドアインナパネルと、該左右のドアインナパネルの車幅方向の内面を覆っている左右のドアライニングと、の間に位置していることを特徴とする車両用通信装置のアンテナ配置構造が提供される。
しかも、左右の漏洩同軸ケーブルから送信される高周波帯の電波の送信出力を、適宜に調整する(例えば出力調整器によって調整する)ことによって、該電波が車室から窓を透過して車外へ漏洩しないように、抑制することができる。つまり、車両用通信装置に高周波帯の電波を用いる場合であっても、該電波の送信出力を調整することのみによって、該電波の送信範囲が車室内のみとなるように調整することができる。例えば、携帯端末機に標準搭載のBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式を用いた、車両用電子キーシステムの構築が可能となる。このように、車両用通信装置の通信方式には、携帯端末機に標準として採用されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)といった規格の、より汎用性の高い通信方式を適用することができる。
さらに、請求項1に係る発明では、漏洩同軸ケーブルは、サイドシル及びフロアパネルの少なくとも一部を覆うためのサイドシルカバーによって覆われている。このため、通信範囲の制御の観点から適切な場所に、漏洩同軸ケーブルを配置することができる。しかも、漏洩同軸ケーブルは、サイドシルカバーによって覆われているので、乗員から直接に見えない。従って、車室の外観性を高めることができる。また、サイドシルカバーの内部空間を有効利用して、漏洩同軸ケーブルを通している。車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
請求項2に係る発明では、室内用アンテナを構成するための左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の下部に且つ左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、左右のサイドシルの上と、フロアパネルの上における車幅方向の端部と、のいずれか一方に位置している。つまり、該左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の左下コーナ及び右下コーナに位置するとともに、車両前後方向に延びている。該各下コーナの壁面は、電磁波を反射する材料によって構成されている。左右の漏洩同軸ケーブルから車室の内部へ送信された、高周波帯の電波は、車室の左右の下コーナに当たると、該各下コーナの壁面に反射して、車室内へ戻る。左右の漏洩同軸ケーブルから、電磁波を透過しやすい窓までの、距離は比較的長い。
しかも、左右の漏洩同軸ケーブルから送信される高周波帯の電波の送信出力を、適宜に調整する(例えば出力調整器によって調整する)ことによって、該電波が車室から窓を透過して車外へ漏洩しないように、抑制することができる。つまり、車両用通信装置に高周波帯の電波を用いる場合であっても、該電波の送信出力を調整することのみによって、該電波の送信範囲が車室内のみとなるように調整することができる。例えば、携帯端末機に標準搭載のBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式を用いた、車両用電子キーシステムの構築が可能となる。このように、車両用通信装置の通信方式には、携帯端末機に標準として採用されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)といった規格の、より汎用性の高い通信方式を適用することができる。
さらには、漏洩同軸ケーブルに有している複数のスロットは、車室に対して反対向きとなる、車外方向を向いている。このため、車体のなかの、電波を反射する部材によって信号が反射されて拡散する。従って、車室内に放射される電界の均一化を図ることができる。
請求項4に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルのなかの、信号生成装置に接続される接続端(信号の入力端)は、車両の前部に位置している。一般に、漏洩同軸ケーブルは、信号の入力端(接続端)に近い方が電界強度が強くなる傾向にある。車両の前部において、信号生成装置に接続端が接続されることにより、運転者が着座する前席の領域における通信の信頼性を、特に高めることができる。運転者が一人だけ乗車している場合を含めると、携帯端末機は、運転者によって携帯されていることが多い。従って、前席に着座している運転者にとって、通信の信頼性を、特に高めることができる。
請求項5に係る発明では、複数のスロットのなかの、車両の前部に位置する一部は、接地された導体によって覆われている。このため、漏洩同軸ケーブルにおける接続端(信号の入力端)が、車両の前部に位置しているにもかかわらず、前席側と後席側とで、電界強度を均一化させることができる。例えば、車室への携帯端末機の置き忘れを検知する場合の検知精度を、車室の全体にわたって均一化することができる。
請求項6に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のサイドシルよりも車幅方向内側に位置している。このため、車両の前後方向に延びている該漏洩同軸ケーブルは、例えば、サイドシルの前後方向の略中央に位置しているセンタピラーによって、遮られることがない。このため、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前部から後部にわたって、左右のセンタピラーを迂回することなく直線状に延ばすことができる。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前後方向に分割する必要もない。
請求項7に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のセンタピラーを車体前後方向に貫通している。このため、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前部から後部にわたって、左右のセンタピラーを迂回することなく直線状に延ばすことができる。しかも、該左右の漏洩同軸ケーブルを、車室の前後方向に分割する必要もない。
請求項8に係る発明では、左右の漏洩同軸ケーブルは、左右のドア開口の下縁における少なくとも前端から後端にわたって位置している。左右のドア開口の下縁のスペースを有効利用して、左右の漏洩同軸ケーブルを通しているので、車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
請求項9に係る発明では、室内用アンテナを構成するための左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の下部に且つ左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、左右のサイドシルの上に位置している。つまり、該左右の漏洩同軸ケーブルは、車室の左下コーナ及び右下コーナに位置するとともに、車両前後方向に延びている。該各下コーナの壁面は、電磁波を反射する材料によって構成されている。左右の漏洩同軸ケーブルから車室の内部へ送信された、高周波帯の電波は、車室の左右の下コーナに当たると、該各下コーナの壁面に反射して、車室内へ戻る。左右の漏洩同軸ケーブルから、電磁波を透過しやすい窓までの、距離は比較的長い。
しかも、左右の漏洩同軸ケーブルから送信される高周波帯の電波の送信出力を、適宜に調整する(例えば出力調整器によって調整する)ことによって、該電波が車室から窓を透過して車外へ漏洩しないように、抑制することができる。つまり、車両用通信装置に高周波帯の電波を用いる場合であっても、該電波の送信出力を調整することのみによって、該電波の送信範囲が車室内のみとなるように調整することができる。例えば、携帯端末機に標準搭載のBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)の規格の通信方式を用いた、車両用電子キーシステムの構築が可能となる。このように、車両用通信装置の通信方式には、携帯端末機に標準として採用されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)といった規格の、より汎用性の高い通信方式を適用することができる。
さらには、左右の漏洩同軸ケーブルは、少なくとも、左右のドアインナパネルと、該左右のドアインナパネルの車幅方向の内面を覆っている左右のドアライニングと、の間に位置している。左右のドアインナパネルと左右のドアライニングとの間の空きスペースを有効利用して、左右の漏洩同軸ケーブルを通しているので、車室には、漏洩同軸ケーブルを通すための新たなスペースを設ける必要がない。従って、車室の空間を従来と同等に確保することができる。
該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の内部に存在している携帯端末機22に対して無線通信をすることが可能な室内用アンテナを構成している。つまり、該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、制御部24(信号生成装置24)によって生成された、周波数150MHzの高周波帯の電波又は周波数150MHzよりも高い高周波帯の電波(好ましくは2.4GHz)の高周波帯の電波を車室11の内部に送信可能である。該2つの漏洩同軸ケーブル29,29は、車室11の下部に且つ左右に1つずつ配置されている。つまり、1つの漏洩同軸ケーブル29は、車室11のなかの運転席12側に配置されて、車両前後方向に延びている。他の1つの漏洩同軸ケーブル29は、車室11のなかの助手席13側に配置されて、車両前後方向に延びている。
次に、図8(a)、図8(b)及び図8(c)に基づいて漏洩同軸ケーブル29,29の配置と通信エリアとの関係を説明する。該漏洩同軸ケーブル29,29から送信される電波の周波数は、周波数150MHzの高周波帯又は周波数150MHzよりも高い高周波帯である。
しかも、車室11の内部に存在する携帯端末機22を使い、周波数150MHzの高周波帯の電波又は周波数150MHzよりも高い高周波帯の電波により、制御部24に対してローカル通信をすることが可能である。該ローカル通信により、携帯端末機22と車両10の各部との間で、制御部24を介して各種のデータを転送し合うことができる。例えば、車両10の各種の情報を携帯端末機22へ転送し、該情報を該携帯端末機22の表示部に表示することによって、乗員に情報提供をすることができる。

Claims (10)

  1. 電磁波を反射する材料によって構成されている、車体前後方向に延びる左右のサイドシルと、該左右のサイドシル間に張られたフロアパネルと、前記左右のサイドシルの近傍に位置する左右のドアの各ドアインナパネルと、を含む車体によって囲われた車室の内部に、室内用アンテナが配置され、該室内用アンテナは、前記車室の内部に存在している携帯端末機に対して無線通信をすることが可能である、車両用通信装置のアンテナ配置構造において、
    前記室内用アンテナは、信号生成装置によって生成された少なくとも周波数150MHzの高周波帯の電波を前記車室の内部に送信可能な、左右の漏洩同軸ケーブルによって構成され、
    該左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアインナパネルよりも車幅方向内側において、前記車室の下部且つ前記左右のサイドシルの上と、前記車室の下部且つ前記フロアパネルの車幅方向の両端部の上と、のいずれか一方に位置し、車両前後方向に延びていることを特徴とする車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  2. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシル及び前記フロアパネルの、少なくとも一部を覆うための左右のサイドシルカバーによって覆われている、請求項1記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  3. 前記左右のサイドシルカバーによって覆われた左右のコルゲートチューブを、更に有し、
    該左右のコルゲートチューブには、車載用機器に接続されるワイヤハーネスと共に、前記左右の漏洩同軸ケーブルが通され、
    前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のコルゲートチューブの内部において、前記ワイヤハーネスよりも前記車室側に位置している、請求項2記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  4. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記電波を通過する複数のスロットを有し、
    該複数のスロットは、前記車室に対して反対向きとなる車外方向を向いている、請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  5. 前記左右の漏洩同軸ケーブルのなかの、前記信号生成装置に接続される接続端は、車両の前部に位置している、請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  6. 前記複数のスロットのなかの、前記車両の前部に位置する一部は、接地された導体によって覆われている、請求項5記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  7. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルよりも車幅方向内側に位置している、請求項1乃至6のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  8. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のサイドシルの車体前後方向の略中央から起立している左右のセンタピラーを、車体前後方向に貫通している、請求項1乃至6のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  9. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、前記左右のドアによって開閉される左右のドア開口の下縁における、少なくとも前端から後端にわたって位置している、請求項1乃至6のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
  10. 前記左右の漏洩同軸ケーブルは、少なくとも、前記左右のドアインナパネルと、該左右のドアインナパネルの車幅方向の内面を覆っている左右のドアライニングと、の間に位置している、請求項1乃至6のいずれか1項記載の車両用通信装置のアンテナ配置構造。
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