JP5212049B2 - 自動車の電波受信機 - Google Patents

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本発明は、乗員が所持した携帯通信機の送信手段から送信される所定波長λの電波信号を受信する自動車の電波受信機に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車両側に搭載されたキーレスエントリー受信機と、運転者等からなる乗員が所持するキーレスエントリー送信機とを有し、乗員がドアの鍵穴にキーを挿入してドアロックを解除するという操作を要することなく、ドアの開閉等を行い得るように構成されたキーレスエントリーシステムにおいて、上記キーレスエントリー受信機に、スピードメートおよびタコメータ等を有するメータ装置のメータ回路基板に形成されたグランドパターンを接続して、ダイポールアンテナのエレメントとして利用することが行われている。
特開2002−321547号公報
上記特許文献1に開示された車両のキーレスエントリー受信機では、全長が1/4λに設定された一対のアンテナエレメントを有するダイポールアンテナにおいて、その一方のアンテナエレメントを、メータ装置に配設されたメータ回路基板のグランドパターンにより構成したため、上記受信機の構造を簡略化して低コスト化できるという利点がある。しかし、上記キーレスエントリー受信機は、その設置個所が車室内に配設されたメータ装置内に限定されるというレイアウト上の制約を受けるとともに、上記メータ装置内に配設された各種機器が発生する放射ノイズの影響を受け易く、携帯型のキーレスエントリー送信機が発信する電波信号を適正に受信することができないという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でレイアウト上の制約を受けることなく、優れた受信特性を得ることができる自動車の電波受信機を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、インストルメントパネルに空調用コントローラが配設されるとともに、当該インストルメントパネル内にハーネス束が車幅方向に延びるように配索された自動車の前記インストルメントパネル内に設置され、乗員が所持した携帯通信機の送信手段から送信される所定波長λの電波信号を受信する自動車の電波受信機であって、モノポールアンテナの受信アンテナ素子と、この受信アンテナ素子が接地される導電性部材からなるアースプレート部と、可撓性を有するワイヤハーネス材により屈曲自在に構成され、1/4λ程度の長さを有してその一方側の端部が上記アースプレート部に接続された延長ハーネスと、上記ハーネス束から延びて当該電波受信機に接続される電波受信機用ハーネスとを備え、上記ハーネス束よりも車室側の位置であってかつ上記ハーネス束から車室側に延びて上記空調用コントローラに接続される空調用コントローラ用ハーネスの近傍位置に、当該空調用コントローラ用ハーネスよりも車室内側部位に上記受信アンテナ素子が面するように設置されており、上記延長ハーネスは、上記アースプレート部に設けられた受信アンテナ素子の給電点と異なる位置で上記一方側の端部がアースプレート部に接続され、上記ハーネス束に向かって上記電波受信用ハーネスに沿って延びるとともに、車室内側から見て上記空調用コントローラ用ハーネスが設置された部位の裏側に延設されているものである。
請求項2に係る発明は、携帯通信機の上記送信手段から送信されるUHF帯の電波信号であって、300MHz程度の周波数を有する電波信号を受信するように上記受信アンテナ素子の全長が設定されているものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1または2に記載の自動車の電波受信機において、上記受信アンテナ素子は、その全長が1/4λよりもやや短く設定されるとともに、所定形状に屈曲形成され、かつこの受信アンテナ素子により形成された輪郭形状の投影面に対応した形状にアースプレート部が構成されたものである。
請求項1に係る発明では、上記導電性部材からなるアースプレート部に受信アンテナ素子を立設したため、車体を形成する金属板をグランドとして利用した場合のように、車体の金属板に近い位置にアンテナの配設個所が限定されたり、メータ装置に配設されたメータ回路基板のグランドパターンをグランドとして利用した場合のように、上記メータ装置内にアンテナの配設個所が限定されたりすることなく、上記電波受信機を車内に設置できるとともに、上記アースプレート部に1/4λ程度の長さを有する延長ハーネスを接続することにより、アースプレート部の面積をそれ程大きく形成することなくその受信性能を効果的に向上できるという利点がある。
特に、可撓性を有するワイヤハーネス材により上記延長ハーネスを屈曲自在に構成するとともに、上記アースプレート部に設けられた受信アンテナ素子の給電点と異なる位置で上記延長ハーネスをアースプレート部に接続したため、上記受信アンテナ素子とアースプレート部との給電点とを、広い範囲で任意にレイアウトすることができるとともに、上記受信アンテナ素子と延長ハーネスとが近接し過ぎることに起因してアンテナ特性が損なわれるという事態の発生を効果的に防止し、優れたアンテナ特性を有する電波受信機を容易かつ適正に構成できるという利点がある。
また、インストルメントパネル内に配設された空調用コントローラ用ハーネスの近傍に上記電波受信機を配設するとともに、当該空調用コントローラ用ハーネスよりも車室内側部位に面するように上記受信アンテナ素子を設置し、かつ上記延長ハーネスを、車室内側から見て上記空調用コントローラ用ハーネスが設置された部位の裏側に延設した構成としたため、当該空調用コントローラ用ハーネスの設置部とは反対側に設けられた上記インストルメントパネル内のスペースを有効に利用して上記延長ハーネスを設置することができる。しかも、自動車の後方側に位置する携帯通信機から送信された電波信号を、上記インストルメントパネル内に配設されたエアコンユニット等に邪魔されることなく適正に受信できる等の利点がある。
請求項2に係る発明では、携帯通信機の送信手段から送信されるUHF帯の電波信号であって300MHz程度の周波数を有する電波信号を良好に受信することが可能となる。
請求項に係る発明では、受信アンテナ素子の全長を1/4λよりもやや短く設定するとともに、受信アンテナ素子を矩形状等の所定形状に屈曲形成し、かつアースプレート部を、上記受信アンテナ素子により形成された輪郭形状の投影面に対応した形状に構成したため、上記受信アンテナ素子の面積を最小限に設定して電波受信機を効果的にコンパクト化しつつ、そのアンテナ特性を充分に確保できるという利点がある。
図1は、本発明に係る自動車の電波受信機を備えたスマートキーレスエントリーシステムの概略構成を示すブロック図である。このスマートキーレスエントリーシステムは、車内に配設された自動車の通信装置1と、自動車の乗員が所持する携帯通信機2とを有している。この携帯通信機2から送信された電波信号を上記通信装置1が受信し、この電波信号に付されたID情報が予め登録されたID情報と一致するか否かが判別され、両者が一致すると判別された場合に、図外のバックドア等に設けられたロック機構によるバックドアのロックおよびアンロックを自動的に切り換える等の制御が、上記スマートキーレスエントリーシステムにより実行されるように構成されている。
上記通信装置1には、車内から車外にLF帯の磁界信号からなる車両側信号を送信するLFアンテナを有する信号送信機4と、上記携帯通信機2から送信されたUHF帯の電波信号を受信する電波受信機5と、後部荷室用のバックドア(図示せず)に設けられたアクセススイッチ6からアクセス信号が出力された時点で後述の車両側信号を上記信号送信機4から携帯通信機2に向けて送信する等の制御を実行するキーレス制御ユニット7とが設けられている。
すなわち、車室から降車した運転者等の乗員が自動車の後方に移動し、図示を省略したバックドアの開放操作を行うことを意図して、バックドアのドアハンドルを操作した場合に、このドアハンドルに設けられたアクセススイッチ6がON状態となると、バックドアのアクセス信号が上記アクセススイッチ6からキーレス制御ユニット7に出力される。そして、上記アクセススイッチ6から出力されたアクセス信号に応じ、所定のID情報が付された電波信号の返信を指示する車両側信号を、上記信号送信機4から携帯通信機2に送信する制御が、上記キーレス制御ユニット7において実行されるようになっている。
上記携帯通信機2には、通信装置1の信号送信機4から送信された車両側信号を受信する磁界検出回路等からなる受信手段8と、乗員により操作されてドアのロックおよびアンロックを指示する操作スイッチ9と、上記受信手段8または操作スイッチ9の出力信号に応じた電波信号を送信する制御を実行するUHF制御回路10と、このUHF制御回路10から出力された制御信号に応じた電波信号を上記電波受信機5に送信するUHF送信回路等からなる送信手段11とが設けられている。
そして、上記通信装置1の信号送信機4から送信された車両側信号が、予め設定されたID情報が付された電波信号を上記携帯通信機2の送信手段11から上記電波受信機5への返信を指示するものであることが、上記UHF制御回路10において確認された場合には、上記車両側信号に対応した電波信号を受信手段8から上記電波受信機5への返信を行う制御が実行されるようになっている。また、上記UHF制御回路10は、乗員により操作される操作スイッチ9の出力信号に応じ、バックドアに設けられたロック機構をバックドアのロック状態またはアンロック状態とすること指示する制御信号を上記電波信号として出力する機能を有している。
上記通信装置1の電波受信機5は、図2に示すように、モノポールアンテナの受信アンテナ素子12と、導電性を有するプレート材により構成されたアースプレート部13と、可撓性を有するワイヤハーネス材(導線材)からなる延長ハーネス14とを備えている。上記アースプレート部13には、アンテナ用の受信回路15と、キーレス制御ユニット7に接続されるハーネス用のコネクタ16とが設けられている。
上記受信アンテナ素子12は、アースプレート部13のコーナ部に設けられた給電点17から上方に起立する起立部18と、その上端部から直角に屈曲しつつ上記アースプレート部13の長辺部に沿って平行に延びる第1屈曲部19と、その先端部から直角に屈曲しつつ上記アースプレート部13の短辺部に沿って平行に延びる第2屈曲部20と、その先端部から直角に屈曲しつつ上記アースプレート部13の長辺部および上記第1屈曲部19に沿って平行に延びる第3屈曲部21とからなっている。また、上記受信アンテナ素子12は、その全長が携帯通信機2の送信手段11から送信される電波信号の波長λの1/4に等しい値または1/4λよりもやや短い値に設定されている。例えば、上記送信手段11から300MHz程度の周波数を有する電波信号が送信される場合には、上記受信アンテナ素子12の全長が25cm程度に設定されている。
当第1実施形態では、上記第1,第3屈曲部19,21の長さが10cmに設定されるとともに、上記第2屈曲部20の長さが5cmに設定されることにより、上記第1,第3屈曲部19,21を長辺とし、かつ第2屈曲部20を短辺とした矩形状の輪郭が、上記受信アンテナ素子12により形成されている。上記アースプレート部13は、受信アンテナ素子により形成された輪郭形状の投影面に対応した形状、つまり一辺が10cm程度に設定されるとともに、他辺が5cm程度に設定された矩形状に構成されている。
また、上記延長ハーネス14は、アースプレート部13に設けられた受信アンテナ素子12の給電点17と異なる位置でアースプレート部13に接続されている。具体的には、上記アースプレート部13の一短辺側において、その両端部に上記受信アンテナ素子12用の給電点17と延長ハーネス14の接続部とが別々に配設されることにより、両者が約5cmの間隙を隔てた状態で上記アースプレート部13に接続されている。
上記通信装置1の電波受信機5は、図3に示すように、上記受信アンテナ素子12とアースプレート部13と延長ハーネス14とがケース22内に配設されることによりモジュール化された状態で、車室の前部に位置するインストルメントパネル23内に配設されている。上記インストルメントパネル23には、車体の左右両側壁部を連結するパイプ材等からなるインパネメンバ24と、空調用送風機25を有するエアコンユニット26と、空調用エアを吹き出すエアダクト27,28と、ナビゲーション装置29と、空調用コントローラ30とが配設されている。
また、上記インパネメンバ24には、電波受信機5用のハーネス31と、それ以外の他のハーネス32,33等とが束ねられてなるハーネス束34が締結バンド35により固定されている。上記他のハーネス32,33は、例えば上記ナビゲーション装置29および空調用コントローラ30用のハーネスであって、上記ハーネス束34からナビゲーション装置29および空調用コントローラ30用のハーネス32,33に向けて車体の後方側に延びるように設置されている。
そして、上記通信装置1の電波受信機5は、他のハーネス32,33の近傍に配設されるとともに、上記受信アンテナ素子12が、当該他のハーネス32,33よりも車室内側部位(上方部位)に面し、かつ上記アースプレート部13が、他のハーネス32,33側を面した状態で、上記インストルメントパネル23の上壁部に沿った位置でその後方部に設置されている。また、上記電波受信機5の延長ハーネス14は、車室内側(上方側)から見て上記他のハーネス32,33が設置された部位の裏側、つまり上記ハーネス束34の配設部位から車体の前方側に延びるように設置されるとともに、その先端部が上記エアコンユニット26の上面前端部に係止具36により係止されている。
上記のように乗員が所持した携帯通信機2に設けられた送信手段11から送信される所定波長λの電波信号を受信する電波受信機5に、モノポールアンテナの受信アンテナ素子12と、この受信アンテナ素子12の接地される導電性部材からなるアースプレート部13とを設けるとともに、このアースプレート部13に1/4λ程度の長さを有する延長ハーネス14を接続したため、上記電波受信機5を設置する際におけるレイアウト上の制約を受けることなく、優れた受信特性を有する電波受信機5を構成できるという利点がある。
すなわち、上記導電性部材からなるアースプレート部13に受信アンテナ素子12を立設することにより、上記電波受信機5のモノポールアンテナを構成したため、車体を形成する金属板をグランドとして利用した場合のように、車体の金属板に近い位置にアンテナの配設個所が限定されたり、メータ装置に配設されたメータ回路基板のグランドパターンをグランドとして利用した場合(特許文献1参照)のように、上記メータ装置内にアンテナの配設個所が限定されたりすることなく、上記電波受信機5を車内における任意の場所に設置できるという利点がある。
そして、上記電波受信機5のアースプレート部13に1/4λ程度の長さを有する延長ハーネス14を接続することにより、アースプレート部13の面積をそれ程大きく形成することなく、その受信性能を効果的に向上させることができるため、車体を構成する金属板をグランドとして利用したアンテナや、1/4λ程度の長さを有する1本の垂直エレメントおよびその下部から放射状に広がる数本の1/4λ程度の長さを有するラジアルにより構成されたグランドプレーンアンテナ等と同程度のアンテナ特性を有する電波受信機5を構成できるという利点がある。
例えば、上記のようにアースプレート部13に1/4λ程度の長さを有する延長ハーネス14を接続してなる本発明例に係る電波受信機5と、上記延長ハーネス14を省略した点を除いて本発明例と同様に構成された比較例に係る電波受信機とで、アンテナのインピーダンス整合を設計する際に用いられる複素インピーダンスを示す円形の図表であるスミスチャートと、交流の伝送路における進行波と反射波の関係を示す数値である定在波比VSWRを解析したところ、図4(a),(b)および図5(a),(b)に示すようなデータが得られた。このデータから、本発明例に係る電波受信機では、図4(a),(b)に示すように、携帯通信機2から送信される電波信号の周波数領域に相当する300MHzの領域に不感帯が形成されることがなく優れたアンテナ特を有しているのに対し、比較例に係る電波受信機5では、図5(a),(b)に示すように、上記周波数領域に不感帯Dが形成されることが確認された。
また、上記第1実施形態では、受信アンテナ素子12の全長を1/4λよりもやや短く設定するとともに、受信アンテナ素子12を矩形状等の所定形状に屈曲形成し、かつアースプレート部13を、上記受信アンテナ素子12により形成された輪郭形状の投影面に対応した矩形状に構成したため、上記受信アンテナ素子12の面積を最小限に設定して電波受信機を効果的にコンパクト化しつつ、そのアンテナ特性を充分に確保できるという利点がある。
さらに、上記第1実施形態に示すように、可撓性を有するワイヤハーネス材により上記延長ハーネス14を屈曲自在に構成するとともに、上記アースプレート部13に設けられた受信アンテナ素子12の給電点17と異なる位置でアースプレート部13に接続した場合には、上記受信アンテナ素子12とアースプレート部13との接続点(給電点17)とを、広い範囲で任意にレイアウトすることができるとともに、上記受信アンテナ素子12と延長ハーネス14とが近接し過ぎることに起因して、起立部18と延長ハーネス14とが直線的に接続されてアンテナ特性が損なわれるという事態の発生を効果的に防止し、優れたアンテナ特性を有する電波受信機5を容易かつ適正に構成できるという利点がある。
また、上記第1実施形態では、通信装置1の電波受信機5を、自動車のインストルメントパネル23内に配設されたナビゲーション装置29および空調用コントローラ30用のハーネス等からなる他のハーネス32,33の近傍に配設するとともに、当該他のハーネス32,33よりも車室内側部位に面するように、上記受信アンテナ素子12を設置し、かつ上記延長ハーネス14を、車室内側から見て上記他のハーネス32,33が設置された部位の裏側に延設した構成としたため、これらのハーネス32,33の設置部とは反対側に設けられた上記インストルメントパネル23内のスペースを有効に利用して上記延長ハーネス14を設置できるという利点がある。
しかも、自動車の後方側に位置する携帯通信機2から送信された電波信号を、上記エアコンユニット26等に邪魔されることなく、適正に受信することができるとともに、上記エアコンユニット26に設けられた空調用送風機25が作動する際に発生した電波ノイズを、受信アンテナ素子12の下方側に配設された上記アースプレート部13により遮断することができるため、受信アンテナ素子12の設置部に上記電波ノイズが到達するのを防止して、上記電波受信機5による電波信号の受信特性を良好状態に維持できるという利点がある。
なお、上記電波受信機5の設置部位は、インストルメントパネル23内に限定されることなく、乗員用シートのシートバック内、あるいはフロントヘッダに支持されたルーフコンソール部内等からなる種々の位置に設置可能であり、例えば図6および図7に示す参考例に示すように、上記電波受信機5を自動車のルームミラー37内に配設した構造としてもよい。このルームミラー37は、裏面にアルミニウムや銀などの金属が蒸着された透明ガラスからなるミラー本体38と、このミラー本体38を保持するミラーカバー39とを有し、自動車のルーフコンソール部またはルーフトリム部等に取り付けられた基台40に保持された脚部41により、上記ルームミラー37が屈曲自在に支持されてその設置角度が調節可能に構成されている。
そして、上記ミラーカバー39内の一方側(図例では車室内側から見て左側)に、上記電波受信機5のアースプレート部13が配設されるとともに、ミラーカバー39内の他方側(図例では車室内側から見て右側)に、上記受信アンテナ素子12が配設されている。さらに、ルームミラー37を屈曲自在に支持する上記脚部41に沿って延長ハーネス14が配策されることにより、この延長ハーネス14の先端部が自動車のルーフ部内に導入されるとともに、上記アースプレート部13に設けられた受信アンテナ素子12の給電点17と異なる位置で上記延長ハーネス14がアースプレート部13に接続されている。
上記参考例のように、自動車のルームミラー37内に上記電波受信機5を配設した場合には、ルームミラー37内のデッドスペースを有効に利用して上記電波受信機5を効率よく配設することができる。しかも、可撓性を有するワイヤハーネス材により上記延長ハーネス14を屈曲自在に構成するとともに、上記ルームミラー37を屈曲自在に支持する脚部41に沿って上記延長ハーネス14を配策するように構成したため、上記脚部41によるルームミラー37の支持機能を損なうことなく、上記延長ハーネス14を自動車のルーフトリム部42の上方等に導入することにより、優れた受信特性が得られるという利点がある。
また、上記参考例では、ミラーカバー39内の一方側に上記アースプレート部13を配設するとともに、ミラーカバー39内の他方側に上記受信アンテナ素子12を配設した構造したため、この受信アンテナ素子12の前面側にアースプレート部13を配設して両者を重ね合わせた場合のように、ルームミラー37の前方側から送信された電波信号が上記アースプレート部13に邪魔されるという事態を生じることなく、上記携帯通信機2送信手段11の電波信号が車体の前方側または前方側の何れの方向から送信された場合においても、上記電波信号を受信アンテナ素子12により適正にキャッチできるという効果が得られる。
本発明に係る自動車の電波受信機の第1実施形態を示すブロック図である。 上記電波受信機の具体的構成を示す斜視図である。 上記電波受信機の設置状態を示す側面断面図である。 本発明例におけるスミスチャートおよび定在波比を記すグラフである。 比較例におけるスミスチャートおよび定在波比を記すグラフである。 本発明に係る自動車の電波受信機の参考例を示す側面断面図である。 上記参考例の電波受信機の具体的構成を示す断面図である。
符号の説明
1 通信装置
2 携帯通信機
5 電波受信機
12 受信アンテナ素子
13 アースプレート部
14 延長ハーネス
17 給電点
23 インストルメントパネル
32,33 他のハーネス
37 ルームミラー
41 脚部

Claims (3)

  1. インストルメントパネルに空調用コントローラが配設されるとともに、当該インストルメントパネル内にハーネス束が車幅方向に延びるように配索された自動車の前記インストルメントパネル内に設置され、乗員が所持した携帯通信機の送信手段から送信される所定波長λの電波信号を受信する自動車の電波受信機であって
    ノポールアンテナの受信アンテナ素子と、この受信アンテナ素子が接地される導電性部材からなるアースプレート部と、可撓性を有するワイヤハーネス材により屈曲自在に構成され、1/4λ程度の長さを有してその一方側の端部が上記アースプレート部に接続された延長ハーネスと、上記ハーネス束から延びて当該電波受信機に接続される電波受信機用ハーネスとを備え、上記ハーネス束よりも車室側の位置であってかつ上記ハーネス束から車室側に延びて上記空調用コントローラに接続される空調用コントローラ用ハーネスの近傍位置に、当該空調用コントローラ用ハーネスよりも車室内側部位に上記受信アンテナ素子が面するように設置されており、
    上記延長ハーネスは、上記アースプレート部に設けられた受信アンテナ素子の給電点と異なる位置で上記一方側の端部がアースプレート部に接続され、上記ハーネス束に向かって上記電波受信用ハーネスに沿って延びるとともに、車室内側から見て上記空調用コントローラ用ハーネスが設置された部位の裏側に延設されていることを特徴とする自動車の電波受信機。
  2. 携帯通信機の上記送信手段から送信されるUHF帯の電波信号であって、300MHz程度の周波数を有する電波信号を受信するように上記受信アンテナ素子の全長が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の電波受信機。
  3. 上記受信アンテナ素子は、その全長が1/4λよりもやや短く設定されるとともに、所定形状に屈曲形成され、かつこの受信アンテナ素子により形成された輪郭形状の投影面に対応した形状にアースプレート部が構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車の電波受信機。
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