JP2014098285A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キーシステムにおいて、より簡易な構成で電子キーの位置を詳細に特定可能とすることにある。
【解決手段】2つの送信アンテナ22a,23aを通じて、3つの送信エリア50a〜50cを形成することができる。詳しくは、第1の送信アンテナ22aを通じてリクエスト信号を送信することで第1の送信エリア50aを形成し、第2の送信アンテナ23aを通じてリクエスト信号を送信することで第2の送信エリア50bを形成し、両送信アンテナ22a,23aを通じてリクエスト信号を同時に送信することで第3の送信エリア50cを形成する。車載制御部は、各送信エリア50a〜50cにリクエスト信号を送信することで、電子キーの位置を判断することができる。
【選択図】図2
【解決手段】2つの送信アンテナ22a,23aを通じて、3つの送信エリア50a〜50cを形成することができる。詳しくは、第1の送信アンテナ22aを通じてリクエスト信号を送信することで第1の送信エリア50aを形成し、第2の送信アンテナ23aを通じてリクエスト信号を送信することで第2の送信エリア50bを形成し、両送信アンテナ22a,23aを通じてリクエスト信号を同時に送信することで第3の送信エリア50cを形成する。車載制御部は、各送信エリア50a〜50cにリクエスト信号を送信することで、電子キーの位置を判断することができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、電子キーシステムに関する。
従来の電子キーシステムにおいては、電子キー及び車両間での無線通信を通じて、車両ドアの施解錠、エンジン始動等が許可される(例えば、特許文献1参照)。
電子キーシステムにおいて、室外用送信アンテナは、例えば、運転席側車両ドアのドアハンドル、助手席側車両ドアのドアハンドル、バックドアのドアハンドルに設けられている。また、室内用送信アンテナは、例えばフロント席、リア席、ラゲージルームに設けられている。車両は、各送信アンテナを通じて車両の各エリアにリクエスト信号を送信する。車両は、リクエスト信号を受けた電子キーからのレスポンス信号の有無に基づき、車両に対する電子キーの位置を判断する。
電子キーシステムにおいて、室外用送信アンテナは、例えば、運転席側車両ドアのドアハンドル、助手席側車両ドアのドアハンドル、バックドアのドアハンドルに設けられている。また、室内用送信アンテナは、例えばフロント席、リア席、ラゲージルームに設けられている。車両は、各送信アンテナを通じて車両の各エリアにリクエスト信号を送信する。車両は、リクエスト信号を受けた電子キーからのレスポンス信号の有無に基づき、車両に対する電子キーの位置を判断する。
上記のように、車両に対する電子キーの位置をより詳細に特定可能とするには多数の送信アンテナを車載する必要がある。このため、電子キーシステムの構成が複雑となっていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡易な構成で電子キーの位置を詳細に特定可能とした電子キーシステムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する電子キーシステムは、第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを通じて車室内及び車室外にリクエスト信号を送信する車載機と、前記リクエスト信号を受信するとレスポンス信号を前記車載機に無線送信する電子キーとを備え、前記車載機は、前記第1の送信アンテナを通じて車室内の全域及び車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第1の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記第2の送信アンテナを通じて車室内の全域及び前記第1の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第2の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記第1及び第2の送信エリアにリクエスト信号を送信することで、前記両リクエスト信号が互いに干渉して、前記第1及び第2の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺を含むように形成される第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記各第1〜第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信したとき、前記電子キーからのレスポンス信号を受信すればその送信エリアに前記電子キーが位置する旨判断する。
上記課題を解決する電子キーシステムは、第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを通じて車室内及び車室外にリクエスト信号を送信する車載機と、前記リクエスト信号を受信するとレスポンス信号を前記車載機に無線送信する電子キーとを備え、前記車載機は、前記第1の送信アンテナを通じて車室内の全域及び車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第1の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記第2の送信アンテナを通じて車室内の全域及び前記第1の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第2の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記第1及び第2の送信エリアにリクエスト信号を送信することで、前記両リクエスト信号が互いに干渉して、前記第1及び第2の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺を含むように形成される第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、前記各第1〜第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信したとき、前記電子キーからのレスポンス信号を受信すればその送信エリアに前記電子キーが位置する旨判断する。
この構成によれば、2つの送信アンテナを通じて、リクエスト信号の送信エリアを3つ形成することができる。よって、送信アンテナの数を減らして簡易な構成とした場合であっても、車載機は電子キーの位置を詳細に特定することができる。
上記電子キーシステムについて、前記車載機は、前記電子キーが前記第1の送信エリアかつ前記第2の送信エリアに位置する旨判断すると、前記電子キーが車室内に位置する旨判断し、前記電子キーが前記第1の送信エリアに位置し、かつ前記第2の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが前記第1の送信エリアにおける車室外に位置する旨判断し、前記電子キーが前記第2の送信エリアに位置し、かつ前記第1の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが前記第2の送信エリアにおける車室外に位置する旨判断し、前記電子キーが前記第1及び第2の送信エリアに位置しない旨判断し、かつ前記第3の送信エリアに位置する旨判断すると、前記電子キーが前記第3の送信エリアに位置する旨判断し、前記電子キーが前記第1〜第3の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが車両の周辺に存在しない旨判断することが好ましい。
この構成によれば、車載機は電子キーが車室内及び車室外、さらに車室外においてどの位置に存在しているかを判断可能となる。
上記電子キーシステムについて、前記第1の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか一方の車両ドア側のBピラーに内蔵し、前記第2の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか他方の車両ドア側のCピラーに内蔵し、前記第1の送信エリアは車室内の全域及び車室外における前記何れか一方の車両ドアの周辺に亘って形成され、前記第2の送信エリアは車室内の全域及び車室外におけるバックドアの周辺に亘って形成され、前記第3の送信エリアは車室外における前記何れか他方の車両ドアの周辺に亘って形成されることが好ましい。
上記電子キーシステムについて、前記第1の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか一方の車両ドア側のBピラーに内蔵し、前記第2の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか他方の車両ドア側のCピラーに内蔵し、前記第1の送信エリアは車室内の全域及び車室外における前記何れか一方の車両ドアの周辺に亘って形成され、前記第2の送信エリアは車室内の全域及び車室外におけるバックドアの周辺に亘って形成され、前記第3の送信エリアは車室外における前記何れか他方の車両ドアの周辺に亘って形成されることが好ましい。
この構成によれば、車載機は、電子キーが車室内、車室外における一方の車両ドアの周辺、他方の車両ドアの周辺、バックドアの周辺の何れかに位置するかを判断可能となる。
上記電子キーシステムについて、前記第1の送信アンテナ又は前記第2の送信アンテナはそのコイル軸方向が車両に取り付けられる非磁性のガラス窓の方向を向く角度にて設置されることが好ましい。
上記電子キーシステムについて、前記第1の送信アンテナ又は前記第2の送信アンテナはそのコイル軸方向が車両に取り付けられる非磁性のガラス窓の方向を向く角度にて設置されることが好ましい。
送信アンテナはその軸方向に強い磁界が形成される。上記構成によれば、第1の送信アンテナ又は第2の送信アンテナの軸方向には、磁界に影響を与えないガラス窓が存在する。このため、第1の送信アンテナ又は第2の送信アンテナを中心に形成される送信エリアを広げることができる。
本発明によれば、電子キーシステムにおいて、より簡易な構成で電子キーの位置を詳細に特定可能とすることができる。
以下、本発明にかかる電子キーシステムについて図1〜図4を参照しつつ説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1は、車両2の運転者によって所持される電子キー10と、車両2に設けられる車載機20とを備えている。電子キー10と車載機20との間で相互通信が行われ、その相互通信が成立したことを条件として車両ドアの施解錠及び車両の走行が許可される。以下、電子キー10及び車載機20の構成について説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1は、車両2の運転者によって所持される電子キー10と、車両2に設けられる車載機20とを備えている。電子キー10と車載機20との間で相互通信が行われ、その相互通信が成立したことを条件として車両ドアの施解錠及び車両の走行が許可される。以下、電子キー10及び車載機20の構成について説明する。
<電子キー10>
電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、を備える。
電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、を備える。
電子キー制御部11は、コンピュータユニットによって構成されるとともに、不揮発性のメモリ11aを備える。このメモリ11aには電子キー10固有のIDコードが記憶されている。
LF受信部12は、自身の受信アンテナ12aを通じて車載機20から送信されるLF帯の無線信号であるリクエスト信号を受信すると、その信号を復調したうえで電子キー制御部11へ出力する。
電子キー制御部11は、LF受信部12からリクエスト信号を受けると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含むレスポンス信号を生成し、その信号をUHF送信部13へ出力する。UHF送信部13は、電子キー制御部11からのレスポンス信号をUHF(Ultra High Frequency)帯に変調し、そのレスポンス信号を自身の送信アンテナ13aを通じて車載機20へ無線送信する。
<車載機20>
図1に示すように、車載機20は、車載制御部21と、2つの車外送信部22,23と、車載受信部24と、を備えている。
図1に示すように、車載機20は、車載制御部21と、2つの車外送信部22,23と、車載受信部24と、を備えている。
車載制御部21は、コンピュータユニットによって構成されるとともに、不揮発性のメモリ21aを備える。このメモリ21aには車両に登録された電子キー10のIDコードが記憶されている。
また、車載制御部21には、ロックスイッチ32a〜32cと、スタートスイッチ33と、ドアロック装置34とが電気的に接続されている。
図2に示すように、ロックスイッチ32aは運転席側車両ドアのアウトサイドドアハンドルに設けられ、ロックスイッチ32bは助手席側車両ドアのアウトサイドドアハンドルに設けられ、ロックスイッチ32cはバックドアのアウトサイドドアハンドルに設けられている。各ロックスイッチ32a〜32cは、押し操作されると、その旨の操作信号を車載制御部21に出力する。ドアロック装置34は、車載制御部21からの制御信号に基づき、車両ドアを施解錠する。
図2に示すように、ロックスイッチ32aは運転席側車両ドアのアウトサイドドアハンドルに設けられ、ロックスイッチ32bは助手席側車両ドアのアウトサイドドアハンドルに設けられ、ロックスイッチ32cはバックドアのアウトサイドドアハンドルに設けられている。各ロックスイッチ32a〜32cは、押し操作されると、その旨の操作信号を車載制御部21に出力する。ドアロック装置34は、車載制御部21からの制御信号に基づき、車両ドアを施解錠する。
スタートスイッチ33は運転席から押し操作可能に設けられ、押し操作されると、その旨の操作信号を車載制御部21に出力する。
車外送信部22,23はそれぞれ送信アンテナ22a,23aを有する。図2及び図3(a)に示すように、第1の送信アンテナ22aは、運転席側BピラーPbに内蔵されている。BピラーPbとは、フロントシートとリアシートとの間に位置する、車両ルーフを支持する柱をいう。
車外送信部22,23はそれぞれ送信アンテナ22a,23aを有する。図2及び図3(a)に示すように、第1の送信アンテナ22aは、運転席側BピラーPbに内蔵されている。BピラーPbとは、フロントシートとリアシートとの間に位置する、車両ルーフを支持する柱をいう。
詳しくは、図3(b)に拡大して示すように、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向(図中の第1の送信アンテナ22aの長手方向)が運転席側BピラーPb内において、車両の前後方向に対して時計回りに30°回転した姿勢で内蔵される。すなわち、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向がガラス窓(フロントガラス、リアガラス及びドアガラス)の何れかの方向を向く角度にて設置される。ここで、送信アンテナはそのコイル軸方向に強い磁界が形成される。ガラス窓は非磁性体であるため、上記角度で第1の送信アンテナ22aを設置することで、第1の送信アンテナ22aを中心に広い送信エリアを形成することができる。
また、第2の送信アンテナ23aは、助手席側CピラーPcに内蔵されている。CピラーPcとは、フロントシートの後ろに位置する、車両ルーフを支持する柱をいう。第2の送信アンテナ23aは、第1の送信アンテナ22aと同様の観点から、そのコイル軸方向がガラス窓(フロントガラス、リアガラス及びドアガラス)の何れかを向く角度にて設置される。
図1に示すように、車載制御部21は、所定周期毎にリクエスト信号を生成し、その信号を車外送信部22,23に出力する。
各車外送信部22,23は、車載制御部21からのリクエスト信号をLF(Low Frequency)帯に変調し、その変調したリクエスト信号を送信アンテナ22a,23aを通じて送信する。
各車外送信部22,23は、車載制御部21からのリクエスト信号をLF(Low Frequency)帯に変調し、その変調したリクエスト信号を送信アンテナ22a,23aを通じて送信する。
車載受信部24は、受信アンテナ24aを介して電子キー10から送信されるレスポンス信号を受信すると、その信号を復調したうえで車載制御部21へ出力する。車載制御部21は、車載受信部24からのレスポンス信号を受けると、その信号に含まれるIDコードと、メモリ21aに記憶されるIDコードとの照合を行う。
次に、車載制御部21によるリクエスト信号の送信に係る制御について説明する。
まず、図2に示すように、車載制御部21は、第1の送信アンテナ22aを通じて第1の送信エリア50aのみにリクエスト信号を送信する。この第1の送信エリア50aは、車室内及び車室外の右側車両ドア側部を含む範囲である。
まず、図2に示すように、車載制御部21は、第1の送信アンテナ22aを通じて第1の送信エリア50aのみにリクエスト信号を送信する。この第1の送信エリア50aは、車室内及び車室外の右側車両ドア側部を含む範囲である。
そして、車載制御部21は、第2の送信アンテナ23aを通じて第2の送信エリア50bのみにリクエスト信号を送信する。この第2の送信エリア50bは、車室内の全域、車室外のバックドア周辺に亘って形成されている。
最後に、車載制御部21は、両送信アンテナ22a,23aを通じて両送信エリア50a,50bに同時にリクエスト信号を送信する。このとき、両送信エリア50a,50bへのリクエスト信号は互いに干渉することで、両送信エリア50a,50b外の第3の送信エリア50cにもリクエスト信号が送信される。言い換えると、第3の送信エリア50cにもリクエスト信号が送信されるように、両送信エリア50a,50bへのリクエスト信号の位相差を調整する。この第3の送信エリア50cは、上記両送信エリア50a,50b外では、車室外の助手席側車両ドアの周辺に形成されている。
車載制御部21は、一定周期毎に各送信エリア50a〜50cに順にリクエスト信号を送信し、そのリクエスト信号に応じたレスポンス信号の有無に基づき電子キー10の位置を判断する。
図4のフローチャートに従って、車載制御部21による電子キー10の位置判断に係る処理について説明する。
詳しくは、車載制御部21は、第1の送信エリア50aに電子キー10が存在する旨判断し(S101でYES)、第2の送信エリア50bに電子キー10が存在しない旨判断すると(S102でNO)、電子キー10が車室外であって右側車両ドア(運転席側車両ドアを含む)の周辺に存在すると判断する(S103)。
詳しくは、車載制御部21は、第1の送信エリア50aに電子キー10が存在する旨判断し(S101でYES)、第2の送信エリア50bに電子キー10が存在しない旨判断すると(S102でNO)、電子キー10が車室外であって右側車両ドア(運転席側車両ドアを含む)の周辺に存在すると判断する(S103)。
また、車載制御部21は、第1の送信エリア50aに電子キー10が存在しない旨判断し(S101でNO)、第2の送信エリア50bに電子キー10が存在する旨判断すると(S104でYES)、電子キー10が車室外のバックドア周辺に存在すると判断する(S105)。
また、車載制御部21は、両送信エリア50a,50bに電子キー10が存在する旨判断すると(S101でYES、S102でYES)、電子キー10が車室内に存在すると判断する(S106)。
また、車載制御部21は、両送信エリア50a,50bに電子キー10が存在しない旨判断すると(S101でNO、S104でNO)、第3の送信エリア50cに電子キー10が存在するか否かを判断する(S107)。そして、車載制御部21は、第3の送信エリア50cに電子キー10が存在する旨判断すると(S107でYES)、電子キー10が車室外の助手席側車両ドアの周辺に存在すると判断する(S108)。一方、車載制御部21は、第3の送信エリア50cに電子キー10が存在しない旨判断すると(S107でNO)、電子キー10が車両の周辺に存在しないと判断する(S109)。
車載制御部21は、上記のように電子キー10の位置を判断すると(S103、S105、S106、S108、S109)、処理を終了する。
車載制御部21は、レスポンス信号に含まれるIDコードの照合が成立して、かつ電子キー10が車室外に存在する旨判断すると、車両ドアの施解錠許可状態となる。車載制御部21は、車両ドアの施解錠許可状態において、何れかのロックスイッチ32a〜32cが操作された旨判断すると、全ての車両ドアの施解錠状態を切り替える。
車載制御部21は、レスポンス信号に含まれるIDコードの照合が成立して、かつ電子キー10が車室外に存在する旨判断すると、車両ドアの施解錠許可状態となる。車載制御部21は、車両ドアの施解錠許可状態において、何れかのロックスイッチ32a〜32cが操作された旨判断すると、全ての車両ドアの施解錠状態を切り替える。
車載制御部21は、レスポンス信号に含まれるIDコードの照合が成立して、かつ電子キー10が車室内に存在する旨判断すると、車両走行許可状態となる。車載制御部21は、車両走行許可状態において、スタートスイッチ33が操作された旨判断すると、車両を走行許可状態とする。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)2つの送信アンテナ22a,23aを通じて、3つの送信エリア50a〜50cを形成することができる。詳しくは、第1の送信アンテナ22aを通じてリクエスト信号を送信することで第1の送信エリア50aを形成し、第2の送信アンテナ23aを通じてリクエスト信号を送信することで第2の送信エリア50bを形成し、両送信アンテナ22a,23aを通じてリクエスト信号を同時に送信することで第3の送信エリア50cを形成する。
(1)2つの送信アンテナ22a,23aを通じて、3つの送信エリア50a〜50cを形成することができる。詳しくは、第1の送信アンテナ22aを通じてリクエスト信号を送信することで第1の送信エリア50aを形成し、第2の送信アンテナ23aを通じてリクエスト信号を送信することで第2の送信エリア50bを形成し、両送信アンテナ22a,23aを通じてリクエスト信号を同時に送信することで第3の送信エリア50cを形成する。
第1の送信エリア50aは車室内の全域及び車室外における運転席側の車両ドアの周辺に亘って形成され、第2の送信エリア50bは車室内の全域及び車室外におけるバックドアの周辺に亘って形成され、第3の送信エリア50cは車室外における助手席側の車両ドアの周辺に亘って形成される。
車載制御部21は、電子キー10が両送信エリア50a,50bに位置する旨判断すると、電子キー10が車室内に位置する旨判断する。同様に、電子キー10が第1の送信エリア50aに位置し、かつ第2の送信エリア50bに位置しない旨判断すると、電子キー10が運転席側の車両ドアの周辺に位置する旨判断する。また、電子キー10が第2の送信エリア50bに位置し、かつ第1の送信エリア50aに位置しない旨判断すると、電子キー10が第2の送信エリア50bにおける車室外に位置する旨判断する。
このように、電子キーシステムにおける送信アンテナ22a,23aの数を減らして簡易な構成とした場合であっても、車載制御部21は電子キー10の位置を詳細に特定することができる。
(2)第1の送信アンテナ22aはそのコイル軸方向が車両前後方向に対して±30°の範囲で設置される。この範囲においては、第1の送信アンテナ22aから車両前後方向に強い磁界が形成されることで、第1の送信アンテナ22aを中心に形成される第1の送信エリア50aを広げることができる。
(3)第1の送信アンテナ22aをBピラー内において車両前後方向に対して30°の角度を付けて設置する。これにより、BピラーPbが細い場合であっても、第1の送信エリア50aを小さくすることなく、BピラーPb内に第1の送信アンテナ22aを設置することができる。
(4)ピラーPb,Pcに送信アンテナ22a,23aを内蔵することで、車両ドアのドアハンドルに送信アンテナ22a,23aを内蔵する必要がなくなる。よって、ドアハンドルの形状の自由度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向が運転席側BピラーPb内において、車両の前後方向に対して時計回りに30°回転した姿勢で内蔵されていた。しかし、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向がガラス窓を向く角度であれば適宜変更可能である。さらに、第1の送信エリア50aが小さい場合には、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向がガラス窓を向く角度でなくてもよい。第2の送信アンテナ23aも同様である。
・上記実施形態においては、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向が運転席側BピラーPb内において、車両の前後方向に対して時計回りに30°回転した姿勢で内蔵されていた。しかし、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向がガラス窓を向く角度であれば適宜変更可能である。さらに、第1の送信エリア50aが小さい場合には、第1の送信アンテナ22aは、そのコイル軸方向がガラス窓を向く角度でなくてもよい。第2の送信アンテナ23aも同様である。
・上記実施形態において、車載制御部21は、車室外の電子キー10の位置に応じて車両ドアの施解錠が可能となるロックスイッチ32a〜32cを制限してもよい。例えば、車載制御部21は、電子キー10が車室外のバックドア周辺に存在すると判断すると(S105)、ロックスイッチ32cのみの操作を通じて車両ドアの施解錠を行うようにしてもよい。同様に、車載制御部21は、電子キー10が車室外の右側車両ドアの周辺に存在すると判断すると(S103)、ロックスイッチ32aのみの操作を通じて車両ドアの施解錠を行う。また、電子キー10が車室外の助手席側車両ドアの周辺に存在すると判断すると(S108)、ロックスイッチ32bのみの操作を通じて車両ドアの施解錠を行うようにしてもよい。
また、例えば、車載制御部21は、電子キー10が車室外のバックドア周辺に存在すると判断すると(S105)、ロックスイッチ32cの操作を通じてバックドアのみの施解錠状態を切り替えてもよい。その他も同様に、電子キー10の位置に応じて施解錠状態を切り替える対象の車両ドアを切り替えてもよい。
・上記実施形態においては、車載制御部21は、一定周期毎に各送信エリア50a〜50cに順にリクエスト信号を送信していた。しかし、車載制御部21は何れかのロックスイッチ32a〜32cが操作された旨判断すると、各送信エリア50a〜50cに順にリクエスト信号を送信し、電子キー10の位置を判断するとともに車両ドアの施解錠状態の切り替え等を実行してもよい。
・上記実施形態においては、第1の送信アンテナ22aは運転席側BピラーPbに内蔵され、第2の送信アンテナ23aは助手席側CピラーPcに内蔵されていた。しかし、両送信アンテナ22a,23aの設置位置はこれに限定されず、例えば、第1の送信アンテナ22aを運転席側車両ドアに内蔵し、第2の送信アンテナ23aをリアシート又はラゲージフロアに設置してもよい。
さらに、第1の送信アンテナ22aを運転席側BピラーPbに内蔵し、第2の送信アンテナ23aを助手席側Bピラーに内蔵してもよい。この場合には、車室外のバックドアの周辺に第3の通信エリアが形成されるように設定する。
・上記実施形態においては、電子キー10は独立して構成されていたが、この電子キー機能を有する携帯電話であってもよい。この携帯電話は、いわゆるスマートフォンであってもよい。
・上記実施形態において、車載制御部21は、上記電子キー10の位置の判断方法に加えて、RSSI(Receive Signal Strength Indication)も加味して電子キー10の位置を判断してもよい。
例えば、図1に破線で示すように、車両2の車載受信部24にRSSI検出回路24bを設ける。RSSI検出回路24bは、レスポンス信号のRSSIを検出し、その検出結果を車載制御部21に出力する。車載制御部21は、RSSIの検出結果に基づき、受信アンテナ24aから電子キー10までの位置、ひいては電子キー10が車室内及び車室外の何れに位置するかを判断する。このように、2つの方法を通じて電子キー10の位置を判断することで、車載制御部21は電子キー10の位置をより正確に判断することができる。
なお、RSSI検出回路を電子キー10のLF受信部12に設けてもよい。この場合、電子キー10は、RSSI検出回路の結果を車載機20に無線送信する。これにより、車載制御部21は上記同様にRSSIに基づき、電子キー10の位置の判断を行うことができる。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(イ)前記第1の送信アンテナ又は前記第2の送信アンテナはそのコイル軸方向が車両前後方向に対して±30°の範囲で設置されることを特徴とする電子キーシステム。
(イ)前記第1の送信アンテナ又は前記第2の送信アンテナはそのコイル軸方向が車両前後方向に対して±30°の範囲で設置されることを特徴とする電子キーシステム。
この構成によれば、第1の送信アンテナ又は第2の送信アンテナを中心に形成される送信エリアを広げることができる。
1…電子キーシステム、2…車両、10…電子キー、11…電子キー制御部、20…車載機、21…車載制御部、22a…第1の送信アンテナ、23a…第2の送信アンテナ、32a〜32c…ロックスイッチ。
Claims (4)
- 第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを通じて車室内及び車室外にリクエスト信号を送信する車載機と、
前記リクエスト信号を受信するとレスポンス信号を前記車載機に無線送信する電子キーとを備え、
前記車載機は、前記第1の送信アンテナを通じて車室内の全域及び車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第1の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、
前記第2の送信アンテナを通じて車室内の全域及び前記第1の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺に亘って形成される第2の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、
前記第1及び第2の送信エリアにリクエスト信号を送信することで、前記両リクエスト信号が互いに干渉して、前記第1及び第2の送信エリアと異なる車室外における車両ドアの周辺を含むように形成される第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信し、
前記各第1〜第3の送信エリアに前記リクエスト信号を送信したとき、前記電子キーからのレスポンス信号を受信すればその送信エリアに前記電子キーが位置する旨判断する
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
前記車載機は、
前記電子キーが前記第1の送信エリアかつ前記第2の送信エリアに位置する旨判断すると、前記電子キーが車室内に位置する旨判断し、
前記電子キーが前記第1の送信エリアに位置し、かつ前記第2の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが前記第1の送信エリアにおける車室外に位置する旨判断し、
前記電子キーが前記第2の送信エリアに位置し、かつ前記第1の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが前記第2の送信エリアにおける車室外に位置する旨判断し、
前記電子キーが前記第1及び第2の送信エリアに位置しない旨判断し、かつ前記第3の送信エリアに位置する旨判断すると、前記電子キーが前記第3の送信エリアに位置する旨判断し、
前記電子キーが前記第1〜第3の送信エリアに位置しない旨判断すると、前記電子キーが車両の周辺に存在しない旨判断する
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、
前記第1の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか一方の車両ドア側のBピラーに内蔵し、
前記第2の送信アンテナを運転席及び助手席の何れか他方の車両ドア側のCピラーに内蔵し、
前記第1の送信エリアは車室内の全域及び車室外における前記何れか一方の車両ドアの周辺に亘って形成され、
前記第2の送信エリアは車室内の全域及び車室外におけるバックドアの周辺に亘って形成され、
前記第3の送信エリアは車室外における前記何れか他方の車両ドアの周辺に亘って形成される
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、
前記第1の送信アンテナ又は前記第2の送信アンテナはそのコイル軸方向が車両に取り付けられる非磁性のガラス窓の方向を向く角度にて設置される
ことを特徴とする電子キーシステム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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