JP2008174960A - 車両のキーレスシステム - Google Patents

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真里絵 鶴長
Yasushi Hamada
康 浜田
Masaki Numamoto
正樹 沼元
Toshihide Yoshida
俊秀 吉田
Tokushige Amimoto
▲徳▼茂 網本
Tetsushi Hatsuku
哲士 波津久
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Abstract

【課題】車両のキーレスシステムにおいて、車載機1と携帯機2との間の通信を、ノイズによる妨害を受けずに、安定して行い得るようにする。
【解決手段】車載機1は、送信可能なリクエスト信号の周波数として、互いに異なる複数の送信周波数が設定されていると共に、携帯機2の受信状況に応じてリクエスト信号の送信周波数を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のキーレスシステムに関する。
従来より、リクエスト信号を送信する車載機と、リクエスト信号を受信したときに、受信確認信号を送信する携帯機と、を備え、車載機が受信確認信号を受信したときに、携帯機の認証を行い、その認証結果に応じて所定の車載機器の作動、例えばドアのロック/アンロック、イグニッションのオン/オフ等を許可するキーレスシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。こうしたキーレスシステムでは、例えばイグニッションのオン状態での携帯機の車外持ち出しを警報する等のために、例えばドアが開いているタイミングで車載機と携帯機との間で通信を行い、携帯機が車室内に存在しているか否かを判断するようにしている。
特開2006−28956号公報
ところが、特に車室内においては、各種の車載電装品、例えばスイッチング電源を備えたハンズフリー装置、ナビゲーション装置、オーディオアンプ等の車載電装品のスイッチング動作によるノイズが、車載機と携帯機との間の通信を妨害してしまうという不都合がある。そうした通信妨害によって携帯機が車室内に存在していることを確認することができず、例えばエンジンの始動が行い得なかったり、携帯機の車外持ち出し警報が誤作動してしまったりする等の虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両のキーレスシステムにおいて、車載機と携帯機との間の通信を、ノイズによる妨害を受けずに、安定して行い得るようにすることにある。
本発明の一側面によると、車両のキーレスシステムは、リクエスト信号を送信する車載機と、前記リクエスト信号を受信したときに、受信確認信号を送信する携帯機と、を備え、前記車載機が前記受信確認信号を受信したときに、所定の車載機器の作動が許可されるシステムであり、前記車載機は、送信可能なリクエスト信号の周波数として、互いに異なる複数の送信周波数が設定されていると共に、前記携帯機の受信状況に応じて前記リクエスト信号の送信周波数を切り替える。
この構成によると、車載機が送信可能なリクエスト信号として、周波数の異なる複数のリクエスト信号が存在しているため、携帯機の受信状況に応じてリクエスト信号の周波数を切り替え、それによって、ノイズの影響を受けずに携帯機が受信することが可能となる周波数のリクエスト信号を、車載機が送信することによって、車載機と携帯機との間の通信が安定して行い得る。その結果、車載機と携帯機との間の通信不良に起因するキーレスシステムの誤作動等が防止される。
前記車載機はさらに、前記リクエスト信号の送信周波数の帯域とは異なる周波数帯の指定信号を送信することによって、前記リクエスト信号の送信周波数を前記携帯機に対し指定する、としてもよい。
こうすることで、リクエスト信号の送信周波数の帯域とは異なる周波数帯の指定信号によってリクエスト信号の送信周波数を指定することで、リクエスト信号の送信前に、車載機から携帯機に対し予め送信周波数を指定することが可能になる。それによって、車載機と携帯機との間において、送信周波数を切り替えながら、通信を行うことが可能になる。
前記リクエスト信号はLFであり、前記指定信号はUHFである、としてもよい。UHFは比較的ノイズに強いため、送信周波数を指定するための指定信号として適している。
前記車載機は、前記リクエスト信号を、その送信周波数を順次切り替えながら送信すると共に、前記受信確認信号を受信したときには、前記リクエスト信号の送信周波数を固定する、とすればよい。
つまり、車載機と携帯機との間で通信可能なリクエスト信号の送信周波数を探索し、通信可能な送信周波数が見つかったときには、リクエスト信号の送信周波数を固定することによって、車載機と携帯機との間の通信が安定して行い得る。
以上説明したように、本発明によると、車載機が送信するリクエスト信号の送信周波数が複数設定され、携帯機の受信状況に応じてリクエスト信号の送信周波数を切り替えて送信することにより、車載機と携帯機との間の通信を安定して行うことができ、キーレスシステムにおける誤作動等を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は本発明の実施形態に係る車両のキーレスシステムの概略構成を示している。本システムは、車両に搭載された車載機1と、乗員が携帯する携帯機2とを備えている。
車載機1は、当該車載機1の制御を行うキーレス制御回路11と、LF送信手段1aと、UHF受信手段1bと、UHF送信手段1cと、を備えている。
LF送信手段1aは、携帯機2に対してLF信号を送信するものであり、LF送信周波数調整回路12、LF送信回路13及びLF磁界送信アンテナ14を含む。
この内、LF送信周波数調整回路12は、キーレス制御回路11による制御によってLF信号の送信周波数を切り替える回路であり、LF送信回路13は、LF送信周波数調整回路12によって設定された送信周波数のLF信号(リクエスト信号)を、前記LF磁界送信アンテナ14から出力させる回路である。ここで、本実施形態では、LF送信手段1aは、互いに異なる3つの送信周波数(F1,F2,F3)のLF信号を切り替えて送信可能に構成されているが、LF送信手段1aが送信可能なLF信号の周波数の数は、これに限らず適宜設定すればよい。
尚、LF磁界送信アンテナ14は、図1では一つのみ示しているが、車両の左右外側方、後方、及び車室内のそれぞれにおいて通信磁界が形成されるように、所定の複数の位置にそれぞれ配設されている。
UHF受信手段1bは、UHF受信回路15及びUHF受信アンテナ16を含み、後述するように、携帯機2からのUHF帯の電波(認証コードを含む受信確認信号)を受信する。UHF受信手段1bは、受信確認信号を受信したときには、それをキーレス制御回路11に出力する。
UHF送信手段1cは、UHF送信回路17及びUHF送信アンテナ18を含み、キーレス制御回路11による制御によって、携帯機2に対しUHF帯の電波を送信する。詳しくは後述するが、このUHF帯の電波によって、前記LF送信手段1aが送信するLF信号の送信周波数を、携帯機2に対し指定する指定信号が送信される。
前記携帯機2は、当該携帯機2の制御を行う携帯機制御回路21と、LF受信手段2aと、UHF送信手段2bと、UHF受信手段2cと、を備えている。
LF受信手段2aは、車載機1からのLF信号を受信するものであり、LF受信アンテナ22、LF受信回路23及びLF受信周波数調整回路24を含む。
LF受信周波数調整回路24は、携帯機制御回路21による制御によってLF信号の受信周波数を切り替える回路であり、車載機1からの指定信号によって送信周波数が指定されることを受けて、LF受信周波数調整回路24は、その受信周波数を設定することになる。
LF受信回路23は、車載機1から送信されたLF信号(リクエスト信号)を、LF受信アンテナ22を介して受信する回路であり、リクエスト信号を受信したときには、それを携帯機制御回路21に出力する。
UHF送信手段2bは、UHF送信回路25及びUHF送信アンテナ26を含み、携帯機制御回路21による制御によって、車載機1に対しUHF帯の電波(受信確認信号)を送信する。ここで、携帯機2には認証コードが記憶されており、UHF送信手段2bは、前記受信確認信号と共に、その認証コードを車載機1に対して送信する。
UHF受信手段2cは、UHF受信回路27及びUHF受信アンテナ28を含み、車載機1からのUHF帯の電波、つまり、指定信号を受信する。UHF受信手段2cは、指定信号を受信したときには、それを携帯機制御回路21に出力する。
前記構成のキーレスシステムにおける基本動作について簡単に説明する。先ず、携帯機2を携帯した乗員が車両のドアに取り付けられたリクエストスイッチ(図示省略)の操作を行ったときには、車載機1のLF送信手段1aがLF信号(リクエスト信号)を送信する。携帯機2のLF受信手段2aがそのリクエスト信号を受信したときには、UHF送信手段2bが、UHF帯の電波により、受信確認信号と記憶している認証コードを送信する。受信確認信号及び認証コードは、車載機1のUHF受信手段1bによって受信されて、キーレス制御回路11に出力される。
キーレス制御回路11は、認証コードの認証を行うことによりその携帯機2が正規であるか否かを判定する。正規であるときには、ドアがアンロック(又はロック)される。
次に、携帯機2を携帯した乗員が車室内に設けられたイグニッションスイッチ(図示省略)の操作を行ったときには、車載機1のLF送信手段1aがLF信号(リクエスト信号)を送信する。携帯機2のLF受信手段2aがそのリクエスト信号を受信したときには、UHF送信手段2bが、UHF帯の電波により、受信確認信号と記憶している認証コードを送信する。受信確認信号及び認証コードは、車載機1のUHF受信手段1bによって受信されて、キーレス制御回路11に出力される。
キーレス制御回路11は、認証コードの認証を行うことによりその携帯機2が正規であるか否かを判定する。そして、正規であるときには、エンジンが始動される。
また、イグニッションオンの状態では、車載機1と携帯機2との間の通信(つまり、前述のリクエスト信号及び受信確認信号のやりとり)が所定のタイミング、例えばドアの開時等で行われ、それによって携帯機2が車室内に存在しているか否かが判定される。その判定結果により、乗員が携帯機2を車外に持ち出そうとしたときには、乗員に対する警報が行われる。
以上の基本動作において、車載電装品等によるノイズによって、携帯機2がLF信号を受信することができなくなると、携帯機2が車室内に存在していないと誤判定されて、例えばエンジンの始動ができなかったり、車外持ち出し警報が誤作動したりする。
それを回避するために、本システムでは、携帯機2の受信状況に応じて車載機1から送信するLF信号の送信周波数を切り替える制御を行う。図2は、その送信周波数の切り替え制御に係り、車載機1が実行するフローチャートであり、スタート後のステップS1では、LF送信手段1aは、デフォルトの送信周波数である周波数F1のLF信号を送信し、続くステップS2で、携帯機2からの応答があったか否かを判定する。応答があったのYESのときにはステップS10に移行して、携帯機2がLF信号を受信可能でありかつ、携帯機2が車内に存在していることが確認できたとして処理を終了する。
一方、ステップS2において携帯機2からの応答がなかったのNOのときには、ステップS3に移行して、UHF送信手段1cによって、送信周波数をF2に設定する指定信号を携帯機2に対して送信する。指定信号はUHF帯の信号であるため、携帯機2のUHF受信手段2cは、ノイズの影響を受けることなく受信することが可能であり、指定信号を受信した携帯機2は、前述の通り、LF受信手段2aの受信周波数をF2に設定する。
ステップS4において、LF送信手段1aは、周波数F2のLF信号を送信し、続くステップS5で、携帯機2からの応答があったか否かを判定する。応答があったのYESのときにはステップS9に移行して、LF信号の送信周波数をF2に固定すると共に、続くステップS10において、携帯機2がLF信号を受信可能でありかつ、携帯機2が車内に存在していることが確認できたとして処理を終了する。
一方、ステップS5において携帯機2からの応答がなかったのNOのときには、ステップS6に移行して、UHF送信手段1cによって、送信周波数をF3に設定する指定信号を携帯機2に対して送信する。指定信号を受信した携帯機2は、前述の通り、LF受信手段2aの受信周波数をF3に設定する。
そして、続くステップS7において、LF送信手段1aは、周波数F3のLF信号を送信し、続くステップS8で、携帯機2からの応答があったか否かを判定する。応答があったのYESのときにはステップS9に移行して、LF信号の送信周波数をF3に固定すると共に、続くステップS10において、携帯機2がLF信号を受信可能でありかつ、携帯機2が車内に存在していることが確認できたとして処理を終了する。
一方、ステップS8において携帯機2からの応答がなかったのNOのときには、ステップS11に移行して、携帯機2が車室内に無いと判定して処理を終了する。この場合は、別途、車外持ち出し警報等が実行されることになる。
このように、本キーレスシステムによると、車載機1が送信可能なリクエスト信号として、周波数の異なる複数のリクエスト信号が存在しているため、携帯機2の受信状況に応じてリクエスト信号の周波数を切り替えることによって、ノイズの影響を受けずに、車載機1と携帯機2との間の通信を行い得る。つまり、送信周波数をF1〜F3の間で切り替えながら、車載機1と携帯機2との間で通信可能なLF信号の送信周波数を探索し、通信可能な送信周波数が見つかったときには、LF信号の送信周波数を固定することによって、車載機1と携帯機2との間の通信が安定して行い得る。
その結果、車載機1と携帯機2との間の通信不良に起因するキーレスシステムの誤作動等を防止することができる。
また、車載機1から携帯機2に対する送信周波数の指定を、UHF帯の電波により行うことによって、ノイズの影響を受けることなく、送信周波数を指定することが可能になる。それによって、車載機1と携帯機2との間において、送信周波数を切り替えながら、通信を行うことができるようになる。
以上説明したように、本発明は、ノイズに妨害されることなく、車載機と携帯機との間の通信を安定して行うことができ、それによってキーレスシステムの誤作動等を防止することができるから、車両のキーレスシステムとして有用である。
本発明の実施形態に係るキーレスシステムの構成を示すブロック図である。 車載機が実行する送信周波数の切り替え制御に係るフローチャートである。
符号の説明
1 車載機
2 携帯機

Claims (4)

  1. リクエスト信号を送信する車載機と、
    前記リクエスト信号を受信したときに、受信確認信号を送信する携帯機と、を備え、
    前記車載機が前記受信確認信号を受信したときに、所定の車載機器の作動が許可される車両のキーレスシステムであって、
    前記車載機は、送信可能なリクエスト信号の周波数として、互いに異なる複数の送信周波数が設定されていると共に、前記携帯機の受信状況に応じて前記リクエスト信号の送信周波数を切り替えるキーレスシステム。
  2. 請求項1に記載のキーレスシステムにおいて、
    前記車載機はさらに、前記リクエスト信号の送信周波数の帯域とは異なる周波数帯の指定信号を送信することによって、前記リクエスト信号の送信周波数を前記携帯機に対し指定するキーレスシステム。
  3. 請求項2に記載のキーレスシステムにおいて、
    前記リクエスト信号はLFであり、前記指定信号はUHFであるキーレスシステム。
  4. 請求項1に記載のキーレスシステムにおいて、
    前記車載機は、前記リクエスト信号を、その送信周波数を順次切り替えながら送信すると共に、前記受信確認信号を受信したときには、前記リクエスト信号の送信周波数を固定するキーレスシステム。
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