JPWO2012117865A1 - 湾曲部付医療装置 - Google Patents

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Abstract

湾曲部付医療装置は、先端側に湾曲部を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部と、前記操作部に立設し、傾倒方向及び傾倒角度が変化可能な軸部及び軸部の一端に設けられた指当て部を備え、湾曲部を湾曲させる操作を行う操作子と、を有し、指当て部は、軸部の一端に取りつけるための取付部を備える、予め定めた長さに設定した四辺で構成された略四角形形状の取付面と、取付面の第1辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第1操作面と、第1辺に対向する第2辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第2操作面と、取付面の第1辺に交叉する第3辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第3操作面と、第3辺に対向する第4辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第4操作面と、を有し、第3操作面と第4操作面とは挿入部の挿入軸方向に配列されている。

Description

本発明は、挿入部の先端側に湾曲自在な湾曲部を備え、操作部に湾曲部を湾曲動作させる傾倒操作可能な操作子を備える湾曲部付医療装置に関する。
近年、医療分野或いは工業分野において、細長の挿入部を備える内視鏡が利用されている。医療分野の内視鏡においては、挿入部を口腔或いは肛門等から体内に挿入することにより観察等行える。一方、工業分野の内視鏡においては、挿入部をボイラーの配管、或いはエンジンの内部などに挿入することにより観察を行える。
内視鏡においては、挿入部の先端部に設けられている観察光学系を所望の方向に向けられるようにするため、挿入部の先端側に例えば上下左右方向に湾曲する湾曲部が設けられている。そして、挿入部の基端に設けられた操作部には、湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブ、湾曲操作スイッチ、或いは操作子が設けられている。
湾曲操作ノブは、手動で時計方向、或いは反時計方向に回転させることによって、アングルワイヤを牽引、或いは弛緩させて湾曲部を湾曲させることができるようになっている。アングルワイヤは、湾曲操作ノブと湾曲部との所定の位置にそれぞれ連結されている。
日本国特開平05−000125号公報には、操作部に湾曲部を湾曲操作するための十字状の湾曲操作スイッチを設けた内視鏡が示されている。この内視鏡においては、湾曲操作スイッチを操作することにより、駆動モーターが駆動され、駆動モーターの駆動力で湾曲操作ワイヤーが牽引及び弛緩されて湾曲部が湾曲する構成になっている。
一方、操作子は、例えば、日本国特開2003−325437号公報(以下、文献1と記載する)、日本国特開2008−036355号公報(以下、文献2と記載する)、日本国特開平06−304124号公報(以下、文献3と記載する)、日本国特開2003−275168号公報(以下、文献4と記載する)等に示されている。
文献1の内視鏡は、操作子である操作指示レバーを僅かな操作力量で傾倒操作して、所望の牽引部材を所望の量移動させて湾曲部の湾曲操作を行える牽引部材操作装置を備えている。そして、この内視鏡においては、プレートに対して移動可能な一対の第1傾倒状態調整部材及び第2傾倒状態調整部材を配置することによって、予め、プレートに形成されている角孔の大きさを小さくなる方向に変化させて、湾曲レバーの傾倒操作範囲の調整を適宜行えるようにしてある。
これに対して、文献2の内視鏡の操作装置は、把持部から遠ざかる方向に動かす場合でも操作しやすくするため、操作子を把持部に向かって所定角度傾けた傾斜角度で中立位置を設定している。そして、傾斜角度を、中立位置で操作子の中心線と把持部の中心線とのなす角度が90°より小さい角度にしている。この結果、操作子を把持部に対して遠い方向に最大に倒した操作子最大傾斜位置でも、把持部を把持している操作者の手の指が操作子に届きやすくして操作し易くしている。
また、文献3には、操作部に湾曲部を湾曲操作するためのジョイスティックスイッチを設けた内視鏡が示されている。この内視鏡においては、ジョイスティックスイッチの操作子であるアングルレバーを親指で多方向に傾けることによって湾曲部を所望の方向に湾曲操作することにより、湾曲操作ワイヤーが牽引及び弛緩されて湾曲部が湾曲する構成になっている。
そして、文献4の電動湾曲内視鏡装置の図4(b)には操作スイッチが操作子であるスティック部であり、該スティック部の傾倒方向が湾曲部の湾曲方向であり、傾倒操作している間、一定速度で湾曲モーターを回転させて湾曲状態を変化させられる内視鏡が示されている。この内視鏡においては、スティック部を円弧運動させることによって、湾曲部を旋回運動させることができるようになっている。
しかしながら、文献1では、角孔の大きさを小さくする方向に変化させて、湾曲レバーの傾倒操作範囲を調整するため、湾曲部の最大湾曲角度が小さくなって、湾曲部の有する機能を最大限に活用することができなくなるおそれがある。また、文献1の技術に文献2の技術を含めて湾曲部の機能を最大限に活用する内視鏡を構成しようとした場合、湾曲レバーの中立位置を所定角度傾いた傾斜角度にするためには、操作部の形状を変更しなければならない。
また、文献3、4において、操作者は、操作子の端部上に例えば親指の腹部分を配置して操作子を傾け、湾曲部を湾曲させる操作を行っている。このため、操作子を円弧運動させるとき、誤って操作子の端部から指が外れるおそれがある。また、湾曲部を湾曲させるため、直立状態の操作子を傾けたとき、傾倒角度が大きくなるにしたがって操作者の指が操作子の端部から離れやすい状態になる。そして、検査中において、操作者が、操作子の端部から指が離れることを気にしながら作業を続けていると、操作子の傾倒角度が浅くなり、その結果、湾曲部の湾曲角度が小さくなる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、操作部の把持面に対して直立し、且つ、円弧運動の操作を安定して行え、指が外れることなく傾倒操作範囲の拡大を図れる操作性に優れた操作子を備える湾曲部付医療装置を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の湾曲部付医療装置は、先端側に湾曲部を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部と、前記操作部に立設し、傾倒方向及び傾倒角度が変化可能な軸部及び前記軸部の一端に設けられた指当て部を備え、前記湾曲部を湾曲させる操作を行う操作子と、を有し、
前記指当て部は、前記軸部の一端に取りつけるための取付部を備える、予め定めた長さに設定した四辺で構成された略四角形形状の取付面と、前記取付面の第1辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第1操作面と、前記第1辺に対向する第2辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第2操作面と、前記取付面の前記第1辺に交叉する第3辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第3操作面と、前記第3辺に対向する第4辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第4操作面と、を有し、前記第3操作面と第4操作面とは前記挿入部の挿入軸方向に配列されている。
図1−図12は本発明の第1実施形態に係り、図1は操作部に牽引部材操作装置を構成する操作子が立設する湾曲部付医療装置の一例である内視鏡を説明する図 把持部と操作部本体とで構成される操作部にモーター及びプーリーを内蔵した牽引部材操作装置の構成を説明する図 回転体を説明する図 図2の矢印Y4方向から見た牽引部材操作装置のモーター及びプーリーの構成を主に説明する図 図2の矢印Y4方向から見た牽引部材操作装置の取付経路設定部材及び吊り枠の構成を主に説明する図 五面体で構成した指当て部を説明する図 図6に示した指当て部の上面図及び第4操作面を正面視した正面図 図7の矢印Y8−Y8線断面図 図7の矢印Y9−Y9線断面図 芯部材と被覆体とで構成された指当て部の断面構成を説明する図 芯部材と二層構造の被覆体とで構成された指当て部の断面構成を説明する図 芯部材と芯部材の所定面に設けた弾性シートとで構成された指当て部の断面構成を説明する図 本発明の第2実施形態に係る六面体で構成した指当て部を説明する図 図14−図22は六面体で構成した指当て部の変形例にかかり、図14は天面に指支持部として凹部を備えると共に、それぞれの操作面に凹部を備える指当て部の上面図 図14の矢印Y15方向から見た指当て部の側面図 図14の矢印Y16方向から見た指当て部の背面図 図14の矢印Y17−Y17線断面図 図17の矢印Y18で示す部分の拡大図 図14の矢印Y19−Y19線断面図 図14の矢印Y20−Y20線断面図 図14の矢印Y21−Y21線断面図 親指の一側部を第1操作面に配置した状態および親指の他側部を第2操作面に配置した状態を示す図 図23−図25は指当て部の他の変形例を示す図に係り、図23は指当て部の構成を説明する上面図 図23の矢印Y24−Y24線断面図 図23の矢印Y25−Y25線断面図 図26−図27Bは指当て部の別の変形例を示す図に係り、図26は指当て本体と凹部付指支持部材とが別体な指当て部の構成を説明する図、 指当て部の作用を説明する図であって、指支持凹部に指を配置して凹部付指支持部材を矢印F方向に操作する状態を説明する図 凹部突き指支持部材が指当て本体に対して摺動した状態を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1−図12を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態において、湾曲部付医療装置は、内視鏡である。図1−図6に示すように本実施形態の内視鏡1は、細長な挿入部2と、挿入部2の基端に連設する操作部3と、操作部3の側部から延出するユニバーサルコード4とを備えて構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部2aと、湾曲部2bと、可撓管部2cとを連設して構成されている。先端部2aには撮像素子を有する撮像装置(不図示)が内蔵されている。湾曲部2bは、例えば上下左右方向に湾曲可能に構成されている。可撓管部2cは、可撓性を有し、長尺に形成されている。
図1、図2に示すように操作部3は、把持部3aと、操作部本体3bとを備えて構成されている。把持部3aは、挿入部2に連設し、操作部本体3bは把持部3aに連設している。把持部3aの長手軸と、挿入部2の挿入軸は同軸、若しくは平行な位置関係である。操作部本体3bの先端側の空き空間が最も存在する部分に対応する位置には、湾曲部2bを湾曲動作させる操作を行うための操作子5が設けられている。操作部本体3bの長手軸(操作部3の長手軸とも記載する)と把持部3aの長手軸とは、同軸、若しくは平行な位置関係である。
操作子5は、操作部本体3bの一面に設けた開口である操作子突出口(不図示)から操作部3の長手軸に直交して設けられている。
湾曲部2bは、図1の矢印Yu、矢印Yd、矢印Yl 、矢印Yrに示すように操作子5の傾倒方向及び傾倒角度を含めた傾倒操作に応じて湾曲する構成になっている。具体的に、湾曲部2bは、操作子5の傾倒操作によって、後述する湾曲操作ワイヤー(以下、湾曲ワイヤーと略記する)が牽引弛緩されて上方向、右方向、下方向、左方向、上方向と右方向との間等の方向に湾曲する。
本実施形態において、湾曲部2bは、上下左右の四方向に湾曲する構成としている。しかし、湾曲部2bは、上下方向に湾曲する構成であってもよい。上記u、d、l、rは、湾曲部2bの湾曲方向である上下左右方向を表す。以下の説明において、例えば、符号8uは上用湾曲ワイヤーを表し、符号9dは下用回転体を表す。そして、図面中においては、小文字の「l」を筆記体で表して数字の「1」と区別している。
なお、図1に示すように操作部本体3bの外装には、操作子5の他に、スイッチ6a、送気送水ボタン6b、吸引ボタン6cが予め定めた位置に設けられている。スイッチ6aは、例えば先端部2a内に設けられた撮像装置の各種撮像動作を指示する。また、把持部3aの外装には処置具チャンネル(不図示)に連通するチャンネル挿入口6dが設けられている。
本実施形態において、操作者が操作部3の把持部3aを従来の内視鏡と同様に左手で把持した際、操作子5は、操作者の把持した手の親指で操作する位置に設けられ、送気送水ボタン6b及び吸引ボタン6cは操作者の把持した手の親指以外の指で操作する位置に設けられ、スイッチ6aは操作者の把持した手の親指または他の指で操作可能な位置に設けられている。
図1、図2の符号7はカバー部材である。カバー部材7は、操作子突出口を水密に塞ぎ且つ軸部5aに密着して、操作子5を傾倒操作可能に保持する。
ユニバーサルコード4内には、信号ケーブル、電線、ライトガイドファイバー束、送気用チューブ、送水用チューブ、吸引用チューブ等が挿通している。信号ケーブルは、撮像装置に接続されている。電線は、後述するモーター(図2の符号12参照)に電力を供給する。ライトガイドファイバー束は、光源装置の照明光を伝送する。
図2に示すように操作部3内には、牽引部材操作装置10が設けられている。牽引部材操作装置10は、4本の湾曲ワイヤー8と、4つの回転体9が配設された細長なプーリー11と、駆動手段であるモーター12と、略十字形状の吊り枠13と、前記操作子5と、後述する複数のガイドローラーを備えたガイドローラー組21とで主に構成されている。
湾曲ワイヤー8は、牽引部材である。それぞれの回転体9には各ワイヤー8の中途部分がそれぞれ巻回されている。モーター12は、湾曲操作時にプーリー11に配設された所定の回転体9を所定トルクで回転させる駆動力を有する。吊り枠13は、各ワイヤー8の基端部がそれぞれ連結されるワイヤー取付部を有する。吊り枠13には、操作子5の軸部5aが一体に連結されている。ガイドローラー組21の複数のガイドローラーは、4本のワイヤー8の走行経路を操作部3内で変更するワイヤー走行経路変更部材である。
なお、図4の符号51は信号ケーブル、符号52はライトガイドケーブル、符号53はコイルパイプ止め、符号59は仕切り板である。本実施形態において、操作部3の重心が把持部3a内に位置するように構成されている。
4本の湾曲ワイヤー8は、上下方向湾曲操作用である一対の上用湾曲ワイヤー(以下、上湾曲ワイヤーと記載する)8u及び下用湾曲ワイヤー(以下、下湾曲ワイヤーと記載する)8dと、左右方向湾曲操作用である一対の左用湾曲ワイヤー(以下、左湾曲ワイヤーと記載する)8l及び右用湾曲ワイヤー(以下、右湾曲ワイヤーと記載する)8rとである。
本実施形態において、プーリー11の長手軸とモーター12の長手軸とは交差している。
具体的に、モーター12の駆動軸は、把持部3aの長手軸と平行な位置関係になるように把持部3a内に予めさだめた位置に配置されている。そして、モーター12のモーター軸12bとプーリー11の回転軸であるプーリー軸11bとは直交した位置関係に設定されている。また、プーリー11とモーター12とは仕切り板59を挟んで、この仕切り板59で仕切られた操作部3内の異なる空間内にそれぞれ配置されている。
モーター12の駆動力は、駆動力伝達機構部15によってプーリー11に伝達される構成になっている。駆動力伝達機構部15は、第1笠歯車16、第2笠歯車17を備えている。
第1笠歯車16は、モーター12の軸部12aに一体に固定され、第2笠歯車17はプーリー11の軸部11aに一体に固定されている。この構成によれば、モーター12の駆動力が笠歯車16、17を介して軸部11aに伝達されることにより、プーリー11が軸回りに回転する構成になっている。
回転体9は、弾性変形可能であって、例えば図3に示すように環状部9aと、回転量調整部9bとを備えている。回転体9の環状部9aには隙間9cが形成されている。環状部9a及び回転量調整部9bには、図示しないワイヤー案内部が形成されている。ワイヤー案内部は、ワイヤー8を巻取開始位置9sから巻取終了位置9eにスムーズに導くように予め定めた形状で構成されている。4つの回転体9u、9d、9l、9rは、プーリー11の外周面に対して予め定めた遊嵌状態で配置され、それぞれ独立して回転状態になる。
吊り枠13は、操作部本体3bの先端側の空き空間内に予め定めた位置関係で配置されている。図5に示すように吊り枠13は、4つの枠13u、13d、13l、13rを備え、略十字形状に構成されている。一対の湾曲ワイヤー8u、8dに対応する上用枠(以下、上枠と記載する)13uと下用枠(以下、下枠と記載する)13dとは軸部5aを挟んで一直線上に配置されている。上枠13uの端部には上ワイヤー取付部13u2が設けられ、下枠13dの端部には下ワイヤー取付部13d2が設けられている。
一方、一対の湾曲ワイヤー8l、8rに対応する左用枠(以下、左枠と記載する)13lと右用枠(以下、右枠と記載する)13rとは上下用枠中心線(以下、枠中心線と記載する)13aに直交して軸部5aを挟んで一直線上に配置されている。左枠13lの端部には左ワイヤー取付部13l2が設けられ、右枠13rの端部には右ワイヤー取付部13r2が設けられている。
上枠13uは、その端部に枠中心線13aに対して一方向に折曲した上枠先端屈曲部13ubを備え、下枠13dはその端部に枠中心線13aに対して他方向に折曲した下枠先端屈曲部13dbを備えている。
そして、上枠先端屈曲部13ubに上ワイヤー取付部13u2か設けられ、下枠先端屈曲部13dbに下ワイヤー取付部13d2が設けられている。上ワイヤー取付部13u2と下ワイヤー取付部13d2との操作部3の長手軸に直交する方向の間隔w1を予め定めた寸法に設定している。
なお、上枠13u及び上ワイヤー取付部13u2等は、操作子5の傾倒方向と湾曲部2bの湾曲方向とを考慮した上で設定されるものである。本実施形態においては、操作子5が図1の矢印Yu方向に傾倒されると上ワイヤー取付部13u2が揺動して図5の矢印Yu方向に傾けられて湾曲部2bが上方向に湾曲する構成になっている。そして、操作子5が同様に図1の矢印Yd方向に傾倒されると下ワイヤー取付部13d2が揺動して図5の矢印Yd方向に傾けられて湾曲部2bが下方向に湾曲し、図1の矢印Yl方向に傾倒されると左ワイヤー取付部13l2が揺動して図5の矢印Yl方向に傾けられて湾曲部2bが左方向に湾曲し、図1の矢印Yr方向に傾倒されると右ワイヤー取付部13r2が揺動して図5の矢印Yr方向に傾けられて湾曲部2bが右方向に湾曲する。
本実施形態において、吊り枠13は、枠中心線13aと把持部3aの長手軸とが平行になるように操作部3内の予め定めた位置に配置されている。
図2、図5に示すようにガイドローラー組21は、ローラー軸21pと、4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rとを備えて構成されている。ローラー軸21pは、支持体であり、例えば円柱状である。4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rは、ローラー軸21pに回動自在に配置されている。
4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rは、4本の湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rにそれぞれ対応している。4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rは、プーリー11及び吊り枠13から予め定めた距離離間して設けられている。4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rは、4本の湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rを吊り枠13のワイヤー取付部13u2、13d2、13l2、13r2に導く、取付経路設定部材である。
ローラー軸21pは、把持部3aの長手軸と直交する位置関係で、軸部5aの直下の予め定めた位置に配置されている。そして、ローラー軸21pの中心は、直立状態の軸部5aの中心軸上に位置している。
各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、ガイドローラー21u、21d、21l、21rによって走行経路を変更された後、それぞれ吊り枠13の上ワイヤー取付部13u2、下ワイヤー取付部13d2、左ワイヤー取付部13l2、右ワイヤー取付部13r2に至るように構成されている。
図5を参照してガイドローラー21について説明する。
なお、図5においては、各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rと、各ワイヤー取付部13u2、13d2、13l2、13r2との位置関係を説明するため、吊り枠13の位置をローラー軸21pに対して図中右方向に位置ずれさせている。
図5に示すように4つのガイドローラー21u、21d、21l、21rは、ローラー軸21pに対して図5の矢印Y5aに示すようにガイドローラー21r、21d、21u、21lの順に配置されている。
ローラー軸21pの両端に配置されたガイドローラー21r、21lと、ローラー軸21pの中心を挟んでガイドローラー21r、21lの内側に配置されたガイドローラー21u、21dとでは径寸法または幅寸法が異なっている。そして、少なくともガイドローラー21l、21rの幅寸法は、ガイドローラー21u、21dの幅寸法より幅広に設定されている。
ガイドローラー21l、21r、21u、21dの最大外径をw3とし、上ワイヤー取付部13u2と下ワイヤー取付部13d2との操作部3の長手軸方向の間隔をw2とした場合、間隔w2と最大外径w3との間にw2>w3の関係を設定している。
また、ガイドローラー21uの中央とガイドローラー21dの中央との間隔は、上ワイヤー取付部13u2と下ワイヤー取付部13d2との間隔w1に設定している。
さらに、左ワイヤー取付部13l2と右ワイヤー取付部13r2との間隔w4と、ローラー軸21pに配置される左ガイドローラー21lの外側端と右ガイドローラー21rの外側端との間隔w5との間にはw4>w5の関係を設定している。
なお、プーリー11に配置される4つの回転体9は、図4の矢印Y4aに示すように回転体9r、9d、9u、9lの順に配置されている。
ここで、図2、図4、図5を参照して各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rの操作部3内における走行経路について説明する。
図5に示すように4本の湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rのそれぞれの基端部は、吊り枠13の予め定められた位置であるワイヤー取付部13u2、13d2、13l2、13r2に固定されている。
一方、各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rのそれぞれの先端部は、湾曲部2bを構成する図示しない先端湾曲駒の上下左右に対応する位置に固定されている。先端湾曲駒は、湾曲部2bを構成する複数の図示しない湾曲駒を連接して上下左右方向に湾曲するように構成された湾曲部組の最先端を構成する湾曲駒である。
各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、挿入部2内において該ワイヤー8u、8d、8l、8rにそれぞれ対応する例えば金属製で貫通孔を有するコイルパイプで形成されたガイド24内に進退自在に挿通されている。
図2、図4、図5に示すように先端湾曲駒に固定された各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、ガイド24を介して操作部3内に延出されている。
各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、プーリー11に配置されている回転体9u、9d、9l、9rにそれぞれ巻回される。即ち、各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、対応する回転体9u、9d、9l、9rのそれぞれの巻取開始位置9sから予め定めた弛緩状態となるように回転体9u、9d、9l、9rに巻回される。その後、各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、各回転体9u、9d、9l、9rの巻取終了位置9eから各ガイドローラー21u、21d、21l、21rに向けて導出される。
各回転体9u、9d、9l、9rから導出された各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは、各ガイドローラー21u、21d、21l、21rに導かれ、ワイヤー走行経路を変更されて吊り枠13に備えられているワイヤー取付部13u2、13d2、13l2、13r2に導かれる。そして、各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rのそれぞれの基端部は、ワイヤー取付部13u2、13d2、13l2、13r2に固定される。
上述したように、ガイドローラー21l、21rの幅寸法をガイドローラー21u、21dの幅寸法より幅広に設定し、且つ間隔w4を間隔w5より大きく設定している。この結果、湾曲ワイヤー8l、8rは、滑らかにガイドローラー21l、21rを通過してワイヤー取付部13l2、13r2に導かれる。
なお、操作子5の軸部5aと吊り枠13の中心軸である枠凸部13fとは、図示しないフレームに回動自在に配設されたユニバーサルジョイント14を介して同軸に取付け固定されている。操作子5の軸部5aが図に示すように直立状態のとき、ガイドローラー21u、21d、21l、21rから延出して吊り枠13に向かう各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rは全て所定の弛緩状態になっている。
符号5bは指当て部である。指当て部5bは、軸部5aの先端に一体に固定されている。
図6−図9を参照して指当て部5bの構成を説明する。
図に示す指当て部5bは、予め定めた弾発性を有する弾性部材を一部に有して構成される、或いは全て弾性部材で構成されている。図6、図7に示すように指当て部5bは、底面30と、第1操作面31と、第2操作面32と、第3操作面33と、第4操作面34とを有する五面体である。
底面30は、予め定めた長さに設定した四辺で構成された四角形形状であり、例えば、図7に示すような長方形形状である。
底面30は、図8及び図9の破線に示す取付部5cを備える取付面である。取付部5cは、例えば穴、または雌ネジを備えるネジ孔である。取付部5cには、軸部5aの一端部が配置される。指当て部5bと軸部5aとは、例えば接着、或いは螺合によって一体に取りつけられるようになっている。本実施形態においては、接着によって固定されている。
図6、図7に示すように第1操作面31は、底面30の第1辺5dを底面にした三角形形状の傾斜面である。第2操作面32は、第1辺5dに対向する第2辺5eを底面にした三角形形状の傾斜面である。第3操作面33は、底面30を構成する第1辺5dに交叉する第3辺5fまたは第4辺5gのうちの一方である第3辺5fを一辺にした四角形形状の傾斜面である。第4操作面34は、第3辺5fに対向する第4辺5gを一辺にした四角形形状の傾斜面である。第3操作面33と第4操作面34とは、挿入軸方向に沿って配置されている。第3操作面33は、内視鏡1の先端側に位置し、第4操作面は内視鏡1の基端側に位置している。
本実施形態において、第1操作面31の第1辺5dに対向する第1頂点5hと、第2操作面32の第2辺5eに対向する第2頂点5iとを結ぶ稜線5k、及び他の稜線5m、5n、5p、5rには、曲面による面取りが施されている。また、各辺5d、5e、5f、5gにも曲面による面取りが施されている。
また、本実施形態において、第3操作面33の表面、および、第4操作面34の表面には滑り止めが施されている。滑り止めは、梨地状の表面、或いは規則的に凹凸等の段を配列した凹凸面等である。
なお、底面30の形状は、長方形形状に限定されるものではなく、第3辺5fが第4辺5gより長い台形、その逆に第4辺5gが第3辺5fより長い台形等であってもよい。
また、本実施形態において、第1操作面31は、右方向湾曲操作面であって、親指の一側部が配置される。第2操作面32は、左方向湾曲操作面であって、親指の他側部が配置される。第3操作面33は、上方向湾曲操作面であって、親指の腹が配置される。第4操作面34は、下方向湾曲操作面であって、第3操作面33と同様に親指の腹が配置される。
ここで、操作者が、湾曲部2bを例えば上方向に湾曲動作させる際の作用を説明する。
操作者は、左手で把持部3aを把持した状態で操作子5の指当て部5bを構成する第3操作面33に親指の腹を配置する。そして、軸部5aを図1の矢印Yu方向に傾倒操作する。すると、この操作子5の傾倒操作に伴って、吊り枠13が傾いて、上ワイヤー取付部13u2に固定されている上湾曲ワイヤー8uが弛んだ状態から徐々に引っ張られた状態に変化する。一方、その他の湾曲ワイヤー8d、8l、8rはさらに弛んだ状態に変化する。
したがって、プーリー11の各回転体9u、9d、9l、9rにそれぞれ弛緩状態で巻回されていた各湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rのうち、上湾曲ワイヤー8uだけが牽引されて上用回転体(以下、上回転体と記載する)9uの隙間9cが弾性力に抗して狭められて縮径され、上回転体9uとプーリー11とが密着状態に変化する。すると、上回転体9uとプーリー11との間に抵抗が発生して上回転体9uがプーリー11と一体に回転される。この結果、上回転体9uより挿入部2側に配置されている上湾曲ワイヤー8uは、上回転体9uの回転に伴って牽引移動されて湾曲部2bが上方向に湾曲する動作を開始する。
ここで、操作者が、引き続き、上回転体9uをプーリー11に密着させるように第3操作面33に配置した親指で軸部5aを同方向に押し倒すように傾倒操作し続ける。すると、密着状態の上用回転体9uがさらにプーリー11に密着されて、該回転体9uと一体に回転され、この結果、上回転体9uより挿入部2側に配置されている上湾曲ワイヤー8uがさらに牽引移動されて湾曲部2bがさらに上方向に湾曲する。
一方、操作者が、操作子5の傾倒位置を保持するように親指の腹で第3操作面33を押し続けることにより、上回転体9uより挿入部2側に配置されている上湾曲ワイヤー8uの移動に伴って、上回転体9uとプーリー11との密着力が徐々に減少していく。そして、上回転体9uより先端側に配置されていた上湾曲ワイヤー8uに引張力が生じた状態で移動が停止する。
このとき、各湾曲ワイヤー8d、8l、8rは、弛緩状態である。したがって、操作子5をこの傾倒操作状態に保持し続けることによって、上湾曲ワイヤー8uの引っ張られた状態及び湾曲ワイヤー8d、8l、8rの弛緩状態がそれぞれ保持されて湾曲部2bが傾倒操作に対応する湾曲状態で保持される。
そして、操作者が、操作子5を傾倒操作して湾曲部2bをさらに同方向に湾曲させる場合には、第3操作面33に配置した親指の腹でさらに軸部5aを同方向に傾倒操作するように押し倒す。そして、さらに、軸部5aを同方向に傾倒操作する際には、親指の腹および指先を第3操作面33の一辺である第3辺5fに配置して傾倒操作を行う。すると、軸部5aの傾倒角度を最大にして、湾曲部2bを上方向最大湾曲状態にすることができる。
このとき、第3操作面33の表面に滑り止めが施されているため、親指が第3操作面33から外れることなく安定した操作を行うことができる。
また、操作者が、湾曲部2bを他の方向、例えば下方向に湾曲させる場合には、親指の腹を第4操作面34に配置して軸部5aを傾倒操作する。一方、操作者が、湾曲部2bを他の方向である、例えば右方向に湾曲させる場合には、親指の一側部を第1操作面31に配置して軸部5aを傾倒操作し、例えば左方向に湾曲させる場合には、親指の他側部を第2操作面32に配置して軸部5aを傾倒操作する。
なお、湾曲部2bを下方向に大きく湾曲させる場合、操作者は、親指の指先を第4操作面34の一辺である第4辺5gに配置して傾倒操作を行う。また、湾曲部2bを右方向に大きく湾曲させる場合、操作者は、親指の一側部を第1操作面31の底辺である第1辺5dに配置して傾倒操作を行う。また、湾曲部2bを左方向に大きく湾曲させる場合、操作者は、親指の他側部を第2操作面32の底辺である第1辺5eに配置して傾倒操作を行う。
操作者は、親指を各辺5d、5e、5f、5gに配置して操作を行うことによって、例えば図7中の破線で示すように指当て部5Cの形状が球状の場合に比べて、上方向への移動距離がLu増大し、下方向への移動距離がLd増大し、左方向への移動距離がLl増大し、右方向への移動距離がLr増大する。
この構成によれば、操作者は、操作子5を構成する指当て部5bの操作面31、32、33、34の何れかの面に親指の腹はまたは側部を配置して、軸部5aを傾倒操作することによって、湾曲ワイヤー8u、8d、8l、8rを牽引弛緩させて湾曲部2bを湾曲操作することができる。
また、操作者は、親指の腹、または親指の指先を、操作子5を構成する指当て部5bの底面30を構成する第3辺5fに配置することによって、操作子5の軸部5aを直立位置から最も遠くに倒して上方向最大傾倒操作を容易に行うことができる。
また、操作者は、親指の腹、または親指の指先を、操作子5を構成する指当て部5bの底面30を構成する第4辺5gに配置することによって、操作子5の軸部5aを直立位置から最も遠くに倒して下方向最大傾倒操作を容易に行うことができる。
また、親指の側部を、操作子5を構成する指当て部5bの底面30を構成する第1辺5dに配置することによって、操作子5の軸部5aを直立位置から最も遠くに倒して右方向最大傾倒操作を容易に行うことができる。
また、親指の側部を、操作子5を構成する指当て部5bの底面30を構成する第2辺5eに配置することによって、操作子5の軸部5aを直立位置から最も遠くに倒して左方向最大傾倒操作を容易に行うことができる。
そして、予め、操作者の手の平および親指に合わせて、第1辺5d、第2辺5e、第3辺5f、第4辺5gの長さを設定すると共に、取付部5cの形成位置を設定する。この結果、指当て部5bを操作者にとって最適な位置に設けて、上下方向への傾倒操作及び左右方向への傾倒操作を効率良く行うことができる。また、操作者の手の平および親指に合わせて、操作面31、32、33、34の傾斜面の角度、面積を設定することによって、操作者は上下左右方向の傾倒操作をより安定して行うことができる。
さらに、指当て部5bの表面を弾性部材で構成したことによって、操作面31、32、33、34に親指を配置して軸部5aを傾倒操作する際、親指の側部にかかる負荷を低減することができる。この結果、湾曲操作時の疲労が軽減される。
さらに、親指の腹が配置される第3操作面33、又は第4操作面34に設ける弾性部材の弾性率を、第1操作面31、及び第2操作面32に設ける弾性部材の弾性率より大きくすることにより、上述と同様の操作性を得ることができる。また、この構成においては、面に対して剪断方向の力が加わり易い第3操作面33及び第4操作面34の弾性部材が剪断変形することが防止される。この結果、第3操作面33及び第4操作面34に付加された力を効率良く操作子5の傾倒操作を行う操作力量にすることができる。
なお、上述した実施形態においては、指当て部5bを弾性部材で構成するとしている。しかし、図10に示すように指当て部5b1を、剛性を備える芯部材5sと、芯部材5sを被覆する弾性部材で構成した被覆体5tとで構成するようにしてもよい。
芯部材5sは、例えば円柱形状であって、取付部5cが備えられている。被覆体5tは、芯部材5sが配置される芯部材配置穴5uを備えた5面体であり、底面30、第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33、及び第4操作面34を備えている。
このように、指当て部5b1を芯部材5sと被覆体5tとで構成することによって、指当て部5b1を軸部5aの先端により確実に固定することができる。また、被覆体5tが摩耗して操作性に不具合が生じた場合には、被覆体5tを芯部材5sから取り外し、その後、芯部材5sに新品の被覆体5tを取りつけて交換することができる。
なお、被覆体5tを、図11に示すように二層構造にして指当て部5b2を構成するようにしてもよい。この場合、表層を構成する第2弾性部材5vの弾性率よりも、芯部材5sの表面側に配置される第1層を構成する第1弾性部材5wの弾性率を大きく設定する。
また、被覆体5tを多層で構成する場合には、第1層の弾性部材の弾性率を最も大きく設定して、表層にいくにしたがって弾性部材の弾性率が順に小さくなるように設定する。
このことによって、操作者の好みのフィット感を得て、より操作性の向上を実現できる。
さらに、第1弾性部材5wと第2弾性部材5vとを弾性特性を有する接着剤で固定することによっても、上述と同様の作用及び効果を得ることが可能となる。
また、上述した指当て部5b及び指当て部5b1の代わりに、図12に示すように芯部材5s1と、弾性シート5xとで指当て部5b3を構成するようにしてもよい。芯部材5s1は、剛性を有する部材で、指当て部5bと略同形状である。つまり、芯部材5s1は、取付部5cを備える底面30、第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33、及び第4操作面34を備え形成される。弾性シート5xは、弾性部材で構成され、芯部材5s1の第1操作面31、及び第2操作面32に設けられる。
この構成によれば、第3操作面33及び第4操作面34に親指の腹を配置して傾倒操作を行う際、親指の力が瞬時に第3操作面33及び第4操作面34に伝達されて、良好な操作感を得られる。その他の作用及び効果は上述の実施形態と同様である。
なお、親指の腹が配置される第3操作面33、及び第4操作面34に設ける弾性部材の厚みを、第1操作面31、及び第2操作面32に設ける弾性部材の厚みより薄くすることによっても、上述と同様の操作性を得ることができる。
上述した実施形態においては、指当て部5b、5b1、5b2、5b3を五面体で構成している。しかし、指当て部は、五面体に限定されるものではなく、以下に示すように六面体で構成するようにしてもよい。
図13は本発明の第2実施形態に係る六面体で構成した指当て部を説明する図である。
図13に示すように本実施形態の操作子5の指当て部5b4は、底面30に対向して例えば四角形形状の平面で構成された天面35を備えている。つまり、指当て部5b4は、前述した指当て部5b、5b1、5b2、5b3が有する稜線5kの代わりに、天面35を備えている。
その結果、第1操作面31は、底面30の第1辺5dとその第1辺5dに対向する天面35の第1の天面部である辺とを含む四角形形状の傾斜面となり、第2操作面32は同様に底面30の第2辺5eとその第2辺5e対向する天面35の第2の天面部である辺とを含む四角形形状の傾斜面となり、第3操作面33は同様に底面30の第3辺5fとその第3辺5fに対向する天面35の第3の天面部である辺とを含む四角形形状の傾斜面となり、第4操作面34は同様に底面30の第4辺5gとその第4辺5gに対向する天面35の第4の天面部である辺とを含む四角形形状の傾斜面となる。つまり、第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33、および、第4操作面34が、全て、四角形形状で構成される。
そして、少なくとも、第1操作面31及び第2操作面32には弾性部材(不図示)が設けられ、第3操作面33及び第4操作面34には滑り止め(不図示)が設けられている。
なお、指当て部5b4の天面35、第3操作面33及び第4操作面34には親指の腹が配置され、第1操作面31には親指の一側部が配置され、第2操作面32には親指の他側部が配置される。
指当て部5b4の天面中央部には、指支持部として例えば凸部36が設けられている。
凸部36は、親指の腹によって支持する突起である。凸部36は、予め定めた径寸法の半球体、或いは予め定めた大きさ及び高さ寸法に設定された突起部であり、先端形状は曲面又は凹凸面で構成されている。なお、この凸部36は、1つの突起部に限定されるものではなく、複数の突起部の集合体で構成するようにしてもよい。
その他の構成は上述した指当て部5b、5b1、5b2、5b3の構成と同様である。
このように、指当て部5b4の天面35に凸部36で構成した指支持部を設ける。この結果、操作者が親指の腹を天面35に配置した際、凸部36が親指の腹に食い込むように配置されて、指当て部5b4を確実且つ安定した状態で保持することができる。したがって、操作者が操作子5を上方向、右方向、下方向、左方向、上方向、…に回転させる操作を行ったとき、操作者の親指が天面35から外れることが防止され、大きく回転操作を行って湾曲部2bの円弧運動を得られる。
なお、上述の実施形態においては、天面35を四角形形状としている。しかし、天面35の形状は四角形に限定されるものではなく、対向する直線と直線同士を結ぶ曲線との組合せ、或いは円形を含む楕円形等であってもよい。そして、天面35の形状が四角形から円形、楕円形等に変化することに伴い、第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33、および、第4操作面34の形状も四角形形状の傾斜面とは異なる面にそれぞれ変化する。
また、上述の実施形態においては、指当て部5b4の天面35に凸部36を設ける構成を示している。しかし、指支持部は、凸部に限定されるものではなく、以下の図に示すように腹の一部が収容されて支持する凹部であってもよい。そして、指当て部5b4の操作面31、32、33、34に、操作性を考慮して以下の図に示すように凹部を形成するようにしてもよい。また、この凹部の外表面に凸部36と同様に凹凸面を形成してもよい。
図14−図22は六面体で構成した指当て部の変形例にかかり、図14は天面に指支持部として凹部を備えると共に、それぞれの操作面に凹部を備える指当て部の上面図、図15は図14の矢印Y15方向から見た指当て部の側面図、図16は図14の矢印Y16方向から見た指当て部の背面図、図17は図14の矢印Y17−Y17線断面図、図18は図17の矢印Y18で示す部分の拡大図、図19は図14の矢印Y19−Y19線断面図、図20は図14の矢印Y20−Y20線断面図、図21は図14の矢印Y21−Y21線断面図、図22は親指の一側部を第1操作面に配置した操作状態および親指の他側部を第2操作面に配置した操作状態を示す図である。
図14−図16に示すように本実施形態の指当て部5b5は、天面35に第1凹部41を有し、第1操作面31に第2凹部42を有し、第2操作面32に第3凹部43を有し、第3操作面33に第4凹部44を有し、第4操作面34に第4凹部45を有して構成されている。
なお、各凹部41−45の稜線は、曲面で構成されている。図14−図16中において凹部41−45によって形成される稜線を二点鎖線で示している。第1凹部41は、指支持としての凹部である。
天面35は、図15の破線に示すように親指の腹が載置される面である。天面35は、図14に示すように第1稜線51と、第1稜線51に対向する第2稜線52と、第1稜線51の端部と第2稜線52の端部とをそれぞれ結ぶ第3稜線53及び第4稜線54とで囲まれ、例えば凹曲面35a(図16参照)で構成されている。そして、その中央部には、図14、図16の破線及び図17−図19示すように指支持部となる第1凹部41が設けられている。第1凹部41には親指の腹の一部が収容されるように構成されている。
図18に示すように第1凹部41の底面から第3稜線53の上面までの壁の高さh1と、第1凹部41の底面から第4稜線54の上面までの壁の高さh2との間に、h1<h2の関係を設定している。また、図16に示すように破線に示す第1凹部41の底面から第1稜線51の上面までの壁の高さ及び第1凹部41の底面から第2稜線52の上面までの壁の高さを前記第3稜線53及び第4稜線54によってそれぞれ形成される壁の高さより高く設定している。
この構成によれば、親指の腹を天面35の凹曲面35aに収容配置させた状態で湾曲部2bを湾曲させる操作、或いは先端部2aを円弧運動させる操作を行う。この操作中において、操作者は、指を湾曲方向に対応する壁に当て付ける。この結果、操作者の指が、第1凹部41から脱落することが確実に防止され、且つ、操作者の力が効率良く指当て部5b5に伝達される。したがって、操作者は、軽い力で軸部5aの傾倒操作を行える。
このように、本実施形態においては、指当て部5b4の天面35に第1凹部41で構成した指支持部を設けている。この結果、操作者が親指によって指当て部5b4を確実且つ安定した状態で保持して軸部5aの傾倒操作を行うことができる。したがって、上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
図14−図21を参照して各操作面31−34に形成される凹部42−45について説明する。
図14に示すように第1操作面31は、第5稜線55と、第1稜線51と、第6稜線56と、第3辺5fと、第1辺5dとで囲まれる面である。図16、図19−図21に示す第2凹部42は、操作者の親指の一側部を安定配置させるための窪みである。第2凹部42は、第1操作面31から第3操作面33の側部に至るように、予め定めた位置に予め定めた形状で形作られている。
操作者は、第1操作面31に第2凹部42を設けて形成された窪みの壁に、図22の破線に示すように親指の一側部を密着配置させることにより、軸部5aの右方向への湾曲操作を安定した状態で行うことができる。加えて、操作者が、窪みに親指の一側部を配置して湾曲操作することにより、天面35に親指の腹を配置した湾曲操作に比較して、軸部5aの傾倒角度を大きくすることができる。
なお、第5稜線55は、第1辺5dと第4辺5gの交点から第1稜線51と第4稜線54との交点に至る稜線である。第6稜線56は、第1稜線51と第3稜線53との交点から第3辺5fの予め定めた位置に至る稜線である。
一方、図14、図15に示すように第2操作面32は、第7稜線57と、第2稜線52と、第8稜線58と、第3辺5fと、第2辺5eとで囲まれる面である。図15、図16、図19−図21に示すように第3凹部43は、操作者の親指の他側部を安定配置させるための窪みである。第3凹部43は、第2操作面32から第3操作面33の側部に至るように、予め定めた位置に予め定めた形状で形作られている。
この結果、操作者は、第2操作面32に第3凹部43を設けて形成された窪みの壁に、図22の実線に示すように親指の他側部を密着配置させることにより、軸部5aの左方向への湾曲操作を安定した状態で行うことができる。加えて、操作者が、窪みに親指の他側部を配置して湾曲操作することにより、天面35に親指の腹を配置した湾曲操作に比較して、軸部5aの傾倒角度を大きくすることができる。
なお、第7稜線57は、第2辺5eと第4辺5gの交点から第2稜線52と第4稜線54との交点に至る稜線である。第8稜線58は、第2稜線52と第3稜線53との交点から第3辺5fの予め定めた位置に至る稜線である。
上述した第6稜線56と第8稜線58とは、指の密着性を考慮して第3辺5fから天面35に向かって逆V字形状に構成されている。
図14、図16に示すように第3操作面33は、第3辺5fと、第8稜線58と、第3稜線53と、第6稜線56とで囲まれる面である。図17、図21に示すように第3凹部44は、第3操作面33の予め定めた位置に予め定めた形状で形作られている。
操作者は、第3操作面33に形成された第3凹部44の底面に親指の腹を配置することにより、軸部5aの上方向への湾曲操作を安定した状態で行うことができる。加えて、操作者は、親指の腹を第3凹部44の底面に沿って第3辺5f側に移動させて、軸部5aの傾倒角度を徐々に最大傾倒角度に変化させる操作を行うことができる。
図14に示すように第4操作面34は、第4辺5g、第5稜線55と、第4稜線54と、第7稜線57とで囲まれる面である。図17に示すように第4凹部45は、第4操作面34の予め定めた位置に予め定めた形状で形作られている。第4操作面34に第4凹部45を形成したことによって、図18に示すように第4凹部45の底面から第4稜線54に至る立ち上がり面54aが形成される。
操作者は、親指の指先を立ち上がり面54aに引っ掛けた状態で指当て部5b5を傾倒操作することによって、軸部5aの下方向への湾曲操作を安定した状態で行うことができる。加えて、操作者は、立ち上がり面54aに引っ掛けた親指の指先の代わりに親指の腹を立ち上がり面54aに引っ掛けることにより、軸部5aの傾倒角度を容易に増大させることができる。
なお、各稜線55、57と第4辺5gの成す角度、或いは各稜線56、58と第3辺5fの成す角度、及び凹部41、42、43、44の形状、位置を、操作者の手の平および親指に合わせて設定することによって、操作者にとって最適な指当て部5b5を提供することができる。
また、前記指当て部5b4の操作面31、32、33、34、或いは前述した五面体で構成された指当て部5b、5b1、5b2、5b3の操作面31、32、33、34に凹部42、43、44、45を設けるようにしてもよい。このことによって、操作性の大幅な向上を図れる。
さらに、図23−図27Bに示す指当て部5b6を構成するようにしてもよい。
図23−図25に示す指当て部5b6は、指当て本体61と、凹部付指支持部材63とで構成されている。
指当て本体61は、例えば剛性を備え、底面30と、及び側部である第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33、第4操作面34と、固定面62とを備えて構成されている。第1操作面31、第2操作面32、第3操作面33及び第4操作面34には、凹部41、42、43、44が設けられている。
固定面62は、例えば接着固定するための面であり、凹部付指支持部材63が配置して固定される。
一方、凹部付支持部材63は、弾性部材であって筒形状である。凹部付支持部材63は、固定面に配置される取付面64と、指支持凹部65を備える環状部66とを有して構成されている。環状部66の立ち上がり面の形状及び高さ寸法、或いは指支持凹部65の径寸法等は、操作者の手の平および親指に合わせて、或いは操作性を考慮して適宜設定される。
また、指支持凹部65に凹凸状の滑り止め部材を設けることにより、操作子5を操作した際に指が指支持凹部65から滑り出てしまうことを防止することが可能である。
このように、指当て部5b6を、別体な指当て本体61と凹部付指支持部材63とで構成する。この結果、操作者の要望に添って形作られた凹部付指支持部材63を指当て本体61に取りつけた指当て部5b6を提供することができる。
さらに、図26に示すように指当て本体61の予め定めた位置に穴部67を設け、その穴部67の底面に稼働部材としてのバネ68の一端側の端部を固定する。そして、このバネ68の他端側の端部の予め定めた位置に凹部付支持部材63の取り付け面64を固定する。
このことにより、凹部付支持部材63は、指当て本体61に対してバネ68を介して摺動可能で且つ脱落することなく一体に取り付けられる。
なお、本図において、凹部付支持部材63の取り付け面64は予め定めた曲面である。
この構成によれば、図27Aに示すように指支持凹部65に指を当てつけた状態で操作子5を図中の矢印F方向へ操作すると、凹部付支持部材63の取付面64が指当て本体61に対して摺動する。この結果、図27Bの矢印G示すように指当て部5b6が移動する。即ち、指当て部5b6を操作した際に、凹部付支持部材63が摺動することにより、指が指支持凹部65から滑り出てしまうことを防止することができる。
また、指支持凹部65に凹凸状の滑り止め部を設ける、滑り止め部材を設けることにより、操作子5を傾倒操作した際に指が指支持凹部65から滑り出てしまうことを防止することが可能である。
なお、上述した実施形態においては、湾曲部付医療装置を内視鏡としている。しかし、湾曲部付医療装置は、内視鏡に限定されるものではなく、内視鏡を体内に導入する際に使用されるスライディングチューブ、内視鏡の処置具チャンネルに挿通される処置具等であってもよい。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本出願は、2011年2月28日に日本国に出願された特願2011−042553号、特願2011−042554号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。
本発明の一態様の湾曲部付医療装置は、湾曲部と、長軸を有し、把持した手の親指以外の指によって把持される外装部を備えた把持部と、前記把持部を備える操作部と、先端部と基端部を有し、前記操作部に立設し、傾倒方向及び傾倒角度が変化可能な軸部と、前記先端部に設けられ、前記軸部の傾倒角度を大きくする傾倒方向に沿って前記軸部の基端方向側から前記軸部の先端方向側へ傾斜した傾斜面を有する指当て部を備え、前記湾曲部を湾曲させる操作を行う操作子と、を有している。
本発明の一態様の湾曲部付医療装置は、湾曲部と、長軸を有し、把持した手の親指以外の指によって把持される外装部を備えた把持部と、前記把持部を備える操作部と、先端部と基端部を有し、前記操作部に立設し、傾倒方向及び傾倒角度が変化可能な軸部と、前記先端部に設けられ、前記軸部の傾倒角度を大きくする傾倒方向に沿って前記軸部の基端方向側から前記軸部の先端方向側へ傾斜した傾斜面を有する指当て部を備え、前記湾曲部を湾曲させる操作を行う操作子と、を備え、前記指当て部は、前記傾斜面として、前記軸部の一端に取りつけるための取付部を備える、予め定めた長さに設定した四辺で構成された略四角形形状の取付面と、前記取付面の第1辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第1操作面と、前記第1辺に対向する第2辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第2操作面と、前記取付面の前記第1辺に交叉する第3辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第3操作面と、前記第3辺に対向する第4辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第4操作面と、を有し、前記第3操作面と第4操作面とは前記長手軸の先端側と基端側とに位置して配列される。

Claims (21)

  1. 先端側に湾曲部を設けた挿入部と、
    前記挿入部の基端に設けられた操作部と、
    前記操作部に立設し、傾倒方向及び傾倒角度が変化可能な軸部及び前記軸部の一端に設けられた指当て部を備え、前記湾曲部を湾曲させる操作を行う操作子と、を有し、
    前記指当て部は、
    前記軸部の一端に取りつけるための取付部を備える、予め定めた長さに設定した四辺で構成された略四角形形状の取付面と、
    前記取付面の第1辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第1操作面と、
    前記第1辺に対向する第2辺を底辺にした略三角形形状の傾斜面である第2操作面と、
    前記取付面の前記第1辺に交叉する第3辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第3操作面と、
    前記第3辺に対向する第4辺を一辺にした略四角形形状の傾斜面である第4操作面と、を有し、
    前記第3操作面と第4操作面とは前記挿入部の挿入軸方向に配列されることを特徴とする湾曲部付医療装置。
  2. 前記第1操作面の前記第1辺に対向する頂点と、前記第2操作面の前記第2辺に対向する頂点とを結ぶ稜線を有することを特徴とする請求項1に記載の湾曲部付医療装置。
  3. 前記第1操作面の前記第1辺に対向する頂点と前記第2操作面の前記第2辺に対向する頂点の間の幅は、前記第3辺の長さ及び前記第4辺の長さより短く、或いは、前記第3辺または前記第4辺の一方の辺の長さよりは短く他方の辺とは同寸法に設定されることを特徴とする請求項2に記載の湾曲部付医療装置。
  4. 前記指当て部は、操作面に予め定めた弾発性を有する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の湾曲部付医療装置。
  5. 前記指当て部の操作面に手指の親指の腹または側部を配置することによって前記軸部を傾倒操作する構成において、
    前記第1操作面及び前記第2操作面は、親指の側部が配置される面であり、
    前記第3操作面及び前記第4操作面は、親指の腹が配置される面であり、
    少なくとも前記第1指操作面及び前記第2操作面に、前記弾性部材を設けることを特徴とする請求項4に記載の湾曲部付医療装置。
  6. 前記第3指操作面及び前記第4操作面に、滑り止めを設けたことを特徴とする請求項5に記載の湾曲部付医療装置。
  7. 前記指当て部は、剛性を備える芯部材と、該芯部材の外表面側に設けられる弾性部材とで構成されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の湾曲部付医療装置。
  8. 前記第3操作面又は第4操作面に設けられる弾性部材の弾性率は、前記第1操作面及び前記第2操作面に設けられる弾性部材の弾性率に比べて大きいことを特徴とする請求項7に記載の湾曲部付医療装置。
  9. 前記弾性部材は、少なくとも前記指当て部の最外装を構成する表層と、前記芯部材の外表面に配置される第1層と、を有する多層構造であって、
    前記第1層を構成する弾性部材の弾性率は、他の層を構成する弾性部材の弾性率より大きく設定したことを特徴とする請求項7に記載の湾曲部付医療装置。
  10. 前記表層と前記第1層の間は弾性接着剤により固定されることを特徴とする請求項9に記載の湾曲部付医療装置。
  11. 前記指当て部は、
    前記取付面に対向して設けられる四角形形状または楕円形形状の天面を備える構成において、
    第1操作面は、前記取付面の第1辺と、前記天面の一部である第1の天面部とを含む面とで構成され、
    第2操作面は、前記第1辺に対向する第2辺と、前記天面の前記第1の天面部とは異なる第2の天面部とを含む面とで構成され、
    第3操作面は、前記取付面の前記第1辺に交叉する第3辺と、前記天面の前記第1の天面部及び前記第2の天面部とは異なる第3の天面部とを含む面とで構成され、
    第4操作面は、前記第3辺に対向する第4辺と、前記天面の前記第1の天面部、前記第2の天面部及び前記第3の天面部とは異なる第4の天面部とを含む面とで構成され、
    前記天面には指支持部を有することを特徴とする請求項1に記載の湾曲部付医療装置。
  12. 前記指支持部は、前記天面に設けられ、前記親指の腹によって支持される凸部であることを特徴とする請求項11に記載の湾曲部付医療装置。
  13. 前記指支持部は、前記天面に設けられ、前記親指の腹の一部が収容配置される第1凹部であることを特徴とする請求項11に記載の湾曲部付医療装置。
  14. 前記指当て部は、操作する指が当接する側部を有する指当て本体と、凹状の外表面を有する凹部付指支持部材と、両端に固定部を有する稼働部材とを備えて構成され、
    前記指当て本体に設けた穴に前記稼働部材の一端側の固定部を固定し、前記稼動部材の他端側の固定部を前記凹部付指支持部材の取付面に固定したことを特徴とする請求項11に記載の湾曲部付医療装置。
  15. 前記指支持部である前記凸部又は前記第1凹部の外表面を凹凸状に形成した滑り止め部を設けたことを特徴とする請求項12−14の何れか1項に記載の湾曲部付医療装置。
  16. 前記指当て部の天面、及び操作面に手指の親指の腹または側部を配置することによって前記軸部を傾倒操作する構成において、
    前記第1操作面、及び前記第2操作面は、親指の側部が配置される面であり、
    前記天面、前記第3操作面、及び前記第4操作面は、親指の腹が配置される面であり、
    少なくとも前記第1指操作面及び前記第2操作面に、弾性部材を設けることを特徴とする請求項11−13の何れか1項に記載の湾曲部付医療装置。
  17. 前記指当て部は、前記第1操作面から前記第3操作面に至って設けられ、前記親指の一方の側部が配置される第2凹部と、前記第2操作面から前記第3操作面に至って設けられ、前記親指の他方の側部が配置される第3凹部と、を有することを特徴とする請求項16に記載の湾曲部付医療装置。
  18. 前記指当て部は、前記第4操作面に前記親指の腹先端側が配置される第4凹部を有することを特徴とする請求項17に記載の湾曲部付医療装置。
  19. 前記指当て部は、前記第3操作面に前記親指の腹が配置される第5凹部を有する請求項17に記載の湾曲部付医療装置。
  20. 前記第2凹部と前記第3凹部は、前記第3辺から前記天面に向かって逆V字状態に配置されることを特徴する請求項17に記載の湾曲部付医療装置。
  21. 前記軸部の他端は、前記挿入部に備えられた湾曲部から延出する一対の牽引部材の端部が固定された吊り枠の中心軸上に固定されることを特徴とする請求項1に記載の湾曲部付医療装置。
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