JP3150375B2 - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡の湾曲操作装置

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JP3150375B2
JP3150375B2 JP25034791A JP25034791A JP3150375B2 JP 3150375 B2 JP3150375 B2 JP 3150375B2 JP 25034791 A JP25034791 A JP 25034791A JP 25034791 A JP25034791 A JP 25034791A JP 3150375 B2 JP3150375 B2 JP 3150375B2
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bending
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、湾曲操作スイッチを
水密構造にした内視鏡の湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の挿入部を挿入することによ
り、体腔内やプラントその他の管腔内を観察することが
できる光学式、電子式の内視鏡が広く用いられるように
なった。
【0003】挿入部の先端を所望の部位へ導くにあたっ
て、その操作性を向上するために、特開昭61−106
125号公報に示されているように、モータ等の駆動手
段を用いて挿入部を湾曲操作する湾曲操作装置を備えた
内視鏡が提案されている。この内視鏡の湾曲操作装置
は、操作部内に配置されたに駆動用モータと、このモー
タによって駆動されるプーリと、このプーリに連結した
湾曲操作ワイヤとから構成されている。そして、操作部
には、ジョイスティックが設けられ、このジョイスティ
ックを操作することにより、駆動用モータを駆動して、
挿入部の先端を所望の部位へ導くものである。
【0004】しかしながら、ジョイスティックでなる湾
曲操作スイッチは、構造的に防水化することが難しく、
スイッチの小型化にも限度あった。そこで、特開平2−
164330号公報に示されているように、ジョイステ
ィックの代りに、傾動可能なプレートと、このプレート
が傾いたときにオンするスイッチと、プレートを水密的
に覆う弾性スイッチカバーからなる湾曲操作スイッチを
設けたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弾性ス
イッチカバーがプレートを覆っているので、カバーの弾
性によってプレートの動きを阻害してしまう。そのた
め、操作力量が重くなったり、押圧感覚が乏しくなった
りするので、操作性が低下するという不具合が生じてい
た。
【0006】この発明は、上記課題に基づきなされたも
ので、小型で防水化がなされるとともに、操作性が向上
した湾曲操作スイッチを有した内視鏡の湾曲操作装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、湾曲操作ス
イッチ手段を、傾動可能なパッドと、操作部外装に設け
られ上記パッドが傾いたときオンするスイッチと、この
スイッチに応答して駆動する湾曲操作装置とを備えた内
視鏡の湾曲操作装置において、上記スイッチの接点部と
上記パッドとの間に上記接点部を水密的に覆う水密カバ
ーを設け、この水密カバー上から上記パッドによって上
記接点部をオン・オフするとともに上記パッドを上記ス
イッチに着脱自在に設けたことにより、水密カバー上で
パッドが傾くので、パッドの動作は阻害されることがな
い。また、水密カバーによりスイッチの防水化がなされ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1乃至図4は、本発明の第1実施例を示す図で
ある。
【0009】図2は、電子式内視鏡装置1を示すであ
る。電子式内視鏡装置1は、CCD等の固体撮像素子を
内設した電子式内視鏡2と、この電子式内視鏡2に照明
光を供給する光源装置3と、固体撮像素子を駆動し、固
体撮像素子からの撮像信号を映像信号に変換するビデオ
制御装置4と、ビデオ制御装置4からの映像信号を移し
出すモニタ5と、後述する電子式内視鏡2の湾曲部10の
湾曲を制御する湾曲用モータ制御装置6から構成されて
いる。
【0010】電子式内視鏡2は、操作部7と、この操作
部7に連結され被検体に挿入可能に細長に形成された挿
入部8が設けられている。この挿入部8は、操作部7か
ら順に軟性部9、湾曲部10、先端構成部11が連結されて
いる。湾曲部10は、複数の湾曲駒を連結してなり、上
下、左右方向に湾曲可能に構成している。先端構成部11
は、固体撮像素子を含む対物光学系、照明光学系等が設
けられている。固体撮像素子には信号ケーブルが電気的
に接続されており、後述するビデオ制御装置用コネクタ
16まで延出している。また、照明光学系として、ライト
ガイドファイバ束が後述するライトガイドコネクタ14ま
で延出している。
【0011】操作部7の側部には途中で二股に分岐する
ユニバーサルコード12が連結されている。このユニバー
サルコード12の端部には、湾曲用モータ制御装置6に着
脱自在に接続されるモータ制御装置用コネクタ13と、光
源装置3に着脱自在に接続されるライトガイドコネクタ
14が設けられている。そして、ライトガイドコネクタ14
には側部からビデオ制御用コード15が延出し、端部にビ
デオ制御装置4に着脱自在に接続されるビデオ制御装置
用コネクタ16が設けられている。
【0012】また、操作部7には、観察窓を洗浄するた
めの送気・送水ボタン17と、体液等を吸引するための吸
引ボタン18が設けられている。送気・送水ボタン17を操
作することにより、送気あるいは送水がなされ、吸引ボ
タン18を操作することにより、電子式内視鏡2内に配設
された吸引チャンネル(処置具挿通用チャンネル)から
吸引がなされる。
【0013】また、操作部7には、湾曲部10を湾曲操作
するための十字状の湾曲操作スイッチ19が設けられてい
る。操作部7内には、図3に示されるように、湾曲部10
を上下方向に湾曲駆動する直流モータからなる駆動モー
タ21と、この駆動モータ21の駆動軸22に固定されたスプ
ロケット23と、このスプロケット23に噛合うチェーン24
とが設けられている。そして、チェーン24の端部は、連
結部材25を介して湾曲操作ワイヤ26が連結されている。
この湾曲操作ワイヤ26は、軟性部9、湾曲部10内を挿通
し、湾曲部10先端の湾曲駒に連結されている。これによ
り、湾曲操作スイッチ19を操作することにより、駆動モ
ータ21が駆動し、操作ワイヤ26を牽引操作して湾曲部10
を上下方向に湾曲駆動するものである。ここでは、上下
方向に湾曲駆動する湾曲操作装置について述べたが、左
右方向に湾曲駆動する湾曲操作装置についても同様に構
成されている。
【0014】図1は、十字状の湾曲操作スイッチ19を示
す縦断面図で、図4は、湾曲操作スイッチ19の横断面図
である。操作部外装を形成するケース31には、十字状の
溝32が穿設されている。そして、十字状の溝32の中央に
は貫通孔33が、溝32の十字端部には、それぞれ段差部34
を有する貫通孔35が穿設されている。
【0015】貫通孔35の段差部34に、接点を構成するメ
タル・クリック板36を備えた基板37が配置され、筒状の
保持部材38によってメタル・クリック板36が保持されて
いる。そして、基板37の裏面から延出される信号線39が
貫通孔35を通して、ケース31内に導かれている。これら
の接点は、上、下、左、右に湾曲駆動するためのもので
あり、オンすることにより、駆動モータ21が駆動され
る。
【0016】中央の貫通孔33には、底部に円板41を接着
固定した、顎部を有した弾性の円筒状の押え部材42が液
密に設けられ、貫通孔33を封止している。十字状の溝32
の底面には、一枚の弾性を有する十字状のシート43が貫
通孔33を残して接着固定されており、シート43によって
接点を収納する貫通孔35を液密に封止している。
【0017】十字状の溝32には、十字状のパッド44が着
脱自在に装着される。このパッド44の底面には、接点に
対向する位置に突起45が設けられ、中央には雌捩子46が
切られている。そして、先端に球部47を有するセンター
シャフト48が雌捩子46に螺合されている。球部47は、例
えば弾性を有するプラスチック等からなり、その直径は
押え部材42の顎部より大きく形成されている。そして、
十字状のパッド44は、球部47を押え部材42の顎部に着脱
自在に装着することにより、球部47を中心として十字方
向に傾動可能に保持される。十字状のパッド44を傾動さ
せることにより、突起45がシート43を介してメタル・ク
リック板36を押圧し、それにより接点がオンされる。
【0018】次に、電子式内視鏡2に接続される機器に
ついて説明する。光源装置3は、図示しないが光源が設
けられており、この光源から出射される照明光は、ライ
トガイドコネクタ14のライトガイドの入射端面に入射さ
れ、照明光学系から被検部等に照射されるようになって
いる。そして、単板RGB面順次方式の電子式内視鏡2
であれば、赤、緑、青の面順次光を出力する光源装置3
を使用し、単板カラーチップ同時方式の電子式内視鏡2
であれば、白色光を出力する光源装置3を使用する。
【0019】ビデオ制御装置4は、図示しないが映像信
号処理回路が設けられ、この映像信号処理回路の入力端
がビデオ制御装置用コネクタ16が接続されるコネクタ受
に接続されるとともに、映像信号処理回路の出力端がモ
ニタ5に接続される。映像信号処理回路は、固体撮像素
子を駆動する。そして、固体撮像素子の光電変換面に結
像した被検部等の被写体の像が光電変換されて撮像信号
として映像信号処理回路に入力される。そして、映像信
号処理回路により映像信号に変換されて、モニタ5に被
検部等の被写体の像が映しだされる。
【0020】湾曲用モータ制御装置6は、湾曲操作スイ
ッチ19の操作により駆動モータ21を駆動するモータ駆動
ユニットが設けられている。
【0021】次に、上記構成に基づいて作用を説明す
る。例えば湾曲部10を上方向に湾曲させる場合、パッド
44の上方向の湾曲に対応する部位を押圧する。パッド44
は、球部47を中心として上方向の湾曲に対応する部位に
傾動する。これに伴い、パッド44の裏面に設けられた突
起45がシート43を介してメタル・クリック板36を押圧
し、接点をオンする。そして、駆動モータ21が駆動し、
駆動モータ21の駆動軸22に固定されたスプロケット23を
回動する。これにより、スプロケット23に噛合うチェー
ン24を介して上方向の湾曲に対応する湾曲操作ワイヤ26
を牽引し、湾曲部10を上方向に湾曲させる。
【0022】使用後、電子式内視鏡2を洗浄する時に
は、パッド44を押え部材42から取り外してから洗浄す
る。接点は、シート43によって液密に封止されているの
で、洗浄液が操作部7のケース31内に入り込まない。取
り外したパッド44は、個別に洗浄する。
【0023】この第1実施例の効果として、十字状の溝
32の底面に十字状のシート43を接着固定し、シート43に
よって接点を収納する貫通孔35を液密に封止し、その上
部にパッド44を設けたので、パッド44の操作力量は軽
く、パッド44の動作は阻害されることがなく、押圧感覚
が乏しくなったりすることはない。また、シート43によ
り防水化がなされる。そして、湾曲操作スイッチ19とし
て小型化できる。
【0024】図5は、第2実施例を示す十字状の湾曲操
作スイッチ50の縦断面図であり、第1実施例の湾曲操作
スイッチのパッドの形状と、パッドの支持構造が異なる
もので、同一の部分は同一の符号を付し詳細は省略す
る。操作部外装を形成するケース31には、十字状の溝32
が穿設されている。そして、溝32の開口部には顎部51が
設けられ、溝32の底部中央には凹部52が形成されてい
る。
【0025】十字状の溝32には、例えばプラスチック等
の弾性体からなる十字状のパッド53が着脱自在に装着さ
れる。このパッド53の底面には、接点に対向する位置に
突起54が設けられ、中央には先端に球面を形成するセン
ターシャフト55が設けられている。パッド53の底部側周
面には、溝32の顎部51の内径より大きい鍔部56が形成さ
れている。また、パッド53の上部側面には、少なくとも
2つ以上の取出し穴57が穿設されている。
【0026】そして、十字状のパッド53は、溝32の顎部
51よりパッド53の鍔部56を弾性変形させて溝32内に挿入
し、センターシャフト55の球面を溝32の凹部52に当接す
るよう位置させる。これにより、センターシャフト55の
球面を中心として十字方向に傾動可能に保持される。そ
して、パッド53を傾動させることにより、突起54がシー
ト43を介してメタル・クリック板36を押圧し、それによ
り接点がオンされる。パッド53を取り外す時には、取り
外し用の治具を取出し穴57に装着することにより、容易
に取り外すことができる。
【0027】第2実施例の効果として、パッド53は、セ
ンターシャフト55と一体化しているので、より小型化が
計れる。また、ケース31に、センターシャフト55を受け
る凹部52を形成したので、湾曲操作スイッチ50を小型化
できる。また、パッド53に設けた取出し穴57により、治
具を用いることでパッド53を容易に取り外すことができ
る。
【0028】図6は、第3実施例を示す十字状の湾曲操
作スイッチ60の縦断面図である。操作部外装を形成する
ケース31には、十字状の貫通口61が設けられている。こ
の貫通口61は、開口部に顎部62を、中央に段差部63を形
成している。段差部63には、接点を有する基板64、接点
に対向する位置に導電ゴムからなる突起65を有するゴム
クリック板66、段差部63と同じ幅を有するスペーサ67、
ゴムクリック板66の表面と略同形状の例えばゴム等の弾
性体からなるシート68を順に重ねてネジ69で固定してい
る。
【0029】基板64及びゴムクリック板66の中央には貫
通口が設けられ、シート68がその貫通口を塞ぎ、シート
68により接点を有する基板64を液密に封止している。ゴ
ムクリック板66は、接点に対向する位置し凸状に突出し
ており、その凸状の内面に例えば一体成形された突起65
が設けられている。そして、スペーサ67は、基板64の高
さ位置を調整するために設けられている。
【0030】十字状の貫通口61には、弾性体からなる十
字状のパッド70が着脱自在に装着される。このパッド70
の底面には、接点に対向する位置に突起71が設けられ、
中央には先端に球面を形成するセンターシャフト72が設
けられている。パッド70の底部側周面には、貫通口61の
顎部62の内径より大きい鍔部73が形成されている。
【0031】そして、十字状のパッド70は、貫通口61の
顎部62よりパッド70の鍔部73を弾性変形させて貫通口61
内に挿入し、センターシャフト72の球面をシート68に押
圧させながら、基板64及びゴムクリック板66の中央の貫
通口に位置させる。これにより、センターシャフト72の
球面を中心として十字方向に傾動可能に保持される。そ
して、パッド70を傾動させることにより、突起71がシー
ト68を介してゴムクリック板66を押圧し、それにより基
板64に設けられた接点がオンされる。
【0032】尚、ゴムクリック板66に貫通口を設けない
で、シート68の兼用とするように構成してもよい。
【0033】図7は、第4実施例を示す十字状の湾曲操
作スイッチ80の縦断面図で、第1実施例の湾曲操作スイ
ッチをユニット化としたものである。第1実施例と同一
の部分は同一の符号を付し詳細は省略する。
【0034】操作部外装を形成するケース31には、貫通
孔81が設けられている。そして、この貫通孔81を中心と
して十字状の溝82が設けられている。十字状の溝82の端
部には、リング状の基板83の裏面から延出される信号線
84を通す貫通孔85が設けられている。また、中央の貫通
孔81の同心円上に雌捩子が切られたリング状の溝86が設
けられている。このリング状の溝86の内側に隣接して穴
87が穿設されている。
【0035】この貫通孔81及び十字状の溝82に湾曲操作
スイッチ80を構成する組立体が装着される。基板83上に
は、基板83に形成されたパターンとで接点を構成するメ
タル・クリック板88を保持する保持部89と、十字状のパ
ッド44の球部47を保持する球部保持部90を形成した保持
部材91が設置される。保持部材91の球部保持部90の外周
面に雄捩子92が切られている。
【0036】保持部材91上には、球部保持部90を封止し
球部保持部90から液体が侵入しないように弾性を有する
ゴムシート93が配設される。ゴムシート93は円形であ
り、中央に挿通口が形成されている。また、保持部材91
の雄捩子92にキャップ94が螺合し、パッド44の球部47を
保持する。螺合部分には接着剤等が塗られており、液密
になっている。パッド44の球部47には、すり割り95が設
けられ大きく変形し、その変形を利用して保持部材91を
脱着できるようになっている。
【0037】この湾曲操作スイッチ80を構成する組立体
をゴムシート押え96とリング状の溝86に螺合されるナッ
ト97により、ケース31に固定される。ゴムシート押え96
は、十字状の孔98を形成し、底面にゴムシート93を圧接
するリング状の押圧部99と、穴87に挿入される回転止め
凸部100 が設けられている。押圧部99がゴムシート93に
密着されることより、ゴムシート押え96とゴムシート93
及びゴムシート93とケース31が液密に固定される。
【0038】この構成により、十字状のパッド44は、球
部47を中心として十字方向に傾動可能に保持される。そ
して、十字状のパッド44を傾動させることにより、突起
45がシート93を介してメタル・クリック板88を押圧し、
接点がオンされる。また、ゴムシート93により、内視鏡
を洗浄しても接点に洗浄液等が入り込むことがない。
【0039】尚、ケース31の十字状の溝82を円形の溝に
変え、基板83及び保持部材91を円形に形成してもよい。
【0040】図8乃至図14は、第5実施例を示す十字
状の湾曲操作スイッチ150 である。図8は、湾曲操作ス
イッチ150 を上面から見た部分断面図であり、COE部
分は湾曲操作スイッチを上面から見た図で、EOD部分
は図13のF断面であり、DOC部分は図13のG断面
である。図9は、図8のC−D断面である。操作部外装
を形成するケース101 には、貫通孔102 が設けられてい
る。そして、この貫通孔102 を中心として十字状の溝10
3 が設けられている。溝103 には図10に示すリング状
の基板104 が設置されている。
【0041】基板104 は、基板104 の回転防止のために
一部切り欠かれた切欠部105 が形成されている。そし
て、基板104 には上下方向にそれぞれ中心より等間隔で
かつ等距離で円状の導体部106a,106b,106c,106dと環
状の導体部107a,107b,107c,107dが設置されている。
また、円状の導体部106a,106b,106c,106dは、互いに
図示しないパターンで導通するとともに、導体部108 に
導通しGNDとつながっている。また、環状の導体部10
7aには小径の導体部109 と、環状の導体部107bには小径
の導体部110 と、環状の導体部107cには小径の導体部11
1 と、環状の導体部107dには小径の導体部112 とがそれ
ぞれ図示しないパターンで導通している。小径の導体部
108 ,109 ,110 ,111 ,112 には、図11に示すよう
に、信号線113a,113b…が半田づけにより電気的に接続
されている。そして、これらの5本の信号線113a,113b
…は、ケース101 に形成された貫通孔114 に挿通されて
いる。図9のJ視からみた図14に示すように、貫通孔
114 は小判型に形成されている。
【0042】図9に示すように、基板104 上には、基板
104 に形成された円状の導体部106a…と環状の導体部10
7a…とで接点を構成するメタル・クリック板115 を収納
する収納部116 と、基板104 の中央穴117 を挿通し十字
状のパッド118 の球部119 を保持する凸状の球部保持部
120 を形成した保持部材121 が設置される。球部保持部
120 の底部には、パッド118 の高さを調整するスペーサ
122 が挿入される。そして、保持部材121 の底部には、
キャップ123 が保持部材121 のねじ部124 に螺合してい
る。このねじ部124 には、弾性接着剤が塗布されて液密
に施されている。
【0043】メタル・クリック板115 は、図9のH断面
である図12に示されるように、3本の足126 が形成さ
れている。そして、保持部材121 の収納部116 に形成さ
れた3つ溝127 に、クリック板115 の足126 が挟まれて
いる。なお、図12に示される保持部材121 の切欠128
は、基板104 と信号線113a,113b…との半田づけ部分の
よけである。十字状のパッド118 は、図9に示すよう
に、球部119 の軸部130 をねじ部131とそのねじ部131
の接着剤によって固定されている。また、球部119 には
すり割り132 が設けられている。そして、球部119は、
保持部材121 の球部保持部120に保持されている。ま
た、パッド118 の押圧部の形状は、指にフィットするよ
うに、中央部を低くし、端部を高くした曲面になってい
る。
【0044】メタル・クリック板115 には、クリック板
115 側に半球状の突起133 を有した円柱形状のクリック
板スペーサ134 が載置されている。そして、クリック板
スペーサ134 は、保持部材121 の上面より突出してい
る。ケース101 、保持部材121 ならびにクリック板スペ
ーサ134 の上面には、液体が侵入しないように弾性を有
するゴムシート135 が配設される。ゴムシート135は円
形であり、中央に十字状のパッド118 の軸部130 を通す
挿通口が形成されている。そして、ゴムシート135 は、
挿通口の周囲と図13に示す回転止めピン136 の周囲の
2か所で充填剤により水密に固定されている。そして、
ゴムシート135 上には、回転止めピン136 を収納する穴
に合わせて十字カバー137 が載置され、リング状のカバ
ー押え138 をケース101 に螺合することにより、ゴムシ
ート135 と十字カバー137 間で水密に構成される。
【0045】この構成により、十字状のパッド118 は、
球部119 を中心として十字方向に傾動可能に保持され
る。そして、十字状のパッド118 を端部を押して傾動さ
せることにより、ゴムシート135 を介してクリック板ス
ペーサ134 がメタル・クリック板115 を押圧し、メタル
・クリック板115 が円状の導体部106 と環状の導体部10
7 とが導通して接点がオンされる。そして、信号線113
を介して図示しない湾曲制御装置に導通状態が伝わり、
それにともなって湾曲制御装置は図示しない湾曲駆動用
モータを駆動し、湾曲部を湾曲させる。また、ゴムシー
ト135 により、内視鏡を洗浄しても接点に洗浄液等が入
り込むことがない。
【0046】第5実施例の効果として、メタル・クリッ
ク板115 とゴムシート135 との間にクリック板スペーサ
134 を設けたので、十字状のパッド118 の押圧によるゴ
ムシート135 の伸びが小さくなり、かつゴムシート135
の接触面積も大きくなったので、ゴムシート135 の耐久
性が向上する。また、クリック板スペーサ134 のクリッ
ク板115 側に半球状の突起133 を設けたので、メタル・
クリック板115 に点接触して押すので、メタル・クリッ
ク板115 の耐久性が向上するとともに、クリック感が増
し、操作性が向上する。
【0047】図15及び図15のK断面である図16
は、第6実施例を示す十字状の湾曲操作スイッチ160 で
ある。第6実施例は、第5実施例の保持部材とクリック
板スペーサを一体化したものであり、第5実施例と同一
のものは同一の符号を付し詳細は省略する。図15及び
図16に示すように、保持部材140 は、変形しやすいヒ
ンジ140aを介してクリック板スペーサ140bが一体化され
ている。
【0048】この構成により、十字状のパッド118 を端
部を押して傾動させることにより、ゴムシート135 を介
してクリック板スペーサ140bが押される。これにともな
いヒンジ140aが変形し、クリック板スペーサ140bはメタ
ル・クリック板115 を押圧し接点がオンされる。 第6実施例の効果として、保持部材とクリック板スペー
サを一体化したので、部品点数が減り、製作が容易にな
る。
【0049】以上、本発明の実施例について述べたが、
本発明は上記実施例に限定されるものではない。実施例
では、電子式内視鏡を基に述べたが、光学式内視鏡でも
よく、これらの内視鏡は医療用、工業用として適用され
る。また、パッドの形状は、十字状だけでなく円形状で
もよく、好ましくは楕円形状のような操作するにあたり
横方向に回転しないものがよい。
【0050】
【発明の効果】湾曲操作装置の湾曲操作スイッチ手段
を、傾動可能なパッドと、操作部外装に設けられ上記パ
ッドが傾いたときオンするスイッチと、このスイッチに
応答して駆動する湾曲操作装置とを備えた内視鏡の湾曲
操作装置において、上記スイッチの接点部と上記パッド
との間に上記接点部を水密的に覆う水密カバーを設け、
この水密カバー上から上記パッドによって上記接点部を
オン・オフするとともに上記パッドを上記スイッチに着
脱自在に設けたことにより、水密カバー上でパッドが傾
くので、パッドの動作は阻害されることがなく操作性が
向上する。また、水密カバーによりスイッチの防水化が
なされる。また、湾曲操作スイッチ手段を小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の十字状の湾曲操作スイッ
チを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の電子式内視鏡装置を示す
図である。
【図3】本発明の第1実施例の湾曲操作装置を示す図で
ある。
【図4】図1のA−A断面、B−B断面を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の十字状の湾曲操作スイッ
チを示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の十字状の湾曲操作スイッ
チを示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例の十字状の湾曲操作スイッ
チを示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例の十字状の湾曲操作スイッ
チを上面から見た部分断面図である。
【図9】図8のC−D断面図である。
【図10】本発明の第5実施例の基板を示す図である。
【図11】本発明の第5実施例の基板と信号線との接続
を示す部分断面図である。
【図12】図9のH断面図である。
【図13】本発明の第5実施例のゴムシートと十字カバ
ーとの接続を示す部分断面図である。
【図14】図9のJ視から見た図である。
【図15】本発明の第6実施例の十字状の湾曲操作スイ
ッチを示す縦断面図である。
【図16】図15のK視から見た図である。
【符号の説明】
19、50、60、80、150 、160 湾曲操作スイッチ 44、53、70、118 十字状パッド 36、88、115 メタル・クリック板(スイッチ) 37、64、83、104 基板(スイッチ) 43、68、93、135 シート(水密カバー) 66 ゴムクリック板(スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−164330(JP,A) 特開 昭61−191928(JP,A) 実開 昭62−92535(JP,U) 実開 平3−22332(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動可能なパッドと、操作部外装に設け
    られ上記パッドが傾いたときオンするスイッチと、この
    スイッチに応答して駆動する湾曲操作装置とを備えた内
    視鏡の湾曲操作装置において、上記スイッチの接点部と
    上記パッドとの間に上記接点部を水密的に覆う水密カバ
    ーを設け、この水密カバー上から上記パッドによって上
    記接点部をオン・オフするとともに上記パッドを上記ス
    イッチに着脱自在に設けたことを特徴とする内視鏡の湾
    曲操作装置。
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