JP2585832Y2 - 内視鏡のコネクタ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ライトガイドファイババンドルの入射端
を光源装置に接続するためのライトガイドコネクタに、
外部装置に対して電気的に接続される電気コネクタを配
置した内視鏡のコネクタ装置に関する。

〔従来の技術〕

内視鏡においては、被写体を照明するための照明光
は、内視鏡内に挿通されたライトガイドファイババンド
ルを通じて光源装置から供給される。そこで、ライトガ
イドファイババンドルの入射端を光源装置に接続するた
めのコネクタ（ライトガイドコネクタ）が、可撓性の連
結管の先端に設けられている。

固体撮像素子を観察光学系に用いたいわゆる電子内視
鏡の場合には、さらに、固体撮像素子を駆動したり画像
信号を処理するための外部装置（ビデオプロセッサ）が
必要であり、内視鏡内の回路をビデオプロセッサに接続
する必要がある。

そこで従来は、例えば第５図に示されるように、ライ
トガイドコネクタ81の側面に電気コネクタ82を形成し、
両端にコネクタ83,84が取り付けられたケーブル85で、
ビデオプロセッサ86と電気コネクタ82との間を接続して
いた。87は光源装置。88はモニタである。

〔考案が解決しようとする課題〕

電子内視鏡が普及するに従って、その周辺装置も使い
がってを良くする必要性が強まり、最近では、ビデオプ
ロセッサを光源装置に組み込んだいわゆる光源一体型プ
ロセッサが登場している。

しかし、電子内視鏡側に上述のような従来のコネクタ
装置を用いると、第６図に示されるように、光源一体型
プロセッサ90側に、ライトガイドコネクタ81を受けるラ
イトガイドコネクタ受け91と電気コネクタ84を受ける電
気コネクタ受け92とを別々に形成する必要がある。その
ため、製造コストが高くつくだけでなく、コネクタの着
脱操作も２度手間となって改善がなく、また、光源一体
型プロセッサ90自体も大型になる等、結局、光源装置と
ビデオプロセッサとを一体化したメリットが出ないとい
う問題があった。

この考案は、そのような従来の欠点を解消し、光源装
置とは分離された分離型の外部装置にも容易に接続する
ことができ、しかも光源一体型の外部装置を小型で使い
易くして使用することができる内視鏡のコネクタ装置を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本考案の内視鏡のコネク
タ装置は、ライトガイドファイババンドルの入射端を光
源装置に接続するためのライトガイドコネクタに、外部
装置に対して電気的に接続される電気コネクタを配置し
た内視鏡のコネクタ装置において、上記電気コネクタ
を、上記光源装置に対する接続部より後方において、そ
の接続方向と平行に上記ライトガイドコネクタに形成
し、上記電気コネクタに複数種類の電気接続アダプタを
選択的に接続して、上記電気接続アダプタを介して上記
電気コネクタを上記外部装置に接続するようにしたこと
を特徴とする。

〔作用〕

本考案の内視鏡のコネクタ装置は、電気コネクタに接
続する電気接続アダプタとして、例えば両端にコネクタ
が形成された棒状の接続アダプタを接続することによ
り、電気コネクタをライトガイドコネクタと共に、一動
作で光源一体型の外部装置に接続することができる。

また、電気コネクタに、電気接続アダプタとして、例
えば両端にコネクタを取り付けた可撓性の接続ケーブル
を接続することにより、分離されて設けられた光源装置
と外部装置とに、ライトガイドコネクタと電気コネクタ
とを別々に接続することができる。

〔実施例〕

図面を参照して実施例を説明する。

第２図は電子内視鏡の略示図であり、１は、体腔内等
に挿入される可撓性の挿入部。10は操作部。３は、光源
装置に接続されるライトガイドコネクタ。４は、ライト
ガイドコネクタ３と操作部10との間を連結する可撓性の
連結管である。

５は、被写体100を照明するためのライトガイドファ
イババンドルであり、その入射端5aはライトガイドコネ
クタ３に配置され、出射端5bは挿入部１の先端に配置さ
れている。

また、挿入部１の先端内に配置された対物光学系６の
結像位置には、例えばCCD（電荷結合素子）などからな
る固体撮像素子７が配置されている。そして、ケーブル
11を介して固体撮像素子７に接続されて、外部のビデオ
プロセッサに接続するための電気コネクタ２が、ライト
ガイドコネクタ３に設けられている。

第１図は、ライトガイドコネクタ３及び電気コネクタ
２を示している。

ライトガイドファイババンドル５は、ライトガイドコ
ネクタ３の端部に突設された細長い接続筒31中に通され
て、ライトガイドファイババンドルの入射端5aは、接続
筒31の突端部において露出している。

32は、ライトガイドコネクタを光源装置に接続したと
きの位置決めを行うための位置決めピンである。

電気コネクタ２は、光源装置に接続されるライトガイ
ドコネクタの接続部3cより距離Ｌだけ後方の位置で、接
続部3cの接続方向と平行の方向に向けて、ライトガイド
コネクタ３に突出形成されている。したがって、電気コ
ネクタ２の接点ピン21は、ライトガイドコネクタ３の接
続筒31と平行になっている。

22は、電気コネクタ２を外部装置に接続したときの位
置決めを行うための位置決めピンである。

33は、固体撮像素子７の駆動回路を配線したプリント
基板であり、接点ピン21のすぐ内側に接続され、固体撮
像素子７に至るケーブル11の基端が接続されている。

第３図は、この実施例のコネクタ装置を光源一体型プ
ロセッサ50に接続した状態を示している。51は光源ラン
プ。52はビデオ信号処理回路。53はモニタである。

40は、両端にコネクタ41,42が形成された棒状の電気
接続アダプタであり、ライトガイドコネクタ３に突設さ
れた電気コネクタ２と、光源一体型プロセッサ50に形成
された電気コネクタ受け55との間を接続している。

本考案の電気コネクタ２は、光源装置に対するライト
ガイドコネクタ３の接続方向と平行に形成されている。
したがって、ライトガイドコネクタの接続部3cと電気コ
ネクタ２との間の空間Ｌの間に、棒状の電気接続アダプ
タ40を取り付ければ、ライトガイドコネクタ３を光源一
体型プロセッサ50のライトガイドコネクタ受け54に接続
するのと同時に、一動作で電気コネクタ２を電気コネク
タ受け55に接続することができる。

このようなコネクタ装置が接続される光源一体型プロ
セッサ50は、ライトガイドコネクタ受け54と電気コネク
タ受け55とを一体的に形成して配置することができる。

したがって、ライトガイドコネクタ３の接続と電気コ
ネクタ２の接続とを一動作で行うことができるだけでな
く、光源一体型プロセッサ50の両コネクタ受け54,55の
占めるスペースを、大幅に小型化することができる。

このようにして、両コネクタ2,3の接続が行われる
と、ライトガイドファイババンドル５に光源ランプ51か
ら照明光が供給され、接続アダプタ40の接点ピン42と電
気コネクタ２の接点ピン21とを介して、固体撮像素子７
とビデオ信号処理回路52との間で信号伝達が行われ、固
体撮像素子７に結像した被写体100の画像がモニタ53に
表示される。

第４図は、この実施例のコネクタ装置を、分離して設
けられた光源装置60とビデオプロセッサ70とに接続した
状態を示している。61は光源ランプ。71は、ビデオプロ
セッサ70内に設けられたビデオ信号処理回路。72はモニ
タである。

本実施例のコネクタ装置を分離型の光源装置60とビデ
オプロセッサ70とに接続する場合には、第４図に示され
るように、両端部にコネクタ45,46が取り付けられた可
撓性のある接続ケーブル（アダプタ）47を介して、電気
コネクタ２とビデオプロセッサ70の電気コネクタ受け73
とを接続する。このようにすることによって、ライトガ
イドコネクタ３が光源装置60に接続され、それとは別
に、電気コネクタ２がビデオプロセッサ70に接続され
る。

なお、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば、電気コネクタによって接続されるのが、固
体撮像素子の信号ではなく、例えば写真撮影用の露出制
御用信号その他のものであってもよい。

〔考案の効果〕

本考案の内視鏡のコネクタ装置によれば、光源装置と
分離された外部装置に容易に接続することができると共
に、光源装置と一体になった一体型の外部装置には一動
作で容易に接続することができる。しかも、一体型外部
装置のライトガイドコネクタ受けと電気コネクタ受けと
を一体的にまとめて形成することが可能となり、光源一
体型外部装置をコンパクトに小型化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例のコネクタの側面断面図、 第２図は、実施例の電子内視鏡の略示図、 第３図は、実施例のコネクタを光源一体型プロセッサに
接続した状態の略示図、 第４図は、実施例のコネクタを分離型の光源装置とプロ
セッサとに接続した状態の略示図、 第５図及び第６図は従来のコネクタ装置の説明図であ
る。 ２……電気コネクタ、３……ライトガイドコネクタ、５
……ライトガイドファイババンドル、5a……入射端、40
……棒状の接続アダプタ、47……接続ケーブル、50……
光源一体型プロセッサ、60……光源装置、70……ビデオ
プロセッサ。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ライトガイドファイババンドルの入射端を
   光源装置に接続するためのライトガイドコネクタに、外
   部装置に対して電気的に接続される電気コネクタを配置
   した内視鏡のコネクタ装置において、 上記電気コネクタを、接続方向が上記光源装置に対する
   上記ライトガイドコネクタの接続方向と平行になるよう
   に配置すると共に、上記光源装置に対する上記ライトガ
   イドコネクタの接続部の基部より後方に上記電気コネク
   タの先端を配置して、その間の空間に、上記光源装置と
   は分離して配置された外部装置と上記電気コネクタとを
   電気的に接続するための可撓性のある接続ケーブル、又
   は上記光源装置と一体になった外部装置と上記電気コネ
   クタとを上記ライトガイドコネクタの接続動作と同時に
   一動作で電気的に接続するためのリジッドな電気接続ア
   ダプタを選択的に配置し、上記可撓性のある接続ケーブ
   ルと上記リジッドな電気接続アダプタとを選択的に上記
   電気コネクタに接続できるようにしたことを特徴とする
   内視鏡のコネクタ装置。