JPH105175A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JPH105175A
JPH105175A JP8166119A JP16611996A JPH105175A JP H105175 A JPH105175 A JP H105175A JP 8166119 A JP8166119 A JP 8166119A JP 16611996 A JP16611996 A JP 16611996A JP H105175 A JPH105175 A JP H105175A
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Hidehiro Joko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入部の外径を大きくすること無く、挿入部
内に内蔵物を挿入する場合の挿入性を向上できる電子内
視鏡を提供する。 【解決手段】 電子内視鏡2は先端構成部20に撮像素
子ユニット23の先端側が配置され、後端側に複数の信
号線を内蔵した信号ケーブル28が延出され、後端に信
号コネクタ29が取り付けられ、連結コード12側の信
号ケーブル32の後端に設けた信号コネクタ受け33と
操作部11内で接続される。また、先端構成部から後方
に延出され、可撓部18内等を挿通されるライトガイド
31の後端にライトガイド口金31aが設けられ、連結
コード12側のライトガイド接続部材36と操作部11
内で接続される。信号コネクタ29の後端はライトガイ
ド口金31aの後端より後方側に延出され、信号コネク
タ29とライトガイド口金31aとは重ならないように
して挿入部内に挿通する作業を行い易くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子と接続
された信号線を途中の信号線接続部材で着脱自在にした
電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡に固体撮像素子による撮像
手段を備え、前記撮像手段により光電変換して得られた
被写体の映像信号を電気信号処理してモニタに内視鏡画
像を表示し、体腔内の臓器や航空エンジン内を観察でき
る電子内視鏡が用いられるようになってきた。
【0003】一般に電子内視鏡は、挿入部の先端側に配
設された対物光学系の後方にCCD等の固体撮像素子と
信号処理回路とが配設し、信号処理回路に電気的に接続
された信号線を、内視鏡の挿入部、挿入部に連結された
操作部、および操作部に連結された連結コードに挿通
し、連結コードの操作部とは反対側の端部に連結したコ
ネクタ部に設けられた接点部に半田付け等で接続してい
る。また、挿入部先端において照明光学系の後方に光伝
達部材が配設されており、前記信号線同様に連結コード
端部のコネクタ部まで延び、固定されている。
【0004】しかしこのような構成では、挿入部に損傷
をきたした場合や、内視鏡の挿入部内に挿通されている
内蔵物が損傷した場合等、コネクタ部を分解して信号線
と接点部のハンダ部を外し、また、光伝達部材の接続部
を外し、連結コードを操作部から外して連結コード内か
ら内蔵物を引き出す。次に挿入部を操作部から外して、
損傷した部品を交換する。
【0005】組立時には、修理の完了した挿入部を操作
部に組み付けた後、連結コード内に内蔵物を挿通し、連
結コードを操作部に組み付ける。そして、信号線を接点
部に接続し、また、光伝達部材を組み付け、コネクタ部
を組み立てる。よって、コネクタ部の分解組立作業及び
内蔵物を連結コード内部へ挿脱する作業を行わなければ
ならず、作業時間が多くかかるという問題があった。
【0006】そこで、前記信号線、光伝達部材を操作部
近傍でそれぞれ一対の接続部材で着脱自在に接続し、挿
入部の修理を行う場合等に可撓管側の分解を行う必要が
ない構成が考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡の組立時等に、
信号線の一端に接続部材が接続された状態で挿入部内に
挿通する必要があるが、そのとき信号線とは別の内蔵物
と、信号線の一端に接続された接続部材を揃えて挿通す
ると、本部位が大きくなり内蔵物の挿入部内への挿入性
が悪い。また、挿通性を向上させるために挿入部の内径
を大きくすると、同時に挿入部の外径も大きくなり、観
察対象物内部への挿入性が悪くなる。
【0008】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、挿入部の外径を大きくすること無く、挿入部内に内
蔵物を挿入する場合の挿入性を向上できる電子内視鏡を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】細長の挿入部と、挿入部
に連結された操作部と、操作部に連結された連結コード
内部に、前記挿入部の先端側に配置された先端構成部に
配置された固体撮像素子側から延びる信号線と、前記先
端構成部から延びる信号線以外の内蔵物を備え、前記挿
入部内に挿通される前記信号線及び前記内蔵物が、前記
連結コード側を挿通される信号線及び内蔵物とそれぞれ
第1及び第2の信号線接続部材及び第1及び第2の内蔵
物接続部材により前記操作部近傍で着脱自在に接続した
電子内視鏡において、先端構成部から第1の信号線接続
部材に至る距離と、前記先端構成部から第1の内蔵物接
続部材に至る距離とが異なる構成とすることで、挿入部
内への挿入時、前記信号線接続部材と前記信号線以外の
内蔵物との挿入部内での重なりがなくなるので、挿入部
内へ両方を同時に挿入することが容易にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の1実施の形
態に係り、図1は1実施の形態を備えた電子内視鏡装置
の構成を示し,図2は1実施の形態の電子内視鏡の主要
な内部構成を分解して示し、図3は可撓管内に信号ケー
ブル及びライトガイドを挿通している場合の後端側から
見た様子を示し、図4は操作部内に配置された信号ケー
ブル接続部及びライトガイド接続部を示す。
【0011】図1に示すように、電子内視鏡装置1は撮
像手段を備えた1実施の形態の電子内視鏡2と、この電
子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、電子内視
鏡2に対応する信号処理を行うビデオプロセッサ4と、
このビデオプロセッサ4から出力される映像信号を表示
するモニタ5と、このビデオプロセッサ4に接続され映
像信号を記録するVTRデッキ6、およびビデオディス
ク7と、映像信号を映像としてプリントアウトするビデ
オプリンタ8等から構成される。
【0012】前記電子内視鏡2は細長の挿入部10を有
し、この挿入部10の後端に太幅の操作部11が形成さ
れ、この操作部11から連結コード12が延出されてい
る。この連結コード12の末端に配設されたコネクタ部
13を光源装置3に接続することにより、ランプ14a
の照明光がコンデンサレンズ14bで集光されてライト
ガイドコネクタ15の入射端面に供給される。
【0013】このコネクタ部13には、ビデオケーブル
16の一方の電気コネクタ17aが着脱自在で接続さ
れ、他方の電気コネクタ17bをビデオプロセッサ4に
接続することにより、電子内視鏡2の撮像手段で撮像し
た信号を信号処理して所定の映像信号に変換し、モニタ
5等に出力する。
【0014】前記挿入部10は細長で可撓性を有する可
撓部18と、この可撓部18の先端に連設された湾曲自
在の湾曲部19と、湾曲部19の先端側に連設された硬
性の先端構成部20とから構成されている。操作部11
は挿入部10側に術者が把持する把持部11aが形成さ
れ、この把持部11aの後端側に図示しない湾曲操作を
行う湾曲ノブなどが設けられた操作部本体11bが形成
されている。また、把持部11aと可撓部18との接続
部には折れ止め部21が設けてある。
【0015】図2はこの電子内視鏡2を分解した主要部
の構成を示す。図2に示すように先端構成部20を形成
する先端構成部材22には、撮像素子ユニット23の先
端側、照明光学系ユニット24の先端側が配置されてい
る。撮像素子ユニット23は対物光学系25と対物光学
系25の後方の結像位置に配設される固体撮像素子26
と、この固体撮像素子26に接続される信号処理回路2
7と、内部に複数の信号線を内部に有し、先端が信号処
理回路27に接続される信号伝送手段としての信号ケー
ブル28とからなる。
【0016】この信号ケーブル28は湾曲部19及び可
撓部18の内部を挿通され、その後端には信号ケーブル
(或いは信号線)接続部材としての信号コネクタ29が
設けてある。この信号コネクタ29は操作部11の内部
で後述する信号コネクタ受け33に着脱自在で接続され
る。
【0017】この信号コネクタ29は0.2〜0.3m
m程度の厚さ、6mm程度の幅、10mm程度の長さを
有する柔軟性のフレキシブル基板29aに、信号ケーブ
ル28の各信号線と電気的に接続されるライン状の導体
部を設けたものである。
【0018】照明光学系ユニット24は照明光学系30
と、照明光学系30の後方に先端面が配置される照明光
を伝達する光伝達部材としてのライトガイド31とから
なる。このライトガイド31は湾曲部19及び可撓部1
8の(各外皮)内部を挿通され、その後端にはライトガ
イド接続部材としてのライトガイド口金31aが設けて
ある。このライトガイド口金31aは操作部11の内部
で、後述するライトガイド接続部材36に着脱自在で接
続される。
【0019】図2において、撮像素子ユニット23の信
号ケーブル28側と照明光学系ユニット24のライトガ
イド24側を湾曲部19及び可撓部18内に挿通するこ
とにより挿入部部組が形成される。
【0020】一方、図2に示すように操作部11、連結
コード12の内部に配置される信号線32の操作部11
側の一端には信号ケーブル(信号線)接続部材としての
信号コネクタ受け33が接続されている。
【0021】この信号コネクタ受け33には信号コネク
タ29と着脱自在に電気的に接続できるように、信号コ
ネクタ29が接続される嵌合穴33aを有している。一
端(前端)が信号コネクタ受け33に接続された信号線
32の他端はコネクタ部13に設けた電気接点部34に
電気的に接続されている。つまり、信号ケーブル32は
連結コード12の内部を挿通した状態でコネクタ13の
電気接点部34に各信号線が電気的に接続されており、
この電気接点部34にビデオケーブル16の一端に設け
た電気コネクタ17aが着脱自在で接続される。
【0022】また、この連結コード12内にはライトガ
イド35が挿通され、操作部11内に配置される一端に
はライトガイド接続部材36が設けられ、コネクタ13
に固定される他端にはライトガイドコネクタ15が設け
られている。そして操作部及び連結コードの部組を構成
している。
【0023】このライトガイド接続部材36には挿入部
側のライトガイド31の後端に形成したライトガイド口
金31aを嵌合するようにして接続する嵌合穴36aが
設けてある。
【0024】本実施の形態では、先端構成部20を含む
挿入部10、操作部11、連結コード12内に挿通され
る信号ケーブル28、32及び他の内蔵物としてのライ
トガイド31、35とを操作部11内部でそれぞれ一対
の接続部材で着脱自在に接続する構造にすると共に、先
端構成部20から信号コネクタ29までの距離或いは長
さと、先端構成部20からライトガイド口金31aまで
の距離或いは長さとが異なる(さらには長い方の接続部
材が短い方の接続部材と重ならない)ようにして、挿通
の作業を簡単に行うことができるようにしていることが
特徴となっている。
【0025】より具体的には先端構成部20の後端部か
ら信号コネクタ29の後端部までの距離L1と、先端構
成部20の後端部からライトガイド31の後端の口金3
1aの後端部までの距離L2とでは信号ケーブル側が長
く、距離L1と距離L2の差Aは、少なくとも信号コネ
クタ29の長さ以上に長くなっている。
【0026】そして、湾曲部19、可撓部18の管空内
に信号コネクタ29側から信号線28、ライトガイド3
1等を挿入していく時、信号コネクタ29はライトガイ
ド31の後端の口金31aよりも挿入方向側に長いた
め、湾曲部19、または可撓部18内部に挿通時に、信
号コネクタ29がライトガイド31の口金31aに接触
することなく挿通でき、挿通の作業を容易かつ短時間に
行うことができるようにしている。
【0027】この様子を図3に示す。図3は信号線28
及びライトガイド31を湾曲部19或いは可撓部18
(の外皮)内を挿通している状態での操作部11側の端
部から信号コネクタ29等を見た状態を示し、信号コネ
クタ29の前方位置(向こう側)にライトガイド31の
口金31aが配置され、重ならないので挿入部10内の
挿通の作業が容易となる。
【0028】また、図2に示すように操作部11及び連
結コード12側に挿通される内蔵物においても、コネク
タ部5の基端から信号ケーブル32の前端の信号コネク
タ受け33までの長さと、コネクタ部5の基端からライ
トガイド35の前端のライトガイド接続部材36aまで
の長さとは異なり、信号コネクタ29側を長くしたのに
対応してライトガイド接続部材36a側の長さの方が長
さA程度長くして、接続を容易に行うことができるよう
にしている。また、長さを異なるようにして、連結コー
ド12側での挿通作業を容易に行うことができるように
している。
【0029】また本実施の形態では、信号コネクタ29
は信号コネクタ受け33の内部に嵌挿され着脱自在に接
続されているため、挿入部長手軸方向からみたときの投
影面積或いは挿入部の長手方向に直交する方向のサイズ
は信号コネクタ29の方が信号コネクタ受け33よりも
小さく、この逆にした場合よりも挿入部10内での挿通
の作業が容易である。
【0030】図4は操作部近傍に配置される接続部近傍
を示す。図4(A)は操作部内のフレーム或いはステイ
に垂直な方向から信号ケーブルの接続部及びライトガイ
ド接続部を見た様子を示し、図4(B)は図4(A)の
A−A線断面を示す。
【0031】挿入部部組を構成した後、連結コード12
の後端は操作部11に連結され、信号ケーブル28およ
びライトガイド31は操作部11内でそれぞれ連結コー
ド12側から延びる信号線32、ライトガイド35にそ
れぞれ信号コネクタ受け33及びライトガイド接続部材
36により接続されている。
【0032】信号コネクタ受け33とライトガイド接続
部材36の間には、操作部11内に配設された操作部ス
テイ38に固定された仕切部材39が配設されている。
仕切部材39の長さは図示しない湾曲機構により湾曲部
19を湾曲させたときの信号コネクタ受け33及びライ
トガイド接続部材36の(挿入部10或いは操作部11
の長手方向に対する)相対距離が最大になったときでも
干渉しない長さになっている。
【0033】なお、ライトガイド28の操作部側端部と
なるライトガイド口金31aと信号線28が隣接する位
置において、信号ケーブル28の外周には保護用のチュ
ーブ部材28aが配されている。操作部11内に仕切部
材39を配設する事で、湾曲時等の接続部の移動により
一方の接続部が他方の内蔵物を損傷させることがない。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。電子
内視鏡2の組立時、まず先端構成部20に設けた孔に、
撮像素子ユニット23、照明光学系ユニット24を挿嵌
し固定する。
【0035】可撓部18、湾曲部19の管空内に信号コ
ネクタ29側から信号ケーブル28、ライトガイド31
等を挿入していく。その時、信号コネクタ29はライト
ガイド31の後端の口金31aよりも挿入方向側に長い
ため、図3に示すように可撓部18、または湾曲部19
内部に挿通時に、信号コネクタ29がライトガイド口金
31aに接触することがなく(従って、この部分での挿
入部10と直交する方向のサイズを小さくでき)、挿通
の作業を行い易い。
【0036】本実施の形態は以下の効果を有する。挿入
部組立時に挿入部10内への内蔵物の挿入が容易にでき
る。また、挿入部10の外径を太くしなくて済むので、
観察対象物内への挿入性を損なうことがない。また、例
えば患者に与える苦痛を小さくできる。
【0037】なお、上記実施の形態では信号コネクタ2
9を形成するフレキシブル基板29aの幅は6mm程度
と説明したが、この場合は、電子内視鏡2の挿入部10
の内径(より詳しくは挿入部10の外皮の内径)は6m
m以上の場合であり、さらにより細い内径の場合にはよ
り細い幅のもの(導体部の間隔を小さくしたりして実現
する)が使用される。
【0038】或いは、挿入部10の内径より大きい幅の
場合には、フレキシブル基板29aを(挿入部10の長
手方向に)円筒形状となるように丸めた筒体状のキャッ
プを取り付けて挿入部10内を挿通しても良いし、輪ゴ
ムなどで丸めて挿入部10内を挿通しても良い。
【0039】図5は1実施の形態の変形例の操作部近傍
に配置される接続部近傍を示す。図5(A)は操作部内
の操作部ステイに垂直な方向から信号ケーブルの接続部
及びライトガイド接続部を見た様子を示し、図5(B)
は図5(A)のB−B線断面を示す。
【0040】図4では仕切部材39を用いたが、この変
形例では仕切部材39の代わりに金属または樹脂等の材
質にて形成された各接続部の位置を各々規制する位置規
制部材40に代用している。このとき位置規制部材40
は弾性変形を利用して操作部ステイ38に固定される。
また、挿入部10の長手方向に対してはそれぞれの接続
部の位置は規制せず、各接続部に対する方向への位置を
規制している。
【0041】その他の構成は1実施の形態と同様の構成
である。
【0042】この変形例の作用は1実施の形態と同様で
ある。位置規制部材40を配設する事で、湾曲時等の接
続部の移動により一方の接続部が他方の内蔵物を損傷さ
せることがない。その他は1実施の形態と同様の効果を
有する。
【0043】上記1実施の形態では先端構成部20の後
端部から信号コネクタ29の後端部までの距離L1と、
先端構成部20の後端部からライトガイド31の後端の
口金31aの後端部までの距離L2とでは信号ケーブル
側を長くしているが、ライトガイド31側を長くしても
良い。この場合には、距離L1と距離L2の差Aは、少
なくともライトガイド口金31aの長さ以上に長くする
と、両接続部が重ならないようにでき、挿通する場合の
作業を行い易くできる。
【0044】なお、上述した実施の形態等では、電子内
視鏡2の挿入部10内に内蔵される要素としてライトガ
イド31及び信号線28を示したが、その他、体腔内の
汚物を吸引する等の目的を持った吸引管路部材や、先端
の対物レンズ面を洗浄する等の目的をもった送気送水管
路等の内蔵物を備えた場合でも、先端構成部20の後端
部から各内蔵物の後端部迄の距離を、先端構成部20の
後端部から信号コネクタ29の後端部までの距離L1よ
りも短く或いは長く構成したものも本発明に属する。
【0045】また、信号ケーブル(或いは信号線)の一
対の接続部材と、その他の内蔵物の一対の接続部材とに
おける挿入部側となる接続部材において、挿入部10の
長手方向と垂直な方向に対するサイズが大きい方の接続
部材側のものの方が、他の接続部材のものより接続部材
の後端までの距離が大きく、かつ、両接続部材が重なら
ないようにしても良い(この具体例は図2が該当し、信
号コネクタ29の幅の長さはライトガイド口金31aの
外径より大きく、かつ信号コネクタ29はライトガイド
口金31aと重ならない)。
【0046】これは、少なくともサイズが異なる2つの
接続部材を有する内蔵物を挿入部内に挿通する場合、途
中で最もサイズが大きくなる接続部材があるものを挿通
するよりも、後端部に最も大きなサイズの接続部材があ
る内蔵物を挿通する場合の方が、一般的には挿通し易い
からである。また、最大のサイズの接続部材部分では他
の内蔵物と重ならないようにできるので、やはり挿通の
作業が行い易いとも言える。
【0047】上記内容は以下のようにほぼ類似の内容で
表現しても良い。信号ケーブル(或いは信号線)の一対
の接続部材と、その他の内蔵物の一対の接続部材とにお
ける挿入部側となる接続部材において、挿入部10の長
手方向から見た投影面積が大きい方の接続部材側のもの
の方が、他の接続部材のものより接続部材の後端までの
距離が大きくなるようにして、両接続部材が重ならない
ようにしても良い。
【0048】また、信号コネクタ29及び信号コネクタ
受け33はフレキシブル基板及びその接続部材に限ら
ず、例えば円筒形状の信号コネクタ及び信号コネクタ受
けを採用しても良い。
【0049】なお、上述の実施の形態では信号ケーブル
側の接続部とライトガイド31等の他の内蔵物の接続部
とが操作部11内で接続されると説明したが本発明はこ
れに限定されるものでなく、操作部11の近傍で接続さ
れる場合も含む。
【0050】[付記] 1.細長の挿入部と、挿入部に連結された操作部と、操
作部に連結された連結コード内部に、前記挿入部の先端
側に配置された先端構成部に配置された固体撮像素子側
から延びる信号線と、前記先端構成部から延びる信号線
以外の内蔵物を備え、前記挿入部内に挿通される前記信
号線及び前記内蔵物が、前記連結コード側を挿通される
信号線及び内蔵物とそれぞれ第1及び第2の信号線接続
部材及び第1及び第2の内蔵物接続部材により前記操作
部近傍で着脱自在に接続した電子内視鏡において、先端
構成部から第1の信号線接続部材に至る距離と、前記先
端構成部から第1の内蔵物接続部材に至る距離とが異な
ることを特徴とする電子内視鏡。
【0051】2.先端構成部から信号線接続部材までの
距離が、信号線以外の内蔵物までの距離よりも長いこと
を特徴とする付記1記載の電子内視鏡。 3.先端構成部からの信号線接続部材までの距離と、信
号線以外の内蔵物までの距離の差が、信号線接続部材の
全長よりも長いことを特徴とする付記1記載の電子内視
鏡。
【0052】4.他の内蔵物が光伝達部材であることを
特徴とする付記1記載の電子内視鏡。 5.他の内蔵物が吸引管路であることを特徴とする付記
1記載の電子内視鏡。 6.他の内蔵物が送気送水管路であることを特徴とする
付記1記載の電子内視鏡。 7.他の内蔵物が付記4から付記6に示す組み合わせで
あることを特徴とする電子内視鏡。 8.前記信号線と、前記信号線以外の内蔵物の接続部が
当接する位置において、前記信号線には保護部材が配置
されることを特徴とする付記1記載の電子内視鏡。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、細
長の挿入部と、挿入部に連結された操作部と、操作部に
連結された連結コード内部に、前記挿入部の先端側に配
置された先端構成部に配置された固体撮像素子側から延
びる信号線と、前記先端構成部から延びる信号線以外の
内蔵物を備え、前記挿入部内に挿通される前記信号線及
び前記内蔵物が、前記連結コード側を挿通される信号線
及び内蔵物とそれぞれ第1及び第2の信号線接続部材及
び第1及び第2の内蔵物接続部材により前記操作部近傍
で着脱自在に接続した電子内視鏡において、先端構成部
から第1の信号線接続部材に至る距離と、前記先端構成
部から第1の内蔵物接続部材に至る距離とが異なる構成
にしているので、挿入部内への挿入時、信号線接続部材
と前記信号線以外の内蔵物との挿入部内での重なりがな
くなるので、挿入部内へ両方を同時に挿入することが容
易にできる。従って、挿入部の径を大きくする必要も無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡
装置の全体構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の電子内視鏡の主要
な内部構成を示す分解図。
【図3】可撓管内に信号ケーブル及びライトガイドを挿
通している場合の後端側から見た様子を示す図。
【図4】操作部内に配置された信号ケーブル接続部及び
ライトガイド接続部を示す図。
【図5】第1の実施の形態の変形例の電子内視鏡の操作
部内における信号ケーブル接続部及びライトガイド接続
部を示す図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 5…モニタ 10…挿入部 11…操作部 12…連結コード 13…コネクタ部 18…可撓部 19…湾曲部 20…先端構成部 22…先端構成部材 23…撮像素子ユニット 24…照明光学系ユニット 26…固体撮像素子 28,32…信号ケーブル 29…信号コネクタ 29a…フレキシブル基板 31,35…ライトガイド 31a…ライトガイド口金 33…信号コネクタ受け 33a,36a…嵌合穴 36…ライトガイド接続部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の挿入部と、挿入部に連結された操
    作部と、操作部に連結された連結コード内部に、前記挿
    入部の先端側に配置された先端構成部に配置された固体
    撮像素子側から延びる信号線と、前記先端構成部から延
    びる信号線以外の内蔵物を備え、前記挿入部内に挿通さ
    れる前記信号線及び前記内蔵物が、前記連結コード側を
    挿通される信号線及び内蔵物とそれぞれ第1及び第2の
    信号線接続部材及び第1及び第2の内蔵物接続部材によ
    り前記操作部近傍で着脱自在に接続した電子内視鏡にお
    いて、 先端構成部から第1の信号線接続部材に至る距離と、前
    記先端構成部から第1の内蔵物接続部材に至る距離とが
    異なることを特徴とする電子内視鏡。
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