JP2002000562A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2002000562A JP2000183405A JP2000183405A JP2002000562A JP 2002000562 A JP2002000562 A JP 2002000562A JP 2000183405 A JP2000183405 A JP 2000183405A JP 2000183405 A JP2000183405 A JP 2000183405A JP 2002000562 A JP2002000562 A JP 2002000562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡観察中、良好な画質の観察画像を得られ
る内視鏡を提供すること。 【解決手段】撮像アダプタ2内にはLED照明部30
や、CMOSセンサ21、センサ基板22、LED基板
23、CMOSセンサ21の撮像面に光学像を結像させ
る観察光学系20等が配置されている。CMOSセンサ
21は、センサ基板22の一面側に固定されている。セ
ンサ基板22とLED基板23とは配線部材46によっ
て電気的に接続されている。センサ基板22とLED基
板23とは配線部材46を湾曲させ、センサ基板22と
LED基板23とを対向させた状態にし、接着剤47を
塗布してセンサ基板22とLED基板23との間に所定
間隔を設けて一体的に固定されている。そして、センサ
基板22をセンサ筐体38の端面に位置決め固定して、
LED照明部30に接続されて多くの熱を発生するLE
D基板23をCMOSセンサ21から離れた位置に配置
させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像アダプタ内に
撮像素子としてC−MOSイメージセンサを備え、照明
手段としてLEDを備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処
置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処
置のできる内視鏡が広く利用されている。また、工業用
分野においても、ボイラ、タービン、エンジン、化学プ
ラント等の内部の傷、腐食等の観察、検査に工業用内視
鏡が広く用いられている。
【0003】例えば特開平8−117184号公報には
光ファイバーで構成されたライトガイドファイバを無く
すことによって、細径でかつ簡素な構成で高機能化を実
現する内視鏡装置を提供するため、先端部に観察部位を
撮像する固体撮像素子と、観察部位を照明する面発光光
源とを備えた内視鏡装置が開示されている。
【0004】また、内視鏡に携帯性を持たせるため、撮
像素子としてカメラコントロールユニットを設けること
なく、直接、画像信号の出力を行えるC−MOSイメー
ジセンサを設けることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記C
−MOSイメージセンサは、熱に影響されやすい素子で
あり、C−MOSイメージセンサを用いて長時間観察を
続けると、駆動回路に熱が徐々に蓄積されて、温度が例
えば40℃に達して、このC−MOSイメージセンサか
らモニタに出力された画像信号にノイズが発生し、観察
画像の画質が悪化するという問題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡観察中、良好な画質の観察画像を得られる
内視鏡を提供することを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、撮像
素子としてのC−MOSイメージセンサ及び照明手段と
してのLEDを内蔵した撮像アダプタを、内視鏡挿入部
の先端部に着脱自在に設けた内視鏡であって、前記撮像
アダプタ内に、前記C−MOSイメージセンサに電源を
供給する第1の電源回路基板と、前記LEDに電源を供
給する第2の電源回路基板とを設けるとき、前記C−M
OSイメージセンサの温度が、前記電源回路基板の発す
る熱によって所定温度以上に上昇することを防止する温
度上昇制御手段を設けている。
【0008】この構成によれば、撮像アダプタ内に設け
られているC−MOSイメージセンサが、電源回路基板
からの熱によって温度上昇し難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の一実施
形態に係り、図1は本発明の内視鏡を備えた内視鏡装置
の構成例を説明する図、図2はドラムを保持するフレー
ムを説明する図、図3は撮像アダプタと挿入部先端部と
の関係を説明する図、図4は撮像アダプタの構成を説明
する断面図、図5はC−MOSセンサ及びC−MOSセ
ンサ電源回路基板、LED照明電源回路基板を説明する
図、図6は内視鏡の電気系を説明する図、図7は撮像ア
ダプタの他の構成例を説明する図である。
【0010】なお、図7(a)は撮像アダプタの他の構
成例を説明する図、図7(b)は撮像アダプタの別の構
成例を説明する図である。本実施形態においては内視鏡
を工業用の内視鏡として説明する。
【0011】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、後述する少なくとも1つの照明用LED及び撮像
素子としてC−MOS(相補型金属酸化膜半導体(Compl
ementary Metal-Oxide Semiconductor の略称)イメージ
センサ(図4符号24参照、以下CMOSセンサと略記
する)を検査状況や検査目的に応じて内蔵した複数種類
の撮像アダプタ2を挿入部3の先端部に着脱自在に配置
することが可能な構成の内視鏡10と、前記挿入部3を
巻き取り収納するドラム4と、このドラム4から延出す
るビデオケーブル5を介して接続される表示手段である
例えばCRTモニタ等の表示装置6とで主に構成されて
いる。
【0012】前記撮像アダプタ2に内蔵されるCMOS
センサ21は、高密度化に適し、小さな電力で動作する
のが特徴である。このCMOSセンサ21には例えば駆
動信号発生部やノイズ低減回路、出力信号レベル安定化
回路、A/Dコンパータ等、カメラとしての機能が全て
搭載されている。
【0013】そして、このCMOSセンサ21を配置し
た撮像アダプタ2からは前記表示装置6に向けて直接、
映像信号が出力される。このCMOSセンサ21は、前
記ドラム4内に設けられる乾電池或いは充電池等の電
池、又は図示しない電源コンセントに接続されるDC電
源アダプタ7を介して供給される電源によって駆動する
ようになっている。
【0014】図1及び図2に示すように前記ドラム4
は、フレーム4aに回動自在に取り付けられており、こ
のフレーム4aの所定位置に設けられているドラムスト
ッパ4bを適宜操作することによって、前記ドラム4を
回転可能な状態又は停止状態にすることができるように
なっている。このドラム4の略中央部には電源コネクタ
41、電源スイッチ42、信号出力コネクタ43及び後
述する温度上昇制御手段とを兼ねる光量切換手段として
LED光量切換スイッチ44が設けられている。
【0015】図3に示すように撮像アダプタ2の基端部
には脱落防止機構となる2重ネジ部を構成する2ケ所の
雄ネジ部2a、2bが形成されており、前記挿入部3の
先端側には図示しない雌ネジ部を有する連結固定部材3
aが設けられている。このことにより、前記挿入部3の
先端部に、前記雄ネジ部2a、2bを形成した撮像アダ
プタ2が螺合によって着脱自在に固定される。
【0016】図4に示すように前記撮像アダプタ2内に
はLED照明部30を構成するLEDチップ31及びL
ED照明用基板32や、前記CMOSセンサ21、この
CMOSセンサ21用の基板であり第1の電源回路基板
となるC−MOSセンサ電源回路基板(以下センサ基板
と略記する)22、前記LED照明部30用の基板であ
り第2の電源回路基板となるLED照明電源回路基板
(以下LED基板と略記する)23、前記CMOSセン
サ21の撮像面に光学像を結像させる観察光学系20等
が配置されている。
【0017】前記撮像アダプタ2の外装は、略筒状の外
装部材本体35と、この外装部材本体35の先端側に配
置される略筒状の先端側外装部材36とで主に構成され
ている。
【0018】この先端側外装部材36の内周面には前記
観察光学系20及びLED照明部30を配置するための
先端構成部材37が係入配置されるようになっており、
この先端構成部材37の長手方向中央外周面に形成され
ている外周凸部が前記外装部材本体35と前記先端側外
装部材36との間に狭持配置されるようになっている。
【0019】前記先端構成部材37の略中央部には、前
記観察光学系20を構成する複数の光学レンズ24,
…,24や前記CMOSセンサ21を設けた段付パイプ
形状のセンサ筐体38が配置されるようになっている。
【0020】前記観察光学系20は、例えば複数の光学
レンズ24が配置されるレンズ枠25,26及びレンズ
枠25内の隣り合う光学レンズ24の間隔を所定の値に
設定する間隔環27,28等で構成されており、前記レ
ンズ枠26の基端部外周面には雄ネジ部(不図示)が形
成されている。この雄ネジ部は、センサ筐体38の貫通
孔の基端部に形成されている雌ネジ部(不図示)に螺合
するようになっている。
【0021】したがって、前記レンズ枠26を回転させ
ることによって、このレンズ枠26がセンサ筐体38に
対して光軸方向に移動する。このため、レンズ枠26の
光軸方向の位置調整を行って、焦点調整を正確に行うこ
とができるようになっている。
【0022】なお、前記外装部材本体35、先端側外装
部材36、先端構成部材37との接続面にはOリングや
シリコン充填材等を設けて、これら接続部から内部に水
等が侵入しない防水構造になっている。
【0023】また、前記LED照明部30のLEDチッ
プ31の先端面には薄いシリコン材33が設けられてお
り、その上から透明な接着剤34を充填してLED照明
部30を先端側外装部材36の所定位置に固定配置して
いる。このことにより、たとえ接着剤34にひび割れ等
が生じた場合でも、シリコン材33を設けたことによっ
てLEDチップ31まで水が侵入しない構成になってい
る。
【0024】図4及び図5に示すように前記CMOSセ
ンサ21は、センサ基板22の一面側に配線45によっ
て電気的に接続固定されている。また、このCMOSセ
ンサ21の撮像面の前面には透明なケース体29が封止
固定されている。
【0025】前記センサ基板22と前記LED基板23
とは引張力や捻じり力に対する強度を有する部材で所定
長さに形成された配線部材46によって電気的に接続さ
れている。そして、前記センサ基板22とLED基板2
3とは前記配線部材46を湾曲させ、前記センサ基板2
2と前記LED基板23とを対向させた状態にし、これ
ら基板22,23の間に例えばエポキシ系の接着剤47
を所定量塗布してセンサ基板22とLED基板23との
間隔を設けた状態にして一体的に固定されている。
【0026】そして、この一体的に固定したセンサ基板
22及びLED基板23のうち、前記センサ基板22を
センサ筐体38の端面に例えば接着によって位置決め固
定している。このことにより、前記LED照明部30に
接続されて多くの熱を発生するLED基板23は、前記
CMOSセンサ21から離れた位置、すなわち、CMO
Sセンサ21に熱が伝導され難い位置に配置される。な
お、符号48a,48b,はLED基板23に接続され
た駆動用電気ケーブルである。
【0027】次に、図6を参照して撮像アダプタ2と内
視鏡10との電気的な接続について説明する。図に示す
ように前記挿入部3の先端部には先端コネクタ部9aが
設けられ、前記撮像アダプタ2の基端部には前記先端コ
ネクタ部9aに着脱自在なアダプタ側コネクタ9bが設
けられている。そして、前記内視鏡10内には駆動用ケ
ーブル3b,3d、信号伝送ケーブル3cが挿通してお
り、前記撮像アダプタ2内には駆動用電気ケーブル48
a,48b、信号伝送ケーブル48cが挿通している。
なお、符号49はLED基板23とLED照明部30と
を電気的に接続する照明用電気ケーブルである。
【0028】したがって、例えばDC電源アダプタ7を
ドラム4の電源コネクタ41に接続して供給される電源
+V及びCOMは、挿入部3内を挿通する駆動用ケーブ
ル3b、3d、先端コネクタ部9a、アダプタ側コネク
タ9b、駆動用電気ケーブル48a,48bを介してL
ED基板23に供給される。
【0029】このLED基板23に供給された電源+V
及びCOMは、LEDチップ31に対応する電圧に変換
されて照明用電気ケーブル49を介してLED照明部3
0に供給されるとともに、配線部材46を介して前記セ
ンサ基板22に供給される。
【0030】このことにより、LED照明部30のLE
Dチップ31から観察部位に向けて照明光が照射される
とともに、このLEDチップ31の照明光によって照ら
された観察部位の光学像が前記観察光学系20を通過し
てCMOSセンサ21の撮像面に結像して画像信号に変
換される。この画像信号は、信号伝送ケーブル48c、
アダプタ側コネクタ9b、先端コネクタ部9a、信号伝
送ケーブル3cを介してアンプ50に入力され、増幅さ
れて信号出力コネクタ43からビデオケーブル5を介し
て表示装置6に出力されて内視鏡画像が表示されるよう
になっている。
【0031】なお、本実施形態においては図6で示した
ように撮像アダプタ2に設けるLED照明部30を、観
察光学系20を挟んで複数配置する構成を示している
が、撮像アダプタ2はこの構成に限定されるものではな
く、例えば図7(a)に示すように撮像アダプタ2aに
CMOSセンサ21とLED照明部30とをそれぞれ1
つずつ設ける構成や、例えば太い配管用として図7
(b)に示すようにLED照明部30を複数設けた略パ
イプ形状のLED用アダプタ2bを撮像アダプタ2に対
して着脱可能に設け、LED照明部30を2重に配置す
る構成等であってもよい。
【0032】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を説明する。まず、使用者は、観察対象の配管の径寸法
及び検査目的にあった画素数或いは画素構成のCMOS
センサ21とLED照明部30とを組合せた撮像アダプ
タ2を選択し、挿入部3に装着する一方、ビデオケーブ
ル5を表示装置6及び信号出力コネクタ43に接続す
る。
【0033】次に、ドラム4に設けられているスイッチ
42を操作して、CMOSセンサ21及びLED照明部
30に電源を供給する。すると、前記表示装置6にCM
OSセンサ21から出力された映像信号が伝送され、画
面上に観察部位の内視鏡画像が表示される。なお、使用
者の所望する内視鏡画像が得られなかった場合には、所
望する内視鏡画像が得られるように撮像アダプタ2を交
換する。
【0034】次いで、ドラム4に設けられているドラム
ストッパ4bを解除してドラム4を回動状態にし、内視
鏡10の挿入部3を引き出して撮像アダプタ2を配管の
奥に挿入していく。このとき、配管内の観察像が暗い場
合にはLED光量切換スイッチ44を操作してLEDチ
ップ31から出射される光量を明るくする。
【0035】なお、明るくした状態で長時間使用する
と、LEDチップ31の発する熱がCMOSセンサ21
に伝達されて、CMOSセンサ21の温度が高くなり内
視鏡画像にノイズが生じる場合がある。この場合には、
LED光量切換スイッチ44を操作してLEDチップ3
1から出射される光量を下げてLEDチップ31から発
する熱量を低下させる。
【0036】このように、前記C−MOSセンサ電源回
路基板とLED照明電源回路基板とを別体に構成し、熱
を多く放熱するLED照明電源回路基板をC−MOSセ
ンサから離れた位置に配設したことによってC−MOS
センサがLED照明電源回路基板が放熱する熱によって
温度上昇することを防止して、長時間の観察において内
視鏡画像にノイズが生じることを防止することができ
る。
【0037】また、LED光量切換スイッチを設けたこ
とによって、C−MOSセンサがLED照明部のLED
チップの発する熱によって温度上昇した場合に、LED
チップの照明光量を減じて、C−MOSセンサが必要以
上に温度上昇することを防止してい内視鏡画像にノイズ
が生じることを防止することができる。
【0038】これらのことによって、良好な画質の内視
鏡画像が得られるので観察性能が大幅に向上する。
【0039】なお、図8のC−MOSセンサ電源回路基
板とLED照明電源回路基板センサ基板とを一体にする
他の構成例を示す図のように前記センサ基板22とLE
D基板23の間に熱伝導率の低い部材、つまり熱を遮断
する部材として例えばポリスチレン、ウレタン等の例え
ば柱状の発泡樹脂52を設ける一方、LED基板23側
に熱伝導率の高い金属部材52を設け、この金属部材を
外装部材本体35に接触させて熱を外部に放熱させる構
成にしてもよい。また、図9のC−MOSセンサ電源回
路基板とLED照明電源回路基板センサ基板とを一体に
する他の構成例を示す図のように前記センサ基板22と
LED基板23との間に発泡樹脂52を配置するととも
に、センサ基板22又はLED基板23の少なくとも一
方に放熱板53を設ける構成にしてもよい。
【0040】このように、LED照明電源回路基板の熱
を外に逃がすことで、CMOSセンサの温度上昇を最小
限に押さえて同様の作用及び効果を得られる。
【0041】さらに、前記図4で示した接着剤47の部
分にペルチェ素子を設け、センサ基板22を冷却側とす
ることにより、CMOSセンサ側を冷却することができ
る。この際、放熱板53を設けてLED基板23の熱を
放熱させることにより、CMOSセンサ21の温度上昇
をさらに効率よく抑えることができる。
【0042】又、図10に示すように前記撮像アダプタ
2と前記挿入部3との間にLED基板23を内蔵し、前
記撮像アダプタ2と前記挿入部3との接続部9c,9d
を備えた連結部材55を着脱自在に設けることによっ
て、LED基板23をよりCMOSセンサ21から遠く
離れた位置に配置して、CMOSセンサ21がLED基
板23の熱によって温度上昇することを防止することが
できる。この連結部材55を設ける代わりに挿入部3の
先端部にLED基板23を配置して、LED基板23を
CMOSセンサ21から離れた位置に配置する構成にし
てもよい。
【0043】図11は光量切り換え手段である光量切換
スイッチの具体的な構成を説明する図である。図に示す
ように本実施形態の撮像アダプタ2aの基端面に設けら
れているアダプタ側コネクタ9bにはアダプタ側LED
接続部71及びアダプタ側センサ接続部72が設けられ
ている。一方、内視鏡10の挿入部3の先端面の先端コ
ネクタ部9aには前記アダプタ側LED接続部71及び
アダプタ側センサ接続部72にそれぞれ電気的に接続さ
れる挿入部側LED接続部73及び挿入部側センサ接続
部74が設けられている。前記アダプタ側コネクタ9b
と先端コネクタ部9aとが接続刺さることによって、前
記接続部73,74と前記接続部71,72とが電気的
に導通するようになっている。
【0044】前記挿入部3内には前記挿入部側センサ接
続部74とドラム4内に設けられている電源部である電
池60とを電気的に接続して前記CMOSセンサ21に
駆動電源を供給する駆動ケーブル75と、前記挿入部側
LED接続部73と前記電池60とを電気的に接続して
前記LED照明部30を構成する1つ又は複数のLED
チップ31に照明用電源を供給する照明用ケーブル76
と、前記挿入部側センサ接続部74から延出して前記C
MOSセンサ21で生成された映像信号を後述する映像
出力端子部に向けて伝送する信号伝送ケーブル77とが
挿通している。
【0045】一方、前記ドラム4内には前記CMOSセ
ンサ21に供給する電源の安定化を図る定電圧回路61
や、前記電池60と前記LED照明部30とを接続する
照明用ケーブ76ルの中途部に位置して前記LED照明
部30に供給する電流値を所定の値に制限する電源制限
回路62が設けられている。
【0046】また、前記ドラム4の例えば端部には前記
CMOSセンサ21から出力された映像信号を表示装置
6に伝送するビデオケーブル5が着脱自在に接続される
信号出力コネクタ43である映像出力端子部43aが設
けられており、この映像出力端子部43aに前記信号伝
送ケーブル77が抵抗63を介して電気的に接続されて
いる。
【0047】符号64は温度上昇制御手段を兼ねるLE
D光量切り換えスイッチ(以下スイッチと略記する)で
あり、このスイッチ64は、押し込み操作を行うことに
よって、例えば記号Aで示す位置或いは記号Bで示す位
置に切り換え配置される押しボタン型タイプの切換スイ
ッチである。したがって、スイッチ64を操作して抵抗
体65が設けられている記号Bの位置或いは前記抵抗体
65の設けられていない記号Aの位置に配置させること
により、LED照明部30から照射される照明光量が変
化させることが可能な構成になっている。
【0048】このように、LED光量切り換えスイッチ
を設けて照明光量を段階的に切り替えられるので、使用
者は、配管のサイズを考慮して、LED照明部から出射
させる光量を選択することや、内視鏡画像にノイズが発
生したとき光量を落とすとうの操作を行って良好な内視
鏡画像を観察することができる。
【0049】なお、本実施形態では2段階としているが
2段階に限定されるものではなく、それ以上であっても
よい。
【0050】また、図12(a)の光量切換スイッチの
他の構成を示す図のように電圧値の異なる電池部60
a,60bを例えば2つ設け、スイッチ64を操作する
ことでLED照明部30に供給する電源を電池部60a
側或いは電池部60b側に切り換えるようにしてもよ
い。
【0051】さらに、前記LED光量切り換えスイッチ
を押しボタン型タイプで構成する代わりに、図12
(b)の光量切換スイッチの他の構成を示す図のように
可変抵抗66を設けるようにしてもよい。この可変抵抗
66としては例えばつまみを回転させると抵抗値が変化
するタイプ、或いはスライド移動させると抵抗値が変化
するものタイプ等がある。このことにより、光量を連続
的に変化させて、配管のサイズ等に応じた光量の微調整
も行うことができる。
【0052】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0053】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0054】(1)撮像素子としてのC−MOSイメー
ジセンサ及び照明手段としてのLEDを内蔵した撮像ア
ダプタを、内視鏡挿入部の先端部に着脱自在に設けた内
視鏡において、前記撮像アダプタ内に、前記C−MOS
イメージセンサに電源を供給する第1の電源回路基板
と、前記LEDに電源を供給する第2の電源回路基板と
を設けるとき、前記C−MOSイメージセンサの温度
が、前記電源回路基板の発する熱によって所定温度以上
に上昇することを防止する温度上昇制御手段を設けた内
視鏡。
【0055】(2)前記温度上昇制御手段は、第1の電
源回路基板と第2の電源回路基板との配置位置関係であ
り、多くの熱を発する回路基板を、前記C−MOSイメ
ージセンサよりできるだけ遠くの位置に配置した付記1
記載の内視鏡。
【0056】(3)前記第1の電源回路基板と前記第2
の電源回路基板との間に熱遮断部材を配置した付記1又
は付記2記載の内視鏡。
【0057】(4)前記熱遮断部材は発泡樹脂である付
記3記載の内視鏡。
【0058】(5)前記発泡樹脂は、ポリスチレン、ウ
レタン等である付記4記載の内視鏡。
【0059】(6)前記温度上昇制御手段は、前記第1
の電源回路基板又は前記第2の電源回路基板の少なくと
も一方に設けた放熱板である付記1記載の内視鏡。
【0060】(7)前記温度上昇制御手段は、前記LE
Dの光量を変化させる光量切り換え手段である付記1記
載の内視鏡。
【0061】(8)前記光量切り換え手段は、LEDに
流れる電圧を回転又はスライド操作することで制御する
抵抗値可変手段である付記7記載の内視鏡。
【0062】(9)前記光量切り換え手段は、LEDに
接続される複数の電源手段とLEDに接続する電源を選
択するスイッチとを有する付記7記載の内視鏡。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡観察中、良好な画質の観察画像を得られる内視鏡を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の一実施形態に係り、
図1は本発明の内視鏡を備えた内視鏡装置の構成例を説
明する図
【図2】ドラムを保持するフレームを説明する図
【図3】撮像アダプタと挿入部先端部との関係を説明す
る図
【図4】撮像アダプタの構成を説明する断面図
【図5】C−MOSセンサ及びC−MOSセンサ電源回
路基板、LED照明電源回路基板を説明する図
【図6】内視鏡の電気系を説明する図
【図7】撮像アダプタの他の構成例を説明する図
【図8】C−MOSセンサ電源回路基板とLED照明電
源回路基板センサ基板とを一体にする他の構成例
【図9】C−MOSセンサ電源回路基板とLED照明電
源回路基板センサ基板とを一体にする別の構成例
【図10】撮像アダプタと挿入部先端部との他の構成例
を説明する図
【図11】光量切り換え手段である光量切換スイッチの
具体的な構成を説明する図
【図12】光量切換スイッチの他の構成を説明する図
【符号の説明】
2…撮像アダプタ 20…観察光学系 21…C−MOSセンサ 22…C−MOSセンサ電源回路基板(センサ基板) 23…LED照明電源回路基板(LED基板) 30…LED照明部 47…接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 Z Fターム(参考) 2H040 AA03 CA03 CA06 DA12 DA52 GA04 4C061 CC06 DD03 FF35 JJ06 JJ11 LL02 PP06 QQ06 SS01 5C022 AA09 AB15 AB37 AB40 AC01 AC42 AC43 AC64 AC65 AC75 AC78 5C024 CX00 CX03 EX00 GY31 HX41 HX46

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子としてのC−MOSイメージセ
    ンサ及び照明手段としてのLEDを内蔵した撮像アダプ
    タを、内視鏡挿入部の先端部に着脱自在に設けた内視鏡
    において、 前記撮像アダプタ内に、前記C−MOSイメージセンサ
    に電源を供給する第1の電源回路基板と、前記LEDに
    電源を供給する第2の電源回路基板とを設けるとき、 前記C−MOSイメージセンサの温度が、前記電源回路
    基板の発する熱によって所定温度以上に上昇することを
    防止する温度上昇制御手段を設けたことを特徴とする内
    視鏡。
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