JP4632677B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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この発明は、内視対象の管腔内に挿入される挿入部にLED照明手段が配置された内視鏡装置に関するものである。
工業用や医療用として使用される内視鏡装置は、管腔内に挿入される挿入部の先端側に、観察若しくは撮像のための光学系が設けられると共に、管腔内の内視対象の周辺を照らし出すための照明手段が設けられている。この照明手段としては、外部の光源の光を光ファィバーを介して対象物に照射するものが多く用いられているが、近年、発光ダイオード(本明細書においては「LED」と呼ぶものとする。)を挿入部に直接取付け、そのLEDの光によって内視対象の周辺を照射するものが開発されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
このLED照明手段を用いた従来の内視鏡装置は、挿入部のハウジング内に設けられた取付ベースの前面に配線が設けられ、その配線に複数のLEDのパッケージチップ(LEDベアチップを電極や蛍光体層、封止層等と共にパッケージ化したもの。)が配線固定されると共に、取付ベース上の配線の電極部が外部の電源ユニットに接続されている。
特開2003−19107号公報 特開2002−51971号公報
しかし、この従来の内視鏡装置においては、複数のLEDのパッケージチップを取付ベースの前面に並べて配置するようにしているため、挿入部のサイズ等の関係で取付ベースの設置面積が限られている場合には、LEDを充分な数だけ配置することができず、逆に、内視対象に照射する光量を充分に確保しようとすると、LED照明手段の大型化を避けることができない。
そこでこの発明は、取付ベース上の限られたスペース内に充分な数のLEDを配置できるようにして、LED照明手段の小型化と充分な光量確保を両立させることのできる内視鏡装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、この発明の内視鏡装置は、内視対象の管腔内に挿入される挿入部の先端側に設けられる、観察若しくは撮像のための光学系と、取付ベースと、この取付ベースに固定設置された複数のLEDベアチップと、複数のLEDベアチップの前面を覆う共通の蛍光体層と、を有して前記挿入部の先端側に設けられ、前記内視対象を照らし出すためのLED照明手段とを備える内視鏡装置において、前記取付ベースのチップ取付部を階段状に形成して、その各チップ取付部に前記LEDベアチップを取付けると共に、階段状に配置した前記LEDベアチップの前面に前記共通の蛍光体層を配置したことを特徴とする。
この発明の場合、LEDがベアチップのまま取付ベース上に設置され、また、複数のLEDベアチップの前面を共通の蛍光体層で覆うため、LEDのチップ相互間の距離が短くなり、蛍光体層の設置も容易になる。また、LEDがベアチップのまま各チップ取付部に取り付けられるため、階段のステップに当たる各チップ取付部の幅が狭まり、その分、LEDが密集して配置される。
また、この発明の内視鏡装置においては、外表面から電極面が露出するように電極金属が埋設された絶縁性板状部材を前記取付ベースの前面に取り付け、前記複数のLEDベアチップを、絶縁性板状部材の電極金属にワイヤボンディングによるワイヤ配線によって接続することが望ましい。
このようにした場合、絶縁性板状部材を取付ベースに取り付けるだけで電極を取付ベース上に容易に設置することが可能になると共に、各LEDベアチップと電極との配線もワインヤボンディングによって容易に行うことが可能になる。
さらに、前記取付ベースには窪み部を設け、その窪み部内に複数のLEDベアチップを配置し、その窪み部内において複数のLEDベアチップの前面に跨るように蛍光体を塗布して前記蛍光体層を形成するようにしても良い。
このようにした場合、必要外の蛍光体の流出が窪み部によって阻止されるため、複数のLEDベアチップの前面に跨る蛍光体層が容易に形成される。
前記取付ベースを略円錐状に形成し、その外周面に、軸方向に沿って階段状に複数段のチップ取付部を設けるようにしても良い。
このようにした場合、略円錐状の取付ベースの周域にLEDが密集状態で効率良く配置されるため、取付ベースを挿入部の先端部に配置することによって管腔に対する挿入部先端の挿入性を良好に維持したまま、LEDの照射光量の増大を図ることが可能になる。
また、最下段のチップ取付部の外周縁部に第1の堰止め壁を設けると共に、最上段のチップ取付部の内周縁部に第2の堰止め壁を設け、隣接するチップ取付部の段差コーナを、前記第1の堰止め壁と第2の堰止め壁の上端部を結ぶ仮想円錐面よりも径方向内側に位置されるようにし、前記第1の堰止め壁と第2の堰止め壁によって縁取られた窪み部内において複数のLEDベアチップの前面に跨って蛍光体を塗布するようにしても良い。
この場合、第1の堰止め壁と第2の堰止め壁によって縁取られる窪み部によって必要外の蛍光体が流出するのを阻止することできるため、複数のLEDベアチップの前面に跨る蛍光体層が容易に形成される。
この発明は、複数のLEDをベアチップのまま取付基板上に設置して、これらのベアチップの前面を共通の蛍光体層で覆うものであるため、LEDのベアチップを取付ベース上の限られたスペース内に密集して配置することができる。したがって、この発明によれば、LED照明手段の充分な光量を確保しつつ、LED照明手段の小型化を図ることができる。また、複数のベアチップの前面を共通の蛍光体層で覆うため、蛍光体層を効率良く設置でき、このことから生産効率の向上を図ることができる。
次に、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の各実施形態の説明において、同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略するものとする。
最初に、図1〜図4に示す第1の実施形態について説明する。
図2は、この発明にかかる内視鏡装置全体の概略構成を示すものである。同図に示すように、この内視鏡装置は、長尺な軟性管1の先端側にレンズアダプタ2が接続されて成る挿入部3と、この挿入部3の基端が接続されたボックス状の装置本体部4とを備えている。
そして、この内視鏡装置は、挿入部3に撮像手段としてのCCD(図示せず。)が設けられ、そのCCDで捕えた画像信号を、軟性管1の内部の信号線を通して装置本体部4に設置された信号処理回路(図示せず。)に出力し、信号処理回路で処理された信号を画像表示手段である液晶パネル5に映像として映し出すようになっている。尚、装置本体部4には、前記信号処理回路の他、バッテリ電源に接続された主電源回路(図示せず。)等が内蔵されている。
管腔に挿入される挿入部3は、前述のように軟性管1の先端側にレンズアダプタ2が設けられているが、さらに詳しくは、軟性管1の先端側には金属等の硬質材料から成る連結プラグ6が設けられ、その連結プラグ6の先端部にレンズアダプタ2が脱着可能に設けられている。連結プラグ6の先端部には前述のCCDが設けられると共に、レンズアダプタ2側に電流を供給するための図示しない電極が設けられている。尚、図2(B)において、2Aは、側視型の交換用のレンズアダプタを示す。
図1,図3に示すレンズアダプタ2は所謂直視型のものであり、内視対象物に対峙しその像を連結プラグ6のCCD上に結ぶ対物レンズ群(図示せず。)が軸方向に沿って直列に配置されている。この対物レンズ群は、図1に示す保持部材7の前方側の筒状壁7a内に収容されている。
また、保持部材7の筒状壁7aの外周側には、図1に示すように全体がほぼ短軸円筒状を呈するLED照明手段8が設けられている。このLED照明手段8は、筒状壁7aに外嵌された状態において、接着やビス止め、ピン固定等の適宜手段によって保持部材7の前端部に固定されている。
LED照明手段8は、図1及び図3に示すように、アルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料によって形成された取付ベース9と、電極金属10A,10Bが夫々埋設された一対の絶縁性板状部材11A,11Bと、取付ベース9に接着固定された複数のLEDベアチップ12…と、を備え、各LEDベアチップ12が図1,図4に示すように取付ベース9の前方側において電極金属10A,10Bにワイヤ配線13によって結線されている。
取付ベース9は、孔あき円板状のベース本体14と、そのベース本体14の前面に固定された一対のキャビティ部材15,15とから成り、両キャビティ部材15,15は、ベース本体14の前面の中央の孔を挟む対角位置に配置され、夫々に略楕円状の収容孔16(図3参照。)が形成されている。この収容孔16は、各キャビティ部材15がベース本体14の前面に重合固定されることにより、ベース本体14との間で略楕円状の窪み部17(図1参照。)を形成する。そして、前記LEDベアチップ12は複数個(この例では3個)が組にされ、その組を成すLEDベアチップ12が前記各収容孔16の内側、つまり、前記各窪み部17内において相互に近接した状態で配置されている。尚、この実施形態の場合、ベース本体14と各キャビティ部材15は、これらの表面にアルマイト処理等の絶縁処理が施されている。また、ここではベース本体14と各キャビティ部材15を金属材料で形成したが、これらを樹脂等の絶縁材料で形成するようにしても良い。
また、絶縁性板状部材11A,11Bは、ベース本体の前面のうちの、キャビティ部材15,15の両側部分に夫々配置されており、夫々は柔軟性を有する絶縁性材料から成る基材に電極金属10Aまたは10Bが埋設されている。そして、各電極金属10A,10Bは、絶縁性板状部材11A,11Bの基材の前面側外表面から露出し、その露出面が電極面とされている。そして、各絶縁性板状部材11A,11Bの電極金属10A,10Bが配置される部位には板厚方向に貫通する貫通孔18が形成されており、ベース本体14の挿通孔19を通して前方に引き出された通電用の配線20A,20Bがこの貫通孔18に挿入され、その貫通孔18の前方側において対応する各電極金属10A,10Bにはんだ付け固定されている。
また、この実施形態の場合、各LEDベアチップ12は青色LED、若しくは、紫色LEDが用いられ、その前面側には白色光を得るためにYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光樹脂から成る蛍光体層21が配置されるようになっている。
ここで、取付ベース9に取り付けられる各LEDベアチップ12は夫々の電極部が前方に向くように並んで配置されており、一方、絶縁性板状部材11A,11Bの電極金属10A,10Bは前述のように前面側に露出している。そして、絶縁性板状部材11A,11Bの両電極面(電極金属10A,10B)と各LEDベアチップ12は、図4に示すようにキャビティ部材15の前面側からワイヤボンディング(ワイヤ配線13)によって結線されている。
また、LEDベアチップ12の前面側に配置される蛍光体層21は、前述のように各LEDベアチップ12をワイヤボンディングによって電極面(電極金属10A,10B)に接続した後に、蛍光体の溶液を各キャビティ部材15の収容孔16(窪み部17)内に前面側から流し込み、そのまま乾燥させて凝固させることによって収容孔16内の全LEDベアチップ12の前面全体を覆うように形成されている。
そして、こうして蛍光体層21の形成された取付ベース9の前面側には、図4に示すようにワイヤ配線13と絶縁性板状部材11A,11Bを覆うように絶縁性の透明な封止剤22が充填配置されている。
この実施形態の内視鏡装置は、以上構成を説明したようにLED照明手段8のLEDがLEDベアチップ12のままで取付ベース9上に複数個配置され、その複数のLEDベアチップ12の前面に跨るように共通の蛍光体層21が設けられているため、LEDをパッケージチップとして取付ベース上に複数配置していた従来のものに比較して、隣接するLED相互間の距離を短くすることができる。このため、取付ベース9上の設置スペースが同じであればより多数のLEDを密集状態で実装することができ、同数のLEDを実装するのであれば、LEDの設置スペースを小さくすることができる。そして、この内視鏡装置においては、LED照明手段8のLEDを取付ベース9上の小スペースに密集させることができるため、消費電流の増大を招くことなく、内視対象部分に充分な光を照射することができる。
また、この内視鏡装置の場合、LEDベアチップ12を取付ベース9に直接実装するにあたって、電極金属10A,10Bを埋設した絶縁性板状部材11A,11Bを取付ベース9に接着すると共に、各LEDベアチップ12と電極金属10A,10Bを取付ベース9の前面側からワイヤボンディングによって結線するようにしているため、微細部品の実装に拘わらず効率良く組付作業を行うことができる。したがって、この内視鏡装置においては、LED照明手段8の小型化と光量確保を両立させつつも、製造コストの高騰を抑えることができる。
さらに、この実施形態の内視鏡装置は、取付ベース9に複数のLEDベアチップ12を囲繞する窪み部17を設け、その窪み部17内において蛍光体の溶液を複数のLEDベアチップ12の前面に塗布することによって、複数のLEDベアチップ12の前面に跨る蛍光体層21が形成されているため、均質な蛍光体層21を容易に形成できるという利点がある。即ち、この装置の場合、LEDベアチップ12の前面に塗布する蛍光体の溶液の流れが窪み部17によって規制されるため、蛍光体層21の厚みを容易に管理することができるうえ、別体の蛍光体層を後から複数のLEDベアチップの前面に貼り付ける場合に比較して接着等の手間がかからないことから効率良く組付作業を進めることができる。したがって、このことから製造コストをより低減することができる。
また、特にこの実施形態では、収容孔16を有するキャビティ部材15をベース本体14の前面に接合することによって取付ベース9が形成されているため、単一部品から成る取付ベース9に窪み加工を行う場合に比較して製造が容易であり、このことも製造コストの低減に寄与している。
尚、以上の実施形態では、取付ベース9の前面に複数のLEDベアチップ12を配置する窪み部17を設け、その窪み部17内において蛍光体を複数のLEDベアチップの前面に塗布するようにしているが、図5に示す第2の実施形態のように、蛍光体層121を底面の無いボックス状に形成しておき、そのボックス状の蛍光体層121を、複数のLEDベアチップ12の前面側を覆うように取付ベース109の前面に接着等によって固定するようにしても良い。このようにした場合、キャビティ部材を設ける必要がないため、装置を小型・軽量化するうえで有利となる。尚、図5中30は、配線13を蛍光体層121の外部に引き出すために設けられた切欠き溝である。
また、図6に示す第3の実施形態のように、取付ベース9のベース本体14に枠部材40を固定し、その枠部材40の前面に平板状の蛍光体層221を接着等によって固定するようにしても良い。さらにまた、図7に示す第4の実施形態のように、取付ベース309にキャビティ部材を設けずに、取付ベース309の前面に窪み部317を直接加工し、その窪み部317の底部に複数のLEDベアチップ12を取り付けるようにしても良い。
また、図8及び図9(B)は、第5の実施形態を示すものである。
この実施形態の内視鏡装置は、レンズアダプタ402の前端部の構成部材の形状や配置が前述の実施形態のものと異なり、円柱状のレンズアダプタ402の前端部に半円状の切欠き部50が設けられ、その切欠き部50に半割り円板状の取付ベース409が取り付けられている。取付ベース409の前面には略半円状の窪み部417が形成され、その窪み部417の底面に複数のLEDベアチップ12と絶縁性板状部材11A,11Bが接着固定されている。絶縁性板状部材11A,11Bには電極金属10A,10Bが夫々埋設され、電極金属10A,10Bの前面の露出面と各LEDベアチップ12とが前述の実施形態と同様にワイヤボンディングによって結線されている。そして、窪み部417内に設置された複数のLEDベアチップ12の前面には蛍光体が塗布され、それによって複数のLEDベアチップ12の前面に跨る蛍光体層421が設けられている。尚、この蛍光体層421が設置された窪み部417内にはその上に絶縁性の封止剤が充填されている。また、レンズアダプタ402の前端面の取付ベース409の配置されていない部分には内視対象物に対峙する対物レンズ群の窓51が配置されている。
この実施形態の内視鏡装置は、基本的に第1の実施形態と同様の効果を得ることができるが、特に、この実施形態のようにLEDを配置する部分が曲面形状や鋭角形状である場合には、配置部の形状による制限を殆ど受けることなく小型のLEDベアチップ12を密集状態で効率良く配置することができる。因みに、図9(A)は、図9(B)と同様の取付ベース409の前面にLEDベアチップ12を個別に収容する複数の窪み部55を設けた比較例であるが、両図を比較して明らかなように、この実施形態の装置においは狭小部分にも多数のLEDベアチップ12を効率良く配置することができる。
また、ここでは複数のLEDベアチップ12を配置する窪み部417を取付ベース409に直接形成したものについて説明したが、図10に示すように取付ベース509を板状のベース本体514とその前面に重合固定されるキャビティ部材515によって形成し、キャビティ部材515の収容孔516とベース本体514の前面によって窪み部517を形成し、LED照明手段508のユニットとしてアダプタハウジング60の前端部内側に最終的に組付けるようにしても良い。
尚、LED照明手段508は、必ずしもアダプタハウジング60の前端部に設ける必要はなく、例えば、図11に示すようにアダプタハウジング60の前端部から後退した位置にLED照明手段508を取付け、そのLED照明手段508の前方側にレンズ等の導光素子70を配置するようにしても良い。また、図12に示すようにアダプタハウジング60と一体の取付ベース609の前面に窪み部617を直接形成するようにしても良い。
また、図13、図14(B)は、この発明の第7の実施形態を示すものであり、この実施形態の内視鏡装置はこの発明にかかる基本構造を側視型のレンズアダプタ702に適用したものである。この装置は、レンズアダプタ702の先端部の側面に設けられた段差面75に、撮像用の窓751と略方形状のLED照明手段708が並列に配置されているが、LED照明手段708自体の基本構造は第5の実施形態のものとほぼ同様となっている。
図14(A)は取付ベース709の前面に各LEDベアチップ12を個別に収容する複数の窪み部55を設けた比較例であるが、両者を比較して明らかなように、図14(B)に示すこの発明にかかる装置は、比較例のものと同数のLEDベアチップ12を取付ベース709に配置するのであれば、取付ベース709上の設置スペースを小さくすることができる。
つづいて、図15,図16に示す第8の実施形態について説明する。
この実施形態の内視鏡装置は、レンズアダプタ802の保持部材807の先端部に筒状壁807aが設けられ、その筒状壁807aの外周に、全体がほぼ截頭円錐状を呈するLED照明手段808が取り付けられている。このLED照明手段808は、取付ベース809自体がほぼ截頭円錐状に形成され、その軸心部に前記筒状壁807aに嵌合される装着孔809aが形成されている。そして、取付ベース809の外周面には複数段(この実施形態の場合、3段。)のチップ取付部80が軸方向に沿って階段状に形成されており、階段のステップにあたる各チップ取付部80には複数のLEDベアチップ12が接着固定されている。そして、中央段のチップ取付部80には前記LEDベアチップ12と共に、電極金属10A,10Bを埋設した一対の絶縁性板状部材11A,11Bが接着固定され、その各電極金属10A,10Bが各段のLEDベアチップ12にワイヤボンディングによって結線されている(ワイヤ配線13参照。)。また、こうして結線された複数のLEDベアチップ12と電極金属10A,10Bの前面側には共通の蛍光体層821が配置され、そのさらに前面には封止剤822が設けられている。
また、前記取付ベース809は、最下段のチップ取付部80の外周縁部に第1の堰止め壁81が延設されると共に、最上段のチップ取付部80の内周縁部に第2の堰止め壁82が延設されている。これらの堰止め壁81,82は、複数のLEDベアチップ12と電極金属10A,10Bの前方側に蛍光体層821を設けるときに液状の蛍光体の流れを塞き止めるものであり、隣接するチップ取付部80,80間の各段差コーナ83は、両堰止め壁81,82の上端を結ぶ仮想円錐面よりも径方向内側に位置されるようになっている。即ち、LEDベアチップ12と電極金属10A,10この前方側に蛍光体層821を設ける場合には、第1の堰止め壁81と第2の堰止め壁82によって縁取られた窪み部内において、全チップ取付部80上の複数のLEDベアチップ12の前面に液状の蛍光体を塗布する。両堰止め壁81,82間に挟まれた窪み部内においてこうして蛍光体を塗布すると、蛍光体が流れ出ないため、全てのLEDベアチップ12の前面に跨る蛍光体層821が容易に形成される。
この実施形態の内視鏡装置は、以上のようにLED照明手段808の取付ベース809が略円錐状(截頭円錐状)に形成されているため、管腔に対するレンズアダプタ802の挿入性が良く、しかも、取付ベース809にLEDが密集状態で配置されているため、内視対象に充分な光量を照射することができる。つまり、この内視鏡装置は、挿入性を考慮した先端が先細りの形状としながらも、階段状に形成した複数段の幅の狭いチップ取付部80にLEDをベアチップのまま密集状態で配置し、さらに全ての取付部80のLEDベアチップ12に跨るように蛍光体層821を設けたため、多数のLEDベアチップ12によって内視対象に対する充分な照射光量を得ることができる。
ところで、図17(A)は、取付ベース809aの各段のチップ取付部80にLEDベアチップ12を個別に収容する複数の窪み部55を設けた比較例であり、図17(B)は、第8の実施形態と同タイプの取付ベース809である。図17(A),(B)を比較して明らかなように、取付ベース809,809aがほぼ同サイズの截頭円錐形状であるならば、図17(B)に示す実施形態の装置においては、チップ取付部80の段数を増やすことによってLEDベアチップ12の取付総数を大幅に増大させ、それによって充分な照射光量を確保することができる。
尚、この発明の実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、上述の各実施形態は、CCDによって撮影された映像を液晶パネル等の画像表示手段に映し出すタイプの内視鏡装置について説明したが、対物レンズ群で捕えた像を光ファィバー等のイメージガイドを通して接眼レンズから観察者が直接覗くタイプの内視鏡装置であっても良い。
また、以上で説明した実施形態では、電極部が表面側(上面側)に配置されるタイプのLEDベアチップ12を用い、各LEDベアチップ12と絶縁性板状部材11A,11Bの電極金属10A,10Bをワイヤボンディングによって結線したが、電極部が裏面側(下面側)に配置されるタイプのLEDベアチップを用いる場合には、図18(A),(B)に示すように、絶縁性板状部材11Cに上面側が外部に露出するように電極と接続線を成す金属10A,10Bと90A,90Bを予め埋設しておき、複数のLEDベアチップ12Aを、各チップ12Aの電極部a,bと前記金属10A,90A、または、10B,90Bが相互に導通するように絶縁性板状部材11Cに接着するようにしても良い。
この発明の第1の実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態の内視鏡装置の全体概略構成を示す斜視図(A)と、先端部の斜視図(B)を併せた図。 同実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態の要部を短冊状に変形させたときの正面図(A)と、その正面図に対応する縦断面図(B)を併せた図。 この発明の第2の実施形態を示す要部の縦断面図。 この発明の第3の実施形態を示す要部の縦断面図。 この発明の第4の実施形態を示す要部の縦断面図 この発明の第5の実施形態を示す斜視図。 比較例の正面図(A)と、第5の実施形態の正面図(B)を併せた図。 この発明の第6の実施形態を示す要部の縦断面図。 同実施形態の変形例を示す要部の縦断面図。 同実施形態の別の変形例を示す要部の縦断面図。 この発明の第7の実施形態を示す斜視図。 比較例の正面図(A)と、第7の実施形態の正面図(B)を併せた図。 この発明の第8の実施形態を示す正面図。 同実施形態を示す縦断面図。 比較例の縦断面図(A)と第8の実施形態の縦断面図(B)を併せた図。 この発明の他の実施形態を示す要部の分解平面図(A)と組付後の平面図(B)を併せた図。
符号の説明
3 挿入部
8,508,708,808 LED照明手段
9,109,309,409,509,609,709,809 取付ベース
10A,10B 電極金属
11A,11B 絶縁性板状部材
12 LEDベアチップ
13 ワイヤ配線
14,514 ベース本体
15,515 キャビティ部材
16,516 収容孔
17,317,417,517,617 窪み部
21,121,221,421,821 蛍光体層
81 第1の堰止め壁
82 第2の堰止め壁
83 段差コーナ

Claims (5)

  1. 内視対象の管腔内に挿入される挿入部の先端側に設けられる、観察若しくは撮像のための光学系と、
    取付ベースと、前記取付ベースに固定設置された複数のLEDベアチップと、前記複数のLEDベアチップの前面を覆う共通の蛍光体層と、を有して前記挿入部の先端側に設けられ、前記内視対象を照らし出すためのLED照明手段と、
    を備える内視鏡装置において、
    前記取付ベースのチップ取付部を階段状に形成して、その各チップ取付部に前記LEDベアチップを取付けると共に、階段状に配置した前記LEDベアチップの前面に前記共通の蛍光体層を配置したことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 外表面から電極面が露出するように電極金属が埋設された絶縁性板状部材を前記取付ベースの前面に取り付け、前記複数のLEDベアチップを、前記絶縁性板状部材の前記電極金属にワイヤボンディングによるワイヤ配線によって接続したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記取付ベースに窪み部を設け、前記窪み部内に前記複数のLEDベアチップを配置し、前記窪み部内において前記複数のLEDベアチップの前面に跨るように蛍光体を塗布して前記蛍光体層を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記取付ベースを略円錐状に形成し、その外周面に、軸方向に沿って階段状に複数段のチップ取付部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  5. 最下段の前記チップ取付部の外周縁部に第1の堰止め壁を設けると共に、最上段の前記チップ取付部の内周縁部に第2の堰止め壁を設け、隣接するチップ取付部の段差コーナを、前記第1の堰止め壁と前記第2の堰止め壁の上端部を結ぶ仮想円錐面よりも径方向内側に位置されるようにし、前記第1の堰止め壁と前記第2の堰止め壁によって縁取られた窪み部内において複数のLEDベアチップの前面に跨って蛍光体を塗布して前記蛍光体層を形成したことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
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